日刊IWJガイド・番組表「本日17時から、ノーベル平和賞を受賞したICAN国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲氏に岩上安身がインタビュー!/自民党がまたしても『安倍隠し』を画策!? 総理の予算委員会への出席の大幅削減を提案する方針/ジェンダー差別発言のワーストを選ぶキャンペーンがおこなわれ、自民・山東昭子議員の『子供を4人以上産んだら表彰』発言がワーストに!僅差で自民・竹下亘議員の『同性パートナーの宮中晩さん会への出席反対』発言が2位に/IWJは現在、新規スタッフを緊急募集中です!」2018.1.11日号~No.1945号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「本日17時から、ノーベル平和賞を受賞したICAN国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲氏に岩上安身がインタビュー!/自民党がまたしても『安倍隠し』を画策!? 総理の予算委員会への出席の大幅削減を提案する方針/ジェンダー差別発言のワーストを選ぶキャンペーンがおこなわれ、自民・山東昭子議員の『子供を4人以上産んだら表彰』発言がワーストに!僅差で自民・竹下亘議員の『同性パートナーの宮中晩さん会への出席反対』発言が2位に/IWJは現在、新規スタッフを緊急募集中です!」2018.1.11日号~No.1945号~ ■■■

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>自民党がまたしても「安倍隠し」を画策!? 総理の予算委員会への出席の大幅削減を提案する方針/本日17時から、ピースボート共同代表・ICAN国際運営委員の川崎哲氏に岩上さんがインタビューします!/IWJは現在、新規スタッフを緊急募集中です!(IWJ編集部)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(大下由美・林俊成)
┠――【1】埼玉県議会が、国へ原発再稼働を求める意見書可決という仰天愚行!県外からの批判、県民の怒りを受け市民有志が立ち上がる! 3千人超の賛同者を集め、県議会へ抗議文を提出!
┠――【2】ジェンダー差別発言のワーストを選ぶキャンペーンがおこなわれ、自民・山東昭子議員の「子供を4人以上産んだら表彰」発言がワーストに!僅差で自民・竹下亘議員の「同性パートナーの宮中晩さん会への出席反対」発言が2位に
┠――【3】ソフトウェア開発会社・サイボウズの青野慶久社長らが、選択的夫婦別姓を求めて国を提訴!9日に就任した最高裁の宮崎裕子判事は、最高裁判事として初めて旧姓使用を表明
┠■<★岩上安身のインタビュー報告★>「核」が結ぶイラン・北朝鮮――中東と極東で同時に高まる戦争の危機! 中核に位置するパレスチナ問題を紐解く~岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー(後編)(城石エマ)
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<はじめに>自民党がまたしても「安倍隠し」を画策!? 総理の予算委員会への出席の大幅削減を提案する方針/本日17時から、ノーベル平和賞を受賞したICAN国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲氏に岩上さんがインタビューします!/IWJは現在、新規スタッフを緊急募集中です!
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 おはようございます。IWJ編集部です。

 安倍総理はよほど国会に出たくないようです。

 時事通信は、今月22日に召集される通常国会で、与党が安倍総理の常任委員会への出席を大幅に削減することを提起する方針であることを報じました。

・与党、首相出席の削減狙う=「追及逃れ」と野党反発―国会運営見直し(時事通信、2018年1月8日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018010800294

 与党側は、党首討論を毎月開催する代わりに、予算委員会などへの安倍総理の出席を減らそうとしています。しかし、党首討論は全体で45分とされており、丸一日かかる予算委員会の代わりにはなりません。

 そもそも、昨年から追及されている「森友学園問題」「加計学園問題」について、カギを握ると思われる昭恵夫人や、加計孝太郎氏の国会への招致を安倍総理が拒んでいることもあり、真相は全く明らかになっていません。

 さらに、安倍総理の御用ジャーナリスト・山口敬之氏が顧問に就任しているスーパーコンピューターの開発会社・ペジーコンピューティングによる補助金詐欺事件、右派メディア・チャンネル桜の発起人が理事長を努めている「日本航空学園」への、評価額の8分の1の価格での国有地払い下げなど、新たな疑惑も次々と沸き起こっています。

