┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~<インタビュー報告>「こんなに平和ボケしている右の連中は見たことがないですよ」!「『国防バカ』がつくる欠陥国防戦略!『軍事力偏重の罠』に陥る日本政府! 今、日本に求められるのは『外交・安全保障革命』!」岩上安身による東アジア共同体研究所 須川清司上級研究員インタビュー 第1回を生中継しました。
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┠■IWJが経済的に大ピンチです! 12月1日から12月19日までのご寄付は101万3400円。今月の月間目標額390万円の25%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要ですが、現時点で7.6%しか集まっていません! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円が不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することに! このままですとIWJは確実に倒産してしまいます! 皆さまの支持・応援、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■「私たちには恐怖心がありませんし、世界の誰もが恐怖心を持つべきではありません」!「ウクライナ人は勝利を収め、それは私たちに勇気を与え、全世界を鼓舞しています」! 和平の気持ちが一切ないゼレンスキー大統領の米国議会演説! ゼレンスキー大統領を迎える米国の異様なはしゃぎぶり!
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┠■<IWJ取材報告>雨宮処凛氏「日本は、学ぼうとする子どもたちに冷たい社会で、仮放免の子どもたちに対しては一番冷たい。この子どもたちを支援していくというのはすごく大きなメッセージになる」~12.12「仮放免高校生奨学金プロジェクト・私たちはあなたを見捨てない」記者会見
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┠■<新記事紹介>横田基地周辺でPFAS(有機フッ素化合物)が検出! 長年にわたる地下水汚染が明らかに! 市民団体が血液検査を自主開催~12.3「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」によるPFAS濃度を調べる血液検査
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┠■【スタッフ募集・事務班】中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションである事務班のスタッフを募集します。PC操作のスキルがあり、スケジュール調整のためにアポ取りのコミュニケーションスキルのある方、歓迎です! これまでの社会経験も生かせます! 時給は1200円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません! IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方を募集します。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。
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┠■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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■はじめに~<インタビュー報告>「こんなに平和ボケしている右の連中は見たことがないですよ」!「『国防バカ』がつくる欠陥国防戦略!『軍事力偏重の罠』に陥る日本政府! 今、日本に求められるのは『外交・安全保障革命』!」岩上安身による東アジア共同体研究所 須川清司上級研究員インタビュー 第1回を生中継しました。
おはようございます。IWJ編集部です。
12月22日午後6時半から、「『国防バカ』がつくる欠陥国防戦略!『軍事力偏重の罠』に陥る日本政府! 今、日本に求められるのは『外交・安全保障革命』!」と題して、岩上安身による東アジア共同体研究所 須川清司上級研究員インタビュー 第1回を生中継しました。
岸田文雄総理は12月16日に、「安保3文書」の改定を閣議決定したことを発表しました。我が国の防衛計画の基本方針の大変更であり、これによって国民の命と暮らし、国土を守れると岸田総理は胸を張りました。本当にそう言えるのでしょうか。
外交・安全保障問題を専門とする須川氏に岩上安身がお話をうかがいました。
冒頭、岩上安身が、今、「安保3文書」の改定など日本で起こっていることを理解するためには、ウクライナ紛争は、米国がウクライナを使ってロシアを「弱体化」させるための「代理戦争」であるという認識が必要だと述べました。
