日刊IWJガイド・非会員版「『ハマスが子ども40人斬首』『イスラエル人女性を強姦』とデマを拡散したバイデン米大統領がテルアビブでの演説で再びデマを拡散!!」2023.10.20号~No.4049号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「ハマスが子ども40人を斬首」「イスラエル人女性を強姦」というデマ報道を拡散したバイデン米大統領!「ハマスは民間人を殺害、イスラエルの攻撃は戦争法を尊重」と見え透いた嘘を重ねて、イスラエルによるパレスチナ人に対する虐殺を支援! 18日のテルアビブでの演説では、またしても「子どもたちは虐殺され、赤ん坊は屠殺された。家族全員が虐殺された。強姦、斬首、生きたまま焼かれた」根拠不明のデマで憎悪を煽り立て、「米国は永遠にユダヤ人国家のために立ち上がる」と宣言!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。9月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます! 必ずやサバイバルします! 10月は残り10日余りとなりましたが、赤字ペースです! どうか、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時半から、2014年8月2日収録「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏」の2日目後半を、冒頭のみオープンで、その後は会員限定で再配信いたします! また、近日中に岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏への最新インタビューを配信いたします!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ガザ攻撃に世界の視線と注意が向けられる中、ドサクサ紛れに米国が、秘密裏に長距離ミサイルATACMS(エイタクムス)をウクライナに供与! ウクライナは東部と南部のロシア支配地域のロシア空軍基地を攻撃!】プーチン大統領は「撃退できる」「戦況を変えることはできない」と表明! 米国は二正面作戦の維持・拡大か!?(『ニューヨーク・タイムズ』、2023年10月17日)

■【第2弾! 国連安保理で、ガザでの「人道的停戦」を要請する決議案に対して12ヶ国が賛成するも、ただ1国反対の米国が拒否権を発動! 米国はイスラエルによる一方的な民族浄化を支持!】「ハマス殲滅」を口実に、ガザ住民の殺戮・追放と土地収奪を進め続けたいイスラエルと、イスラエルに「揺るぎない支持」を表明するバイデン政権が「人道的停戦」に反対! 米国の「仮面は剥がれた」とロシア国連次席安保代表が、米国の二重基準を非難! ウクライナの「次の戦場」を求める米国と、ガザ地上侵攻を強行するイスラエルに対して、両国への国際的な批判がどこまで高まるかが、今後の鍵に!!(『ロイター』、2023年10月18日ほか)
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■はじめに~「ハマスが子ども40人を斬首」「イスラエル人女性を強姦」というデマ報道を拡散したバイデン米大統領!「ハマスは民間人を殺害、イスラエルの攻撃は戦争法を尊重」と見え透いた嘘を重ねて、イスラエルによるパレスチナ人に対する虐殺を支援! 18日のテルアビブでの演説では、またしても「子どもたちは虐殺され、赤ん坊は屠殺された。家族全員が虐殺された。強姦、斬首、生きたまま焼かれた」根拠不明のデマで憎悪を煽り立て、「米国は永遠にユダヤ人国家のために立ち上がる」と宣言!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 パレスチナのガザでの紛争をめぐり、バイデン米大統領が、根拠のないデマを拡散しています。

 13日付け『CNN』は、バイデン大統領は11日、「ハマスが40人の子どもの首を斬首した」というデマ報道に乗り、「テロリストが子どもの首をはねる写真を確認する(見る)ようになるとは思いもしなかった」と発言。直後に米当局者が「バイデン氏や側近は子どもの斬首に関する写真や情報を見ていない」と、慌てて火消しに走ったことを報じています。

※ハマスによる乳児の斬首、イスラエル政府は未確認と当局者 首相府の発表と矛盾(CNN、2023年10月13日)
https://www.cnn.co.jp/world/35210263.html

 10月13日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、この「ハマスが40人の子どもの首を斬首した」という報道は、デビッド・ベン・シオンというイスラエルの予備役兵士が、イスラエル人女性ジャーナリストのニコル・ゼデク氏に証拠もなく語り、イスラエルのニュースチャンネル『i24NEWS』が検証もせず報じたため、広まったことがわかっています。

