■■■ 日刊IWJガイド・番組表「本日午後、参院法務委が『共謀罪』法案の審議を委員長職権で決定!国会延長せず、強行採決の可能性!?/加計学園問題で新たなリークが!加計孝太郎理事長が昨年9月、松野博一文科相と面会!?/『腐った権力と腐ったメディアの癒着』シリーズ第二弾・郷原信郎弁護士『読売新聞は死んだに等しい』インタビュー報告!/東京新聞・望月衣塑子記者へ単独インタビュー決定!/IWJ会員による『仮想通貨』レポート寄稿をご紹介」2017.6.13日号~No.1733号~ ■■■
(2017.6.13 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>本日午後、参院法務委が「共謀罪」法案の審議を委員長職権で決定!国会延長せず、強行採決の可能性!?/加計学園問題で新たなリークが!加計孝太郎理事長が昨年9月、松野博一文科相と面会!?(ぎぎまき)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(IWJ編集部)
┠――【1】菅官房長官、本丸の内閣府の追加調査「必要なし」!? 文科省の再調査についても時期を示さず「可能な限り速やかに発表する」とゼロ回答
┠――【2】フランス「マクロン旋風」で誕生からわずか1年の「共和国前進」系が圧勝の勢い!?
┠――【3】準強姦罪で告発の山口敬之氏、今度はバックマージン疑惑?
┠■<★岩上安身によるインタビュー報告★>読売新聞の社内では「前川氏とホテルに行った女性を探し出せ!」という大号令が出たはずだ〜「読売新聞は死んだに等しい」新聞史上最悪の不祥事を検証!岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー!(原佑介)
┠■<★インタビュー&タイムリー再配信のお知らせ★>「調査はしない」一点張りの菅官房長官の鉄面皮に食い下がり「総理のご意向」文書再調査への道をこじ開けた! 東京新聞・望月衣塑子記者へ単独インタビュー決定!(IWJ編集部)
┠■<★IWJ会員によるレポート寄稿のご紹介★>明後日15日、岩上さんが早稲田大学大学院教授の岩村充氏に、仮想通貨に関するインタビューをおこないます!先日、会員の方から仮想通貨に関するレポートをご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます!(林俊成)
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<はじめに>本日午後、参院法務委が「共謀罪」法案の審議を委員長職権で決定!強行採決の可能性は!?
加計学園問題で新たなリークが!加計孝太郎理事長が昨年9月、松野博一文科相と面会!?NHK・岩田明子記者の御用ぶり!準強姦疑惑の山口敬之氏との関係は?
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おはようございます。IWJのぎぎまきです。
今週金曜日(6月16日)は、現在予定されている今国会の事実上のラストデイですが、与党が会期を10日ほど小幅延長するとも報じられており、終盤戦の見通しはまだ不透明なままです。
昨日12日に開かれた参院法務委員会の理事会では、共謀罪法案の審議を本日午後の法務委で行うことを委員長職権で決定。先週、民進党の榛葉賀津也参議院国対委員長と会談した自民党の松山参議院国対委員長は、13日の採決をしないよう求められたことに対し、「確約できない」という考えを示しており、国会を延長せず、会期内に強行採決に踏み切る可能性はまだ排除されていない緊迫した状態が続いています。
・自民「テロ等準備罪」新設法案 来週早期に採決を(NHK 2017年6月12日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170609/k10011012051000.html
一方で、加計学園問題をめぐっては次々と新しいリークが飛び出しています。昨年9月、加計学園の加計孝太郎氏が文科省を訪れ、松野博一文科相と面会し、獣医学部新設計画の構想を直接伝えていたと、面会に同席した加計学園側の幹部がJNNの取材に対し明らかにしました。
松野大臣は「大臣就任を受けての挨拶で獣医学部に関する話は一切なかった」と苦し紛れの説明をしているようですが、次々と暴露されるこうした新事実に耐えられず、与党側は予定通り18日に国会の閉会を強行する可能性もあるのでは、という見方もあります。
・獣医学部新設構想、文科相面会時に直接伝達(TBS NEWS、2017年6月12日)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3076759.htm