岩上「(ウクライナ紛争は)代理戦争です、あれは。他方では、同じようなモデルを、『台湾独立、これを阻む中国』という図を描いて、日本を動員する、という絵を描いている。そのための準備をしろよ、と日本に言ってきている。
早い話が、ウクライナ紛争も、アメリカの様子も、そして日本も中国も、ひと渡り見ないと理解ができないですよね」
須川氏「そうですね」
岩上「前々から、こういう問題については、IWJでは、お伝えし続けて来たんで。例えば中国の専門家に、中国は非常に発展を示していて、それをアメリカは『脅威に感じている』ということをお伝えしたりとか。あるいは、日本の安倍政権が『タカ派』と言われているけれども、その実態は非常に対米隷属で決して日本が自主独立の道を歩むという話ではないんだとか。
いろんな事をやってきたんですが、今、いろんな支流でやってきた、川上の水が、もう中流域か下流域で合流して大きな歴史の大河になって、日本は(米中戦争の)パチンコ玉の弾にされちゃうかもしれない、戦場になっちゃうかもしれないという、危ない場面にやってきたなと思っております」
須川氏は、今、ちょうど、ハーバード大学のスティーブ・ウォルト(ステファン・ウォルト)氏のインタビューを読んでいた、と述べました。
岩上「ウクライナ侵攻が起こってから、非常に勇気ある発言をしている学者として、リアリストのミアシャイマーという学者が注目を集めているんですけれども、ミアシャイマーとスティーブ・ウォルトが一緒に仕事をして、『イスラエル・ロビー』という本(IWJ注*)を書いたことがありました」
(IWJ注*)ジョン・J・ミアシャイマー、スティーヴン・M・ウォルト(2007)『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策1、2』(講談社)
須川氏「その人ですね。私はたまたま、96年に一文無しになって留学してた時に、ステファン・ウォルトのクラスを取ったことがあってね」
須川氏は当時を振り返り、活気のある授業の一コマを紹介しました。
岩上「ミアシャイマーは、これ(ウクライナ紛争)は、『アメリカに非があるんだ』と。早い話が『ウクライナに武器支援をやって寝た子を起こして。ロシアは別に暴れているわけじゃないのに近くまで行ってロシアという熊の眼をつんつんと突いて、NATOの東方拡大をやって、こういう挑発を行ったアメリカが悪いんだ』、と。ズバリ言い切っているわけです。(中略)
日本の一般の人々は、新聞、テレビを見て、ものすごくこの一年間情報コントロールされましたから。ウクライナ紛争に関しては『ウクライナ頑張れ、ウクライナかわいそう、ウクライナは善なる存在、悪はロシア、悪はプーチン』みたいな善悪二元論になって、洗脳されてきたわけですけれども。
そういうものの見方、その中でアメリカがリーダーシップを発揮していて、そのリーダーシップにくっついていくのはいいことなんだと。国際社会は一致団結している、G7とか。G7が国際社会を代表しているわけでもないのに、そういうプロパガンダがなされているわけです。それが大勢だと。(中略)
それ(大勢)とは違うことをおっしゃっている…?」
須川氏「はい。そうですね。ウォルトは、今はハーバード大学にいるんですけども。今年2022年の振り返りっていうインタビューを、アメリカの外交雑誌から受けたんです」
岩上「『フォーリン・ポリシー』(*IWJ注)ですね?」
(*IWJ注)Stephen Walt on How 2022 Changed the World(Foreign Policy、2022年12月21日)
https://foreignpolicy.com/2022/12/21/stephen-walt-2022-russia-china-ukraine-foreign-policy/
須川氏「(ウォルトは)『2022年というのは、アメリカのリーダーシップ(が弱まった)、みんながアメリカに従わなくなったということが、はっきりした年になるだろう』と。『後で振り返ってみれば、2022年が、そういうことがはっきり分かった年になるだろう』と」
岩上「リーダーシップ喪失の元年とだということですね?」
須川氏「これは、日本の論調というか、世の中の雰囲気で行くと、『ウクライナで戦争があります、アメリカが助けてます。世界に呼びかけて制裁を働きかけて、民主主義のためにアメリカがリーダーとしてやってます』と。
だから『アメリカに従って行けばいい。世界中がアメリカに従っているんだから。日本もバスに乗り遅れてはいけません』と。そういった雰囲気を利用して、今回の『3文書』が決定されたという面もかなり強い」
岩上「間違いないですね」
須川氏「なんですが、ウォルトはまったく逆なんですね。多分、世界のことを広く、公平に見ると、先入観なしに見ると、『随分アメリカの言うことを聞かなくなったな』というのが彼の実感です。
彼は実例として、イスラエルとサウジアラビアをあげている。彼らは、ロシアに対してアメリカが呼びかけた協力を断っているんです」
岩上「イスラエルが断っているというのはすごいですね」
