■■■ 日刊IWJガイド・番組表「『新興国が核兵器を持とうとする今、「予防薬」が必要だ』〜核兵器禁止条約でノーベル平和賞を受賞した『ICAN』の川崎哲氏に岩上安身がインタビュー!/【本日】弁護士生命を賭けた『美濃加茂市長』事件~元特捜検事が斬る『冤罪』『スパコン疑惑』『リニア談合』――岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー/【超緊急!】IWJスタッフ大募集!志ある方、是非一緒に働きましょう!」2018.1.12日号~No.1946号~ ■■■
(2018.1.12 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>「新興国が核兵器を持とうとする今、『予防薬』が必要だ」〜核兵器禁止条約でノーベル平和賞を受賞した「ICAN」の川崎哲氏に岩上安身がインタビュー!/立憲民主党と小泉純一郎元総理らが連携して「脱原発基本法」制定目指す!/【超緊急!】IWJスタッフ大募集!志ある方、是非一緒に働きましょう!(IWJ編集部)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(林俊成)
┠――【1】迷走する民進党、参院中心の執行部は希望の党との連携に向かうが、衆院会派「無所属の会」は立憲民主党との連携を目指す方針
┠――【2】農水省がネオニコチノイド系農薬・スルホキサフロルの新規登録を決定―― グリーンピースは抗議の声明を発表!
┠■<★本日の岩上安身のインタビュー★>弁護士生命を賭けた「美濃加茂市長」事件~元特捜検事が斬る「冤罪」「スパコン疑惑」「リニア談合」――岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー(城石エマ)
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<はじめに>「新興国が核兵器を持とうとする今、『予防薬』が必要だ」〜核兵器禁止条約でノーベル平和賞を受賞した「ICAN」の川崎哲氏に岩上安身がインタビュー!/立憲民主党と小泉純一郎元総理らが連携して「脱原発基本法」制定目指す!/【超緊急!】IWJスタッフ大募集!志ある方、是非一緒に働きましょう!
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おはようございます。IWJ編集部です。
昨日岩上さんは、国際交流NGO・ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)氏にインタビューしました。昨年7月、国連で核兵器禁止条約が採択され、10月には核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞し、世界的な注目が集まっていますが、ピースボートはICANに国際運営グループとして参加しており、川崎氏はICANの国際運営委員も務めています。
川崎氏は世界101カ国、468団体以上が参加するICANの元共同代表まで務めた方で(その後、代表を置かない組織となったそうです)、ICANがノーベル平和賞を受賞するに至った立役者中の立役者とも言える、超重要人物です。
これまで、核の「不拡散」や「軍縮」についてはいろいろな国が言及してきましたが、川崎氏らICANが訴えているのは、核兵器の「廃絶」です。ここまで踏み込んだ条約の提案が122カ国・地域の賛成多数で採択されたというのはとても大きなポイントです。受賞の背景には、北朝鮮をめぐる核戦争勃発の危機の高まりもありました。川崎氏は核兵器「廃絶」の必要性を次のように訴えます。
「今、大国以外の国が台頭し、中国やインドなど、新興勢力の中で核が広がっています。昔は5大国だけに許された核保有が、今ではインド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルまで所有し、このままだと、さらに様々な新興国が強くなり、『おれも核を持つ』とどんどん言い出す可能性がある。であれば、先手を打たなければならない。核はダメだという『予防薬』が核兵器禁止条約です」
川崎氏によると、これまでの核不拡散条約では、「大国がタバコを口にくわえながら、『お前らタバコ辞めろ』と言っているようなもので、これが米朝関係にも見て取れる」。例えるなら、『タバコはみんなの健康に悪いからみんなでやめよう』ならわかる」と述べ、核兵器禁止条約の意義を強調しました。
そもそも、日本の多くの人びとは、どこかで核戦争など起きないと思っていると思います。しかし、福島第一原発事故が起こるまでは「原発安全神話」がまかり通っていたように、核戦争は起こるまで「起きっこない」と考え続けるのかもしれません。しかし、そんな考えを川崎氏は否定します。
「北朝鮮の情勢をめぐり、武力攻撃が始まるかもしれません。そうなれば、核兵器が使われる可能性があります。『核の傘』と言いますが、核兵器があることで、私たちが守られて安全になると言われてきた。では、安全は高まったのでしょうか?北朝鮮は米国と核の競争をしています。どんどん不安が高まり、戦争が起きるかもしれません。起きれば取り返しのつかない事態になります」
日本では、核戦争が「真面目な議論」として扱われません。安全保障を現実的に考えていると称する「専門家」然とした方々が、核被害のシミュレーションや原発が攻撃された場合の被害想定について、まったく現実的で具体的な議論をめぐらせません。そんな状況で「敵基地攻撃論」などが議論される現状ですから、考えてみれば本当に危機的です。
