日刊IWJガイド・非会員版「英国の総選挙の結果が判明! 労働党の大勝利、保守党の大惨敗に! 注目の『リフォームUK』は得票数・得票率ともに3位!」2024.7.6号~No.4272


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~英国の総選挙の結果が判明! 労働党の大勝利、保守党の大惨敗に! 注目の「リフォームUK」は得票数・得票率ともに3位! しかし支持者の分散状況と小選挙区制のため、議席はわずか4議席にとどまる!

■7月に入り、IWJの第14期も最後の1ヶ月です! 6月30日間のご寄付・カンパ額が確定しました! 6月は、102件、135万6700円と、目標額の34%の達成率でした! これは相当危機的な数字です! 今期第14期は、8ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は1000万円近くになっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 沖縄で相次ぎ発覚した、米軍関係者による5件の女性への性暴力! 政府による「隠蔽」は、沖縄県議選への影響を避けるため!? 依存を深める米軍への「配慮」のため!? オール沖縄敗退の県議選2日後に、防衛省は辺野古大浦湾側軟弱地盤埋め立てを通告! 沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授は、ラジオ番組で「海兵隊の司令官達からは『30年前にできた計画なんて、今時通用するわけないだろう』『俺たちは、ドローンで戦争してるのに、あの基地は何のために作ってるんだ?』と言われる」と証言!(『首相官邸』、2024年7月3日ほか)

■【第2弾! ハンガリーのオルバン首相が、24人の議員と3ヶ国の代表からなる右派グループ「ヨーロッパの愛国者」を創設!】EU議会内で政治グループを形成するためには、最低でも23人の議員と7ヶ国の代表が必要!(『RT』、6月30日他)このオルバン率いる「ヨーロッパの愛国者」グループは、フランスのル・ペン氏らが率いる右派グループ「アイデンティティーと民主主義(ID)」と合流し、EU議会内の第3会派を形成する!?
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■はじめに~英国の総選挙の結果が判明! 労働党の大勝利、保守党の大惨敗に! 注目の「リフォームUK」は得票数・得票率ともに3位! しかし支持者の分散状況と小選挙区制のため、議席はわずか4議席にとどまる!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 英国の総選挙の結果が、出口調査の結果、判明してきました。

 以下の数字は、日本時間5日の午後5時時点のものです。

 労働党が、411議席(全650議席)を獲得して、過半数を超え、圧勝しました。2019年の議席から、213議席増やしました。

 保守党は、119議席で、1834年の結党以来の最小議席となり、歴史的な大敗となりました。2019年の議席から、250議席も減らしました。

 第3位は、自由民主党で、71議席の獲得でした。前回より63議席増やしています。

 「ウクライナ紛争は、西側の責任」といったラディカルな発言で注目を集めていたファラージ氏率いるリフォームUKは、得票数407万501票および得票率14.3%という数字においては、それぞれ、労働党、保守党に次いで3位でしたが、獲得議席は4議席にとどまりました。

※United Kingdom 2024 Election: Labour Wins(ニューヨーク・タイムズ、2024年7月4日)
https://www.nytimes.com/interactive/2024/07/04/world/europe/results-uk-general-election.html

※はじめに~欧州内で最も対露強硬派である英国の内部からも、ウクライナ紛争については『西側が間違っている』と訴える政治勢力が台頭! 7月4日に行われる英国総選挙に「極右」とレッテルを貼られながら、支持率第2位を叩き出した「リフォームUK」を率いて出馬しているナイジェル・ファラージ氏が、ロシアのウクライナ侵攻を「挑発」したのは西側諸国であり、NATOの東方拡大が原因だったと、プロパガンダまみれの西側政界では、きわめて珍しいまともな発言! 日本で部分的にでも真実に立脚する政治家が出てくるのはいつか?(日刊IWJガイド2024.6.26号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240626#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53620#idx-1

 労働党が圧勝し、保守党が大敗した原因について、5日付『ザ・カンバセイション』に寄稿したベン・ウェリングス・モナシュ大学(オーストラリア)准教授は、こう分析しています。

 「これは、英国政治における歴史的瞬間だ。労働党にとっては大勝利。保守党にとっては歴史的な敗北だ。史上最低の投票率(※67%)の産物でもあるようだ。

 不満が渦巻いている。労働党への投票というより、保守党への反対票だったという感が強い。

 しかし、労働党にとって勝利は勝利である」。

※Keir Starmer’s Labour Party has a thumping election win ― what does it mean for the UK and the rest of the world?(ザ・カンバセーション、2024年7月5日)
https://theconversation.com/keir-starmers-labour-party-has-a-thumping-election-win-what-does-it-mean-for-the-uk-and-the-rest-of-the-world-232174