須川氏「サウジも石油の増産について、『インフレで困るから増産してくれ』と米国に言われても、『ノー』で」
岩上「しかも、自分達が産油国で、石油を輸出している国でありながら。ロシアに制裁をやろうといっているのに、ロシアの石油を買って、わざわざヘルプしているんですよね」
須川氏「あと、もう一つ例を挙げていたのがインドです」
岩上「インドも、同じく、ロシアから(石油を)買っています」
須川氏「ですから、主要な3つ(の事例の)ほかにも、アメリカに協力してもらえると思った、―まあ、インドは親米って言われたら怒るでしょうけど―、ウクライナに関しては協力してくれるだろうと思っていたら断られちゃった」
岩上「インド太平洋戦略と言った時には、インドが足がかりになりますから。散々、言ってきた『クアッド』などは、インドが参加しなければ空中分解です」
須川氏「『クワッド』の話が出たので。ウォルトの話ではないんですが、オーストラリアも政権交代があって、今、少し外交関係の緊張を緩めるように、両国間で訪中したりといった動きが始まっていますので。
拳をガンガンガンガン振りあげて、アメリカと一緒にやればいいんだっていう感じでやってるのは実は、『日本ぐらい』かな、と。
世界をふと見回してみると、誰も(アメリカに)ついてきてないってのが本当の姿だということですよね」
岩上は、ウクライナ紛争が始まった時は、国連でロシア非難決議に多くの国が賛成したが、『もう紛争をやめろ、ロシアもやめろ、ウクライナもやめろ、アメリカもやめろ』と方向転換していると指摘しました。
アジアで見れば、対露制裁に参加しているのは、日本、シンガポール(途中から参加せず)、韓国など、ごく一部だけです。
岩上は、米国の石油産業と武器産業ばかりがウクライナ人とロシア人に血を流させて大儲けをしている、そんなことにみんなが乗るとは思えないと述べました。
岩上「ウォルトの言う言葉は、当たりますね。このトレンド(アメリカ離れ)が続くってことですよね」
須川氏「そうですね。(中略)日本人の目が曇りすぎていると言うか」
岩上「プロパガンダが凄すぎるんですよ。もう本当に」
岩上は、12月15日にインタビューした孫崎享氏が、リベラル系の人たちが主催する講演では「ウクライナへの連帯を表明してください」と要求されるのを断っていたら、もう講演の依頼が来なくなったと述べていたことを紹介しました。
岩上は「リベラル層が根こそぎ物が見えなくなってしまった。本当に1年間かけて新しい事実がわかってきてもダメだ。軌道修正ができない」と嘆きました。
今、日本で起きている「安保3文書」の改定などの動きは、米国の対露政略、対中戦略を見て、世界各国の情勢も見ないと評価できません。
須川氏は、12月11日、「『国防バカ』がつくる欠陥戦略~ウクライナ戦争に学ぶ日本の防衛力整備(5)」を公開されました。その冒頭で、須川氏は以下のように述べています。
「私は、専守防衛の穴を埋めるべく、日本の防衛力を強化することは必要であるとの立場に立つ。だが報道等で見る限り、安保3文書の着地点は、軍事を重視するあまり、中長期的な総合国力の涵養という国家安全保障の最も土台の部分を崩すものとなる怖れが強い。『自衛隊と国防族栄えて国滅ぶ』と言えば、言い過ぎだろうか?」
※「国防バカ」がつくる欠陥戦略~ウクライナ戦争に学ぶ日本の防衛力整備(5)(Alternative Viewpoint 第47号、2022年12月11日)
https://www.eaci.or.jp/archives/avp/768
岩上「まさに閣議決定で、これ(『安保3文書』)の改定を決定してしまったんですが。暴挙だと思うんですよね。その暴挙を国会も無視して行ってしまう。この点、いかがですか?」
須川氏「閣議決定で決めるのは、従来もそうはしてきたんですけれども。ただ、来年の1月の後半ぐらいから国会が始まって。国会での議論はそこからなんですが。
その前に、アメリカに岸田総理がたぶん行き、外務防衛と、2プラス2の文章も発表する。要は、今回の『3文書』を踏まえて、外交防衛の2プラス2の日米の合意文書をおそらく発表する、というような話になってます。
それは、順番が違うと言うか、そういう感じが強いですね」
国会で審議する前に、総理が米国で3文書をベースに、外交防衛の2プラス2の日米の合意文書を発表するとなれば、国会は何のためにあるのか、という話です。岩上は、「アメリカの戦略にもとずいて、日本は言われた通りに動く」だけだと批判しました。
この後のインタビューでは、「問題だらけの『安保3文書』」の問題点をひとつずつ議論していきました。
自衛隊を米軍の「2軍」にしてしまう「統合司令部」の設置、ミサイルによる反撃能力と日本国憲法や非核3原則の関係は本当に「逸脱しない」のでしょうか。トマホークの購入なども喧伝されていますが、それで極超音速ミサイルなど、最先端ミサイルにどうやって対抗するのでしょうか。
日本は、マラッカ海峡などのチョークポイントを締められたらあっと言う間に、エネルギー資源も、食糧も枯渇します。戦争になれば原発もまた、巻き込まれます。日本の脆弱性にも、原発の防護にも言及しない、安全保障論がありえるでしょうか?
