日刊IWJガイド「植村隆氏裁判はまさかの不当判決! 櫻井氏がまともな取材も行わずにデマを拡散してきた事実を認定しながら、原告の請求を棄却するという不可解!! しかも実況していたIWJアカウント3つをツイッター社が凍結! こちらも不当!」2018.11.10日号~No.2249号~(2018.11.10 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ まさか、まさかの不当判決!! 自称ジャーナリストの櫻井よしこ氏に誹謗中傷されてきた元朝日新聞記者の植村隆氏が、櫻井氏らを名誉毀損で訴えた裁判で、札幌地裁は櫻井氏がまともな取材や事実の裏づけを行わず、デマを拡散していた事実を認定しながら、原告の請求を棄却!「正義が法廷で実現されていない!」しかも報告集会と、過去の植村氏インタビュー再配信のツイッターでの実況アカウント3つが、不当に凍結される「事件」も!! /本日午後2時30分より、岩上さんが植村隆氏と札幌訴訟弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士にインタビューを行います! 緊急性と公共性に鑑みフルオープンで配信します! もちろん別アカウントで実況します!
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】米国中間選挙で下院では民主党が勝利!トランプ政権に干されたCSIS(米戦略国際問題研究所)は復権を狙う!手始めに日本の水道を民営化!? 本国会の水道法改正法案の危険性!!
┠―【2】麻生太郎副総理のヒトラー発言をきっかけに「表向き」は日米関係が破綻!? 日米経済対話が一年間開かれていない! 他方で日本の軍事属国化は進展! 緊急事態条項の発令でナチス化した日本と中国を衝突させ、戦後、米中で共同管理する布石!?
┠―【3】メイウェザーが大みそかの那須川天心戦をキャンセル!? 記者会見からわずか3日後! インスタグラムで一方的に「公式戦とは聞いていなかった」!?
┠■<お知らせ>
┠―■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! どうかご支援をお願いいたします!
┠―■IWJは玉城知事の訪米に記者を一人派遣、同行取材を行います! どうかご支援ください!
┠―■11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を検討中! ただ今、ファンドレイジング・イベントに関するアンケートを行っています!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~ まさか、まさかの不当判決!! 自称ジャーナリストの櫻井よしこ氏に誹謗中傷されてきた元朝日新聞記者の植村隆氏が、櫻井氏らを名誉毀損で訴えた裁判で、札幌地裁は櫻井氏がまともな取材や事実の裏づけを行わず、デマを拡散していた事実を認定しながら、原告の請求を棄却!「正義が法廷で実現されていない!」しかも報告集会と、過去の植村氏インタビュー再配信のツイッターでの実況アカウント3つが、不当に凍結される「事件」も!! /本日午後2時30分より、岩上さんが植村隆氏と札幌訴訟弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士にインタビューを行います! 緊急性と公共性に鑑みフルオープンで配信します! もちろん別アカウントで実況します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 元朝日新聞記者で『週刊金曜日』発行人の植村隆氏が報じた旧日本軍性奴隷問題(いわゆる「従軍慰安婦」問題)の記事について、ジャーナリストを自称する櫻井よしこ氏によって「捏造」と決めつけられ名誉を毀損されたとして、植村氏が櫻井氏、新潮社、ワック、ダイヤモンド社に損害賠償などを求めた訴訟で、札幌地裁(岡山忠広裁判長)は昨日9日、植村氏の請求を棄却しました。

 櫻井氏がろくな取材もせず、何の根拠もなく植村氏の記事を「捏造」呼ばわりし、誹謗中傷していたことは、すでに裁判の口頭弁論の中で明らかになっており、事実認定されています。にもかかわらず、櫻井氏は植村氏が「捏造」したと信じるに足る真実相当性があったとして、原告の請求を棄却しました。この判決は不当判決に他なりません。

 判決後に行われた記者会見で、「言論戦で勝って、法廷で負けた」と心境を語った植村氏は、「これは明らかに不当な判決。到底、私は承服できません」「正義が法廷で実現されていない」と憤りました。また、この問題が植村氏だけの問題ではないことを強調しつつ、「歴史の事実に向き合おうとするジャーナリストが犠牲になってはいけない」「私は捏造記者ではありません。そのことを徹底的に訴えていきたいと思います」と力を込めました。

