日刊IWJガイド・非会員版「東京都新規感染者243人で最多を更新! 感染者急増にも関わらず5000人イベントを解禁した政府は、なぜ事態収拾の手を打たないのか!?」2020.7.11日号 ~No.2858号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~東京都新規感染者243人で最多を更新! 感染者急増にも関わらず5000人イベントを解禁した政府は、なぜ事態収拾の手を打たないのか!?
■【中継番組表】
■「社会が抱える病理がこのれいわ新選組の中にもあった」「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」大西つねき氏の「命の選別」発言に対するれいわ新選組 山本太郎 代表 囲み記者会見
■新型コロナウイルスの抗体が3か月しかもたない!? ワクチンができても年に4回打たなければいけない!?
■東京都が「夜の街」休業要請協力金1店舗50万円を補助! 現実には市中感染急拡大の今、なぜ広範な対策に取り組まないのか!?
■米国の老舗ファッションブランドの「ブルックス・ブラザーズ」が新型コロナの影響で経営破綻!! 米国ではコロナ禍で相次ぐ大型倒産、日本では日銀が2四半期連続で全地域での景気判断引き下げを発表!
■<インタビュー報告>「GDP」世界一となった中国! 世界と日本はどう向き合うのか!? 「21世紀最大のテーマ『覇権をめぐる米中衝突』が現実に! 常時臨戦国の『正体』を露わにした米国と属国日本! 『朝鮮戦争の正体』が見せる真実! 岩上安身による 元外務省情報局長・孫崎享氏インタビュー 続編」
■<本日の再配信>本日午後6時半から「[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍『統合エアシーバトル』全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長」を再配信します。
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■はじめに~東京都新規感染者243人で最多を更新! 感染者急増にも関わらず5000人イベントを解禁した政府は、なぜ事態収拾の手を打たないのか!?

 東京都のコロナ新規感染者が10日に243人に達し、前日に続いて過去最多を更新しました。また、2日連続で200人を超えたのは「第1派」を含めて初めてのことです。

※東京都 新たに243人の感染確認 きのう上回り最多 新型コロナ(NHK、2020年7月10日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200710/k10012507891000.html

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◆中継番組表◆

**2020.7.11 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・福島 IWJ_YouTube Live】16:30~「第15回甲状腺検査評価部会と記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 6月15日に収録した、「福島県県民健康調査課」主催の部会と記者会見を録画配信します。これまでIWJが報じてきた福島県県民健康調査関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E6%B0%91%E5%81%A5%E5%BA%B7%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%AA%BF%E6%9F%BB
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【タイムリー再配信 697・IWJ_YouTube Live】20:00~「[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍『統合エアシーバトル』全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長(前半)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2013年4月に収録した、岩上安身による伊波洋一氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた日米地位協定関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%97%a5%e7%b1%b3%e5%9c%b0%e4%bd%8d%e5%8d%94%e5%ae%9a

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/72007

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◆中継番組表◆

**2020.7.12 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「変えよう選挙制度『都知事選を振り返って』―登壇:紅林進氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 7月8日に収録した、「『変えよう選挙制度』の会」主催の7月例会を録画配信します。これまでIWJが報じてきた選挙制度関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%81%b8%e6%8c%99%e5%88%b6%e5%ba%a6
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【タイムリー再配信 698・IWJ_YouTube Live】20:00~「[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍『統合エアシーバトル』全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長(後半)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2013年4月に収録した、岩上安身による伊波洋一氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた日米地位協定関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%97%a5%e7%b1%b3%e5%9c%b0%e4%bd%8d%e5%8d%94%e5%ae%9a

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/72007

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

紛糾する質疑!フリーランスへの給付金支給に無用の条件である国民健康保険の有無が立ちふさがる!また給付事業は何次下請けまであるのかなども明かされず!~7.7野党合同国対ヒアリング(持続化給付金+Go Toキャンペーン)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477764

コロナ被害に重なる西日本豪雨災害。九州地方で苦しんでいる方々への支援を求め、日本共産党国会議員団、東京都議などが雨中の訴え!~7.9日本共産党「豪雨災害の救援街頭募金活動」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477894