 こうした状況での「安倍隠し」に対し、立憲民主党は「絶対反対」と対決姿勢を強めています。

 NHKが今月6日から8日にかけておこなった世論調査では、安倍内閣を「支持する」とした人は、先月より3ポイント下がって46%だったのに対し、「支持しない」とした人は2ポイント上がって37%でした。また、今年9月で任期を迎える安倍総理の自民党総裁3選について、「賛成」は28%で、「反対」の31%を下回りました。「どちらともいえない」は37%でした。

・安倍内閣を「支持する」46% 「支持しない」37%(NHK、2018年1月9日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180109/k10011282971000.html

 国会が召集された後、支持率がどう推移するのか。今度の通常国会で、安倍総理が執念を燃やす改憲発議がおこなわれる可能性もゼロではありません。平和国家としての日本は、崖っぷちに追い詰められていると言わざるを得ません。

 アメリカ国務省は9日、迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を日本に売却することを承認し、議会に通知しました。トランプ政権による日本への武器の押し売り第一弾となります。

 ミサイル本体と発射機などの関連部品を合わせた販売総額は約150億円で、イージス艦や、今後アメリカから購入される見込みのイージス艦の陸上版・「イージス・アショア」(1基約1000億円)に配備される見込みとのことです。

 なお、この「SM3ブロック2A」は、昨年6月におこなわれた迎撃実験で、迎撃に失敗しています。この失敗について、アメリカ国防総省は、ミサイル本体ではなく、コンピューターの設定などの人的ミスが原因だったとしています。コンピューターの設定ミスだろうとなんだろうと、これが「本番」だったらミサイルは撃ち落とせず、火の海だったことは間違いありません。

・迎撃失敗、人的ミスか=日米開発ミサイル-米(時事通信、2017年7月26日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017072600235

・新型迎撃ミサイル、日本に売却=4発で150億円-米(時事通信、2018年1月10日)
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018011000314&g=pol

 また、昨日もお伝えしましたが、アメリカは来月発表する核戦略の中期指針において、小型の核兵器を開発し、核兵器の役割を拡大する方針を示すようです。

・米、小型核開発を検討 新指 針核兵器の役割拡大へ(東京新聞、2018年1月8日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201801/CK2018010802000117.html

 昨年7月には、国連で核兵器禁止条約が採択され、10月には核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。アメリカの方針は、核廃絶を願う世界の潮流に逆行するものであり、決して容認できません。

 こうした中、本日17時半から、岩上さんは、国際交流NGO・ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)氏にインタビューをおこないます。ピースボートはICANに国際運営グループとして参加しており、川崎氏はICANの国際運営委員でもあります。

 本日のインタビューでは、ICANの活動やノーベル平和賞受賞の経緯のほか、核兵器禁止条約と日本政府の対応、「核なき世界」を目指す取り組みについて、お話をうかがう予定です。ぜひご覧ください!

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★核なき世界は必ず実現できる!岩上安身によるノーベル平和賞受賞ICAN運営委員でピースボート共同代表・川崎哲氏インタビュー
[日時] 2017年1月11日(木)17:00~
[YouTube Live] https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
[ツイキャス] http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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 また、岩上さんは一昨日と昨日、東京大学名誉教授の板垣雄三氏に最近の中東情勢について、お話をうかがいました。後段で詳しくご紹介しますので、ご一読ください。

 また明日は、弁護士の郷原信郎氏へのインタビューが予定されています。郷原氏は、元美濃加茂市長・藤井浩人氏の弁護人を務めており、インタビューでは、藤井氏の受託収賄事件についてうかがうほか、最近特捜が強制捜査に入ったペジー社によるスパコン詐欺事件、リニア工事の不正入札容疑などについても、お話をうかがう予定です。

 こうしたIWJの活動は、皆様の会費によって支えられています。まだ会員にご登録いただいていない方は、ぜひこの機会にご登録いただき、会費でIWJをお支え下さい。

※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、IWJの活動資金の半分は、皆様からの毎月のご寄付・カンパによって支えられています。今後とも、IWJが活動を続けていくことができるよう、継続的なご支援を何とぞよろしくお願いいたします。

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 そして、最重要のお知らせです!!IWJでは現在、テキスト、中継・動画、事務の各部署で新規スタッフを募集しています。「IWJを内側から支えていきたい!」とお考えの方は、以下の業務の概要をお読みいただき、ご応募いただけましたら幸いです。

