日刊IWJガイド・非会員版「虐殺はロシアだけでなくウクライナも? 捕虜にしたロシア兵をウクライナ軍が『射殺』したとみられる動画について米NT紙が検証記事を発表」2022.4.9号~No.3495号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~虐殺はロシアだけでなくウクライナも!? ブチャの近郊で捕虜にしたロシア兵をウクライナ軍が「射殺」したとみられる『テレグラム』の動画について、『ニューヨーク・タイムズ』が検証記事を発表! 負傷し、頭からジャケットを被せられたロシア兵と思われる男性に3発の銃弾を撃ち込み、「ウクライナに栄光あれ!」と歓喜! NATOの会合に出席していたウクライナのクレバ外相は、ロシア兵処刑について聞かれ、「ブチャの写真を見てどんな気持ちになるか、あなた方には分かっていない」と逆ギレ!ブチャの報復ならば同じ国際法違反の虐殺が許される!?

■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額は297万8184円です。4月の未達分をあわせた546万9100円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月8日、ブチャ事件を理由に国連総会は人権理事会からロシアの理事国の資格停止決議を採択、ロシアは自ら人権理事会を離脱! しかし賛成国は140カ国から93カ国へ減少、「あまりにも性急すぎる」と58カ国が棄権! ブチャ民間人殺害問題で新情報、ロシア兵が「ナチス」探し! 逆にウクライナ兵による捕虜・ロシア兵「処刑」動画も! ロシアは未だマリウポリを省察できず、米国がウクライナに提供したドローン兵器がゲームチェンジャーの役割を果たす!? 米国はもはやウクライナへの軍事関与を否定せず! ロシアは初めて「多大な損害」を認め、ペロシ氏はコロナ陽性で台湾訪問とりやめ!

■4月10日のフランス大統領選挙で極右政党、国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏が大健闘!? 調査によっては24日の決選投票の差はわずか3%! 極右のフランス大統領誕生となると親ロシア政権の誕生!?
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■はじめに~虐殺はロシアだけでなくウクライナも!? ブチャの近郊で捕虜にしたロシア兵をウクライナ軍が「射殺」したとみられる『テレグラム』の動画について、『ニューヨーク・タイムズ』が検証記事を発表! 負傷し、頭からジャケットを被せられたロシア兵と思われる男性に3発の銃弾を撃ち込み、「ウクライナに栄光あれ!」と歓喜! NATOの会合に出席していたウクライナのクレバ外相は、ロシア兵処刑について聞かれ、「ブチャの写真を見てどんな気持ちになるか、あなた方には分かっていない」と逆ギレ!ブチャの報復ならば同じ国際法違反の虐殺が許される!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 『ニューヨーク・タイムズ』が6日、ウクライナ侵攻に関するライブアップデートの中で、ウクライナ軍兵士が捕虜となったロシア兵を射殺する動画についての検証記事「ウクライナ軍が捕虜となったロシア兵を殺害する様子を撮影したと思われる動画」を出しました。

※ウクライナ軍が捕虜となったロシア兵を殺害する様子を撮影したと思われる動画(Video appears to show Ukrainian troops killing captured Russian soldiers.)(The NewYork Times, 2022年4月6日、1:23 p.m ET)
https://www.nytimes.com/live/2022/04/06/world/ukraine-russia-war-news?smid=tw-nytimes&smtyp=cur#russia-pows-ukraine-executed

 『ニューヨーク・タイムズ』によると、処刑動画は、ロシアやウクライナでよく使われている「Telegram」に投稿されたものです。「射殺」は、3月30日にブチャの南西約7マイルにあるドミトリブカ村の近くで行われました。

 IWJも「Telegram」を調べてみました。「Telegram」には、「Повёрнутые на Z войне (ロシア戦争への帰還)」というアカウントで、2本の動画が公開されていました。

 14105番は、ショートバージョンで、「射殺」のシーンがカットされています。

 14106番はフルバージョンで、「射殺」のシーンが含まれています。腕に白い布を巻いたロシア兵と思われる4名が路上に転がされており、3名はすでに動いていません。手を後ろで縛られ、頭を撃たれた犠牲者もいます。頭にジャケットを被せられた1人は、大きく喘ぎ、苦しんでいましたが、ウクライナ兵と思われる男がその1人を銃殺しました。「ウクライナに栄光あれ(スラバ・ウクライーニ)」という声が聞こえます。

 以下にリンクをお示ししますが、射殺の残酷な場面を含んでいます。閲覧にはご注意ください。

※リドフカにはトリミングされたバージョンしかないが、こちらは、だれかさんがまだ生きたまま撃たれるフルバージョンである(У Ридовки только обрезанная версия, вот полная, где стреляют в еще живого.)(Telegram、Apr 5 at 05:50)
https://t.me/voenacher/14106

