┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~インフレ対策が問われる参院選終盤、政府の消費者物価指数速報値は前年同月比2.3%上昇! 日銀短観は2四半期連続で業況悪化!! それでも大企業・金持ち優遇の日銀は、日本企業の資本金上位1割の利益しか考えていない!!
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┠■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 大幅な赤字転落とならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!
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┠■【中継番組表】
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┠■東京都で新型コロナウイルスの感染が再拡大! 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議は感染状況のリスク評価を「感染が拡大している」にレベルアップ、オミクロン株の亜系統「BA.5」の拡大に警鐘! 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師が指摘する「夏の感染拡大期」に突入! 換気、手洗い、消毒など感染にお気をつけてお過ごしください。
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┠■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2021年6月22日収録「重要土地調査規制法案スピード可決『台湾有事のための戦時立法』アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の『戦場』にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員」を再配信します!
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┠■<IWJ取材報告>日本企業も出資する「サハリン2」のすべての権利と義務を新設のロシア法人に譲渡する大統領令にプーチン氏が署名! ロシアからLNGが輸入できなくなる!? 政府は、対症療法のみではなく、国際関係を見据えた大局的な対応を! ~7.1萩生田光一 経済産業大臣 記者会見
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┠■6月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は3月3日収録の「ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」の後半をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ、「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!
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┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。
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■はじめに~インフレ対策が問われる参院選終盤、政府の消費者物価指数速報値は前年同月比2.3%上昇! 日銀短観は2四半期連続で業況悪化!! それでも大企業・金持ち優遇の日銀は、日本企業の資本金上位1割の利益しか考えていない!!
おはようございます。IWJ編集部です。
7月10日の投開票に向け、参院選も終盤に入りました。
インフレ対策が参院選の最大の争点となっている中、7月1日に総務省が6月の消費者物価指数を、また、日銀が短観を相次いで発表し、厳しい現実を突きつけました。
総務省が1日に発表した、東京都区部の6月の消費者物価指数速報値は、総合指数で前年同月比2.3%上昇、前月比0.1%上昇。生鮮食品を除く総合指数は、前年同月比2.1%上昇、前月比0.2%の上昇でした。総合指数の上昇は、10ヶ月連続です。
内訳を見ると、電気代が22.3%上昇、ガス代は24.8%上昇で、特に都市ガスは25.4%も上昇しています。米国等によるロシアへの天然ガス禁輸制裁が、かえって制裁に追随した日本や欧州などの同盟諸国にブーメランとしてダメージが返ってきているのは明らかです。
また、食品ではたまねぎが87.8%上昇、まぐろが22.2%上昇など、生鮮魚介や生鮮野菜の上昇が顕著で、調理食品や穀類も4%台の上昇です。
全国的に猛暑が続く中、エアコンの10.8%上昇も目立っています。
さらにガソリンも11.1%上昇で、政府が元売りに補助金を出しているにもかかわらず、前の月(5月)から1.3%上昇しています。
※2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2022年(令和4年)6月分(中旬速報値)(総務省統計局、2022年7月1日)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-t.html
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■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 大幅な赤字転落とならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!
おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。
第12期も期末までいよいよあと1ヶ月となりました! 泣いても笑っても、7月31日には第12期の終わりを迎えます。第12期を無事にしめくくり、第13期をIWJが晴れて迎えられるように、皆さまへ重ねてご支援のお願いを申し上げます。
IWJはかねてより、活動費の半分を会員の皆さまからの会費で、もう半分を皆さまからのご寄付・カンパによって支えられて活動しています。
6月は最終日の30日時点での暫定の集計で、30日間のご寄付・カンパが月間の目標額400万円に達することが、ぎりぎりできました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます!
しかしながら、先日、改めて経理とともにこれまでの収支を計算し、検証して見通しを立て直したところ、期末の7月31日までにあと約950万円のご寄付が必要となることがわかりました。
12期は、経費を前年度比で約30%程度削減してきましたが、会費は前年度比で約20%減少してしまいました。皆さまのご助力、ご支援が、IWJの存続のために必要です! もし仮にご寄付がまったく集まらなかったとしたら、IWJは今期約1000万円の赤字となってしまいます!
今期末までの残り1ヶ月で、この赤字を削って、不足分をゼロにし、次の期につなげられるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!
IWJの会員数は現在3177人です。そのうちサポート会員は1099人です(2022年5月31日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2991円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人8645円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!
すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでおり、まだ1円も返済されていません。この第11期と第12期は、会社から報酬も受けとっていません。前期に続き、今期もただ働きが続いています。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけの、もともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。
これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、今期の金額赤字分を穴埋めすることはできません! 2期連続で、会社から1円も報酬を受けとらずにただ働きを続けるということは、貯金を削っている、ということであり、個人として、経済的、物理的に、限界です。
これで今月末に、さらにあと1千万円もの赤字を個人で埋めなくてはならなくなる、というのは、一人ではこの負担を担うことはできません!
どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!
伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!
※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
皆さまにおかれましても、消費税増税に加えてコロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価のインフレに悩まされていることとお察しいたします。我々のさらなる支出削減の努力が必要なことは、言うまでもありませんが、IWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です。
また、会員の数が足りないと、IWJは活動していけなくなってしまいます。市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、IWJは支えられ、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、権力に不都合であっても真実を追求し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けてまいります。
ウクライナ紛争が勃発してからの約4ヶ月間、IWJは徹底的に「まとも」な公正中立な報道に徹してきたところ、米国のプロパガンダ機関と化したほぼすべての新聞、雑誌、テレビ、そしてネットの大勢とも違う「スタンス」を取り続ける結果となりました。
その間の我々の報道を、他の米国のプロパガンダの走狗のような「報道」と比較していただければ、我々が独立メディアとしての使命をいかに果たしてきたか、ご理解いただけると存じます。
ぜひとも、サポート会員様におかれましては会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましてはサポート会員へ、無料会員の皆さまにおかれましてはサポート会員もしくは一般会員へのアップグレードをぜひともお願いいたします。
また休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければすぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで会員を新たに始めることができます。
下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアは、日本政府と同様、米国追従を続けていますから、それらに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。現実には記者クラブメディアは国民の目を真実からそらせるような情報操作ばかり行い続けています!
IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府と、そのプロパガンダ機械と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!
こうしたことがIWJに可能なのは、市民の皆さまに直接、支えられているからです。特定のスポンサーに頼らずとも、活動することができる独立メディアだからです! 何者にも縛られず、権力に忖度せずに、真実をお伝えしてゆくことができるのは、市民の皆さまのご支援のおかげなのです!
非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!
その会費と、ご寄付・カンパの両方によって、支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとして活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。
マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。
7月10日の参院選投開票日も、目前です。主権を外国に売り渡すがごとき、売国的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!
決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからもお振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2022.7.4 Mon.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【タイムリー再配信 1065・IWJ_YouTube Live】19:00~「重要土地調査規制法案スピード可決「台湾有事のための戦時立法」アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の『戦場』にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
2021年6月に収録した、岩上安身による伊波洋一氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた伊波洋一氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%BC%8A%E6%B3%A2%E6%B4%8B%E4%B8%80
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493483
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◆中継番組表◆
**2022.7.5 Tue.**
調整中
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■東京都で新型コロナウイルスの感染が再拡大! 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議は感染状況のリスク評価を「感染が拡大している」にレベルアップ、オミクロン株の亜系統「BA.5」の拡大に警鐘! 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師が指摘する「夏の感染拡大期」に突入! 換気、手洗い、消毒など感染にお気をつけてお過ごしください。
東京都の7月3日日曜日の新規感染者数は3788人で、先週の26日日曜日の2004人から89%増、2倍近くに増加しました。
※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第3357報)(東京都福祉保健局、2022年7月3日閲覧)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona3357.files/3357.pdf
東京都は、6月30日に、第91回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開催し、感染状況(新規養成者数、発熱等相談件数、接触歴等不明者の数と増加比)と、医療提供体制(検査陽性率、救急医療の東京都ルールの適用件数、入院患者数、重症患者数)のすべての項目で、1週間前よりも数値が悪化していることを明らかにしました。
上記モニタリング会議は、感染状況の評価を4段階のうち、2番目に厳しい「感染が拡大している」に上げました。一方、医療提供体制の評価は、まだ病床数に余裕があるなどとして、4段階のうち、3番目の「通常の医療との両立が可能な状況である」のままとしています。
新規陽性者の7日間移動平均は、29日時点で2337人となり、2週連続で前の週を上回りました。22日時点の1698人に対し、37.6%増加しています。
新規陽性者における 接触歴等不明者数は1482人となり、22日時点の1033人から43.5%増加しています。29日時点の新規陽性者2337人のうち、63%が接触歴等不明となる計算です。
検査陽性率は22日時点の10.9%から29日時点で14.4%まで上昇しました。
モニタリング会議の専門家は「幅広い世代に対して、3回目ワクチン接種を促進するとともに、高齢者や重症化リスクが高い方への4回目ワクチン接種を加速する必要がある」と分析しています。
一方、病床使用率は、4785床のうち29日時点で857床で、まだ逼迫しているというほどではありませんが、22日時点の614人に対し、40%増加しており、楽観できる状況ではありません。
モニタリング会議の専門家は「熱中症による搬送件数の増加もあり、東京ルールの適用件数が増加している。今後の動向を警戒する必要がある」と分析しています。
感染拡大傾向の要因として、以下があげられています。
・急に暑くなったことで、部屋を締め切って冷房をしているために、換気が悪くなっている。
・人々の活動が活発になってきた。
・感染やワクチン接種から時間がたち、免疫の効果が下がっている。
・オミクロン株のうち、感染力がより高いとされる「BA.5」のウイルスに置き換わりが進んでいる。
※令和4年6月30日 モニタリング会議 (東京都、2022年6月29日時点)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/021/799/91/20220630_02.pdf
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2021年6月22日収録「重要土地調査規制法案スピード可決『台湾有事のための戦時立法』アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の『戦場』にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員」を再配信します!