米国が核兵器を最新化・維持していくためには、今後30年で1兆2000 億ドル(120兆円以上!)を支出しなければならないという試算もあります。内訳は、核兵器の維持と運用に8000億ドル、核兵器の近代化のコストに4000億ドルがかかると見積もられています。これについて、岩上さんのツイ録を掲載しているので、ぜひご一読ください。
※【岩上安身のツイ録】米国軍産複合体は「北朝鮮特需」にわきかえり喜色満面。米国議会は核のために1兆2000億ドルの戦時予算。これで「東アジアで戦争など起こらない」と思っている人がいたらどうかしている 2017.11.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/404844
米国ではオバマ大統領からトランプ氏へと大統領が替わりました。川崎氏いわく、「状況は悪くなり、軍産複合体体制が強化されている」ということです。
米国は核兵器の役割を拡大し、核攻撃の抑止・反撃に限定しない方針を盛り込み、局地攻撃を想定した小型核の開発も検討していると報じられています。「これまで、核保有国から進んで核を撃つことはない、通常兵器には通常兵器で反撃するという『核の先制不使用』に近い運用がなされていましたが、今後は『先制核使用もある』ということ」だと川崎氏は読み解いています。
岩上さんによる川崎氏インタビューをお見逃しになった方は、ぜひ近日中にアップ予定のアーカイブでご覧ください。
さて、昨日のインタビューで川崎氏は、「ICANが取り組んでいるのは核兵器だが」と前置きしつつ、「原子力と核兵器は切っても切り離せない観点を持っています。実際、核兵器ゼロには、原子力への規制を強めないといけないし、脱原発にも不可避的につながっていきます」と述べましたが、今、日本では、原発をめぐって新たな議論が始まりつつあります。
小泉純一郎元総理と細川護熙元総理が顧問を務める「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)は「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」をとりまとめ、一昨日1月10日、記者会見を開きました。
すべての原発を即時廃止して、2050年までに自然エネルギーに全面転換することが柱で、核燃料サイクル事業からの撤退や原発輸出の中止も盛り込みました。
小泉元総理は、「安倍政権で原発ゼロを進めるのは難しい」としつつ、「近い将来必ず、原発ゼロは国民多数の支持を得て実現する」と述べ、今後、法案の策定に向け、各党の協力を呼びかけていく方針を示しました。IWJは生中継でこれを報じています。
※小泉元総理が原発ゼロを訴え! テロで原発を狙われたら「日本国民に対する原爆を持っているようなもの! 安全保障を考えても原発は1日も早く止めた方がいい」~「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」発表記者会見 2018.1.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409275
会見終了後、原自連は、同じく「原発ゼロ基本法案」を準備中の立憲民主党と意見交換会を開き、立憲民主党の法案は、石油輸入が途絶えるなど「原子力以外のエネルギー源を最大限活用しても電気の安定供給確保に支障が生じ」た場合に再稼働を容認するとしていますが、連盟側は「即時ゼロが第一の肝」であるとし、立憲民主側にさらに踏み込むよう求めました。
思えばこれまで、野党第一党だった民進党が「2030年代原発ゼロ」と煮え切らない姿勢を示していたせいで、野党から与党に対し、脱原発を迫りきれず「グダグダ」とした状態が続いていたように思います。
ICANのノーベル平和賞受賞に続き、野党のラディカルな「脱原発法案」が日本の「脱原発」に一石を投じるキッカケとなるでしょうか。
安倍政権が原発を辞めようとしない大きな理由のひとつとして、いつでも核兵器を保有できるようにしておこうという思惑があると思われます。日本の軍国化も進み、日本の核保有も実際にありえない話でもなくなってきたように感じます。
今年は「核」をめぐる議論がますます加熱する1年となりそうですが、IWJはエネルギー問題だけでなく、安全保障の観点からも核問題、原発問題をタブーなく報じ続けていきます。まだ有料会員にご登録いただいていない方は、どうか有料会員としてIWJの取材活動をご支援ください。よろしくお願いします。
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※【板垣雄三さんサイン入り】『シャルリ・エブド事件を読み解く』
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そして本日は、緊急のお知らせです!IWJでは現在、テキスト、中継・動画、事務の各部署で新規スタッフを募集中です。IWJの取材活動に共感される方で、「IWJの一員として働きたい」とお考えをお持ちの方は、以下の業務の概要をお読みいただき、ご応募いただけましたら幸いです。
テキストスタッフは、記者として、取材と記事の作成をメインでおこなうほか、日刊ガイドの執筆と編集、インタビューに向けたリサーチとパワーポイントの作成など、編集者的な業務も担います。資料の読解力、文章力のある方のご応募をお待ちしております。
テキスト班は、チームワーク作業で行う部署です。自分の書きたいことだけ、自分の興味あることだけ、好きなように調べたり、書いたりするのが仕事ではありませんし、チームで動く協調性、あるいは情報処理能力・事務処理能力の高さも必要です。ぜひ、そうした協調性のある人材をお待ちしています!