 以下に、『ニューヨーク・タイムズ』の検証記事の全文仮訳を掲載します。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額は297万8184円です。4月の未達分をあわせた546万9100円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)としておりましたが、支出をさらに削って、4月からは月間目標金額をさらに下げて400万円といたしました。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、4月で9か月目に入りました。

 3月のご寄付・カンパの金額が確定したので、ご報告いたします。

 3月は、1日から31日までの31日間で、506件、592万6084円、目標額の141%のご寄付・カンパをいただいています。皆さま、ありがとうございます! 目標を超えた金額は、これまでの8か月間で蓄積してきた不足分の補填にあてさせていただきます。

 今期スタートの8月1日から3月末までの8か月間の累計の不足分は、あと297万8184円となりました。

 また、今月4月は1日から7日までの7日間で、112件、150万9084円、目標額の38%のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます。

 従って、3月末までの不足分297万8184円に、4月の未達分249万916円が加わり、546万9100円が必要となります。今月4月を含めて、期末までの残り4か月で赤字雪ダルマを削って、不足分がゼロになるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3268人です。そのうちサポート会員は1122人です(2022年4月1日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1674円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人4874円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 また、この目標額には、3月16日に宮城県・福島県で震度6強を記録した、福島県沖で発生した地震の際に起きた大規模停電の影響による、インタビューや動画配信に必要な設備の故障の修理費用、約70万円も含まれております。

 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

 ご寄付者様からメッセージをいただきました。 新たに会員となってくださった方からのメッセージです。

 メッセージひとつひとつに、岩上安身がご返信を書かせていただきます!

 嬉しい励ましのメッセージ、あるいは、ご質問やご提案などにもお答えしますので、ぜひお寄せください! ただし、会員の方で、ご寄付者様からのメッセージのみとさせていただきます!

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岩上安身様

 IWJの素晴らしい点は、今回のウクライナ紛争に対し、欧米の主流マスコミと異なる視点を人々に提供していることです。

 今後の展開がどうなるかはよくわかりませんが、バイデンが気が狂って禁止空域とかを設置せず、孫崎さんが言うような条件を最終的に認めるなら「核戦争」にはならないと思います。

 でもそうでないときは、すでに体制を整えているロシアの第1撃はすさまじいものになり、私の命もありません。そうならないことを願うばかりです。

 そうならないとして、今一番知りたいことは田代秀敏さんが所謂西側の「経済制裁」によって世界の金融、通貨、貿易などにどれだけの影響を与えるかということについてどう分析しているかです。田代さんはいつもかなり違った視点で中国経済、欧米国経済、日本経済を見ているので参考になります。

 ちなみに私は中国の中央テレビのニュースを毎日見ています。普通の日本人よりは偏見なく中国の記事なども読んでいます。孫崎さんも極めて参考になります。東アジアに長期的に関心を持ち、ブログで意見を発表している浅井基文さんもとても参考になります。

 長くなりましたが、今の段階で私ができることは一般会員になることです。

 最近知ったのですが米国のABCテレビでもウクライナの非白人が脱出にあたってかなりひどい差別にあったことを報じているのに、日本のマスメディアは全く報じません。

 米・NATO+オーストラリアが、アフガニスタンでどんなにひどいことを20年間にもわたったしたことを忘れ(日本の自衛隊も海上補給で加担した)、一体どの面下げて、ウクライナ応援なのでしょう。

 アフガニスタンの国内難民(ひょっとしたら全員が難民状態かもしれません)は、ウクライナのいわゆる難民と異なり、餓死または餓死寸前なのに、彼らへの人道援助の声はどうしてあがらないのでしょう。

 こんなどうしようもない日本のメディア業界でまっとうな声を上げているIWJの皆さん、頑張ってください。
(SK 様)

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 SK様

 会員として新規の会員登録、ありがとうございます。

 本当に励みになります。

 おっしゃる通り、欧米のメディアは、かなりバイアスがかかっています。それだけではなく、過去にも戦争前・戦時にあったニュースの捏造が今日も行われ、それがフェイクであったことが明るみに出ています。

 本日、午後にウクライナの産院をロシア軍が爆撃した、というのは嘘だった、という衝撃的な告発を号外として発行します。

 戦争中に臨月を迎えたマリアンナ・ヴィシェミルスカさんは、ロシア軍に爆撃されたが助かった妊婦さんとして、BBCにもCNNにも顔出しで登場していましたが、その同じ人物であるマリアンナさんが、ロシアのテレビ局の取材を受けて衝撃の告発をしています。自分が写真を写すなと言ったのに、APのカメラマンは勝手に私の姿を写して世界中に配信した、自分のインタビューは勝手に編集されていた、自分の病院を支配していたのは、ウクライナのネオナチ組織のアゾフ連隊で、私たちの食べ物を奪い、私たち民間人を「人間の盾」にしていた。そして、何より驚くべきことに、ロシア軍による空爆はなかった、と言いきっているのです。

