日刊IWJガイド・番組表「『治安維持法は適法』――金田勝年法相が衆院法務委員会で仰天答弁!/山口敬之氏の『準強姦』逮捕状を握りつぶした警視庁刑事部長・中村格氏が、『報ステ』古賀茂明氏に圧力をかけていた!/国連特別報告者デイビッド・ケイ氏の来日集会と岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビューを再配信!」2017.6.4日号~No.1724号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「『治安維持法は適法』――金田勝年法相が衆院法務委員会で仰天答弁!/山口敬之氏の『準強姦』逮捕状を握りつぶした警視庁刑事部長・中村格氏が、『報ステ』古賀茂明氏に圧力をかけていた!/国連特別報告者デイビッド・ケイ氏の来日集会と岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビューを再配信!」2017.6.4日号~No.1724号~ ■■■
(2017.6.4 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>「治安維持法は適法」――金田勝年法相が衆院法務委員会で仰天答弁!/山口敬之氏の「準強姦」逮捕状を握りつぶした警視庁刑事部長・中村格氏が、「報ステ」古賀茂明氏に圧力をかけていた!(城石エマ)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>
┠――【1】政権に「異論」を唱えた韓国総領事が更迭!露骨すぎる安倍政権の「恐怖政治」ぶり(城石エマ)
┠――【2】「極右教育」塚本幼稚園が、「教育勅語の暗唱」や「伊勢神宮参拝」を改める!?(城石エマ)
┠――【3】高校野球春季東京大会決勝、早実対日大三高戦を中継して100万人の視聴者を稼いだAbemaTVが、今度は前代未聞、愛知県での招待試合を中継!?清宮は97~99号まで3発連続!高校通算100号の大台まであと1本!(IWJ編集部)
┠■<★本日の配信★>「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」~国家戦略特区は「加計ありき」!?国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!/岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビュー!(城石エマ)
┠■<お知らせ>「教育の無償化」で改憲の口実作り!?衆院憲法審査会で改憲論議が着々と進行中!「緊急事態条項」の創設に警戒!(城石エマ)
┠■わとはぷ~What happened today?~『はだしのゲン』が週刊少年ジャンプで連載開始!「戦争をよろこぶ流れがおきてしまったらもうおそい。つぎつぎ治安維持法みたいな法律をつくられる」!(原佑介)
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<はじめに>「治安維持法は適法」――金田勝年法相が衆院法務委員会で仰天答弁!/山口敬之氏の「準強姦」逮捕状を握りつぶした警視庁刑事部長・中村格氏が、「報ステ」古賀茂明氏に圧力をかけていた!
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 おはようございます、IWJの城石エマと申します。通常日曜日は、中継番組表だけの「日曜版」としてお送りしておりますが、諸事情により、本日をフルバージョンでお届けし、明日を簡易版でお届けしたいと思います。よろしくお願いします。

 またまた飛び出しました、我が国法務大臣の「金田砲」です。

 6月2日の衆院法務委員会で、日本共産党の畑野君枝議員が、「治安維持法」について金田勝年法相の見解を問いただしたところ、金田法相は次のように答えました。

 「治安維持法は、当時適法に制定されたものでありますので、同法違反の罪にかかります勾留・拘禁は適法でありまして、同法違反に関わる刑の執行も、適法に構成された裁判所によって言い渡された有罪判決に基づいて、適法に行われたものであって、違法があったとは認められません。したがって、治安維持法違反の罪に関わる勾留、もしくは拘禁、または刑の執行により生じた損害を、賠償すべき理由はなく、謝罪および実態調査の必要もないものと思います」

 平成のこの時代において、治安維持法をここまで擁護する答弁を現職閣僚から聞くことになるなんて、誰が想像できたでしょうか?しかも、「平成の治安維持法」たる「共謀罪」を強引に成立させようとしている、その文脈での発言です。何なのでしょうか、この開き直りっぷりは?とうとう、政府の「ホンネ」が露わになったと言わざるを得ません。

 治安維持法は、今国会で強行採決された「共謀罪」法案同様、制定過程において、国会で「権力による濫用を招く」と批判を浴びたものの、強行採決されました。その結果、この治安維持法のもとで、194人が拷問や虐殺などにより獄死、数十万人が逮捕され、徹底的な思想弾圧が行われたのでした。

※治安維持法の犠牲者は戦後どう扱われたの?(しんぶん赤旗、2005年9月22日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-09-22/20050922faq12_01_0.html

 治安維持法を「適法」などと平然と答弁してみせる法務大臣のもとで、「共謀罪」が成立してしまえば、国民の思想弾圧・自由抑圧に利用されていくのは確実ではないでしょうか?

