日刊IWJガイド・非会員版「ガザ地区にようやく人道援助トラックが20台が入るが、国連は必要な支援はトラック100台分と指摘! まだまだ人道支援は不足!」2023.10.23日号~No.4051号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ガザ地区にようやく初めて人道援助トラックが20台入る! 国連は必要な支援はトラック100台分と指摘、中東メディアは10月7日以前の支援の4%にしかならないと指摘! まだまだ人道支援は不足! エジプト人女性が『CNN』レポーターに「ハマスを生んだのは、あなた方の『民主主義』とあなた方の誤った報道だ!」とくってかかる!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。9月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます! 必ずやサバイバルします! 10月は残り9日となりましたが、赤字ペースです! どうか、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ハマスはカタールの調停に応じて、米国人の人質2人を解放!】祖母の誕生日を祝うためにイスラエルを訪れていた母娘が解放され、救援物資を積んだトラック20台がガザへ! ハマスはイスラエルが捕らえているパレスチナ人の解放を求める一方、イスラエルは10月7日以降5000人を逮捕、いまや逮捕・拘束されているパレスチナ人は1万人に!「手足を折られ、裸にされて屈辱的な集団暴行を受けている」と、パレスチナ自治政府が決死の告発会見! イスラエル国防軍による攻撃のパレスチナ人犠牲者は4385人へ!(『ロイター』2023年10月21日ほか)

■【第2弾! ロンドンでパレスチナ支持のデモに10万人が参加!】「ヨルダン川から地中海まですべての土地をパレスチナ人が支配すべき」との当然の主張も!(『BBC』、2023年10月22日)

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その80)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part10)
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■はじめに~ガザ地区にようやく初めて人道援助トラックが20台入る! 国連は必要な支援はトラック100台分と指摘、中東メディアは10月7日以前の支援の4%にしかならないと指摘! まだまだ人道支援は不足! エジプト人女性が『CNN』レポーターに「ハマスを生んだのは、あなた方の『民主主義』とあなた方の誤った報道だ!」とくってかかる!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 10月21日、7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃をかけて以来2週間も経過して、初めての人道援助トラックがガザとエジプトとの境界にあるラファ国境検問所から、入りました。米国、イスラエル、エジプト、国連が1週間にわたる激しい交渉の末、ようやくラファ国境検問所が開通しました。『ロイター』(21日)など、多くのメディアが一斉に報じました。

 ラファ国境検問所は、イスラエルが管理していない、エジプトからガザ地区への出入り口です。

 輸送トラック20台に積まれた救援物資は、エジプト赤新月社からパレスチナ赤新月社に届けられました。しかし、現在はラファ国境検問所は再び封鎖されています。

 『ガーディアン』は21日、次の輸送団は23日までガザに入れないかもしれないという国連の懸念を伝えています。

 イスラエル側は、ハマスが人質を解放するまでは、自国領土からの援助物の輸送を認めないと主張し、「ハマスの手に渡らない限り」、エジプト経由(ラファ経由)で、援助物資が入ることは可能だと説明しています。

 イスラエルは「さらなる援助物資の配達を許可する前に、援助物資がハマスによって押収されたり転用されたりしていないことの証拠を確認するよう要求」しています。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は20日、救援物資の輸送をうながすために、国境地帯を訪問し、イスラエルが要求している救助物資の査察の仕組みはまだ検討中で、「救助物資の提供は、人質の解放や外国人の避難と結びつけるべきではない」と、イスラエルに抗議しています。

 国連は、ガザのニーズに対応するには少なくとも1日あたり100台のトラックが必要だとしており、救援物資はまだまだ不足だと指摘しています。

 国連は、食糧だけではなく、病院の予備発電機の稼働を維持するために必要な燃料の不足も「危険なレベル」だと警告しています。

 イスラエル軍は21日、ガザへの援助には燃料は含まれていない、と発表しました。イスラエル軍は、ガザ住民に退避勧告を出し、移動を強要している先の「南部地域にのみ送られる」としています。石油などの燃料は、ハマスがロケット弾を撃つなどの軍事目的で使用されるのではないか、とイスラエルは警戒しています。