※はじめに~だれが戦争をしたがっているのか? 中東でも米国とイランの代理戦争の構図を作りたがっている勢力が米国内とイスラエルに存在する! 日本の大手メディアは、ハマス極悪非道のプロパガンダ一色!(日刊IWJガイド、2023年10月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231013#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52837#idx-1

 10月12日付け『ミドル・イースト・アイ』は、「イスラエル・パレスチナ戦争:戦闘開始以来バイデンがついた3つの嘘」と題して、バイデン大統領の発言を精査し、「虚偽の主張だ」と断定しています。

 この『ミドル・イースト・アイ』の記事は、前述の11日のバイデン大統領の発言を、より正確に「テロリストが子どもたちを斬首している写真を見ることになるとは、実際に見ることになるとは思ってもいなかった」と語ったと指摘した上で、「ホワイトハウスの報道官は『ワシントン・ポスト』の質問に答えて、バイデン氏の主張を撤回し、大統領は首を切られた子どもの写真など見ていないと述べた」、「大統領はネタニヤフ報道官の主張とイスラエルからのメディア報道にもとづいて、残虐行為疑惑に関するコメントを述べた」と報じています。

 イスラエル政府の主張とイスラエルメディアの報道について、前述の『CNN』は、「ネタニヤフ首相は12日、イスラエルを訪問中のブリンケン国務長官が同席する中でハマスによる斬首事案に言及したが、犠牲者が子どもかどうかは触れなかった。首相府はその後、ハマスに殺害され、焼かれたとする乳児の写真を公表した」「IDF(イスラエル国防軍)の報道官は11日、境界に近いベエリで乳児の斬首事案があった可能性が高いと発表した」と報じる一方、「ハマスは同日、一連の主張を否定。ハマスの高官は国際メディアが『パレスチナ人の抵抗勢力が、子どもを斬首し、女性を攻撃したと根拠もなく嘘を広めている』と反論した」と報じています。

 この『CNN』の記事は「ただ、クファルアザやベエリといったキブツ(農業共同体)では、女性や子ども、高齢者が殺害されており、この高官の、女性を攻撃していないとの発言に誤りがあることは明らかだ」と指摘した上で、『CNN』が独自にネット上の投稿を精査した結果、「動画の中には、襲撃者が負傷した男性を襲い、首を切断しようとする様子が映っているものもある。ただ、子どもの斬首事案を確認できるようなものは見つかっていない」「CNNはクファルアザを10日に訪れたが、子どもの首が切断された証拠は見つからなかった。イスラエルの当局者もそうした事案の写真を公表していない」と報じています。

 つまり、バイデン大統領は見てもいない「子ども(乳児)の斬首」を見たと嘘をついただけでなく、イスラエル政府やイスラエルメディアが主張する「子ども(乳児)の斬首」自体が、いまだ証拠がない「フェイクニュース」だということです。

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 10月は、18日までの18日間で、133件、203万3800円のご寄付・カンパ(月間目標額の51%)をいただいております! ありがとうございます!

 ただ、今月10月も残り3分の1となり、それでもまだ、ご寄付・カンパが目標金額の半分にとどまっております。IWJは、再び、赤字転落の危機を迎えております。今月も残すところ10日あまりとなりました。引き続き、どうぞご支援をよろしくお願いします!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期の2200万円を超える赤字は、IWJ創業以来初めての危機です。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期、第14期からは、支出を徹底的に削り、赤字を出さないだけではなく、黒字分を累積した赤字への返済にあてて、今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れによって、毎月の返済額も約30万円ずつと、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります。前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約612万円が毎月、必ず必要となります。

 皆さま、どうぞ今こそ、IWJの救済のために、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 9月は30日間で、335件、804万9400円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方124名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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藤林弘資 様
藤田利光 様
藤本ひさ子 様
徳永彰宏 様
K.T. 様
横山美子 様
井上広大 様
M.S. 様
M.K. 様
Y.O. 様
S.T. 様
高木康夫 様
伊藤亮典 様
金盛起 様
T.I. 様
西村篤 様
平林啓一 様
高田洋子 様
C.U. 様
森田文弥 様