昨日12日は「腐った権力と腐ったメディアの癒着」シリーズの第二弾として弁護士の郷原信郎氏に岩上さんがインタビューしました。後ほど別途インタビュー報告をいたしますが、このシリーズでは、権力を監視するというメディアの使命と矜持を捨て去り、権力に媚を売るジャーナリストや記者たちによる「太鼓持ち報道」が、いかに安倍政権の存続を許してきたかを検証しています。
準強姦罪の容疑で検察審査会の再捜査の対象になっている元TBS記者の山口敬之氏や、安倍総理が最近、頼りにしているラジオ番組「ニュースアウトサイダー」の須田慎一郎氏については、これまでシリーズ第一弾、第二弾で触れてきましたが、安倍政権との一体化が疑われている記者やジャーナリストは、まだまだいます。
2002年から安倍総理の番記者をつとめてきた岩田記者は、安倍総理と携帯やメールで直接連絡を取り合う仲で、官邸が元ネタと思われる「独占スクープ」を何度も報じたと言われる人物。その「界隈」では、山口敬之氏、産経新聞社政治部編集委員の阿比留瑠比記者と並んで、「安倍総理の太鼓持ち番記者三羽ガラス」とまで呼ばれているそうです。
岩田記者は安倍総理が官房長官時代、富ヶ谷の総理私邸の近くにマンションを購入し移り住み、頻繁に出入りをしていたとか。同居している安倍総理の母、洋子氏から特別にかわいがられていたといい、その関係からか2016年の「文藝春秋」6月号では、洋子氏の4時間半の独占ロングインタビューを公開しています。
※山口や読売だけじゃない! 安倍べったり・NHK岩田明子記者の政権と一体化した“仕事”の数々、会長賞受賞にも疑惑が(リテラ、2017年6月7日)
http://lite-ra.com/2017/06/-nhk.html
SNS上では、岩田記者と山口敬之氏が笑顔で一緒に写真にうつる姿も広く拡散されています。
・阿修羅ブログ(2017年6月9日)
http://www.asyura2.com/17/senkyo227/msg/183.html
さらに、その山口氏が「準強姦」を起こしたとされる翌月5月、TBS支局長を解任された山口氏を「励ます会」として集まったメンバーに産経・阿比留瑠比記者や自民党参議院議員の青山繁晴氏、『正論』の元編集長上島嘉郎氏などの姿が確認されており、安倍親衛隊の顔ぶれが明確になりました。
・有本香氏ツイログ(2017年5月9日)
http://twilog.org/arimoto_kaori/date-150509
産経・正論が極右言論メディアであるのはご承知かもしれませんが、青山氏も、かつての「塚本幼稚園」への応援動画がしっかりネットに残されています。また青山氏については2016年、週刊文春から、共同通信時代の取材に関して経費を使い込んでいたとして、退社に追い込まれたとの記事を掲載されています(これに対して青山氏は刑事告発したとのこと)。
・塚本幼稚園を応援していた「安倍夫妻と不愉快な仲間たち」(blogos、2017年3月4日)
http://blogos.com/article/212667/
「腐った権力と腐ったメディアの癒着」シリーズはネタに尽きることがなさそうです。山口氏については後段、ニュース・フラッシュでも取り上げます。
9日には「腐った権力と腐ったメディアの癒着」シリーズの第一弾として、岩上さんによる民進党参議院議員・有田芳生氏のインタビューをお届けしました。山口敬之氏をはじめ、地下鉄サリン事件が発生した1995年ごろ、オウム真理教の教祖、麻原彰晃に「インタビューした」という嘘を捏造した疑惑が浮上しているジャーナリストの須田慎一郎氏と、その須田氏のラジオ番組「ニュースアウトサイダー」に安倍総理が連続して登場している事実についても論じています。
インタビューを見逃した方は、今日の午後7時から有田議員のインタビューを再配信しますので、ぜひご覧ください!
★【「腐った権力と腐ったメディアの癒着」シリーズ 第一弾・再配信・IWJ_YouTube Live】19:00〜
「前川潰し」に「レイプ事件抹殺」!権力とメディアの腐敗した癒着の罪~岩上安身による民進党参議院議員・有田芳生氏インタビュー
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
さて、悲しいことに、今月もまもなく「15日」を迎えます。
毎月15日、IWJでは会員継続のためのご入金が確認できなかった方を対象に、泣く泣く会員サービスを一時停止する手続きを取らせていただいていますが、会費の支払いをもし忘れがちだという方は、クレジットカードでのお支払が大変便利ですのでご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意しています!
※クレジットカード・自動引き落としでのお支払への変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
まだ会員にご登録いただいていない方は、この機会にぜひ会員にご登録いただき、会費でIWJをお支え下さい!
