尖閣諸島を巡り日中衝突が拡大し、日本において核保有の誘惑が高まることを「孫崎享×岩上安身Deep Night」は2年前の2010年にすでに予見していた!
日中間が険悪化する時、米国は日本に対して日米安保五条を適用し、日本を守るふりをしながら、中国とも軍事的パートナーシップを結び、漁夫の利を得る戦略をとるであろうということも警告してきた。 日本の領土が侵された時、米軍は出動しない。これは2005年に締結された「日米同盟」という日米間の条約に明記されている事実であり、岩上安身は外務大臣会見で、この点について質問し、当時の岡田外相、前原外相と二代続いて事実であるとの回答を引き出した。
「戦後史の正体」の著者、孫崎享は、日本の核保有の可能性をハーバード大学で研究し尽くし、その上で米国の「主権」の下での核共有(ニュークリアシェアリング)の危険性を明らかにした。しかし、橋下徹氏と日本維新の会を結党し、代表の座についた石原慎太郎氏は、原発維持どころか公然と「核武装」の可能性さえ口にしている。 2009年に政権交代を果たした民主党政権が、内外からの様々な策謀と圧力に無惨に食い破られてしまった現在。
日本の自立を目指すリーダーは失脚させられてきたという「戦後史の正体」の指摘は、決して過去の話ではない。現在進行形の事態なのである。改めて、この国がどのような力に翻弄され、支配されているのか、米国の対日戦略の情報も明らかにして、日本の命運を決定する総選挙直前、切迫した状況の中で徹底的に論じ尽くす。