須川氏は、キューバ危機当時の米国の外交・安全保障には一定の信頼があったが、今はもう米国の戦略を信頼できないものになってしまったと指摘しました。そのような状況の中で、日本がやすやすと米国の戦略に乗って米国に言われるがままに「安保3文書」を改定するなど、恐ろしいとしかいいようがありません。自民党は保守を名乗っていますが、本当に日本国のことを思っているのでしょうか。
須川氏は「よく(自称右系の人たちが)リベラルのことを『平和ボケ』ちうじゃないですか。『お前らが一番平和ボケだ』と。こんなに平和ボケしている右の連中は見たことがないですよ」と一喝しています。
ぜひ、インタビュー全編を御覧ください。
須川氏のインタビューの続きは2023年新春に行う予定です。詳細が決まりましたら、日刊IWJガイドなどでお知らせします。
※フルオープン【12/22 18時30分頃~ライブ配信】岩上安身による 東アジア共同体研究所 須川清司上級研究員インタビュー(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=gtL9wOG5oYI
■IWJが経済的に大ピンチです! 12月1日から12月19日までのご寄付は101万3400円。今月の月間目標額390万円の25%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要ですが、現時点で7.6%しか集まっていません! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円が不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することに! このままですとIWJは確実に倒産してしまいます! 皆さまの支持・応援、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!
おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
第13期が始まった8月から先月11月末までの4ヶ月間で、月間目標を下回る月が続き、この4ヶ月間の累積の不足額は931万7470円にまで膨れ上がりました。
12月に入り、8月から始まったIWJの第13期も、5ヶ月目を迎えました。1年の3分の1にあたる約4ヶ月間で1000万円近くが目標額よりも不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することになりそうです。このままですと、IWJは確実に倒産です。
12月は、上記の累積の不足額932万770円に、12月分のご寄付・カンパの目標額390万円を加えた1321万7470円が、12月末までに必要となります。大変困難な、厳しい見通しです。
IWJの規模と活動に、抜本的な改革が必要であり、規模を縮小し、コンパクトで最優先の情報をお届けする体制を再構築したいと思っています。今よりコンパクトなスペースのオフィスに移転することも真剣に検討中です。
人員、活動ともに引き締めて行いますが、情報の質の部分は落としてはなりません。その分、発行する情報の量をコンパクトにせざるを得なくなるかもしれません。
12月1日から22日までの22日間のご寄付・カンパ額は、98件で117万6900円です。これは今月の月間目標額390万円の30%、累積額を合計した1321万7470円の9%に相当します。
ご寄付・カンパをお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございます。
皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、IWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことと、ご寄付・カンパをいただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、独立市民メディアとしての活動を貫いてきました!
権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。
また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。それは結局のところ、めぐりめぐって、私たち自身の生存や生活を、脅かすことになります。
10月17日の日刊IWJガイドを読んでいただければわかる通り、ウクライナ紛争と対露制裁によって、米国の同盟国は、欧州も日本も「巻き添え被害」にあっています。欧州の市民はその真実に気づき、ドイツやチェコのプラハだけではなく、パリにおいても市民が立ち上がって反NATOの抗議の声をあげていますが、欧州のマスメディアも日本のマスメディアも、そうした動きを意図的に報じようとしません。
我々のような独立メディアが存在しなければ、この事態を人々が知るすべもないのです。独自の視点で真実の報道を続けるIWJの存在価値を、ご理解いただき、お支払いいただければと思います。
※日本のマスメディアが伝えない欧州の現実! インドメディア『WION』が、フランスの「反NATO」デモをレポート!「NATOから離脱しよう!」、「Let’s get out of NATO!」「NATOのためにフランスはウクライナの『巻き添え被害』を受けている」! フランスの高級紙『ル・モンド』は、石油会社従業員による賃上げデモを報じるも、「反NATO」デモはスルー!? 米英NATOウクライナのために、『巻き添え被害』を恐れているのは日本も同じ!! メディアの情報操作によって、その事実にすら気づかない日本国民!(日刊IWJガイド、2022年10月17日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51419#idx-6
日刊IWJガイド11月23日号でお伝えしたように、17日付のロシアメディア『RIAノーボスチ』は、11月11日までにロシア軍が撤退したヘルソン州で、親ロシアの活動家39人が、ウクライナの治安部隊に射殺されたと報じました。しかし、ヘルソンの粛清を西側メディアはまったく伝えていません。
※ヘルソンでウクライナ軍が親ロシアの活動家住民39人を射殺! 74人が連行され行方不明! 日本のマスコミを含む西側主要メディアはこの事実をまったく伝えず! ウクライナ側に一方的に偏った視点の西側の政府発表や偏向報道を改め、今こそ普遍的な人権の視点を!(日刊IWJガイド11月23日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51564#idx-4
また、改憲による緊急事態条項の創設は、統一教会が自民党の背中を押して、実現に向けて推進してきた政策です。統一教会という「反日・反社会的カルト」を、日本社会から追放し、政治への介入をやめさせるとともに、この危険な緊急事態条項の憲法への導入を阻止するために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います!
皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。
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店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2022.12.23 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】12:25頃~「林芳正 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
林芳正 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
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◆中継番組表◆
**2022.12.24 Sat.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
たんぽぽ舎副代表・山崎久隆氏「(原発事故が)今度もし起きればですね、東京電力の株主代表訴訟で朝倉裁判長が言ったとおり、日本の終わりです。この国が滅びるんですよ」!! ~12.8「原発政策の大転換を許すな! 東京集中行動」院内ヒアリング集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512815
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■「私たちには恐怖心がありませんし、世界の誰もが恐怖心を持つべきではありません」!「ウクライナ人は勝利を収め、それは私たちに勇気を与え、全世界を鼓舞しています」! 和平の気持ちが一切ないゼレンスキー大統領の米国議会演説! ゼレンスキー大統領を迎える米国の異様なはしゃぎぶり!
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、21日、米国を訪問しました。2月のロシアの侵攻以来、初めてウクライナ国外を訪問することになります。
21日付『ワシントン・ポスト』は、ゼレンスキー大統領の訪米の目的は、パトリオットミサイルの獲得にあり、迎え入れるバイデン大統領の目的は、「英雄」ゼレンスキー大統領の訪米によって、予算案の議会通過にあると次のように伝えています。
「この会談でバイデン氏は、18億5000万ドル(約2400億円)の新たな安全保障支援パッケージを発表する予定です。この支援パッケージに詳しい人々によると、これには、米国の兵器庫の中で最も高度な防空兵器であり、ウクライナの最も大きな要求の一つであるパトリオットミサイル・システムが含まれているとのことです。ゼレンスキー大統領の議会演説は、ウクライナへの449億ドル(約5兆9000万円)の緊急・経済支援を含む1兆7000億ドル(約224兆円)の歳出計画を通過させるために行われます」と伝えています。
※Zelensky to meet Biden in Washington and address Congress(ワシントン・ポスト、2022年12月21日)
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/21/russia-ukraine-war-news-live-updates-zelensky-congress/
パトリオットミサイル・システムは、レイセオン社が米陸軍向けに開発した広域防空用の地対空ミサイルシステムです。
湾岸戦争時に、イラク軍が発射したスカッドミサイルを撃墜したことにより有名になりました。米国のほか、日本を含む同盟国など世界10か国以上で運用されています。
ミサイル防衛機能としては、目標となる弾道ミサイルが大気圏に再突入する終末航程に対応し、20キロメートルから30キロメートルの範囲を防御するとされます。
※パトリオットミサイル(Wikipedia、2022年12月21日閲覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
まったく和平など考えず、「ロシア弱体化」のために、なりふり構わず最大の支援を行ってきた米国を、ロシアの侵攻以来初めての国外訪問先に選んだゼレンスキー大統領ですが、迎え入れる米国のはしゃぎぶりも「異様」です。
キャシー・ホウクル・ニューヨーク州知事(民主党)は、ウクライナのゼレンスキー大統領の訪米を記念して、ワン・ワールド・トレード・センターとナイアガラの滝、その他ニューヨーク州の8つのランドマークを水曜日の夜に青と黄色でライトアップすると発表したのです。
※New York state landmarks to be illuminated in honor of Zelensky visit(ワシントン・ポスト、2022年12月22日)
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/21/russia-ukraine-war-news-live-updates-zelensky-congress/
ライトアップされる、ニューヨーク州のその他の8つのランドマークとは次のとおりです。
マリオ・M・クオモ知事橋
アルフレッド・E・スミス州庁舎
エンパイア・ステート・プラザ
ステート・フェアグラウンズ
フランクリン・D・ルーズベルト・ミッドハドソン橋
オールバニー国際空港ゲートウェイ
ペンシルヴァニア駅のイーストエンド・ゲートウェイ
エリー運河に架かるフェアポート・リフト橋
この華やかなライトアップが、実は、「ウクライナ人が最後の1人」になるまでロシアと戦わせるという米国の意思の現れであると思うと、おぞましく感じずにはいられません。
※「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」!! 米国のレーガン政権で外交アドバイザーを務めた保守の論客・ダグ・バンドゥ氏が強烈にバイデン政権を批判する論文を発表! この戦争の主語は「ワシントン」であり、最後の1人まで戦わされるのは「ウクライナ」! これは「正義」の戦争なのか!? 2022.4.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505301