宇都宮健児候補「引き続き都政の改革、監視を続ける市民運動は続ける」と強調!! 一方、「大変残念な思いだ。多くの都民の声に応えることが実現できなかった」と悔しさを滲ます!! ~7.5 東京都知事選 宇都宮健児候補 開票中の事務所の模様
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477691

「大阪都構想は勝つまでジャンケン」!? 大阪出身・元芸人の日本共産党清水ただし衆議院議員が安倍自公政権の補完勢力「維新」を徹底解説!~「維新の会」って何やねん―講演:清水ただし氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477752

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

東電株主総会で発言!「東電はJヴィレッジの復旧工事に放射能で汚染された廃棄物を使った!」~7.1「第82回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!東電は2200億円の原電支援するな!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477326

「鮮人の爆弾、実は『りんご』」!! 当時の人もデマと知っていた関東大震災における「朝鮮人暴動」!政府も公文書で認める「朝鮮人虐殺」をなかったことにする工藤美代子氏らの「トリック」を加藤直樹氏が徹底論破!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477005

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■「社会が抱える病理がこのれいわ新選組の中にもあった」「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」大西つねき氏の「命の選別」発言に対するれいわ新選組 山本太郎 代表 囲み記者会見

 「社会が抱える病理というものも、このれいわ新選組の中にもあったんだろう」

 れいわ新選組の大西つねき氏が自身の配信した動画内で「高齢者の命を選別すべき」と発言したことについて、10日、山本太郎代表は、れいわ新選組党本部前で行われた囲み記者会見で、IWJ記者の質問に無念さをにじませるように、こう語りました。

 山本代表によると、大西氏の発言について、来週、総勢18名からなるれいわ新選組の総会を開き、多数決で処分を決めるとのこと。

 また、山本代表は、総会の前に党の全員で生命倫理のレクを受けることを明らかにしました。

 この続きは以下のURLよりご覧下さい。

※「社会が抱える病理がこのれいわ新選組の中にもあった」「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」大西つねき氏の「命の選別」発言に対するれいわ新選組 山本太郎 代表 囲み記者会見 2020.7.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478008

 大西氏の「高齢者の命を選別すべき」という発言については、ぜひ以下の記事もあわせてご覧下さい。

※れいわ新選組の公認候補である大西つねき氏がナチスも顔負けの「高齢者の命を選別すべき」と発言!! しかも「生命の選別しないと駄目だ」「その選択が政治」とまで言いきる! しかし、れいわ代表の山本太郎氏は大西氏を「除名しない」と声明!! 2020.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477830

■新型コロナウイルスの抗体が3か月しかもたない!? ワクチンができても年に4回打たなければいけない!?

 7月19日付の日刊ゲンダイで、新型コロナウイルスの抗体が3か月しかもたないという、スペイン保健省の研究結果が報じられました。

 同記事によると、「スペイン保健省は7万人を対象に3カ月にわたって3回の抗体検査を行った。1回目の抗体検査で陽性、つまり体に抗体ができていた被験者のうち14%は3回目で陰性となった。抗体は3カ月で減少する」とのことです。

 さらに中国の重慶医科大学等の研究チームも、同様の内容の論文を発表しました。「感染後3~4週間経つと80%の人から抗体が確認された。しかし、いったん抗体が検出された人でも、退院から2カ月後には、症状があった人の96・8%、無症状の人の93・3%は、抗体が減少していた。このことから『コロナ抗体は2、3カ月で激減する』」。

※コロナ3カ月で抗体減 集団免疫とワクチンは“風前の灯火”か(日刊ゲンダイDIGITAL、2020年7月9日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/275757

 この抗体が3か月しか持たない、という研究結果が発表されたことで、期待されていた2つのコロナウイルスへの対策に、さらなる暗雲が立ち込めています。「集団免疫の獲得」そして、世界中で開発が進められている「ワクチン」です。

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■東京都が「夜の街」休業要請協力金1店舗50万円を補助! 現実には市中感染急拡大の今、なぜ広範な対策に取り組まないのか!?

