日刊IWJガイド・非会員版「NHK『日曜討論』で、れいわ新選組・山本太郎代表ただ一人が対露制裁を批判!『足並みだけ揃えるのは、戦略ゼロ。外交とは呼ばない!』」2022.7.5号~No.3582号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~9党首がそろった3日のNHK『日曜討論』で、れいわ新選組・山本太郎代表ただ一人が対露制裁を批判!「足並みだけ揃えるのは、戦略ゼロ。外交とは呼ばない!」「制裁がどのような効果を生み出したのか、まったく示せていない!!」岸田総理は「ロシア国内の物価が高騰。メッセージはロシアに届いている」と主張するが、インフレは西側の方がより深刻! ロシアは「新G8」提唱で、ますます発展!?

■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 7月1日から4日までのご寄付は、約23万円と目標額の3%です!大幅な赤字転落とならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」7月3日4日、ロシア軍がリシチャンシク市を完全包囲し、ウクライナ軍に撤退命令、ロシアが東部ルハンシク州を「解放」! ゼレンスキー大統領は「西側兵器の助けを借りて奪還する」と宣言! ウクライナ南部では抗ロシアの攻撃が増加、ロシア領ベラルーシ領にも攻撃! ロシア下院副議員は「西側兵器がLPRの国境、ロシアの国境に届かないよう遠くに移動させることが今日の主な課題」と戦闘の長期化を示唆! オーストラリア新首相はキエフを訪問し、ウクライナへ追加で1億ドルの軍事支援を約束!

■作家・室井佑月さんが吉本芸人・ほんこんさんを、虚偽事実のツイートによる名誉毀損で損害賠償請求した訴訟で、東京地裁はほんこんさんに賠償命令! 夫で代理人の米山隆一弁護士は「賠償額以外、当方の主張が全面的に認められました」とツイート!! 6月20日収録の「岩上安身によるインタビュー第1079回 ゲスト れいわ新選組参院選候補者 水道橋博士、弁護士・衆議院議員 米山隆一氏」もぜひあわせて御覧ください!

■<IWJ取材紹介>日本の全有権者よ、沖縄の声を聞け! 「普天間基地閉鎖返還を求め、辺野古基地建設の中止。二度と沖縄を戦場にさせない決意で臨む!」~6.13 無所属 伊波洋一参議院議員 政策発表 2022.6.13
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■はじめに~9党首がそろった3日のNHK『日曜討論』で、れいわ新選組・山本太郎代表ただ一人が対露制裁を批判!「足並みだけ揃えるのは、戦略ゼロ。外交とは呼ばない!」「制裁がどのような効果を生み出したのか、まったく示せていない!!」岸田総理は「ロシア国内の物価が高騰。メッセージはロシアに届いている」と主張するが、インフレは西側の方がより深刻! ロシアは「新G8」提唱で、ますます発展!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 「どこまでも国益第一、したたかに振る舞うというのが外交のはずです。今のように(他国と)足並みだけ揃えるのは、戦略ゼロ。こういうのは外交とは呼ばない」。

 参院選の最中、9党の党首が顔をそろえた7月3日のNHK『日曜討論』で、自民党から共産党までが、国際社会と連携してロシアに制裁を課すことが大切だと訴える中、れいわ新選組の山本太郎代表が、一人気を吐きました。

 山本代表は、岸田文雄総理に「総理、経済制裁強化で軍事侵攻を止めると言ってきましたけども、これまで制裁がどのような効果を生み出したのか、まったく示せていません」と指摘した後、上記のように批判しました。

 山本代表は、さらに続けて、こう語っています。

 「『アメリカ、中国のどちらかを私達に選ばせるな』。こういうことを米中双方に言っているのが、ASEAN諸国です。アメリカやNATOへの追従ではまずい。そうではなく、東アジアでの衝突、緊張が利益にならない国々と連携をしていく、これが非常に重要なことだと考えます」。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 7月1日から4日までのご寄付は、約23万円と目標額の3%です!大幅な赤字転落とならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 第12期も期末までいよいよあと1ヶ月を切りました! 泣いても笑っても、7月31日には第12期の終わりを迎えます。第12期を無事にしめくくり、第13期をIWJが晴れて迎えられるように、皆さまへ重ねてご支援のお願いを申し上げます。

 IWJはかねてより、活動費の半分を会員の皆さまからの会費で、もう半分を皆さまからのご寄付・カンパによって支えられて活動しています。

 6月は30日間のご寄付・カンパが、348件、410万9163円と、月間の目標額400万円に達することが、ぎりぎりできました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、先日、改めて経理とともにこれまでの収支を計算し、検証して見通しを立て直したところ、期末の7月31日までにあと約950万円のご寄付が必要となることがわかりました。

 7月は4日までの4日間で、26件、22万9645円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます! 期末の7月31日までに、あと927万355円が必要となります。

 12期は、経費を前年度比で約30%程度削減してきましたが、会費は前年度比で約20%減少してしまいました。皆さまのご助力、ご支援が、IWJの存続のために必要です! もし仮にご寄付がまったく集まらなかったとしたら、IWJは今期赤字となってしまいます!

