日刊IWJガイド「TPPで全ての農産品も関税撤廃の可能性!野党の追及に不誠実な石原大臣と安倍総理~北朝鮮のミサイル騒動、マイナンバー、マイナス金利でマスメディアが報じない『本当の問題点』とは」2016.2.5日号~No.1240号~


■■■ 日刊IWJガイド「TPPで全ての農産品も関税撤廃の可能性!野党の追及に不誠実な石原大臣と安倍総理~北朝鮮のミサイル騒動、マイナンバー、マイナス金利でマスメディアが報じない『本当の問題点』とは」2016.2.5日号~No.1240号~ ■■■
(2016.2.5 8時00分)

 おはようございます!IWJで記者をしている、佐々木隼也と申します。

 今、テレビでは清原和博氏の覚醒剤所持による逮捕や、お笑い芸人・狩野英孝さんの二股?疑惑がブラウン管を賑わせていますね。、その裏では、重要な出来事が様々、進行しています。その一つが、TPPをめぐる動きです。

 昨日4日朝、ニュージーランドでTPP協定の調印式が行われ、日本を含む12か国の担当閣僚らが出席。新聞やテレビは一斉に報じました。しかし惑わされてはいけません。実際は、この調印式は単なるセレモニーに過ぎないからです。協定文すらまだ完成していない状態ですし、今後、最も重要な、「TPPを批准するかどうか」の国会手続きが控えています。

 安倍政権は今国会での国会承認を狙っているのですが、その国会議論で、TPPの嘘や矛盾が、次々と露呈しています。そして、TPP主導国である米国でも、暗雲が立ち込めています。

 本日は、これら気になるTPPや、さらに北朝鮮のミサイル騒動の最新ニュース、そしてIWJの注目記事などを紹介させていただきます。

 なお、この「日刊IWJガイド」は、IWJ会員の方に無料で毎朝発行していますが、「無料サポーター」の方にも、無料で配信しています。「IWJって何だろう?」という方、IWJの活動に興味を持たれた方は、まずはこの「無料サポーター」にご登録してみてください!

【岩上安身+IWJサポーターズクラブへの簡単登録はこちら!】
http://iwj.co.jp/join/iysc.html

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■TPPで全ての農産品も関税撤廃の可能性!国会質疑で明らかになった恐るべきTPPの譲歩内容!(佐々木隼也)
┠■【中継番組表】
┠■北朝鮮のミサイルを警戒し日本政府がPAC3を配備――しかし、PAC3では撃ち落とせない!?(平山茂樹)
┠■何より怖いのは「監視国家」の到来!「便利さ」や「行政の効率化」の裏に隠されたマイナンバー制度の「真の目的」は!?「共通番号いらないネット」世話人の白石孝さんへのインタビュー記事をアップしました!(城石エマ)
┠■冷静な数字をベースに、「アウトブレイク疫学」の考えに基づいて早急な対策を!岩上さんによる岡山大学大学院教授・津田敏秀さんインタビューはIWJ会員なら全編ご覧いただけます!(葦澤美也子)
┠■天皇、皇后両陛下が示す「平和と友好の道」か、安倍政権の野卑な「軍国主義」化か――必読の「IWJブログ」をアップ!(原佑介)
┠■マイナス金利の「マイナス影響」が僕らの生活に忍び寄る…そんななか、日経新聞が悪質なインサイダー!?(佐々木隼也)
┠■岩上さんによる超注目インタビューのお知らせ!!
┠■わとはぷ!のコーナー!(佐々木隼也)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━

================================

■TPPで全ての農産品も関税撤廃の可能性!国会質疑で明らかになった恐るべきTPPの譲歩内容!

 改めまして、IWJで記者をしている佐々木隼也です。どの国よりも前のめりでTPP承認を目指す安倍政権に対し、国会では野党から厳しい追及が行われています。

 政府は、他の交渉参加国よりも数か月遅れで、やっと、協定案全文の仮訳を出しました。そしてここに、衝撃的な文言が盛り込まれていたのです。

 なんと、農産品の関税について「日本を名指しして」、オーストラリア、カナダ、チリ、ニュージーランド、米国などの農産品輸出国が「TPP発効から7年後に再協議を求める」という規定があるのです。

 コメや乳製品などの「農産品の重要5品目(聖域)」を、安倍政権は、絶対に守る!と国民に約束していながら、結局は守り切れませんでした。安倍政権は「それでも少しは守った」と胸を張っていますが、この規定を見ると、そのわずかに守った部分ですらも、7年後には再協議のうえ、関税撤廃になる可能性がある、ということです。

 一昨日2日の衆議院では、民主党の福島伸享議員が、この点について、甘利大臣に代わり新たにTPP担当大臣となった石原伸晃氏に、厳しく問いただしました。

 すると石原大臣、「日本は再協議には臨まないと思いますよ」と反論。しかし、この規定は、日本も「受動」の形で書かれているんです。つまり、日本はこの規定のなかで、再協議に応じることを約束してしまっている。石原大臣、仮訳をきちんと読んでいないことが早速露呈したばかりか、国会という場で、てきとうな嘘を平気で言ってのける、国民に対してあまりに不誠実な姿勢もふりかざしました。