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 皆さま、生活物資全般のインフレ情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.10.20 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:10~メド「武見敬三 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 武見敬三厚生労働大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ・エリアCh6・岩手】18:30~「第303回 脱原発盛岡金曜デモ」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach6

 「脱原発盛岡金曜デモ」を中継します。これまでIWJが報じてきた脱原発盛岡金曜デモ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%84%b1%e5%8e%9f%e7%99%ba%e7%9b%9b%e5%b2%a1%e9%87%91%e6%9b%9c%e3%83%87%e3%83%a2
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【IWJ・エリアCh1・京都】18:30~「『緊急学習会 ガザとはなにか』―登壇:岡真理 早稲田大学文学学術院教授」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「 緊急学習会 ガザとはなにか実行委員会」主催の緊急学習会を中継します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina
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【タイムリー再配信 1103・IWJ_YouTube Live】19:30~「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 <二日目・後半>」
視聴URL(冒頭以降は会員限定):https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2014年8月に収録した、岩上安身による板垣雄三氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた板垣雄三氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BF%E5%9E%A3%E9%9B%84%E4%B8%89

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/159297

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◆中継番組表◆

**2023.10.21 Sat.**

調整中

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■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時半から、2014年8月2日収録「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏」の2日目後半を、冒頭のみオープンで、その後は会員限定で再配信いたします! また、近日中に岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏への最新インタビューを配信いたします!

 本日午後7時半から、2014年8月2日に収録した「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏」の<二日目・後半>を、冒頭のみオープンで、その後は会員限定で再配信します。

 2日間で8時間を超える収録となったこの超ロングインタビューは、三分割した上で、<一日目>は10月18日に、<二日目・前半>は10月19日に再配信しました。

※【タイムリー再配信・冒頭オープン】世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー第443回 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 <一日目>
https://youtube.com/live/V9BUFmCSYBs

※世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー第443回 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 <二日目・前半>
https://youtube.com/live/TOhJFtSvIxc

 2014年、ウクライナではユーロマイダン・クーデターと、その後のウクライナ東部での内戦が始まりました。一方、イスラエルでは、パレスチナ自治区ガザへの、イスラエル軍の攻撃で、少なくとも2251人のパレスチナ人が死亡しました。国際社会が注視するふたつの紛争が同時に起きた状況は、現在とぴったり重なりあいます。

 2014年のインタビューで、板垣氏は「現在の国際情勢を俯瞰的に眺めた場合、ウクライナの問題とイスラエルの問題を切り離して考えることはできない」と指摘していました。

 板垣氏はパレスチナ問題について「世界の不公正の凝集的表象」だと指摘し、次のように語っています。

 「パレスチナ人が、ナクバ(1948年のイスラエル建国に伴い、70万人のパレスチナ人が強制退去させられ、難民となり、また各地で虐殺された)という、パレスチナ人にとっての大災厄、カタストロフというか、破局という経験を経てきた中で、1980年代の末、『インティファーダ』という、子どもたちや女性たちが立ち上がるという、非暴力の形での抗議運動が起きました。

 21世紀の初めに起きた『第2次インティファーダ』では、完全に非暴力ではなかったという面もありますけど、パレスチナ人の不正義、不公正に対するこうした異議申し立ては、民族紛争でもなく、宗教紛争でもなく、『どっちもどっち』の土地争いでもない。

 これは、植民者あるいは占領者と、それに抵抗する者との間の関係なんです」。

 板垣氏は、「欧米中心主義が、『民主化』の名のもとに、対テロ戦争によって、世界をガタガタに、めちゃくちゃにして、自己保存(実は自己破壊)しようとしている」と指摘したうえで、パレスチナ人の抵抗も「これに対抗する新しい動きとしての『新しい市民(ムワーティン)革命』」だと述べています。