 今期末までの残り27日で、この赤字を削って、不足分をゼロにし、次の期につなげられるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3177人です。そのうちサポート会員は1099人です(2022年5月31日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2918円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人8436円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでおり、まだ1円も返済されていません。この第11期と第12期は、会社から報酬も受けとっていません。前期に続き、今期もただ働きが続いています。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけの、もともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、今期の金額赤字分を穴埋めすることはできません! 2期連続で、会社から1円も報酬を受けとらずにただ働きを続けるということは、貯金を削っている、ということであり、個人として、経済的、物理的に、限界です。

 これで今月末に、さらにあと1千万円もの赤字を個人で埋めなくてはならなくなる、というのは、一人ではこの負担を担うことはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2022.7.5 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】9:25メド~「萩生田光一 経済産業大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 萩生田光一 経済産業大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた経済産業大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%94%a3%e6%a5%ad%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ・Ch5】14:00~「社民党 福島瑞穂 参院選全国比例区候補 街頭演説会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 社民党による街頭演説会を中継します。これまでIWJが報じてきた社民党関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a4%be%e6%b0%91%e5%85%9a

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◆中継番組表◆

**2022.7.6 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1066・IWJ_YouTube Live】19:00~「最大の争点は辺野古の埋立撤回の是非 ここは避けて通れない!~岩上安身によるインタビュー 第902回 ゲスト 自由党・衆議院議員(※収録当時)玉城デニー氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2018年9月に収録した、岩上安身による玉城デニー氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた玉城デニー氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%8e%89%e5%9f%8e%e3%83%87%e3%83%8b%e3%83%bc

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430993

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」7月3日4日、ロシア軍がリシチャンシク市を完全包囲し、ウクライナ軍に撤退命令、ロシアが東部ルハンシク州を「解放」! ゼレンスキー大統領は「西側兵器の助けを借りて奪還する」と宣言! ウクライナ南部では抗ロシアの攻撃が増加、ロシア領ベラルーシ領にも攻撃! ロシア下院副議員は「西側兵器がLPRの国境、ロシアの国境に届かないよう遠くに移動させることが今日の主な課題」と戦闘の長期化を示唆! オーストラリア新首相はキエフを訪問し、ウクライナへ追加で1億ドルの軍事支援を約束!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 7月2日、ロシアメディア『TASS』が、ロシア軍とルハンシク人民共和国(LPR)軍がリシチャンシク市を完全に包囲した、と報じました。

※【速報9050】TASS、2日「連合軍はリシチャンシク市を完全に取り囲んでいる、とチェチェンの指導者ラムザン・カディロフは土曜日に言った」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543594755783036928

 ロシアメディア『RIA』(3日)によると、ロシア国防省は「ウクライナ軍のグループは、次の『大釜』で完全にブロックされた。過去2日間だけで、38人のウクライナ軍人がこの地域に降伏した。そのほとんどは、軍隊に強制的に動員された地元住民である」と報告しました。

ロシア国防省「攻撃作戦が成功した結果、アレクサンドル・ラパン准将の指揮下にあるセンターグループの部隊は、ヴェルクネカメンカ、ゾロタレフカ、ベロゴロフカの集落を占領し、ドネツ川に到着し、陸軍将軍のセルゲイ・スロビキンの指揮下にあった南部部隊とともに、リシチャンシク周辺の包囲網を閉鎖した」。

※【速報9068】ロシア国防省「ウクライナ軍のグループは、次の『大釜』で完全にブロックされた。過去2日間だけで、38人のウクライナ軍人がこの地域で降伏した。そのほとんどは、軍隊に強制的に動員された地元住民である」RIA、3日
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543595624586969088

 チェチェン共和国のカディロフ氏は3日、『テレグラム』で以下の様なメッセージを出しました。

 「リシチャンスクの人々は、4ヶ月以上もロシア兵の到着を待っていた。そして今回、ついに実現した。現地の方々は、感動を共有することに喜びを感じている。長い間、ウクライナの民族主義者たちに監視されていた彼らにとって、ロシア兵を見ることは大きな喜びだ。しかも、人間の盾として使われた。

 民族主義者たちは、自分たちに降りかかった不幸をすべてロシアのせいにするために、わざと住宅地に近いところに陣取った。撤退する際、犯人グループは街のインフラに最大限のダメージを与えた。このことから、キエフ政権が民間人をほとんど気にしていないことが理解できる。

 リシチャンスクは今、解放された。それは、ウクライナ人の犯罪がきっぱりと終わったことを意味する。住民はルハンスク人民共和国の自由な空気を吸うことができる」。

※【速報9053】RKadyrov_95(3日)「リシチャンスクの人々は、4カ月以上もロシア兵の到着を待っていた。そして今回、ついに実現した。現地の方々は、感動を共有することに喜びを感じている」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543594872246239232

 「テレグラム」のアカウント「カディロフ95」が公開した「解放されたリシチャンシクの住民が喜ぶ様子の動画」が、ツイッターでシェアされています。

 ロシア系住民とウクライナ系住民が家族の中にも入り混じって共存している状況で、ロシアによる「解放」を喜ぶ人、恨む人、どちらにもつけないで悩む人、と複雑な状況があると思われます。これを「フェイク」「やらせ」と見なす人もいますが、本当に喜ぶ人も何割かは確実にいるはずです。受け入れられないひとがいるのと同様に。