 見かねた安倍総理が、「再協議を求められても、日本に不利な合意をする必要はまったくない」などとフォローに入りましたが、そもそも国会決議を破ってまで「不利な合意」を結びまくった安倍政権ですから、何の説得力もありませんよね。

 他にも福島議員は質疑で、日本が勝ち取ったとする自動車分野の影響試算をなぜ出さないのか?という鋭い質問も投げかけましたが、石原大臣も安倍総理も、2人そろって、論点のすり替え、見苦しい逆ギレに終始する、観るに耐えない質疑となりました。

 この質疑の模様は、急ぎ文字起こしをし、国会ハイライト記事としてアップしましたので、ぜひご覧になってみてください。そして、TPPの嘘と矛盾、安倍政権の国益無視の姿勢に、愕然としていただければと思います。

-----
・【国会ハイライト:TPP】「しっかり守れた」と強弁する農産品も7年後にはすべて関税撤廃の可能性!?民主党・福島伸享議員が安倍政権が隠す驚きの譲歩内容を追及!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286054
-----

 IWJではおなじみの山田正彦・元農相や、アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長の内田聖子さんらのチームも、この協定案を分析し、同様に、農産品を含め「長期的に関税が撤廃されていく仕組みになっている」と結論付けました。

 本日は、その詳細の報告集会が18時半から行われ、IWJでもCh4で中継します。ぜひぜひ、ご覧ください。そして、安倍政権がいかに、国民を欺くために嘘やごまかしを弄しているかということも、あらためて実感していただければと思います。

【Ch4はこちら!】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 IWJでは、民主党による官僚ヒアリングで明らかになった、「実は自動車分野でも大幅譲歩していた」「政府がTPPの公用語に日本語を入れるよう要求しなかった」…などなどの、衝撃的な譲歩の数々を報じています。しかしなぜか、大手メディアはほとんど、この事実を報じていません。ぜひ、こちらの動画記事も、ご覧になってみてください!

-----
・2015/11/05 【敗戦・TPP】 聖域を明け渡しても「影響なし」!?
自動車は米韓FTAより酷い惨敗…民主党による担当官僚ヒアリングで明らかになった「合意」の呆れた実態
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273706

・2015/11/11 【敗戦・TPP】「攻める」はずの自動車分野で「関税が永遠に撤廃されない可能性」も!?
日米並行協議での驚くべき譲歩内容が民主党による官僚ヒアリングで明らかに!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274515

・2015/11/19 【敗戦・TPP】公式言語に「日本語が存在せず」の衝撃!しかも日本政府は要求すらしていなかった!?民主党による官僚ヒアリングで明かされた安倍政権の理解不能な「怠慢」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275531

・2015/11/26 【敗戦・TPP】「断固反対」だったはずがいつのまにか「アベノミクスの切り札」に!
官僚も代弁を放棄する安倍政権の手のひら返し ~民主党による官僚ヒアリング第6回
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276423

※IWJでは、こうした大手メディアが黙殺する、だからこそ僕ら国民が知らなければならない情報を、今後も踏ん張って取材していきます。これから、重要な情報はさらに隠されていくだろうと、日々取材をしていて実感します。これまで以上に、「権力の暴走を監視する」というメディアの本分を、IWJは最後の一社になっても貫き通し、そうした状況を打開する蟻の一穴になりたいと考えています。

 しかし、苦しいことに、そうした理念をこれからも実行していくために必要な資金が、IWJには不足しています。会員数の伸びやご寄付・カンパによるご支援が、減ってきている現状です。どうか、今後のIWJの取材活動を維持するためにも、まだ会員でない方はぜひ会員登録を、一般会員の方はこの機会にサポート会員に、またはご寄付・カンパによるご支援を、お願いいたします。

【会員登録はこちらから!】
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

【一般会員からサポート会員へのお切り替えはこちらから!】
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

【ご寄付・カンパも受け付けています!】
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
-----

 そして、海を挟んだTPP最主導国アメリカでも、TPP承認に暗雲が立ち込めています。

 米国では現在、民主党が「雇用の流出への懸念」で、共和党が「知的財産の保護期間で米国が譲歩したこと」で、それぞれTPPに対し不満を噴出させています。

 報道では、米国議会の承認は早くても、次期大統領の決まる11月以降になるのではないか、との観測も伝えられています。

 さらに今回、大統領選での候補者指名争いの初戦となったアイオワ州での党員集会では、民主党で争ったヒラリー・クリントン氏とバーニー・サンダース氏、共和党で争ったドナルド・トランプ氏とデッド・クルーズ氏の4人はいずれも、TPPに「慎重」ないし「反対」の意思を明確にしています。

 有力候補とみられるクリントン氏やサンダース氏、トランプ氏がいずれもTPPに難色を示していることは、TPPの今後に大きな影響を及ぼします。こうした米国など海外のTPPをめぐる動きも、そうした状況に焦って、さらなる譲歩を進めるだろう安倍政権の動きも、IWJは全力でウォッチし、みなさまにお伝えしていきます!