※会員登録はこちらからよろしくお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
先日からお伝えさせていただいていますが、現時点で今期末の収支を再試算したところ、4月時点の見通しでは1200万円の赤字で予想でしたが、皆様からのご支援のおかげで、かなり見通しが改善されました。とは言え、取材用カメラの修繕費や社用車の修理費などの取材に関わる支出の増加もあり、現時点では、約600万円の赤字予想となっております。
これまで赤字圧縮のためにご厚意を寄せていただいた皆様、本当にありがとうございます。7月の期末まで残り2ヶ月弱。引き続きのご支援、ご協力をなにとぞよろしくお願いいたします!
※【岩上安身より】600万円赤字の見通し!ご寄付・カンパをお願いします!~IWJ第7期決算の途中ご報告
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/information/donation/31057#more-31057
※ご寄付・カンパのご支援はこちらから。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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◆中継番組表◆
**2017.6.13 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch5】11:00~「加計・森友問題の徹底解明を求め公務員・行政の私物化を許さない6.13緊急院内集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)」主催の院内集会を中継します。
【緊急追悼再配信】14:00~「岩上安身が前沖縄県知事 大田昌秀氏にロングインタビュー!『今年は沖縄にとって一番厳しい年になるのでは』」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2013年10月収録。岩上安身による大田昌秀氏インタビューを追悼再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/382649
【Ch4】14:30~「森友・加計問題を考えるシンポジウム ―パネリスト 小川敏夫・民進党参議院議員、宮本岳志・日本共産党衆議院議員ほか」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「森友問題の幕引きを許さない市民の会」主催によるシンポジウムを中継します。
【録画配信・Ch6】16:00〜「特別講義 90分でわかる日本の安全保障の今〜ほんとうに怖いものは何か?――『新・日米安保論』(集英社新書)刊行イベント~柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)×伊勢崎賢治氏(東京外国語大学教授)×加藤朗氏(桜美林大学教授)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※6月7日収録の、『新・日米安保論』集英社新書刊行記念トークセッションを録画配信します。
【「腐った権力と腐ったメディアの癒着」シリーズ 第一弾・再配信・IWJ_YouTube Live】18:00~「『前川潰し』に『レイプ事件抹殺』!権力とメディアの腐敗した癒着の罪~岩上安身による民進党参議院議員・有田芳生氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※6月9日収録の岩上安身による民進党参議院議員・有田芳生氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/382649
【Ch5】18:30~「共謀罪を廃案に!安倍改憲NO! 6・13市民集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「共謀罪NO!実行委員会」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共催。日比谷野外音楽堂でおこなわれる集会の模様を中継します。
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◆中継番組表◆
**2017.6.14 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による記者会見を中継します。
【IWJ_YouTube Live】16:30~「岩上安身による元文部省官僚・映画評論家 寺脇研氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身が元文部省官僚・映画評論家 寺脇研氏にインタビューします。
【タイムリー再配信・IWJ_YouTube Live】20:00~(予定)「日本の武器ビジネスの現場はいま――『死の商人』国家へと舵を切った安倍政権の実態に迫る!『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(前編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年9月収録の、岩上安身による望月衣塑子氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334097
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
国連特別報告者カナタチ氏が「共謀罪」の問題点を指摘!「非常に特異なやり方が取られている!」――いわゆる共謀罪に関する法案に反対する国際シンポジウム
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/382650
「いかに安倍が日本を無茶苦茶に売ろうとしているか!?」「食料自給率は安全保障!防衛と同じ考え方!!」~山田正彦元農水相が市民連合ちば10区発足集会で記念講演
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/382961
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<★岩上安身によるインタビュー報告★>読売新聞の社内では「前川氏とホテルに行った女性を探し出せ!」という大号令が出たはずだ〜「読売新聞は死んだに等しい」新聞史上最悪の不祥事を検証!岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー!