 同じ人物の証言ですから、BBCも、CNNも、APも、ロシア軍が産院を空爆した、というニュースと、最重要証言者として自ら取り上げた妊婦のマリアンナ・ヴィシェミルスカさんの「空爆はなかった」という180度反対の証言の矛盾を、どう決着つけるのか見ものです。

 当然このニュースは、日本でも3月12日に、ほぼ全ての新聞・テレビで取り上げられました。全てロシア軍が産院を空爆した、という非難一色でした。

 報じたからには、日本のマスメディアも責任があるはずです。訂正をするのか、マリアンナ・ヴィシェミルスカさんの証言を覆す根拠を見つけるのか。

 それとも、頬被りをしてロシアのテレビはプロパガンダばかりだから信用できない」と「レッテル貼り」して言いのがれ続けるのか、日本国民は、日本の大手メディアすべてを注視し、いつまでもとぼけているならば、つきあげていく必要があります。

 テレビの電波は、公共の電波であり、つまるところ納税者であり主権者である国民のものなのですから。

 SK様のおっしゃる通り、米国とNATOがアフガンでもイラクでも、コソボでもシリアでも、リビアでも、どれだけひどい空爆や攻撃を行い、莫大な数の犠牲者と難民を出しできたことか。ロシアを非難するならば、彼ら米国とNATO自身のしでかしてきた残虐行為も戦争犯罪として裁かれるべきです。

 力の最も強い者(米国)とそれに無条件に従う「同盟国」という名前の「従属国」が束になって、国際社会で弱い国々相手に横暴を働き、自分達の行為は悪くない、しかしロシアの今回の行為だけは絶対に許せない、と指弾するのは、卑怯というしかありません。

 私たちは特定国、特定のイデオロギーを「ひいき」にしているわけでは決してありません。

 罪は罪として、公正に裁かれるべきですし、侵略的な戦争は、あってはならないと思います。

 同時に戦争までに至る、ウクライナ政府とネオナチの「共犯」によるロシア語話者への迫害など、目に余る残虐行為やそれを見のがし続ける欧米日の各政府、そして、欧米日のマスメディアにも大いに問題があると思います。

 まして、ロシア軍の罪をでっちあげるために、報道をでっちあげるなどということは、許されてはなりません。我々、IWJは、強いものに付和雷同して、「真実」を犠牲にする報道には、これまでもこらからも与しません。

 どうぞ、今後とも、IWJのご期待とご支援をよろしくお願いいたします。

 岩上安身

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 素晴らしい取材と報道に敬意を表します。

 少ないですが、本日1万円のカンパをします。

(斉藤道俊 様)

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斉藤道俊様

 ありがとうございます!

 私たちも、少ない人数で、精いっぱい、日々、頑張っています。
 
 佐藤様のカンパも大切に使わせていただきます。

 今後とも、どうぞ、応援とご支援をよろしくおねがいいたします。

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2022.4.9 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・京都】17:30~「京都府議補選 立憲民主党 松井陽子候補 打ち上げ街頭演説 ―応援弁士: 立憲民主党 泉健太代表、山井和則衆議院議員、福山哲郎参議院議員」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

 京都府議補選 松井陽子候補の打ち上げ街頭演説を中継します。これまでIWJが報じてきた京都府関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e4%ba%ac%e9%83%bd%e5%ba%9c

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◆中継番組表◆

**2022.4.10 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】14:00~「東京高裁は被害者の声を聞け!長期評価の信頼性を認め有罪判決を!福島県民集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「福島原発刑事訴訟支援団」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた福島原発事故関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

衆院選後の憲法審査会の拙速な運営に法律家が警鐘!「何を議論するかよりもとにかく審査会を開くことに意味があると言わんばかりの圧力。改憲派の勢いが吹き荒れている!!」~4.7 いま、憲法審査会は? 4・7院内集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504435

<IWJ検証レポート>「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」! ユーロ・マイダン革命は欧米が作った! ウクライナ戦争は米国にも重大責任! CATO研究所「米国のウクライナ偽善」レポート!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504470

【IWJ速報4月6日、7日】「ブチャの虐殺」では、米民間会社がロシアの主張を覆す衛星写真を提出、米国はロシア軍の実行部隊を特定すると宣言! 米国の本命は対中国包囲網、台湾と日本は第2のウクライナに!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504524