 続いては、平山茂樹記者より、こちらも気になる「北朝鮮のミサイル問題」について、お伝えします。ここぞとばかりに、「PAC3」を配備した安倍政権。しかし、「PAC3」はまったく役に立たない代物だった!?

 …とその前に、本日と明日の中継番組表です!

…(後半へ続く)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.5 Fri.**

【Ch4】18:30~「立憲デモクラシーの会主催 公開シンポジウム『憲法に緊急事態条項は必要か』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「立憲デモクラシーの会」主催のシンポジウムを中継します。基調講演の講師は、早稲田大学教授の長谷部恭男氏。

【Ch5】18:30~「報告集会 TPP協定の全体像とその問題点 ―市民団体による分析報告―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※山田正彦氏(元農林水産大臣、TPP交渉差止・違憲訴訟の会幹事長)、内田聖子氏(アジア太平洋資料センター事務局長)、他の「TPPテキスト分析チーム」がまとめたTPP協定の問題点についての報告集会。

【Ch6】18:30~「『戦争を止めよう』女の平和 2.5講演会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「女の平和実行委員会」主催の講演会を中継予定。講師は横湯園子氏(前中央大学教授 元北海道大学教授)。

【IWJ_OKAYAMA1】19:30~「想田和弘・映像トークライブ~安倍政治を『観察』する~憲法『改正』の先に何が観えるか?」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※「精神障害者当事者団体・ゆーとぴあ岩田」主催の講演会を中継予定です。講師は映画作家の想田和弘氏。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch7】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7

【IWJ_AOMORI1】17:45~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8

【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第170回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1

============

◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.6 Sat.**

【IWJ_OSAKA1】19:00~「山本太郎がやってくるヤァヤァヤァ!」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「太郎さんと豊中で語ろう実行委員会」が主催。山本太郎参議院議員を招いて開催される「トークライブin豊中」を中継します。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(前半の続き)…

■北朝鮮のミサイルを警戒し日本政府がPAC3を配備――しかし、PAC3では撃ち落とせない!?

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

 北朝鮮は2月2日、国際海事機関(IMO)に対し、「地球観測衛星」の打ち上げ計画を伝えました。北朝鮮が言う「地球観測衛星」は事実上の「ミサイル発射」で、北朝鮮北西部の平安北道東倉里(ピョンアンプクトトンチャンリ)の発射場で、長距離弾道ミサイルの発射が迫っていることを示す兆候があると言います。

 北朝鮮が国家海事監督局長の名義で国際海事機関(IMO)に通告した資料によると、「光明星」と名付けた「地球観測衛星」を打ち上げるとのこと。発射は2月8日から2月25日の期間中、午前7時から正午(日本時間午前7時半から午後0時半)に実施。機体の落下予想海域は、1段目が韓国西南部・全羅道(チョルラド)の西方沖、「衛星」をカバーする先端部が韓国済州島の西方沖、2段目がフィリピン・ルソン島の東方沖となっています。

 この事態を受け、日本政府はNSC(国家安全保障会議)を開催して、現状を分析するとともに、今後の対応を協議。中谷元防衛相は、ミサイル発射に備え「破壊措置命令」を出し、イージス艦3隻を日本海と東シナ海に展開するとともに、PAC3(地対空誘導弾パトリオット3)を東京・市ヶ谷の防衛省敷地内や朝霞駐屯地、習志野駐屯地、さらには上空を通過する可能性のある沖縄県の宮古島、石垣島にも配備しました。

 安倍総理は2月3日の衆議院予算委員会で、北朝鮮の「衛星」打ち上げ通告について、「実際は弾道ミサイルの発射を意味するものだ。発射を強行することは明白な安保理決議違反だ。日本の安全保障上の重大な挑発行為だ」と非難しました。

 ところで、仮に北朝鮮がミサイルを発射したとして、日本のBMD(弾道ミサイル防衛)システムはうまく機能するのでしょうか?
日本のBMDは二段構えで、まず、日本近海に配置したイージス艦から海上配備型迎撃ミサイルを発射して、大気圏外で破壊します。撃ち漏らしたら、地上付近でPAC3で迎撃します。

 しかし、元内閣官房副長官補で、防衛のプロフェッショナルである柳澤協二氏は、2013年4月10日に岩上さんのインタビューに応じた際、岩上さんの「PAC3、そしてミサイル防衛システムというのは、いざという時、うまく機能するのか?」という質問に対し、次のように答えました。

 「日本全土はもちろんカバーできません。ランダムに発射してくるものをすべて撃ち落とすことは、もちろん不可能です。ただ、当たるか当たらないかは別にして、相手に『そういうことをやっても無駄だよ』という政治的なメッセージを伝えることはできます。当たるか当たらないかというのは、やってみなければ分かりませんけれども。

 落とせるような飛び方をしてくれれば落とせる、ということしかありません。100パーセントはあり得ません。相当な確率で落とせるということを、こちらも信じていて、相手も信じてくれなければしょうがありません」

 柳澤氏によれば、日本のBMDは、「相手に『そういうことをやっても無駄だよ』という政治的なメッセージを伝えることはできる」が、「当たるか当たらないかというのは、やってみなければ分かりません」という程度のものだというのです。そうであるならば、今、日本がやるべきなのは、安倍総理が言うように北朝鮮を執拗に非難して緊張を高めるのではなく、緊張緩和のために外交上の対話の糸口を探すことではないでしょうか。

 柳澤氏へのインタビューは、下記URLからご覧いただけます。約3年前の記事ですが、サポート会員にご登録いただければ、いつでもご覧いただけますので、一般会員の方は、ぜひ、この機会にお切り替えをご検討ください!

