日刊IWJガイド・非会員版「英ロンドン大の研究機関が『イスラエルが「人道的措置」と位置付ける「避難命令」自体が戦争犯罪』だとする報告書を発表!」2024.3.15号~No.4175


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~イスラエルのネタニヤフ首相がハマス壊滅の「完全勝利」が必要だとラファ侵攻の決意を表明!「民間人の犠牲を最小限に抑えるため、歴史上他のどの軍隊も取らなかった措置を講じてきた」とうそぶく!!「ラファ侵攻はレッドライン」と警告のポーズをしてみせた米バイデン政権は、実際にはジェノサイドの「共犯者」らしく、「限定的な対テロ作戦なら支援する」と密かにイスラエルに約束! 英ロンドン大の研究機関が「イスラエルが『人道的措置』と位置付ける『避難命令』自体が戦争犯罪であり、『人道的措置』の武器利用」だとする報告書を発表!

■IWJへのご寄付・カンパの11月の達成率は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月は、3月14日までの14日間で、42万5511円、11%にとどまります! あと17日間で、目標額の89%、357万4489円が必要です! このまま赤字が続くと今期で、IWJは立ち行かなくなります! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■「孫崎さんとのインタビュー動画を見てiwjの困窮度に身をつまされました」!「堕落したマスメディアばかりの日本でIWJの報道は救いです」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。1月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■【中継番組表】

■フーシ派対策の欧米による紅海・アデン湾での軍事作戦は、米英主導の「繁栄の守護者」作戦だけではない! EU主導で「専守防衛」を謳い、EU7ヶ国が参加する「アスピデス作戦」もある! 注目されるのは、オマーン湾ではロシア、イラン、中国という、米国から「制裁」されているトリオが行う海軍合同演習「海上保安ベルト2024」にインドが、アゼルバイジャン、カザフスタン、オマーン、パキスタン、南アフリカとともに、オブザーバーとして出席! クアッドに参加してきたインドの立ち位置が微妙に変化!? 中露寄りに少し傾いてきた!? この海軍合同演習の背後には、国際重要航路での米英とEUの巨大な軍事作戦が控えている!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 令和バブルの、あまりに短い終わり!?「昨年来最近まで、日本株(特に日経平均)は根拠の薄い買われ過ぎ」に陥っていたとか!「円相場も新NISAの影響などをはやして売られ過ぎとなっていた」など、エコノミストらの株価高騰への評価も手の平返しに! 米国CFA協会認定証券アナリストの馬渕治好氏が「今後もっと株安と円高が進む」と分析!】春闘で大企業は満額回答! 来週の日銀金融政策決定会合で、マイナス金利が解除され、円高は進む!(『MAG2NEWS』、2024年3月11日)

■【第2弾! ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官がマクロン大統領のフランス軍派兵発言を驚きの読み解き! なんと「ウクライナは同盟国によって分割され始めている」!!】(『マリア・ザハロワ報道官の13日のテレグラムへのポスト』、2024年3月13日)

■<号外を出しました!>「元米国防副次官スティーブン・ブライエン氏が、米国製世界最強戦車『エイブラムスは時代遅れ』! 米陸軍もエイブラムスの将来に自信なし! 陸の王者といわれた戦車の現代戦における脆弱性が課題に!」
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■はじめに~イスラエルのネタニヤフ首相がハマス壊滅の「完全勝利」が必要だとラファ侵攻の決意を表明!「民間人の犠牲を最小限に抑えるため、歴史上他のどの軍隊も取らなかった措置を講じてきた」とうそぶく!!「ラファ侵攻はレッドライン」と警告のポーズをしてみせた米バイデン政権は、実際にはジェノサイドの「共犯者」らしく、「限定的な対テロ作戦なら支援する」と密かにイスラエルに約束! 英ロンドン大の研究機関が「イスラエルが『人道的措置』と位置付ける『避難命令』自体が戦争犯罪であり、『人道的措置』の武器利用」だとする報告書を発表!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 イスラエルによる、パレスチナ自治区ガザの最南端、ラファへの侵攻が迫る中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は3月12日、改めて「完全な勝利」のために、イスラム抵抗組織ハマスの最後の拠点であるラファ攻撃への決意を表明しました。

 一方、イスラエルによるラファへの全面侵攻を「レッドライン」であると警告のポーズをとったジョー・バイデン米政権は、実際にはジェノサイドの「共犯者」らしく、ラファへの「限定的な作戦」であれば支援することをイスラエルに伝えたと、米当局者が『ポリティコ』に語ったことが報じられました。