※【速報9138】 「カディロフ95」による、「解放されたリシチャンシクの住民が喜ぶ様子の動画」がTwitterでシェアされています。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543892574779617280

 3日、ウクライナ軍司令部は、「兵士の命を守るためリシチャンスクから撤退した」、「リシチャンスク市の防衛を続ければ、致命的な結果につながる」と判断し、撤退を決めたと述べました。『ロイター』(3日)など、複数のメディアが報じました。

※【速報9111】ロイター、3日「ウクライナ軍司令部は、兵士の命を守るためリシチャンスクから撤退したと説明。『同市の防衛を続ければ、致命的な結果につながる』と判断し、撤退を決めたと述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543807276175089665

 ロシア国防省は3日、ショイグ国防相がプーチン大統領に、ルガンスク人民共和国(LPR)の解放を報告したと発表しました。ロシアメディア『TASS』(3日)が報じました。

 ロシア国防省は、ロシア軍とLPRの人民兵が、リシチャンスクと、ベロゴロフカ、ノボドルジェスク、マロヤザンツェボ、ベラヤゴラなどの近隣地域の完全支配を確立した、と付け加えました。

 リシチャンスクの陥落は、ルハンシク州の制圧を意味します。ロシア側にとっては、前週のセベロドネツクの陥落とリシチャンスクの陥落は、5月20日、アゾフ大隊の拠点であったマリウポリの陥落以来の大きな成果となります。

※【速報9058】TASS、3日「ロシアのショイグ国防相がウラジーミル・プーチン大統領に、ルガンスク人民共和国(LPR)の解放を報告したと、ロシア国防省が3日に発表した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543595042392412160

 しかし、戦闘はまだ続きます。ゼレンスキー大統領は3日、ウクライナ軍の撤退を認め、米国から供与された射程の長い高機動ロケット砲システム「HIMARS」など、西側兵器の助けを借りて地域の支配を取り戻すと誓っています。

 ゼレンスキー大統領「ウクライナは何もあきらめない。モスクワの誰かがルハンスク地方について何か報告したら、2月24日以前、この侵略の最初の日、春、そして今の彼らの報告や約束を思い出してもらおう」。(POLITICO、3日)

※【速報9109】REUTER、3日「ゼレンスキー大統領は日曜日、キーウの軍隊がロシアの激しい攻撃の後に東部ドンバス地域のリシチャンシクから撤退したことを認めたが、長距離の西側兵器の助けを借りて地域の支配を取り戻すことを誓った」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543807206608367616

※【速報9113】ロイター、3日「ロシアは東部ドンバス地域に戦力を集中させているが、ゼレンスキー氏は米国から供与された射程の長い高機動ロケット砲システム『HIMARS』で反撃すると強調した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543807334077517826

※【速報9114】ゼレンスキー大統領「ウクライナは何もあきらめない。モスクワの誰かがルハンスク地方について何か報告したら、2月24日以前、この侵略の最初の日、春、そして今の彼らの報告や約束を思い出してもらおう」POLITICO、3日
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543809022209314816

 ロシア軍側は、続いてドネツク州の制圧に進んでいます。『ロイター』(3日)は、ゼレンスキー大統領が、ロシアが「ハリコフ、クラマトルスク、スラビャンスク」をロケット弾で攻撃し、スラビャンスクだけで6人が死亡、20人が負傷したと明かしたことを伝えました。

※【速報9112】ロイター、3日「ゼレンスキー氏は、ロシアが東部のハリコフ、クラマトルスク、スラビャンスクをロケット弾で攻撃し、スラビャンスクだけで6人が死亡、20人が負傷したと明かした」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543807305300336640

 『BBC』(3日)は、ドネツク地域でまだウクライナ側が支配している、2つの最大の都市、スラビャンスクとクラマトルスクにロシア側の攻撃が始まっていると報じました。

 『BBC』によると、スラビャンスク市のヴァディム・リアー(Vadym Lyakh)市長は、3日、「ロシアの激しい爆撃は約15の火災を引き起こした」「最近では最悪の砲撃だった」と述べました。リアー市長が公開した動画には、都市の上に上昇する煙の巨大な噴煙が映し出されています。

 『ウクルインフォルム』(3日)によると、ロシア側の攻撃で、「市民6名の死亡、15名の負傷が判明している」とのことです。

※【速報9116】BBC、3日「リシチャンシクの崩壊は、ドンバスでの戦いの終わりではない。ウクライナは今でも隣接するドネツクの大都市圏を支配している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543810043669229568

※【速報9121】UKRINFORM、3日「ロシア軍は3日、ウクライナ東部ドネツィク州スロヴヤンシクへの大規模な砲撃を行った。最新情報では、市民6名の死亡、15名の負傷が判明している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543873520182362113