 さらに、低い投票率と、リフォームUKと自由民主党に、保守党の支持者が流れたとも分析しています。

 「最も良いキャンペーンを展開した政党は、ナイジェル・ファラージ率いる急進右派のリフォームUKと中道派の自由民主党だった。これは保守党にとって2つの意味で痛手となった。右派票が分裂し、穏健な保守層が中道へと移動したのだ。労働党は、若干の支持を失ったが、世論調査で一貫して20ポイントリードし、これにはほとんど影響を受けなかった。

 中期的には、2022年の選挙で保守党は事実上敗北した。これは、ボリス・ジョンソンの誠実さの欠如と、リズ・トラスのシンクタンクに触発されたレトロサッチャー的経済学の実験によるものだった。保守党はこの時点で、すでに揺らいでいた有権者の信頼を失った」。

※Keir Starmer’s Labour Party has a thumping election win ― what does it mean for the UK and the rest of the world?(ザ・カンバセーション、2024年7月5日)
https://theconversation.com/keir-starmers-labour-party-has-a-thumping-election-win-what-does-it-mean-for-the-uk-and-the-rest-of-the-world-232174

 また、英国労働党政権のウクライナ政策が、スナク保守党政権と変わらないという重要な点を、ベン・ウェリングス氏はこう述べています。

 「スターマーのシャドウ・キャビネットに大きな変化がなければ、デイヴィッド・ラミーが外相に就任する。ラミーは、彼が『進歩的現実主義』と呼ぶものを主張したがっている。これはウクライナへの継続的な支援を意味するが、労働党が政権を握っている間に極右政党がフランス政治を支配するという非常に現実的な見通しにかかわらず、関税同盟に参加することなくEUとの関係を緊密にすることも意味する」。

※Keir Starmer’s Labour Party has a thumping election win ― what does it mean for the UK and the rest of the world?(ザ・カンバセーション、2024年7月5日)
https://theconversation.com/keir-starmers-labour-party-has-a-thumping-election-win-what-does-it-mean-for-the-uk-and-the-rest-of-the-world-232174

 ここで、獲得議席数第3位の自由民主党とリフォームUKを比較してみましょう。労働党が勝ちましたが、英国社会が確実に変化していることが見て取れます。

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■7月に入り、IWJの第14期も最後の1ヶ月です! 6月30日間のご寄付・カンパ額が確定しました! 6月は、102件、135万6700円と、目標額の34%の達成率でした! これは相当危機的な数字です! 今期第14期は、8ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は1000万円近くになっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 7月に入り、IWJの第14期も、最後の1ヶ月となりました。

 6月は、30日間で、102件、135万6700円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。これは、月間の目標額400万円の34%という達成率です。この数字は、相当に危機的な数字です!

 6月のご寄付・カンパが目標額に到達できなかったことで、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとって、非常に厳しい赤字額です! 財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、独立メディアとして活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 7月は、1日から4日までの4日間で、11件、10万8000円となっております。

 ご寄付・カンパをお寄せいただいたみなさま、誠にありがとうございます。

 しかし、第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!

 以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い次女がいます。

 ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。

 ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!

 皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!

 今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円を超える目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 6月末現在、IWJ会員の総数は2329人、このうちサポート会員の方は869人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.7.6 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.7.7 Sun.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.7.8 Mon.**

調整中

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◆「2024年7月11日」まで、特別にフルオープンの記事とインタビュー動画! ぜひ、御覧ください!◆

※「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」!! 米国のレーガン政権で外交アドバイザーを務めた保守の論客・ダグ・バンドゥ氏が強烈にバイデン政権を批判する論文を発表! この戦争の主語は「ワシントン」であり、最後の1人まで戦わされるのは「ウクライナ」! これは「正義」の戦争なのか!? 2022.4.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505301
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※ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

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◆昨日アップした記事はこちらです!◆

「情報戦」の時代をどう生き抜くか? 巨大組織メディア報道の罠を検証!【第2部】新型コロナウイルス危機とmRNAワクチン危機(第9回)~岩上安身によるインタビュー第1164回ゲスト 在野研究者・嶋崎史崇氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523719

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 沖縄で相次ぎ発覚した、米軍関係者による5件の女性への性暴力! 政府による「隠蔽」は、沖縄県議選への影響を避けるため!? 依存を深める米軍への「配慮」のため!? オール沖縄敗退の県議選2日後に、防衛省は辺野古大浦湾側軟弱地盤埋め立てを通告! 沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授は、ラジオ番組で「海兵隊の司令官達からは『30年前にできた計画なんて、今時通用するわけないだろう』『俺たちは、ドローンで戦争してるのに、あの基地は何のために作ってるんだ?』と言われる」と証言!(『首相官邸』、2024年7月3日ほか)

