┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~総裁選告示! 4つ巴の戦に! 「電磁パルス」高市早苗氏は推定国会議員票獲得数で現在3位、出陣式出席者数では2位、しかし、ネットでの支持は圧倒的で、党員・党友票にどう反映されるか注目!
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┠■9月1日から17日間のご寄付・カンパは暫定月額目標額の27%となりました! 9月も折り返しを過ぎましたが、目標額のほぼ4分の1にとどまっています! 経済的危機に直面するIWJですが、第12期2ヶ月目の9月の2週間も、どうかご支援をよろしくお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■ブースター接種最新研究! イスラエルで60歳以上のブースター接種者と非接種者を比較研究! 3回目のブースター接種により、感染抑制効果が11.3倍、重症化抑制効果は19.5倍も増大! しかし実際のイスラエルの感染者数と死亡者数は減っていない! ブースター接種の有効性について専門家の意見は一致してはいない! 実験と現実のこの乖離は!?
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┠■<本日の再配信告知>本日、2016年5月18日に収録した「高市総務相に計925万円の闇金疑惑!? 『米国連邦議会立法調査官』の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏 2016.5.18」を再配信します!
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┠■8月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの危機を救ってくださった皆さま、誠にありがとうございました!
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┠■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます! 岩上安身が直接、感謝をこめて、ひとつひとつのメッセージにお返事させていただきました!
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■はじめに~総裁選告示! 4つ巴の戦に! 「電磁パルス」高市早苗氏は推定国会議員票獲得数で現在3位、出陣式出席者数では2位、しかし、ネットでの支持は圧倒的で、党員・党友票にどう反映されるか注目!
おはようございます。IWJ編集部です。
9月も下旬に差し掛かりました。今日からシルバーウイークの3連休です。20日の月曜は敬老の日であるとともに彼岸の入り、翌21日は中秋の名月です。
気になるのは再発達して関東を直撃する可能性の高い台風14号です。本日、関東地方には大雨と大風、高波の予報が出ています。
18日午前6時までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多い所で、関東北部は100ミリ、関東南部は120ミリ、伊豆諸島は60ミリとなっています。
また、18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、関東の陸上で、15メートル(30メートル)、関東の海上と伊豆諸島で、20メートル(30メートル)となっています。
特に、関東圏にお住いの方は、台風情報の更新に十分ご注意の上、早めの避難を心がけてください。
※台風14号 18日土曜は関東へ接近のおそれ 明け方から雨・風強い 交通への影響は(tenki.jp、2021年9月17日)
https://tenki.jp/forecaster/tanaka_masashi/2021/09/17/14111.html#sub-title-b
昨日は、総裁選も、告示されましたが、まさかの高市早苗前総務相の急上昇で、4つ巴の混戦模様となってきました。
立候補を届け出たのは、河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4人です。
繰り返しお伝えしていますが、投票は、衆参両院の議長を除く国会議員票の383票と、同数の党員・党友票の計766票を競い合います。
仮に、この投票で過半数を得る候補者がいない場合、上位2名による決選投票が行われます。このときの票の配分は、国会議員票383票は変わりませんが、なぜか、党員・党友票は考慮されず、47都道府県連に各1票ずつ割り当てられた47票の計430票で決められます。
決選投票では選挙方式自体を1回目とまったく変えてしまうのですから公平な決選投票とは言えないように思われます。決選投票になれば、国会議員の派閥の拘束力とその力学に大きく規定されてしまいます。
つまり、国会議員としては、1人だけ突出させず、1回目でどの候補にも過半数を取らせないことで、2回目に持ち込み、党内で最も権勢をふるう最大勢力にとってもっとも好都合な人物を勝たせる、こういうズル賢いやり方がまかり通るわけです。
公職選挙法では、第109条で衆議院議員と参議院議員、地方公共団体の長の選挙について、特定得票数に届かなかった場合の再選挙を規定しています。
そこには、2回目の決選投票で選挙方式を変えていいという規定はありません。
※公職選挙法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC1000000100_20201212_502AC0000000045