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月8日、ブチャ事件を理由に国連総会は人権理事会からロシアの理事国の資格停止決議を採択、ロシアは自ら人権理事会を離脱! しかし賛成国は140カ国から93カ国へ減少、「あまりにも性急すぎる」と58カ国が棄権! ブチャ民間人殺害問題で新情報、ロシア兵が「ナチス」探し! 逆にウクライナ兵による捕虜・ロシア兵「処刑」動画も! ロシアは未だマリウポリを省察できず、米国がウクライナに提供したドローン兵器がゲームチェンジャーの役割を果たす!? 米国はもはやウクライナへの軍事関与を否定せず! ロシアは初めて「多大な損害」を認め、ペロシ氏はコロナ陽性で台湾訪問とりやめ!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 4月8日、Gmailで、ロシア系サイトのリンクに赤いハイライトがつくようになりました。

 7日、ブチャ事件を理由に、ロシアの国連人権理事会メンバー資格を停止する決議案が、国連総会緊急特別会合で採択されました。ロシアは資格停止を出される前に、離脱を表明しました。

※【速報3744】共同、8日:ロシアの国連人権理事会メンバー資格を停止する決議案は7日、国連総会緊急特別会合で採択された。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512385761559023617

 採決では、賛成93カ国、反対24カ国、棄権58カ国となりました。棄権票はカウントから外されますので、賛成反対117カ国の3分の2にあたる78を賛成国が超え、ロシアの国連人権理事会メンバー資格停止決議が採択されました。

 反対は、ロシア、ベラルーシ、中国、北朝鮮、キューバ、ニカラグア、シリア、イラン、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、ボリビア、ブルンジ、中央アフリカ共和国、ジンバブエ、アルジェリア、コンゴ、エリトリア、エチオピア、ガボン、マリ、ラオス、ベトナムです。

 中国は棄権ではなく、反対を投じました。北朝鮮、キューバといった反米国家、旧ソ連諸国と中央アジア、アフリカ、東アジアでは、ラオス、ベトナムも反対を表明しました。

 棄権は、インド、ブラジル、バーレーン、サウジアラビア、UAE、カタール、エジプト、イラク、メキシコ、パキスタン、シンガポール、タイ、インドネシアなど58カ国。中東諸国が棄権しています。

 ロシアのウクライナ侵攻後、3回目となる国連総会緊急特別会合ですが、3月2日の第1回のロシア非難決議は141カ国が賛成、反対は5カ国でした。50カ国近くが賛成をやめ、20カ国近くが反対に回りました。

 今回は、ブチャの民間人虐殺という強烈な問題があったとはいえ、ロシアの資格停止という強い措置を伴う採決であったため、賛成せず棄権に回った国が多かったのではないかと思われます。

 メキシコの国連大使は「資格停止は解決策ではない」と、国家間の分断を助長しかねない決議案を疑問視し、棄権票を投じました。ブラジルも「独立調査を全うできるようにするべきだ」とし、棄権しています。

 ロシアのウクライナ侵攻を非難する国からも「事実関係の調査が先決」「決議は時期尚早だ」との声が相次ぎ、対ロ圧力を急ぐ米欧諸国への懸念が噴出しました。親ロ派諸国は強硬に反対しました。

※【速報3745】共同、8日:だが、ロシアのウクライナ侵攻を非難する国からも「事実関係の調査が先決」「決議は時期尚早だ」との声が相次ぎ、対ロ圧力を急ぐ米欧諸国への懸念が噴出。親ロ派諸国は強硬に反対した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512385799555194883

 ロシアの国営メディア『TASS』通信は5日、クレムリンは「西側は『目と耳を塞いでいる』、ロシアのブチャに関する論点を聞きたがらない」という記事を出しました。

 ヴァシリー・ネベンジャ国連大使は「情報は届いた。しかし、一方で、西側集団はブラインドで目と耳を閉じただけで、何も聞きたくないという印象がある。残念ながら、これは現実である。それでも、積極的に議論を推進していくつもりだ」と述べています。

※West ‘shut eyes, ears with blinds,’ unwilling to hear Russia’s points on Bucha – Kremlin(TASS、2022年4月5日)
https://tass.com/politics/1432769

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は、第3者の立場にある医師による検死を求めました。しかし、国連での採択の前に、ロシアが求める第3者による検証は一切行われませんでした。

 ウクライナ当局は、遺体とその周辺の瓦礫などはウクライナ側によって片付けられています。なぜ、第3者による検証を行わないのでしょうか。

 国際情勢解説者の田中宇氏は「現地調査を却下したままウクライナ側の主張だけを鵜呑みにしてロシアを犯人扱いするのは、手続き的に国際法違反だが、そんなことは全く無視されている」と、国連の採決の乱暴さを批判しています。