嬉々として「代理戦争」に利用されているゼレンスキー大統領の狂気と、嬉々としてウクライナを荒廃させているバイデン大統領の狂気が、ウクライナ国旗の青と黄色でライトアップされているのです。
21日(東部時間午後7時42分)、ゼレンスキー大統領は、米連邦議会の上下両院合同会議で26分43秒に及ぶ演説を行いました。
ここでも熱狂的に民主党・共和党の上下両院の議員たちに迎えられています。
この議場内の様子を21日付『ワシントン・ポスト』のマリアンナ・ストメイヤー記者は「民主党は共和党以上に、鮮やかな黄色のスカーフやブラウス、ネクタイを身につけ、ブルーのブレザーも着て、議場内にウクライナ・カラーを散りばめている」と嬉々として伝えているのです。
※Zelensky tells Congress Ukraine is ‘alive and kicking’(ワシントン・ポスト、東部時間午後7時15分)
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/21/russia-ukraine-war-news-live-updates-zelensky-congress/
ゼレンスキー大統領の演説のときの表情は、21日付『CNN』の全編動画で観ることができます。
※Watch Zelensky’s historic speech to Congress(CNN、2022年12月21日)
https://edition.cnn.com/videos/world/2022/12/22/zelensky-us-congress-speech-full-sot-vpx.cnn
21日付『CNN』も、この演説を「歴史的スピーチ」と手放しで賞賛しています。
21日付『ニューヨーク・タイムズ』は、ゼレンスキー大統領の演説全文を文字起こししてます。
※Full Transcript of Zelensky’s Speech Before Congress(ニューヨーク・タイムズ、2022年12月21日)
https://www.nytimes.com/2022/12/21/us/politics/zelensky-speech-transcript.html
「ウクライナ大統領は、ロシアとの戦争に勝利することを誓い、米国のさらなる支援を感情的に訴えた」――
これが、21日付『ニューヨーク・タイムズ』がタイトルにつけた副題です。
そして、アイシュヴェリア・カヴィ(Aishvarya Kavi)記者が、全文文字起こしの前につけた文章が以下です。
「ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、水曜日(21日)の夜、議会の合同会議で演説し、ロシアに対する自国の戦争における米国の支援に感謝し、さらなる援助を嘆願しながら勝利を誓う熱弁を、たどたどしくも力強い英語で語った。以下は、ニューヨーク・タイムズが記録した彼の演説の記録である」
『ニューヨーク・タイムズ』も、客観性を装いながら、和平の必要性への言及などまったくなく、対ロシア戦争の勝利を強調する書き方なのです。
まさに、米国をあげての好戦的な大歓迎と言っていいものです。
IWJは、ゼレンスキー大統領の演説の一部を以下に仮訳しました。
ゼレンスキー大統領の煽動がどれほどいびつで偏ったものであるか、その演説からご確認いただきたいと思います。
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■<IWJ取材報告>雨宮処凛氏「日本は、学ぼうとする子どもたちに冷たい社会で、仮放免の子どもたちに対しては一番冷たい。この子どもたちを支援していくというのはすごく大きなメッセージになる」~12.12「仮放免高校生奨学金プロジェクト・私たちはあなたを見捨てない」記者会見
2022年12月12日、午後2時より、東京千代田区の衆議院第一議員会館にて、一般社団法人 反貧困ネットワーク、NPO法人 移住者と連帯する全国ネットワーク 貧困対策PT(以後、「移住連」)の主催により、「仮放免高校生奨学金プロジェクト・私たちはあなたを見捨てない」についての記者会見が開催された。
会見冒頭、東京大学 大学院人文社会系研究科 准教授であり、移住者と連帯する全国ネットワークでも活動する高谷幸氏より、プログラムの趣旨について説明があった。
※「仮放免高校生奨学金プロジェクト―私たちはあなたを見捨てない」募集のご案内(移住連ウェブサイト2022.12.7)
https://migrants.jp/news/office/20221207.html
高谷氏「もともと日本には、在留資格のない未成年の子どもが、仮放免も含め、約300人いると言われています。これは法務省の調べになります。そうした子どもたちの多く、仮放免の場合は、本当だと、収容施設に収容されることになっていますけれども、それを一時的に解かれた状態を『仮放免』と言います。
で、その状態に置かれています。ただ、親が働くことを禁止されていますし、子どもも含めて、健康保険には入れないということなので、極度の貧困状況を生きています。
さらに、義務教育期間中は、給食などの就学援助を受けられるのですけども、高校からはそれがない。『就学支援金の対象にならない』とはっきり文科省は言ってまして、そういうこともありまして、今回、高校生を対象にするということになっています。
こういう子どもたちについては、『制度からの排除』ということも、本当に大きな問題としてありますけれども、同時に、この社会に『いてはいけない存在』」なんだと、日々言われているような状態にありまして、それが本当に、子どもたちの将来の可能性を奪っており、生きる力を奪っているんだということを、私たちは実感しており、それを何とかしたいと。それに対する、対抗的なメッセージを伝えたいということで、このプロジェクトを始めました」
このプロジェクトの対象となる奨学生には、大学生・大学院生が「チューター」として伴走し、学校や勉強、将来など、日常的な相談にのることになっています。会見では、実際にチューターとして活動する4人の大学生が登壇し、自己紹介をしました。