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おはようございます。テキスト班の原佑介です。
昨日は岩上さんが、読売新聞の報道姿勢を強く非難している郷原信郎弁護士にインタビューしました。
読売新聞が政府の広報と化して、前川喜平・前文科事務次官を「人格攻撃」したことは本当に衝撃でした。「仮にも新聞記者を名乗るものたちが、ここまで権力に魂を売れるのか」と…。
安倍政権の腐敗を告発する前川氏に対し、「出会い系バー通い」という、それだけでは違法でもない行為を持ち出し、まるで「前川氏は売春大好きオヤジだった」かのように印象操作し攻撃した読売新聞。後に週刊文春や週刊FLASHなどが、前川氏は売春していたどころか「足長おじさん」として貧困女性の支援活動を行っていたことを報道。読売の目論見は大きくハズレました。
「読売新聞の社内では、『前川氏とホテルに行った女性を探し出せ!』『ホテルに行った裏をとってこい!』という大号令が出たはずですよ。もしかしたら『ホテルに行ったということにしてほしい』と女性に頼んだ可能性だってある。それでも前川氏には何もなかった。前川氏の言っているとおり、支援活動だったのだと思います」
昨日、岩上さんのインタビューに応じた郷原弁護士はこのように分析し、いかに読売新聞の報道が悪意と恣意によって歪められたものだったかを徹底的に検証しました。
読売新聞の上層部を強く批判する郷原弁護士ですが、郷原氏は検事時代、当時司法記者クラブの敏腕記者だった現在の読売新聞グループ本社社長・山口寿一氏とかなりの親しい間柄だったそうです。しかし、陸山会事件について郷原氏が発言し始めた2009年から連絡が途絶え、2014年、山口氏に関して週刊文春のあるスクープ記事が報じられた際に、郷原氏から1度連絡を取ろうとしたのですが、まったく応答はなかったそうです。
昨日のインタビューでは、山口氏との友情関係についてご紹介いただくとともに、2014年に週刊文春が報じた山口氏のスキャンダル、「仰天スクープ ナベツネも知らない読売新聞の『特定秘密』」「“御庭番”山口専務が謎の女性に入れ揚げ 会社を私物化」についてもうかがいました。
読売新聞の闇の深さを再認識させられるとともに、報道が権力の暴走に加担することがいかに恐ろしいことかを実感させられるインタビューとなりました。さっそく実況ツイート付きの記事をアップしましたので、ぜひアーカイブをご覧ください!
※「読売新聞は死んだに等しい」新聞史上最悪の「前川潰し」記事を検証! 陣頭指揮したと噂される山口寿一・読売社長はなぜ変節したのか!?
岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー! 2017.6.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/383068
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<★インタビュー&タイムリー再配信のお知らせ★>「調査はしない」一点張りの菅官房長官の鉄面皮に食い下がり、「総理のご意向」文書再調査への道をこじ開けた! 東京新聞・望月衣塑子記者
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ここ数日、内閣官房長官の定例記者会見や、それを取り上げたニュース・ワイドショーで切れの良い質問を投げかける女性記者の声をお聞きになった方も多いのではないでしょうか?その正体が東京新聞・望月衣塑子記者です。
機械じかけのように「文科省の判断により調査を行う必要がない」の言葉を繰り返す、鉄面皮の菅官房長官に繰り返しぶつかり、しつこく食い下がった望月記者のやり取りはネットやTVで繰り返し取り上げられ、大きく注目が集まりました。
「政権批判するような記事や投稿をされている者については(内閣が)人事を差し替えるとお聞きしたんですが」「準強姦罪で告訴された山口敬之氏について、中村格・元刑事部長が執行を取りやめさせた件について事前にお聞きしていますか?」「(調査をしないことを)文科省が判断したというよりも、官房長官たちの判断ではないかと思われるんですが、どうでしょうか?」……これらの質問が、次々と望月記者から飛び出す6月6日・8日の定例会見は、非常に見応えのあるものです。
・首相官邸公式サイト・内閣官房長官定例会見(2017.6.6午前)
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201706/6_a.html
・首相官邸公式サイト・内閣官房長官定例会見(2017.6.8午前)
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201706/8_a.html
「身の危険を冒して」告発した前川前文科次官と省内の勇気ある職員の方々。その事実を無駄にするのかと、菅官房長官に訴え、問い詰めた望月記者(6月8日の会見後、菅氏は官邸へ駆け込んだとも伝えられています)。職員の誠意に背を向けてやり過ごそうとする文科省に、「部下を見捨てるんですか!?」と啖呵を切った森ゆうこ議員。彼らの姿を正面から伝えはじめたTVメディア。そうして彼らを応援する市民の声に、さすがに安倍政権も「マズい」と感じ始めたのでしょうか?9日、政権はついに文科省の「追加調査」を表明しました。
しかし、実際「調査」にどれほどの時間を擁するのかが、問題です。今期国会は6月18日まで。ニュース・フラッシュで報じたように、菅義偉官房長官は13日の記者会見で、「可能な限り速やかに発表される」と述べるにとどまっています。このまま「時間切れにて幕引き」となるようなことにさせては、いけません。
IWJでは以前より望月記者を応援し、インタビューも行っていましたが、改めて6月16日・金曜日にインタビューが決定しました!それにともない、今週は望月記者のインタビューのタイムリー再配信を行います!