※市民虐殺の濡れ衣をかけられるロシア(田中宇、2022年4月8日)
https://tanakanews.com/220408bucha.htm

 『CNN』は8日、ドイツ誌「デア・シュピーゲル」が、「ドイツ連邦情報局(BND)が、ブチャでの市民殺害について話すロシアの無線を傍受した」と報じたことを伝えました。一部の会話は自転車に乗っていた男性の殺害に直接かかわる内容の可能性があるということです。

 『時事通信』は7日、このドイツからの情報で、シリア内戦などでも活動したとされる、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵が、殺害に関与していたことも示唆されていると指摘しています。

※【速報3768】CNN、8日: ドイツ連邦情報局(BND)は6日、同国議会の委員会会合で、ロシア兵がウクライナでの兵士や市民の銃撃について話す無線を傍受したと報告した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512396694964813836

 ブチャのフェドルク市長は7日、犠牲者の9割が銃殺されていたと明らかにしました。つまり、戦闘の砲撃や空爆に巻き込まれたのではなく、犠牲者は意図的に標的にされたのです。

 そうであればやはり、「証言」だけではなく、第3者による現場と遺体の検証が絶対に必要です。

※【速報3741】時事、8日:ブチャで多数の民間人とみられる遺体が見つかった問題で、フェドルク市長は7日、犠牲者の9割が銃殺されていたと明らかにした。ドイツの放送局ドイチェ・ウェレのインタビューで証言した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512385628486320134

 『ニューヨークタイムズ』は6日、「テレグラム」に5日、投稿された、ウクライナ軍兵士が捕虜となったロシア兵を「処刑」したとみられる動画の検証記事を出しました。これについては、本日の日刊の前段で詳しく取り上げていますので、ぜひそちらをお読みください。『CNN』や『BBC』も検証記事を出しました。

 『CNN』は、「(処刑を行った)兵士らはロシア語を話しており、親ロシア派のアカウントから親ロシア派が投稿」としています。しかし、ロシア人に処刑を見せつけるための投稿だという可能性については触れていません。

 『スプートニク』は8日、ウクライナ側で戦っている「ジョナス」と名乗るデンマークの傭兵が語った、ウクライナ軍のロシア人に対する行為についての証言を紹介しています。

 「デンマークの傭兵は同国のテレビチャンネル『TV 2』に『私は以前、捕虜の兵士の交換がうまくいったと聞いたことがある。しかし、人々は殺されている。これが結論だ。私は捕虜となった複数のロシア人と顔見知りになった。彼らが処刑される前に』と語った」

 「ジョナス」氏は、ウクライナ軍と民族主義者部隊の残虐行為は戦争犯罪だと指摘し、自分は処刑には参加しなかったと主張したということです。「ジョナス」氏の証言は、「テレグラム」で公開された「処刑」とは別ですが、ウクライナ軍の間で広くロシア兵の処刑が行われている可能性をうかがわせるものです。

※【速報3763】スプートニク、8日:ウクライナ側で戦っている「ジョナス」と名乗るデンマークの傭兵が、彼らのロシア人に対する行為について語った。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512393557306327040

 『読売新聞』は8日、独自に取材したブチャ市民の証言を公開しました。ブチャ市民は、「露軍兵は住民に、『我々はお前らをナチスから救いに来た』と呼びかけた。ゼレンスキー大統領についても、『NATOに入りたいピエロだ。矯正しなければならない。ナチスはどこだ』話していた」と述べています。

※【速報3774】読売、8日:(ブチャの住民) 露軍兵は住民に、「我々はお前らをナチスから救いに来た」と呼びかけた。ゼレンスキー大統領についても、「NATOに入りたいピエロだ。矯正しなければならない。ナチスはどこだ」。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512397659188850689

 また、ブチャの住民は「ある夜、露軍兵同士が酔っ払って口論しているのを聞いた。『ウクライナはナチスだらけだ』と主張する兵士に、『プーチン(露大統領)は嫌いだ。戦場に行きたくない』と反論する声が聞こえた」とも話した、ということです。

 ロシア軍がブチャにいて何をしていたのか、「ネオナチ」を探し歩き、銃殺していたのか。また、ロシア軍と激しく戦ったウクライナ軍は、いつブチャに入り、何をしたのか。2日に、ロシア協力者の「掃討作戦」を行なったと明らかにしているウクライナ国家警察は、いったい何をしたのか。ロシア協力者を見つけたのちそうした人々をどうしたのか? 検挙したのか? 逮捕拘束したのか? それとも「処刑」したのか?

