日刊IWJガイド・非会員版「フジテレビ社内調査で『優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る』セクハラ被害の経験者が、全社で7%報道局で16%にも達していた!」2025.2.17号~No.4457


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~フジテレビ社内調査で「優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る」セクハラ被害の経験者は、全社平均が7%だったのに対し、報道局では16%! フジテレビ報道局といえば、2021年衆院選、2022年参院選の選挙特番で、元維新代表の橋下徹氏による、れいわ新選組・山本太郎代表への不意討ちの「口撃」を生中継! そのルール無視の政治的偏向報道に山本代表も「さすがですね。汚い手を使いますね。懲りずに」と憮然!

■IWJの財政は大ピンチです! 昨年8月から始まった第15期は、半期が過ぎ、6ヶ月連続月間目標を割り込み、累積のマイナス額は1175万3713円です! IWJが2月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします! IWJは、10年以上、オールドメディアからウェブメディアへのメディア変動期をリードしてきました。現在、ますますIWJしか報道しない情報が増えています! 緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■【中継番組表】

■ヴァンス米副大統領が、ミュンヘンで欧州首脳らに「三行半」!? 欧州の安全保障上の最大の懸念はロシアではなく、「民主主義が後退していること」だと痛烈批判! 価値観を共有する同盟関係も否定! 先にイーロン・マスク氏が、ドイツ急進右派AfDを支持表明したことを後押し! ウクライナ支援反対、不法移民反対の勢力に肩入れ! NATOの5条(集団安全保障)を守らず、対露戦のために米軍を欧州へ派兵しないことも断言! トランプ政権に変わった途端に梯子を外された欧州指導者達は、米国が頼るべき相手ではないことにようやく気づく! 欧州の姿は明日の日本の姿、どうやって教訓を活かすか、我々日本人は真剣に考えるべき!

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 藤野英人氏のレオス・キャピタルワークスがフジの株を250億株、5.12%を保有!】6月の株主総会の行方は? 役者が揃ってきた、ダルトン、ホリエモン、SBIホールディングス・北尾吉孝氏、そして村上ファンドはどうする?
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■はじめに~フジテレビ社内調査で「優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る」セクハラ被害の経験者は、全社平均が7%だったのに対し、報道局では16%! フジテレビ報道局といえば、2021年衆院選、2022年参院選の選挙特番で、元維新代表の橋下徹氏による、れいわ新選組・山本太郎代表への不意討ちの「口撃」を生中継! そのルール無視の政治的偏向報道に山本代表も「さすがですね。汚い手を使いますね。懲りずに」と憮然!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 中居正広氏の性加害事件へのフジテレビ社員の関与をめぐり、バラエティ番組のプロデューサーである編成幹部A氏や、バラエティ番組プロデューサー出身の港浩一前社長など、バラエティ番組制作部門での長年の「性上納」問題に注目が集まっています。

 ところが、2月15日付『日刊ゲンダイ』が、フジテレビ社内アンケート調査の結果を「入手した」とした上で、同社の報道局が、「セクハラ・パワハラ・モラハラ調査」で、「約3割の報道局員が職場での卑猥な会話を経験し、職権を振りかざした交際の強要やデートの誘いを受けている」と、全社平均よりも極めて高い割合であることを報じました。バラエティ部門などと比べて、真面目でおかたいイメージのある報道局で、セクハラが会社平均の約2倍、横行しているのです。

 セクハラ被害者の多くは女性でしょうから、仮に男女比が5対5とすれば、女性報道局員の6割がセクハラ被害を受けていることになります。

 男女比で、女性の数が少なければ、この割合はもっと高くなります。仮に男女比が7対3だとしたら、女性局員のほぼ全員がセクハラ被害にあっていることになります。

※【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%(日刊ゲンダイ、2025年2月15日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/367761