なおこの16日のインタビューも、午前の官房長官会見の直後ということになる可能性が高いため、詳細な開始時刻などはまだ未確定です。しかしその分、当日はホットな話題を耳にすることが出来るかもしれません!
【タイムリー再配信・IWJ_YouTube Live】20:00~(予定)「日本の武器ビジネスの現場はいま――『死の商人』国家へと舵を切った安倍政権の実態に迫る!『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(前編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年9月収録の、岩上安身による望月衣塑子氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334097
【タイムリー再配信・IWJ_YouTube Live】
誤爆率9割の殺人兵器「無人戦闘機」の実態! ついには「人工知能 (AI)」による「戦争の無人化・自動化」も実現間近!?
~『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(後編)
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
[配信日時] 2017年6月15(木)20:00~
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/336493
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<★IWJ会員によるレポート寄稿のご紹介★>明後日15日、岩上さんが早稲田大学大学院教授の岩村充氏に、仮想通貨に関するインタビューをおこないます!先日、会員の方から仮想通貨に関するレポートをご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます!
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おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。
5月30日の日刊ガイドで、原記者が、岩上さんが仮想通貨について関心を持って調べていると軽くふれたところ、サポート会員にご登録いただいている高山健志様から、ビビッドに反応して仮想通貨に関する「ビギナー向け入門レポート」とでもいうべき長文の投稿を寄せられました。
大変興味深い内容であり、岩村充早稲田大学大学院教授のインタビューの予習ともなりますので、高山様の承諾を得て、以下全文、ご紹介させていただきます。
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IWJ様
サポーター会員の高山健志と申します。いつも重要なニュースを配信してくださり、ありがとうございます。
本日の日刊IWJガイドで仮想通貨に関する話題が出たので、その分野について多少の知識があるものですから、思わず筆を取ってしまいました。書き始めてみると思いの外長くなってしまい、お忙しい所大変申し訳無いのですが、もしお時間ありましたら、以下駄文にお付き合いいただけると幸いです。
* * *
仮想通貨(本来は「暗号通貨」と呼ぶべきものですが)として最初に世の中に登場したBitcoinは、2009年にスタートしてから現在まで8年以上、取引所のハッキングなど様々な事件はあったものの、ずっと破綻せずに存続してきました。現在も様々な問題(ブロックサイズの上限・マイナーの偏り・手数料の上昇・取引承認の遅延など)を抱えてはいますが、一応将来にわたって長期的に信頼できるシステムとして社会的に認知されており、その価格も乱高下しつつ全体としては上昇し続けています。
その一方で、上記で触れたようなBitcoinの欠点を解決することを謳って、Bitcoinと似たような仕組みを持つ暗号通貨(altcoin・アルトコイン・オルトコイン)がその後いくつもローンチされました。時価総額ランキング上位で有名なものとしてはEthereum・Litecoin・Dash・Moneroなどがありますが、時価総額の小さいものも含めると数百種類もあり、端的に言ってバブル状態になっています。
これら大量のオルトコインの大部分の実態は、単にBitcoinのソースコードをコピーして、数行だけ変更を加えてローンチしているに過ぎないもので、Bitcoinのように将来的に価格が高騰することを宣伝して投資を集めますが、ある時点で開発者が自分の保有するオルトコインを売り捌き、そのオルトコインは暴落し消滅するという、詐欺まがいの行為が法規制もされずにまかり通っています。
Bitcoinと大多数のオルトコインの決定的な違いは、それが草の根的な動きかどうかということです。Bitcoinは2009年に「サトシ・ナカモト」という匿名の人物(あるいはグループ)が唐突に世の中に発表したもので、それを受け取ったインターネット上のコミュニティがそのソースコードを分析・改善・保守してきました。こういった活動はすべてボランティアであり、Bitcoinを管理する会社というものはありませんし、CEOもいません。