 ブチャの民間人殺害は、いまだまだ疑問だらけです。

 ブチャの民間人殺害を契機に、チェコやポーランドによるウクライナへの戦車の提供や、米国による自爆型ドローンなどの攻撃的兵器の提供など、急速にNATO諸国と米国による「参戦」が急激に加速しています。

 ロシア軍は4月の初めに、あと数日でマリウポリを制圧できるとしていましたが、いまだに制圧できていません。マリウポリ市当局は、「#アゾフ大隊」の激しい抵抗なども鑑みると「民間人の犠牲者は数万人の恐れがある」と警鐘を鳴らしました。

 マリウポリでロシア軍と戦っているのが、#アゾフ大隊であることは、ほとんど間違いないことだと思われます。

※【速報3778】時事、8日:市当局は6日の声明で、もともと約40万人という都市の規模、無差別攻撃による破滅的な状態、(続く)
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512400465425997826

 『CNN』は7日、米国防総省は7日までに、ウクライナでの戦争について、外交を通じた終結に至らないのであれば、どのくらいの期間継続するのか把握するのは「不可能」だとの認識を示した、と報じました。米国防総省は、ウクライナは「必ず」この戦争に勝利できるとの見方を表明したとのことです。これは、米軍がアシストして「必ず」ウクライナを勝たせる、と言いきったものと考えられます。

 カービー報道官は、「マリウポリは未だ奪われていない。軍はキーウ(キエフ)から移動した。チェルニヒウからもだ。ハルキウも、南部のミコライウも奪えていない」「日々、目にする戦況が文字通り証明していると思う」と述べています。

※【速報3809】CNN、7日:米国防総省は7日までに、ウクライナでの戦争について、どのくらいの期間継続するのか把握するのは「不可能」だとの認識を示した。外交を通じた終結に至らないのであれば、との条件付きで述べた。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512413455466508289

 もはや、米国はウクライナでのロシアとの戦争に積極的に関与していることを隠そうとはしません。

 米国防総省当局者は、米国がかねて提供を表明していた通り、自爆ドローンなどとも呼ばれる「スイッチブレード」ドローン100基をウクライナ軍に送付したことを明らかにしました。

※【速報3812】CNN、7日:国防当局者の1人は、米国がかねて提供を表明していた通り、自爆ドローンなどとも呼ばれるスイッチブレードドローン100基をウクライナ軍に送付したことを明らかにした。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512413582092550145

 『中央日報』は、米国防総省関係者が、「われわれは定期的な軍事教育プログラムに参加するために米国を訪問したウクライナの軍人に多様な米国兵器の使用法について教育させた。訓練プログラムにはスイッチブレードの運用法教育が含まれた」と語ったと報じました。

 米軍が訓練した兵士たちが、米軍が提供する兵器を用いて戦っていることを隠そうともしません。

 『CNN』は8日、オースティン米国防長官が7日、米国がウクライナ軍に対する諜報の提供を行っていることを初めて公言した、と報じました。特に、ウクライナ東部のドンバス地方での作戦に関する内容だといいます。

 上院軍事委員会で証言に立ったオースティン氏は、米国が諜報の提供を通じてウクライナ軍によるロシア軍への攻撃を支援しているのかどうか問われました。攻撃対象となる地域は、分離主義勢力が支配下に置くドンバス地方やクリミア半島であり、ドンバス地方で攻撃を実施するための諜報を提供しているということで間違いないと回答しました。一方、クリミア半島には言及しなかったということです。

 『CNN』は、「米国の当局者が紛争地域におけるウクライナ軍の作戦で自国の果たしている役割について公に認めるのは今回が初めて」だと指摘しています。

※【速報3813】CNN、8日: オースティン米国防長官は7日、米国がウクライナ軍に対する諜報(ちょうほう)の提供を行っていることを初めて公言した。ウクライナ東部のドンバス地方での作戦に関する内容だという。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512414139872067586

 バイデン米政権は7日夜、米国がウクライナに提供する対装甲システムの数は1万2000以上、自爆ドローンは数百機に上ると発表しました。

 『CNN』がまとめたところによると、米国による軍事支援リストは以下です。

・1400以上のスティンガー対空システム
・5000以上のジャベリン対装甲システム
・7000以上のその他対装甲システム
・数百機のスイッチブレード戦術無人航空機システム
・5000万発以上の弾薬
・防弾チョッキとヘルメット4万5000組
・レーザー誘導ロケットシステム
・ピューマ無人航空機システム
・暗視装置、赤外線画像システム、光学機器レンズ
・商業衛星画像サービス

 さらに、米政府の援助機関である国際開発局(USAID)は7日、米宇宙企業スペースXが手がける人工衛星経由のインターネットサービス「スターリンク」の端末5000個を供与した、と発表しました。