 ドネツクだけではありません。南部の黒海に面する要衝都市、オデッサへの攻撃も続いています。

 『BBC』(2日)は、ウクライナ当局が「(1日に行われた)オデッサへのロシアのミサイル攻撃で、子ども1人を含む少なくとも21人が死亡した」と、報じました。

 ゼレンスキー大統領は、1日、セリフカへのミサイル攻撃は、ロシアによる「意図的なテロ行為」だと非難しました。

 「強調しておく。これはロシアによる意図的なテロ行為であり、間違いや偶然で起きたものではない。武器も軍装備品も隠されていない普通の9階建て集合住宅に、ミサイル3発が撃ち込まれた。そこにはごく普通の人々、民間人が暮らしていた」。

 『ウィーク』(2日)も、ロシアのミサイル攻撃は「子どもを含む少なくとも21人の民間人を殺し、少なくとも38人を負傷させた」と報じました。攻撃されたのは、オデッサ港の南西約48マイル(約77km)に位置する、黒海沿岸のセリフカ(セルヒーウカ)という町で、集合住宅とレクリエーションセンターがミサイル攻撃を受けたとのことです。

 ウクライナのイェフエン・イェニン内務副大臣は、「攻撃の近くに明らかな軍事目標はなかった」とし、「彼ら(ロシア軍)の目的は、ウクライナの人々を怖がらせ、私たちの抵抗を終わらせることだ。しかし、その効果は反対である。私たちは決して降伏しない。これが私たちの土地だ」と述べています。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、ロシアが民間のインフラを標的にしたことを否定しています。

※【速報9074】AFP、2日「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は1日、南部オデーサ州へのミサイル攻撃について、ロシアによる『意図的なテロ行為』だと非難した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543596212322201600

※【速報9071】BBC、2日「ウクライナ当局者によると、ウクライナ南部のオデーサ地域でのロシアのミサイル攻撃で、子供1人を含む少なくとも21人が死亡した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543596023343632384

※【速報9072】THE WEEK、2日「ロシアのミサイル爆発が子供を含む少なくとも21人の民間人を殺し、少なくとも38人を負傷させた後、救助隊員は金曜日にウクライナのセリフカで破壊された建物の瓦礫の中を捜索し始めた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543596144793878528

 ウクライナ南部のヘルソン地域とザポリージャ地域はロシア軍の支配下にあり、民軍政権が樹立され、ロシアのテレビチャンネルやラジオ局が放送を開始し、貿易関係が回復しつつあります。

 しかし、ロシア側が制圧したとする、ヘルソン州でも、ロシア軍に対する抵抗運動が続いています。

 『CNN』(3日)は、米政府当局者の見解として、「ウクライナ南部の一部地域で親ロシア派の人物を狙った攻撃がここ2週間で3件続発」している件について、「占領当局に対する抵抗運動の高まりを示唆している」と報じました。

 米政府当局者は「これら暗殺未遂事件などの発生は概ね南部ヘルソン州に限られているが、ウクライナ全土に波及する反乱活動に発展する可能性がある。ロシアが新たな支配地を加えたとしても統治や監視などの面で大きな問題を突きつけられるだろう」と述べています。

 米政府当局者は、ロシアはウクライナ東部のドンバス地方へ兵力を集中しているため、ヘルソン州で占領統治を維持するための十分な兵力を配備していないと指摘しています。

※【速報9076】CNN、3日「米政府当局者は3日までに、ロシア軍が制圧したウクライナ南部の一部地域で親ロシア派の人物を狙った攻撃がここ2週間で3件続発した状況に触れ、占領当局に対する抵抗運動の高まりを示唆しているとの見方を示した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543596351719886849

 ザポリージャ州政府の主要評議会のメンバーであるヴォロドミール・ロゴフ氏は、「ウクライナ軍(ゼレンスキーのテロリスト)が夜間に長距離MLRSで、平和な都市メリトポリに2回発砲した」と述べました。『RIA』(3日)が伝えました。

 ロゴフ氏は、市内で最初に約8から10発のロケットが発射され、2回目には8発が発射されたと述べています。

※【速報9080】RIA、3日「ザポリージャ地方州政府の主要評議会のメンバーであるVolodymyrRogovは、ウクライナ軍が夜間に長距離MLRSでメリトポリに2回発砲したと述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543596961940799488

 『NBC』は、ウクライナ東部の戦いに世界の注目が集まっているが、ウクライナ南部では、ロシアが占領した領土に対するロシアの支配がますます脆弱になる可能性がある、と指摘しました。

 いったん、ロシアがウクライナ南部を占領下においても、「パルチザン」活動が続けば、その支配は不安定になります。

※【速報9082】NBC、6月30日「ロシア軍が骨の折れる前進を迫ってきたウクライナ東部の戦いに世界の注目が集まっているが、南部では、最近の動向は、ロシアが占領した領土に対するロシアの支配がますます脆弱になる可能性があることを示唆している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543597065099681792

 北東部のハルキウ地域でも、戦闘が続いています。

 ロシアの防空システムは、LPRで、4基のハイマース多連装ロケット砲と、LPR、DPR、ハルキウ地域の4基のウラガンロケットを含む8基のMLRS砲弾を迎撃した、と『RIA』が報じました。

※【速報9097】RIA、3日「ロシア国防省の報道機関によると、ロシアの防空システムは、過去1日間に4基のHimars多連装ロケット砲を含む8基のMLRS砲弾を迎撃した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598305971957761