 テキストスタッフは、記者として、取材と記事の作成をメインでおこなうほか、日刊ガイドの執筆と編集、インタビューに向けたリサーチとパワーポイントの作成など、編集者的な業務も担います。資料の読解力、文章力のある方のご応募をお待ちしております。

 テキスト班もまた、チームワーク作業で行う部署です。自分の書きたいことだけ、自分の興味あることだけ、好きなように調べたり、書いたりするのが仕事ではありませんし、チームで動く協調性、あるいは情報処理能力・事務処理能力の高さも必要です。ぜひ、そうした協調性のある人材をお待ちしています!

 中継・動画スタッフは、ムービー兼スチルカメラマンとして現場に駆けつけ取材をおこなった後、動画を編集するほか、記事を執筆することもあります。現在求めている人材は特に、動画編集においてエフェクトを効果的に使える人(岩上さんいわく「YouTuberのように!」)を募集中です。現在すでにYouTuberとして活躍されている方も、市民ジャーナリストメディアの先駆者であるIWJで働くからこそ、実現できること、自身の可能性を試し、より広げていける局面が多数あります。ぜひ奮ってご応募ください。

 事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握した上でインタビューのアポイントメント取り、講演や出張、各種イベントなどのスケジュール調整・準備などに加え、諸々発生する庶務的なこと、さらにIWJがおこなっている全国各地からの中継市民による動画配信のスケジュール管理なども担います。IWJでは事務・ハドル班と名付けている部署です。「ハドル」とは、アメフト用語でいう「作戦会議」で、IWJのスケジューリングの屋台骨となる、とても重要なお仕事です。

 大臣会見などは、大手メディアの記者クラブが仕切っているのが現実で、取材の申し込みをした後、記者クラブ側から返事が来るのが夕方から夜になるのも珍しくないため、ハドル班の業務は9時―5時で帰れる仕事ではありません。夜の8時、9時ころまで働ける方を募集しています。そのかわり、朝のスタートは11時頃と遅めです。また、逆に事務班は朝早目の出勤となります。

 いずれの職種も、チームで動き、かつ体外交渉を主な仕事とするため、協調性とコミュニケーション能力の高い方を募集しています。IWJのスタッフとなり「IWJの活動を内部から支える」というご支援・応援の形もあると思います。ご興味のある方は、ぜひ以下のフォームからご応募ください。

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

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◆中継番組表◆

**2018.1.11 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・Ch5】15:00~「戦争とめよう!安倍9条改憲NO!2018新春のつどい ―お話・石川健治さん」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

1月7日に収録した、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会」、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共催の集会を録画配信します。
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【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2

東京電力による記者会見を中継します。
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【YouTube Live】17:30~「岩上安身による核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員、ピースボート共同代表・川崎哲氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

岩上安身が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲氏にインタビューします。
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【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】「沖縄県南城市長選に関する中継」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

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◆中継番組表◆

**2018.1.12 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【YouTube Live】13:30~「岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

岩上安身が郷原信郎弁護士へインタビューします。
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【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】18:30~「稲嶺ススム市長3選めざす オール沖縄 市民集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

名護市民会館で開催される集会を中継します。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

米国世論は米大統領の核使用の歯止めとはなり得ない!? 北朝鮮への核使用のハードルは驚くほど低い可能性が! 米国市民の意識調査「イランの中のヒロシマ再訪」サマリーをIWJが全文仮訳!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408916

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<★岩上安身のインタビュー報告★>「核」が結ぶイラン・北朝鮮――中東と極東で同時に高まる戦争の危機! 中核に位置するパレスチナ問題を紐解く~岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー(後編)
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 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。

 一昨日に引き続き、岩上さんは昨日、長野県にある、東京大学名誉教授・板垣雄三氏のご自宅にお邪魔し、複雑を極める中東情勢についてお訊きしました。

 9日に行われたインタビューの前編では、ロシア・イランの同盟関係にNATOのメンバーであるトルコが加わり、「三国枢軸」を形成しつつあることや、サウジとカタールの対立が湾岸協力機構(GCC)全体の崩壊を意味することなど、中東で起きている激しい地殻変動的な地政学的変化について、お話いただきました。確実にいえることは、中東では絶対的だった米国の覇権は衰退し、ロシアが覇権を広げているという事実です。