 本日再配信するインタビューの<二日目・後半>で、板垣氏は、このインタビューのタイトルを振り返り、「『世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔』という状況の真っ只中」だと述べ、現状は「そういうことを抜きにして、今のガザの問題、あるいはウクライナの問題を、それだけをバラバラに切り離して、欧米中心主義のニュースに惑わされ、ハマスとロシアを悪者にすれば、みんなで一斉にコーラスでそれを歌えばいいという、そういう情けない状態」だと指摘しました。

 詳しくは、ぜひ本日の再配信をご視聴ください。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

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【タイムリー再配信 1103・IWJ_YouTube Live】19:30~「世界の『いま』は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 <二日目・後半>」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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 また、本日、岩上安身による板垣氏への最新のインタビューを行います! こちらは録画での収録となりますので、配信日時の詳細は、改めてお知らせいたします。

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ガザ攻撃に世界の視線と注意が向けられる中、ドサクサ紛れに米国が、秘密裏に長距離ミサイルATACMS(エイタクムス)をウクライナに供与! ウクライナは東部と南部のロシア支配地域のロシア空軍基地を攻撃!】プーチン大統領は「撃退できる」「戦況を変えることはできない」と表明! 米国は二正面作戦の維持・拡大か!?(『ニューヨーク・タイムズ』、2023年10月17日)

 10月17日付け『ニューヨーク・タイムズ』は、米国防省が秘密裏に長距離ミサイルATACMSをウクライナに供与し、17日にこのミサイルが初めてロシアに対して使われたと報じました。

※【第2弾! ドイツのショルツ首相は最新鋭長距離ミサイル「タウルス」のウクライナへの供与に消極的!】ところが西側メディアは「米国が長距離ミサイルATACMSを供与すればドイツも提供」と煽り、ウクライナのクレバ外相は「タウルス配備は時間の問題」と当然視!(『ニューヨーク・タイムズ』、2023年10月6日)(日刊IWJガイド、2023年10月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231013#idx-7
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 この『ニューヨーク・タイムズ』の記事は、「攻撃に詳しい米国当局者によると、ウクライナは火曜日(17日)、ATACMSミサイルを使用してロシア占領地域の2つの空軍基地を攻撃した。ウクライナ軍特殊作戦部隊は、この攻撃で滑走路が損傷し、ヘリコプター9機、弾薬庫、対空ミサイル発射装置、軍事装備品が破壊されたと発表した」と報じています。

 その一方で、この記事は「これらの主張は、独立して検証できていない」とも報じています。

※Ukraine Uses Powerful American-Supplied Missiles for First Time(The New York Times、2023年10月17日)
https://www.nytimes.com/2023/10/17/world/europe/ukraine-atacms-attacks-russia.html

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■【第2弾! 国連安保理で、ガザでの「人道的停戦」を要請する決議案に対して12ヶ国が賛成するも、ただ1国反対の米国が拒否権を発動! 米国はイスラエルによる一方的な民族浄化を支持!】「ハマス殲滅」を口実に、ガザ住民の殺戮・追放と土地収奪を進め続けたいイスラエルと、イスラエルに「揺るぎない支持」を表明するバイデン政権が「人道的停戦」に反対! 米国の「仮面は剥がれた」とロシア国連次席安保代表が、米国の二重基準を非難! ウクライナの「次の戦場」を求める米国と、ガザ地上侵攻を強行するイスラエルに対して、両国への国際的な批判がどこまで高まるかが、今後の鍵に!!(『ロイター』、2023年10月18日ほか)

 国連安全保障理事会は18日、イスラエルとハマスの衝突をめぐって、ガザへの援助提供を可能にするため、紛争の人道的な一時停止を求めるブラジルの決議案を否決しました。イスラエルへの「揺るぎない支持」を表明し、東地中海に空母打撃群を展開する米国が、拒否権を行使しました。『ロイター』が18日付で報じました。