 一方、ロシア領内への攻撃もエスカレートしています。

 『RIA』(3日)は、「ロシア国防省によると、日曜日(3日)の夜、ウクライナ軍はクルスクとベルゴロド地域の領土にトチカ-Uミサイルとレイスドローンを発射した」と報じました。

 砲撃中に、ウクライナ市民3人とロシア人1人の4人が死亡し、11棟のアパートと約40棟の民間の建物が部分的に破壊された、とのことです。犠牲になった3人のウクライナ市民は、戦火を避けてハルキウから家族できていた、とのことです。

ロシア国防省「今夜、午前3時から3時30分(モスクワ時間)の間に、キーウ政権は、『クラスター爆弾』と『Tu-143レイスドローン』を備えた『Tochka-U弾道ミサイル』をベルゴロドとクルスクの住宅地で意図的に攻撃した。そこには軍事施設はなかった」。

 ロシア国防省によると、防空システムはうまく作動し、ベルゴロドで発射された3つのミサイルすべてを撃墜したが、そのうちの1つの残骸が住宅の建物に落ちた、とのことです。コナシェンコフ報道官は、ウクライナは「軍事施設がない」住宅地を標的にしたと非難しました。

 ロシアの上院議員アンドリー・クリシャス氏は、「ベルゴロドでの民間人の死と民間インフラの破壊は、ウクライナ側の直接的な侵略行為であり、軍隊を含む最も厳しい対応が必要だ」と述べました。

 たしかにこうなるともはや、「ロシアに対する一方的なウクライナ侵攻」とは呼べません。両国は兵士と民間人とを区別しない、残忍な交戦状態にある、というべきでしょう。

※【速報9085】RIA、3日「ロシア国防省によると、日曜日の夜、ウクライナ軍はクルスクとベルゴロド地域の領土にトチカ-Uミサイルとレイスドローンを発射した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543597508383096832

※【速報9084】RT、3日「ロシア当局は、国境に近い都市や村を砲撃したとしてウクライナを繰り返し非難している。モスクワは以前、ロシア領土への攻撃が止まらなければ、ウクライナ『キーウを含む意思決定センター』を襲うだろうと警告した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543597318142066688

 ベルゴロドへの攻撃については、『AFP』(3日)も「ウクライナとの国境に近いロシア南西部ベルゴロドで3日早朝、『大規模な爆発』が相次いで発生し、少なくとも3人が死亡、4人が負傷した」と、報じています。

 『AFP』は、ベルゴロド州のビャチェスラフ・グラトコフ知事が「テレグラム」であきらかにしたが、知事は「ウクライナ軍による攻撃かどうか明言するのは控えた」と報じました。

【速報9092】AFP、3日「グラトコフ知事は集合住宅11棟と民家39棟が被害を受けたとする一方、ウクライナ軍による攻撃かどうか明言するのは控えた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543597966476595202

 クルスク地方の知事、ローマン・スタロヴォイト氏は3日、「2機のウクライナのStrizhドローン」を防空システムによって撃墜し、死傷者はいなかったと述べています。『TASS』が3日、報じました。

 クルスクでは、6月28日にもドローンの攻撃を受け、撃墜しています。

※【速報9096】TASS、3日「ロシアの防空システムは、クルスクへの接近時に2機のウクライナのStrizhドローンを撃墜した。死傷者はいなかった、とクルスク地域の知事、ローマン・スタロヴォイトは日曜日に述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598182864912384

 『CNN』は3日、米国防総省高官の分析として、「米国がウクライナへ供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS)の効用に触れ、ロシア軍司令所を標的にした攻撃などに投入され、かなり多くの戦果を得ている」と報じています。

 こうなると、米国はウクライナを使ってロシアを間接的に「侵略」していることになります。その事実を報じるメディアには、ことの深刻さを深く理解している様子はうかがえません。「侵略」されたロシアの報復の範囲が、ウクライナにとどまるのか、モスクワの判断次第というところまで差しかかってきました。

※【速報9098】CNN、3日「米国防総省高官は3日までに、米国がウクライナへ供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS)の効用に触れ、ロシア軍司令所を標的にした攻撃などに投入され、かなり多くの戦果を得ているとの分析を明らかにした」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598382098579456

 ウクライナの戦線は北へも拡大しています。ロシアの同盟国であるベラルーシも、米国製の長射程の武器を手に入れたウクライナ軍の標的とされています。

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は2日、ウクライナの軍隊が数日前にベラルーシの軍事施設を攻撃しようとしたと述べました。

ルカシェンコ大統領「我々は挑発されているのだ。3日前、あるいはもう少し前に、ウクライナからベラルーシ領内の軍事施設を攻撃しようとしたことがあったことをお伝えしなければならない。神に感謝します、パンツィアの防空システムは、ウクライナ軍が発射したすべてのミサイルを迎撃することができた」

 ルカシェンコ大統領は数十人のベラルーシのトラック運転手がウクライナで逮捕され、2人の運転手が死亡したことを振り返り、「彼ら(ウクライナ)はロシア人の爆撃で殺されたと言った。彼らは死体から臓器を切り取り、射殺されたことがわからないようにしたのだ。しかし、我々の仲間はそれを見破った。ナショナリズムなのか? ナチズムか? それはファシズムだ」と憤りました。