選挙コンサルタント・政治アナリストの大濱崎卓真氏の分析によると、議員票383票のうち、17日時点で判明した得票数は、岸田文雄氏66票、高市早苗氏44票、河野太郎氏56票、野田聖子氏20票となっています。残りは197票となっています。
※大濱崎卓真氏の9月17日のツイート
https://twitter.com/oohamazaki/status/1438707113006563331?s=20
国会議員票は9月29日に東京都内のホテルで投票が行われ、その場で開票されます。
投票権を持つ全国110万4336人の党員・党友の投票は9月28日までに締め切られ、各都道府県連が集計した得票数を党本部でまとめ、ドント方式(各候補の総得票数をそれぞれ自然数で割っていき、得られた商(得票数)の大きい順に議席を配分する方式)で候補者に配分されます。
そして「国会議員票」と「党員・党友票」を合わせて、有効票の過半数を得た候補者が当選となります。
IWJは、この総裁選の台風の目である高市早苗氏の危険な核使用による「電磁パルス先制攻撃」発言を追い続けています。これは米国政府にも中国政府の耳にも入っている発言です。なかったことにできるものではありません。
河野氏は、17日午前の記者会見で、高市氏の「電磁パルス先制攻撃発言」について、「電磁パルスを使うにしろ何しろ、今、議論すべきなのは日米同盟でいかに抑止力を高めていくかだ」と述べ、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力の保有に関しては「おそらく昭和の時代の概念だ」と切って捨てています。
※河野氏「敵基地攻撃能力は昭和の概念」(産経新聞、2021年9月17日)
https://www.sankei.com/article/20210917-EZBR2VV2NZL7DBBUTZWHQLJLMM/
河野氏の言う「抑止力」を高めるとは、何のことなのか、これではさっぱりわかりません。敵基地攻撃能力の保有を「昭和の概念」と切って捨てておきながら、「電磁パルスにしろないにしろ」と「電磁パルス」を否定も肯定もしない曖昧な発言をしています。
これは、自身の頭の中に、電磁パルスについての知識を含めて、安全保障についての確固たる構想や、政策、戦略がなかったからではないか、と思えてなりません。河野氏の支持に回った石破氏は、会見で「電磁パルス」とはどのようなものであるかはっきり理解した上で回答されました。
河野氏と石破氏逆だったらよかったのではないか、と思う人は意外にいるのではないかと思われます。
河野氏は、当初は圧倒的な世論の支持、おそらくは知名度の高さで高い数字を持っていましたが、今回の会見での雑な、誠意さえ感じられない回答を何度も重ねていると、この総裁選の間に人々は彼の真の「人柄」の疑問を抱き、保持していた「人気」の数字を落としていくと思われます。
高市氏は「キングメーカー」である安倍晋三前総理が支持したことで、泡沫候補から、熱狂的な「信者」たちに支持されて今、突然、大化けしているところであり、決して目を離せません。
この高市氏の勢いは、各陣営の出陣式の出席者数に顕著に現れています。
9月17日付の朝日新聞は、陣営発表や関係者への取材を踏まえて、河野陣営、岸田陣営、高市陣営の3陣営に出席した人数を伝えています。
河野陣営(形式=オンラインのみ)議員本人67人、代理出席14人で計81人
岸田陣営(形式=国会内とオンライン)議員本人60人、代理出席14人、オンライン48人で計122人(一部重なっている可能性あり)
高市陣営(形式=国会内とオンライン)議員本人59人、代理出席31人、オンライン3人で計93人
※【速報中】森友問題、野田氏「調査する必要ある」 他3候補は否定的(朝日新聞、2021年9月17日)
https://digital.asahi.com/articles/ASP9J5RZGP9JUTFK01L.html
勢いがあったはずの河野陣営の出席者が少ないことが目立ちます。国会議員は3者とも拮抗していますが、代理人含めて、岸田陣営が1番、2番が高市陣営で、3番が河野陣営となっています。
石破派の支援と小泉進次郎環境相の支援を得て、寄り合い所帯ながら、反安倍・麻生の軸を明確化して、若手の期待を集めているはずの河野陣営は、本当ならばこの顔見世興行で、圧倒していなければならないはずです。それが3位に甘んじているのです。総裁選は混戦で、その行方はわからなくなってきました。
そして、気になるのが、高市氏への大衆の圧倒的な支持です。
昨日、午後1時より、自民党のYoutubeチャンネルで総裁選挙所見発表演説会が配信されました。
※【自民党総裁選】所見発表演説会(2021.9.17)
https://youtu.be/VzGdeeRFEII
ライブ配信のコメント欄は、圧倒的に、高市氏支持なのです。17日の午後6時半時点で、全コメントは174件ありましたが、驚いたことに、その約90%が高市氏支持や高市氏に言及したコメントでした。コメントの一部をご紹介します。
「リアルタイムで観てましたが、高市早苗さんの時のチャット欄の盛り上がりが凄かったです。高市さんの時に、いいねの数が一気に100くらいから800くらいへ増えたのです」「これ、高市さんが一回目の投票で勝つんじゃないかな。それ以外は自民党下野確実だもん」「高市さんのスピーチすばらしかったです。心震えました」「高市先生総理大臣になってください日本人を助けてください。中小企業を助けてくださいコロナ禍の間でも消費税無くしてください」
「最後の高市早苗議員の礼の仕方だけ見ても、いかに全方位に目配りができているかがよーく分かる」「高市氏には是非とも民主主義に基づく富国強兵を成し遂げていただきたい」「国民は高市早苗さんに総理大臣になって欲しいと思っている」「高市氏がリーダーになって日本の主権や日本人の自信を取り戻してほしい」「高市早苗さんの演説に感動しました。日本の未来に光を感じました」などなどです。
