日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナと西側メディアの大嘘がバレた! IWJは筋を曲げず! ウクライナ軍がザポロージエ原発を攻撃する本当の理由を報道します!」2024.3.16号~No.4176


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ウクライナ軍が、ザポロージエ原発に対して砲撃! 14日、同原発のチェルヌク所長が認める! 同原発への攻撃は、ロシアからの攻撃とされてきた西側の発表は、全部ウソだった!!

■IWJへのご寄付・カンパの11月の達成率は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月は、3月14日までの14日間で、42万5511円、11%にとどまります! あと16日間で、目標額の89%、357万4489円が必要です! このまま赤字が続くと今期で、IWJは立ち行かなくなります! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! ガザはイスラエルにとっては単なる「屠殺場」ではなく、未来の殺戮のための軍事ロボットの実験場でもある!】軍事ロボットの使用は民間人の犠牲者を抑制するどころか、激増させる懸念も指摘される中、米国企業とイスラエル軍が共同して、ガザで軍事ロボット実験を展開! イスラエルは「ロボット軍」公表から10年で武器輸出を2倍に拡大!(『ハアレツ』3日、ほか)

■<IWJ取材報告>「裏金作りと脱税疑惑に対する国民の怒りの中、岸田政権はなぜウクライナへの国民の血税のばら撒きを止めないのか?」IWJ記者の質問に「国民に対し引き続き丁寧に説明をし、理解を得る努力を重ねていく」と上川大臣!!~3.15上川陽子 外務大臣 定例記者会見
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■はじめに~ウクライナ軍が、ザポロージエ原発に対して砲撃! 14日、同原発のチェルヌク所長が認める! 同原発への攻撃は、ロシアからの攻撃とされてきた西側の発表は、全部ウソだった!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 重大なニュースが、飛び込んでまいりました。

 14日付『RT』は、ウクライナ軍が、14日、ウクライナ国内にある欧州最大の原発、ザポロージエ原子力発電所に、ドローンから爆弾を投下した、と報じました!

※Ukraine bombs Russian nuclear power plant periphery(RT、2024年3月14日)
https://www.rt.com/russia/594261-zaporozhye-npp-ukraine-bomb/

 同日付『RT』は、「ウクライナ軍がロシアのザポロージエ原子力発電所のディーゼルタンク付近に爆弾を投下したと、同発電所の管理者が木曜日(14日)に報告した。

 ソーシャルメディアに公開されたビデオの中で、ユーリー・チェルヌク発電所所長は、ウクライナの無人偵察機から投下された爆発物によってできたという地面のクレーターを指差した」と報じています。

※Ukraine bombs Russian nuclear power plant periphery(RT、2024年3月14日)
https://www.rt.com/russia/594261-zaporozhye-npp-ukraine-bomb/

 今まで、ウクライナ軍は、砲撃によってザポロージエ原発への攻撃は、おおむね戦車の砲撃であったのが、14日に行われた攻撃は、ドローンが使用されたところが注目されます。

 これまでの日本を含む西側メディアの報道や、ウクライナ軍の主張では、ロシア軍が確保して管理しているザポロージエ原発に対して、別のロシア軍が砲撃などの、たび重なる攻撃を加えてきたとされています。

 日本のマスメディアなど、横並びで、そのようにそろいもそろって、「ロシアの攻撃である」とか「ロシア軍の可能性が高い」など、「誤報」を積み重ねてきたのです。

 しかし、こんな馬鹿なことは、論理的にありえません。

 論理的に考えて、確保したザポロージエ原発に駐留するロシア軍に攻撃するロシア軍がいるわけがありません。

 そんな自軍に発砲する部隊がいたとしたら、反乱部隊です。そうなれば、正規軍は全力で反乱部隊を鎮圧して、何が起きなのかをロシア国内において明らかにしたことでしょう。

 しかし、そんな報道は一切、ありませんでした。西側の新聞もテレビも、第一報ではロシア軍の戦車が砲撃したと書いても、その後の続報は尻つぼみで、誰が撃ったのか、ぼやかして、うやむやにロシアのせいとしてしまうのです。

 そして全社・全局、同じように、そのうやむやさにおいても足並みを揃え、また、ザポロージエ原発が攻撃されると、「原発攻撃! ロシアか!?」と大騒ぎして、そして事後には何も確認をとらず、うやむやにしてゆくのです。足並みの一切乱れない記者クラブの整然としたメディアワークです。

 先述した通り、今回のウクライナ軍の攻撃は砲撃ではなく、さらに、危険なドローンによる爆撃でした。

 これまで、ウクライナ軍は、ザポロージエ原発への攻撃は、夜陰に隠れて、ロシア軍が砲撃してきたのだと偽ってきましたが、今回は、ドローンを使って、堂々と、昼間に攻撃しています。