 ネタニヤフ首相は、停戦を求める国際社会の呼びかけを徹底して拒否し、「民間人の犠牲を最小限に抑えるための措置を講じてきた」と主張していますが、これは真っ赤な嘘であり、ガザで、3万1000人以上のパレスチナ人を殺害しています。

 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジに拠点を置く、世界中の国家暴力と人権侵害を調査している研究グループ「フォレンジック・アーキテクチャ」は3月13日、イスラエル軍がガザ地区での人道的避難と位置づけている「安全地帯」への「避難命令」といった行為は、強制避難に相当し、それ自体が「戦争犯罪」であり、イスラエルは「人道的措置」を「武器として利用している」という報告書を発表しました。

 この3つのニュースを、順にお伝えします。

 米国のワシントンで3月12日、米国内のイスラエル・ロビー組織であるアメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)の会議が開かれました。このAIPACは、「米国における最も影響力のあるロビー団体」のひとつとして、しばしば名前があげられます。

 3月13日付け『イスラエル・トゥデイ』は、ネタニヤフ首相がこの会議にビデオメッセージを送り、「この戦争に勝つためには、ラファに残っているハマスを破壊しなければなりません。そうしなければ、ハマスは再結集し、再武装してガザを再征服し、振り出しに戻ることになるでしょう。そしてそれは、私たちが受け入れることのできない耐え難い脅威です」と語ったと報じました。

※Netanyahu: The road to victory runs through Rafah(israel today、2024年3月13日)
https://www.israeltoday.co.il/read/netanyahu-the-road-to-victory-runs-through-rafah/

 このビデオ演説で、ネタニヤフ首相は、ラファ攻撃での民間人犠牲者に対する国際的な懸念に対し、次のように主張しています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■IWJへのご寄付・カンパの11月の達成率は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月は、3月14日までの14日間で、42万5511円、11%にとどまります! あと17日間で、目標額の89%、357万4489円が必要です! このまま赤字が続くと今期で、IWJは立ち行かなくなります! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJへのご寄付・カンパは、11月は162万1900円で41%、12月は271万8500円で68%、1月は192万5400円で48%、2月は238万7900円で60%と、4ヶ月連続で目標金額に到達していません。

 不足額の合計は、734万6300円に達しています。これは非常に厳しい状況です!

 また、今月3月は、3月1日から14日までの14日間で、41件、42万5511円のご寄付をいただきました。これは、月間目標額の11%に相当します。言い換えれば、月間目標額に達するには、あと、17日間で、89%、357万4489円が不足しています!

 今月もこれまでと同じく赤字となると、今期でIWJは立ち行かなくなります! 今年3月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、積み重なっている赤字を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、厳寒の中、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。

 特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。

 第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、私、岩上安身1人の力で乗り越えることはもはや不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 今期14期はもちろん、支出を徹底的に削ってきました。また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。

 以下、会員の方のメッセージに答えて、物件探しについて述べています。もし、ご協力いただければ、情報等お寄せください。

 「日常の支出カットは、できることはほぼほぼやったので、あとは、スペースを縮小することですが、資料となる書籍などが、私が長年溜めてきたものを含めて大量にあるので、それをどうにかしないと、より小さいスペースへの移動ができません。

 かなり、処分もしたのですが、知的財産というものは、我々にとっては、『製品』を生み出すための『仕入れ材料』のようなものです。どうしても、不可欠です。

 ひとつ考えているのは、今は全国的に空き家物件が増えていると言われているので、首都圏の外れにでも、そうした格安物件を見つけて、開架式の図書館状態にして、本の多くを移せないだろうか、ということです。

 安全なところに、ハードでバックアップデータを残して、早めに都心から疎開させておく必要性も感じています。

 探しているのは、地震や水に強い地盤の良い台地の物件。都心から最も遠くても、車で2時間くらいまで。

 本の出し入れは、車を使うので、人気のある駅近くの物件である必要はなく、むしろ駅から遠いため、不人気ゆえに価格が安く、きちんとスペースのある空き家、もしくはビルの空室があれば、と思っています。

 そうすれば、今すぐ必要な資料、書籍だけ手元に置いておかばいいので、スペースを省けて、都心で今よりも狭いオフィスでも、稼働可能だと思います。

 どなたか、良い物件に心当たりがある方、ぜひ、情報をお寄せください」。

※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3

 今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、消費不況の影響を受け、会員数も減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、あるいは再開したいという方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

■「孫崎さんとのインタビュー動画を見てiwjの困窮度に身をつまされました」!「堕落したマスメディアばかりの日本でIWJの報道は救いです」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 孫崎さんとのインタビュー動画を見てiwjの困窮度に身をつまされました。

(足立 安晧 様)

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 足立 安晧 様

 ありがとうございます!