 IWJは現在、畑野議員の国会質疑を急ぎ、「国会ハイライト」化していますので、どうぞお待ちください。

 国会会期末は6月18日です。残り時間はあとたったの2週間ですが、政府・与党はこの2週間の間に何が何でも「共謀罪」を成立させてしまおうと急いでいます。弾圧されてしまう側の私たち国民は、残された時間の中でできることを精一杯やって、「平成の治安維持法」の復活をなんとしてでも阻止しなければなりません。

 岩上さんも呼びかけ人を務めるジャーナリスト・表現者による声明「私たちは『共謀罪』法案に大反対です」(4月27日発表)では、一般の方々からの賛同署名を募っています。目標数の5000まで、あと約300人ですぜひ、みなさまのご賛同をお願いいたします!また、この署名の存在を、ぜひ、ネットで拡散して、広く知らせてください!

※署名はこちらから(私たちは「共謀罪」法案に大反対です)
https://www.change.org/p/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF-%E5%85%B1%E8%AC%80%E7%BD%AA-%E6%B3%95%E6%A1%88%E3%81%AB%E5%A4%A7%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%A7%E3%81%99?recruiter=721985360&utm_source=share_petition&utm_medium=twitter&utm_campaign=share_petition

 4月27日の記者会見は、ぜひ、以下の記事を御覧ください!

※【全文文字おこし掲載】「共謀罪は自由な情報発信を殺す」――ジャーナリストら14人が共謀罪に反対する共同声明を発表!岩上安身も呼びかけ人として参加「密告の横行で個人的な人間関係も破壊される」 2017.4.27
http://iwj.co.jp/wj/member/archives/375780

 IWJがこれまでに取材した「共謀罪」に関する記事は、以下の特集ページに集約して掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

※【緊急特集】共謀罪(テロ等準備罪)法案シリーズ
http://iwj.co.jp/wj/member/conspiracy-bill

 ここで、IWJに寄せられた会員のR.Hさんからのメッセージをご紹介します!

—☆—☆—☆—

これからもマスコミが伝えない真実の報道を楽しみにしています。
また、岩上さんの自律神経が正常に戻ることを切に願っております。
個人的に、寒い時は生姜をすってココアと一緒に飲みます。
おいしくはありませんが(苦笑)。

では、皆様もお体には気をつけて。

—☆—☆—☆—

 R.Hさん、ありがとうございます!

 先ほどの金田法相の「治安維持法は適法」発言について、3日現在、マスコミ報道は皆無です。これほどひどい発言を野放しにするマスコミに、国民が信頼を失っていくのは当然です。

 2日には衆院本会議で、性犯罪の厳罰化を図る刑法改正案が審議入りました。「共謀罪」の審議を優先し、刑法改正については会期末のこんな直前に審議入りしていること自体、政府・与党がこの問題をいかに軽く考えているかが表れているのではないでしょうか?

 衆院本会議では、安倍総理の「ちょうちん持ちジャーナリスト」山口敬之氏による準強姦疑惑で山口氏が不起訴になった件で、日本共産党の池内さおり議員が、「大多数の加害者が野放しにされている現実をどう認識するのか」と金田法相を問いただしたものの、やはり金田法相はここでも、「一般論として、検察当局は法と証拠に基づいて適正に対処している」とのらりくらりの答弁を展開。こうしたのらくら答弁の事実についても、マスコミはきちんと報道も批判もしていません。

※性犯罪厳罰化の刑法改正案 根絶へ強化求める 池内氏質問 衆院審議入り(しんぶん赤旗、2017年6月3日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-03/2017060302_01_1.html

 岩上さんは、山口氏の逮捕状が握りつぶされたことと、加計学園問題で声をあげた前川喜平・前文科事務次官が官邸から個人攻撃を受けていることについて、「前者は腐った権力に救われ、後者は同じ腐った権力に陥れられる、と。まるで寓話だ」とツイートしています。