 この『ゲンダイ』の記事によると、報道局では、「『身体的接触がある』と答えた社員は18%(全社8%、以下同)。『性的会話がある』は28%(19%)、『不適切な連絡や食事の誘いがある』は32%(12%)、『優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る』は16%(7%)、『ため息や不機嫌な態度で不快にさせられることがある』は51%(32%)だった」とのことです。

 『ゲンダイ』が報じているのは、「各セクションごとに」実施された社内アンケートのうち、報道局のみを全社平均と比較したものであって、他の、例えば編成局やバラエティ制作局がどうであったか、といった結果は示されていません。

 しかし、中居氏の事件の経緯をふりかえると、報道局での「不適切な連絡や食事の誘いがある」の32%や、「優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る」の16%という結果が、いかに深刻であるかがわかります。

 「優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る」という行為は、迫られた方が抵抗しきれず、「意に沿わない性行為」を強いられた場合、刑法の不同意性交罪が成立します。5年以上20年以下の懲役であり、死傷が伴えば、6年以上無期懲役の加重犯となります。公訴時効は15年。不同意性交致死傷罪の場合は20年になります。大変、重い罪です。軽いいたずらのようなイメージの伴う「セクハラ」というレベルではありません。

 テレビ局の中でも報道局という部署は、「記者クラブに出入りできる」というエリート意識・優越感から、他者を見下すような考え方が態度に現れるのでしょうか。

 フジテレビの報道局といえば、思い出されるのが、2021年の衆院選での偏向報道です。

 10月31日の投開票日の選挙特番で、フジテレビ系『Live選挙サンデー』の中継で、中継がつながった時、フジ側の質問者として急に登場した橋下徹氏が、れいわ新選組の山本太郎代表へのインタビューで、れいわのマニフェスト「消費税廃止」や「インボイス廃止」について、「詐欺的手法」だと、次のように批判しました。

(以下、続編に続く)

■IWJの財政は大ピンチです! 昨年8月から始まった第15期は、半期が過ぎ、6ヶ月連続月間目標を割り込み、累積のマイナス額は1175万3713円です! IWJが2月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします! IWJは、10年以上、オールドメディアからウェブメディアへのメディア変動期をリードしてきました。現在、ますますIWJしか報道しない情報が増えています! 緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 財政が危機的状況です! IWJがこの2月も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 IWJの今期第15期は、8月にスタート、半期が経過し、7ヶ月目に入りました。残念ながら8月からの今期第15期は、6ヶ月連続で一度も、目標額に達していません! この不足総額は、累計で1175万3713円にもなります。

 今期は月間目標額を達成するだけではなく、累計1175万円マイナスを埋められるよう、皆さまのご支援をお願いしたいと存じます!

 2月は1日から14日までの14日間で、25件、200万5000円のご寄付・カンパをいただきました。この金額は、月間目標額350万円の57%にあたります。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます!

 11月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。目標額を下げても、目標額にはまったく手が届かないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 岩上安身は、コロナ後遺症と思われる体調不良から、養生しつつも、少しずつ回復しつつあります。一時期は、在宅で養生し、インタビューも1度もできない月もありました。しかし、11月、12月、1月と、連続して重要なキーパーソンへのインタビューを実現し、配信しています! また、1月27日の、お台場のフジテレビ本社で行われた約10時間半にわたるロングラン記者会見にも参加し、現場で質問もし、乗り切りました(その後、夜中の2時近くに帰社して、徹夜で『日刊IWJガイド』の作業をしたので、疲れが数日間、残りましたが)。全編視聴は、会員のみとなることが多いので、会員登録してご視聴ください!

 また、インタビューを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます!

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 1月末現在、IWJ会員の総数は2005人、このうちサポート会員の方は773人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします! 会員総数が5000人、そのうちサポート会員が2000人いてくれたら、IWJの経営は格段に安定します!