 本当に厳しいです! これまで経験したことのない、厳しさです。

 創業して以来、ここまで追い詰められたことは1度もありません!

 当たり前のことですが、私自身の力不足が一番大きな原因かもしれません。体力が衰え、気力やアイディアに追いつかなくなっています。

 頑張らなければ、と思いますが、無理をすると、体調を崩したり、疲労で半日寝込んだりします。

 まさか64歳となった自分(今年の8月で65歳)が、こんなに体力不足になるとは思いませんでした。

 ただし、まだ、アタマは生きています。ウクライナ紛争勃発後の読み解き方でも、その時々の判断も間違えなかったと自負しています。

 アタマがダメになったら、素直に皆さまに申し上げ、会社をたたみますが、まだできる以上は、頑張らせてください! ぜひ活動費の支援を、お願いします。

 岩上安身拝

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 岩上様、ご家族の闘病を知り、胸を痛めています。

 そうした苦難と財政的な危機の中であっても、果敢にIWJを運営している岩上様に畏敬の念さえ抱きます。

 堕落したマスメディアばかりの日本でIWJの報道は救いです。なんとかこの危機を乗り切ってほしいと思います。

(M.K. 様)

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 M.K. 様

 ありがとうございます!

 何とか乗り切っていきましょう! それも応援してくださる皆さまとご一緒に!

 「我関せず」という方もいます。「岩上や、IWJの言っていることは勘違いなんじゃねーの!?」という方もいます。

 でも、そういうアンチも無関心の方も、同じ「日本」という名の泥船に乗っているのです!

 皆が救われなければいけません。

 皆が、日本は「第2のウクライナ」になってはいけない、と思わなければいけません!

 ウクライナを「代理戦争」の道具に仕立てた、今回の戦略は、ウクライナの人々には申し訳ないですが、一刻も早く停戦に至り、「失敗」に終わってもらわなければいけません。

 ウクライナがボロボロになりながら、「代理戦争」に勝利した(まず、ありえないことですが)となれば、この「先行モデル」を少々アレンジした上で、日本に当てはめてくるでしょう。

 しかも、その時には、対中「代理戦争」だけではすまないかもしれません。北朝鮮も火を吹く可能性があります。相手は韓国だけではなく、必ず在日米軍も相手となります。

 そして、今回の退路制裁で決定的に悪化してしまった日露関係から、最悪の場合、対露「代理戦争」も同時勃発するかもしれません。

 通常戦力でももちろん、核戦力の使用となったら、廃墟になるしかありません。北朝鮮は、韓国のインフラすべてを破壊したいとは思わないでしょう。併合する際、できるだけ温存しておきたいはずです。

 中国もまた、台湾を破壊し尽くしたいとは思わないはずです。同胞ですし、お互いに深い経済的・テクノロジー的な関係性もあります。

 しかし、日本は、どこの国とも、血縁、言語・文化、何をおいても「同胞」としての共通項がありません。

 ロシアにとっても、中国にとっても、北朝鮮・韓国にとっても、米国にとっても、です。

 目ざわりな在日米軍ごと焼け野原にしてしまおう、と思っても、少しも不思議ではありません。ロシアは別として、北朝鮮、韓国、中国には日本に侵略された、という怨みも種火のように残っているはずです。そこに戦いの風を吹き込めば、一気に火は燃え上がります。

 しょせん、独自で核開発に成功した核保有国には、非核保有国は、最終局面では、勝てないのです。

 その前に海上封鎖されてしまえば、日本のエネルギー備蓄は6ヶ月で底を尽きます。食料不足で餓死してしまいます。

 自国は、日米安保に頼らず、米国から自立して、自国自ら守るべきです。と同時に、すべての隣国と、「八方美人」と言われようとも、「作り笑い顔」で握手し続け、戦い、争う火種を消してゆくべきです。日本の「独立記念日」がいつになるのか、その日まで生きて、この目で見たいと思います。

 なんとかIWJも生き延びさせてください! 今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いします!