 そして、昨日のインタビューでは、バラバラに起きているように見えるこれら複雑怪奇な中東情勢と、日本のすぐ側で戦争の危機が高まる北朝鮮危機が、一つの大きなつながりをもって動いていることが、浮き彫りになりました。

 2007年9月、イスラエルがシリアの核施設を空爆しました。イスラエルは1981年6月にも、イラクのオシラク原子炉を爆撃したことで、国連安保理決議で非難されていました。

 板垣氏によると、このときイスラエルに爆撃されたシリアの核施設は、実はイランの拠出金によってつくられ、そこでは北朝鮮から提供された核物質によって、プルトニウム爆弾が製造されていたというのです。それに気づいたイスラエルが予防攻撃として、シリアを攻撃したというわけです。

 そして、そうした情報は空爆後にイスラエルの情報機関から小出しに発表され、核施設空爆という国際法上違法とされている行為も、自衛上やむを得なかった行動なのだと正当化が行われています。

 思い出さなければならないのは、戦争の危機が高まる極東においても、国際法上違法な原発などの核施設への攻撃が行われる可能性が高まっていることです。イスラエルが自国の防衛のためとして行った予防攻撃や、それを支えるロジックは、そのまま朝鮮戦争再開の際にも用いられかねません。

 日本政府は、原発を海外に輸出することで、原子力技術の温存に努めようとしていますが、これは核兵器の将来の転用を想定して、原発技術の温存とプルトニウムの蓄積を図っていると考えるべきでしょう。もし、北朝鮮の核ミサイルが、日本の原発を攻撃したらどうなることか――壊滅的な被害は免れません。先行事例がすでに中東では起きているのです。

 こうして中東全体で戦争の脅威が高まる中、米国のトランプ大統領は昨年12月、エルサレムをイスラエルの首都として認定しました。板垣氏によると、イスラエルの戦略家たちは70年代の時点で、パレスチナ問題は「副次的な問題」に押しやられていくだろうと予想していたといいます。予想していたというより、パレスチナ問題を「脇へ追いやって」いこうとし、実際イスラエルはある程度それに「成功」してきたというべきでしょうか。

 そうして脇へ追いやられてしまったパレスチナ問題について、「過去の問題」としてみなすこと、イスラエルとパレスチナの「紛争」として見る見方を、板垣氏は批判します。1947年のイスラエル軍によるパレスチナの民族浄化「ナクバ」の後も、パレスチナでは現在に至るまで、国連決議を踏みにじってパレスチナ人の居住地と生活が問答無用で奪われ続けています。パレスチナで起こっていることは、決して「紛争」などではなく、板垣氏によれば、「植民地主義とそれへの抵抗」だといいます。

 インタビューでは、現在進行形で続くイスラエルによる植民地主義的政策の実態や、そこに至るまでの歴史、さらに日本がパレスチナ問題に負う重要な責任にまで、掘り下げてお話をお訊きしました。中継配信を見逃してしまった方は、近日中にアップする予定の、板垣氏へのインタビューのアーカイブをぜひ、ご視聴ください!

 また、IWJでは、板垣氏にご紹介いただいたスタンフォード大学のスコット・D・セイガン教授らによる論文「イランの中の広島再訪」のサマリーを全文仮訳しています。この論文の中では、米国市民の多くが、米軍の保護と米国の戦争目的の達成のためなら、イラン市民に対し核兵器を使用しても良いと考えているという、衝撃の研究結果が報告されています。しかも、そう考える傾向に男女差はなく、核兵器使用の許容度は、むしろ、女性の方が高いという衝撃的な事実も明らかになっています。ぜひ、以下の記事をご一読ください!また、現在、論文を抄訳中ですので、アップまでいましばらくお待ちください。

※米国世論は米大統領の核使用の歯止めとはなり得ない!? 北朝鮮への核使用のハードルは驚くほど低い可能性が! 米国市民の意識調査「イランの中の広島再訪」サマリーをIWJが全文仮訳! 2018.1.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408916

 それでは今日も1日、IWJをよろしくお願いします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンはこちらから
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20180111

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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