日刊IWJガイド・非会員版「ダグラス・マクレガー米元陸軍司令官、多数の死者傷者を出しているウクライナ軍が部隊単位でロシア軍に降伏し『崩壊の瀬戸際にある』と指摘!」2023.8.14号~No.3987号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~米国の元陸軍司令官でトランプ政権で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー氏が、進軍も撤退もできず多数の死者や重傷者を出しているウクライナ軍が部隊単位でロシア軍に降伏しているとして、「崩壊の瀬戸際にある」と指摘! ポーランドとリトアニアが介入すれば、攻撃を抑制しているロシア軍が全面攻撃に転じ、「非常に危険」と警告!

■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾!「日本のネオコン」東野篤子・筑波大教授が、米国は「ロシアの反応を過度に恐れている」と妄言!】東野教授は、「ウクライナ侵攻における米国の責任は、ロシアの反応を過度に恐れ、(ウクライナが求める武器を提供しないなど)優柔不断な姿勢を取り続けること」だとバイデン政権を批判! 東野教授は第3次世界大戦を求めているのか!? 最も不足しているのは「兵士」だという現状を無視か!? 昨年「プーチン辞任」の予測を外した「ヘボ予言者」筑波大学名誉教授・中村逸郎氏の薫陶を受けたのがアホの理由か!?「ネオコン」のように好戦的な日本「親ウクライナ派」というアホデミック集団の存在が可視化されてきた!(『アエラ』、2023年8月14-21日合併号)

■【第2弾! ゼレンスキー大統領、賄賂スキャンダルで、ウクライナ軍の新兵募集責任者を解任!】兵士の確保に苦慮するウクライナの新兵募集センターで、賄賂をとって徴兵逃れを支援、(『ロイター』2023年8月12日、ほか)
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■はじめに~米国の元陸軍司令官でトランプ政権で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー氏が、進軍も撤退もできず多数の死者や重傷者を出しているウクライナ軍が部隊単位でロシア軍に降伏しているとして、「崩壊の瀬戸際にある」と指摘! ポーランドとリトアニアが介入すれば、攻撃を抑制しているロシア軍が全面攻撃に転じ、「非常に危険」と警告!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 米国の元陸軍司令官で、トランプ政権で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー氏が、8月12日に自身の最新のYouTube動画を公開しました!

 そこでは、ウクライナ紛争の現状について、先の見通せない戦況に嫌気がさしたウクライナ軍が、部隊単位でロシア軍に降伏していることや、外国人部隊はほとんどいなくなり、ポーランド人を中心に数千人に減少していることなど、日本の「ネオコン」依存のマスメディアでは、ほとんど報じられていない現実と分析を示しました。

 マクレガー氏はさらに、ロシアがまだ大規模な攻撃を行なっていないという見解を示した上で、そのことがポーランドとリトアニアの介入をうながす可能性があること、そうなると、ロシア軍の雪崩のような総攻撃という「非常に危険な状況」につながる可能性があることなどを語っています。

※Colonel Douglas McGregor’s Insight – Ukraine’s Path to Collapse(Col. Douglas Macgregor、2023年8月12日)
https://youtu.be/B-hDWfiIKMc

 マクレガー氏は「衛生画像で見れば、何千ものウクライナ兵が戦場で倒れているのがいるのが見えます。そのうち、回収されないで放置されているものもあります」と述べ、こうした戦場での大量死について、ウクライナ軍の兵士は、ウクライナ軍の「誤った運営に嫌気がさして」、耐えきれず、正確な規模はわからないが、部隊単位でロシア軍に降伏していると指摘しました。

 マクレガー氏は、ウクライナ軍の兵士が「大勢死亡し、何の利益も得られないまま何度も自己犠牲を強いられ、最悪なのは多くの重傷者を退避させることができないでいることだ」とした上で、次のように見通しを語っています。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 これまでにIWJが報じた、ダグラス・マクレガー氏に関する記事は、以下を御覧ください。

