日刊IWJガイド「IWJの危急存亡の秋(とき)、岩上さんは復帰したばかりですが国内外の経済や外交にわたりインタビューを続けます!」 2019.2.12日号~No.2343号~(2019.2.12 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~IWJ第9期は半期を過ぎてご寄付・カンパが目標額の6割台にとどまり、もはや会社存続の危機です! 岩上さんは復帰したばかりですが国内外の経済や外交にわたりインタビューを続けます! どうか岩上さんとIWJへのご支援をよろしくお願いいたします!
┠■【中継番組表】
┠■米中両政府は11日、北京市内で次官級の貿易協議を開催、知財保護や中国の市場開放の行方は如何? 本日の再配信は中国通エコノミストの田代秀敏氏インタビューの米中貿易摩擦パート!13日午後2時半からは新たにインタビューします!
┠■「立党以来の悲願である憲法改正」!? 新規自衛隊員募集では「都道府県の6割以上が協力を拒否」!? そしてアベノミクスの自画自賛!? 自民党党大会でも止まらない安倍総理のトンデモ発言!/19日の午後7時から野党ヒアリングで活躍中の明石順平弁護士に岩上安身がインタビューします!
┠■ <お知らせ>
┠■現在IWJではテキスト班スタッフを募集中です! ぜひご応募ください!
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■はじめに~IWJ第9期は半期を過ぎてご寄付・カンパが目標額の6割台にとどまり、もはや会社存続の危機です! 岩上さんは復帰したばかりですが国内外の経済や外交にわたりインタビューを続けます! どうか岩上さんとIWJへのご支援をよろしくお願いいたします!

 おはようございます、IWJ編集部です。

 いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。

◇<IWJの危急存亡クラスの非常事態につきご支援のほどよろしくお願い申し上げます!>

 現在、IWJは活動費の約半分を会員の皆様の会費で、そして残りの半分を皆様からのご寄付・カンパで賄っています。IWJが、独立メディアとして精力的な活動を続けていくためには、皆様からの会費、そしてご寄付によるご支援がどうしても必要となります。

 IWJではこれまで、1年間の活動にかかる経費から計算して、年間のご寄付・カンパの目標額を1ヶ月500万円としていました。しかし、第8期にあたる昨期、最終的な決算報告で赤字となったことから、昨年8月から始まった今期第9期は緊縮予算に改め、1ヶ月のご寄付・カンパの目標額を450万円に下げました。支出をその分切りつめるということです。

 しかし、人件費以外に大きな支出費目がないIWJとしては、この緊縮予算を実行するにあたり、「スタッフへの報酬を削るわけにはいかない」という岩上さんの決断で、岩上さん自身の役員報酬を50%カットするという苦渋の決断もしています。岩上さんは、文字どおり身銭を切ってIWJを支えていますが、個人の資力には限界があり、その限界が目前に迫っています。

◇<2月は達成率10% 第9期半年間では6割台にとどまっています!>

 緊縮予算で臨んでいる第9期ですが、スタート以来、8、9、10月と3ヶ月連続で月間目標額を達成することができませんでした。11月だけは目標額を達成することができましたが、12月、1月はやはり未達です。

 振り返ってみれば第9期も1月末で半期となる6ヵ月を経過し、その間でご寄付・カンパの目標達成ができた月はわずか1ヵ月のみです。第9期半年間を通してのご寄付、カンパの目標達成率は7割すら切って6割台にとどまっています。しかも今月2月は1日から7日までご寄付・カンパは45万5568円と、月間目標額のわずか10%の達成率にしか届かない状態で、このままでは年間を通じての目標達成率もさらに押し下げてしまうでしょう。

 ご寄付・カンパによるご支援をしていただいた皆様には、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。しかし、ご寄付・カンパが現在のような状況が毎月続きますと、IWJの活動を維持していくことが困難となります。大げさではなく、IWJは会社としての存続も危ぶまれる状態が迫りつつあります。

 IWJの危急存亡の非常事態につき、改めて皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

◇<全編動画ご視聴いただくためには会員登録が必要です!年間一括のお支払いですと2ヶ月分お得です!>

 また、IWJの会員になっていただくことは、IWJの活動を支えてくださる最も安定したご支援となります。一時は6000名だった会員数が徐々に減少しており、2月7日時点で5420名と、厳しい状態が続いています。

 この日刊IWJガイドをお読みの方で、まだ会員登録がお済みでない方は、ぜひこの機会にご登録をご検討ください。また、まわりにまだ会員でない方がいらっしゃったら、ぜひIWJ会員へのご登録をお勧めしてください!