高市氏の演説は、確かに、上手いのです。サイバー攻撃の回数を4年前の一日平均3億9000万回と比較して、2020年の一日当たりのサイバー攻撃の回数は、13億6600万回と具体的に挙げて脅威を煽り、危機管理投資の重要性を強調しています。
それだけではなく、「激甚災害」という言葉を使用して気候変動による災害から命を守る、農業を守る、そのための危機管理投資を行うと主張するのです。
高市氏にサイバー攻撃に対処するための対策や、それを指揮指導する能力があるとは到底思えません。高市氏を責めているわけでもくさしているわけでもありません。冷静に考えればわかるはずです。そんな仕事についたこともそんな問題について研究したことも何もないのですから。
しかし、自然にせよ人間にせよ、「脅威」や「敵」を国の外部に作り出す手法は、「北朝鮮の脅威」を2017年10月の衆議院選挙にまんまと政治利用した安倍晋三前総理と同種のものです。
安倍総理と同じように、そこには、原因分析も対策もありません。「脅威」を煽るだけ煽り、自分には解決案も解決する能力もあるかのように見せかけていくその手口は、安倍前総理も高市早苗氏もまったく同じです。
言及しているサイバー攻撃の回数についてはその深刻度の分析が一切なく、回数だけで脅威を煽っています。
気候変動については、NPO法人気候ネットワークの分析によると、2017年度の温室効果ガスの排出事業者は、そのトップ10が中部電力株式会社碧南火力発電所やJFEスチール株式会社西日本製鉄所福山地区 など、高炉製鉄所と石炭火力発電所で占められています。トップ10の事業所のCO2排出量を合計すると約1億6151万トンで日本の総排出量の12.5%を占めます。
※気候ネットワーク・ブログ(2021年8月31日)
https://www.kikonet.org/kiko-blog/2021-08-31/4492?fbclid=IwAR2A3SzKHjOHRMBLQWqGktoNWiIyCDuAG1Wpgsy9YSkosKE87Y2BtGPBPKw
そして、トップ30の事業所で日本の温室効果ガス全体の4分の1を排出しているのです。
※日本の大口排出源の温室効果ガス排出の実態(7頁参照、気候ネットワーク、2021年5月14日)
https://www.kikonet.org/wp/wp-content/uploads/2021/05/analysis-on-ghg-emissions-2017.pdf
こうした大口排出事業者への規制論が一切ありません。中身がないのです。
河野候補は、ペーパーを一切見ず、自らの主張を述べていましたが、否定的なコメントが最も多かったのも、河野候補でした。岸田候補と野田候補はほぼ視聴者にネグレクトされています。
さて、高市早苗氏を支持し、ここまで引き上げてきた安倍前総理は、北朝鮮の脅威や拉致問題をさんざん煽って、人々のもつ不安、期待、怒りを動員して、自分への集票にかえ、それからどうしたか、皆さんおぼえておいででしょうか?
それによって権力の座を手に入れて、それで「終わり」です。
安倍前総理は、北朝鮮の核ミサイル開発を、止めることも、拉致被害者を取り返すことも「対話」路線を切り開いていくことも、一切しませんでしたし、できませんでした。
高市氏が、安倍前総理の二の舞にならない保証があるでしょうか?
■9月1日から17日間のご寄付・カンパは暫定月額目標額の27%となりました! 9月も折り返しを過ぎましたが、目標額のほぼ4分の1にとどまっています! 経済的危機に直面するIWJですが、第12期2ヶ月目の9月の2週間も、どうかご支援をよろしくお願いいたします!
いつも皆さまにご支援をいただいているおかげで、IWJは活動を続けられています。スタッフ一同、皆さまのご支援に感謝しております。
今期第12期の年間の予算の見通しを大雑把なものですが、立てさせていただきました。その上で、今期の会費収入は、7月時点で前期より10%の減少と予想し(第11期実績、6200万円、第12期予想6000万円)、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。前期は月間450万円でしたから、さらに緊縮して30万円下げております。
これでも、コロナ禍の続く現状を見ていると、会費・ご寄付・カンパ等の収入は、予測を下回ってしまうかもしれません。何とぞ、皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。
9月1日からの17日間でお寄せいただいたご寄付・カンパは、144件、152万2700円となりました。ご寄付・カンパいただいた皆さま、本当にありがとうございます。
今月の、上記の17日までにいただきました152万2700円ですと月間目標額の420万円の約36.3%となります。9月も残り2週間を切りましたが、約64%の267万7300円が必要となります。
さらに先月は、赤字となっており、IWJはキャッシュフローの足りない8月を乗り切るため、100万円を岩上安身から借り入れました。すでにお伝えしている通り、IWJは、岩上安身に前期だけで993万5000円借り入れており、今回の100万円とあわせて1093万円を借り入れてしまっています。
個人から1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、岩上安身は前期も途中から無報酬で働いておりましたが、今期も1年間、無報酬で働くことを決めています。そうなりますと、岩上自身の生活は貯金を崩しながら、糊口をしのいでいる状態が続きます。これ以上、会社が岩上安身に頼るのは苦しい状況です。
どうか皆さまのお力で、IWJをお支えください!
コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています!
IWJも例にもれず、前期の第11期に、突然のコロナ禍とコロナに伴う経済的危機の影響により、残念なことですが、会員数が大幅に減少してしまいました。
会費とご寄付・カンパがIWJを支える収入の2本柱ですので、会員の減少は即、会費の減少につながり、ご寄付への依存度がどうしても上がってしまうことになります。
同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまにご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。
しかし、特定のスポンサーをもたないことで、縛られず、何者にも忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です。
非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます。
その会費と、月々、皆さまからお寄せいただく、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのためになる真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。
長引くコロナ禍とそれに伴う不況に、まだ出口は見えません。IWJの苦境も、間違いなく第12期も続くでしょう。
しかし今秋には衆議院選挙を控えており、その際には、報道と言論の力によって日本を変え、破滅的な戦争への道からまぬがれることはできるはずだと我々は信じています。またそうならなければ、日本は本当に滅んでしまいます。
現在与党政府は、このコロナ禍のただ中にもかかわらず、米国の盾となるべく、日本列島中に、ミサイルを配備する用意をして、その結果、米軍に向かうべき中国のミサイルを日本列島内で「吸収」させるという「破滅的計画」の準備を推し進めています。
改憲による緊急事態条項の導入も、実現すれば、ナチスと変わらない独裁内閣が実現し、どんな無茶な国民への「命令」であろうと、法律と同じ効力をもつ「政令」として出せるようになります。
そんな危険な緊急事態条項を堂々と憲法に導入すると言っている自民党の総裁候補の中には、安倍晋三前総理が支持する「お気に入り」の高市早苗氏のように、中国の軍事施設の上空まで核ミサイルを飛ばし、上空で核爆発させて、電磁パルスによって敵のミサイルを無効化させるなどというとんでもないことをテレビで公然と言い出す人もいます。
まず第1に、核保有国でない日本が簡単に核保有できるわけがありません。その上で、中国からの攻撃を察知して、その直前に、中国の領空の上までミサイルを飛ばして核爆発を起こして電磁パルスを引き起こすというのも、ムチャクチャな話です。
核爆発によって電磁パルスを発生させれば、大規模停電を引き起こすだけでなく、ありとあらゆるインフラがしなくなり、電子機器の誤作動も引き起こされます。事故も多発するでしょうし、人命も損なわれるでしょう。地上の中国の核兵器の命令系統に狂いが生じ、誤発射されたり、誤爆したりする可能性もないとは誰も言いきれません。
そうなった時の中国のダメージは大きく、かつ電磁パルスの「奇襲」攻撃への報復感情は凄まじいものになるでしょう。「無効化」できる核戦力は、一部に限られます。海中の原潜のSCBMなど「無効化」できない残存核戦力が必ず残ります。電磁パルスの「奇襲」を「第2の真珠湾攻撃」と受け取られた時、日本列島全土への核攻撃が正当化され、決断を下されかねません。
高市氏の頭には、「第一撃」を中国より早く撃ち込むこと、そのことしかないようです。「その後」にまったく考えがおよんでいません。これほど危険な考え方はありません。
驚くべきことに、高市氏は、電磁パルスで相手のミサイルが一時的に無効化されたら、まるで中国軍がその後、報復してこないかのような物言いです。空想の中でおしゃべりをしているのです。
「第一撃」を敵に食らわせた、その後の戦争の見通しがまったく「白紙」で、何も描けていない。政治家として、総理総裁候補者として、これほど危うく、愚かな人はいません。
こんな愚かな人物が、自民党の総裁候補として立候補し、安倍晋三前総理に支持され、独裁を可能にする改憲を主張しているのです。しかも後述するように、自民党の党員・党友アンケートでは、高市氏の支持が急激に高まり、彼女が落選確実な泡沫候補者とは言えなくなっています。
さらに問題なのはマスコミです。昼間のワイドショーでこれだけ危険な発言を行ったことを、産経新聞を除いて、読・毎・朝・東京各紙は一切掲載していません。電磁パルスとは何か、何も報じず、何の解説も論評も批判も行われていないのは、メディアとしての役割を完全に放棄していると、言わなくてはなりません。
ここで、日本人全員が気づかなくてはいけないのは、日本がいつまで米国の庇護を当てにしていられるのか、という問題です。高市早苗氏のような人が、中国との戦争の戦端を切ったあと、米軍が日本を守るために大きな犠牲を払って中国と戦ってくれると本気で思っているのですか? という問いです。
同時多発テロ以降、米軍が20年間も戦ってきたのは、見当違いの「標的」でした。主犯のビン・ラディンはサウジアラビア人で、サウジのイスラム原理主義教義ワッハーブの信奉者でした。同時多発テロに、アフガニスタンもタリバンもイラクも関わっていません。
しかし、米軍は、サウジの独裁政権や原理主義者を攻撃するのではなく、見当違いなことに、アフガンにミサイルの雨を降らせて侵攻し、次にイラクを「大量破壊兵器」を持っていると虚偽の言いがかりをつけて、国まるごと破壊しました。