 岩上安身拝

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。1月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 1月は31日間で、154件、192万5400円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方152名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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徳永彰宏 様
高崎 明 様
T.S. 様
Y.Y. 様
本田 宏 様
K.T. 様
S.T. 様
N.H. 様
N.I. 様
真嶋 潤子 様
F.I. 様
K.T. 様
Y.S. 様
小島 康晴 様
小林一成 様
小田嶋 義美 様
塩川 晃平 様
h.f. 様
森田文弥 様
T.M. 様

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 皆さま、インフレによる物価高の情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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◆中継番組表◆

**2024.3.15 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:50頃~「上川陽子 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆中継番組表◆

**2024.3.16 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】13:00~「2024原発のない福島を!県民大集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「『2024 原発のない福島を!県民大集会』実行委員会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた福島県関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c

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大変厳しい状況が続くIWJに温かいご支援をいただき、まことにありがとうございます。お力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げるとともに、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告(2024年1月)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/53301

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■フーシ派対策の欧米による紅海・アデン湾での軍事作戦は、米英主導の「繁栄の守護者」作戦だけではない! EU主導で「専守防衛」を謳い、EU7ヶ国が参加する「アスピデス作戦」もある! 注目されるのは、オマーン湾ではロシア、イラン、中国という、米国から「制裁」されているトリオが行う海軍合同演習「海上保安ベルト2024」にインドが、アゼルバイジャン、カザフスタン、オマーン、パキスタン、南アフリカとともに、オブザーバーとして出席! クアッドに参加してきたインドの立ち位置が微妙に変化!? 中露寄りに少し傾いてきた!? この海軍合同演習の背後には、国際重要航路での米英とEUの巨大な軍事作戦が控えている!

 『スプートニク日本』は、13日、Xへのポストの中で、「#ロシア、#イラン、#中国 の海軍は11日から15日にかけて、中東オマーン湾付近で共同演習『海上保安ベルト2024』を実施する」と報じました。

※『スプートニク日本』の13日のXへのポスト
https://x.com/sputnik_jp/status/1767697679956795441

 11日付『RT』は、オブザーバーとして、アゼルバイジャン、インド、カザフスタン、オマーン、パキスタン、南アフリカが参加すると次のように伝えています。

 注目すべきは、オブザーバーながら、インドの参加です。「インド太平洋」にかけてのシーレーン防衛では、米国主導のブロックである「クアッド(日米豪印)」に加わっているインドが、石油の出入口である中東のオマーン湾での演習には、米国主導ブロックと対立する、中露を中心としたグローバル・マジョリティのグループに入っていることです!

 これは、インドが米国主導ブロックから、中露ブロックに重心を傾けてきた、ということでしょうか?

 また、このブロックには、インドの天敵であるパキスタンも入っており、イランとサウジアラビアという、中国の仲介で和解はしたけれども、それぞれシーア派とスンニ派の盟主として、この前まで対立していた国々も入っています。まさに混沌としたグローバル・マジョリティそのもののブロックです。

 「この軍事演習は3月12日から15日にかけて行われる予定で、3ヶ国の艦船や航空機が参加する。オブザーバーとして、アゼルバイジャン、インド、カザフスタン、オマーン、パキスタン、南アフリカの各軍から特使が出席している」。

※Russia, China and Iran launch joint naval exercise(RT、2024年3月11日)
https://www.rt.com/news/594107-ryssia-china-iran-naval-drills/

 『スプートニク日本』は、13日のXへのポストで、この演習の目的と参加艦船について、次のように報じています。

 「露国防省によると、演習の主な目的は海上経済活動の安全確保。ロシアからはミサイル巡洋艦「ヴァリャーグ」やフリゲート艦「マーシャル・シャポシニコフ」からなる太平洋艦隊の軍艦分遣隊が参加している。

 3ヶ国の海軍から計20隻以上の艦船、支援艦艇、戦闘艇が演習に参加し、海軍航空ヘリコプターも広く使用される」。

 オマーン湾を挟んで対岸はイランです。そのオマーンの隣国はイエメンです。

 イエメンは、イスラエルのガザ攻撃に報復を宣言しているフーシ派が拠点とする国家で、フーシ派による船舶攻撃の対象範囲は、イエメンの領海である紅海南部とアデン湾です。

 フーシ派は、紅海とアデン湾を航行するイスラエルに関連する船舶に攻撃を加えることを発表し、2023年11月19日以降、船舶の拿捕やドローン、ミサイルなどを使用した攻撃を開始しました。