※米元陸軍司令官ダグラス・マクレガー氏による『アメリカン・コンサバティブ』への寄稿をIWJが全文仮訳!「前例のない西側の支援にもかかわらず、粉々に打ち砕かれたウクライナは、生命維持装置につながれた心臓病患者」「ワシントンはウクライナが勝てると信じ続けている」「ポーランドが直接介入すれば、ロシアはウクライナへ軍事力のすべてを投入するしか選択肢はなくなる」「手遅れになる前に、和平を築け(和平を結べ)、愚か者ども」!!(日刊IWJガイド、2023年8月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230805#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52607#idx-5

※【第1弾! 米元陸軍司令官ダグラス・マクレガー氏が「ウクライナは(西側からの)大規模な支援を得るために(ウクライナ軍の)大量の人命を無駄にしている」と指摘!】米国の元陸軍司令官で、トランプ政権で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー氏が「ウクライナは(西側からの)大規模な支援を得るために(ウクライナ軍の)大量の人命を無駄にしている」と指摘!「ロシアは2022年2月とは比較にならないほど強力な軍事力となっている」と述べ、「ウクライナ軍は崩壊」「この戦争はほぼ終わった」と断言!(『ダグラス・マクレガー・ストレートコールズ』、2023年7月30日)(日刊IWJガイド、2023年8月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230805#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52607#idx-7

※米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その1)マクレガー氏は「米国には明確な戦略がないが、ロシア側はウクライナで何が起ころうと、自分たちの存亡に関わる問題だと考えている」、「今戦闘が起きている地域の、ウクライナの一部に住んでいるロシア人は二級市民として扱われ、ウクライナ人になれと言われ、棄てられ、1万4000人がその地域で殺されたと報告されている」と重要な指摘!(日刊IWJガイド、2023.5.15号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230515#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/guide#idx-5

※米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その2)マクレガー氏「今やキエフには、米国を、できれば味方として戦争に引きずり込もうとし、そのためなら何でもするという、非常に絶望的な政権がある」(日刊IWJガイド、2023.6.2号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230602#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52279#idx-5

※米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その3)ケネディ氏「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」、マクレガー氏「バイデン政権には(キューバ危機の米ソ首脳がもっていたような)破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」「紛争を終わらせることに我々の利益がある」(日刊IWJガイド、2023年6月4日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230604#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52358#idx-4

■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

 IWJは8月1日より、新たな第14期のスタートを切りました。

 第13期は、たくさんの方から温かいご支援をいただきました。

 第13期、最後の7月に頂戴したご寄付の確定値が出ました。31日間で、182件、232万5000円です。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の約60%にとどまります。

 これにより、第13期の収支につきましては、7月31日時点で、暫定ですが、残念ながら2204万8900円のマイナスとなりました。

 厳しい経済状況の中、第13期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 また、第13期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が、税理士の御指導のもと、決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 新しく始まった第14期も、代表をつとめる私自身がいきなり、初めて、新型コロナ、それもオミクロン株に感染してしまい、ダウンするなど、波乱の幕開けとなっています。

 感染して5日以上過ぎてからのPCRの再検査でも「陽性」が出て、実際、自覚症状がおさまらない状態であり、腰をすえて、隔離と治療・安静にあたっています。

 正直、新型コロナが、これほどしんどいものとは思いませんでした。人により、症状のあらわれは違うのでしょうが、私にとっては、過去の風邪やインフルエンザよりも、ヘビーな体験であり、しかも、症状の期間が長く、今も、自宅で横になり、一日中、眠っています。

 大変、皆さまにはご迷惑をおかけしていますが、どうぞ、ご理解とご支援のほど、よろしくお願いします!

 IWJにとってはまだまだ険しい試練の道のりが続くと思われますが、試練は乗り越えなくてはなりません! ぜひ、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパで、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 8月のカンパ実績をお知らせします。8月1日から9日までの2日間で、27件、65万4000円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます。

 現状の会員数を、お知らせします。

 7月末時点での会員総数は2605人(前年同日比:1040人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています!