 同じく会見に出席した伊藤誠一弁護士は今回の判決について、「櫻井氏の記事が植村氏の名誉や社会的信用を傷つけたことを認めながら、櫻井氏の記事には相当性があるとして、植村氏の請求を退けた」と、今回の判決の「中身」を説明。「櫻井氏(の言説)は、言論の自由の中で違法とは言えないというのが今回の判決。当然、控訴して戦う」と述べ、判決の不当性を強く訴えました。

 岩上さんは昨日9日、「まさか、まさかの不当判決! 相手が捏造した根拠で繰り返し中傷し、その捏造も法廷で認めたのに、なぜ!? 」「衝撃的な結果となりました。まさか、まさか、です。心臓に悪い結果です。僕が植村さんだったら、発作を起こしてしまうかも」とツイートし、植村氏の心境を慮りつつ、判決に対して疑問と憤りをあらわにしました。

※岩上安身ツイート(2018年11月9日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1060794538510311426

※岩上安身ツイート(2018年11月9日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1060796930295353344

 8日に北海道入りしている岩上さんは、昨日の記者会見後に行われた報告集会でスピーチを行いました。岩上さんは札幌地裁判決の不当性を訴えるとともに、櫻井よしこ氏が「日本会議の広告塔」として憲法改正運動を推進しており、まさに今、緊急事態条項が加憲される危機にあることを強く訴えています。

※櫻井よしこ氏は、改憲運動を草の根で推進する「日本会議の広告塔でプロパガンディストだ!」11.9 植村隆氏裁判札幌地裁判決後の報告集会でIWJ代表・岩上安身が緊急事態条項の加憲に警鐘を鳴らす!
https://youtu.be/6TKMkdTu6Ig

 岩上さんは本日午後2時30分より、植村隆氏と、札幌訴訟弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士にインタビューを行います。櫻井氏や、櫻井氏と同じく植村氏を誹謗中傷してきた麗澤大学客員教授・西岡力氏の主張が「捏造」であることや、そうした主張に違法性を認めない札幌地裁判決の不当性を徹底的に批判しつつ、植村氏は断じて「捏造記者」ではないことを、インタビューを通じてお伝えします。

 なお、本来はこのインタビューは会員向けで、冒頭部分のみフルオープンで配信する予定でしたが、判決の不当性、そして下記の通り、植村氏関連の実況をしていたツイッターアカウントが3つも凍結されるなどの「事件」もあり、世に広く真実を知ってもらうため、フルオープンで中継配信することにしました。ツイッターによる実況も、もちろん行います!

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【IWJ_Youtube Live】14:30~「自称『ジャーナリスト』櫻井よしこ氏への名誉毀損訴訟 まさかの不当判決!! 原告の植村氏の請求を棄却!『悪夢のような判決。言論で勝って、法廷で負けてしまった』岩上安身による元朝日新聞記者(現・週刊金曜日発行人)植村隆氏、札幌訴訟弁護団事務局長・小野寺信勝弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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 IWJは、昨日午後6時40分から行われた報告集会を、「IWJウェブ速報」アカウント(@IWJ_sokuhou)で実況していましたが、実況中に突然、ツイッター社により、アカウントが凍結されてツイートができなくなりました。同時に、「IWJ実況Ch1」アカウント(@IWJ_ch1)も凍結されました。さらにその後、「実況Ch9」アカウント(@IWJ_ch9)と「IWJスタッフ」アカウント(@iwakami_staff)まで凍結されました。ただちにツイッター社へ異議申し立てをし、ただ今、アカウントの復旧待ちです。

 インターネット上では、ツイートする際に「植村隆」というワードが入っていることで凍結されたのではないか?という推測も飛び交っています。そうであればなお、許されてはならないことです。

 また、昨日9日の札幌地裁前での「不当判決」旗出しから、その後の記者会見までの内容を踏まえ、速報記事をアーカイブにアップしました。こちらもあわせてご覧ください。

※【速報】櫻井よしこ氏のずさんな取材を司法が追認!? 植村隆氏の名誉を毀損したが「捏造」と信じたのは仕方なかった!? 「言論で勝って裁判で負けた、悪夢のような判決」! 2018.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435438

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◆中継番組表◆

**2018.11.10 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】 14:00~「どうなるサウディアラビア!?『サウディアラビアとワッハーブ派』出版講演会 ―講師:中田考氏(イスラム法学者)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 「イベントバー エデン」でおこなわれる『サウディアラビアとワッハーブ派』出版講演会の講演部分を中継します。講師は著者の中田考氏(イスラム法学者)。