※2013/04/10 「日本は日米同盟を自己目的化している」イラク戦争時の自衛隊派遣責任者、自省を込めて語る―元内閣官房副長官補・柳澤協二氏 緊急インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73357

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※一般会員からサポート会員へのお切り替えはこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

 柳澤氏に関しては、このアーカイブ以外にも、岩上さんは複数回にわたりインタビューしています。話題は、北朝鮮によるミサイル発射から、集団的自衛権行使容認、IS(イスラム国)による日本人人質殺害事件など、日本の外交・安全保障に関する重大問題について、様々な観点から論じています。ぜひ、会員にご登録いただき、IWJのアーカイブ動画をご覧ください!

※2010/05/26 柳澤協二氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/236686

※2010/12/01 「日本の軍事力とは、中国とアメリカにとって地政学的な強み」相手の弱みを突く外交の必要性に言及
~岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1525

※2013/04/10 「日本は日米同盟を自己目的化している」イラク戦争時の自衛隊派遣責任者、自省を込めて語る―元内閣官房副長官補・柳澤協二氏 緊急インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73357

※2014/02/05 安全保障のプロが語る、安倍「タカ派」外交の危険性~岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/123724

※2015/01/21 2人の邦人の命を救うため、イスラム国を挑発した張本人、安倍首相が「辞任」することを提案~岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏緊急インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226466

================================

 平山記者でした。続いては、こちらも気になる「マイナンバー」の問題。すべてのカードを一元化し、国民を完全監視下に置こうという安倍政権の思惑が、着々と進められています。マイナンバー問題に闘志を燃やす、城石エマ記者より、最新記事のお知らせです。

■何より怖いのは「監視国家」の到来!「便利さ」や「行政の効率化」の裏に隠されたマイナンバー制度の「真の目的」は!?「共通番号いらないネット」世話人の白石孝さんへのインタビュー記事をアップしました!

 おはようございます、IWJ学生記者の城石エマと申します!普段は岩上さんのインタビューアポイントメントを依頼したり、記事執筆の修行をしたりしています。本日は、マイナンバー担当としてご報告いたします!

 マイナンバー制度推進の旗振り役である、総務省の高市早苗大臣が、マイナンバーの個人番号カード(自分で申請する方のカードです)と、Tポイントカードなどの各種ポイントカードをひとまとめにしてしまおうなどと考えているそうです。

 高市大臣は、マイナンバー制度の話をするたびに、「今後、より便利なカードにしていきます」と呪文のように繰り返しますが、具体的な計画が着々と進んでいるようですね。個人番号カードについては、ポイントカードだけでなく、健康保険証や運転免許証などとも一体化したい、というのが政府の思惑で、政府の出した以下のようなロードマップも明らかになっています。

——————-
※2015年5月20日「IT総合戦略本部」で提案されたマイナンバーの利用拡大ロードマップ
https://goo.gl/wBBXeV
——————-

 何もかもひとまとめにするという提案が、「便利だ」という発想につながるのか、「危ない」という発想につながるのかは、人によるのかもしれません。しかし、実はマイナンバーの問題は、もはや「便利」とかそうでないとかいう問題をはるかに超えた、危険をはらむのです。

 マイナンバーが銀行口座の預金額や健康情報と結び付けられることは、昨年9月の法改正で決まってしまいましたし、個人番号カードには顔写真が付きます。さらに、裏面のICチップに生体情報を入れることも、ロードマップには書かれています。「ICチップに生体情報」って、SFの話ですか?という感じですが、そもそも一体何のために必要なのでしょう?

 IWJでは、こうした政府のトンデモ計画の行く末について、「共通番号いらないネット」世話人の、白石孝さんにインタビューをしてきました。日本より50年も早く共通番号制度を始めた韓国での実態を、長年かけて取材してきた白石さんへのインタビューは、必見・必読です。インタビュー記事を昨日アップいたしましたので、ぜひご一読ください!