※岩上安身のツイート(2017年6月2日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/870665799257604097

 そして、この山口氏の逮捕状を握りつぶしたとされる中村格・警視庁刑事部長(当時)ですが、なんとあの、元経産省官僚の古賀茂明氏の「報道ステーション」(テレビ朝日)降板をめぐり、「菅官房長官の秘書官」として番組幹部に圧力メールを送っていたのが、中村氏であったというのです。

 5月30日発売の古賀氏の新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)で古賀氏は、「まず中村格官房長官秘書官(当時)から、報道局ニュースセンター編集長の中村直 樹氏に電話があったという。たまたま中村編集長が電話を取り損ねると、今度 はショートメールが入った。テレ朝関係者に聞いた話では、その内容は『古賀は 万死に値する』といったような、強烈な内容だったそうだ」と明かしています。

 岩上さんは、古賀氏が番組を降板させられた直後に、直撃インタビューをしています。ぜひ、ご覧ください。

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※【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露 2015.3.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240770

※渦中の人が「報道ステーション」降板の全真相を激白! 「I am not ABE」発言の真意――そして、官邸からの圧力の実態とは?~岩上安身による元経産官僚・古賀茂明氏インタビュー 2015.4.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241205
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 IWJはこれからも、マスコミが政権を「忖度」して報じることができない問題にもどんどん切り込んで報じていきますので、どうぞみなさまの会費でIWJをお支えください!

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 常にやる気だけは120%のIWJですが、現実的には、7月末に迎える会計期末までに、赤字に転落する可能性に直面しており、決して余裕ではありません。近々、最新の見通しをお知らせいたしますが、依然として厳しい状況は続いております。どうぞ、IWJがこの危機を乗り越えることができるよう、みなさまのご寄付・カンパでお支えください。よろしくお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2017.6.4 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_KYOTO1】13:00~「米軍Xバンドレーダー基地撤去!京丹後市は住民の治安と安全・安心をまもれ! ~6・4京丹後総決起集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1
※「6・4京丹後総決起集会実行委員会」主催で開催される集会を中継します。

【再配信・Ch4】14:00~「『報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない』?国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!『会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない』と懸念!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※6月2日収録。国連表現の自由特別報告者デビッド・ケイ氏を迎えて開催された院内集会を再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381568

【録画配信・IWJ_KYOTO1】16:00~「国際社会から見た日本の表現の自由とメディア 藤田早苗さん講演会@京都」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※5月27日(土)に収録した、「藤田早苗さん講演会実行委員会」主催による、英国エセックス大学人権センター・フェロー 藤田早苗氏講演会を録画配信します。

【再配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「『国家戦略特区は「加計ありき』!? 独自入手の内部文書を暴露し安倍政権を追及!官僚も閣僚ももはや安倍総理を止められない!? 岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビュー!」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※5月30日収録の、岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/380996

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◆中継番組表◆

**2017.6.5 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch未定】12:30~「日本外国特派員協会主催 元経済産業省 古賀茂明氏 記者会見」
※「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。

【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「共謀罪」と準強姦魔の逮捕握りつぶしとの接点〜「共謀罪」を運用するのは安倍御用記者・山口敬之氏の逮捕状を握りつぶした刑事部長!?権力との「近さ」で逮捕か否かが決まる!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381728

でっち上げられた「共産党の暴力事件」――6月2日に振り返る「菅生事件」~「共謀罪」成立で一般市民の犯罪も次々「捏造」!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381719

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<★本日の配信★>「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」~国家戦略特区は「加計ありき」!?国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!/岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビュー!
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 「言論と表現の自由に関する対日調査報告書」を発表した、国連特別報告者のデイビッド・ケイ氏が来日し、6月2日、集会や会見にのぞみました。

 ケイ氏は、報告書の中で、特定秘密保護法や政府による圧力で、日本のメディアが萎縮している可能性を指摘、秘密保護法の改正を勧告しました。

 これに対し、日本政府は「客観的な情報に基づいていない」などとして、国連人権理事会に反論書を提出。ケイ氏は上智大学で開いた会見で、「事実誤認はない。反論も多く聞いた上で結論を導き出した」と強調しました。

※「事実誤認ない」=来日の国連報告者が会見(時事通信、2017年6月2日)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060201215&g=soc