 一般会員にご登録していただくと、岩上安身インタビューなどの独自動画コンテンツを公開後一ヶ月間、アーカイブでご都合のよい時にご覧いただけます!入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と、年額にすると2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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◇<会員登録の再開をお願いします!もしくは単品購入もご検討ください!>

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます! 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
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※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 なおIWJの記事は、単品で購入していただき、ご都合のよい時にゆっくり購読していただくことも可能です!

 岩上さんのインタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円でご購入いただけます。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円でご購入いただけます。こちらも、ぜひご利用ください。

◇<ぜひサポート会員にご登録いただき岩上安身によるインタビューの全編動画をご視聴ください!>

 さらに、IWJサポート会員にご登録いただくと、岩上安身インタビューなどの独自動画コンテンツを期間無制限でご覧いただくことができます。また、岩上安身インタビューを全文文字起こしして詳細な注釈をつけた「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを、すべて無料で閲覧することができます。さらに、インタビュー以外のシンポジウムや記者会見などの動画やテキスト記事など、様々なIWJのコンテンツをいつでも無制限にご覧いただけます。

 また、一般会員からサポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 サポート会員へのご登録、アップグレードをご検討いただき、IWJの活動へのさらなるご支援をいただければ幸いです。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

◇<岩上さん復調!新インタビューも続々行っていきます!>

 岩上さんは2月7日、3ヶ月ぶりにインタビューの最前線に復帰しました。

※旧安保と新安保は同じ!米軍占領統治が今も続く日本の闇の核心!〜新刊『知ってはいけない2』『天皇メッセージ』著者・矢部宏治氏への、2.7岩上安身によるインタビュー! 2019.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/441535

 この後も2月13日に中国通でもあるエコノミストの田代秀敏氏、2月19日に『データが語る日本財政の未来』(集英社インターナショナル、2019年2月7日発売)(https://amzn.to/2SpMLvG)の著者で弁護士の明石順平氏、21日には「辺野古米軍基地建設のための土砂投入の停止」を求めて米国ホワイトハウスへの請願署名を始めたロバート・カジワラ氏、また、日程は未定ですが、この明石順平氏とロブ・カジワラ氏と同じ週に、参議院議員の伊波洋一氏へのインタビューを予定しています。

 復調したばかりの岩上さんはIWJの会社存続の危機に、スタッフに向け、「僕は死にもの狂いで働いてこの危機を突破します!」と宣言しました。スタッフに対しては「無理をしないように」という言葉を添えています。

 どうか、IWJと岩上さんへの一層のご支援をよろしくお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2019.2.12 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】16:30~「自由党 代表記者会見 ―会見者:小沢一郎代表、山本太郎代表」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 自由党・小沢一郎代表、山本太郎代表の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた自由党関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%85%9A
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【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【タイムリー再配信 318・IWJ_Youtube Live】20:00~「米国株価は『世界大恐慌直前の水準』!? 21世紀最大のテーマ・米中覇権交代は目前に迫っている!? 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第4弾(後編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2018年10月に収録した、岩上安身による中国通のエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第4弾(後編)を再配信します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E7%A7%80%E6%95%8F

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434747

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◆中継番組表◆

**2019.2.13 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_Youtube Live】14:30~「中国が新たな未来を切り開きつつある!? 対米追従路線を進む限り日本に未来はない!21世紀人類最大のテーマ『米中覇権交代』なるか!? 岩上安身による中国通エコノミスト田代秀敏氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%94%B0%E4%BB%A3%E7%A7%80%E6%95%8F

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【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【特別寄稿】安倍晋三総理の「サンゴ移植発言」は「国民に誤った事実認識を意図的に刷り込むのが目的」!? 安倍総理フェイク発言を垂れ流したNHKは「ボーッと仕事してんじゃねーよ!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/441790

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■米中両政府は11日、北京市内で次官級の貿易協議を開催、知財保護や中国の市場開放の行方は如何? 本日の再配信は中国通エコノミストの田代秀敏氏インタビューの米中貿易摩擦パート!13日午後2時半からは新たにインタビューします!
 
