2014年5月30日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。凍土式遮水壁の工事を6月2日に着手することが発表された。2014年度末までに工事を終え、2015年3月末から凍結運転を開始する予定だという。
2014年5月30日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。凍土式遮水壁の工事を6月2日に着手することが発表された。2014年度末までに工事を終え、2015年3月末から凍結運転を開始する予定だという。
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凍土式遮水壁の工事を6月2日に着工することが発表された。全体を13のブロックに分け、第4ブロックから着工する。総計1550本の凍結管を設置する予定で、2014年度末までに工事を終え、2015年3月末から凍結運転を開始する工程も合わせて発表された。
凍結管は”塩化カルシウム水溶液”を冷媒とし、261kWの冷凍機30台で運転する。冷凍機の運転に使用する電力量は、一般家庭の13,000件程度に相当するという。自社電力を使用する予定だが、ランニングコストの試算は難しく、実際に運転してから算出するということだ。
地下水バイパスの一時貯留タンクGr2(グループ2)の水質分析の結果、運用目標を満たしていることから、6月2日に次の海洋放水を行うことが発表された。
Gr2タンクには、1370トンの汲み上げた地下水が蓄えられている。今回はこのうち890トンを放水する見込み。
3号機使用済燃料プールにて、瓦礫撤去作業に使用するクローラクレーンのブレーキに不具合が発生していることが判明した。5月16日に不具合がわかり、点検調査した結果、修理点検が必要だという。修理完了後に作業を再開する予定だ。
ロボットによる1号機S/C(圧力抑制室)の上部調査が一通り終了したことが発表された。5月28日に半周部分の調査を行い、水漏れ箇所を直接確認した。残りの半周を本日30日に行ったが、水漏れ箇所はなかった。
調査は1号機トーラス室の北西側口からロボットを投入し、キャットウォーク上を走行させ調査した。5月28日は時計周りに半周、5月30日は反時計方向に約半周した。途中、キャットウォーク上に保温板金が落下しており、南東方向側約1/4は調査できなかった。
これまでの調査の結果、南東にあるX-5E付近でのみ漏えいを確認。また、南側X-5G付近が室内線量2400mSv/hと高くなっている。線量が高い原因は今後の検討課題だ。
今回のロボット調査は、開発したロボットの有効性確認だという。有効性が確認できたので、同様の調査は本日で終了し、今後は壁面の調査などを行う予定だ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年5月30日
2014年5月29日
2014年5月30日
2014年5月29日
2014年5月30日