これまでIWJが報じた中田考氏関連の記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/nakata-ko
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【IWJ_Youtube Live】14:30~「自称『ジャーナリスト』櫻井よしこ氏への名誉毀損訴訟 まさかの不当判決!! 原告の植村氏の請求を棄却!『悪夢のような判決。言論で勝って、法廷で負けてしまった』岩上安身による元朝日新聞記者(現・週刊金曜日発行人)植村隆氏、札幌訴訟弁護団事務局長・小野寺信勝弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 岩上安身による元朝日新聞記者(現・週刊金曜日発行人)植村隆氏、植村裁判札幌訴訟弁護団事務局長・小野寺信勝弁護士インタビューを、公共性に鑑みフルオープンで中継します。これまでIWJが報じた植村隆氏関連の記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%A4%8D%E6%9D%91%E9%9A%86
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【タイムリー再配信 285・IWJ_Youtube Live】19:00~「植村裁判札幌訴訟 判決報告記者会見・報告集会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 11月9日収録。元朝日新聞記者(現・週刊金曜日発行人)植村隆氏の札幌訴訟判決言い渡し後におこなわれた、判決報告記者会見と報告集会を緊急再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435438

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◆中継番組表◆

**2018.11.11 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】13:00~「麻生財務大臣は即刻辞任せよ!財務省前アピール行動&デモ行進」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」主催。麻生財務大臣の辞任を求める財務省前アピール行動とデモ行進を中継します。これまでIWJが報じた「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」のアピール行動やデモの記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/413760
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/412380

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【速報】櫻井よしこ氏のずさんな取材を司法が追認!? 植村隆氏の名誉を毀損したが「捏造」と信じたのは仕方なかった!? 「言論で勝って裁判で負けた、悪夢のような判決」!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435438

【岩上安身のファイト&スポーツ】ルールは!? ウェイトはどうなる!? 50戦無敗のボクシング界レジェンドに同じく無敗の神童キックボクサー那須川天心が挑む!フロイド・メイウェザー・Jr RIZIN参戦発表記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435425

「いい加減な政治資金報告をする人物に、憲法改正を論ずる資格はない!」 下村博文元文科大臣らの政治資金規正法違反、不起訴処分について東京検察審査会へ審査申立て後の記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434891

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■<ニュース・フラッシュ>
【1】米国中間選挙で下院では民主党が勝利!トランプ政権に干されたCSIS(米戦略国際問題研究所)は復権を狙う! 手始めに日本の水道を民営化!? 本国会の水道法改正法案の危険性!!

 11月6日に投開票が行われた米国の中間選挙において、民主党が連邦議会下院で過半数を取得したことを受け、トランプ米大統領は7日、民主党と協力していく姿勢を示したとBBCが報じています。

 民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務は、トランプ大統領と協力する意向を示す一方で、法手続きに沿った政権監視の役割を果たすと明言しました。民主党は今後、下院でトランプ政権の政策を阻止できるようになり、そして、納税申告書の公表を含むビジネス上の不正を追及する下院委員会で主導権を握ることも可能になります。

※【米中間選挙】 トランプ大統領、アメとムチの両方示す 荒れる記者会見で舌戦(BBC Japan、2018年11月8日)
https://www.bbc.com/japanese/46133854

 スコット・スナイダー米国外交評議会(CFR)上級研究員は「民主党の勝利はトランプ大統領を国内的に制限するはずで、『業績』のために外交問題に集中することになるだろう」と指摘しています。

※トランプ大統領の対北朝鮮外交、下院で試練受ける(中央日報日本語版、2018年11月8日)
https://japanese.joins.com/article/908/246908.html?servcode=500&sectcode=500

 沖縄県の玉城デニー知事は9日、東京の外国特派員協会で記者会見を行いました。その質疑の際に、玉城知事は「中間選挙の結果が出た直後に、沖縄県からアメリカと日本の両方のルーツを持つ知事が訪米することのインパクトを、メディアも伝えてほしい」と述べました。

※【IWJ・Ch4】11:00~「日本外国特派員協会主催 玉城デニー沖縄県知事 記者会見」
https://twitcasting.tv/iwj_ch4/movie/505482522

 民意がどのように政策に反映されるのか、という問題について日米ともに目が離せません。米国中間選挙において下院で民主党が勝利し、議会とトランプ政権との間で緊張関係や駆け引きが生じてくると予想されますが、その間隙をぬって、思わぬ動きをする勢力が出てくる可能性があります。