 国連から正論を突きつけられたことがよっぽど気に食わなかったのでしょう、自民党はケイ氏が会見を行った同日、党本部へケイ氏を招き、ヒアリングを行っています。しかし、ケイ氏はあくまで報告書が事実に基づくものであり、また、メディアが政府からの圧力や組織内部からの圧力を受けていると述べたといい、元防衛大臣政務官の佐藤正久参議院議員はブログで、「調査の不適切を正すには至らなかった」と述べています。

※ケイ氏、報告書とは異なる発言(佐藤正久参議院議員ブログ、2017年6月2日)
http://blogos.com/article/226684/

 佐藤氏はブログの締めくくりで、「クマラスワミ報告書(※日本政府に対し日本軍による「慰安婦」制度の法的責任を認め、被害者への賠償を行うことなどを求めた報告書)の轍を踏まぬよう、国益を損なうような問題は注視していかなければならない」などとぼやいています。また、産経新聞などはさっそく「国連反日報告」などとレッテル貼りしていますが、国連からの警告に真摯に耳を傾けない政府の姿勢は、恥ずかしすぎて目も当てられません。

 この弾圧的な姿勢こそが、メディアに圧力をかけている姿勢とまったく同じものだと、なぜ、彼らは気づかないのでしょうか。

 ケイ氏が参加した6月2日の集会は、本日14時から再配信いたします。ぜひ、ご視聴ください。

★「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」~国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!「会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない」と懸念!
[日時] 2017年6月4日(日)14時~
[視聴URL] http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 また、本日17時からは、岩上さんによる日本共産党・小池晃議員へのインタビューの再配信も行います。

 愛媛県今治市にある国家戦略特区での獣医学部新設の決定プロセスのおかしさに、野党やメディアの追及が強まる「加計学園」問題で、小池議員をはじめ共産党は綿密な調査をし続けています。

 前川喜平・前文科事務次官が声をあげたことで、ますます安倍政権側の主張は苦しくなり、なんと日経新聞のクイックVoteの読者アンケートで、安倍政権の支持率が第2次安倍政権発足以降、最低の26.7%に暴落するという、急展開を迎えています。

 前川氏の「出会い系バー通い」を報じた読売新聞が、安倍政権への助け舟を狙ったのは間違いありませんが、残念ながらその後、「週刊文春」の続報により、前川氏は貧困女性の実態調査のためにそのバーへ通っていたことが明らかになり、読売新聞の報道をきっかけにどんどんとその人柄の「すばらしさ」が知れ渡ることに。

 大恥をかいた読売新聞ですが、3日の朝刊で社会部長の名前で「弁明」を掲載。「不公正な報道であるかのような批判が出ている。しかし、こうした批判は全く当たらない」「辞任後であっても、次官在職中の職務に関わる不適切な行動についての報道は、公共の関心事であり、公益目的にもかなう」などと強弁していますが、白い目で見る人が多数でしょう。

 いずれにせよ、前川氏の「出会い系バー」報道は、前川氏への個人攻撃であると同時に、加計学園問題の本当の論点から目をそらすためのスピンコントロールのひとつに他なりません。

 この問題の一番の核心は、官邸が文科省に「圧力」をかけて、安倍総理が自らの身内的な法人に便宜を図ったのかどうか(=縁故主義、ネポティズム)です。実際、それをうかがわせる文書が次々出てきています。

 小池議員へのインタビューでは、こうした文書を一つ一つ検証しながら、安倍政権側の主張のおかしさに切り込んでいっています。ぜひ、本日の再配信をご視聴ください!

★国家戦略特区は「加計ありき」!? 独自入手の内部文書を暴露し安倍政権を追及!官僚も閣僚ももはや安倍総理を止められない!? 岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビュー!
[日時] 2017年6月4日(日)17時~
[視聴URL] https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?view=2&flow=grid

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<お知らせ>「教育の無償化」で改憲の口実作り!?衆院憲法審査会で改憲論議が着々と進行中!「緊急事態条項」の創設に警戒!
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 5月3日の安倍総理による「9条3項新設」宣言以降、憲法改正論議が前に進み始めています。衆院憲法審査会では6月1日、「新しい人権」をテーマについて参考人質疑を実施。安倍総理が会見項目の一つに掲げる「教育の無償化」などについて議論されました。

