日刊IWJガイド・非会員版「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー『投資は分散投資が原則! 絶対に儲かりますといったセールスや番組に騙されてはダメ』!」2024.6.4号~No.4244


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■はじめに~<昨日の岩上安身によるインタビュー報告>昨夜、岩上安身による、エコノミスト田代秀敏氏緊急インタビュー第5回を、生配信でお送りしました!「投資は分散投資が原則です! 損をしたくなければ、絶対にこれだけは儲かりますといったセールスや番組に騙されてはダメ」!

■6月です!「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! IWJの情報価値は日々高まっています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。5月31日現在で、月間目標額の59%、234万4400円のご寄付をいただきました! しかし不足額は合計976万6289円にもなります! 7月末の期末まであと2ヶ月です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■供与された米国の「世界最強戦車・エイブラムス」について、ウクライナ軍兵士が「重大な脆弱性」を指摘!「ロシアの攻撃の標的になっている」「乗員は生き残れない」と悲鳴! 米国をはじめとする西側諸国は、ウクライナを守るつもりなど毛頭なく、ただ自分達の都合の良い「駒」として使い捨てにしているという重い事実に、ウクライナ軍の兵士達の間で「何のために、誰のために、戦っているのか!?」という疑問が爆発するのは、時間の問題か!?

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ロシアの今年の砲弾生産量約450万発に対し、ウクライナを支援するNATO側の砲弾生産量は、欧州諸国と米国をあわせても約130万発とロシアの製造量の3割弱! NATO側の1発の製造コストはロシアの4倍!!】実弾不足でウクライナの新兵訓練では「武器を発射するふりだけ」! 戦闘時に発射できるのは「在庫がある場合のみ」!! 英国のミサイル生産工場の責任者は、取材に「必要な部品の調達には、最大2年かかる可能性がある」と表明!(『スカイニュース』、2024年5月26日)

■【第2弾! 6月の重要イベントを前に、ロシア、ウクライナ、欧米情勢に、格段のきな臭さが立ち込めてきた!】核兵器搭載可能なF-16戦闘機が、今後、数ヶ月から4年以内に、NATOからウクライナへ続々供与!(『RT』2024年5月18日ほか)

■5月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、4月に引き続き、株価高騰と急落、円安について、2024年3月18日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、バックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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■はじめに~<昨日の岩上安身によるインタビュー報告>昨夜、岩上安身による、エコノミスト田代秀敏氏緊急インタビュー第5回を、生配信でお送りしました!「投資は分散投資が原則です! 損をしたくなければ、絶対にこれだけは儲かりますといったセールスや番組に騙されてはダメ」!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨夜、6月3日の午後5時半ごろから、岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏への緊急インタビュー・シリーズ「『歴史的円安』が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰を引き起こす一方、地方では逆に空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はどう『生活防衛』すればいいのか!?」の第5回を、生配信でお送りしました。

 3月に始まった、「歴史的円安」をめぐる田代氏へのインタビューはついに第5回となりました。第1回から3ヶ月近くが経っても、まだまだ円安は進行中で、「緊急」が取れません。

 17年ぶりに解除されたマイナス金利は、あっという間に1%を突破しました。株高と都心部の地価高騰も止まりません。

 岩上安身は、「たまたま土地を持ってた人、たまたま株を保有していた人」は、「高笑い。笑いが止まらない」状況だと指摘しました。

 しかし、一方で資産を持たない人々はどうでしょうか。第5回のインタビューの前半のテーマは、金融資産も不動産も持たない「庶民はどう生活防衛すればいいのか」でした。

岩上「(この緊急インタビュー・シリーズを)やり始めた時には、いよいよ『マイナス金利解除か』という話だったんですけれども、長期金利が1%超えしちゃいましたね。

 田代さんは、かなり早い段階で、『長期金利2%になったら、借り替え・借り替えで、何とかも持たせてもらっているゾンビ企業。ものすごい数あるわけです。そういう企業は、『たちまち倒れていくだろう』と。

 それから、一般人のローンの、一番大きいのは住宅ローンなんですけど。思いがけず多いのは、消費者ローンなんですね。キャッシングとか、カード・ローンとか、サラ金だとか、リボ払いとかね。