7月10日の参議院選挙投開票日まで、残すところあと6日となりました。
NHKが6月27日発表した世論調査では、「自民党」35.6%、「公明党」が4.6%で合計40.2%を占めています。改憲に積極的な「日本維新の会」が4.8%、「国民民主党」1.3%とあわせれば、46.3%になります。
一方、野党第一党の「立憲民主党」は6.0%、「共産党」2.6%、「社民党」0.7%、「れいわ新選組」0.5%でした。「NHK党」は0.2%です。「特に支持している政党はない」が33.7%でした。
※各党の支持率は NHK世論調査(2022年6月27日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220627/k10013691071000.html
コロナ禍を経て、ウクライナ紛争が勃発し、改憲と防衛費倍増を容認する世論が醸成されつつあります。岸田内閣は、米国に追従し、積極的に対露制裁に加わっています。米国をはじめとする西側諸国がいたずらに軍事支援を続け、対露制裁を拡大することで、緊張を高め、紛争を長引かせています。
国土が「戦場」となっているウクライナは膨大な犠牲と損失を払っています。欧州は対露制裁がブーメランとなって、インフレに苦しんでいます。米国が日本や台湾を利用して中国を挑発し続ければ、「熱戦」に至らずとも、資源と食料を輸入に依存する日本はひとたまりもありません。日本を戦場にしない、という決意を持つ候補者を選び、国会に送る必要があります。
米中の緊張が高まれば、その代償を支払うのは日本です。防衛費の5兆円増額など、今の大赤字国・日本にどうしたらできるのでしょうか。5兆円は教育研究費に匹敵する金額です。安易に改憲・防衛費倍増へのムードが醸成されていることに強い危機感を覚えます。
2021年第204回通常国会では、2つの戦争準備法案が可決・成立してしまいました。その1つは、改憲・緊急事態条項導入への扉となる「国民投票法改正案」。もう1つは、米軍戦略に沿って日本列島全土をミサイル要塞=軍事目標にする準備となる「重要土地調査規制法案」です。
「重要土地調査規制法案」が参議院で可決されたのは2021年6月16日の未明でした。16日の国会閉会直前、国会期間中の成立を急ぐ与党が押し切り、自民、公明両党や日本維新の会などの賛成多数で可決されるという異常事態でした。
岩上安身は6月22日、沖縄の風・伊波洋一参議院議員をゲストにお迎えして、インタビューを行いました。
2021年6月8日、伊波洋一参議院議員は、首相官邸前でスピーチを行いました。伊波議員は、「重要土地調査規制法」の背景に、「台湾有事」の際に日本列島全土を戦場の最前線とする米軍戦略があると指摘していました。
伊波議員は、重要土地規制法案を「防衛施設と在日米軍基地の周囲1キロを監視するような法案。あと1点は有人国境離島を同様に重視する」と概要を説明したうえで、沖縄県は島々を含めて全体がその範囲に含まれることを明らかにします。
伊波議員は「有人国境離島(の監視や土地取引等の規制)が一番の目的ではないか。有人国境離島を監視してアメリカが使いやすいようにする役割を持っているのではないか」との懸念を示し、「有人国境離島を総理が確保できる仕組み」だと指摘しました。
岩上安身は、「重要施設の中に原発あるでしょう。空からのミサイルに対してどうするんですか? と繰り返し言っているが、経産省は管轄が違うから知らない、防衛省も知らない」と、戦時における原発の危険性が想定されていないことを指摘。
伊波議員は「重要土地調査規制法は、『台湾有事』で戦場化する南西諸島向けだろうと、私は考えています」と述べ、中国軍を「第一列島線内」に封じ込める「海洋圧力戦略」が2019年に打ち出されていることに注目しました。
米国の「海洋圧力戦略」とは、「米国では、軍事戦略として、第1列島線上に分散し、残存性の高い地対艦・地対空ミサイル部隊などの同盟国部隊と一部米軍によるインサイド部隊と、第1列島線と第2列島線の間に分散、展開する空母機動展開部隊を含む米海空軍主体のアウトサイド部隊により、中国軍を第1列島線内に封じ込め、西太平洋地域における米国の覇権維持を目的とする」ものだと伊波議員は解説しました。
インサイド部隊について、伊波議員は、「ミサイルの射程圏内にいて戦うという意味ですね」と説明。これに対して、岩上安身は「あっという間にミサイルが飛んできてかなりやられてしまう」と驚きますが、伊波議員は「それでも抵抗するのがインサイド部隊の役割」と解説しました。
つまり、米中戦争が起きた際に、同盟国部隊=日本が最前線で「盾」となり、後方に控える米軍を守る戦略ということです。日本は、中国軍のミサイルを「無駄撃ち」させる「標的」として期待され、日本列島はそのミサイルによって「蜂の巣」にされてしまいます。さらに日本列島を舞台にして持久戦、ゲリラ戦が展開されることが前提とされており、日本が強いられる犠牲は、はかり知れません。
詳しくは、午後7時からの再配信をご視聴ください。
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【タイムリー再配信 1065・IWJ_YouTube Live】19:00~
重要土地調査規制法案スピード可決「台湾有事のための戦時立法」アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の「戦場」にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