※【速報9099】TASS、3日「ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は土曜日、ウクライナの軍隊が数日前にベラルーシの軍事施設を攻撃しようとしたが、ミサイルが迎撃されたと述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598423345369088

 『TASS』(3日)によると、ロシア国防省の、イゴール・コナシェンコフ報道官は、ウクライナはあらゆる面で重大な損失に直面していると述べました。

コナシェンコフ報道官「敵はあらゆる面で重大な損失に直面している。第10山岳強襲旅団と第72機械化旅団(ウクライナ軍の)からの3個大隊は、わずか1日でヴェルクネカメンカとゾロタレフカの集落の近くで人員の半分以上を失った」。

※【速報9102】TASS、3日「ロシア国防省のスポークスマン、イゴール・コナシェンコフ中尉は、ウクライナはあらゆる面で重大な損失に直面していると述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598751931338752

 しかし、米国、英国は、まだまだ武器をウクライナへと送り続けています。

 『RT』(2日)によると、米国防総省によるウクライナへの追加の8億2000万ドルの軍事援助パッケージには、高機動砲ロケットシステム(HIMARS)用の弾薬、2つの高度地対空ミサイルシステム(NASAMS)、最大15万発の155mm砲弾、および4つの追加の対空砲レーダーが含まれているとのことです。

 英国はキーウに「洗練された防空システム」、ドローン、電子戦装置、10億ポンド(12億ドル)相当の「数千個の重要なキット」を提供すると発表しています。

※【速報9103】RT、2日「(米国防総省が2つの地対空ミサイル防衛システムを含むウクライナへの追加の8億2000万ドルの軍事援助パッケージ)には高機動砲ロケットシステム(HIMARS)用の弾薬、(続く)
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598784655294464

 ウクライナでの「戦争」に間接的に参戦しているのは米国軍だけではありません。米国の民間企業も、「参戦」しています。

 『RIA』は3日、ロシアの宇宙開発を担うロスコスモス社のドミトリー・ロゴジンCEOの言葉として、米国のマクサー・テクノロジー社などの西側の民間衛星事業者が、国営事業者とともにウクライナにデータを送信し、「敵(ウクライナ)のために」働いている、と語った、と報じました。

 『RIA』によると、ウクライナによるベルゴロドへのミサイル攻撃のわずか3日前に、マクサーの米国商業衛星ジオアイ1がベルゴロドを撮影しており、他の米国の衛星、ワールドビュー2とワールドビュー3は、6月27日、22日、20日にベルゴロド地方の画像を撮影していた、ということです。

 『RIA』は、ウクライナが空爆と水陸両用軍による上陸で黒海のスネーク島を奪取しようとする数日前に、米国の商業衛星も撮影していた、とも指摘しています。

 ロゴジン氏によると、そのような企業はNATOのために特定のデータを生成し、それをウクライナ軍に送信しているということです。

 こうした米国の民間企業も、いつかモスクワから「敵」と認定されて、報復攻撃の対象となる日がくるのでしょうか。

※【速報9107】RIA、3日「ウクライナによるベルゴロドへのミサイル攻撃のわずか3日前に、マクサーの米国商業衛星ジオアイ1がベルゴロドを撮影していたことが、RIAノーボスチの特派員によって明らかにされた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543598966973267969

 ロシア軍とLPR軍が、リシチャンスクを解放し、ルハンシク州を支配下においたタイミングで、『TASS』が、LPRの人民評議会との「友情のドゥーマグループ」を率いる下院副議員、ヴィクトル・ヴォドラツキー氏のインタビューを掲載しました。抜粋でご紹介します。

ヴォドラツキー氏「私は、8年以上にわたって、NATO軍や各国の支援を受けたAFU(ウクライナ軍)と国家大隊が、アヴデフカ、クラマトルスク、ヴォルノヴァハ、マリウポリ、ポパスナ、ルビジュネ、セヴェルドネツク、リシチャンスクの地域に強力な要塞を形成したことを知っている。欧米の専門家の支援を受けながら8年がかりで構築した強力なシステムである。

 私たちは国民大隊や右翼セクターと戦っているわけではありません。NATOの特殊部隊のエリートが、すべてそこにいる。だから、ポパスナを奪取するのに、1ヵ月近くも時間がかかってしまった。

 人口3万6千人の小さな都市だが、周囲には強力なシステムがあり、武器がたくさんあったので、地下に残っている民間人を殺さないために、数日間、通りや路地を一つ一つ占領して手刀で戦わなければならなかった。

 私たちはクアッドコプターから、30~40台のハンヴィー(アメリカの装甲車HMMWV – TASSの解説)が走り、彼ら(NATOの特殊部隊のエリート)の傭兵を連れて行くのを見たが、彼らはAFUの兵士を一人も連れて行かなかった。彼らにとってウクライナ兵は、廃棄物であり、肉のようなもの。これが欧米の専門家の方針で、彼らはウクライナ人を必要とせず、消耗品とみなしている」。

 この証言は、これまでのウクライナ紛争の戦況を伝える証言とは質的に異なる、「ウクライナ戦争」の冷酷さと、生々しさがよく伝えられています。

 ウクライナ紛争は、ウクライナ軍とロシア軍の戦い、と一般的にみなされていますが、実は、はるか昔からNATOが深く関与していること、むしろNATOこそが紛争の主体となってウクライナ軍を利用していること(少なくともロシア側がそう考えていること)がよくわかります。