 「教育の無償化」という、なんとなく「良さげ」な響きに騙されてはいけません。そもそも、安倍政権が「教育の無償化」を改憲のテーマとして語りだしたのは、憲法記念日の今年5月3日、9条に「自衛隊を明記する」と明言したのと同じときであり、それまで「教育の無償化」を改憲の口実に掲げていたのは、日本維新の会だけでした。形式的には野党でありながら与党に擦り寄る「ゆ党・維新」に、安倍政権が露骨に歩み寄ったのです。

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※「9条を残しつつ自衛隊を明文化」「2020年を新しい憲法が施行される年に」――安倍総理が改憲に向け大幅譲歩!? 露骨に歩み寄る自公、秋波を送る維新が「改憲集会」で足並みを揃える! 2017.5.3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376942
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 「教育の無償化」が改憲の「きっかけ作り」にすぎないことは見え透いています。IWJは昨年の参院選前からずっと、安倍政権の一番の目標は「緊急事態条項」の創設であると指摘し続けてきました。

 「災害」をだしに、総理大臣に強大な権限を付与し、国民の基本的人権を制限してしまうこの条項は、まさに「独裁条項」に他なりません。5月3日の改憲派の集会では、自称「ジャーナリスト」の櫻井よしこ氏が、「緊急事態条項」がなかったから「助けることのできる命が助からなかった」と訴えていますが、まったくのデマに他なりません。

 災害対策のために「改憲」がまったく不要であることは、3月23日に衆院憲法審査会で意見陳述をした、日弁連災害復興支援委員会・前委員長の永井幸寿弁護士が、徹底的に論証しています。IWJは国会ハイライトにしていますので、ぜひ、ご一読ください。

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※【国会ハイライト】「災害をダシに憲法を変えてはいけない」〜永井幸寿弁護士が憲法審査会で意見陳述!緊急時の国会議員の任期問題は「参議院緊急集会」と公選法「繰延選挙」で対処可能!(前編) 2017.3.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/370892

※【国会ハイライト】「国家緊急権ないから住民に直接命令できない」中谷・前防衛相が緊急事態条項の必要性強調!永井弁護士は「総理の指示に従えば熊本でより大勢死んでいた」!(中編) 2017.4.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/373505

※「テロ」「戦争」は「緊急事態条項」新設の口実にはならない!永井幸寿弁護士が憲法審査会で痛烈批判!議員任期延長で「戦争遂行の挙国一致体制」が作られた負の歴史を忘れてはならない!(後編) 2017.4.14
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/373892
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 永井弁護士には、岩上さんがインタビューをして、「緊急事態条項」の恐ろしさについてさらに詳しくお訊きしています。こちらのインタビューは、「岩上安身のIWJ特報」でフルテキスト化していますので、ぜひ、ご一読ください。

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※【第254-260号】岩上安身のIWJ特報!災害対応に「緊急事態条項」は不要! ~安倍政権の卑劣な「惨事便乗型全体主義」を警戒せよ! 永井幸寿弁護士インタビュー 2016.5.22
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/312256
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 さらに、2016年1月11日と5月30日に行われた、岩上さんによる升永英俊弁護士への2回にわたるインタビューのフルテキストが掲載された、IWJ特報も必読です。下記URLより、お買い求めください!

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※【第261-265号】岩上安身のIWJ特報!「ナチスの手口」を阻止せよ! 参院選最大の争点・緊急事態条項がなぜ危険なのか~升永英俊弁護士インタビュー 2016.7.4
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376377
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 「IWJ書店」からは、岩上さんが著者の一人に名前を連ねた書籍『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』がおすすめです!現行の日本国憲法と自民党改憲草案を逐条で徹底的に比較していて、必読の一冊です!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

 また、「緊急事態条項」の重要なポイントをパネラーがわかりやすく語った「饗宴VI」のDVDも大変おすすめです!「饗宴VI」には、永井弁護士と升永弁護士も登壇しています。初回入荷分は予約ですべて売り切れとなった大好評の商品です。追加で増刷しました!ぜひ、お買い求めください。

※DVD 【岩上安身サイン入り】 饗宴VI (2015年12月20日収録)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187

 それでは今日も1日、よろしくお願いします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/