2010年7月4日、経済アナリストの菊池英博氏を迎えて行われた「財源はいくらでもある!消費税増税は反対!緊急国民財政会議」の模様をお伝えする。
当時も現在も、政府は「消費税率10%」を掲げ、国民の生活にとって危険性があることについてまったく触れようとせず、マスコミも「消費税増税は当然である」とでも言わんばかりの「大政翼賛報道」状態にある。
そんななか、真っ当な批判や意見を直接人々に語りかけ、Ustreamなどを通じて国民全体に拡散していくことを目的に、この緊急国民財政会議は行われた。
菊池英博氏は、著書『増税が日本を破壊する─本当は「財政危機ではない」これだけの理由』(ダイヤモンド社、2005年)や、『消費税は0%にできる─負担を減らして社会保障を充実させる経済学』(ダイヤモンド社、2009年)などを通じて、埋蔵金、財政出動による景気浮上、そして消費税0%を説いてきた経済アナリストである。
税収の上がらない経済になったのは、小泉構造改革失敗のツケ
岩上「2010年6月、菅政権が成立しましたが、同じ民主党とは思えないほど、鳩山政権とはガラリと政策を変えてきました。そのひとつが消費税増税です。2009年の衆議院選挙の時点では、『少なくとも4年は消費税は上げない。経済を再建することが先決である』と鳩山政権は訴え、民主党を中心とする連立政権が組閣されましたが、それから1年も経ずして、参院選を前に、『消費税増税』を全面に押し出す暴挙に出ています。
そしてマスコミは、それを批判するどころか、右にならえの状態にあります。こうした状況をどのようにお考えか、また、私たちはどこから議論を始めていけばよいのか、お聞かせいただければと思います」
(続く)
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