 とくに米国の軍事ロビーの動きには注意する必要があります。先月出されたリチャード・アーミテージ元国務副長官とハーバード大学教授のジョゼフ・ナイ元国防次官補らによる日米両政府への提言、CSIS(米戦略国際問題研究所)「これまでになく重要 21世紀における日米同盟の刷新」(第4次「アーミテージ・ナイレポート」)は、米軍と自衛隊の一体化に向けた日米両政府に対する様々な勧告を書き連ねたものでした。

 共同軍の成立とは聞こえはいいですが、その指揮権は米軍がもつことが前提となっています。自衛隊は「隊」ではなく「軍」となり、「自衛」のためではなく、「米衛」のために動かされてしまうのは必定です。それは共同軍ではなく、属国軍と呼ぶべきでしょう。中国の台頭を脅威と呼び、あからさまに「敵視」するアーミテージレポートには、その中国への戦いに属国軍と化した日本の部隊をぶつけようとしています。

※CSIS(米戦略国際問題研究所)第4次「アーミテージ・ナイレポート」
https://csis-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/publication/181003_MorethanEver_WEB_revised.pdf?gaXx7CpyLmT_8gK9d_Q.Smu5pMFrC9r_

 ただ、TPPの推進を主張し、トランプ政権の保護貿易政策を批判するなど、本レポートはトランプ政権との距離が目立っていました。それゆえ、元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、岩上さんのインタビューに際して「権力を握っているトランプ政権の政策とは関係のない、読むに値しない文書である」との評価を下しました。

※トランプ政権は11月6日の中間選挙を乗り切る!? 没落する帝国・米国と急激に台頭してきた中国との覇権争いの激動下で日本はどうすべきか!?~10.18岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 2018.10.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434122

 もちろんいまだに権力を握っているのはトランプ政権であり、その保護貿易政策や、それにもとづいて進められる日米FTA交渉の行方には十分注意しなくてはなりません。大統領選挙前からトランプ大統領のスタンスは、「日本や韓国の防衛? ほうっておけばいい」という「突き放し」気味のスタンスでしたが、大統領になってからは、もっとコストを負担しろ、米国製の武器を買えと迫り、さらに、今回の米国の中間選挙の結果を受けた駆け引きにおいては、アーミテージ氏やナイ氏のような日本の内政に積極的に介入して、日本を完全な軍事属国化してしまおうとする勢力の影響力が強まることも、十分考えられます。当然、私たちの生活に深刻な打撃を与える可能性があります。

 今国会では、先の通常国会において衆議院で通過した水道法改正法案が参議院で審議されます。これは安倍政権による水道民営化推進の動きの表れですが、本件には前述のアーミテージ氏やナイ氏、あるいは第4次「アーミテージ・ナイレポート」の共同執筆者の1人であるマイケル・グリーン氏(CSIS副理事長)などの影響が見られます。

※水道法改正案 再公営化する世界に学べ(福井新聞、2018年11月4日)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/732995

 麻生太郎副総理は2013年4月19日にCSISで講演していますが、その後の質疑応答で次のようなことがありました。当時CSIS上級副所長だったグリーン氏に「アベノミクスの第三の矢、成長戦略の哲学とは何か」と問われ、麻生副総理は「水道は全て国営もしくは市営・町営でできていて、こういったものを全て民営化します」と答えました。この点については、拓殖大学の関良基准教授が、CSISが出資している外国資本を喜ばせる政策であると指摘しています。

※関良基、まさのあつこ、梶原健嗣『社会的共通資本としての水』(花伝社、2015年)(https://amzn.to/2PkPypi

 IWJでは水道民営化の問題点をこれまで繰り返し扱ってきました。その一環で関准教授に本件について岩上さんがインタビューしています。ぜひ下記のURLよりご視聴ください。

※食い物にされる水道民営化・ダム・治水――国富を売り渡す安倍政権の水政策の裏を暴く!岩上安身による関良基氏インタビュー 2017.4.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/375521

【2】麻生太郎副総理のヒトラー発言をきっかけに「表向き」は日米関係が破綻!? 日米経済対話が一年間開かれていない! 他方で日本の軍事属国化は進展! 緊急事態条項の発令でナチス化した日本と中国を衝突させ、戦後、米中で共同管理する布石!?

