2012年7月3日(火)、岡山市の岡山県庁で、石井正弘岡山県知事 定例会見が行われた。
2012年7月3日(火)、岡山市の岡山県庁で、石井正弘岡山県知事 定例会見が行われた。
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石井知事は冒頭の報告の中で、6月14日に発言した通り、秋の知事選には出馬しないとの意向をあらためて示した。会場からの「来年の参院選に自民党からの出馬要請があったと聞いているが」との質問には、「正式な出馬要請はなく、現時点で具体的なコメントはできない」と答えた。
報告は今回の議会を振り返る形で始められた。知事はスポーツ推進条例の議決をはじめとして、防災対策の充実強化や産業振興等の議題に触れつつ、一問一答方式の導入について「問題点を掘り下げることで論点が明確になった」と評価した。また特定広域連合に関して知事は、「道州制との関係、市町村への情報提供の必要性」について多くの意見があったと述べ、県内の市町村長の意見を汲み上げながら、国に対しては財源等の諸問題について要請・説明しつつ道州制の導入を進めていきたいとした。「残る任期での9月議会で特定広域連合についてどれだけ議論を進めるのか」という質問に対して知事は、特定広域連合に対する法案がどうなるかまだ不透明であり、「持ち寄り事務についてまず中身を詰めていくことも選択肢の一つ」と意欲をにじませつつも慎重な見方を示した。
続いてソウルでの岡山観光説明会の開催についての説明が行われた。7月6・7日の両日、東アジア総合プロモーションの一環として、韓国を訪問して岡山の観光資源をアピールするとともに、岡山ソウル間の航空便増設を求めて大韓航空社長を訪問する予定と知事は述べた。また旅行会社やマスコミ関係者約50名に対し、岡山観光説明会が開催されることもあわせて報告された。この訪問に関して「観光PRの先頭に立ってどういうことをやっていくのか?」という質問が会場からあり、知事は原発事故の影響もあって観光客が前年比で減っているとし、韓国観光庁の職員や県内観光関係者の協力を仰ぎつつ「官民一体」で岡山への誘客促進を目指すとした。
その他「社会保障と税の一体改革」の衆院通過、ならびに小沢氏の新党結成の動きについても質問があった。石井知事は行革や所得配分への考慮を前提とした上で、「地方財政をあずかる立場」として「今回の消費税引き上げは必要やむをえない」との考えを示した。また小沢氏をはじめとした離党の動きについては、「政策より政局優先」という印象を受けると批判し、「早くこうした混乱が収拾されることを願っている」と述べた。