※米、商船攻撃やめぬフーシ派に「警告はこれで最後」 軍事行動示唆か(毎日新聞、2024年1月4日)
https://mainichi.jp/articles/20240104/k00/00m/030/033000c

 2023年12月18日、米国は「繁栄の守護者」作戦と称する、米国と有志国による多国籍部隊で紅海の巡回を開始することを発表しました。

 2023年12月20日付『朝日新聞』は、このフーシ派による攻撃の根本原因と、その大枠である、ガザ地区におけるイスラエルと米英を主体にした欧米の植民地主義とアパルトヘイト政策を一切報じることなく、「攻撃から商船守れ 紅海の『守護者作戦』開始 日本郵船もルート変更」という魂の抜け落ちた記事を掲載しています。

 これは、意図的に、フーシ派=悪党という図式を、一方的に作り出す情報操作です。

※攻撃から商船守れ 紅海の「守護者作戦」開始 日本郵船もルート変更(朝日新聞、2023年12月20日)
https://digital.asahi.com/articles/ASRDM739FRDMUHBI021.html

 米国のロイド・オースチン国防長官は、2023年12月18日に、「繁栄の守護者」作戦の開始を宣言する声明を出しています。

 「最近、イエメンを起点とする無謀なフーシ派の攻撃がエスカレートしており、通商の自由を脅かし、罪のない船員を危険にさらし、国際法に違反している。

 紅海は、航行の自由にとって不可欠な重要な水路であり、国際貿易を促進する主要な商業回廊である。航行の自由という基本原則を守ろうとする国々は、この非国家主体が合法的に国際水域を通過する多くの国の商船に向けて弾道ミサイルや無人航空機(UAV)を発射することによってもたらされる課題に取り組むために団結しなければならない。

 これは、集団行動を必要とする国際的な課題である。そこで本日、私は、紅海の安全保障に重点を置く統合海上軍とその司令部であるタスクフォース153の傘下に、新たな重要な多国間安全保障イニシアティブである『繁栄の守護者』作戦を設立することを発表する。

 「繁栄の守護者」作戦は、英国、バーレーン、カナダ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインを含む複数の国を結集し、紅海南部とアデン湾における安全保障上の課題に共同で取り組み、すべての国の航行の自由を確保し、地域の安全と繁栄を強化することを目的としている」。

※Statement from Secretary of Defense Lloyd J. Austin III on Ensuring Freedom of Navigation in the Red Sea(国防総省、2023年12月18日)
https://www.defense.gov/News/Releases/Release/Article/3621110/statement-from-secretary-of-defense-lloyd-j-austin-iii-on-ensuring-freedom-of-n/

 オースチン国防長官の声明からわかるのは、「繁栄の守護者」作戦には、米国、英国、バーレーン、カナダ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインを含む複数の国が結集しているということです。

 ウィキペディアによれば、現時点で、米英主体のこの軍事作戦「繁栄の守護者」作戦に参加しているのは、オーストラリア、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、ニュージーランド、シンガポール、スリランカなども加わり、20ヶ国以上となっています。

※Operation Prosperity Guardian(ウィキペディア、2024年3月14日閲覧)
https://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Prosperity_Guardian#Reactions

 「繁栄の守護者」作戦によるフーシ派への攻撃は、イスラエル軍の地上侵攻のタイミングであるラマダン期間を迎えて激しさを増しています。

 イスラエルのガラント国防相は、13日、訪問先のガザ市で、多数のパレスチナ住民が避難している南部ラファへの地上侵攻が近いことを示唆しています。

※イスラエル、「近くラファ侵攻」示唆 交渉進まずハマスに圧力か(毎日新聞、2024年3月14日)
https://mainichi.jp/articles/20240314/k00/00m/030/040000c

 12日付『ガーディアン』は、「繁栄の守護者」作戦の攻撃を次のように伝えています。

 「米国は、反政府勢力がガザのパレスチナ人と連帯してラマダン期間中に攻撃をエスカレートさせると警告した数時間後の月曜日(11日)の午後と夕方に、フーシ派の標的に対して6回の自衛攻撃を行ったと発表した。