 少なくとも2022年2月24日を、ウクライナ紛争の始まりとみなす見方は明らかに誤りです。

 NATOがウクライナ深くに浸透した「戦争」は、8年前、あるいはそれよりも前から密かに始まっていたのです。

 「ルハンスク人民共和国は、すでに憲法上の国境に突入している。今後、我々の部隊はドネツク人民共和国のクラマトルスク、スラビャンスク、アブディエフカを解放し、その国境に入るための支援を開始する予定だ。ミコライフ、ハルキフ、オデッサの各地域で、別の要塞が緊急に、(ウクライナとNATOによって)かつ迅速に建設されていると、住民やロシア世界から多くの訴えが寄せられている。

 (それらの要塞は)ドンバスのものほど強力ではないかもしれないが、すでに解放されたドンバスを撃つことのできる兵器を設置している。また、ベルゴロド、ブリャンスク、クルスクといったロシアの都市を砲撃できる。

 したがって、西側から供給された兵器がルハンスクの国境、当然ロシアの国境に届かないように遠くに移動させることが今日の主な課題である。

 アブディエフカの近くでは、(かつて)ソビエトの技術者部隊が、万一の核戦争時に人や設備を守るための強力な構造物を建設した。60年代に建造されたこれらの建造物は、非常によくできている。

 この要塞は数十メートル下まで続いている。そして、ちょうどそこにAFUの兵装庫がある。軍が表に出てきてドネツクを砲撃し、またそこへ行く。さらに、欧米諸国からより多くの兵器が届けられる。

 今日ドネツクに飛んできて、市民を殺すすべての砲弾は、マクロン大統領やオラフ・ショルツ首相の良心にかかわるものだ。もし彼らが兵器を供給していなければ、民間人が死ぬこともなかっただろう」。

 2月24日に始まったとされるウクライナ紛争ですが、各地に要塞が建設されるなど長い時間をかけて準備されていたことがわかります。そして、各地の要塞をロシアが陥落させていくためには、まだまだ時間がかかることもわかります。紛争は長期化することでしょう。

※【速報9122】TASS(4日)が、LPRの人民評議会との友情のドゥーマグループ」を率いる下院副議員、ヴィクトル・ヴォドラツキー氏のインタビューを掲載しています。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543873576096661504

 ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は3日、「西側は現在、戦争の継続に賭けている。ワシントンは、キーウが平和について考えたり話したりすることを許可していない」と述べました。

 ペスコフ報道官「今こそ、西側諸国が戦争の継続に賭けている瞬間だ。これは、ワシントンの指導の下、西側諸国がウクライナ人に平和について考えたり話したりすることを許さない瞬間が続くことを意味する」。

※【速報9139】ペスコフ氏「今こそ、西側諸国が戦争の継続に賭けている瞬間だ。これは、ワシントンの指導の下、西側諸国がウクライナ人に平和について考えたり話したりすることを許さない瞬間が続くことを意味する」TASS(4日)
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543892649173975040

 ルハンシク州が、ロシア側の支配下に入った3日、オーストラリアの新首相、アンソニー・アルバニージ首相がキーウで、「ウクライナに34台の追加装甲車(14台の装甲兵員輸送車と20台のブッシュマスター車)を提供し、ロシアの金の輸入を禁止する」と述べました。これによりオーストラリアによるウクライナへのブッシュマスター提供台数は計60台になるとのことです。『ロイター』(3日)が報じました。

 「オーストラリアはさらに16人のロシアの大臣とオリガルヒに制裁と旅行禁止を課し、オーストラリアによって制裁されたロシア人の総数は843人になる」とも述べています。

 『ウクルインフォルム』によると、アルバニージ首相は、「オーストラリアがNATO非加盟国の中でウクライナを最も多く支援している国であることを誇りに思っている」とも発言しました。

 アルバニージ首相は、3日ブチャ、ホストメリ、イルピンを訪問し、「この不当な異常な戦争において、民間施設がロシア軍の標的となったのだ」と述べています。

 アルバニージ首相は、オーストラリア政府はウクライナにすでに3億9000万ドルを提供しており、さらに追加で1億ドルの軍事技術支援を提供すると述べ、オーストラリアはまた、追加的機材、無人機、その他の軍事技術品をウクライナの要請に応じて提供すると述べました。

 対露制裁のブーメランに苦しむ欧州ではウクライナ紛争が長引くことを嫌う国も出てきていますが、米、英、ポーランド(そして、おそらくカナダ)に加えて、オーストラリアも紛争を長期化したい強硬派のグループに加わったようです。

 ロシアから地理的に遠く離れていて、自らにロシアからの通常兵器での反撃が直接及ばない国々こそ、この「代理戦争」に夢中になっていられる、というわけです。

※【速報9140】ロイター、3日「オーストラリアはウクライナに34台の追加装甲車を提供し、ロシアの金の輸入を禁止すると、オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相は日曜日にキーウで述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1543892729331339271

■作家・室井佑月さんが吉本芸人・ほんこんさんを、虚偽事実のツイートによる名誉毀損で損害賠償請求した訴訟で、東京地裁はほんこんさんに賠償命令! 夫で代理人の米山隆一弁護士は「賠償額以外、当方の主張が全面的に認められました」とツイート!! 6月20日収録の「岩上安身によるインタビュー第1079回 ゲスト れいわ新選組参院選候補者 水道橋博士、弁護士・衆議院議員 米山隆一氏」もぜひあわせて御覧ください!