そのあげく結果はどうなったでしょうか? 米軍がアフガニスタンで20年も侵略戦争を行い、あげく樹立した親米傀儡政権を無責任に見捨てて米軍が撤退すると、米軍と20年間戦ってきたタリバンは、あっという間に支配地域をほぼ全土に拡大し、首都カブールに無血入城を果たしました。
呆れるのは他国を侵略しておいて、コストが見あわないとか、米軍兵士の犠牲が多いなどと判断した時の、米軍・米国の薄情さ、逃げ足の速さです。
こんな米軍が、日米安保にもとづき、自分たちをいざという時に守ってくれるだろう、などと信じている方が、さすがにどうかしていると言わざるをえません。彼らは、いざという時には守ってくれず、逃げ出す連中なのだ、ということが誰の目にも明らかになったはずです。
誰の目にも、と書きましたが、我が日本では、まだ多くの人が目を覚ましていません。まだまだ国民の多くは、目を覚まさず、「日米安保」という「御神体」を拝んで、「日米安保基軸」とマントラを唱え続けているのが現状です。
8月31日、立憲民主党の枝野代表は、定例記者会見において、IWJ記者の質問にこたえ、米国の衰退、中国の台頭という環境下において、日本の安全保障については「日米同盟機軸」のひと言で終わらせてしまいました。
※「米国は国益にならないと判断すれば、支援対象国を切り捨てる」とIWJ記者が指摘! 枝野代表は「日米同盟を基軸とする以外の日本の外交姿勢にはリアリティーがない」と断言!~8.31立憲民主党・枝野幸男代表記者会見 2021.8.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495757
与党自民党だけではなく、野党の代表まで、「日米同盟」への依存をますます深める「思考停止」に陥っているのが現状です。右派も左派も問わず、米国への依存しか思いつかない、こうした日米安保カルトの洗脳が解けるには、まだ相当な時間と一定のショックが必要なのかもしれません。それが、愚かな戦争と再度の徹底した敗北なのだとしたら、あまりに痛過ぎます。
今年の衆議院選挙は、与党を中心とした属米改憲勢力を落選させ、最低限、衆議院の議席の3分の2以下にまで減らして、改憲発議ができないようにしなければいけません。
そうでないと、改憲による緊急事態条項導入が即座に現実のものとなってしまいます。そして本当に頭のネジが何本か外れた対米依存症の政治家と、米国の言うことを追認するだけの官僚、御用メディアによって、しなくてもいい戦争が現実のものとなってしまう可能性があります。
今年秋の総選挙は、日本という国、1億2000万の国民や、北海道から沖縄までの国土が、米軍に利用されてしまうかどうか、そして民主主義と国民主権と平和と日本国憲法を守れるかどうかがかかった、最後の、重要な選挙となるかもしれないのです。
属米改憲勢力が大勝するようなことがあれば、報道の自由も言論の自由もなくなり、IWJの存続ももちろん不可能になると思います。
一部の野党だけでなく、多くのメディアが既に権力に屈していることは、自らスポンサーとなった東京五輪を巡る報道や、民放連が自主規制なしに改憲CMを受け入れると開き直っている姿勢を見れば一目瞭然です。
先述した通り、高市早苗氏の、テレビ生放送中の重大な問題発言も、ほとんどのマスメディアが、「問題視」せず、ベタ記事程度ですませています。会見などで質問し、問題視し続けているのはいまだにIWJだけ、というのが、この国の報道・言論の鈍感さ・思考放棄・事なかれ主義のあらわれなのです。
マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。
決して負けられないこの戦いに、IWJとともに、ぜひ皆さまにも一緒に参戦していただきたいと思います。前線には我々が立ち、売国的な権力に挑みます。皆さまにはぜひ、後方支援となる会員登録とご寄付・カンパをどうぞよろしくお願いしたく存じます。
12年目となるIWJへ、皆さまからの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)
※みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
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◆中継番組表◆
**2021.9.18 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh1・京都】「衆院選に関する内容」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
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【タイムリー再配信992・IWJ_Youtube Live】20:00~「高市総務相に計925万円の闇金疑惑!? 『米国連邦議会立法調査官』の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
2016年5月に収録した、岩上安身による上脇博之氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた高市早苗氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%ab%98%e5%b8%82%e6%97%a9%e8%8b%97
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/302378
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◆中継番組表◆