 米中央軍(Centcom)は、フーシ派の無人水中船と対艦ミサイル18発を破壊したと述べた。しかし火曜日(12日)、フーシ派の攻撃は続き、紅海でイタリアの軍艦が無人偵察機を撃墜した。

 米中央軍は声明で、『これらの兵器は、この地域の商船と米海軍艦船に差し迫った脅威をもたらした』と述べ、『航行の自由を守り、国際水域をより安全にする』ために攻撃を行ったと付け加えた」。

※Red Sea crisis: US carries out six ‘self-defence’ strikes against Houthi targets(ガーディアン、2024年3月12日)
https://www.theguardian.com/world/2024/mar/11/yemen-airstrikes-us-uk-coalition

 実は、欧米による紅海・アデン湾での軍事作戦は、この作戦だけではありません。

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 令和バブルの、あまりに短い終わり!?「昨年来最近まで、日本株(特に日経平均)は根拠の薄い買われ過ぎ」に陥っていたとか!「円相場も新NISAの影響などをはやして売られ過ぎとなっていた」など、エコノミストらの株価高騰への評価も手の平返しに! 米国CFA協会認定証券アナリストの馬渕治好氏が「今後もっと株安と円高が進む」と分析!】春闘で大企業は満額回答! 来週の日銀金融政策決定会合で、マイナス金利が解除され、円高は進む!(『MAG2NEWS』、2024年3月11日)

 3月12日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、今年3月4日に市場空前の最高値4万0109.23円をつけた東京株式市場の日経平均株価が、3月11日に急落しました。

※【3月4日に史上空前の最高値をつけた東京株式市場ですが、11日の東京株式市場では、日経平均株価が急落! 令和バブルは早々に弾けたのか!? 円安から円高方向にきれてゆき、半導体株の利益確定売りが連続。】(『日本経済新聞』、2024年3月11日)(日刊IWJガイド、2024年3月12日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53294#idx-6

 株価は、11日に続き、12日、13日も続落しましたが、日銀が介入する動きは見られません。

※日銀が「支え」に動かず市場動揺も 日経平均、一時は500円超続落(朝日新聞デジタル、2024年3月12日)
https://digital.asahi.com/articles/ASS3D63MMS3DULFA010.html

※日経平均は3日続落、調整継続 日銀政策修正の思惑も(ロイター、2024年3月13日)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/OBLTKRK75ZKN3FPLMUGKQ4CCHE-2024-03-13/

 この株の値動きについては、米国の景気悪化傾向を背景にした米ドル安・円高の進行と、エヌビディアを中心とした半導体関連銘柄の株価の急落が指摘されています。

 一方、日銀が18日、19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除するとの見通しも、円高の背景にあげられています。

 しかし、米国CFA(チャータード・ファイナンシャル・アナリスト)協会認定証券アナリストの馬渕治好氏は、3月11日付け『MAG2NEWS』の解説記事で、「昨年来最近まで、日本株(特に日経平均)は根拠の薄い買われ過ぎ」に陥っていた、「円相場も新NISAの影響などをはやして売られ過ぎとなっていた」と指摘して、「先週の日本株安・円高は、正常化が『始まった』に過ぎない可能性が高い(つまり、今後もっともっと株安と円高が進む)」との見方を示しています。

※なぜ日本株安・円高が「始まった」のか?日銀、ドル安、半導体…証券アナリスト馬渕治好氏が「要因」と「今後の展望」を徹底解説(MAG2NEWS、2024年3月11日)
https://www.mag2.com/p/news/594729

★3月14日付け『日本経済新聞』は、「日銀は18~19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する」「日銀内には容認論が広がっており、連合が15日にまとめる春季労使交渉の集計結果を見極めて最終判断する」と報じました。

 また、この『日経』の記事は「日銀はマイナス金利政策の解除とあわせて長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃も検討している」と報じています。

※日銀、マイナス金利解除議論へ 賃上げ集計見極め判断(日本経済新聞、2024年3月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB12D900S4A310C2000000/

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■【第2弾! ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官がマクロン大統領のフランス軍派兵発言を驚きの読み解き! なんと「ウクライナは同盟国によって分割され始めている」!!】(『マリア・ザハロワ報道官の13日のテレグラムへのポスト』、2024年3月13日)

