2012年8月18日(土)、東京都千代田区東京しごとセンターで行われた「子どもたちの尿検査から見えてきた放射能汚染の実態」の模様。福島老朽原発を考える会(フクロウの会)が昨年5月から、福島を中心とした東日本の子どもたちに対して行って来た尿検査の実態の報告が行われた。また、検査を委託したフランスの放射能測定 NGO“ACRO”の理事長である D.Boilley(ボアイユ)氏も参加し、「内部被ばく防止のためにどうすれば良いか」を、事例をもとに説明した。
(文:IWJ・阿部、文字起こし:テキストスタッフ・鹿島 リライト:リライトスタッフ・Jade)
2012年8月18日(土)、東京都千代田区東京しごとセンターで行われた「子どもたちの尿検査から見えてきた放射能汚染の実態」の模様。福島老朽原発を考える会(フクロウの会)が昨年5月から、福島を中心とした東日本の子どもたちに対して行って来た尿検査の実態の報告が行われた。また、検査を委託したフランスの放射能測定 NGO“ACRO”の理事長である D.Boilley(ボアイユ)氏も参加し、「内部被ばく防止のためにどうすれば良いか」を、事例をもとに説明した。
■ハイライト
フクロウの会が独自に行った調査によると、事故から1年後でも、事故直後と同等かそれ以上のセシウムの値が検出された。高い数値が出た子どもには同様の傾向があり、食物や生活上の埃など、似通った生活習慣の影響が考えられる、とのこと。
岩手県一関市在住の4歳女児の例(2011年9月に4.64Bq/Lを検出)では、2011年7月頃までは放射能の事は全く気にせず、祖母の畑で採れた野菜、山菜などを食べていた。家で栽培した干しシイタケを測定した所、1,810Bq/kgを検出(フクロウの会/ACRO測定)。数値が明らかになって以降、野菜は西日本産、北海道産などに切り替え、3ヶ月後に継続検査を行った所、値は顕著に改善されたという。このような例からも、定期的、継続的な検査、監視と、食生活の指導などが有効だという見解が述べられた。
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