 東京都は9日、感染者が発生した接待をともなう「夜の街」関連の店に対して、市区町村が休業要請する場合には、都が協力金として1店舗50万円を補助すると表明しました。同日発表したコロナ対策を中心とする3132億円の補正予算案の中に計上したことを時事通信などが報じたものです。

※東京都、「夜の街」休業で協力金 市区町村に1店50万円補助―新型コロナ(時事通信、2020年7月9日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070901107&g=soc

 歌舞伎町(新宿区)や池袋(豊島区)のホストクラブなどでクラスター(感染者集団)が発生しており、各区の集団検査費用や上記の休業要請費用等として「50憶円を確保した」と時事通信は報じています。

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■米国の老舗ファッションブランドの「ブルックス・ブラザーズ」が新型コロナの影響で経営破綻!! 米国ではコロナ禍で相次ぐ大型倒産、日本では日銀が2四半期連続で全地域での景気判断引き下げを発表!

 世界最古の紳士服販売店として知られ、歴代米大統領も愛用したアメリカン・トラッドの老舗、米国の「ブルックス・ブラザーズ」が8日、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条の適用をデラウェア州の裁判所に申請しました。

 新型コロナウイルスによりテレワークが増え、またカジュアルなファッションで通勤する人々が増加し、スーツやネクタイといった、「ブルックス・ブラザーズ」主力の高級衣料品の需要が低迷、コロナ以前から、250件ある米国内の店舗の51店舗を閉店することを決定していた矢先に、新型コロナウイルスの流行が発生し、次々と全店の休業をせざるをえなくなり、今回の破産にいたったとのことです。

 なお、日本の「ブルックス ブラザーズ ジャパン」は、米国本社と日本のダイドーリミテッドの合弁会社であり、財務的に独立していることから、通常通り営業を続けるとのことです。

※米ブルックス・ブラザーズが破産法申請 コロナで打撃(日本経済新聞、2020年7月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61306650Y0A700C2000000/

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■<インタビュー報告>「GDP」世界一となった中国! 世界と日本はどう向き合うのか!? 「21世紀最大のテーマ『覇権をめぐる米中衝突』が現実に! 常時臨戦国の『正体』を露わにした米国と属国日本! 『朝鮮戦争の正体』が見せる真実! 岩上安身による 元外務省情報局長・孫崎享氏インタビュー 続編」

 「東シナ海はすでに中国が支配! だから南シナ海に米空母が来るのはショーにすぎない!」

 7月9日に行った岩上安身による孫崎亨氏へのインタビューでは、この衝撃的コメントをはじめ、さまざまな驚くべき言葉が、孫崎氏から連続して語られました。

 インタビューのテーマは孫崎氏の最新刊『朝鮮戦争の正体』と米中衝突でしたが、戦後史と現在の政治のつながりを見すえた、より一層幅広いものとなりました。

 まず、中国で香港の「国家安全法」が可決され、外国人や海外NGOや新聞・通信社にも適用されることが話題となりました。

 孫崎氏は、これを考えるにあたって、冷戦下での米国のソ連に対する関与の例をあげました。

 冷戦時代、核戦争につながる米ソ直接対決はできないから、米国は人権問題や宗教問題でソ連国内にゆさぶりをかけました。米国は中央アジアのソ連周辺国、特にイランのイスラム化を推進。フランス亡命中のイスラム教指導者のホメイニ師に米国情報機関が接触し、結果、イスラム革命に至ったと孫崎氏は解説します。

 1979年のソ連に下るアフガン侵攻も同様で、孫崎氏はソ連の関係者に対して、日本の真珠湾攻撃と同じで、米国が戦争へ誘い出していると忠告したが、聞き入れられなかったと証言します。

 中国は当然ソ連の例を研究しており、今回の香港問題でも、米国が香港の人権問題を取り上げたことが、国家安全法につながったと孫崎氏は述べます。

 その背景には、中国が購買力平価ベースのGDPで米国を抜いて世界一になった自信があると孫崎氏は指摘します。技術力でもファーウェイのように中国企業がトップを走るようになり、研究機関ランキングでトップは中国の研究所、2位がハーバードという例をあげました。