中継・動画スタッフは、ムービー兼スチルカメラマンとして現場に駆けつけ取材をおこなった後、動画を編集するほか、記事を執筆することもあります。現在求めている人材は特に、動画編集においてエフェクトを効果的に使える人(岩上さんいわく「YouTuberのように!」)です。
事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握した上でインタビューのアポイントメント取り、講演や出張、各種イベントなどのスケジュール調整・準備などに加え、諸々発生する庶務的なこと、さらにIWJがおこなっている全国各地からの中継市民による動画配信のスケジュール管理なども担います。IWJでは事務・ハドル班と名づけている部署です。「ハドル」とは、アメフト用語でいう「作戦会議」で、IWJのスケジューリングの屋台骨となる、とても重要なお仕事です。
大臣会見などは、大手メディアの記者クラブが仕切っているのが現実で、取材の申し込みをした後、記者クラブ側から返事が来るのが夕方から夜になるのも珍しくないため、ハドル班の業務は9時―5時で帰れる仕事ではありません。夜の8時、9時ころまで働ける方を募集しています。そのかわり、朝のスタートは11時頃と遅めです。また、逆に事務班は朝早目の出勤となります。
いずれの職種も、チームで動き、かつ対外交渉を主な仕事とするため、協調性とコミュニケーション能力の高い方を募集しています。IWJのスタッフとなり「IWJの活動を内部から支える」というご支援・応援の形もあると思います。ご興味のある方は、ぜひ以下のフォームからご応募ください。
※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
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◆中継番組表◆
**2018.1.12 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch4】13:00~「立憲民主党・スパコン不正疑惑追及チームヒアリング」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
内容は、前回の政調・国対ヒアリング(12/26)で要請した追加説明について、経済産業省及びNEDO・内閣府・文部科学省よりヒアリング。
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【YouTube Live】13:30~「弁護士生命を賭けた『美濃加茂市長』事件~元特捜検事が斬る『冤罪』『スパコン疑惑』『リニア談合』――岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
岩上安身が郷原信郎弁護士へインタビューします。
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【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】「沖縄・名護市長選挙に関する中継」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8
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◆中継番組表◆
**2018.1.13 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・エリアCh2・大阪】14:00頃~「『辺野古 ゲート前の人びと』上映後の影山あさ子監督・藤本幸久監督トーク部分」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2
映画「辺野古ゲート前の人びと」上映後のトーク部分を中継します。
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【IWJ重大ニュース振り返り再配信22(築地問題)・YouTube Live】17:00~「闇深き『2001年7月18日』をめぐり百条委員会で新事実発覚! 浜渦元副知事は責任を部下に押しつけ遁走!? 行政文書に偽り!? ~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!(中編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
2017年4月収録の岩上安身による森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏へのインタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/373444
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【IWJ重大ニュース振り返り再配信23(築地問題)・YouTube Live】21:00~「闇深き『2001年7月18日』をめぐり百条委員会で新事実発覚! 浜渦元副知事は責任を部下に押しつけ遁走!? 行政文書に偽り!? ~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!(後編)
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
2017年4月収録の岩上安身による森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏へのインタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/373444
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
「本年度の抱負は、新検査制度の施行と軌道にのせること。そして中深度処分に係る規制基準の整備だ。火山活動モニタリングは、予測不能な破局的噴火より小規模な噴火を重視すべきではないか」――原子力規制委員会
更田豊志委員長 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409279
切迫する米朝危機・安倍改憲を前に市民と立憲野党「今年は総本山」~立憲民主・福山哲郎氏は国民投票法の危険性を強調!――戦争とめよう!安倍9条改憲NO!2018新春のつどい
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409127
小泉元総理が原発ゼロを訴え! テロで原発を狙われたら「日本国民に対する原爆を持っているようなもの!