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 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝


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◆中継番組表◆

**2025.2.17 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2025.2.18 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

トランプ・プーチン電話会談で、米露関係が劇的に変わった場合、日本政府はロシアとの関係改善をはかる用意があるか?」IWJ記者の質問に「隣国であるロシアとの意思疎通は必要。何が我が国の国益に資するかという観点から、ロシアとの関係も適切に判断していきたい」と岩屋大臣は反露一点張りだったこれまでの姿勢を変えることを示唆!~2.14 岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526481

米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1183回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第4回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526408

【IWJ号外】アンドリュー・コリブコ氏「プーチン大統領とトランプ大統領が和平交渉開始に合意した後、次に何が起こるのか」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526514

日本は使用済み核燃料を「資産」としているが、英国は「ゴミ」と判断し、地中に廃棄すると決定! ~2.14 原発反対八王子行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526478

◆「2025年2月28日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(前編)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53982#idx-6

※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(後編)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241008#idx-7
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「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

※マスメディア内で横行する性暴力。ぜひ、フジテレビの性スキャンダルにご関心をおもちの方は、以下の大新聞内部での性暴力の実態を御覧になってください。「女を丸め込んだのは女」という点も、そっくりなことがよくわかります。

性暴力はメディア業界にはびこっている!! 記者クラブメディアの『病んだ労働環境』が性暴力を生む!! ~岩上安身によるインタビュー第993回 ゲスト 同僚からの性暴力被害者・元大手新聞女性記者Aさん
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465919

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■ヴァンス米副大統領が、ミュンヘンで欧州首脳らに「三行半」!? 欧州の安全保障上の最大の懸念はロシアではなく、「民主主義が後退していること」だと痛烈批判! 価値観を共有する同盟関係も否定! 先にイーロン・マスク氏が、ドイツ急進右派AfDを支持表明したことを後押し! ウクライナ支援反対、不法移民反対の勢力に肩入れ! NATOの5条(集団安全保障)を守らず、対露戦のために米軍を欧州へ派兵しないことも断言! トランプ政権に変わった途端に梯子を外された欧州指導者達は、米国が頼るべき相手ではないことにようやく気づく! 欧州の姿は明日の日本の姿、どうやって教訓を活かすか、我々日本人は真剣に考えるべき!

 米国のJ.D.ヴァンス副大統領が2月14日、ミュンヘン安全保障会議の基調演説で、「欧州の指導者達が民主主義の価値観を損ねており、民主主義を後退させている」と非難しました。15日付『ブルームバーグ』などが報じています。

 ヴァンス副大統領の発言は、米国と欧州は、「自由と民主主義」という普遍的な価値観を共有した同盟関係にあるという幻想に楔を打ち込む重大な発言でした。欧州は、米国と違うと、突き放したのです。

※バンス米副大統領、欧州の指導者を非難-民主主義の価値を損ねている(ブルームバーグ、2025年2月15日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-14/SROLVDT1UM0W00

 ヴァンス副大統領は、SNS上のヘイトスピーチや誤情報の「検閲」を試みる欧州はまるで共産主義体制のようだと述べ、ドイツでみられる「ドイツのための選択肢(AfD)」を孤立させようとする動きや、「NATO懐疑派の極右」扱いされているカリン・ジョルジェスク氏が勝利した大統領選を無効としたルーマニアでの動きを批判しました。

※ルーマニア大統領選、ロシア介入やSNS不正操作で憲法裁判所が無効判断(ジェトロ、2024年12月10日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/12/5539b706af134586.html

 ヴァンス副大統領は、ルーマニアにおける大統領選挙の結果にロシアが影響を与えたとする言説に対して、「外国からの数十万ドルのデジタル広告で民主主義が破壊されるのであれば、もともと民主主義はそれほど強固なものではなかった」ということだ、と一蹴しました。