その中の一人、上智大学の国本万葉さんは、「私たちのように、(仮放免高校生の)家族側にも、学校側にも、入管側にも直接つながりをもっていない学生だからこそ、信じてもらえ、話してもらえることがたくさんあるのではないかと思っています。
上から支援・アドバイスをするのではなくて、一緒に前に進んでいくような気持ちや姿勢で向き合っていきたい」と自身のチューターとしての抱負を語った。
反貧困ネットワークの世話人として登壇した作家の雨宮処凛氏は「仮放免の話は、やっと最近注目されるようになってきて、私自身はこの2年半のコロナ禍で、たくさんの仮放免の方たちに会う機会が増えたのですが、それは仮放免の方々の生活がコロナで本当に厳しくなったからなのですが…。
その中で、子どもたちの声というのもたくさん聞いてきて、(中略)一番将来のことを、「どうするの? どうするの?」と学校でも言われるし、同世代の人たちも考えているような時期に、就労も禁止されている、先のことが、自分は本当に就職できるのか、というより、日本にいられるのか? というような、同世代の人には、ちょっと想像もつかないような悩みを抱えている。
その上に、まわりの人に相談したくても、仮放免の制度も一般的な知名度もありませんし、学校の人、先生だとか、まわりの大人たちもよくわからないので、同世代の友だちにはどうしても、難しい話なので、『相談できる人がいない』という声をたくさん聞いてきました。
本当に、日本は、なかなか、学ぼうとする子どもたちに優しくないというか、冷たい社会で、この仮放免の子どもたちに対しては、最たる冷たさというか、一番冷たい状況だと思うので、人数的には少ないかもしれないですが、この子どもたちを救っていく、というか支援していくというのは、すごく大きなメッセージになるのではないかと思っています」
質疑応答の内容など、会見の詳細は、ぜひ全編動画を御視聴ください。
■<新記事紹介>横田基地周辺でPFAS(有機フッ素化合物)が検出! 長年にわたる地下水汚染が明らかに! 市民団体が血液検査を自主開催~12.3「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」によるPFAS濃度を調べる血液検査
東京の多摩地域は地下水が豊富なことで知られています。水道水にはその地下水がふんだんに汲み上げられ、とても美味しいと評判です。多摩地域の住民は、長年その恩恵に恵まれてきましたが、今、それが仇となる事態に見舞われています――。
2022年12月3日(土)、国分寺市のひかり診療所で、「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」の呼びかけによる、住民のPFAS(有機フッ素化合物)血中濃度を調べる血液検査が行われました。
きっかけは、横田基地周辺の井戸水から高濃度のPFASが検出されたことに始まります。
2019年6月に、東京都は多摩地域の3か所の浄水所からの地下水汲み上げを停止しました。多摩地域の地下水から、国の暫定基準値、50ng/L以上のPFASが検出されたのです。
そもそもPFAS(ピーファス)とはどういう化学物質でしょうか。
PFAS(有機フッ素化合物)は難解性の化学物質の総称で4700種以上あるといわれています。
1940年代からだんだんに普及し、撥水・撥油性の食品包装材や、テフロン加工のフライパン、泡消火剤などに使われてきましたが、近年になって毒性が強い有害物質であることがわかってきました。
欧州環境庁(EEA)の資料によると、PFASの人体への影響は、腎臓がん、前立腺がんなどのがんのリスク増加、肝疾患、甲状腺疾患、血中コレストロール値の上昇(心疾患の原因)、低出生体重、乳腺発達の遅れ、ワクチン反応の低下などが疑われています。
これらは、体内で分解されにくく、溜まりやすいという特性を持ち、英語で「Forever Chemicals(永久の化学物質)」と呼ばれています。その中で特に毒性が強いといわれているのがPFOS(ピーフォス)(正式名称はペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ピーフォア)(正式名称はペルフルオロオクタン酸)です。
ストックホルム条約で、2009年にPFOS、2019年にはPFOAの、製造と使用が原則禁止となり、世界的に規制が進む中、日本は2020年に、ようやくこれらを要監視項目に指定しました。暫定目標基準値は、諸外国の基準値などを参考に、PFOSとPFOAを合わせて、水道水1リットル当たり50ナノグラム以下としています。
※ストックホルム条約第9回締約国会議(COP9)が開催されました(経済産業省、2019年5月14日)
https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190514003/20190514003.html
※令和元年度第2回水質基準逐次改正検討会議事録(厚生労働省、2020年2月19日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000613322.pdf
こうした背景があるなか、2019年の多摩地域の地下水汚染の報道を受けて、市民団体(NPO法人「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」)が、当該地域の府中武蔵台浄水所(府中市)と東恋ケ窪浄水所(国分寺市)の配水区域内に5年以上居住する住民22人の血液を調べた結果、全国平均の8.2ng/mlの、1.5倍(国分寺市)、2倍(府中市)のPFAS濃度が明らかになりました。
都はその後、河川からの汲み上げに切り替えるなどして、PFAS濃度は国の暫定基準値以内に収まっているとしていますが、それ以前の長年にわたってPFASが含まれる水道水を飲用してきた住民の体内に、どれだけの汚染物質が蓄積しているかについては、まったく触れていません。
一方、2018年12月10日に、英国人ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が沖縄タイムズ紙で、「横田でも有害物質漏出」とスクープを報じました。