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なお、YouTubeでのライブ配信は当日限りの公開となりますが、IWJの一般会員様は再配信終了後から2ヶ月間、サポート会員様はいつでも、以下のURLから動画をご視聴いただけます。
※重要土地調査規制法案スピード可決「台湾有事のための戦時立法」アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の「戦場」にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員 2021.6.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493483
■<IWJ取材報告>日本企業も出資する「サハリン2」のすべての権利と義務を新設のロシア法人に譲渡する大統領令にプーチン氏が署名! ロシアからLNGが輸入できなくなる!? 政府は、対症療法のみではなく、国際関係を見据えた大局的な対応を! ~7.1萩生田光一 経済産業大臣 記者会見
2022年7月1日、東京・千代田区の経済産業省本館にて、午後4時半より、荻生田光一 経済産業大臣の記者会見が開催されました。
会見は5分間にも満たない短いものでしたが、まず、荻生田大臣と幹事社であるTBSテレビの記者との間で以下のようなやり取りがありました。
TBSテレビ記者「ロシアのプーチン大統領が、日本企業も権益をもっている『サハリン2』、こちらから排除する可能性のある大統領令に署名をしたわけですけれども、実際にエネルギーを輸入している日本の企業とか、実際にそこで権益をもっている商社、日本企業への影響、日本経済への影響、そして、政府としてどのような対応をとられるのか? 現時点でお話しできることをお願いします」
荻生田大臣「まず、ロシアの現地時間の6月30日、プーチン大統領が、日本企業も出資するサハリン・エナジー社のすべての権利と義務を、新たに設立するロシア法人に譲渡することなどを定める大統領令に署名をしたことは、承知をしております。
本大統領令による、『サハリン2』プロジェクトにおける日本の権益の扱いですとか、『サハリン2』プロジェクトからの日本企業への、LNG(液化天然ガス)輸入への影響については、精査をしている最中です。
一方で、電力やガスの安定供給の観点からも、『サハリン2』からのLNG供給の重要性は何ら変わるものではありません。引き続き、日本企業や関係省庁ともよく相談しながら、今後の対応を決めていきたいと思っています」
TBSテレビ記者「今回の(ロシア側の)対応というのは、ある程度、当初から想定されていたかとは思うのですが、特に、現時点で何か動きというのは、とられているのでしょうか?」
荻生田大臣「今、どういう内容なのか、というのを、ロシア語ですからね、きちんと精査をして、現地でもいろんな情報収集をしておりますので、まずは事実関係をしっかり確認したいなと思っております」。
続いて、荻生田大臣と記者との質疑応答となりましたが、大臣の時間の関係で1社のみの質問とされました。
産経新聞記者は、「LNG輸入ができなくなった場合の代替措置の準備状況」について質問し、荻生田大臣は、「今回の大統領令によって、直ちに『サハリン2』からLNGの輸入ができなくなるものではない」とし、「今後、様々な不測の事態に備え、万全の対策をとる必要がある」と述べました。
また、荻生田大臣は、「(LNGについて)短期的には事業者間で必要な融通が行われていると想定され、長期的には、ロシア以外のLNG生産国やスポットマーケットからの代替調達、必要に応じた需要の抑制などあらゆる手段を通じてエネルギーの安定確保に取り組んでいく」と、具体的な展望を示しました。
しかし、対策は、このような対症療法的なものだけで十分なのでしょうか? 日本の権益を維持するためには、当然ながら、米国が主導する対ロシア制裁に付き従っていては困難です。例えば、インドなどは「中立」の立場で制裁に参加せず、3割引でロシア産の原油を購入しています。また、アジアの多くの国々は対ロシア制裁に関与していません。
日本も、独自の立場から自国の権益を守り発展させることが必要ではないかと思われますが、荻生田大臣はどのように考えているのでしょうか。
会見の詳細については、全編動画をご確認ください。
※日本企業も出資する「サハリン2」のすべての権利と義務を新設のロシア法人に譲渡する大統領令にプーチン氏が署名! LNGが輸入できなくなる?政府は、対症療法のみではなく、国際関係を見据えた大局的な対応を! ~7.1萩生田光一 経済産業大臣 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/507962
■6月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は3月3日収録の「ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」の後半をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ、「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!
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6月と7月は、5月に引き続き、3月3日収録の「ロシア軍侵攻で世界に衝撃! 東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」の後半部分を発行いたします。