特に、Bitcoinの開発等の費用を賄うためシステム上に作られた仕掛け(例えば税金のようなもの)といったものは、一切存在しません。それに対し、メジャーなものも含め大部分のオルトコインでは、ローンチ時に会社や法人を設立し、そこに直接的に金銭的な見返りがあるような仕掛けをシステムに組み込んでおり、開発者が巧妙に利益を得られるような仕組みになっています。例えばDashでは、Masternodeという仕組みによって開発者が黙っていても報酬を得られるようになっています。
またEthereumでは、昨年ある重大なバグを突かれ大量のコインをハッカーに盗まれる事件が起こった際に、開発者にとって金銭的損失の大きいこの事件をなかったことにするため、勝手にブロックチェーンの歴史を書き換えてしまうという、本来許されない禁じ手を強行しました。詳しく調べれば、これ以外にも疑惑や懸念が次々に出てきます。
このように現時点で時価総額ランキング上位にある暗号通貨でも、その多くは正当性が疑われるような、詐欺まがいの非常に怪しいものです。これらに投資する人たちの大部分は、歴史的経緯や技術的有効性といった詳細な背景情報を調べずに(あるいは軽視して)、単に投機の対象として暗号通貨を売買しているので、現在のようなバブル状態が発生していると私は考えています。
ちなみに私は当初Bitcoinを保有していたのですが、Bitcoinの様々な技術的問題点を知った結果、現在はMoneroを主に保有しています。
2014年にローンチされたMoneroは、Bitcoinと同様の草の根的なプロジェクトで、「プライバシー保護」を最大の特長としています。具体的には、「どこから」「どこに」「いくら」の送金があったかが特定できないような仕組みになっています。パブリックなブロックチェーン上でプライバシーを保護するという、技術的に非常に難しい課題を解決するため、MoneroではCryptoNoteプロトコルという、Bitcoinとは全く異なるプロトコルを基本としています。
そのためBitcoinプロトコルを前提とした様々な既存のシステムが全く再利用できず、全てをゼロから作り直す必要があるため、例えばBitcoinにおけるモバイルアプリのような、一般ユーザが手軽に使い始められる環境は現状ではまだ整っていませんが、地道に開発が続けられています。
なお、Ripple (XRP)は暗号通貨とは呼べず、どちらかというと楽天ポイントのような、特定の企業が管理するトークン(※1度しか使えないワンタイムパスワード)と呼ぶべきものです。そもそもBitcoinが誕生した背景には、政府が発行する法定通貨だと恣意的な操作が行われてしまい長期的に持続しないので、数学的なルールに従って振る舞う分散型ネットワークに通貨の発行権を委譲することで、フェアで安定した通貨システムを実現しようという理念があります。
それを実現する仕組みとして、Bitcoinではマイニング(一言で言うと、特定の計算問題の解を当てずっぽうで探すという作業)の報酬として新しいコインが発行されます。これとは対照的に、暗号通貨ではないRippleではマイニングという概念がなく、Ripple社がコインの総量を決めて、事前に全額を発行し、その一部を市場に流通させています。
最近は世界中の銀行がRippleと提携する動きを見せていますが、これはRippleのコントロールのしやすさを考えると、極めて自然な流れです。既存の金融システムの持続性を疑わない人にとってはRippleは有用に見えるのかも知れませんが、私はBitcoinの理念に共感しますので、Rippleを保有しようという気は全く起きません。
本当に長々と書いて、お時間を無駄にしてしまい申し訳ありません。ただ、この業界についての日本語のニュース記事やジャーナリズムが余りにも不正確・不誠実・低品質なので、私としては常々辟易しておりまして、もしIWJで暗号通貨についての取材や報道をされるなら、是非とも嘘の情報に惑わされないように気をつけていただきたいと思い、勝手ながら長文のメッセージをお送りさせていただきました。
IWJが今後とも末永く存続することをお祈りいたします。
それでは失礼いたします。
高山
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高山様、どうもありがとうございます。
前述の通り、今週木曜・15日には、岩上さんが早稲田大学大学院教授の岩村充氏にインタビューをおこないます。岩村氏は『貨幣進化論~「成長なき時代」の通貨システム』『中央銀行が終わる日~ビットコインと通貨の未来』という著書を上梓されており、インタビューでは、現在の仮想通貨市場の状況や、仮想通貨が注目を集める理由といった最近の話題や、そもそも貨幣とは何か?といった根本的な話題まで、幅広くお話をうかがう予定です。
なお、IWJ記者には仮想通貨になじみのある者がおらず、現在必死で勉強中ですが、皆さんのご期待に応えられるため、充実したインタビューとなるようスタッフも全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは今日も1日、よろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170613
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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