 米中両政府は11日、北京市内で次官級の貿易協議を開きました。米通商代表部(USTR)のゲリッシュ次席代表ら米側交渉団は11日朝、北京市中心部のホテルを出て協議会場の中国商務省へ向かいました。USTRのほか財務省、商務省、農務省、エネルギー省らの高官が参加したとのことです。

 中国の知的財産権保護をめぐる問題では、合意事項を検証する米中間の枠組みを設ける必要性に関しては両国間で一致があります。しかし、その枠組みに追加関税などの罰則を挿入することに対しては、中国側は抵抗感を持っています。

 一方、米国産の農産品やエネルギーの輸入拡大については、中国側も積極的だと日本経済新聞は報じています。中国は金融市場の開放にも応じる構えも見せているとのことです。

※米中貿易協議、次官級で開始 知財など構造問題詰め 合意事項の履行検証も焦点に(日本経済新聞、2019年2月11日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4114131011022019000000/

 世界経済に大きな影響を与える米中経済の行方は、歴史的な大変動とも関係し、空間的・時間的な広がりを持っています。日々のニュースを点で追っていても、ことの重大さを認識することが難しいのが現実です。

 そこで、岩上さんは中国通エコノミストの田代秀敏氏に連続してお話をうかがってきました。本日の再配信は10月28日に行われたインタビューの後編、米中貿易摩擦を扱ったパートになります。ぜひ下記のURLよりご視聴ください。

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【タイムリー再配信 318・IWJ_Youtube Live】20:00~「米国株価は『世界大恐慌直前の水準』!? 21世紀最大のテーマ・米中覇権交代は目前に迫っている!? 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第4弾(後編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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 そして、13日2時半より田代氏に岩上さんがインタビューします。統計偽装等の問題をはじめ、中国通信大手ファーウェイ幹部のカナダでの逮捕、米国による起訴、そして加熱する米中貿易戦争はどこへ向かうのかなど、日本も無関係ではいられない、全世界の経済と覇権構造に与える影響を扱っていく予定です。鋭意準備中ですので、今しばらくお待ちください。

■「立党以来の悲願である憲法改正」!? 新規自衛隊員募集では「都道府県の6割以上が協力を拒否」!? そしてアベノミクスの自画自賛!? 自民党党大会でも止まらない安倍総理のトンデモ発言!/19日の午後7時から野党ヒアリングで活躍中の明石順平弁護士に岩上安身がインタビューします!

 2月10日に開かれた自民党の党大会について、大手マスコミも一斉に報道していますが、大会演説では安倍総理がまたしてもトンデモ発言を連発しているようです。

 自民党の党大会が、2月10日の午前中に東京都内のホテルで開かれました。演説のなかで安倍総理は「いよいよ立党以来の悲願である憲法改正に取り組むときが来た」などと血気さかんに訴えています。

 1955年11月15日に宣言された自民党綱領の中では、確かに現行憲法の改正が謳われています。

党の政綱 (昭和三十年十一月十五日)

六、独立体制の整備
 平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ、現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う。

※自民党ホームページ > 党の綱領
https://www.jimin.jp/aboutus/declaration/100285.html

 ただし、「平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ」という前提が掲げられています。立党したばかりの自民党の綱領からは、緊急事態条項創設のような、民主主義を瞬殺する改憲を目指すことなど、どこからも読み取れません。

 毎日新聞は、今回の安倍総理による「改憲」発言は掛け声だけに終わりそうだと報じています。

 今年の党運動方針には改憲について「改めて国民世論を呼び覚まし、新しい時代に即した憲法の改正に向けて道筋をつける」と記されています。しかし2017年の党方針における「改憲案の発議」や、2018年の「自衛隊の存在明記」のように具体的な目標が、今回の党方針には記されていないのです。

※自民党大会 求心力保ちたい首相 「亥年の惨敗」再現警戒(毎日新聞、2019年2月11日)
https://mainichi.jp/articles/20190211/ddm/003/010/074000c?pid=14517

 このように改憲についての今年の党方針に具体性がないのは、夏の参院選を見越してのことでしょう。上の記事では「憲法は選挙に勝ってから。争点にしてはいけない」という党幹部のコメントが紹介されています。

 さらに安倍総理からは、自衛隊の憲法明記についての話の際に「新規隊員募集に対して都道府県の6割以上が協力を拒否しているという実態がある」などという、見当違いもはなはだしい発言が飛び出してきました。自衛隊に人が集まらないのは、憲法に自衛隊が明記されていないからとでも言うのでしょうか。まるで憲法改正の先には徴兵制が待ち受けているような、不吉な発言です。

 この発言について、防衛相経験者でもある石破茂元幹事長は「『憲法違反なんで自衛隊の募集に協力しない』と言った自治体を私は知らない」と記者団に語っています。また「協力しない自治体はけしからんと選挙を戦っても、有権者の信頼は得られない」と、政治家としては至極まっとうな反論も述べています。