 『CNN』によると、今回ガザに救援物資を届けたトラックには「食料、水、医療品」が積まれていたが、「燃料」は積まれていませんでした。

 ラファ国境検問所のエジプト当局によれば、13台のトラックが医薬品や医療用品を運び、5台が食料を運び、2台のトラックが水を運んでいた、ということです。

※First aid convoy enters Gaza Strip from Egypt(Reuter、2023年10月22日)
https://www.reuters.com/world/middle-east/trucks-enter-gaza-carrying-medical-supplies-food-hamas-2023-10-21/

※Twenty aid trucks to enter Gaza as Rafah crossing opens(The Guardian、2023年10月21日)
https://www.theguardian.com/world/live/2023/oct/21/israel-hamas-war-live-biden-hostages-israel-gaza-ground-assault-border-crossing-palestinians-aid?filterKeyEvents=false&page=with:block-6533831c8f088809c4509fc0#block-6533831c8f088809c4509fc0

※Aid organizations call for unrestricted access to Gaza after convoy of trucks pass through Rafah crossing(CNN Live stream、2023年10月22日)
https://edition.cnn.com/middleeast/live-news/israel-hamas-war-gaza-news-10-21-23/index.html

 ガザでは、食料や医薬品などだけではなく、イスラエル国防軍の完全包囲によって、電気、水が止められています。一時、水の供給が再開されると報道されましたが、水道が再開したという情報はまだありません。電気が止まっていては、水道システムも機能しないはずです。

 上記『CNN』によれば、ユニセフは、「2万2000人に1日分の給水を供給することに成功した」と発表しましたが、電気も水も絶たれた状況におかれている230万人のガザ市民のニーズに対して、どれほどわずかな量か、よくわかります。

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 10月は、18日までの18日間で、133件、203万3800円のご寄付・カンパ(月間目標額の51%)をいただいております! ありがとうございます!

 ただ、それでもまだ、ご寄付・カンパが目標金額の半分にとどまっております。IWJは、再び、赤字転落の危機を迎えております。今月も残すところ9日となりました。引き続き、どうぞご支援をよろしくお願いします!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期の2200万円を超える赤字は、IWJ創業以来初めての危機です。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期、第14期からは、支出を徹底的に削り、赤字を出さないだけではなく、黒字分を累積した赤字への返済にあてて、今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れによって、毎月の返済額も約30万円ずつと、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります。前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約612万円が毎月、必ず必要となります。

 皆さま、どうぞ今こそ、IWJの救済のために、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 9月は30日間で、335件、804万9400円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方124名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、X(旧ツイッター)、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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亀田旬子 様
新保佳人 様
S.Y. 様
杉浦真志 様
H.Y. 様
M.F. 様
S.I. 様
M.M. 様
s.k. 様
中村陽子 様
鈴木恒雄 様
塩川晃平 様
I.H. 様
K.K. 様
宮澤隆 様
K.S. 様
K.M. 様
吉住 俊昭 様
和木英二 様
高田 豊 様

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 皆さま、生活物資全般のインフレ情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.10.23 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:00~「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきたPFAS関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/pfas

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◆中継番組表◆

**2023.10.24 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

10月13日のファイザー社のプレスリリースへの対応についてのIWJ記者の質問に「日本でもこれまでに注意喚起を、実は、行ってきており、既に対応がとられている」と武見大臣!!~10.20武見敬三 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519248

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ハマスはカタールの調停に応じて、米国人の人質2人を解放!】祖母の誕生日を祝うためにイスラエルを訪れていた母娘が解放され、救援物資を積んだトラック20台がガザへ! ハマスはイスラエルが捕らえているパレスチナ人の解放を求める一方、イスラエルは10月7日以降5000人を逮捕、いまや逮捕・拘束されているパレスチナ人は1万人に!「手足を折られ、裸にされて屈辱的な集団暴行を受けている」と、パレスチナ自治政府が決死の告発会見! イスラエル国防軍による攻撃のパレスチナ人犠牲者は4385人へ!(『ロイター』2023年10月21日ほか)

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は、10月20日、「イスラム過激派ハマスが10月7日のイスラエル南部奇襲攻撃で誘拐した米国人の人質2人を解放した」と発表しました。

 解放されたのはジュディス・タイ・ラーナンさん(59歳)と、ナタリー・ラーナンさん(17歳)の母娘です。

 21日付『BBC』は、2人はシカゴ郊外のイリノイ州エバンストンに居住しているが、イスラエル南部のキブツ・ナハル・オズに滞在しているときに、ハマスに拉致されたと報じています。一緒にいた祖母のタマルさんと、ジュディスさんのパートナーであるイェヒエルさんは、自宅の安全な場所に隠れていて難を逃れました。