 沖縄県で在日米軍兵士による性的暴行事件が相次いで発覚した問題をめぐり、林芳正官房長官は、7月3日午前の記者会見で、これまで明らかにされている、2023年12月と2024年5月の2件の事件のほかに、政府が把握していながら沖縄県や報道機関に発表していない、米軍関係者による性的暴行事件が、2023年2月、2023年8月、2024年1月と、3件あったことを明らかにしました。

※内閣官房長官記者会見 令和6年7月3日午前(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202407/3_a.html

★問題発覚の発端は、6月25日に、『琉球新報』が独自に報じた記事でした。『琉球新報』は、「2023年12月、県内に住む16歳未満の少女を車で自宅に連れ去り、同意なくわいせつな行為をしたなどとして、わいせつ誘拐、不同意性交の罪で、米国籍で米空軍兵長の男(25)を那覇地検が起訴していた」ことが、地検や県警への取材でわかったと報じました。

※16歳未満の少女を誘拐、性的暴行加える 米空軍兵長を起訴 那覇地検(琉球新報、2024年6月25日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-3233077.html

 県警は、米側の捜査機関と連携して捜査し、3月11日にわいせつ誘拐と不同意性交の両容疑で在宅で書類送検、3月27日付で地検がこの米兵を起訴しましたが、県警も地検も、この事案を沖縄県には通知していませんでした。

 また、外務省は、起訴前にこの事件を把握し、エマニュエル駐日大使に抗議していながら、沖縄県へ情報を共有していませんでした。

※【経過表】沖縄の米兵、少女への不同意性交罪で起訴 わいせつ目的誘拐罪も 外務省、3カ月県に連絡せず(琉球新報、2024年6月26日)
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3234590.html

 これについて、沖縄県の玉城デニー知事は、「連絡がなかったことは信頼関係において著しく不信を招くものでしかない」と、外務省への批判を表明しています。

※【動画】玉城知事、米兵起訴に「怒り心頭」 少女性的暴行事件 外務省から連絡なく 沖縄(琉球新報、2024年6月25日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-3233616.html

 さらに6月28日には、『琉球新報』が、これとは別に、「在沖米軍所属の20代の海兵隊員の男が5月、県内で女性に性的暴行をし、けがを負わせたとして不同意性交致傷の容疑で県警に逮捕されていた」ことが、複数の関係者への取材で新たにわかったと報じました。

 「関係者によると、海兵隊員は5月下旬に本島内の建物で女性に性的暴行した。女性は抵抗し、その際にけがを負った。海兵隊員は逃走したが、その後、通報を受けた県警が海兵隊員を特定し、当日中に基地外にいたところを逮捕した」とのことです。

※【独自】米兵の性的暴行、5月にも 新たな事件発覚 県警が不同意性交致傷の疑いで海兵隊員を逮捕 沖縄(琉球新報、2024年6月28日)
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3239772.html

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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 岩上安身は、2023年2月24日の岸田文雄総理記者会見で、岸田総理に「米国は誠実な同盟国なのか? 日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか? 自国は自国の力で守るべきと言うならば、有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか?」と質問しました。

 これに対して、岸田総理は、「自衛隊による活動については、米軍との共同対処等も含めて、その全てが我が国の主体的な判断の下に、憲法、国際法あるいは国内法に従って行われる。自衛隊及び米軍は各々独立した指揮系統に従って行動する、これは言うまでもないことであると思っています」などと、答えています。

※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見ー令和5年2月24日
https://youtu.be/9uUrTxr_Mss

 繰り返される米軍関係者による性暴行は、重大な人権侵害であり、それを隠蔽することも、意味のない辺野古新基地建設を押し進めることも、政府が自ら進んで日本の主権を手放そうとしているとしか思えません。(IWJ)

■【第2弾! ハンガリーのオルバン首相が、24人の議員と3ヶ国の代表からなる右派グループ「ヨーロッパの愛国者」を創設!】EU議会内で政治グループを形成するためには、最低でも23人の議員と7ヶ国の代表が必要!(『RT』、6月30日他)このオルバン率いる「ヨーロッパの愛国者」グループは、フランスのル・ペン氏らが率いる右派グループ「アイデンティティーと民主主義(ID)」と合流し、EU議会内の第3会派を形成する!?