ヴァンス副大統領「ルーマニアでは、情報機関の根拠のない疑いと大陸諸国からの大きな圧力にもとづいて、今年12月に大統領選挙の結果が真っ向から否定されました。

 私の理解では、ロシアによる偽情報がルーマニアの選挙に影響を与えたという主張が(欧州で)なされていました。

 しかし、私はヨーロッパの友人達に、もう少し広い視野を持つよう求めたいと思います。ロシアが選挙に影響を与えるために、SNS広告を購入するのは間違っていると考えるのは当然です。もちろん、私もそう思います。世界的な舞台で非難してもかまいません。

 しかし、外国からの数十万ドルのデジタル広告で民主主義が破壊されるのであれば、もともと民主主義は、それほど強固なものではなかったということです」

※Read: JD Vance’s full speech on the fall of Europe(Spectator、2025年2月14日)
https://www.spectator.co.uk/article/jd-vance-what-i-worry-about-is-the-threat-from-within/

 ヴァンス副大統領は、「現在の欧州を見ると、冷戦の勝者達の一部に、一体何が起きているのかよくわからない」と疑問を呈しました。

 ドイツのピストリウス国防相は、ヴァンス副大統領の見解に反論し、聴衆からは大きな拍手を受けました。

 ピストリウス国防相は、「ヴァンス氏は民主主義の絶滅について語り、私の理解が正しければ、欧州の一部地域の状況を、権威主義体制と比較している」「それを受け入れることはできない」と、主張しました。

※バンス米副大統領、欧州の指導者を非難-民主主義の価値を損ねている(ブルームバーグ、2025年2月15日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-14/SROLVDT1UM0W00

 ミュンヘン安全保障会議は、欧米における安全保障会議の中で最も権威ある民間主催の国際会議とされ、1962年から毎年開催されています。欧州主要国の閣僚、世界各国の首脳や閣僚、国会議員、国際機関主要幹部らが例年参加しています。

※ミュンヘン安全保障会議(MSC)(防衛省、2025年2月16日閲覧)
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/dialogue/munich/index.html

 ヴァンス副大統領の演説動画は、ホワイトハウスのYouTubeアカウントで公開されており、演説の全文は、14日付『スペクテーター』に掲載されています。

※Vice President JD Vance Delivers Remarks at the Munich Security Conference(The White House、2025年2月14日)
https://www.youtube.com/live/pCOsgfINdKg

※Read: JD Vance’s full speech on the fall of Europe(Spectator、2025年2月14日)
https://www.spectator.co.uk/article/jd-vance-what-i-worry-about-is-the-threat-from-within/

 以下にヴァンス副大統領の演説を、抜粋でご紹介します。

 まず、ヴァンス副大統領は、「欧州の安全保障上の最大の懸念は、外側ではなく内側にある、それは欧州で民主主義が後退していることだ」と主張しました。ヴァンス副大統領は、「冷戦で勝利したのは、まさに自由と民主主義のおかげであったにも関わらず、今の欧州の指導者達は、まるでかつての共産主義国のようだ」とも述べました。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 藤野英人氏のレオス・キャピタルワークスがフジの株を250億株、5.12%を保有!】6月の株主総会の行方は? 役者が揃ってきた、ダルトン、ホリエモン、SBIホールディングス・北尾吉孝氏、そして村上ファンドはどうする?

 レオス・キャピタルワークス株式会社が2月7日に提出した「大量保有報告書」が、金融庁EDINET(Electronic Disclosure for Investor’s NETwork)に公開されました。

 同「大量保有報告書」(コード番号E21671)によると、レオス・キャピタルワークスは、株式会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株式を、5.12%保有するに至りました。

・保有株券等の数(総数) 1200万(株・口)
・FMHによる発行済株式等総数 2億3419万4500(株・口)
・上記提出者(レオス・キャピタルワークス)の株券等保有割合 5.12%
・取得資金 256億2961万2千円

 レオス・キャピタルワークスは、2025年1月20日以降、2月6日までに9回に渡ってフジ・メディア・ホールディングスの普通株式を取得してきました。

※E21671:レオス・キャピタルワークス株式会社 (法人番号)1010001082655 S100V7IZ:大量保有報告書(金融庁EDINET)
https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/WZEK0040.aspx?S100V7IZ,,