————————–
・2016/02/02 「全員が持つと、カードの性格が変わってくる。場合によっては『監視目的』だ」――マイナンバー先進国・韓国で取材した白石孝氏が、日本政府の真の目的を暴く!<シリーズ1>
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285987
————————–

 詳しい内容は、ぜひ記事をお読みいただきたいのですが、今日は白石さんの言葉を、少しだけご紹介いたします。

 「個人番号カードをこれから2019年、2020年に向け、みんなに持たせようという、政府の明らかな計画が浮上してきています。最初は任意だけど、だんだん、約5年かけて全員に持たせようとする。全員が持つと、カードの性格が変わってきます。管理とか、場合によっては監視目的です。そこに住んでいる人を識別していくように、カードの性格が明らかに変わるのです」

 …「監視目的」!?そう、実はマイナンバーは、法律で利用範囲が決められ罰則規定もあるものの、法律をよくよく読んでみると、「抜け道」があるのです。その抜け道を通れば、貴重な個人情報にひも付いたマイナンバーが、「市民監視」に利用されることも、十分想定されます。どういうことかは…ぜひ記事をお読みいただき、ご確認ください!

 ちなみに、マイナンバーと「監視国家」の問題については、2月1日にリテラも、藤井太洋氏の『ビックデータ・コネクト』(文藝春秋)を取り上げ、報じていました。

 藤井氏は、特に図書館の利用カードがマイナンバーにひも付けされ、国に管理されることを警戒しています。実は戦前、特高警察は国民の思想統制のために、図書館の貸出記録を悪用した歴史があるのだそうです。

——————-
※2月1日リテラ「高市早苗が提唱した『ポイントカードとマイナンバー一本化』の真の目的…
『ビッグデータ・コネクト』の作家がマイナンバー制度に警告」(http://goo.gl/AHuwIr
——————-

 政府による「国民監視」と、「緊急事態条項」や「安保法制」を考え合わせれば、これがどれだけ危険な問題なのか、言うまでもありません。「便利」の甘言や、うさぎのまやかしに騙されている場合ではありません。本質を暴くべく、これからも取材を続けたいと思います!

================================

 城石記者でした。続いては、葦澤美也子記者より、昨日行われた岩上さんの注目インタビューの振り返りと、動画記事アップのお知らせです!

■冷静な数字をベースに、「アウトブレイク疫学」の考えに基づいて早急な対策を!岩上さんによる岡山大学大学院教授・津田敏秀さんインタビューはIWJ会員なら全編ご覧いただけます!

 おはようございます。IWJで兼業記者をしております葦澤美也子です。

 昨日は、岩上さんによる岡山大学大学院・津田敏秀教授のインタビューを中継しました。皆さんご覧になりましたか?

 このインタビューでまず驚いたのが、津田教授が語る、大手メディアの被ばく報道の実態です。津田教授のもとにテレビ局が取材に来ても、その内容はほとんどオンエアされず、新聞が取材に来ても、記事が出るまでに数か月かかるのだといいます。

 マスコミ各社、被曝に関する(現政権にとって)都合の悪い事実には、徹底的な自主規制を敷いてしまい、事実がまったく伝わらないという状況に今、私たち国民は置かれています。津田教授にインタビューして、まるまる全部配信したのは、今回の岩上さんのインタビューが初めてというから、驚きです。

 津田教授は今まで『医学者は公害事件で何をしてきたのか』『医学と仮説――原因と結果の科学を考える』『医学的根拠とは何か』といった著書を出されている疫学のエキスパート。その津田教授が、昨年、福島で行われている県民健康調査の数字を元に、「福島の小児甲状腺がんの発症率は日本の平均比の20~50倍」との研究結果を示し、今後の対策を急ぐべきと警鐘を鳴らしています。

————————–
・ 2015/10/08 「福島の小児甲状腺がんの発症率、日本の平均比では 20 ~ 50 倍」
!!~岡山大学・津田敏秀教授が警告「県や県立医大は認識が甘い。チェルノブイリ並みの『多発』に備えた対策を」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269511

・2015/02/26 【岡山】福島県における甲状腺がん検出とリスクコミュニケーション(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/235777
————————–

 しかし、疫学に基づいたこの警鐘は、外国の学術誌で取り上げられたにもかかわらず、国内の大手メディアではなぜかほとんど取り上げられていません。また、ネットでは反論が溢れていますが、直接話をきいたり、冷静な議論を行おうという動きが見えません。

 今回のインタビューでは、津田教授が福島の調査の数字をどのように分析して結果を導いたのか、そして、なぜ少しでも早くきちんとした対策を考えなければならないと考えているのかについて、詳しいお話をうかがうことができました。

 津田教授のお話は、詳しく聞けば聞くほど納得の行く学術的なお話でしたが、なかでもまず大切なのは、感染症対策などに用いられるという「アウトブレイク疫学」の考え方ではないでしょうか。これは例えば、「食中毒が起きて増加傾向にあるときに、原因を突き止めて対策を講じることで、病気の増加を予防する」といったときに用いられる手法なのだそうです。日本では主に感染症に対して用いられているのですが、アメリカでは例えば「自殺の予防」などにも用いられるのだとか。

 福島では、2015年9月30日までの統計で小児甲状腺がんの「悪性、ないし悪性疑いが153人」という結果が出ています。これから統計のグラフのカーブが上向きになることが予想されるのであれば、まずはその上昇を止めるために何ができるかを考える、というのは、至極もっともなお話だと思います。

