【IWJジャーナル号外】本日午後7時より「【2】岩上安身によるインタビュー 第1236回 ゲスト JOGMEC調査部長 原田大輔氏」のハイライト版を撮りおろし初配信します! 2026.9.30

記事公開日:2026.9.30 テキスト
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(文:IWJ編集部)

 IWJ代表の岩上安身です。

■<岩上安身によるインタビュー初配信>本日午後7時より「【2】実は世界では石油が余っている? しかし、石油流通のためにホルムズ海峡が開放されない限り、世界経済は危機に直面する! 岩上安身によるインタビュー第1236回ゲスト JOGMEC調査部長 原田大輔氏」のハイライト版を撮りおろし初配信します! 完全版は会員向けアーカイブで公開しますので、ぜひとも会員となって全編御覧ください!! また、YouTubeでのメンバー限定公開も始めました! ぜひメンバーシップにご登録ください!

 岩上安身は9月8日、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査部長の原田大輔氏にインタビューを行いました。

 9月8日のインタビューを2分割し、後半の【2】のハイライト版を、本日午後7時から撮りおろし初配信いたします。

 岩上安身は、インフレで多くの人々の生活や事業が「きつい場面に今、直面している」中で、世界の石油備蓄、日本の石油備蓄が今後「尽きる」ということはないのか、原田氏に質問しました。

 原田氏によると世界が消費する石油は、1日あたり1億バレルで、毎年365億バレルの需要がある一方、世界の石油備蓄は、日本を含めて通常およそ80億バレル前後、80日分、3ヶ月弱の期間しか、保ちません。

 原田氏は、3月には石油価格がいったん高騰したものの、4月以降は落ち着いており、70ドルを割り込み、60ドル台ということもあったと述べ、それは「備蓄の放出」が奏功したというよりも、トランプ大統領の「覚書を」という一言の影響だった、と述べました。

 そして、トランプ大統領の一言が石油価格を安定させた背景を、「実は今、世界では油が余っている」からだと説明しました。

原田氏「これはなぜかというと、実は今、世界では油が余っている。

 これは、IEAも来年の予測を出しているんですけれども、実は足元で、去年の原油価格を思い出していただくと、(2025年)12月で、60ドルまで下がっちゃったんです。なぜかというと、どんどん(石油を)出そうとしている国がたくさん出てきている。アメリカもそうなんですけれども。

 これが今、ぐっと(ホルムズ海峡という)チョークポイントを抑えているだけで(石油が出てきていないが)、バンと、イランと何か起きれば、どんどん(石油が)出てきてしまう(ために、石油価格が)暴落するだろうということが、今、わかっているんですね。

 足元で、例えば足りない、日量で2000万バレル、20%が止まっているんですけれども、来年にはですね、500万バレルプラスになってしまう」。

 未曾有の石油危機を迎えている今、「世界には石油が余っている」とは驚きです。原田氏は、OPECを脱退したUAEが、今後、増産へと向かうだろうと予測しています。

 原田氏は、世界の石油供給の20%にあたる2000万バレルもの原油が止まっているにも関わらず、石油価格が90ドルあたりで落ち着いている現在の状況を支えているのは「トランプ大統領の一言」であり、実際には「根拠がない」と述べています。

原田氏「それには、安心感として、『世界には油はあるんだ』と。チョークポイントが解決すれば、あっという間に流れる。

 それを握っているのはトランプ大統領なんだと。

 (石油価格を落ち着かせているのは)この意識ですね。この市場の意識です。これは私の意識というよりは、市場の中で、『トランプ大統領が何かすればあっという間に片付く問題だよね』ということがあるんですね」。

 日毎に発言が変わるトランプ大統領への期待で、石油価格が支えられているとしたら、その根拠はきわめて脆弱なものだと言わざるを得ません。

 UAEが石油を増産しても、ホルムズ海峡が開放されなければ、その石油はペルシャ湾から出られません。現在は、ホルムズ海峡を通らないフジャイラ港から細々と輸出されていますが、事実上「止まったまま」なのです。

 ホルムズ海峡がイラン戦争勃発前のように開放されたわけでもなく、湾岸諸国から石油が供給されるもうひとつのルート、紅海からバブ・エル・マンデブ海峡を通行するルートも、サウジアラビアとイエメンのフーシ派の争いのために、平常通りの通行はできなくなっています。

岩上「地政学的(リスク)というのは、全然去ってないんじゃないかなと思うんですけど」

原田氏「去っていないんです。

 今、油の価格も落ち着いている。90ドルで落ち着いているのは、その根拠がある意味ない。

 トランプ大統領が何かをしてくれるだろうと、スーパーマンが現れてくれるだろうというものに近いものがあると思いますね。

 ですから、これがいつか、これは時限的なものでですね、どこかで切れてしまう可能性があるというのは確かだと思いますし、バブ・エル・マンデブ(海峡)も、実際、今ほとんどのタンカーが通ってないんです」。

 原田氏は、現在も湾岸諸国から原油は、スエズ運河を通ってアフリカの希望峰を迂回するルートで輸出されているけれども、かつての日量2000万バレルには達していないし、新ルートの開拓にも数年はかかるため、「直近で考えた時に、まさにリスクというのは全く霧散しているわけではなくて、この(石油)価格がどう上がってもおかしくないでしょうし、やはりイランとイスラエルそれからアメリカがどう動いていくのかというところを見ていかないと(いけない)」と、述べました。