**2021.9.19 Sun.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【タイムリー再配信993・IWJ_Youtube Live】20:00~「『季論21』フォーラム 電波はだれのものか ~『停波』発言と報道・メディア、言論・表現の自由を考える~」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
2016年5月に収録した、 「『季論21』編集委員会」主催のフォーラムを再配信します。これまでIWJが報じてきた報道規制関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a0%b1%e9%81%93%e8%a6%8f%e5%88%b6
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/304002
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
石破氏が総裁選不出馬、河野氏支持を表明! 中国に対する高市氏の「電磁パルスによる敵基地無力化論」という「妄想」的発言に関するIWJ記者の質問に、石破元防衛相は「核爆発を伴うEMP弾の保有はNPTを瓦解させる!」と批判!核保有と中国領空での核の先制使用による電磁パルス攻撃という現実性のまったくない高市「パルス」論は早々と破綻!~9.15自由民主党 石破茂・衆議院議員記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496251
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■ブースター接種最新研究! イスラエルで60歳以上のブースター接種者と非接種者を比較研究! 3回目のブースター接種により、感染抑制効果が11.3倍、重症化抑制効果は19.5倍も増大! しかし実際のイスラエルの感染者数と死亡者数は減っていない! ブースター接種の有効性について専門家の意見は一致してはいない! 実験と現実のこの乖離は!?
9月15日、イスラエルの研究チームが「イスラエルにおけるCovid-19に対するBNT162bsワクチン・ブースターの防御」という論文(査読論文)を世界5大医学雑誌の『THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE』に発表しました。
※Protection of BNT162b2 Vaccine Booster against Covid-19 in Israel(THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE、2021年9月15日)
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2114255?query=featured_home
この研究では、2021年7月30日から8月31日までのイスラエル保健省の113万7804人のデータベースを使用しました。年齢は60歳以上で、5か月以前にワクチン2回接種を完了している人を対象としています。この数は、イスラエルの60歳以上の人口の大半をカバーしています。
比較したのは、ブースター接種グループと非ブースター接種グループのCovid-19の感染率と重症化率です。
この研究の結果、3回目のブースター接種により、感染抑制効果が11.3倍、重症化抑制効果が19.5倍も増大しました。
この結果だけを見ると、ブースターショット接種には明らかな効果があり、ぜひとも急いで採用すべきと思うところですが、そう事は簡単ではありません。
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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■<本日の再配信>本日、2016年5月18日に収録した「高市総務相に計925万円の闇金疑惑!? 『米国連邦議会立法調査官』の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏 2016.5.18」を再配信します!
本日、20時から、一躍総裁選で大注目を集める時の人、高市早苗前総務相に関わる複数の重大疑惑を再配信します!
日本国民の救世主、具体的な政策を持っている、弱者に寄り添っている、演説が非常に上手い、優秀、天照大神の再来などと、ネット上で多くの信者を集める高市氏に看過できない疑惑が複数存在することはあまり知られていません。
岩上安身は、奈良地検に高市氏の計925万円の闇金疑惑を告発した上脇博之神戸学院大学教授に2016年5月にインタビューを行っています。
岩上は次のように、上脇氏に語りかけています。
岩上安身「高市氏は、近畿大学経済学部教授や自民党広報部本部長、通産省副大臣、内閣特命担当大臣(小泉・福田・麻生内閣)、情報調査局長、政調会長など、大変な要職を歴任しています。総務相として選挙やメディアに大きな影響力を持つ高市氏の、政治資金報告書に計875万円(+50万円。後述)の不記載があったのですね」
これに応えて、上脇教授は、次のように述べているのです。
上脇教授「自民党の奈良県支部連は、2012年、高市氏が代表の、第2選挙区支部に交付金440万円を支出した。これは合法です。しかし、第2選挙区支部の収支報告書には記載がない。2013年の435万円もない。つまり、払った記録はあるが、受け取っていないことになり、何に支出したかが不明です。表に出せない使い方で、闇金とは書けないので、入金自体を記載しなかったのではないでしょうか」