※「自衛隊募集 都道府県6割協力せず」 首相、改憲の必要性強調 自民党大会(東京新聞、2019年2月11日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019021102000137.html

 またジャーナリストの布施祐仁氏は、この件について次のようなツイートを残しています。

「首相のこれは、まったく的外れ。実際には地方自治法の法定受託事務である自衛官募集にはほとんどの自治体が協力している。6割というのは自衛隊が依頼する募集対象年齢の住民の名簿提供に応じていない自治体の数。応じない理由はプライバシー保護であり、憲法に自衛隊が書いていないこととは無関係」

※布施祐仁氏のツイート(2019年2月10日)
https://twitter.com/yujinfuse/status/1094658796368973824

 安倍総理は、またとんでもない事実誤認をしているようです。それとも総理の言う「協力」というのは「募集対象年齢の住民の名簿提供」のことなのでしょうか。だとすれば、あまりにも行き過ぎた協力と言わざるを得ません。プライバシー保護の観点から、協力を拒む自治体こそ評価されるべきです。安倍総理によるこの発言は、やはり「徴兵」を連想させるものだと言えます。

 また、元陸自レンジャー隊員であり、ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン共同代表をつとめる井筒高雄氏に2017年3月にインタビューした直後、岩上さんは次のようにツイートしています。

 これは昨日の井筒さんのインタビューでも扱った。入隊したが最後、依願退職できない稼業。RT @discusao: 自衛隊員:1割にPTSD、鬱 
http://mainichi.jp/articles/20170311/k00/00e/040/284000c
鬱傾向は13年度10%、15年度同7.1%。PTSD傾向も千~2千人にある。

※岩上安身ツイート(2017年3月11日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/840763630543024132

 こうした自衛隊員に対する人権軽視と人命軽視の方が、はるかに深刻な問題ではないでしょうか。

◇<アベノミクスを自画自賛する安倍総理!本当は実質賃金はマイナス⁉>

 また安倍総理は「あの悪夢のような民主党政権」と旧民主党政権を引き合いに出して、自分の政権では経済政策「アベノミクス」によって景気回復が戦後最長になったこと、就業者数も増えたことを自画自賛しています。これだけ国会で野党から「アベノミクス偽装」と批判されているというのに、現実否認も甚だしい発言です。

 しかも、増えた就業者数の多くは、年金だけでは生活できないという現実を抱えた高齢者が占めていることも、忘れてはなりません。

 毎月勤労統計における実質賃金の伸び率が、じつは前年比でマイナスだったということは、2月5日の衆院予算委員会でも野党から指摘されています。また根本匠厚生労働相も、そのことを事実上追認しています。安倍総理による自画自賛は、こうした経緯を無視するものです。

※「実質賃金マイナス」の野党試算、厚労相が事実上追認(朝日新聞、2019年2月5日)
https://digital.asahi.com/articles/ASM252Q0KM25UTFK002.html?iref=pc_ss_date

 この勤労統計の不正については、野党合同ヒアリングでも連日追及されています。1月30日に開かれた「勤労統計不正『賃金偽装』野党合同ヒアリング」では、『アベノミクスによろしく』の著者である明石順平弁護士による実質賃金の試算値が発表されました。2018年1月から2018年11月までの間での実質賃金の平均上昇率が、実際はマイナス0.5%だったということが、明石氏の試算によって明らかになったのです。IWJはその時の模様を伝えています。

※参考値の実質賃金の伸び率はマイナス0.5%!?『アベノミクスによろしく』著者・明石順平氏が正しい算出方法を提示~1.30勤労統計不正「賃金偽装」野党合同ヒアリング 2019.1.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440846

 またこの日刊IWJガイドでもお伝えしていますが、来る2月19日の午後7時から、この明石順平氏への岩上さんによるインタビューを行います。明石氏は『アベノミクスによろしく』https://amzn.to/2SoEhpGに加えて、2月7日に『データが語る日本財政の未来』https://amzn.to/2GiNbytを上梓されたばかりです。また明石氏のブログでは、早くも昨年9月10日の段階で、毎月勤労統計調査における賃金伸び率のカラクリが暴かれています。

※【賃金21年ぶりの高い伸び率】の真実(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話、2018年9月10日)
http://blog.monoshirin.com/entry/2018/09/10/223032

 インタビューでは、一連の「アベノミクス偽装」問題、アベノミクス第一の矢である「異次元金融緩和」が惨憺たる失敗に終わった現実、ならびに日本財政の危機的現状と将来の見通しについてお聞きする予定です。ぜひご期待下さい!