 膨大な武器支援だけではなく、米国は軍事情報を提供しています。「提供」といえば聞こえは良いかもしれませんが、これは事実上、作戦司令部が米国にあるというべき状況です。ウクライナ人は、「ウクライナの自由と民主主義」のために戦っているというよりも、「米国による一極覇権を拡大するために、主権国家として米国になびかないロシアを解体する」ためにウクライナは米国に利用され操られているのではないでしょうか。

※【速報3823】CNN、8日: バイデン米政権は7日夜、米国がウクライナに提供する対装甲システムの数は1万2000以上、自爆ドローンは数百機に上ると発表した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512416821978484738

※【速報3826】CNN、7日:米政府の援助機関である国際開発局(USAID)は7日までに、ロシア軍の侵攻を受けたウクライナ政府に対し米宇宙企業スペースXが手がける人工衛星経由のインターネットサービス「スターリンク」の端末5000個を供与したと発表。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512416950768795656

 米国は、いつになったら、ウクライナ側の立って、対ロシア戦に参戦していると、正式に表明するのでしょう。

 ロシアは、大きな損害を被っていることを初めて認めました。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は7日、英スカイニュースとのインタビューで、ウクライナに展開するロシア軍が「多大な」損失を被ったことを短く認め、ロシアにとって「大きな悲劇」だとの認識を示しました。

 さらに、「今後数日のうちに作戦の目標が達成されるだろう」とも強調し、東部や南部の制圧に向け、近く本格攻勢に入ることを示唆しました。

※【速報3830】CNN、8日: ロシア大統領府のペスコフ報道官は7日、英スカイニュースとのインタビューで、ウクライナに展開するロシア軍が「多大な」損失を被ったことを短く認め、ロシアにとって「大きな悲劇」だとの認識を示した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512420501855285252

 WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は7日、ウクライナが化学兵器で攻撃された場合に備え、対応を準備していると明らかにしました。クルーゲ氏は「WHOは大勢の死傷者への継続的な対応から化学兵器による攻撃に至るまで、あらゆるシナリオを検証し、対応を準備している」と述べています。

※【速報3784】ロイター、8日:世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は7日、ウクライナが化学兵器で攻撃された場合に備え、対応を準備していると明らかにした。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512405795044225034
 
 バイデン政権は繰り返し、ロシア軍が生物化学兵器を用いると警告してきました。

 ロシア軍が生物化学兵器を用いるというバイデン政権の主張について、米『NBC』のディラニアン記者が取材しました。「3人の米国当局者がNBCニュースに対し、ロシアが化学兵器をウクライナに持ち込んだ証拠はない、と語ったことを紹介します」と、YouTubeで公開されている番組の中でディラニアン記者は報告しています。

 ディラニアン記者によると、米国当局者の1人は「私たちが(ロシアによる生物化学兵器の使用について)話すとき、それは確かな情報である必要はない」と述べ、3人の米国当局者は、「ロシアに関する『情報』に基づく米国の主張は単に『ロシア人を先制する』ために作られたと語った」と述べた、ということです。

※【速報3787】NBC、7日:NBCのケン・ディラニアン記者は、ロシアとの情報戦を戦うために米国がどのように情報を活用しているかを報告した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512406284817301512

 この発言が事実であるとすれば、バイデン政権は、ロシアに対して先手を打つためだったら根拠薄弱な情報をも利用する、ともとれる大きな問題です。『NBC』は、この問題について、長文の批判記事を掲載しています。

※【速報3793】NBC、6日:米国当局は、ロシアが ウクライナ で化学薬品を使用する準備をしている可能性があることを示唆する兆候があると述べた。バイデン大統領は後に それを公に言った。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512411257080807435

 「米国当局は、ロシアがウクライナで化学兵器を使用する準備をしている可能性があることを示唆する兆候があると述べた。バイデン大統領は、それを公に言った」

 「しかし、3人の米国当局者は今週NBCニュースに、ロシアがウクライナの近くに化学兵器を持ってきたという証拠はないと語った」

 「彼らは、米国がロシアが禁止された弾薬(化学兵器)を使用することを思いとどまらせるために情報を発表したと言った」

 「クレムリンの戦術を先取りして混乱させ、その軍事作戦を複雑にし、『モスクワのプロパガンダを弱体化させ、ロシアが世界で戦争がどのように認識されるかを定義するのを防ぐ』目的」

 『NBC』は、バイデン政権がほぼ虚偽と言ってもいい情報を流したことについて、「ロシアに対する情報戦争の一環として機密解除された情報を展開することにより、バイデン政権が最近の先例を破った一連の例の1つだ」と指摘。