 きわめて高金利の買い物をさせられる仕組みであることには変わりないわけですよね。最高の税率17%ぐらいですよね。とんでもないことになるわけです、これ。それから自動車ローン。

 人間は習慣の動物ですから、すべての生活習慣とか、消費行動を、『昨日までとちょっと違うんだ。すごい勢いでいろいろ金利の時代が変わってんだから、ぱっと頭を切り替えよう』と(多くの人は、そういうわけにはいかない)。

 だから大変気をつけるしかないな、と思っているんですね。

 『どう生活防衛すればいいのか』というお話を、前半はさせていただきたいと思っています」

田代氏「(事業をやっていく以上、資金を借りるのは当たり前だが)今のように、実質的に景気後退が起きてると、本業での利益から利払いができない。つまり、それ利払いしちゃうと、他の賃金が払えないとか、そういうことが起きる。

 そういう企業のことを、『ゾンビ企業』という、と。言い方が悪いですけどね。そういう企業が、さらに追加で借りなきゃいけない」

岩上「だから、借金が膨らんでいく。低金利だったから、頑張ろうで、(利子で膨らんでいくことを)考えなくてもよかった」

田代氏「ほとんど0%の金利だったから。

 おっしゃる通り、元本の返済だけ考えればよかった。銀行からしてもね。それを考えると、一気に(貸した資金を)回収して、倒産させてしまうよりも、存続してもらった方がいいから。追加の融資に応じる場合も少なくないわけですよ。

 その構造が、今ここで(崩れていく)。銀行自身が慌てるわけです。前提が完全に狂ってるわけですよね。0%だった長期金利が、1%(に上昇)。しかも、わずか2ヶ月間ですよね」

岩上「そうですね。超低金利時代が長く続いてきました。

 17年というと、ある程度高齢の人にとっては単なる『ひと昔』ですけれども、若い人にとっては、かなり大きな生活体験を伴った年月なわけですよね。

 (「金利のある世界」の経験がない若い世代の人々が)、単純な『単利』で考えると、『100万円借りたら、毎月1万円ずつ返せばいいんでしょう』みたいな感覚。そうじゃないんですね。『複利』になるんです。

 『複利』というものを、金利が複利で膨れ上がっていくことを、本当に実感しながら、元本を削って削って削って。なんとか、氷塊を崩すようにして削って、返し切るということの苦しさを、実感として理解できていない人たちは、少なくないんじゃないかなと思うんですね。(中略)

 例えば、これから結婚して、住宅を買おうかなと思っている人。25、6歳から30歳ぐらいまでの人は、ざらにいるわけですよ。そういう人たちは、(複利で膨れ上がっていく借金を、身を削るようにして返していくという)経験がないんですよね」

 岩上安身は、身内が不動産を買うというので、金利がつく中で返済するのは、本当に大変なことだと説得している、というエピソードを紹介しました。

岩上「日銀による円買い介入。4月と5月に大きく、円安の傾向から円高へ戻したことが2度ありました。

 この時には、おそらく介入したんだろうということで、(神田財務官)テレビカメラに囲まれながら、『申し訳ないですが、今申し上げることはできません』と言っていたんですけど。

 実際には、4月と5月に2度あった円買い介入は、財務省が5月31日に、4月26日から5月29日の為替介入実績を公表したと。介入総額は9兆7885億円。これがどれぐらいすごいかというと、過去最大だった。

 過去最大なんですが、どのぐらいそれで効果が出たのかというと…。

 5月29日に、国内債券市場で長期金利の指標となる新発の10年物国債の利回りが、1.07%まで上がってきたんですね。

 債券価格が下落したけど、さらに30日には、1.1%に上昇。

 2%という数字をひとつ、田代さんは掲げておられる。ある意味の『レッドライン』『イエローライン』だよと言っておられるわけですよ。

 多くの人は中小企業で働き、そして自営業をやり、そして住宅ローンを抱えていたりすると。そういう人たちは『2%』という数字を意識しなさいね、と。僕は、田代さんの警告だと思っているんです。意識しておくべきだと。気がつくと、あ、じわじわ金利が上がってきているじゃないか、迫ってきているじゃないか、と(なってからでは遅い)。