 レオス・キャピタルワークスによると、その運用資金は1.4兆円(2024年7月時点)以上です。

※レオス・キャピタルワークス 運用資産残高1.4兆円突破のお知らせ(レオス・キャピタルワークス、2024年7月3日)
https://www.rheos.jp/information/news/2024/_14_1.html

 レオス・キャピタルワークス株式会社は、投資家であり、作家でもある、藤野英人氏が代表取締役を務める投資運用会社です。

 藤野英人氏の近著には、投資に関連する書籍がずらりと並んでいます。

 『「日経平均10万円」時代が来る!』(2024年、 日経BP 日本経済新聞出版)
 『投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし』(2023年、講談社)
 『プロ投資家の先の先を読む思考法』(2022年、クロスメディア・パブリッシング)
 『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(2021年、マガジンハウス)
 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(2020年、講談社)
 『投資家みたいに生きろ~将来の不安を打ち破る人生戦略』(2019年、ダイヤモンド社)

★元タレントの中居正広氏による性加害問題と、フジテレビ社員の関与・フジテレビ局内の「性上納」システム疑惑で、スポンサー企業が軒並み広告の出稿を停止し、フジテレビは大幅な減収に見舞われ、赤字転落も見込まれています。

 しかし、一方で、フジ・メディア・ホールディングスの株価は上がり続けています。

 過去3ヶ月のフジ・メディア・ホールディングスの株価の推移を見ると、12月1日から1月1日かけて1700円前後だった株価が、1月10日に1600円までいったん下がった後、大きく反発して、2月14日には、高値2952円・終値2910円まで上がっています。中居スキャンダルがスクープされる以前の約1.7倍にもなっています。

 この高値は、昨年4月の2000円前後を上回り、2000円~3000円前後だった2003年から2007年期頃の高値に匹敵します。皮肉なことに、スキャンダルを契機に、フジ・メディア・ホールディングスの株価は、この20年で最高の水準に近づいているのです。

※フジ・メディア・ホールディングス(日本経済新聞、2025年2月14日)
https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?scode=4676

 その背景には、投資家達が、フジ・メディア・ホールディングスの株を買い増している、という実態があるのではないか、という推測がありました。今回、レオス・キャピタルワークスが「大量保有」を報告したことで、こうした推測の一部が確認されました。

※レオス・キャピタルワークス 運用資産残高1.4兆円突破のお知らせ(レオス・キャピタルワークス、2024年7月3日)
https://www.rheos.jp/information/news/2024/_14_1.html

 さて、気の早いネット民の間では、レオス・キャピタルワークスが、投資信託「ひふみ」シリーズをSBIレオスひふみ株式会社の傘下で運用していることから、SBIホールディングス(ソフトバンク・インベストメント)との関係も取り沙汰されています。

 フジ・メディア・ホールディングスの株を5.12%を取得したレオス・キャピタルワークス、その背後にあるSBIホールディングス、「物言う株主」として、日枝久相談役を退陣を求めているダルトン・インベストメンツが、7%を保有しており、6月に開かれる株主総会で議決権を取って、日枝氏以下の現役員を総退陣させ、さらには堀江氏をフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役に送り込むのではないか、という「期待」が、ネット民の間で膨らんでいます。

※【フジテレビ中居事件】250憶株を買いましたとあの男が登場!これで完全にフジはアウトになるのか!?(JJチャンネル、2025年2月11日)
https://www.youtube.com/watch?v=07722-mq5_Q

 フジ・メディア・ホールディングスの株取得について、自らも意欲を見せている堀江氏ですが、レオス・キャピタルワークスによる大量保有は、「寝耳に水」だったと述べています。

 堀江氏は、レオス・キャピタルワークスは、不動産事業や保有資産を見て、フジ・メディア・ホールディングスの株は「ダウンサイドリスクの少ないバリュー株」だと判断し、大量保有に動いたのだろうと、分析しています。