6月は、そのうちの第561号(その4)から第563号(その6)までの3号を発行いたします。
各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、ご一読ください。
(第561号の目次)
・日本を含む西側では、決して可視化されないウクライナ東部ドンバスの実態。「8年前から人道支援物資を送り、この地域の人々を食べさせていたのはプーチン」との証言も!
・ウクライナの大誤算は「米軍が助けてくれる」と信じたこと! 実際には武器だけをどんどん送ってきて「お前らウクライナ人が戦え!」
・黒海で繰り返した米欧参加の軍事演習でウクライナを「その気」にさせておき、いざとなったら出てこない米国の狡猾さ!
・本田圭佑選手の慧眼! プーチン大統領の言う「解決のための窓口」とはウクライナのNATO不参加しか受け付けない窓口!
(第562号の目次)
・米国のシンクタンクが2017年、リバタリアニズムの立場から指摘していた「米国のウクライナ偽善」とは?
・ソ連崩壊直後から始まっていた! ウクライナをNATOに加盟させるため、あの手この手の関係づくり!
(第563号の目次)
・お笑い芸人だったゼレンスキー大統領のタニマチ!? 米国在住のオリガルヒ、コロモイスキー氏はネオナチ民兵組織「ドニプロ大隊」創設者!
・ウクライナ外しの「ノルドストリーム2」は許せない!? 稼働阻止のため、米国で猛烈な反ロシアキャンペーンを展開するロビイストたち
・バイデン大統領でさえ弱腰を見せたら叩かれる! 圧倒的な資金力でアメリカ政財界に喰い込んでいるウクライナ・ロビーの存在感!
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また、孫崎氏に行ったインタビューは、以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひあわせて御覧ください。
※「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第1066回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501593
※「米国の方が現状変更」!「東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(続編)」~岩上安身によるインタビュー 第1067回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501693
※ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)~岩上安身によるインタビュー 第1068回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.2.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502334
※ロシア軍侵攻で世界に衝撃!東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)~岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503032
また、2014年のユーロマイダンの騒乱と、ヤヌコビッチ政権の崩壊、ロシアによるクリミア編入とウクライナ東部の戦闘、停戦協定である「ミンスク合意」へと経過を辿ってきた一連のウクライナ危機については、以下の特集も、ぜひあわせて御覧ください。
※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine
また、岩上安身は、現在はウクライナ軍の一部で、極右ネオナチ組織の「アゾフ連隊」などの民兵組織について危機感を示している六辻彰二氏に、3回連続インタビューを行っています。こちらもぜひあわせて御覧ください。
※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!~岩上安身によるインタビュー 第1070回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503870
■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。
日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。
雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。
※スタッフ募集フォーム
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■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。
テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。
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それでは、本日も1日、よろしくお願いします。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、城石裕幸、中村尚貴)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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