 しかし中国が米国を抜いたことを日本の国民も政治家も知らないと孫崎氏は指摘します。たとえば政権に強い影響力を持つ竹中平蔵氏も、「中国が米国追い抜くなどありえない」と述べていたと言います。現実がまったく見えていないというのは、このことでしょう。

 香港の「国家安全法」に関して、「内政不干渉」を理由に国連人権理事会で53か国が中国を支持する共同声明出したのに対して、「人権問題」を理由に国家安全法の見直しを求める共同声明を出したのは欧州や日本など27か国にとどまりました。

 中国を支持する国には、サウジアラビアのような親米国も含まれています。一方、韓国、ロシア、インド、イスラエルはどちらにも与していません。世界のパワーバランスの大きな変動が見て取れるようです。

 香港問題に関する孫崎氏自身の考え方は、「内政不干渉」を重視する、すなわち「紛争をしないこと」を重視することだと述べました。

 「内政不干渉」とは、欧州で17世紀にカトリックとプロテスタントによる「30年戦争」の後、国民国家が形成され、国連憲章の主旨となったように、歴史の裏付けのある考え方だと言います。

 「内戦不干渉」とは、自国と相手国とどちらが正しいかを競うよりも、紛争しないことのほうが重要であり、紛争につながる他国の内政に干渉をしないことを優先する思想であると孫崎氏は説きました。

 一方で孫崎氏は、親中国の国は一帯一路エリアで、人権を大切にしない国が多いとも語りました。

 孫崎氏はさらに、「G7とそれ以外の国の各上位5か国を比べると、G7以外の国のほうがGDPが多くなっている」という事実を指摘します。グローバリズムで知識と資本が自由に動いたため、中国がGDP1位となり、G7の時代も終わったという事実を直視する必要があるというのです。

 さらに孫崎氏は、世界経済を牛耳るために軍事力を必要とする米国の軍産複合体よりも、トランプのアメリカ・ファーストのほうがましとの判断や、米軍がアジアから引いても、空白ができるからと言って、中国や北朝鮮が押し寄せてくることはないとも語りました。

 孫崎氏の著書のテーマである、朝鮮戦争の実相にも触れながら、現在の日米の政治状況の分析を続けました。

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【再入荷!!】【孫崎享さんサイン入り】 「21世紀の戦争と平和」きみが知るべき日米関係の真実
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■<本日の再配信>本日午後6時半から「[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍『統合エアシーバトル』全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長」を再配信します。

 2013年4月2日に、IWJ日米地位協定スペシャルNo.4として、沖縄県民の米軍基地問題やオスプレイ配備に対する民意とその変化、また、米軍の動向からみた基地移設の真意について、元宜野湾市長の伊波洋一氏(現参議院議員)に岩上安身がインタビューを行いました。

 インタビューでは「日本全域がバトルゾーン(戦場)になる」という、統合エアシーバトル構想について取り上げました。伊波氏は、在日米軍が機能せず、日本全域が戦場となることについて、警鐘を鳴らしています。本日午後6時半より、このインタビューを再配信します!

 伊波氏は、沖縄県民の米軍基地問題やオスプレイ配備に対する民意の問題に触れ、「アメリカの空襲と原爆以外、日本は他国から侵略されたことがなかったが、沖縄では陸上戦で12万人の住民が殺され、戦後は土地を没収された。まさに侵略されている気持ちだ。沖縄の人たちは、アメリカ軍に守ってもらっているとは思っていない。沖縄住民の感覚や意識は、本土とはまったく乖離している。1989年、ソ連崩壊で冷戦が終わり、世界中の米軍基地は縮小し始めた。ところが、日本では増えている。なぜなら、米軍に思いやり予算を払っているからだ」と語っています。

 インタビューが行われた2013年から7年が経った今でも、日本政府は対米追従姿勢を変えず、むしろその姿勢を強めてきました。

 6月23日に発売された、ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回想録では、トランプ大統領が在日米軍の駐留経費負担として現在の4倍にあたる年間約8500億円を求めていていたことが証言されました。トランプ氏は日韓に対し「米軍を撤収させると脅せば、非常に強力な交渉上の立場を得られる」と指示したことも紹介されています。