 イスラエル生まれの母親のジュディスさんの体調不良も解放の理由で、ジュディスさんは現在、赤十字で治療を受けているということです。米国で、エステティシャンやライフコーチとして働き、ヘブライ語の名前「イェフディット」をよく使っていたということです。

 2人は、祖母のタマルさんの85歳の誕生日を祝うために、イスラエルを訪れていました。

 娘のナタリーさんは、高校を卒業したばかりでした。

 21日付『ロイター』によると、ハマス武装組織のアブ・ウバイダ報道官は、人質はカタールの調停努力に応じて解放されたと述べています。

 「人道的理由により、そしてバイデンとそのファシスト政権の主張が無根拠で、虚偽であることを、米国民と世界に証明するため」。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は、10月7日のハマスによる奇襲攻撃の後、依然として10人の米国人が行方不明になっており、これは「第一歩であり、さらなる解放に向けて協議が続いている」と述べました。20日の時点で、32人の米国人が殺害されたことがわかっています。

 21日付『CNN』によると、バイデン大統領は、ラーナンさん夫妻と電話で話し、「あなたを救出できて本当にうれしいです。私たちはこれに長い間取り組んできました」と述べました。

 ハマスは、10月7日の奇襲攻撃で捕えた人質と、イスラエルの刑務所に拘束されているパレスチナ人6000人との交換を求めています。人質のほとんどは、イスラエル人です。

 イスラエルは、イスラエル人の人質が解放されなければ、ガザ封鎖に終わりはない、と主張し、ガザを空爆して、ハマスを殲滅しながら「人質を解放するために行動」しています。

 しかし、人質の正確な居場所はまだわかっておらず、空爆が人質の解放につながっているわけではありません。ハマスが地下に構築しているトンネルを、イスラエル国防軍は「ガザ地下鉄」と呼んでいます。イスラエル当局は人質は、複数のトンネルの結節点に捕われているのではないかと推測しています。バンカーバスター爆弾で、地下トンネルを崩壊させたら、人質の命も危うくなるかもしれません。

 21日付の『ロイター』の別の記事によると、フランスのマクロン大統領は、米国人の人質2人の解放を歓迎し、カタールの役割を評価し、さらなる人質の解放を期待する、と述べました。

 10月7日のハマスの奇襲攻撃で、フランス国民30人が殺害され、7人が今も行方不明のままであり、人質として捕われている可能性があります。

 ガザで国民が拘束されている国には、アルゼンチン、ドイツ、フランス、タイ、ポルトガル、メキシコ、ブラジルなどがあるとされています。

※Hamas frees U.S. hostages Judith and Natalie Raanan held in Gaza(Reuter、2023年10月21日)
https://www.reuters.com/world/biden-seek-billions-military-aid-israel-invasion-gaza-nears-2023-10-20/

※Hamas hostages: what we know so far(Reuter、2023年10月20日)
https://www.reuters.com/world/middle-east/what-do-we-now-about-hamas-hostages-2023-10-19/

※France’s Macron sees hope for hostages in Gaza after Qatari mediation(Reuter、2023年10月21日)
https://www.reuters.com/world/frances-macron-sees-hope-hostages-gaza-after-qatari-mediation-2023-10-20/

※Judith and Natalie Raanan: Hamas frees two US hostages(BBC、2023年10月21日)
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-67177249

※American mother and daughter taken hostage by Hamas are released as humanitarian crisis in Gaza deepens(CNN、2023年10月21日)

★ネタニヤフ首相は、「ハマスが人質を解放するまではガザへの援助物資の流入はできない」と述べました。その言葉通り、ラーナンさん母娘が解放された翌日の21日に、人道救援物資を積んだ最初のトラック20台が、ラファ国境検閲所を通って、ガザに救援物資を輸送しました。

 ハマスは、6000人のパレスチナ人の解放を求めていますが、10月7日以降、イスラエルは、新たにガザ地区の労働者を約4000人を逮捕して軍事基地に拘束し、ヨルダン側西岸地区の1070人を逮捕した、と『アルジャジーラ』が21日、報じています。

 表立って指弾するメディアはありませんが、イスラエルによるパレスチナ人の大量の逮捕に、合法性があるとは到底、思えません。これは合法的な逮捕を装った、「人質」の確保であり、ハマスへの復讐であると言えます。