岩上安身「舛添都知事の問題を見ると、政治家は、公私混同で乱費してしまうことがあるとわかります。高市氏には、さらに50万円の不記載もあったといいます」
上脇教授「奈良県薬剤師連盟と奈良県選挙区第1支部が、第2支部に5万円ずつ。また、奈良県トラック運送事業政治連盟が、高市氏の政治団体『新時代政策研究会』にパーティー券の代金40万円を支出したが、同会の収支報告書には記載がありません。875万円+50万円=925万円が闇金になっています」
1000万円近い公金が使途不明なのです。しかし、この件は、2017年2月7日付で不起訴処分になりました。
※高市総務相ら不起訴処分 政治資金収入の不記載問題(朝日新聞、2021年2月9日)
https://digital.asahi.com/articles/ASK285S9GK28PTIL01L.html
これだけではありません。
「日本人初の米国連邦議会立法調査官として金融・ビジネス立法を担当」と謳った1993年初立候補時の高市氏の選挙公報ですが、しかし、その給料は松下政経塾から出ていたのです。
上脇教授は、この点について次のように述べています。
上脇「連邦議会調査官、と聞いたら公務員で国から給料をもらっている人かと思ってしまう。実は、松下政経塾から給料が出ていたとなると、内容に齟齬が生じる」
上脇氏「経歴詐称。公職選挙法違反に問われる。違法かどうかはともかく、政治的、道議的に信用を失墜させ、有権者を欺いたことになります。逆に、なぜ隠すのか問いたくなる。おそらく、ウソを言ってしまった自覚があるのではないのでしょうか」
「疑惑」にこそ、政治家の本質が宿ります。それは我々が繰り返し繰り返し経験してきたことです。
詳しくはぜひ、再配信を御視聴ください。
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【タイムリー再配信992・IWJ_Youtube Live】20:00~高市総務相に計925万円の闇金疑惑!? 「米国連邦議会立法調査官」の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏 2016.5.18
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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■8月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの危機を救ってくださった皆さま、誠にありがとうございました!
8月は369件、332万9100円のご寄付・カンパを頂戴いたしました。コロナ禍の厳しい経済状況の中、誠にありがとうございます! 大切に使わせていただきます。
ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方160名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。
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T.M. 様
田中美穂 様
岩佐洋介 様
K.K. 様
Sayaka Hiratsuka 様
M.N. 様
T.T. 様
SHIGEKO MATSUZAKI 様
C.K. 様
毛利高雄 様
M.S. 様
Y.S. 様
高木 康夫 様
高木 裕子 様
中根 緑 様
H.H. 様
鈴木 徹 様
T.I. 様
尾西 トヨ 様
S.I. 様
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皆さま、誠にありがとうございます。皆さまの支えが我々の誇りであり励みです。心より感謝申し上げます。今後とも、どうぞ、岩上安身とIWJをご支援くださいますようよろしくお願い申し上げます。
■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます! 岩上安身が直接、感謝をこめて、ひとつひとつのメッセージにお返事させていただきました!
ご寄付者様から嬉しいメッセージをいただきました。ここに、感謝を込めてご紹介させていただきます。
メッセージひとつひとつに、岩上安身がご返信を書かせていただきます! ぜひ嬉しい励ましのメッセージ、あるいは、ご質問やご提案などにもお答えしますので、お寄せください! ただし、会員の方で、ご寄付者様からのメッセージのみとさせていただきます!
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IWJの活動を、途絶えさせてはならないと思うから。(O.T. 様)
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O.T. 様
ありがとうございます。
世の中の価値観がすべて拝金主義的になってきて、大金を稼ぐものが正しく、稼げないものは世の中に必要とされていないのだから消えるべきだと新自由主義者は説きます。竹中平蔵氏流に言えば、市場から退出すべきだ、と。
こうした新自由主義者からすると、IWJは大金を稼げないのだから消えていくべきだ、ということになるのでしょう(苦笑)。
しかし彼ら新自由主義者は、多くの大切なものを見落としています。
広く公共性、公益性にからむ仕事は、金儲け、利益追求の一点張り、という姿勢で行ってはならないし、やれば確実に社会が荒廃してしまいます。
例えば、警察も、消防も、メディアもそうでしょう。仕事をつくるために、事件を捏造したり、放火したり、ありもしないスキャンダルをでっち上げたりしてはならないのですから。
私は、そうした公共性、公益性は市場至上主義のものさしだけでは、はかれないし、市場では生み出されない価値があるのだと言い続けてきました。