 2013年にWHOが発表した予測もかなり大きな数字ですが、今の福島の結果はそれを超えて「かなりハイスピード」と言えるそうです。ですが、日本では大きく取り上げられていないうえ、こうした現状を否定するために「小児甲状腺がんの話と大人のがんの話を混同している」「がんの大きさが小さいものも数えてデータを比較している」などの状況があるそうです。

 WHOは、小児甲状腺がんだけでなく、白血病、乳がん、その他のがんなども今後15年間に増加する可能性があると予測しています。しかし、現在そうした病気のデータはまだ積み上がっていません。津田教授は、ICRP(国際放射線防護委員会)基準の原則に基づいて言うことにしているそうですが、日本では、「ICRPの原則にすら基づいていない現状がある」ともおっしゃっています。

 原発事故から5年が経とうとしている現在、ハイリスクな被曝被害を受けたかもしれない人たちが、今後どのような対策をしていくべきなのか、冷静に議論が必要な時期です。対策をしたことで病気のリスクが上がることは考えられませんが、対策をしなかった場合にリスクが増える懸念は拭えないのです。津田教授の提唱には、ぜひ、多くの人に耳を傾けて欲しいと思います。

 本日のインタビューは後ほど動画記事をアップいたします。ぜひ会員登録をして、最後までご覧ください!

※会員登録はこちらから!サポート会員になれば、過去のアーカイブも全てご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

================================

 葦澤記者でした。続いては、原佑介記者より、天皇、皇后両陛下のフィリピン訪問に関する注目記事の紹介です。

■天皇、皇后両陛下が示す「平和と友好の道」か、安倍政権の野卑な「軍国主義」化か――必読の「IWJブログ」をアップ!

 やーまん。記者の原です。昨日、天皇、皇后両陛下の訪比に関するIWJブログをアップしましたのでご紹介します。

 日比国交正常化60周年の友好親善を目的として、1月26~30日の日程でフィリピンを訪問していた天皇、皇后両陛下。両陛下は、日本人戦没者を悼む「比島戦没者の碑」だけでなく、フィリピン側の「無名戦士の墓」も拝礼。日米による戦闘で、多くのフィリピン国民が命を失ったと振り返り、「私ども日本人が決して忘れてはならない」などと日本軍の「加害の事実」に言及されました。

 両陛下が被害国の心情に配慮された姿勢やお言葉を貫かれているのに対し、安倍政権の姿勢は見事に真逆。かつてのアジア諸国に対する「侵略」「植民地支配」などを頑なに認めない歴史修正主義を打ち出しています。

 両陛下が示す平和と友好の道を支持するか、安倍政権の野卑な軍国主義化に付き従っていくのか、我々はそれぞれが考えるべき時かもしれません。IWJブログでは、訪比された両陛下の発言の詳細と、あたかも日本の侵略を解放戦争であるかのように位置づけた「安倍談話」を対比して掲載し、そのコントラストをくっきりと浮かび上がらせました。

 また、現地では、元慰安婦のフィリピン人女性らが抗議活動を行ないましたが、日本ではあまり報じられていません。当然、慰安婦問題は日韓間だけの問題ではなく、今回のIWJブログでは、岩上さんのインタビューに答えた元慰安婦のフィリピン人女性・エステリータ・デイさんの「証言」も紹介しています。

 フィリピンで日本軍がはたらいた蛮行の数々を、被害者のひとりとして証言してくださいました。代替わりしつつあるとはいえ、我々が決して目を背けてはいけない、語り継がなければならない事実を、ぜひIWJブログでご確認ください。非会員さんにもお読みいただけますが、IWJの取材活動には経費がかかっています。どうか会員登録いただき、IWJをお支えください。

-----
・【IWJブログ】訪比した天皇陛下、大戦下での日本軍占領に「日本人が決して忘れてはならない。私どもはこのことを深く心に置く」~現地の元慰安婦の女性たちが抗議集会を開くも日本のメディアは報じず!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285500
-----

================================

■マイナス金利の「マイナス影響」が僕らの生活に忍び寄る…そんななか、日経新聞が悪質なインサイダー!?

 再び、記者の佐々木です。続いては、こちらも本当に気になる、マイナス金利の問題についてです。

 マイナス金利導入を日銀が決定してから早5日、直後の2日間は日経平均株価は持ち直しましたが、3日目の一昨日には、もう元に戻ってしまいました。昨日4日には、株価が1万7044円となり、マイナス金利導入の決定前の水準まで下がりました。

 このマイナス金利は、「これから」民間の金融機関が日銀に預けるお金に、「手数料」を課すというものです。民間の金融機関は、日銀に預けると損になるので、市中(私たちのもと)にお金を回し、それが景気拡大につながるだろう、という期待を込めた政策です。

 しかし上述したように、マイナス金利導入は「これから」預けるお金にかかるのであって、これまで預けたお金にはかかりません。なので、効果は薄いだろう…との分析が専門家のあいだで立っていました。株価の「三日天下」がそれを物語っている、という声も\出ています。

 が、しかし…!