 すでに、『2011年12月以来、約12年半ぶりとなる高水準』に上がってきている」

田代氏「これね。1日で、要するに0.03ポイント上昇してるわけでしょう。これは、もう驚くべきことですよね。この上昇スピード」

岩上「これはどういうことなんでしょうか。

 例えば、日銀が『ゼロ金利政策を解除する』と言いましたよね。解除すると言って、いろいろな政策を、『やめました』といったりしました。『国債の購入だけはやめるわけにいかない』ということではありましたけれども。

 でもその後は、フリーになったと言いますか、市場原理でもう動き出しちゃったということですか?」

田代氏「まず『金利って何か』というのを、よく考えなきゃいけなくて。

 長期金利とは要するに、『新規発行の10年満期日本国債の利回り』なんですね。これは、ちょっと詳しい話は、経済学や金融論の本で確認していただきたいのですけど、国債でも社債でも、債券の利回りというのは、その債券の価格・取引される価格と、逆向きに動くんです。

 つまり、金利がついて利回りが上昇している時は、その債券・国債を含む債券の取引価格は、下落してるんです」

岩上「価格。価値ではなく、価格ですね?」

田代氏「価値というのは、経済や金融の世界では、『価格×数量』のことを、VALUE(価値)と言うんですね。そこにはよく社会学などで考えるような、形而上的な意味は与えてないんです。本当にその『金額』ということなんです。(中略)

 そうするとね。これは恐ろしいことを言ってる訳ですよ。つまり、長期金利、『新規発行10年物の日本国債の利回り』が上昇しているということは、国債の取引価格が下落してるわけですね。

 つまり、日本銀行は長く、長期金利を0%に抑えたということは、いわば、日本国債の価格をマックスのところまで引き上げたわけです。

 そのゼロ金利を解除するということは、金利は上がっていくわけですね。上がってくるということは、マックスまで上げた国債価格が下落することです。それを認めてるってことなんですよ」

岩上「安売りと」

田代氏「安売り。『今よりも、国債は、安い価格で取引されるようにします』と、言ってるわけですよね。『えっ』と思うわけです。

 国債というのは、国の借金の証文ですよね。これを買っているのは銀行だけど、銀行がどうやって買っているかというと、預金から買うわけです。(銀行には)預金者がいるわけですよね。だから、預金者は自分は日本国債なんて1枚持ってないといっても、実は、間接的に御自分の銀行預金は国債に化けているわけですね。

 その(自分の銀行預金が)化けている国債の取引価格が、下落し始めているんです」

岩上「恐ろしいですね」

田代氏「そのことが、『金利が上昇する』という意味なんですね。しかも、これが『日銀の想定を超えて止まらない』ということは、国債の取引価格が想定よりも早く下落しているんですよ。

 下落することは覚悟しているから、ゼロ金利は解除したんですけど。それが『思ったよりも早く下落してる』ということは、端的に言って『日本国債の売り圧力が高まってる』わけです。

 日本国債を持っている人が、売りたいと(思っている)。一番思ってるのは、日本銀行なんです、実は。だって、存在している国債の半分ぐらいは、日本銀行が持っているんだけど、それ以外にも持ってるところはある。

 そこが、『国債を、まだ高いうちに売り抜け抜けよう』と考えたら?

 売り出す量が変わりますよね。そうすると、国債を売る側、つまり国ですよね。それが国債の発行のペースを変えない限り、それは国債価格を押し下げますよね。

 そんなに早く国債金利が上がっていくということは、国債価格が下落するわけですよね。だったら『早く売らなくちゃ』。

 まあ、大きな資産だから、例えば計画があって。『今年は何100億円。来年は何100億円売っていく』と考えていたのが、『いや、来年の分も今、売っちゃいましょう』となると、ますます早く価格は下落しますよね。それは、現象としては、ますます早く金利が上昇していくわけです。

 ただ、『金利が上昇する』と聞くと、『それで銀行の預金金利は増えて、ウハウハになる』と」

岩上「預金者にとっては、どうなんです?」

田代氏「だけど、預金者も、預金してる預金の入った先のかなりの部分は国債なんです。

 だから日本銀行だって、どうして国債を買っているかといったら、それはたどっていけば、預金なんですよ。銀行にあった預金が、さらに日本銀行に預金されていて、それを担保に(国債を)買ってるわけですよね。その重要な入った先の国債の価格が今、『日本銀行の想定を超えて下落してる』と。