 麻生太郎副総理兼財務相とマイク・ペンス米副大統領による「日米経済対話」が約1年間開かれていません。ペンス氏は11月12日から13日にかけて来日し、安倍晋三総理を表敬訪問しますが、今回も麻生氏との経済対話は行われないことになりました。

※麻生氏のヒトラー発言が影響か、開かれない日米経済対話(朝日新聞、2018年11月9日)
https://www.asahi.com/articles/ASLC852VXLC8UTFK00C.html

 麻生氏の過去のヒトラー発言「(政治家は)結果が大事。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ」(2017年8月の派閥会合での発言)がトゲとなっている可能性があるといいます。今回のペンス氏の来日でも、「日米経済対話」は行われず「日米経済懇談会」にとどめる方向で調整中ということです。

 2017年5月に安倍総理が提出したメモレベルの改憲4項目には、「緊急事態条項」が目立たないように挿入され、その危険性について、まだ広く知られていません。これは、麻生氏の言う「ナチスの手口」「静かにやろうや」そのものです。まだ誰も安倍政権が目指す改憲の本質について議論を行わないうちに、自衛隊の明文化という入口から改憲発議に入ってしまえば、出口は軍事独裁国家です。しかも、この軍事独裁国家は、米国の軍事奴隷国家なのです。

 IWJは、この点にいち早く気が付いて、繰り返し、安倍総理の改憲4項目の危険性と今国会での発議の危険性をお伝えしてきました。岩上さんは、ペンス氏がヒトラー発言で麻生氏を名指しで批判した裏には、米国の深遠な戦略があるのではないかと次のように指摘しています。

 「これはよくよく考える必要がある。自衛隊は米軍の下請け軍。これは米国の本音。その米国が建前ではナチス化する日本と麻生は許さないと。麻生は米国の単なる忠犬。これは、米中衝突の代わりに日中衝突させ、悪いのはナチス化して日本として米中共同で潰して戦後、共同管理するシナリオの布石では」

※岩上安身のツイッター(2018年11月9日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1060805081560305664

 ペンス氏は、アイルランドにルーツを持ち、共和党内でも保守派として知られています。草の根の右翼運動であるティーパーティー運動にも参加したキリスト教右派です。米中の覇権交代が目前に迫っている現在のこの時代を、米国の危機として敏感に感じ取っているはずです。

 しかも、「民主国家」の米国が、「ナチ化した軍事独裁国家」の日本の利用を、民主主義の観点から正当化することは現実にありえます。73年前に、広島・長崎への原爆投下を「良い戦争」として正当化したようにです。米国が「民主国家」のポーズを取り続け、世界への弁明をあらかじめ準備しているとしても不思議ではありません。

 現在の日本の危機的な状況について、岩上さんは次のように的確にツイートしています。

 「麻生は改憲によって緊急事態条項を憲法に書き込み、発令して首相が全権を握るナチス型の、つまりは天皇抜きのファシズムをやりたくて、もう現実にやれるほんの一歩手前まで来ており、国民が危機感を持っていないことも、財界、官界、マスメディアが静かに協力的なこともご機嫌」

※岩上安身ツイート(2018年11月9日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1060803148787286016

 IWJの緊急事態条項に関する特集ページは、以下のURLよりご覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

【3】メイウェザーが大みそかの那須川天心戦をキャンセル!? 記者会見からわずか3日後! インスタグラムで一方的に「公式戦とは聞いていなかった」!?

 11月5日のRIZINの記者会見からわずか3日後の11月7日(日本時間8日)、フロイド・メイウェザー・Jr 選手は写真投稿サイト・インスタグラムの自身のアカウントへの長文投稿で、大みそかに予定されていた那須川天心選手との試合をキャンセルすると発表しました。

※【岩上安身のファイト&スポーツ】ルールは!? ウェイトはどうなる!? 50戦無敗のボクシング界レジェンドに同じく無敗の神童キックボクサー那須川天心が挑む!フロイド・メイウェザー・Jr RIZIN参戦発表記者会見 2018.11.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435425

※フロイド・メイウェザー・Jr のインスタグラム
https://www.instagram.com/p/Bp49AUphcLu/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=9p8etz9xtkc0

 メイウェザー選手は、「不意を打たれた」「私、フロイド・メイウェザーは、那須川天心との公式な試合には同意していないことを明らかにしたい」と主張しています。

 メイウェザー選手によると、「日本に行くまでは、彼(那須川選手)の事は聞いたことがない。最終的にRIZINに選ばれた相手と3ラウンドのエキシビションマッチに参加するよう頼まれた。非常に高額の料金で少数の裕福な観客のための、特別なエキシビションマッチであり、公式戦とされることも、世界中でテレビ放映されることも意図していなかった」と表明しています。