 同日付『RT』がテレグラムに14日にポストした動画の中で、ザポロージエ原子力発電所のユーリー・チェルヌク発電所所長が、ドローンからの爆弾投下でできたクレーターを詳細に説明しています。

 直径が、優に1メートルは超えるクレーターができています。

※『RT』の14日のテレグラムへのポスト
https://t.me/znppofficial/932

 ウクライナのザポリージャ原発のユーリー・チェルヌク発電所所長は、『RT』のインタビューに、こう答えています。

 「ウクライナ武装勢力は、ザポリージエ原子力発電所とエネルゴダール市への攻撃を続けています。

 原発の重要インフラへの砲撃が記録されました。ディーゼル燃料タンクが設置されているフェンスの背後に、砲弾を使用しない爆発物が投下されたのです。もしそれがタンクに命中していたら、不幸な結果を招いたかもしれない。

 このような攻撃は容認できません。これはIAEAの声明でも指摘されていることです。しかし、それにもかかわらず、攻撃は続いています。

 つい先日、IAEAの専門家が原発を巡回しました。査察団は、この着弾の事実と、このような攻撃によって起こりうる結果について熟知していました。

 原発とそのインフラへの攻撃は容認できないことを、もう一度強調しておきたいと思います。その結果は恐ろしいものになりかねません。

 我々としては、発電所の完全な運用上の安全を確保します。この目的のために、高度な資格を持つスタッフは十分にいます」。

※『RT』の14日のテレグラムへのポスト
https://t.me/znppofficial/932

 14日付『ロイター』は、ドローンから投下された爆弾は、境界フェンスからわずか5メートルのところで爆発し、それはディーゼル燃料を貯蔵するタンクのすぐそばだったと、次のように、指摘しています。

 「報道によれば、爆弾自体はホイルに包まれた爆薬で構成されていたが、その場所は重要だった。クレーターは境界フェンスからわずか5メートルしか離れておらず、映像にはディーゼル燃料を貯蔵するタンクが映っていた。

 発電所にはバックアップのディーゼル発電機があり、送電網からの電力供給が途絶えたときに作動する。原子炉が稼動していないときでも、安全な運転を保証するために、その設備には継続的に電力が供給される必要がある。停電は、紛争が始まって以来、このサイトでは定期的に起こっている」。

※Ukraine bombs Russian nuclear power plant periphery(RT、2024年3月14日)
https://www.rt.com/russia/594261-zaporozhye-npp-ukraine-bomb/

 このディーゼル燃料を貯蔵するタンクに爆弾が投下されるとどうなるのか、14日付『RT』はチェルヌク所長の説明を次のように報じています。

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■IWJへのご寄付・カンパの11月の達成率は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月は、3月14日までの14日間で、42万5511円、11%にとどまります! あと16日間で、目標額の89%、357万4489円が必要です! このまま赤字が続くと今期で、IWJは立ち行かなくなります! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJへのご寄付・カンパは、11月は162万1900円で41%、12月は271万8500円で68%、1月は192万5400円で48%、2月は238万7900円で60%と、4ヶ月連続で目標金額に到達していません。

 不足額の合計は、734万6300円に達しています。これは非常に厳しい状況です!

 また、今月3月は、3月1日から14日までの14日間で、41件、42万5511円のご寄付をいただきました。これは、月間目標額の11%に相当します。言い換えれば、月間目標額に達するには、あと、16日間で、89%、357万4489円が不足しています!

 今月もこれまでと同じく赤字となると、今期でIWJは立ち行かなくなります! 今年3月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、積み重なっている赤字を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、厳寒の中、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。

 特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。

 第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、私、岩上安身1人の力で乗り越えることはもはや不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 今期14期はもちろん、支出を徹底的に削ってきました。また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。

 以下、会員の方のメッセージに答えて、物件探しについて述べています。もし、ご協力いただければ、情報等お寄せください。

 「日常の支出カットは、できることはほぼほぼやったので、あとは、スペースを縮小することですが、資料となる書籍などが、私が長年溜めてきたものを含めて大量にあるので、それをどうにかしないと、より小さいスペースへの移動ができません。

 かなり、処分もしたのですが、知的財産というものは、我々にとっては、『製品』を生み出すための『仕入れ材料』のようなものです。どうしても、不可欠です。

 ひとつ考えているのは、今は全国的に空き家物件が増えていると言われているので、首都圏の外れにでも、そうした格安物件を見つけて、開架式の図書館状態にして、本の多くを移せないだろうか、ということです。