 しかも、2011年12月ですよ。『あっ』と、思うわけですよね。いわゆる『アベノミクス』、いわゆる『異次元金融緩和』。日銀の言葉を使えば、『量的質的金融緩和』は、2013年4月4日から始まったでしょう。その前の数字まで、来てるんです、もう」

岩上「自民が『デフレデフレ』と、民主党の政権を批判していた時代に戻っているっていう」

田代氏「本当に人類の経済史上に残る、破天荒な金融緩和によって、長期金利をゼロまで押し込んだわけですよ。で、それが、全部、今、キャンセルされたということですね」

岩上「なるほど。やってきたことがすべて無駄になった、と」

田代氏「その当否は別として。現状は、おっしゃる通り、世界に見られない(日銀のゼロ金利政策が、キャンセルされた)。

 通常、中央銀行は短期の金利、いわゆる『翌日物』とか、短期の金利を操作することで、間接的に長期金利に影響を及ぼそうとするわけだけど、日本銀行はダイレクトに長期金利そのものを、ゼロに引き下げたわけです。

 それを今、解除したわけですよね。それは上がるんだけど、その上がり方が、想定を、多分超えたんだろうと思うんですね。

 まさかそんなことは、言いませんよ、上田総裁も。言った瞬間に、日本国債を持っている人は、みんな売りますから。そうすれば、国債大暴落ですよね。

 だから、冷静な顔をして、冷静にお話しになってるんだけど、大変なことですよね」

 岩上安身は、『日本経済新聞』に掲載された、「金利が0.7%を超えると、変動金利の住宅ローンのメリットは、相殺されてなくなってしまう」という話題に触れました。

 固定金利と変動金利、「単利」と「複利」の違いについて、田代氏に丁寧に説明をしていただきました。

 17年ぶりに「金利ある世界」に戻ってきた日本ですが、庶民は、どのように「生活防衛」をしていけばいいのでしょうか。

 田代氏は、超低金利時代に、不動産を購入して運用し、価格が上昇したところで売却して利益を得るというような、天才的な人もいるけれども、「普通の人が絶対マネしちゃいけない」と釘を刺しました。

 田代氏は、投資の指南は、漢方薬の処方によく似ている、と述べています。

田代氏「金融、投資の難しいところは、『人ごとにメニューが違う』ということなんです。漢方薬に似ているんですよね。

 真面目な漢方薬の研究者に言わせると、『何とか漢方薬』っていう形で、市販されてるのは『絶対飲んじゃいけない』と言うわけ。

 本来、漢方薬というのは、漢方医とものすごく長くディスカッションしていろんな診断をして、その患者の家庭環境とか、仕事とか、そういうのを勘案して、調合するのが漢方薬であってね。

 それに対して、例えば、抗生物質とかワクチンというのは、相手がどんな生活をしていようと、『これは効くんだ』ってなわけですよね。そこが全然違うんだと。

 実は、資産運用とか投資というのも、そういう点からいうと、漢方薬の世界なんですよ。つまり、その人の持っている、幾らのお金を自由に使えるんですかと。(中略)

 もっと言えば、株式や債券に投資してる、金でも何でも、そうですよ。ビットコインでも。投資している間は、そのお金は使えないんですよ。それでも、生活や事業は大丈夫ですかと。ちゃんと資金は回転できているんですか、ということも」

 田代氏は、株式市場などは「上がったり下がったりする」もので、「下がった時に心理的に耐えられますか」という問題もあると、指摘しました。特に、「金」や「ビットコイン」は、ものすごく価格変動が激しいので、それが魅力なんだけれども、注意が必要だと、コメントしました。

田代氏「いろんなことがあるから、実は統一的メニューってのはないんです。もし、『必ず、こうすれば誰でも儲かります』と言う人間がいたら、それは詐欺師です。

 通常、証券会社とか銀行とか、どこでもちゃんとした金融機関で、そんなことを一言でも言おうものなら、金融庁が飛んでやってきて、厳重な処罰、営業停止になっちゃいますよ」

 田代氏は、少なくとも、「金融の秘訣を教えます」「儲かります」というような、無料で視聴数を稼ぎたい「YouTube番組」は絶対に見てはいけない、と注意しました。

田代氏「資産運用や投資で損をしたくなければ、YouTubeは見ないこと、絶対」

 インタビュー後半では、米国経済は崩壊に向かうのか、ウクライナ紛争の影響、米中貿易戦争の行方、コロナ禍で5年ぶりとなった、田代氏の北京訪問のお話などをうかがいました。