 すでにお伝えしましたように、マクロン大統領は、2月26日のパリ会議で「ウクライナ派兵」発言を行い、大きな反響を呼びました。

※はじめに~「ベイビー・マクロン」というネックネームのガブリエル・アタル仏首相が、仏元老院でウクライナへの西側部隊派遣を「排除していない」と発言したマクロン大統領を擁護して仰天発言の連続!!「ロシアはあらゆる点で、フランスにとって直接的かつ差し迫った脅威だ!」「もしウクライナが陥落すれば、前線は必然的に西に移動する!」「ウラジーミル・プーチンの軍隊が、すでに我が国(フランスに)に駐留しているのではないかと疑わざるを得ない!」いやいや、アタル首相、あなたの正気を疑わざるをえません!(日刊IWJガイド、2024年3月2日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53264#idx-1

 なんと、ウクライナへのフランス軍の派遣発言は、これ1回だけではなかったのです。

 一度だけなら、口をすべらせたとも取れますが、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、13日のテレグラムへのポストで、こう述べています。

 「さて、マクロン大統領についてである。彼はウクライナへの欧州軍派遣の可能性について発言し続けている。3月7日、ウクライナの国会議員との会合で、『ロシア軍がキエフやオデッサを突破した場合』にフランス軍を派遣する可能性を否定しなかった」。

※マリア・ザハロワ報道官の13日のテレグラムへのポスト
https://t.me/c/1319540895/1699673

 1回目の派兵発言で、ガブリエル・アタル首相以下、政権メンバーが大慌てで火消しに走ってから10日で、マクロン大統領は、再び、今度は、ウクライナの国会議員に、フランス軍を派兵すると述べたのです。

 これは、完全に確信的な発言で、フランス軍の派兵を、本気で考えているのでしょう。しかも、ザハロワ報道官は、ウクライナへの派兵は、マクロン大統領だけではなく、NATOの政治家たちも口にしていると述べているのです!

 しかし、マクロン大統領やNATOの政治家たちの発言が本気だとして、この派兵計画は、いったい、どう理解したらいいのでしょうか。

★ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、13日のテレグラムへのポストで、このマクロン大統領らの発言を鋭い視点から読み解いています。

 それは端的に言って、「ウクライナは同盟国によって分割され始めている」という読み解きなのです!

 以下、13日付のザハロワ報道官のテレグラムのポストです。

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■<号外を出しました!>「元米国防副次官スティーブン・ブライエン氏が、米国製世界最強戦車『エイブラムスは時代遅れ』! 米陸軍もエイブラムスの将来に自信なし! 陸の王者といわれた戦車の現代戦における脆弱性が課題に!」

 2月17日のアウディーイウカ陥落後、マクロン大統領による「フランス兵のウクライナ派遣」発言をはじめとして、欧州諸国が紛争のエスカレーションを示唆する一方、実際の戦場ではロシア軍が攻勢を強めています。

 昨年9月、米国がウクライナに供与した31両の「世界最強戦車」エイブラムスは、アウディーイウカが陥落した後、ようやく戦場に姿を現しましたが、最初の1台が2月26日に破壊された後、3月10日までの2週間ほどで4両が破壊されたと報告されています。

 戦争研究所(ISW)は、13日の戦況報告で、ロシア軍はアウディーイウカ陥落後、さらに西方へ進撃しており、「好きなタイミングで」、さらに西に進もうとしていると分析しています。

※Russian Offensive Campaign Assessment, March 13, 2024(ISW、2024年3月13日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/ukraine-conflict-updates

 ウクライナ軍がアウディーイウカで、壊滅的な敗走をしたために、それまで最前線には出ずに待機していたエイブラムスが最前線に出ざるえなくなり、破壊されたと推測されます。

 元米国防副次官スティーブン・ブライエン氏は、エイブラムスの破壊について、3月6日、7日と立て続けに論考を発表しました。IWJでは3月6日付のブライエン氏の記事の抜粋を紹介し、7日付の記事の全文仮訳・粗訳をしました。詳しくはぜひ号外でお読みください。

※Update on the Ukraine War: 3/5/2024 ―― Ukrainian Counter attacks on Russian Positions Mostly Failed
STEPHEN BRYEN
2024年3月6日
https://weapons.substack.com/p/update-on-the-ukraine-war-352024

※An Abrams Tank Destroyed by a Russian Tank――Lost in the Battle near Avdiivka
STEPHEN BRYEN(2024年3月7日)
https://weapons.substack.com/p/an-abrams-tank-destroyed-by-a-russian

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240315

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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