 マイナス金利の、「マイナスの影響」は、薄いものではありませんでした。僕らの生活に大打撃を与える可能性が出始めたのです。

 というのも、マイナス金利導入で、市中銀行は日銀からの利息収入が減るのは確実なので、銀行株は急落します。ゆうちょ銀行やりそな銀行などは軒並み大幅下落し、銀行株を持っていた人は大ダメージを現時点で被っています。

 さらに、一昨日の本ガイドでもお伝えしましたが、こうした収入減に対応するためとして、銀行は預金金利の引き下げを次々と発表しました。そして昨日、日経新聞が、三菱東京UFJ銀行が大企業などの普通預金に口座手数料を導入することを検討する、と報じました。

 手数料の金額によっては、お金を預けた方が損――事実上のマイナス金利――になる可能性もあります。

 今回は、中小企業や個人に対しては、定期預金の引き下げを検討し、口座手数料は見送る、とのことで、すぐに僕ら一般市民の口座に手数料がつくことはなさそうですが、油断はできません。先にマイナス金利を導入したEUでは、一般の預金者からマイナス金利分のコストを徴収する取り組みが進んでいます。

 もし、僕らの預金口座や、IWJのような中小企業に口座手数料が課されることになってしまったら、生活に大きなダメージとなりますよね。このマイナス金利で懸念される、「負」の影響について、特に僕ら一般国民の生活にどう影響するのかについては、別途、記事にまとめていますので、ぜひ、そちらをご一読ください!

 僕も、一食抜いたり、なるべく電車を使わずに自転車移動するなど、数百円単位で切り詰めながら、アベノミクスによる生活圧迫政策のなかを、なんとか生き抜いています。口座手数料などが始まったら、ひとたまりもありません。そういう自分の生活上の危機感もふまえ、この問題を今後も注視していきます。

 そんなか、一昨日、こうした僕らの不安や不信をあざ笑うかのような事実が、国会で問題となりました。マイナス金利をめぐる、「インサイダー疑惑」です。

 日銀がマイナス金利を正式発表したのは、1月29日の12時38分でした。その15分前の12時23分、日経新聞がwebページに「日銀、マイナス金利導入を議論」と速報を打ったのです。

 日銀が政策決定会合でマイナス金利導入を議論していたことは、一部の関係者しか知り得ないものです。そうした情報を、正式発表前にスクープとして流すと、その情報を知り得た一部の人だけが、株や債券の売買で利益をあげることができてしまいます。

 これ、どう考えてもインサイダーですよね。

 現に、日経新聞によれば(!)この事前報道によって、日経平均先物は「買いの勢いが増し」たそうです。

 昨日の国会で、民主党の玉木雄一郎議員が、日銀の黒田総裁に「誰が漏らしたのか?」と詰問。黒田総裁は「現在調査中です」と答弁しました。

 この質疑の模様も、本日、国会ハイライト記事としてアップする予定ですので、詳細はぜひ、ごちらをご覧ください!

================================

■岩上さんによる超注目インタビューのお知らせ!!

 IWJではこれからも、2月、3月と、岩上さんによる必見のインタビューの数々を配信します。様々な分野の専門家に、多岐にわたるテーマでお話をうかがいますが、通底しているのは、安倍政権による「権力の暴走」に尽きるのではないでしょうか?

 その被害の裾野はとても広いため、この分野でも、あの分野でも、厳しい日本の現状が浮き彫りとなるため、暗澹たる気持ちになることもあるでしょう。ですが、インタビューの目的は、問題点を明確にすることだけでなく、それに対してどうわれわれ主権者が抗い、止めるための有効打をうっていくかということを、聞く機会でもあります。

 岩上さんがインタビューする方々は、みな意気軒高で、不安など微塵も感じさせない闘志にあふれています。ぜひぜひ、インタビューをご覧いただき、怒りに震え、そして勇気づけられてください!

-----ーーーーー
・2月11日(木)14時~ 太田昌克さん(後編)
※共同通信社編集委員・論説委員で、『日本はなぜ核を手放せないのか~「非核」の死角』(岩波書店)、『日米<核>同盟~原爆、核の傘、フクシマ』(岩波新書)などの著書がある太田氏に、2018年に期限を迎える日米原子力協定(包括協定)など、日本の原子力政策について岩上さんがお話をうかがいます。大好評を博したインタビューの、その続編です。ぜひ「前編」もアーカイブでご視聴ください( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281578 )。

・2月13日(土)13時30分~ 水島朝穂さん
※早稲田大学法学学術院教授で憲法学が専門の水島氏に、自民党の憲法改正草案、とりわけ緊急事態条項の危険性について、水島氏の共著の『「有事法制」を診る』を参考にしつつ、岩上さんがお話をうかがいます。水島氏は、緊急事態条項について、安保法制を補完するものであると、その本質を見抜かれています。必見です!

・2月15日(月)【司会】19時~20時 山本太郎氏・小林節氏 対談
※「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」と題したイベントの司会を岩上さんが務めます。イベントの模様は、IWJで中継します!