 16日の安保理では、人道的停戦を求めるロシアの決議案が「ハマスへの言及がない」として、否決されています。同日、ブラジルの決議案の採決もする予定でしたが、交渉の時間を確保するために延期され、さらに米国の要請で24時間、採決が延期されました。

 18日に行われた「ハマス非難」を明記したブラジル案の採決では、ロシアと英国は棄権しましたが、12ヶ国が賛成票を投じ、最低9ヶ国の賛成が必要だとされる採決の基準を超えました。しかし、ブラジル案は米国の拒否権発動で否決されました。

 ガザへの人道援助の提供を行うための紛争の一時停止でさえ、米国ただ一国の拒否権発動によって、否決されたのです。人道援助は否決すべきことなのでしょうか!?

 米国のトーマス・グリーンフィールド国連大使は、米国は懸命に現地で外交努力を続けており、現地の事実にもとづいた理解が必要だと、拒否権発動の理由を説明しています。

 「決議は重要だ。そして、この安保理は声を上げなければならない。しかし、我々が取る行動は現地の事実にもとづいたものでなければならず、直接的な外交努力を支援するものでなければならない。それが人命救助につながる。安保理はこれを正しく理解する必要がある」。

 さらに、グリーンフィールド大使は、「決議案がイスラエルの自衛権に言及していない」ことに米国は失望しており、「ハマス自体の行動がこの深刻な人道危機を招いた」と非難しました。

 ロシアのネベンジャ国連大使は「我々は再び米国の偽善とダブルスタンダード(二重基準)の目撃者となった」と述べました。米国は当初「ハマス非難の言葉がない」としてロシア決議案に反対しましたが、ハマス非難の言葉が入っているブラジル案が出てくると、「イスラエルの自衛権に言及していない」などとして、拒否権を発動したからです。

 どんな提案を持ち出してきても、ガザで死の淵に立つパレスチナ人たちへの人道援助を、米国は送りたくない、そのために紛争の一時停止をしたくない、イスラエルの一方的な侵攻と虐殺を、間を置かずにやらせたいようです。

 中国の張軍国連大使は、米国は交渉中に反対を表明していなかったので、決議案が採択されると安保理のメンバーは信じていたと明かし、今回の採決結果は「信じられないというほかない」と述べました。

 拒否権を発動した米国は、国連総会で拒否権を行使した理由の説明をするため、今月中に全体会合が開かれる見通しです。ロシアは、米国に説明を求めるために、国連緊急特別総会を招集するよう要請したことを明らかにしました。

 拒否権を発動した常任理事国に、総会での説明義務を課すというルールは、常任理事国であるロシアがウクライナに侵攻したことを受けて、昨年4月、総会決議で採用されました。今度は米国の番です。総会決議に拘束力はありませんが、政治的な重要性があります。

 19日付『産経新聞』によると、18日、安保理はロシアが修正を加えて再提出した修正決議案も否決しました。ロシアによる修正決議案は、採択に必要な9票を得られませんでした。

※国連安保理、ガザ戦闘一時停止要請の決議案否決 米が拒否権行使(ロイター、2023年10月18日)
https://jp.reuters.com/world/us/TEK32MWEJBKFNG3QLP4GTMXXTA-2023-10-18/

※国連安保理、ガザ「一時停戦」決議案3本を否決 米国は拒否権行使(産経新聞、2023年10月19日)
https://www.sankei.com/article/20231019-DRKZQIAFKNI2FOGRM7GSQKMPLQ/

※「拒否権に説明責任」国連総会で決議案を採択 透明性の向上狙う(朝日新聞、2022年4月27日)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ4W1081Q4VUHBI008.html

★ガザでの人道的停戦を求める国連決議案が3回続けて否決されました。拒否権まで発動した米国には、どうしても今、停戦したくない理由があるようです。

 米国とイスラエル以外の、すべての国際社会は、人道援助のための紛争の一時停止をなぜ、そこまで頑なに拒むのか、知りたいと思っていますし、それに説得力がない場合は、米国という国家に対して、これまで抱いてきたような信頼は抱けなくなり、別の見方をしなければならなくなります。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、前田啓)

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