 安全なところに、ハードでバックアップデータを残して、早めに都心から疎開させておく必要性も感じています。

 探しているのは、地震や水に強い地盤の良い台地の物件。都心から最も遠くても、車で2時間くらいまで。

 本の出し入れは、車を使うので、人気のある駅近くの物件である必要はなく、むしろ駅から遠いため、不人気ゆえに価格が安く、きちんとスペースのある空き家、もしくはビルの空室があれば、と思っています。

 そうすれば、今すぐ必要な資料、書籍だけ手元に置いておかばいいので、スペースを省けて、都心で今よりも狭いオフィスでも、稼働可能だと思います。

 どなたか、良い物件に心当たりがある方、ぜひ、情報をお寄せください」。

※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3

 今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、消費不況の影響を受け、会員数も減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、あるいは再開したいという方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.3.16 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】13:00~「2024原発のない福島を!県民大集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「『2024 原発のない福島を!県民大集会』実行委員会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた福島県関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c

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◆中継番組表◆

**2024.3.17 Sun.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.3.18 Mon.**

調整中

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【IWJ号外】元米国防副次官スティーブン・ブライエン氏が、米国製世界最強戦車『エイブラムスは時代遅れ』! 米陸軍もエイブラムスの将来に自信なし! 陸の王者といわれた戦車の現代戦における脆弱性が課題に!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522223

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! ガザはイスラエルにとっては単なる「屠殺場」ではなく、未来の殺戮のための軍事ロボットの実験場でもある!】軍事ロボットの使用は民間人の犠牲者を抑制するどころか、激増させる懸念も指摘される中、米国企業とイスラエル軍が共同して、ガザで軍事ロボット実験を展開! イスラエルは「ロボット軍」公表から10年で武器輸出を2倍に拡大!(『ハアレツ』3日、ほか)

 3月9日、『X』に以下のような投稿がありました。

 「イスラエル軍は、これまでの戦争では見られなかった規模でガザにロボット軍を投入した。

 これらは、軍人や犬を危険にさらすことなく、トンネル内でテロリストを追い詰めるために使用される。

 『ロボドッグ(犬)』と『ルースター(雄鶏)』は最も多く導入されているロボットである」。

※Visegrad 24@visegrad24(X、午後6:13・2024年3月9日)
https://twitter.com/visegrad24/status/1766391743891546241

 イスラエルメディア『ハアレツ』が3日付で、「ガザがイスラエルの軍事ロボットの実験場に――イスラエルがガザでロボットの使用を増やし、兵士や犬の命を危険にさらすことなく初期監視が可能にしている」という記事を出しています。

※Gaza Becomes Israel’s Testing Ground for Military Robots(Haaretz、2024年3月3日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2024-03-03/ty-article-magazine/.premium/gaza-becomes-israels-testing-ground-for-remote-control-military-robots/0000018e-03ed-def2-a98e-cfff1e640000

 同『ハアレツ』によれば、イスラエル軍は、ガザ地区で軍事ロボットや遠隔操作犬の使用実験を行っています。その用途は建物や空き地、トンネルにIEDやテロリストがいないことを確認するための「初期監視」とされています。

 実験のほとんどは、遠隔操作・半自律運動型で、ドローンも装備可能なロボット犬が占めており、そのほかに無人の遠隔操作D9ブルドーザーも使用されています。

 『ハアレツ』は、昨年の10月7日以降の戦闘で、「(イスラエルの)国防当局者は、戦場でのロボットの使用と高度化が飛躍的に進んでいることを認めている」と伝えています。彼らは、ジェノサイドを行いながら、さらに人殺しのスキルの効率化をはかっていたのです。

 ロボット使用の顕著な事例は、米フィラデルフィアに本社を置く「ゴースト・ロボティクス」社製の、半自律型ロボット犬「ヴィジョン60」です。

 6日付『ニュー・アラブ』は、この4つ足のロボット犬である「ヴィジョン60」は、トンネル内で罠や敵の位置を特定するために使用されており、さらに敵と思われる位置の監視にも使われている、と指摘しています。

※’Robodogs’ part of Israel’s ‘army of robots’ in Gaza war(The New Arab、2024年3月6日)
https://www.newarab.com/news/robodogs-part-israels-army-robots-gaza-war

 イスラエル軍には、最初に軍用ロボット犬「ヴィジョン60」の4台が調達され、その後さらに多くのユニットが調達されています。

 「ゴースト・ロボティクス」には、「ヴィジョン60」がごろごろの岩だらけの斜面を、4つの足で上手にバランスをとりながら登っていく動画が紹介されています。

 その重量は51kg、最高速度は秒速3m(時速10.8km)、最大移動距離は10km、最大稼働時間は3時間(※とはいえ、最高速度で移動すれば1時間の計算になります)、10kgまでの荷物を乗せることができます。