 ぜひ、IWJ会員となって、全編動画を御覧ください。

■6月です!「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! IWJの情報価値は日々高まっています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。5月31日現在で、月間目標額の59%、234万4400円のご寄付をいただきました! しかし不足額は合計976万6289円にもなります! 7月末の期末まであと2ヶ月です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 5月のご寄付・カンパ総額の確定額は、近日中にご報告できると思いますが、5月1日から5月31日までの暫定額で、114件、234万4400円でした。目標達成率は59%でした。6割に届かず、かなり厳しい数字です。

 6月も月間目標に届かない事態になると、IWJは独立メディアとしての活動が、本当にできなくなる可能性が高くなります!

 今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から4月まで、6ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この6ヶ月間の不足額の合計は、976万6289円です。零細な企業であるIWJにとって、非常に厳しい赤字額です!

 IWJは収支を合わせるべく、徹底的に支出を減らす努力を、今も続けています! オフィスを移して、スモール化することも模索中です! そうやって支出を減らしても、収入が減り、赤字が積み上がっていけば、活動が続けられなくなります!

 もし、7月の期末まで、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第14期の期末である7月末まで、あと2ヶ月です! ぜひとも、期末までの間に、不足分の972万6289円の赤字分をなくし、少なくとも収支をトントンにさせてください!

 第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!

 以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い次女がいます。

 賃貸のアパートで療養している彼女のために終の住処を、これから用意してあげなければなりませんし、生活費を出せる小さな物件も用意しておかないと、死ぬに死ねません。

 「ジャーナリズムバカ一代」として、すべてをなくすまで赤字経営を続けて、破産とともに「前のめりに死ぬ」などということは、自分の中の「人の親」という「情」が許さず、赤字が手に負えなくなるほど膨らむ、その一歩手前で、倒産の前に、誰にも迷惑をかけないよう、自らの手でIWJをたたみ、娘のために何かしら残せるようにするつもりです。

 もともとは健康に生まれ育ち、国立看護大学校を出て、看護師としてはつらつと働き、自活もしていた娘が、20代で発病し、働くこともできなくなり、年々病状が悪化して、ついには障害手帳をもつに至ってしまいました。そんな難病になってしまったことについて、彼女には、何の罪も落ち度もありません。

 ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。

 ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!

 世界と日本が未曾有の危機に直面しており、既存ジャーナリズムが機能しない現状だからこそ、最後の一歩手前まで、真実を伝える、ジャーナリズムの本道を貫き通します!

 皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!

 今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.6.4 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】16:25~「上川陽子 外務大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2024.6.5 Wed.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「ハマースはイスラエルやアメリカに育てられたテロリスト」という主張は本当か?~5.24 岡真理氏講演会「人間、それでもなお ~ガザのホロコーストと私たち」―登壇:岡真理 早稲田大学文学学術院教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523324

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

【第641号-643号】岩上安身のIWJ特報!急激な円安!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりはいつくるのか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらなる物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火花を散らす!岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523350

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■供与された米国の「世界最強戦車・エイブラムス」について、ウクライナ軍兵士が「重大な脆弱性」を指摘!「ロシアの攻撃の標的になっている」「乗員は生き残れない」と悲鳴! 米国をはじめとする西側諸国は、ウクライナを守るつもりなど毛頭なく、ただ自分達の都合の良い「駒」として使い捨てにしているという重い事実に、ウクライナ軍の兵士達の間で「何のために、誰のために、戦っているのか!?」という疑問が爆発するのは、時間の問題か!?