米国の情報公開請求制度で入手した米軍文書には、2010年~2017年の期間、横田基地では3161リットルものPFOSを含む泡消火剤が貯蔵タンクから漏出していたことが分かりました。漏出は日本側に知らされなかったのです。
また、同基地内の井戸から高濃度のPFOSが検出されていることも、内部向け文書で分かりました。同基地内にある消火訓練区域では数十年にわたってPFOSを含んだ泡消火剤を訓練で散布してきたとみられています。
そうしたなかで、この問題に危機感を抱いた市民有志が集まり、専門家を呼び、2016年頃から報じられている沖縄の基地周辺でのPFAS汚染状況などに関する勉強会を重ねてきました。そして、2022年8月に「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」が発足しました。
同会は、会の中で地域ごとの実行委員会を結成しました。そして、沖縄の住民の血中PFAS汚染の調査分析を行っている京都大学の原田浩二准教授と、地域の診療所の協力を得て、汚染の実態を明らかにしようと自主的な検査に踏み切りました。
IWJ記者は、会の呼びかけに応じた周辺住民の採血検査の様子を取材しました。
採血検査には、30代~90代までの58人(女性35人・男性23人)が参加しました。国分寺市民のほか、小平市、武蔵野市、小金井市、立川市の市民も参加しました。
採血が終わった市民のみなさんに、検査を受けようと思った経緯や、多摩地域のPFAS汚染についての話をうかがい、会の事務局を務める根木山幸夫さんには血液検査の目的などについて、お話をうかがいました。
※「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)による水汚染を明らかにする会」
https://tamapfas.wixsite.com/info
詳しくは、新記事をぜひ御覧ください。
※横田基地周辺でPFAS(有機フッ素化合物)が検出! 長年にわたる地下水汚染が明らかに! 市民団体が血液検査を自主開催~12.3「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」によるPFAS濃度を調べる血液検査
URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512720
■【スタッフ募集・事務班】中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションである事務班のスタッフを募集します。PC操作のスキルがあり、スケジュール調整のためにアポ取りのコミュニケーションスキルのある方、歓迎です! これまでの社会経験も生かせます! 時給は1200円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
スケジューリングする事務班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションです。PCの操作のスキルとスケジュールのためにアポ取りのためのコミュニケーションスキルは、最低限必要になります。時として動画班のように、カメラをもって取材現場に行く場合もあります。スタート時は時給1200円からで能力・実績に応じて昇給します。
ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。
※スタッフ募集フォーム
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■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません! IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。
雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
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■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方を募集します。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。
テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。
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■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
動画班で、大臣会見やシンポジウムなどの中継・取材を行い、撮影した動画へのスーパー挿入やハイライトの作成等の動画編集を行うスタッフを募集します。
PCによる動画の編集作業の経験がある方を特に優遇し、最優先で募集します。
経験が少なくとも、意欲ある若い方、PC操作やカメラの撮影にも、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です。もちろん、必要な研修はIWJ内にて教えていきます!
時給は経験・ノウハウのある方ならば1300円から、能力・実績次第で昇給します。超過勤務の残業手当や深夜業務による手当は法にのっとった割り増し残業代を支払います。
雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。定年退職(65歳)となれば勤務年数に応じ満額の退職金をお出しできるよう会社が積み立てています。
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IWJ編集部(岩上安身、山内美穂、六反田千恵、尾内達也、中村尚貴、前田啓)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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