※VISION 60(Ghost Robotics)
https://www.ghostrobotics.io/vision-60

 「ヴィジョン60」は1台あたり15万ドル(約2225万円)と高価であり、戦場での実績から稼働時間は90分程度とされています。

 『グローブ』は昨年12月14日、イスラエル国防軍の予備役組織「ブラザー・イン・アームズ(Brothers in Arms)」が3台のロボット犬「ヴィジョン60」を購入した、という記事の中で、「ヴィジョン60」の性能について以下のように紹介しています。

 「ゴースト・ロボティクスのロボット犬は、地上と地下を偵察し、機動性と敏捷性に優れている。このロボットは、土や砂やレンガの山を登り、深い水たまりを歩き、その表面に浮かぶこともできる。

 万が一ひっくり返ったとしても、立ち上がり、何事もなかったかのように任務を続行するようにプログラムされている。

 ゴースト・ロボティクスのロボット犬は、地下でも活動でき、遠隔操作される他のロボット犬とは異なり、半自律的で、人間が関与しなくても自分で移動速度をコントロールし、停止することができる。ただし、オペレーターとの継続的なコミュニケーションは必要である。

 海外の情報筋によると、このロボット犬には様々な視覚センサーが搭載されており、夜間や視界の悪い場所でも対象物や人を識別することができる。

 また、レーザーレーダー(ライダー)などの市販のセンサーを接続できる装置も搭載されており、環境の3Dマッピングが可能だ。

 このような機能により、爆発物の位置を特定し、人命救助や怪我の防止に役立つと考えられている。階段や急な坂道など、さまざまな状況での安定性は、すでにイスラエル軍に配備されているとされる、他のキャタピラ駆動ロボットよりも優れている」。

 さらに、ロボット犬は2020年からアメリカ陸軍に配備され、主に軍事基地の警備や保護などの任務に就いている、ということです。

※Israel recruits robot dogs for Gaza fighting(Globes、2023年12月14日)
https://en.globes.co.il/en/article-israel-recruits-robot-dogs-for-gaza-fighting-1001465142

 『X』には、イスラエルがロボット戦争の最前線に立っている、という投稿がありました。

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■<IWJ取材報告>「裏金作りと脱税疑惑に対する国民の怒りの中、岸田政権はなぜウクライナへの国民の血税のばら撒きを止めないのか?」IWJ記者の質問に「国民に対し引き続き丁寧に説明をし、理解を得る努力を重ねていく」と上川大臣!!~3.15上川陽子 外務大臣 定例記者会見

 2024年3月15日、午後3時頃より、東京都千代田区の外務省にて、上川陽子外務大臣の定例記者会見が開催されました。

 冒頭、上川大臣より、1)3月17日から20日までで予定されている上川大臣のニューヨーク訪問(※1)、2)現在、一時停止されているUNRWAへの資金拠出についての今後の取扱い、3)「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」増補2版の発表(※2)について、と3つの報告がありました。

(※1)上川外務大臣の米国訪問(外務省 報道発表 [2024年3月15日])
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00506.html

(※2)「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」増補2版の発表(外務省 報道発表 [2024年3月15日])
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00499.html

 大臣の報告に続いて、大臣と各社記者との質疑応答となりました。

 IWJ記者は、日本からウクライナへの無償資金援助について、以下のとおり質問をしました。

IWJ記者「日本はウクライナに、無償援助690億円、さらに1月に578億円、2月にも158億円の無償資金協力を行うと決定しました。

 財政赤字で累積債務が世界一の日本で、裏金作りと脱税疑惑ばかりの自民党に対して、国民の怒りが爆発寸前であると思いますが、政府・岸田政権はなぜ、欧米の肩代わりをして、国民の血税をウクライナにばら撒き続けるのを止めないのでしょうか?」。

 これに対して、上川大臣は次のとおり答弁をしました。

上川大臣「ロシアによりますウクライナ侵略、これは、既存の国際秩序の基盤を揺るがすものでございます。岸田総理も繰り返しているとおり、『今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない』。こうした認識が重要と考えております。

 こうした考えのもとで、私は、力による一方的な現状変更の試みを許してはならず、厳しい国際情勢がある今こそ、同志国が強力な対ウクライナ支援を継続をし、結束を示していく必要があると、一貫して訴えてまいりました。

 我が国といたしましては、引き続き、G7やグローバルサウスと呼ばれる諸国を含みます各国と連携をしつつ、責任ある主要国としての我が国の役割を果たしていく必要があると考えております。

 こうした支援の意義につきましては、国民の皆さまに対しまして引き続き丁寧に説明をし、理解を得られる努力を重ねてまいりたいと考えております」。

 上川大臣の冒頭発言、及び、各社記者の質疑内容など、会見の詳細については、どうぞ、全編動画にてご確認ください。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240316

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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