堀江氏「おそらく株主側は、元経営陣を全員選任しないで、新しい社外取締役を入れてくる株主提案をしてくると思います。客観的に見て。

 会社側は、日枝さんを取締役に選任するかどうか。さらに、日枝さんの息がかかった取締役をどれだけ入れるのか、というような、多分、そういったところのせめぎ合いというか、そういったところをやってくるという風に思います」

 堀江氏は、フジ・メディア・ホールディングスの株は、議決権のない自己株が150億円(10%近く)、個人株主30%、外国人が約30%保有している状況だったが、完全に日本の株主であるSBIレオスが買ったということは、外資分を買った可能性があるのではないかと推測しています。

 堀江氏は、「票読み」をすれば、おそらく株主側の提案が通る状況だと推測しています。

※フジ・メディアHDの株価が急騰していることについて分析します(堀江貴文 ホリエモン、2025年2月13日)
https://youtu.be/Oclt4re1Wls

 SBIホールディングスは、かつて2005年にホリエモンこと堀江貴文氏(ライブドア・パートナーズ)が、ニッポン放送を買収することで、フジテレビの経営を掌握しようとした時に、フジテレビ側について「ホワイトナイト」(企業の買収防衛策として、敵対的買収を仕掛けられた企業を友好的に買収する投資家のこと)として貢献しました。

 結局、2006年3月24日に、ニッポン放送が保有するフジテレビ株をSBIに貸し出し、SBIがフジテレビの筆頭株主になることが発表され、ライブドア・パートナーズが仮にニッポン放送株の過半数を取得しても、フジテレビの経営権を掌握することが不可能になり、堀江氏による買収事件は幕引きとなりました。

※【プレイバック’05】「ニッポン放送株買収騒動」ホリエモンによってフジテレビが窮地に陥った!!(FRIDAYデジタル、2025年2月8日)
https://friday.kodansha.co.jp/article/412328

 SBIホールディングスは、2022年に、堀江氏らが創業したロケット開発ベンチャー「インターステラテクノロジズ」に10億円出資するなど、和解しています。

※SBI、堀江貴文氏ら創業のロケット開発ベンチャーに出資(日本経済新聞、2022年12月26日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0613B0W2A201C2000000

 SBIホールディングスの代表取締役会長兼社長である北尾吉孝氏は、1月5日、SBIグループ年賀式で、「年頭所感(2025)」で、今年は「けり」や「けじめ」をつけるべき年だと述べています。

 「今年の年相を私流にまとめるとキーワードは『けり』をつける、『けじめ』をつける年ということになります。どんなに外界の抵抗が強くても、不撓不屈の精神で『けじめ』や『けり』をつけるべき事柄をやり抜かなければなりません。ありきたりの意気地のない、だらしない誤魔化しの生活に『けり』をつけ、溌剌として勇猛果敢に諸々の事柄に雄々しく処していかなければならないのです。

 乙巳は、六十干支の中でも、大きな変革につながる極めて大事な特別な組み合わせで容易ならざる年であり、今年様々な事柄で『けり』や『けじめ』をつけるべきことをうまく処理できるかで今後の運命が左右されるといっても過言ではないです。(中略)

 政変や戦禍の開始・終結など因習化・硬直化した現状に『けり』をつけ、打破していく年回りなのです。まさに、今年は容易ならざる年であることがおわかりになられたでしょう。このことは、国ばかりではなく、企業や我々自身にも通ずる話です」。

 北尾氏が、2025年を「大きな変化の年」と位置付けた理由は、一般論に解釈すれば、大きく変化する世界情勢を睨んでの広い視野に立ってのことと推察されますが、その「けり」「けじめ」がフジテレビ問題への対処にも反映され、「ホワイトナイト」であった2005年とは異なってくる可能性もあります。

※年頭所感(2025)(SBIホールディングス)
https://www.sbigroup.co.jp/

(IWJ)

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