2014年1月22日16時から東京電力本店で「汚染水・タンク対策本部」会見が開かれた。対策本部事務局長の松本純氏が会見に出席し、汚染水・タンク対策本部の活動状況、プロジェクト管理方法の改善などについて説明した。
2014年1月22日16時から東京電力本店で「汚染水・タンク対策本部」会見が開かれた。対策本部事務局長の松本純氏が会見に出席し、汚染水・タンク対策本部の活動状況、プロジェクト管理方法の改善などについて説明した。
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松本純 汚染水・タンク対策本部事務局長が定例会見に出席し、対策本部の活動状況について説明した。対策本部の目的・体制について改めて説明、各プロジェクトチームの進捗状況について報告した。
更に、プロジェクト管理を精密に行うため、プロジェクトマネージメントの手法を取り入れたことを公表。外部から専門家を招へい、社内で指導してもらいながらプロジェクトマネージメント体制を整えて、WBSの手法で業務分析し、役割分担やスケジュールを明確化したという。尚、汚染水・タンク対策本部全体のマスタースケジュールは現在作成中だということだ。
福島第一3号炉の建屋一階にて、主蒸気排気弁室(以後 MSIV室)付近の床面で汚染水の漏洩が見つかっている。その流量が大幅に減少していることが発表された。
当該場所のがれき撤去のためロボットを操作していた時に、カメラ映像で漏水していることが1月18日に確認され、定例記者会見でも発表されている。漏水した水は、床面のドレンファンネルに吸い込まれていた。その後1月20日にゴミを取り除く作業を行った後、1月21日に再度確認したところ、流量が大幅に減少していたということだ。
漏洩していた流水の温度や核種分析の結果から、東京電力は格納容器内の滞留水が漏れている可能性があるとみているが、漏洩箇所はまだ分かっていない。今後詳細に調査するため、方法を検討しているということだ。
原子炉内には燃料を冷却するために注水し続けている。3号機では毎時5.5トン注水している。にも係わらず溢れ出ないことから、どこかに漏れ出て流れ出していることは明らかだ。しかし、現場の震災以降のがれき等の状況や、線量が高いことなどから詳細な調査はできない状態が続いている。
今回の漏洩について東京電力は、毎時約1.5トンの流水と推定しており、残り毎時約5トンの行方は不明だ。
また、格納容器には、圧力容器で発生させた蒸気をタービン建屋に導くための配管が貫通する”貫通部”に穴が開いている。配管自体や、配管と格納容器の継目は高い蒸気圧力に耐えられる構造になっている。東京電力は震災後の異常や高温、高圧状態などにより何らかの損傷があり、そこから漏洩している可能性も見ている。
しかし、主蒸気配管の貫通部は直径が100cm、蒸気系ドレン配管貫通部は直径45cmと大きく、ここが損傷、漏水しているのであれば、より多量の汚染水が漏れ出続けると考えられる。格納容器には主蒸気配管以外にも、計測器や制御用のためなど計装系の、細い配線用配管もあるはずで、それらが損傷して漏水している可能性もある。
いずれにせよ、詳細な調査までにはまだ時間がかかり、それまではどこかから漏れ続けていることになる。
福島第一1号機の海側、護岸エリアにあるNo.1-16と呼ばれる地下水観測孔から、1月20日に採取した地下水の分析結果、全βが310万Bq/Lと過去最高値を記録した。以前は1月16日採取分の270万Bq/Lだった。
東京電力の分析結果によると、トリチウムは、数万Bq/Lにとどまっているが、ストロンチウム90は分析対象外である。全β濃度の上昇の原因は不明のままである。
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2014年1月22日
2014年1月21日
2014年1月22日
2014年1月21日
2014年1月21日
2014年1月22日
2014年1月21日