そう言い続けて、公共性や公益性の高い仕事や制度を守ろうとしているうちに、まったくの私企業であり、公的補助も何も得られていない自分の零細会社(IWJ)の経営が危うくなってしまいました(苦笑)。
我ながら、馬鹿だなあと思いますが、広く、市民の皆さんに支えられて、NHKとは対極的な「草の根の公共」「下からの公共」放送・報道を続けてこれたこと、今なお続けられていることは、市民の皆様の支えと支持があってのことで、それ以外の何ものでもありません。
私は、自分たちの仕事を誇りに思う以上に、私たちのような者たちに期待を寄せ、直接的な経済的支援で支えてくださっている人々がこの社会の中に現実にいる、そのことの方が驚きであり、感動であり、また、心から誇りに思います。
おかげさまで、NHKの知人・友人には、「直接的に支えられてやっている我々こそが、本当の草の根民主主義の公共放送なんだぞ」と胸を張ることができています。規模はケタ違いですけど(笑)
(岩上安身)
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「赤信号 みんなで渡れば 怖くない。。」当時はたけしさんのギャグに腹を抱えて笑い転げておりましたが。。(たとえ話としてでのお話ですが)まさか本当に自分も赤信号とは知りつつも、真心にふたをしながら何も感じないかのようにふるまいながら時代という名の横断歩道をふらりふらりとわたり続ける時代が来るとは思いもしませんでした。
そんな中で岩上さんやIWJという存在は「今は赤信号かもしれないですよ~」と知らせてくれている貴重な存在の一つなのだと感じております。
わたり続けながらも赤信号なのだからやっぱり止まんなきゃなと気づき、少し止まる勇気を私は持ちたいなと。。
長文すみません。少額ではありますが、再々度寄付を致します。失礼いたします。(O.K. 様)
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O.K. 様
ご寄付をありがとうございました。
赤信号を、1人1人が何も自分では判断せず、「皆が渡るから」というだけの理由で渡ってしまう。そんな日本人の特性をビートたけし氏は、鋭く見抜き、風刺しました。
その一語が、一過性の忘れさられていく「ギャグ」とは違って、何十年経っても、時代を超えた「警句」として語り継がれていく。
これは笑っていいのか。憂いて泣くべきことなのか、怒るべきか、あきれるべきなのか、失笑しつつ、「ま、いいか、いつものことだし」として、一緒にまたまた皆で「渡って」しまうべきなのか。
本当に困り果てます。
でも、それでも、さすがに中距離ミサイルを日本各地に配備し、中国とミサイルの撃ち合いをして「差し違え」てくれよ、という米国の図々しい要求に、言われたまま乗っかって、「敵基地攻撃論」を言いだすなどというのは、「ま、いいか」ではすまされせん。
さらに、高市早苗氏に至っては、中国のミサイル発射の前に、なぜか日本が察知でき(技術的にできません)、隠された核ミサイルの地下サイロをすべて把握して(把握できません)、その中国領土の高高空の領空の上で、核爆発を起こし(できません。そもそも日本は核爆弾を保有していませんし、保有するなら日米原子力協定を破棄し、米国からの圧力と、国際的孤立を覚悟しなくてはなりません)、その上で電磁パルスを起こして、ミサイルを一時的に無力化したら中国の脅威は終わるかのように言うのは論外です。
1人1人が何も考えず、じゃ「パルス」にまかせるかと言って渡ってしまっていいそんな「赤信号」じゃありません。取り返しのつかない「赤信号」です。電子機器がすべて破壊されて、情報とデータが消え、通信ができなくなり、情報の霧の中で、恐怖と怒りに駆られて、徹底したミサイル攻撃をかけてくることでしょう。
高市氏の無責任な放言だけは、どうしても看過するわけにはいきません。彼女が「電磁パルスよ!」と一言言えば、みんなで、破滅的な「赤信号」を渡ってしまいかねないところがある。残念ながらそれが日本人の甘さであると、僕は思っています。
僕は、忖度が苦手な人間で、マスコミはいったい何を忖度しているのか、よくわかりません。高市発言について、産経を除いて、朝・読・毎・東京とどこも書かない。
その後の会見でも、IWJ以外では誰もこの件を質問しません。
記者クラブの皆さんは何か理由があって「空気」を読んでいるのでしょうが、それが何なのかさっぱりわかりませんし、わかりたくもありません。
おかしいものはおかしいだろう、どういうつもりで言ったのか、と高市氏に問いただしたいと今も思っています。
そのために、自民党からも、政府からも記者クラブからも、煙たがられっぱなしですが、でもやはり、忖度せずに、聞くべきことは聞いていかないといけません。
この「電磁パルス」は自分が使うと口にしたからには、相手もこちらに対して使ってくることを想定すべきです。実際に使われれば社会は石器時代に逆戻りすると言われています。さらに日本の場合、原発のメルトダウンが必至で、高濃度の放射能に汚染され、人はもう誰も住めないでしょう。
そんな未来はまっぴらです。忖度せず、「赤では止まれ!」と、誰がどう言おうと、叫びたいと思います。共感いただけたなら、ぜひご支援ください!
(岩上安身)
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それでは、本日も1日よろしくお願いします。
IWJ編集部(岩上安身、渡会裕、六反田千恵、尾内達也、中村尚貴)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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