 作家・室井佑月さんを「ツイートで虚偽の事実を示し、室井さんの社会的評価を低下させた」として、6月30日、作家の室井佑月さんが吉本興業の芸人ほんこんさんに対し、名誉毀損で損害賠償550万円をもとめた訴訟の判決が、東京地裁でありました。

 30日付けの『弁護士ドットコムニュース』は、「東京地裁(飛澤知行裁判長)は6月30日、ほんこんさんに11万円の支払いを命じる判決を言い渡した」と報じています。

※ほんこんさんに賠償命令、室井佑月さん夫・米山隆一弁護士「謝罪なければ、控訴する」(弁護士ドットコムニュース、2022年6月30日)
https://www.bengo4.com/c_18/n_14678/

 また、ツイッターの匿名アカウント「黒瀬深」に対して、室井さんが名誉毀損で損害賠償550万円をもとめた訴訟について、30日付け『弁護士ドットコムニュース』は、「黒瀬さん側が200万円を支払うことなどを条件として、6月30日に和解が成立した。室井さんの夫で、代理人の米山隆一弁護士が同日、明らかにした」と報じました。

※室井佑月さん、黒瀬深と和解も「正体」明かせず 解決金は「200万円」(弁護士ドットコムニュース、2022年6月30日)
https://www.bengo4.com/c_18/n_14680/

 米山氏は、6月20日収録の「岩上安身によるインタビュー第1079回 ゲスト れいわ新選組参院選候補者 水道橋博士、弁護士・衆議院議員 米山隆一氏」の中で、2つの裁判について、「6月30日に判決です」「僕は勝つだろうと思ってます」などと語っていました。

※「『反スラップ訴訟法』が必要!『維新の人たちがいかに訴訟を乱用してきたかを明らかにしていきたい』」~岩上安身によるインタビュー第1079回 ゲスト れいわ新選組参院選候補者 水道橋博士、弁護士・衆議院議員 米山隆一氏 2022.6.20

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■<IWJ取材紹介>日本の全有権者よ、沖縄の声を聞け! 「普天間基地閉鎖返還を求め、辺野古基地建設の中止。二度と沖縄を戦場にさせない決意で臨む!」~6.13 無所属 伊波洋一参議院議員 政策発表 2022.6.13

 2022年6月13日(月)、沖縄県那覇市のホテルコレクティブにて、無所属 伊波洋一参議院議員 政策発表が行われました。今回、124議席を競うことになる第26回参議院議員通常選挙は、6月22日公示、7月10日投開票です。

 冒頭、応援に駆けつけた、沖縄県知事玉城デニー氏が「伊波さんの国会でのご活躍を祈念して」とエールを送りました。

 続いて、伊波氏が政策を発表しました。伊波氏は、自身が母子家庭に育った体験から、若い世代への支援を強く訴えたほか、産業新興、自立型の持続可能な経済の構築、米軍基地由来の有害物質PFAS(有機フッ素化合物)汚染問題などを挙げました。

 伊波氏は、台湾有事を口実に南西諸島を戦場にしようとする動きがあるが、「二度と沖縄を戦場にさせない」と強く述べました。台湾有事で戦場になるのは南西諸島だけではありません。日本全土が戦場になります。沖縄における戦争反対の声は、日本の全有権者が聞くべき声です。

 伊波氏は沖縄はアジアと日本の交流の拠点となり、平和構築に貢献していくと述べました。

 「二度と沖縄を戦場にさせない決意で、今回の参議院選挙に臨みます」。

 「我が国とアジア諸国をむすぶ拠点として、沖縄の自然と歴史、伝統文化を大切にして世界に開かれた交流と共生の島を目指します。アジア太平洋地域の平和構築に貢献する地域協力外交の展開を打ち出していきます」。

 日本が真剣に「平和」を考えるならば、アジアとの関係を重視し、「アジア太平洋地域の平和構築」が必要になります。

 質疑では、記者から「辺野古は止められていない現状があるではないか」と問われ、伊波氏は「実はもう止まっている」と強く反論しました。辺野古新基地が建設される予定の大浦湾は、深さ90mの軟弱地盤があります。建設工事は極めて困難で、仮に建設できても、すぐに崩壊する可能性があります。

 「実際には(辺野古新基地の建設は)できないと思います。参議院選挙で私が勝ち、9月の知事選挙で玉城デニー知事が再選したら、日米政府をあきらめさせる近道になります」。

 詳しくは、全編動画でご覧ください。

※「普天間基地閉鎖返還を求め、辺野古基地建設の中止。二度と沖縄を戦場にさせない決意で臨む!」~6.13 無所属 伊波洋一参議院議員 政策発表 2022.6.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/507136

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、城石裕幸、中村尚貴)

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