2012年11月9日(金)、東京都千代田区の金融庁(中央合同庁舎第7号館)で、中塚一宏金融担当大臣の定例会見が行われた。中塚大臣は、かんぽ生命保険が申請している学資保険の見直しについて、「審査はまだ十分でなく、結論は出せない」と述べた。
(IWJ・大西)
2012年11月9日(金)、東京都千代田区の金融庁(中央合同庁舎第7号館)で、中塚一宏金融担当大臣の定例会見が行われた。中塚大臣は、かんぽ生命保険が申請している学資保険の見直しについて、「審査はまだ十分でなく、結論は出せない」と述べた。
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冒頭、11月12日から25日まで内閣府が実施する「女性に対する暴力をなくす運動」についての説明があり、その後は、かんぽ生命保険が申請している学資保険についての話一色となった。
日本郵政株式会社は、早くて来年の4月にも、住宅ローンや学資保険などの新規事業に参入する計画を発表している。これに対し、民間の金融機関は「暗黙の政府保証」があるとして、猛反発している。11月7日、郵政民営化委員会の西室泰三委員長は、新規事業のひとつである学資保険の見直しについて、次回の会合で結論を出すと発言している。
こうした状況に対して、中塚大臣は「新商品の販売見込みや収支計画の検討が不十分であり、また商品改定により販売が増加しても、他社シェアに影響を与えないという前提が粗い」と述べ、さらにシステムの管理体制が構築されているのかといった、さまざまな課題を議論している最中だと説明した。続けて、「かんぽ生命との間でこれまでも相当な頻度で議論を積み重ねてきたが、まだ審査は十分に進捗しておらず、結論を出せる段階にはない。かんぽ生命には、より一層当庁の審査へのご協力をお願いしたい」と何度も繰り返した。