※駐留経費負担「トランプ氏が日本に8500億円要求」 ボルトン氏回顧録(東京新聞、2020年6月23日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/37289

 依然として日本は搾取される立場にあることを物語っています。その搾取を実際に負担することになるのは、米軍基地問題を抱える沖縄県民をはじめとする私たち国民です。

 また統合エアシーバトルの話題もなりました。伊波氏は、海幹校戦略研究に発表された『統合エアシーバトル構想の背景と目的』などの資料を示しながら、「これは、日本を戦場に仮定した、アメリカ空軍と海軍の、中国に対する作戦計画だ。今までのような、前方展開基地の抑止力は、もう中国のミサイル攻撃に対して役に立たないので、攻撃の予兆を察したら、まず、日本の前線基地から一時的に空軍を即時撤退させる。そして、米国本土から長距離爆撃機などで応戦しつつ、日本本土から南下。琉球列島をバリアにして中国と戦う。その時に、辺野古の基地が必要になってくる」と解説しました。

 7月2日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、ハーバード大学のグレアム・アリソン教授(政治学)は、米国の外交問題評論誌『フォーリン・アフェアーズ』に寄稿した「新しい勢力圏と大国間競争―同盟関係の再編と中ロとの関係」という論文の中で、「台湾海峡有事を想定した、18のウォーゲームの全てでアメリカは敗れている」と、米国が中国相手の模擬戦で敗戦を繰り返していると指摘しています。

 統合エアシーバトル構想が発表された時と比べると、米中間の軍事的パワーバランスは急激に変化しているようですが、にもかかわらず、日米安保にも沖縄への米軍基地の集中にも何の変化もみられません。
 
 在日米軍基地が、中国軍の戦力を勘定に入れた上で、実際に日本の安全保障に役立っているかいるかどうかの根本的な議論すら、日米の論壇からは消えてしまっています。あるのは惰性で続く現状維持と、トランプ政権になってエスカレートする一方の、基地提供の見返りと兵器の爆買い要求です。

 伊波氏は「日本が戦場になるということを、われわれは知らないといけない。私たちの国が、そういう道を選び続けることが、本当にいいことなのか」と問いかけます。また、「日本と中国が仲良くなることを、アメリカは一番恐れている。日本は、中国をパートナーにしうるような、大胆な発想転換をするべきだと私は思う」とも語りました。

 詳しくは、本日午後6時半からの再配信を、ぜひご覧ください。

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【タイムリー再配信 697・IWJ_YouTube Live】18:30~
[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍「統合エアシーバトル」全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■IWJ第10期の期末は7月末です。今期末まで残り21日! IWJが赤字転落しないために、どうか皆様のご寄付・カンパでIWJをご支援ください!

 
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 新型コロナウイルスによる経済への悪影響が広がる中、IWJをご支援くださる皆様には岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 IWJでは期のはじめに、1年間の収支を考えて予算計画を立てていますが、今期は、ご寄付・カンパの目標額を5400万円に設定して活動してまいりました。

 しかしながら、今期第10期はコロナ禍の影響もあり、残り1か月となった6月末の時点で、ご寄付・カンパが目標額に対して1574万円以上の未達となっています。このままでは今期、1500万円以上の赤字が発生する可能性があります。

 今期末まで、あと21日しかありません。どうか皆さまからの緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

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■IWJから皆様にサイトのコンテンツについてお知らせがあります。

 
 日頃から、IWJをご支援下さり、様々なコンテンツを、ご視聴、ご覧いただきましてありがとうございます。

 現在、IWJのサイト上で一部のコンテンツが閲覧できない状態になっています。

 コンテンツの大がかりな整理を行っているためで、皆様にはご不便をおかけしており申し訳ありません。復旧まで少々お時間がかかるとは思いますが、もうしばらくお待ちください。

 これからも、激しく流動する「現代」という時代をくっきりと浮かび上がらせるために、IWJならではの視点、切り込み、深堀りで、記事、中継、録画配信、インタビューなどを、皆様にお届けしていく所存です! そのため様々な企画も進行中です。

 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20200711

IWJ編集部(岩上安身、木原匡康、近藤ゆり、城石裕幸、布施絵理子)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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