2014年5月16日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発3号機MSIV室にて、格納容器を貫通する配管付近からの漏えい水を初めて直接確認したことが報告された。ただし、詳細な破損箇所、原因は今後の評価待ちであるという。
2014年5月16日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発3号機MSIV室にて、格納容器を貫通する配管付近からの漏えい水を初めて直接確認したことが報告された。ただし、詳細な破損箇所、原因は今後の評価待ちであるという。
■全編動画
福島第一原子力発電所3号機主蒸気隔離弁(MSIV)室の扉付近の床に水が流れていることが、2014年1月18日に見つかっている。これを受け、MSIV室内部の調査を行った結果の速報として撮影した動画が公表された。その結果、3号機格納容器を貫通する配管付近に漏えい水が見つかった。3号機格納容器から漏えい水が直接確認できたのは、今回が初めてになる。
当該箇所は線量が非常に高いため、建屋の上の階の床面に穴を開け、カメラや線量計を吊下げて調査、測定を行っている。4月23日に測定した線量は、上の階”空調機械”では0.6mSv/h、床上1.5mで1.4mSv/h。床面下すなわちMSIV室の天井から2mで80mSv/hから110mSv/hだった。ただし東電は、「特別高い」というより、「高線量域で見られる線量」という見解である。
漏えい水は、格納容器を貫通する主蒸気配管の、継手部分を覆うベローズ(蛇腹状の伸縮管、伸縮管継手)部分だ。ただし、この部分はカバーで保護されている部分なので、中を詳細に確認するのは困難な状態。漏えい水は鉛筆2~4本程度の量だという。
破損原因について東電は、地震での影響は考えにくく、地震ではなく、冷却のために入れた海水による腐食だと考えている。ただし、それ以外の原因も考えられるので、検討、詳細評価を行うことを考えており、”地震の影響は否定していない”と答えた。
同様の蛇腹構造が、海水腐食で簡単に穴が開くのだろうか。また地震による破損だとすると、規制基準の見直しにつながる可能性もある。
タンク堰に溜った雨水は、逆浸透膜処理装置で処理した後、構内に散水することが判明した。実施計画変更認可は4月25日に許可が降りており、関係者などに説明した後、散水作業を行うということだ。
当該雨水はタンクに溜め、処理装置で処理した後にセシウム、ストロンチウムを分析する。基準値を下回れば、雨水として散水する。東電は「基本的に雨水なのでトリチウムは含まれてない」と考えている。 ■■■■■■ 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年5月16日
2014年5月15日
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