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。どうぞ、会員登録、あるいは元会員の方は、再開をよろしくお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、第14期に入ってから、IWJに400万円のつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、未返済の残高は約1600万円にのぼります。経理からキャッシュフローが不足している、ということで、あと400万円、つなぎ融資することになり、融資残高は合計2000万円になります! 本当にもう貯金が底を尽きます!

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます! 支出は徹底的にしぼっており、これ以上はしぼりようがありません!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会費も減少し、ご寄付までもが急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、また、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」にとって代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます!

 その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います!

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な平和外交の姿勢を示すべきではないでしょうか!?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.8.14 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.8.15 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「映画『広島』の上映会:原爆が落ちて皆さんが被害を受けるまでは、測ってみたら10分ぐらい。その中に原爆の様子や原爆で亡くなっていくシーンなど凝縮されていたので、強烈な印象があった」~8.11 原発反対八王子行動 2023.8.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/517974

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた!『グレイゾーン』が、元ウクライナ政府高官の独占インタビュー!(その1)2016年米大統領選挙でトランプ陣営の「汚職」をでっちあげ! 2023.8.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518005

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾!「日本のネオコン」東野篤子・筑波大教授が、米国は「ロシアの反応を過度に恐れている」と妄言!】東野教授は、「ウクライナ侵攻における米国の責任は、ロシアの反応を過度に恐れ、(ウクライナが求める武器を提供しないなど)優柔不断な姿勢を取り続けること」だとバイデン政権を批判! 東野教授は第3次世界大戦を求めているのか!? 最も不足しているのは「兵士」だという現状を無視か!? 昨年「プーチン辞任」の予測を外した「ヘボ予言者」筑波大学名誉教授・中村逸郎氏の薫陶を受けたのがアホの理由か!?「ネオコン」のように好戦的な日本「親ウクライナ派」というアホデミック集団の存在が可視化されてきた!(『アエラ』、2023年8月14-21日合併号)

 『アエラ』2023年8月14-21日合併号誌上で、東野篤子・筑波大教授が「この一連の流れから、ロシアはウクライナを完全に見くびっているのが現状」だとし、「ウクライナが反転攻勢を継続していくためには欧米からの追加支援が鍵」だとする主張を展開しています。

 東野教授は、ウクライナが求める「ATACМS等の射程の長い兵器の提供」を渋っているバイデン政権を批判しています。東野教授の主張を、オンライン版から、以下に引用します。

 「米国がロシアの反応を過度に恐れ、このような優柔不断な姿勢を取り続けることは、ロシアがウクライナや支援諸国を過小評価することにつながり、戦争を長期化させようとするロシア側の誘因を増大させています。ウクライナ侵攻における米国の責任を挙げるとすれば、この点に尽きると思います」。

※ウクライナNATO加盟に慎重な米国 「ロシアの反応を過度に恐れている」東野篤子・筑波大教授が指摘(古田真梨子、AERA dot.com、2023年8月13日)
https://dot.asahi.com/articles/-/198201

★東野教授は、米国が優柔不断な態度を取っているから、ウクライナの「反転攻勢」がうまくいかないのだと主張しています。東野教授は、大量の弾薬とロシア領内を攻撃するために有効だと思われる「ATACМS等の射程の長い兵器の提供」をすべき、と主張しています。つまり、もっと迅速に大量にウクライナへの軍事支援をすれば、ウクライナがロシアを撃退できる、勝利することができると考えているようです。

 東野教授は、第3次世界大戦を招きたいのでしょうか?

 あの、認知症が深刻に疑われているバイデン大統領すら、長射程の兵器で、ウクライナからロシア領内を狙い撃てば、それは米露が直接対決する第3次世界大戦に直結するからできない、と理由も明確にあげて、ウクライナ紛争初期から否定していました。

 まさか、こんな基本的な事実を忘却しているのでは? 健康診断は受けておられますか?