 『NBC』は、「プーチン大統領のバランスを崩すために、情報が不確かなときでさえ、バイデン政権はその情報を利用する」、「複数の米国当局者は、情報の正確性に対する信頼が高くない場合でも、米国が情報を武器として使用していることを認めた」と、批判しました。

 『NBC』は、中国はロシアに軍事支援するようだという情報も虚偽であったとしています。

 「同様に、ロシアが潜在的な軍事援助のために中国に向けたという告発は、確固たる証拠を欠いていた、とヨーロッパの当局者と2人の米国の当局者は言った」

 この情報は「諜報活動に詳しい複数の当局者らがCNNの取材に答えた」という、出どころを曖昧にした形で発表されました。国家ぐるみの壮大な「情報操作」が行われていることは明らかです。
 
※ロシアの支援要請、中国が一定の前向き姿勢表明 米外交筋など示唆(CNN、2022年)
https://www.cnn.co.jp/world/35184893.html

 一番気がかりなことは、ロシアは化学兵器を使う、使うと何度もアナウンスしておいて、実際に化学兵器を用いた作戦が行われ、犠牲者が出たとき米国が一番早く、「ロシアがやった! 言ってきた通りだ!」と断言し、追随する欧州や日本などが証拠がなくとも一斉に「ロシアだ!」と決めつけることが起こるのではないか、という不安です。

 誰がやったかわからない、「偽旗作戦」かもしれない、でもロシアに決まっている、という決めつけのための準備期間なのではないか、という懸念がぬぐえません。ブチャ事件に対する国連の拙劣な対応が、前例を作ってしまったからよけいに厄介です。

 米国の主張によるこうした危険な「火遊び」は最終的には「核」においても用いられかねません。その場合は、遊びでは終わりません、何百万人か、何千万人か、何億人か、途方もない数の人々が死ぬことになるでしょう。

 米国はウクライナでの戦争により深く関わっていこうとしているように見えますが、昨日お伝えしたように米国の「本丸」は中国です。

 米下院議長のナンシー・ペロシ氏が、10日に台湾を訪問する予定でした。バイデン政権発足以来、これまでに台湾を訪問した米国議員の中ではもっとも重要な地位にある人物になります。

 中国はペロシ氏の訪台に抗議をしていましたが、ペロシ氏の訪台は、ペロシ氏のコロナ感染という思いがけない形でキャンセルになりました。これが本当にコロナのためなのか、時期尚早とみての判断が入っているのかわかりません。

※【速報3828】日テレ、7日:アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問する方向で、調整していることが分かりました。実現すれば、バイデン政権発足以降、アメリカとして最高レベルの要人の訪問となります。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1512418210133737474

 しかし、バイデン政権が情勢を読みながら、中国をいかに挑発するのが効果的か、計略を練っているのではと思わせる一件でした。

■4月10日のフランス大統領選挙で極右政党、国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏が大健闘!? 調査によっては24日の決選投票の差はわずか3%! 極右のフランス大統領誕生となると親ロシア政権の誕生!?

 4月10日に行われるフランス大統領選挙は、国民による直接選挙で選ばれます。投票で過半数の票を獲得した候補者が当選となります。

 1回目で過半数の票を獲得する候補者がいなければ、上位2候補で4月24日の決戦投票がおこなわれ、より多くの票を獲得した候補者が勝者となります。

 4月6日に発表されたハリス・インタラクティブの調査では、第一回目に投票する候補者は、エマニュアル・マクロン大統領が26.5%、マリーヌ・ルペンRN党首が23%、左派政党「不服従のフランス」のジャンリュック・メランション党首が、17%となっており、マクロン大統領とルパン候補が競り合っています。

 支持率を時系列で見ると、マクロン大統領の支持率が急落しているのとは対照的に、ルペン候補とメランション候補が急上昇して勢いがあることがわかります。右派と左派の候補がどちらも人々の支持を得つつあるという点が、一体なぜなのか、注目されます。

 さらに、マクロン大統領とルペン候補が2回目で決選投票になった場合、マクロン大統領に投票する人が、51.5%に対して、ルペン候補は48.5%となっています。

 その差はなんと、3%です。

 第一回で決着がつかないことは、多くの調査期間の調査で明らかですから、第二回投票日の24日までに、ルペン候補が逆転する可能性は大いにあります。

※Barome(eにグレイヴアクセントを付した文字)tre d’intentions de vote pour l’e(eにグレイヴアクセントを付した文字)lection pre(eにグレイヴアクセントを付した文字)sidentielle de 2022 -Vague 40(24頁、25頁、30頁、ハリス・インタラクティブ、2022年4月6日)
http://www.commission-des-sondages.fr/notices/files/notices/2022/mars/9540-harris-interactive-challenges-v40-le-4-avril.pdf

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