 事実がどうかはまだわかりませんが、あの記者会見ににこやかに臨んでいたメイウェザー選手は、では誰だったのか、と首をひねりたくなります。メイウェザー選手は2人いるのか?それともあの記者会見に出席しながら、3日経ってから、まったく違うことを言い出す大嘘つきなのか、どちらなのでしょうか。

 さらに、「記者会見に到着すると、話が違う方向に進んでいた。すぐにやめさせるべきだった」とした上で、「この記者会見で発表された、誤解を招く情報について、ファンの皆さんに心から謝罪したい」と書いています。

 これについてRIZINの広報は「事実確認をしている。事実関係がわかり次第お知らせする」と発表しています。IWJも広報担当者へ何度か連絡を試みましたが、問い合わせが殺到しているのか、電話はつながりませんでした。

 このニュースは英BBCも取り上げ、世界に発信しています。

※Floyd Mayweather: Retired boxer denies agreeing deal to face kickboxer Tenshin Nasukawa(BBC、2018年11月7日)
https://www.bbc.com/sport/boxing/46128264

 世界中のメディアが、「またメイウェザーがやらかしている」といった論調で、RIZIN側よりも、メイウェザー選手の主張に対して懐疑的なのが、意味深いところです。

■<お知らせ>
■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! どうかご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 10月のご寄付・カンパは202件、353万4433円で目標額の79%となりました。あいにく目標額には到達しませんでしたが、目標達成率は今期では最大となりました。心よりお礼申し上げます。

 10月のご寄付・カンパの目標達成率が8月、9月よりも上向きはしたものの、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間のご寄付・カンパの目標達成率は63%にとどまっていて、IWJの存続が危ぶまれる深刻な状況です。

 年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと、人件費を含む支出が大赤字となってしまいます。今のペースが続いたと仮定すると、年間で3,000万円強の赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

 また、11月1日から9日までのご寄付・カンパは168件、296万1488円となっています。私たちのご支援の呼びかけに応じてくださったみなさま、本当にありがとうございます。いただいたご支援は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
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■ IWJは玉城知事の訪米に記者を一人派遣、同行取材を行います! どうかご支援ください!

 沖縄県の玉城デニー知事が、11月11日から16日まで訪米し、沖縄県の過重な米軍基地負担の実情を米国政府関係者や議員、マスコミや一般の人々に広く訴える予定です。IWJは、記者を一人派遣して、訪米する玉城知事に同行取材を行います。

 ニューヨークやワシントンDCでは、特に宿泊費が驚くほど高く、安いホテルを選んでも一泊3万5000円ほどかかってしまいます。往復の航空券もなるべく安いものを選んでいますが、それでも現時点での概算で、40万円以上必要になります。

 繰り返しお伝えしていますように、IWJの財政は厳しく、存続できるかどうかの瀬戸際に立たされています。しかし、辺野古新基地建設問題、ひいては、在日米軍基地問題を解決できるかどうかは、日本が米国の軍事奴隷国家から脱却できるかどうかを決定づけるほど重要な問題です。

 玉城知事が米国の政府関係者を相手に直接、辺野古新基地建設反対を訴えるということは、日本が米国から独立した真の主権国家になる道を切り拓く大きな第一歩となり、歴史的な大転換点となる可能性さえあるのではないか。私たちはそうした期待と希望を捨てずにいます。

 この歴史的に重大な出来事をIWJは粘り強く取材し、皆様に詳細にお伝えしてまいりますので、どうか、緊急のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を検討中! ただ今、ファンドレイジング・イベントに関するアンケートを行っています!

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を考えています。そこで皆様にご相談があります!

 これまでのファンドレイジング・イベントは特定のテーマに絞ることはせず、様々な分野の識者をお招きしてお話していただくやり方でした。テーマは多様で、顔ぶれも多彩でしたが、内容がバラエティ豊かであっても、深く掘り下げられなかったり、人数が多い分、コストがかかり過ぎたりしました。

 今回のファンドレイジング・イベントの開催に際しては、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方を3名から4名ほどお招きし、シンポジウム形式で進めていく方法も検討しています。

 一つのテーマを掘り下げるシンポジウムと、今までのように、多様性のあるバラエティ豊かなイベントと、参加を希望される皆様はどちらをご希望か、またお話をうかがいたい識者について、テーマの設定についても、皆様のご要望をお聞きしたいと思います。

 ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
http://bit.ly/2PaZ3HG

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、小野坂元、尾内達也、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/