 それとも、米露直接戦争も、第3次世界大戦も、かまわないから、超射程の武器を供与すべきだと仰るならば、核保有国ロシア相手に、通常兵器のバージョンアップ程度で、戦争に勝利することが可能か、勝ち筋をお教え願いたい。

 失礼ながら、東野教授は、戦争について、何をご存知の専門家なのか? 東野教授のいう、射程の長い、破壊力のある大砲を供与して、撃たせろ、という主張は、ボクシングに例えれば、いきなり右ストレートを打て、と言っているだけの、ど素人の野次以下です。

 大砲であれ、ミサイルであれ、撃てばどこから撃ったか測定され、反撃を受けて破壊されます。

 6月の反転攻勢の際、ミアシャイマー教授が指摘した通り、ウクライナ側は西側の武器とその扱いを特訓した部隊を総動員しましたが、西側の大砲よりも射程が長く、破壊力があり、量産がきいているロシア製の大砲によって、撃てば撃つほど発射位置を特定されて壊滅されました。

 そもそも、西側の武器が、ロシア製の武器よりも卓越していない、ということが、その量産可能性も含めて、証明されたのが、この6月の反転攻勢の失敗なのに、何も東野教授は、学んでいません。

 世が世で、この人が日本軍の、失敗に学ばず、批判を寄せ付けないアホ将校や幕僚だったら、と考えると、本当に恐ろしい話です。日本兵はいくら無駄死にをしても、戦争は必敗でしょう。

 もう一点は、武器や弾薬が不足しているとゼレンスキーらが吠えていることのおうむ返しですが、これは東野教授だけでなく、ゼレンスキーらにもいいたい。

 他人の武器や弾薬を当てにして戦争を始めるな! と。戦争で、こんなに全世界に甘えた戦争指導者は見たことないぞ、とも。かつ、武器の公然たる横流しは、お前らの管理問題だろ、とも。

 たしかに弾薬も不足しているかもしれませんが、ウクライナで最も不足しているのは「兵士」です。膨大な犠牲者を出し、その数をウクライナ政府は公表しませんが、一説には40万人とも言われています(※1)。

(※1)ダグラス・マクレガー大佐、スコット・リッター氏らは、ウクライナの戦死した兵士を35万人から40万人と見積もっている。
・Col. Macgregor_ Ukraine’s WORST NIGHTMARE Has Been Exposed(マクレガー大佐:ウクライナの悪夢が暴かれた)(Stephen Gardner、2023年8月9日)
https://www.youtube.com/watch?v=bUWNO-uglVY

 東野教授は、国際関係論、政治学を主たる研究分野としているのだそうです。今回のウクライナ紛争に関連する発言も多くしていますが、この『アエラ』記事を読む限り、東野教授はごく基礎的な情報をもっていないか、勉強不足なのか、あるいはもっと基本的なところで、戦争とはどういうものなのか、理解していないと思われます。

 国際関係論のイロハは、「戦争と平和」です。戦争の始め方も終わらせ方も、戦争とは何かを理解してからの話です。日本の大学で、学部の講座で戦争を教えるところはないように思いますので、分不相応な発言は、ボロが出て恥をかくだけでなく、世論に間違った影響を与えますので、以後は、固く謹んでもらいたいと思います。

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■【第2弾! ゼレンスキー大統領、賄賂スキャンダルで、ウクライナ軍の新兵募集責任者を解任!】兵士の確保に苦慮するウクライナの新兵募集センターで、賄賂をとって徴兵逃れを支援、(『ロイター』2023年8月12日、ほか)

 ゼレンスキー大統領は11日、汚職撲滅キャンペーンを拡大し、ウクライナ地方軍新兵募集センターの所長全員を解雇しました。『ロイター』(12日)などが報じました。

 2022年のロシア軍の侵攻以来、ウクライナでは、戒厳令化にあり、18歳以上60歳未満の男性の出国が禁止され、全員徴兵の対象とされています。

 『ロイター』によると、新兵募集センターの所長らは、賄賂で富裕層の徴兵対象者の国外脱出を支援したり、暴力を伴う強引な徴兵をしたりした疑いがかけられています。

 『BBC』は、ゼレンスキー大統領が、「戦時中の贈収賄は『大逆罪』に当たる」、汚職疑惑は「ウクライナの国家安全保障に脅威を与え、国家機関への信頼を損なう」と述べたと報じました。