・2月18日(木)14時~ 中野晃一さん
※上智大学教授であり、立憲デモクラシーを牽引し、SEALDsのよき理解者であり、「市民連合」結集の立役者でもある中野晃一さん。各地のデモや集会で野党共闘の必要性を訴えている中野氏に、岩上さんがお話をうかがいます。中野さんは、今の民主党の態度をどう見ているのでしょうか?

・2月23日(火)13時~ 高山佳奈子さん
※京都大学大学院教授で、国際刑事法が専門の高山先生は、「学者の会」の記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です!その時の記事は以下の通り( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388 )。岩上さんによるインタビューがようやく実現します!

・2月26日(金)19時~ 蓮池透さん(後編)
※北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表で、新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』を出した蓮池氏に、1月27日に引き続き、岩上さんがお話をうかがいます!

・3月1日(火)14:00~ 是枝裕和氏(映画監督)
※「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「そして父になる」などで知られる是枝監督。「クローズアップ現代」のやらせ問題に関するBPO放送倫理検証委員会の委員も務め、「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」などと自民党による報道圧力を批判されています。岩上さんとのインタビューが一度、決まりかけたのですが延期。その待望の実現です!

・3月3日(木)15時~ 施光恒さん(後編)
※新刊『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』が話題沸騰中の九州大学准教授・施光恒氏。1月26日に「前編」のインタビューを行いました。施氏は、岩上さんのインタビューに応じて安倍政権が「成長戦略」の名の下に進めている「グローバル化=英語化」を厳しく批判。3月3日には岩上さんによる続編のインタビューをお届けします!
-----ーーーーー

 1日の国会質疑で、安倍総理は稲田朋美議員との、「互いに褒め合う」という気色の悪い茶番劇を披露したのですが、そのなかで、憲法改正について以下のようなやり取りがありました。

 「憲法改正は自民党の党是だ。憲法9条第2項の文言について、憲法学者のおよそ7割が自衛隊はこの条項に違反ないし違反する可能性がある、と解釈している。このままにしておくことこそが立憲主義を空洞化させるものではないか」

 稲田議員のこの問題提起に対し、安倍総理は以下のように返したのです。

 「7割の憲法学者が、自衛隊に憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきではないかという考え方もある」

 …だから改憲する、と言うのです。

 いやいや、9割以上の憲法学者が「違憲だ」と断じた安保法制を暴力的・独裁的に通しておいて、何を言うか、という話ですよね。もう、めちゃくちゃです。結局は、憲法学者がどうとか、法的安定性がどうとか、世論の声がどうとかはどうでもよく、ただ、自分が「改憲したい」から、そのためには独裁的にでも、幼稚なロジックを披露してでも、嘘や矛盾にまみれていても、どんな手を使っても、とにかくやる、ということです。

 こんな安倍総理のもとで、緊急事態条項が発動され、本当に独裁的な権力を握ってしまったら…その先にあるのは、国民はあらゆる人権を抑制され、幼稚な安倍総理の癇癪ひとつで粛清が起きるような、北朝鮮さながらの国家像です。

 IWJでは、この危機的状況を打破すべく、これからも安倍政権の憲法改正や、緊急事態条項について警鐘を鳴らしていきます。

 緊急事態条項について加筆した、岩上さん、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による共著『前夜・増補改訂版』も、絶賛販売なかです!

※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 そして、昨年12月20日に開催した「饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!」のDVDも販売しています!

 ここでは永井弁護士や升永弁護士が、緊急事態条項の危険性を徹底的に論じ尽くしています。このDVDは、今みるべき、全国民必見の1枚です!「その時」は、ある日突然訪れるのではなく、いつのまにかそうなっていたのだ――と、戦争体験者の方は口々に証言されます。日本が取り返しのならない国に変貌してしまう前に、ぜひ、お買い求め、多くの人にお知らせ下さい!

※【岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187

※DVD「饗宴VI」通常版
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188

================================

■わとはぷ!のコーナーです!

 本日2月5日は、2と5の語呂合わせで「笑顔の日」です。いつもニコニコと笑顔になっていようという日だそうです。

 最高の記念日ですね。毎月25日も笑顔の日にしても良いのではないでしょうか。みなさまは、どういう時に、一番笑顔になりますか?

 僕は、面白い映画を観た後に友人とその話で盛り上がっている時、親しい人と美味しいご飯を食べている時、かつて旅行で沖縄に行きホテルで快晴の水平線を見ている時が、心から笑顔になった思い出があります。

 恋人や子供や家族や友人の笑顔。それを見る側も笑顔になりますよね。

 そうした笑顔の数々を奪うような世の中には、絶対にしてはいけないと思います。

 かつて、江戸時代に日本にやってきた外国人たちは、日本人が老若男女に至るまで、みな貧しいながらも常に笑顔で、朗らかで上機嫌であることに、たいへん驚いたそうです。

 貧しく、笑顔の消えた日本にさせないために、IWJはこれからも闘い続けます。とちなみに、IWJで笑顔の素敵なスタッフNO.1は、原佑介記者ではないでしょうか。イケメンて、ほんとズルいですよね。僕は、笑顔になると悪だくみをしているように見える、とよく言われます。

 それでは本日も、IWJをどうぞよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/