 米国が誇る「世界最強戦車・エイブラムス」について、ウクライナ軍兵士から、「乗員は生き残れない」と悲鳴が上がっています。

 『CNN』は、5月29日、ウクライナ東部で、エイブラムスの整備を担う、第47旅団のウクライナ軍兵士らに取材をしました。兵士らは、6台のエイブラムスを保有していました。

 兵士らは、ドイツでエイブラムスを扱うための訓練を受けていました。

 兵士らのうち「ジョーカー」、「ドニプロ」は、CNNの記者に対して、エイブラムスの問題点を、以下のように指摘しています。

ジョーカー「(現在の紛争においては、エイブラムスの)装甲は不十分だ。(中略)

 (エイブラムスの装甲は)乗組員を守ってくれない。

 実際問題、現在はドローン戦争だ。だから今、戦車が出てくると、彼らは必ずドローン攻撃をしようとする」

ドニプロ「(エイブラムスに携わるウクライナ軍兵士は、ロシアの)第一の標的だ。(中略)

 防御がなければ、乗組員は戦場で生き残ることはできない」

※Soldiers in Ukraine say US-supplied tanks have made them targets for Russian strikes(CNN、2024年5月29日)
https://edition.cnn.com/2024/05/29/europe/ukraine-war-us-tanks-intl/index.html

 ウクライナ紛争の最前線では、小型で精密な一人称視点(FPV)ドローンが主役となっています。安価なドローンですが、上空から歩兵を襲撃したり、1台15億円とされる高価なエイブラムスを破壊したりしています。

 イラク戦争用に設計されたエイブラムスの装甲は、上空からの攻撃に無防備で、自爆型ドローンに襲撃されると、貫通され、操縦士を守ることができません。

 『CNN』は、「このウクライナの乗組員たちは、2月にロシアがようやく制圧したアウディーイウカの町周辺での激戦で、エイブラムスの限界を身をもって学んだ」と説明しています。

ウクライナ軍兵士らの不満は、エイブラムスの装甲の脆弱性だけではありません。

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ロシアの今年の砲弾生産量約450万発に対し、ウクライナを支援するNATO側の砲弾生産量は、欧州諸国と米国をあわせても約130万発とロシアの製造量の3割弱! NATO側の1発の製造コストはロシアの4倍!!】実弾不足でウクライナの新兵訓練では「武器を発射するふりだけ」! 戦闘時に発射できるのは「在庫がある場合のみ」!! 英国のミサイル生産工場の責任者は、取材に「必要な部品の調達には、最大2年かかる可能性がある」と表明!(『スカイニュース』、2024年5月26日)

 英国の『スカイニュース』は5月26日、「ロシアはウクライナの西側同盟国よりも、約3倍の速さで砲弾を生産しており、(1発あたりの)コストは4分の1程度である」とする記事を掲載しました。

 記事によると、この推計は、米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーによるもので、『スカイニュース』は、「ウクライナ戦争をきっかけに、米国、英国、その他の欧州同盟国は、それぞれの工場で生産増強を図ったが、各国の総合的な経済力は、モスクワをはるかに上回っているにもかかわらず、砲弾製造能力は依然としてロシアに遅れをとっている」と報じています。

 この砲弾製造能力の差により、「その結果、ウクライナ軍兵士がロシア軍陣地に向けて1発発砲するごとに、ロシア軍はおよそ5発の砲弾で反撃できる」と、『スカイニュース』は報じています。

※Russia is producing artillery shells around three times faster than Ukraine’s Western allies and for about a quarter of the cost(Sky News、2024年5月26日)
https://news.sky.com/story/russia-is-producing-artillery-shells-around-three-times-faster-than-ukraines-western-allies-and-for-about-a-quarter-of-the-cost-13143224

★ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATO諸国に砲弾の支援を訴え続けていますが、生産能力や生産コストに、これだけの差があったのでは、そのギャップは埋めようがありません。

 ウクライナ戦争をめぐっては、「NATO対ロシアの全面戦争に発展すれば、総合的な軍事力でNATO軍が圧倒するので、ロシア側が戦術核を使用する危険性が高まる」との見方がされていますが、このベイン・アンド・カンパニー社の推計が事実であれば、こうした見方も変わってきます。

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■【第2弾! 6月の重要イベントを前に、ロシア、ウクライナ、欧米情勢に、格段のきな臭さが立ち込めてきた!】核兵器搭載可能なF-16戦闘機が、今後、数ヶ月から4年以内に、NATOからウクライナへ続々供与!(『RT』2024年5月18日ほか)