 ゼレンスキー大統領は、徴兵制が「まともに機能していない」、「兵士の扱い方、任務の扱い方において、まさに不道徳だ」とも述べています。

 ゼレンスキー大統領は、地域当局者の容疑者33人に対して、112件の刑事手続きが開始されており、全国各地で暴力的な虐待行為が見つかったと述べました。

 先月、オデッサ地域の新兵募集センター所長が不法利得の疑いで公判前拘留を命じられたことが一連の処分のきっけかになりました。『ロイター』は、ウクライナのメディア報道を参照し、「彼の家族はスペインで贅沢な財産を取得していた」と報じました。

 『ロイター』は、「戦争は現在、残酷な消耗戦の段階にあって、(※ロシアによる侵攻から)18ヶ月目に近づくにつれて、ウクライナはますます徴兵の課題に直面している。軍はしばしば、接収や強引な徴兵戦術に関わるスキャンダルに見舞われてきた」と指摘しました。

※Ukraine sacks army recruitment chiefs in anti-graft shakeup(ウクライナ、反汚職組織改革で軍の新兵募集責任者を解任)(REUTERS、2023年8月12日)
https://www.reuters.com/world/europe/ukraine-fire-all-regional-military-recruitment-chiefs-zelenskiy-2023-08-11/

※Ukraine fires military conscription officials for taking bribes(ウクライナ、収賄容疑で徴兵職員を解雇)(BBC、2023年8月12日)
https://www.bbc.com/news/world-europe-66478422

★ウクライナ政府は、ウクライナ紛争における自国兵士の犠牲者数を明らかにしていません。しかし、最大で40万人とする説もあります。

 にわかには信じ難い数字ですが、ダグラス・マクレガー元大佐は、「ゼレンスキー政権がやっていることは自暴自棄の行為であり、彼らは今ひどい状態にある」と述べ、最近の衛星画像で、「ウクライナ兵のために新たに掘られたばかりの墓が12万3000」写っていたと述べています。マクレガー大佐はこれまで30万人から35万人が戦死したと考えていたが、この衛星画像には「衝撃を受けた」と述べています。

 マクレガー元大佐は、手足を切断したウクライナ兵は6万人とされ、彼らはもう戦場に戻れない、とも指摘しています。

※Col. Macgregor_ Ukraine’s WORST NIGHTMARE Has Been Exposed(Stephen Gardner、2023年8月9日)
https://youtu.be/bUWNO-uglVY

 『ニューヨーク・タイムズ』は13日、戦闘で死亡したウクライナ兵士の遺体を収集・身元確認し、埋葬のために家族に返す6人編成のウクライナ軍部隊「オン・ザ・シールド」の一員であるタラス・スヴィスタン氏のインタビューを出しました。

 スヴィスタン氏は、ドネツク地域の遺体安置所にある死体の数が「反撃が始まってからほぼ倍増して」おり、軍の 遺体安置所には遺体の山が積み上げられていると述べています。

※A grim task: Identifying dead Ukrainian soldiers and sending them home.(死んだウクライナ兵を特定し、帰国させるという厳しい任務)(The NewYork Times、2023年8月13日)
https://www.nytimes.com/live/2023/08/11/world/russia-ukraine-news#a-grim-task-identifying-dead-ukrainian-soldiers-and-sending-them-home

 ウクライナ軍は、「反転攻勢」を進めるために、西側諸国から供与された武器だけではなく、兵士をどんどん「消耗」しています。無謀で無駄な消耗戦が展開していることを知れば、いくら祖国を愛していても、無駄死にしたくはない、徴兵を逃れたいと思う人々が増えるのは当然です。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

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