 「ハンガリーのトランプ」との異名を持つ、ヴィクトール・オルバン首相は、6月30日、ウィーンで、オーストリアとチェコ共和国の右翼政党と協力して、新しいEU議会同盟「ヨーロッパの愛国者(Patriots for Europe)」を創設する、と発表しました。『RT』が6月30日付で報じています。

 「ヨーロッパの愛国者」に参加するのは、以下の3党です。それぞれの党が6月9日のEU議会選挙で獲得した議席は、合計24議席です(総議席数は723)。

・ハンガリー:フィデス党(党首:オルバン首相、11議席)
・チェコ共和国:ANO 2011党(党首:元首相アンドレイ・バビス、チェコ最大の野党、6議席)
・オーストリア:オーストリア自由党(FPO)(党首:ヘルベルト・キックル党議長、7議席)

 オルバン首相は、「自分の国に情熱を持ち、欧州を気遣うすべての愛国者」との連帯、「今日、我々は、直ちに欧州の右翼の最大派閥になるであろう政治的な連帯」を創出したと、記者会見で述べました。

 欧州議会の規則によれば、議会内で政治グループを形成するためには、最低でも23人のメンバーが必要であり、「ヨーロッパの愛国者」はこの条件をクリアしています。しかし、もう一つの条件である、「加盟国(27ヶ国)の少なくとも4分の1(7ヶ国以上)の代表を含む」については、まだ届いていません。

 オルバン首相、バビス氏、キックル議長の3名は、今後、他の多くの欧州の政党が加わるという希望を表明しました。

※Hungary’s Orban announces new EU Parliament alliance(RT、2024年6月30日)
https://www.rt.com/news/600219-hungary-austria-czech-parliament-group/

★7月1日付『ユーロ・ニュース』によると、ポルトガルの急進右派であるチェガ党(アンドレ・ベンチュラ、2議席)が同日、「ヨーロッパの愛国者」への参加を表明しています。

 ベンチュラ氏は、「このグループは明らかにウルズラ・フォン・デア・ライエン(EU委員長)とアントニオ・コスタ(ポルトガルの元首相、欧州理事会議長=次期EU大統領)に反対している」と、述べています。

 オルバン首相は、ウィーンでの「ヨーロッパの愛国者」創設発表で、「欧州人が望んでいるのは、平和、秩序、発展の3つだ」と述べ、EU首脳がもたらしているのは、「戦争、移住(移民)、停滞」だと強く批判しています。

 『ユーロ・ニュース』は、「ヨーロッパの愛国者」グループに参加した政党は、「2050年までに気候中立性を達成するためのフォン・デア・ライエンの旗艦イニシアチブであるグリーンディールと、27の加盟国すべてが、不規則な到着(移民)を管理するための規則を想定した大規模な改革『移住と亡命に関する新協定』に対する深い嫌悪感を共有している」と、指摘しています。

 『ユーロ・ニュース』は、もうひとつ、「ヨーロッパの愛国者」グループの重要な共通点は、「ウクライナに軍事装備を提供することに反対し、ロシアに対する西側の制裁の効率性に疑問を呈し、ウラジーミル・プーチン政権との緊密な関係を維持したい」という点だと指摘しています。

※Portugal’s far right joins Viktor Orban’s ‘Patriots for Europe’ alliance(euro news、2024年7月1日)
https://www.euronews.com/my-europe/2024/07/01/portugals-far-right-joins-viktor-orbans-patriots-for-europe-alliance

 一方、7月3日付『ユーロ・ニュース』によると、ポーランドの「法と正義党(PiS)」(20議席)は3日、ジョルジア・メローニ伊首相が中心となっている「欧州保守改革派(ECR)」グループに留まる、と発表しました。つまり、「ヨーロッパの愛国者」には加わらないことを意味します。

 ポーランドはウクライナ支援に積極的で、ロシアとの関係を重視するオルバン首相との間に摩擦があります。つまり、同じ右派でも、ロシアとの関係・ウクライナ紛争への向き合い方で、立場が異なる派閥が誕生している、ということになります。ひとくくりに「極右」などというレッテルを貼ってまとめてしまっていると、実際の中身や志向性が見えなくなってしまいます。

 オルバン首相が立ち上げた「ヨーロッパの愛国者」が7ヶ国の代表を集めるまでには、もう少し時間がかかりそうですが、『ユーロ・ニュース』は、新しく選出された新欧州議会の、第1回本会議(7月16日~19日)に向けて、より多くのメンバーが「ヨーロッパの愛国者」に参加するだろうと予測しています。

※Poland’s Law and Justice says no to Orban’s Patriots and stays with Meloni’s group in EU Parliament(euro news、2024年7月3日)
https://www.euronews.com/my-europe/2024/07/03/polands-law-and-justice-says-no-to-orbans-patriots-and-stays-with-melonis-group-in-eu-parl

 欧州議会内の派閥は、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が率いる中道右派の欧州人民党グループ(EPP、European People’s Party)のほかに、右派グループとしては、以下の3グループがあります。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

 ご支援のほども、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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