9月3日(木)17時30分より、福島第一原発事故の収束作業に関する東京電力の定例記者会見が行われた。発表はJヴィレッジから。発表者は、東京電力福島第一廃炉推進カンパニー広報担当の川村信一氏と原子力・立地本部長代理の白井功氏の2名だった。
9月3日(木)17時30分より、福島第一原発事故の収束作業に関する東京電力の定例記者会見が行われた。発表はJヴィレッジから。発表者は、東京電力福島第一廃炉推進カンパニー広報担当の川村信一氏と原子力・立地本部長代理の白井功氏の2名だった。
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この日のメインは、サブドレインピットからの汲水開始である。サブドレインとは、もともと豊富な地下水が、山から海へ流れる福島第一原発に設けられていた建屋周辺井戸のこと。井戸から継続的に汲水することで、建屋内にたまっているコントロール不能の汚染滞留水への流入を防ぎ、井戸からの低線量水を浄化、海へ排水するというものだ。
この日の運転は10時から15時1分まで。計41基のうち、水位が高く低線量の山側最上流の井戸21基から約168トンの地下水をくみ上げ、1000トンの集水タンクまで移送した。
今後1~2週間は、昼間のみ100~200トンをくみ上げる予定とのこと。集水タンク300トンごとに1回、水質分析をし、1000トンで最終分析、浄化して順次、海に排出する。
この排出について「時期は未定だが排出は県と漁業者から許可をいただいて既定」という川村氏の発表に、記者から「海に放出する際の予告は早めに出してほしい」と要望がなされた。
今後は、この作業と同時並行で次週中に海側遮水壁の完成工事を開始、1週間かけて、同じく地下水対策ではずしてあった9本の杭を打ち、1ヶ月かけて固定。残る海側サブドレインなども観測、安定すれば日に500トン前後を汲水する自動運転に入る。
この前、8時3分に3号機使用済燃料用冷却プールで、水中に残るガレキの撤去作業に使用している重機「鋼材カッター」の根元、開閉を行なう油圧チューブからオイルが漏れたことが分かった。
作業中に燃料が破損しないよう、燃料を覆っている養生板の取手部分と接触したらしい。水面で油を確認した8時15分にプール循環冷却を止め、10時45分までに油を回収、12時に冷却を再開。漏れたオイルは推定100cc未満。水温上昇は25.8度から26.1度だった。(IWJテキストスタッフ・本多容子)
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2015年9月3日
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