岩上「簡単に、UAEにはいっぱい(原油が)あるから、今だぶついているので来年あたりにはうまくいくだろうとか、そういう楽観論は、本当の地政学的なリスクを考えると、楽観論としては言えないということではあるんですね。

 あることはある、あることはあるけれども、ではそれが果たしてアメリカの態度、イスラエルの態度次第では、イランも硬化するし、態度硬化した時にはそんなものは、安泰で、市場に出てきますよとは言えないですよね」

原田氏「言えないと思います」

岩上「今、凪の状態にあるんだと、非常にリスキーで、しかもこれは一時期の凪の状態であって、ずっと永続はできない。

 備蓄が尽きるまでの間、時間稼ぎしているに過ぎないんだということを我々は本気で自覚する必要がありますよね」

原田氏「それは、その通りだと思いますね。今、危機にあるというのは、霧散しているわけでは、まったくないということですね。ホルムズ海峡が解放されない限り、世界経済というのは、沈降していってしまう可能性が常にあるということだと」。

 以上の話は、ハイライト版の【2】に収められています。以下のURLにて御覧になってください。

【2】実は世界では石油が余っている? しかし、石油流通のためにホルムズ海峡が開放されない限り、世界経済は危機に直面する! 岩上安身によるJOGMEC調査部長・原田大輔氏インタビュー
https://youtu.be/be43kvnXaYo

 【2】のメンバー限定動画では、日本の隣国であり、世界有数の資源国であるロシアとの関係について、日本が対露制裁に参加している理由、現在も続いているサハリン2からの原油輸入、将来的な可能性などについても語っていただきました。

 【2】のメンバー限定動画は、以下のURLで御覧いただけます! こちらの内容は、ハイライト版には収められていないので、Movie IWJのメンバーとなって、詳しいお話をお聞きになってください!

【メンバー限定・2】実は世界では石油が余っている? しかし、石油流通のためにホルムズ海峡が開放されない限り、世界経済は危機に直面する! 岩上安身によるJOGMEC調査部長・原田大輔氏インタビュー
https://youtu.be/7ta1R2Z-8HE

 【2】の会員向け完全版では、岩上安身が、中東危機におけるイスラエルの拡大主義的な動向、トルコ・サウジ・パキスタンのメッカ防衛協定、北方領土問題、そして岩上安身が20代の終わりに、ロシア取材で「お前達には主権がないから、お前達と話してたってどうしようもないんだ」と言われ、ショックを受けたエピソードなどが披露されています。

 これらの内容は、【2】の会員向け完全版は、以下のURLで御覧いただけます!

 なお、サポート会員となれば、直近2ヶ月分のコンテンツだけでなく、過去の動画と記事もすべて見ることができます! サポート会員登録もご検討ください!

 なお、原田氏には、2023年に、ウクライナ紛争をめぐる対露制裁やノルドストリーム爆破事件について、エネルギー資源の観点から、5回にわたって詳しくお話をいただきました。この機会に、あわせて御覧ください。

※原田大輔氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%94%b0%e5%a4%a7%e8%bc%94

■【重要!】IWJ会員費の年払い終了および月払い移行へのご協力とご了解のお願い

 IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJの活動をご支援いただき、誠にありがとうございます。

(※すでに月払いをご選択いただいている会員様におかれましては、本ご案内が重複いたしますことを何とぞご容赦ください)

 今後のIWJの存続と運営にかかわる大変重要なお知らせとお願いがあり、ご連絡いたしました。

 現在IWJは非常に厳しい経営状況に直面しており、いつまで活動を継続できるかわからない予断を許さない状況が続いております。私といたしましては、細々とであっても活動を続けていけるよう、運営規模を極限まで縮小して経費を最大限抑えていく所存です。

 つきましては、事業継続の不確定なリスクを考慮し、すべての「年払い(年会費)」でのご徴収を9月いっぱいにて終了し、10月より「月払い(月会費)」へ完全移行させていただくこととなりました。ご了解いただきたいと存じます。

 支払い方法ごとに、10月以降のお手続きおよび引き落とし内容が以下の通り変更となります。

【銀行引き落としをご利用の会員様】

 2026年10月以降、最初の自動お支払より、年払いから月払いへ自動的に変更させていただきます(年に1回の自動引落から月に1回の自動引落になります)。

サポート会員様:月額 3300円(税込)

一般会員様:月額 1100円(税込)

【クレジットカード(自動引き落とし)をご利用の会員様】

 2026年10月以降、最初の決済より、年払いから月払いへ自動的に変更させていただきます(年に1回の自動引落から月に1回の自動引落になります)。

【銀行振込・クレジットカード(都度払い)をご利用の会員様】

 2026年10月以降の都度のお支払いにつきましても、年払いではなく「月払い」でのご送金をお願いいたします。

※現在すでに会費を月払いにてお支払いいただいている会員様におかれましては、これまで通りのお手続き・金額となり、変更はございません。

 会員の皆様には大変なご不便とお手数をおかけいたしますが、1日でも長く報道活動を続けていくために、また、万が一、会社を清算しなければいけないという事態に陥った場合、前払いしている方にご迷惑をおかけしないようにするために、何とぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、大変申し訳ありませんが、不測の事態に陥って、事業継続が不可能となった時、今年10月以降に年払いなど前払いされた分はご返金に応じかねますことを、何とぞご了解くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 もちろん、我々としては1日でも、1ヶ月でも、1年でも長くIWJの活動を続けていくため全力を尽くす所存です。

 今後ともIWJへの変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

岩上安身 拝

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