安全保障を考えても原発は1日も早く止めた方がいい」~「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」発表記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409275
住民監査請求の結論待たずフェンスで森を包囲!平和の森公園・伐採強行の構え見せる中野区に対し住民100人が早朝からのアクション~「樹木のいのち守り隊」準備工事の開始を止める
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409188
サブドレン浄化建屋内で水漏洩が発生。1月末から2号機格納容器内の「映像でどういう状況かを知るため」再調査を予定。しかし線量や炉内の温度の公表についての言明はなく言葉を濁す――東京電力
定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409192
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<★本日の岩上安身のインタビュー★>弁護士生命を賭けた「美濃加茂市長」事件~元特捜検事が斬る「冤罪」「スパコン疑惑」「リニア談合」――岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー
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おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。
受託収賄罪で有罪の確定が伝えられた岐阜県美濃加茂(みのかも)市の藤井浩人市長が、昨年12月14日、ついに辞職に追い込まれました。
主任弁護人を務める元東京地検特捜部の郷原信郎弁護士は、最高裁判決を受け、ブログで「強烈な打撃」と書き、その衝撃の大きさを語りました。最高裁判決が出される直前の12月8日には、『青年市長は”司法の闇”と闘った』(http://amzn.to/2D1w8ik)を出版し、この事件をめぐる警察や検察の一連の捜査のおかしさやひどさを暴いていました。
一体、この事件は何だったのか。藤井元市長が闘った「司法の闇」とは何だったのか――。本日、岩上さんは郷原弁護士にインタビューをし、詳しくお話をうかがいます!
事件は、藤井氏が28歳で「全国最年少市長」として2013年の美濃加茂市長選に当選した翌年の2014年6月、突如、「受託収賄」の嫌疑をかけられ、逮捕されたところから始まります。
警察は、藤井氏が市議会議員時代の2013年4月、市内の中学校に浄水設備を設置するよう働きかける見返りに、設備会社「スイゲン(仮名)」の中森良正(仮名)氏から合計30万円の現金を受け取ったと主張。一方の藤井氏は、一貫して現金を受け取ったことはないと全面否認してきました。
郷原氏は、初めて藤井氏に接見したときから、長年の検事としての経験にもとづき、藤井氏の潔白を直感。検察での現場経験を最大限に活用して、美濃加茂市民の代表として市政を担う市長の政治生命を維持するための「攻撃的弁護活動」を展開するなどして、まさに「弁護士生命を賭け」闘ってきたといいます。
2015年3月の一審では無罪を勝ち取ったものの、その後2016年11月に、名古屋高裁が懲役1年6ヵ月、執行猶予3年を言い渡し、逆転有罪判決となりました。郷原弁護士は、このとき、藤井氏はすべての公判に出頭したものの、被告人質問はおろか、発言する機会が何一つ与えられなかったと、裁判の不当性を主張しています。他にも、このときの高裁判決には、不可解な点が多数ありました。
有罪判決を受けた藤井氏は、「市民の信任を問いたい」として市長を辞職。出直し市長選で80%を超える得票率で圧勝するという、「奇跡」も起こりました。
しかし、昨年12月11日、最高裁は上告棄却を決定。郷原弁護士と藤井氏は、不服申し立てをしたものの、最高裁は12月26日付で退けました。
かくして、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、追徴金30万円の有罪判決が確定し、市長の職を失った藤井氏。美濃加茂市長は本当に、違法行為を働いていたのかどうか、疑問に思う方は多いと思います。
本日のインタビューでは、こうした日本の司法の闇に迫ります!
さらに、東京地検特捜部が捜査に動き出したリニア談合疑惑やスパコン疑惑、日本航空学園の問題など、次々明らかになる問題についてもお訊きする予定です!
★弁護士生命を賭けた「美濃加茂市長」事件~元特捜検事が斬る「冤罪」「スパコン疑惑」「リニア談合」――岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー
[日時] 2018年1月12日(金)13:30~
[YouTube Live] https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?view=2&flow=grid
[ツイキャス] http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
それでは今日も1日、よろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンはこちらから
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20180112
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