 6月は、欧州で3つの大きなイベントが、開かれます。

 6日から9日に行われる欧州議会選挙、6月13日から15日にイタリアで開催されるG7首脳会議、15日から16日にスイスで開催されるウクライナ和平会議です。

 こうした重要イベントを前にして、5月下旬から、ウクライナ紛争をめぐる情勢が、きな臭さを増しています。

 まず目立つのが、NATOからウクライナへのF-16戦闘機の供与問題です。

 5月18日付『RT』は、ゼレンスキー大統領が、最大130機の近代的な航空機を要求したと報じました。

※Zelensky details Ukraine’s weapons demands(RT、2024年5月18日)
https://www.rt.com/russia/597814-zelensky-ukraine-patriot-f16/

 ゼレンスキー大統領の言う「近代的な航空機」とは、米国設計のF-16戦闘機のことです。

 同日付『RT』は、デンマークとオランダが、今後数ヶ月以内に、ウクライナにF-16戦闘機を供与すると次のように報じています。

 「今週(5月12日の週)初め、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、F-16は『今後数ヶ月以内』にウクライナに到着すると述べ、『来月中』という以前の主張を撤回した。デンマークとオランダは共同で、2023年8月に61機の米国設計の第4世代ジェット機をキエフに供給すると約束した」。

※Zelensky details Ukraine’s weapons demands(RT、2024年5月18日)
https://www.rt.com/russia/597814-zelensky-ukraine-patriot-f16/

 さらに、5月28日付『AFP』は、2028年までに、ベルギーからウクライナへ、F-16が30機供与されると報じました。

※ベルギー、ウクライナにF16戦闘機供与へ 2028年までに30機(AFP、2024年5月28日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3521565

 今後数ヶ月から4年以内に、ウクライナへデンマークとオランダ、ベルギーから、合計、91機のF-16が供与されることが決まっています。

 ゼレンスキー大統領は、「ロシアと対等に渡り合うためには、西側諸国からの防空システムや戦闘機の増強が必要だ」と述べており、しかも、ベルギーから供与されるF-16、30機は、ベルギーがロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援として、5月28日に締結した、安全保障協力に関する2国間協定の項目の一つに入れ込んでいるものです。

 つまり、ゼレンスキー大統領は、少なくとも、今後4年間は、ウクライナ紛争を続ける意思があると表明しているのと同じことになります。これから先、4年間も、戦争は継続する国力が、ウクライナにあるでしょうか? いたずらに戦争を引き伸ばすことは、ウクライナ経済を破壊し、ウクライナ国民の犠牲者を増やし、ロシア軍が占領する地域を拡大することにつながりかねません。

 しかも、ウクライナのF-16の要求水準は、130機です。要求量には、まだ、40機近く足りません。

 ウクライナへF-16戦闘機の供与を約束しているのは、ベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーの4ヶ国です。

★問題は、このF-16という戦闘機の性格です。

 5月30日付『スプートニク日本』は、ロシアのラブロフ外相が、この戦闘機を、「NATOのいわゆる核共有の主な運搬手段であった」と述べて、次のように警告したと報じているのです。

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◆企業規模を無視して株価の平均だけを取る日経平均株価。「だから高値銘柄が変動した時、全体が影響を受けてしまう。平均というのは危険なんです」

 岩上安身は、この田代秀敏氏へのインタビューに続き、3月24日に2回目のインタビューを、5月3日に3回目のインタビューを、5月8日に4回目のインタビューを行いました。4回の連続インタビューの動画は、ぜひ以下のURLから御覧ください。

※日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらなる物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火花を散らす!~岩上安身によるインタビュー第1149回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏(その1) 2024.3.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522258

※「植田日銀総裁は『円安はずっと続く』というたいへん恐ろしいことを言われた」! インフレ=好況ではない! 日本はスタグフレーション(インフレ下の不況・景気後退)に落ち込みやすい!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇やさらなる物価上昇を招く!~岩上安身によるインタビュー第1150回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏(その2) 2024.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522332

※「歴史的円安」が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰の一方、地方では空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はいかにして「生活防衛」すればいいのか!?~岩上安身によるインタビュー第1155回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第3弾 2024.5.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522940

※「歴史的円安」が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰の一方、地方では空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はいかにして「生活防衛」すればいいのか!?~岩上安身によるインタビュー第1156回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第4弾 2024.5.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523046

 また、岩上安身は6月3日に、田代氏へ5回目のインタビューを行いました。詳しくは、本日のこの『日刊IWJガイド』のインタビュー報告を御覧ください。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240604

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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