■<お知らせ>
■現在IWJではテキスト班スタッフを募集中です! ぜひご応募ください!

 現在、IWJではテキスト班のスタッフを募集しています。

 週5日、フルタイムの専業で働ける方を最優先で募集しています。

 テキスト班は、毎日発行している現在お読みの日刊IWJガイドの執筆や編集、 IWJのサイトの記事の取材や執筆・編集、岩上さんによるインタビューのためのリサーチとパワーポイント作成が主な仕事になります。その他にも、記者会見での現場記者や、時にはインタビューアーも務めます。

 これらの仕事がすべてできる必要はありません。現在のスタッフにもそれぞれ得意・不得意があり、他班のスタッフとも助け合いながら仕事を行っています。

 メディアでの仕事の経験は問いません。経験のない方には、丁寧にご指導いたします。必要な条件は、旺盛な知的好奇心と、当方の指示・当社のルールを守れるチームワークです。

 現在の政治に危機感をお持ちの方、ぜひ、IWJで一緒に働いて、力を貸してください!

 現在、IWJでは、退職金を会社が積み立てている無期雇用の正社員、退職金はない有期雇用の契約社員、アルバイトの3種類の雇用形態があります。いずれも健康保険、厚生年金、雇用保険など、社会保険が完備されています。そのほかに、他の仕事と兼業するための業務委託、外注、などの働き方もあります。

◇<IWJはメディア界で常態化した裁量労働制=サビ残問題に一石投じます!>

 また、IWJでは、社会保険労務士と顧問契約を結んでおり、労働法規を過失であっても違反しないように気をつけています。残業には、すべて規定どおり割増賃金が付きます。深夜残業により終電を逃した場合は、車を運転できる人には社用車を貸し出し、運転できない人は運転できる人が自宅まで送ります。また、仮眠室も用意しています。週2日の休みは必ず取れるようにし、どうしても休日出勤せざるをえなかった場合には、必ず代休をとれるようにしています。

 IWJは、決してブラック企業ではありません。小さな会社ですが、税理士、社労士、産業医に報酬を払って顧問としてお願いしているのは、珍しいと自負しています。正社員に限らず、スタッフには健康診断を受診できるようにしています。慢性的な体調不良や病気がある場合には、産業医と面談し、適切な病院を紹介してもらうなど、スタッフの健康管理にも、細心の注意を払っています。

 労基法に拘束されない経営者で、IWJのオーナーである岩上さんは、休みなしで働くことで知られ、それが故に無理をしすぎていて、体を壊したりもしますが、スタッフに対しては労基法を遵守し、健康配慮も怠っていません。

 世間では、熱があるのに会社へ出てこい、などという経営者が少なくないようですが、岩上さんは決してそんな無茶は言いません。口を酸っぱくして、病院嫌いのスタッフに、体調不良ならばすぐ病院へ行くようにと指示。インフルエンザを社内に蔓延させてしまうようなことがないよう、罹患した人には熱が下がっても、ウイルスが抜けるまで在宅を指示するなど、スタッフの健康管理のため、できることは徹底しています。

 一部の大企業の正社員並の高給が支払えるわけではありませんが、法規やルールはきちんと守り、約束した賃金は滞りなくお支払いしています。企業でも人間でも、一番大切なものは信用です。その信用は大切に守り通しています。

◇<外注ライター、中継市民も募集しています!>

 また、同時にプロの外注ライターの方、地方を含む在宅ライターの方も募集しています。サマリーライターは、難解な文章を書く必要はありません。新聞・雑誌の一般的な記事程度の文章を書ければ大丈夫です。

 外部ライターの方は通年で募集しています。どんな分野でも書ける方であればとても助かりますが、自分は、原発だけ、貧困・格差問題だけ、といったワンテーマライターの方も歓迎です。他の仕事(メディア以外の仕事、メディアの仕事)との兼業も、話し合って調整できれば、可能です!

 IWJでは全国各地で、ライブストリーミングをやってくださる中継市民の方々を募集しています。ボランティアでも、ペイワークでも、ご相談に乗ります。機材の貸し出しもします。現場への交通費などの経費は全額IWJが持ちます。もちろん、ボランティアとして、中継を中心にお手伝い下さる方は、週に一度であろうと、月に一度であろうと歓迎です。その方のペースで、ご助力いただければと思います。

 ぜひ、ご応募ください!お待ちしております。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、池田雄一、上杉英世、小野坂元)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/