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■【第2弾! ロンドンでパレスチナ支持のデモに10万人が参加!】「ヨルダン川から地中海まですべての土地をパレスチナ人が支配すべき」との当然の主張も!(『BBC』、2023年10月22日)

 10月22日付け『BBC』は、「英ロンドンで21日、パレスチナを支持する大規模な集会が行われた。ロンドン警視庁によると、デモ行進には10万人が参加」したと報じました。「バーミンガムやカーディフ、サルフォード、ベルファストなどでも、同様のデモが行われた」とのことです。

 この『BBC』の記事によると、参加者の中には、「川から海までパレスチナを自由に」というスローガンを掲げ、ヨルダン川と地中海の間のすべての土地をパレスチナ人が支配するべきだと訴える者もいたということです。

 これに対し、英国のスエラ・ブラヴァマン内相は、「イスラエルの破壊を求めるものだ」と指摘し、人種差別での犯罪の可能性を警察幹部に検討するよう求めたものの、ロンドン警視庁は犯罪行為には当たらないとの判断を示していると、この『BBC』の記事は報じています。

※ロンドンで親パレスチナデモに10万人参加、英各地でも(BBC、2023年10月22日)
https://www.bbc.com/japanese/67185788

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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その80)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part10)

※10月16日発行の日刊IWJガイドに掲載した、<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その79)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part9)は、すでに10月2日発行の日刊IWJガイドに掲載済みのものでした。重複してしまい、大変申し訳ありませんでした。

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221120#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その78)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part8)(日刊IWJガイド、2023年9月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230926#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52776#idx-7

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その79)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part9)(日刊IWJガイド、2023年10月2日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231002#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52793#idx-3

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◆ネオナチ「俺達ははみ出し者じゃない」

 当局から非合法と認定され、地下に潜伏したネオナチ組織のリーダーに面会するのは、そう容易なことではない。約三百人の党員を擁する「ドイチェ・ナツィオナリスト」のリーダー、ミヒャエル・ペトリーと会うまでにも、随分と骨が折れた。そもそもはまず、ジリノフスキーの盟友のゲアハルト・フライ(DVU(デーフアーウー)党首)に取材を申し込んだのだが、「プレスの取材は一切拒否」との回答。それならばフライをよく知るDVUの関係者に話を聞こうと、あれこれ人脈をたどるうちに、つきあたったのがこのペトリーだった。

 旧西ドイツの南部、ライン河とマインツ川が出会う、ラインラント・プファルツ州の州都マインツ。待ち合わせ場所に指定した市内のホテルのロビーに現れたネオナチのリーダーは、一目でそれとわかるような坊主頭(スキンヘッド)ではなかったものの、二十二歳とは思えない落ち着いた用心深い物腰と、低く太い声、凄味を漂わせた鋭い目つきを持ちあわせていた。それもそのはず、ネオナチの活動歴は九年におよぶ。キャリアは充分に積んでいる。

 「極右の活動に興味をもって、フライが率いるDVUにコンタクトをとったのは、十三歳のとき。きっかけは、他愛もない好奇心からだった。フライの出している新聞を否定的に取りあげた記事を校内新聞で読んで興味を覚え、駅の売店で読んでみた。もちろん、十三歳という年では政治について考えてみても正しく理解できるわけではないが、その校内新聞の記事の書き方が妙に勘にさわったことだけは、はっきり覚えてる。どっちつかずの曖昧な物言いが気にくわなかった。十三歳なりに、偽善的な匂いをかぎとったんだろう。十四歳で正式な党員となり、十六歳で地区代表をまかされた。その後、『ナツィオナル・ザムルング』『自由労働党』を経て、九二年末に非合法化されるまで『ドイチェ・アルタナティーベ(※)』に所属し、九三年六月に現在の党を創設した」

※「ドイチェ・アルタナティーベ(DA)」は、旧東独のコトブスを拠点として難民排斥運動を展開してきたグループで、構成員は約三百人。九二年十一月にザイタース独内相がネオナチ組織に対する規制強化方針を発表したとき、主たる目標はこのDAだったといわれている。実際、ドイツ政府は一ヵ月後の十二月十日、DAの非合法化を発表し、同時に捜査当局は全国各地で一斉に強制捜査を行なった。極右グループの非合法化は十一月末の「民族主義戦線」に続いて、これが二番目だった。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、前田啓)

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