日刊IWJガイド「民主党・岡田克也代表に岩上さんが単独インタビュー! 『緊急事態条項』に対する認識は? 他にも、『新もんじゅ訴訟』『DHC訴訟』など、気になるニュースが目白押し!」2015.12.26日号~No.1199号~


■■■ 日刊IWJガイド「民主党・岡田克也代表に岩上さんが単独インタビュー! 『緊急事態条項』に対する認識は? 他にも、『新もんじゅ訴訟』『DHC訴訟』など、気になるニュースが目白押し!」2015.12.26日号~No.1199号~ ■■■
(2015.12.26 8時00分)

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関連の業務を担当している平山茂樹と申します。

 昨日はクリスマスでしたね。皆さん、ハッピーなクリスマスは過ごせましたでしょうか?

 一昨日、昨日と、仕事帰りにコンビニでチキンと小さなショートケーキを買い、一人住まいの1Kの部屋でクリスマスを祝いました。BGMとして坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」を流してみましたが、メランコリックな曲なので、ちょっと詫びしい気持ちになりました。イブの夜は、シャンパンではなく缶チューハイを1本だけぐいっと飲んで、すぐ寝てしまいました。

 さて、クリスマスも終わり、今年もいよいよ残りわずかですね。「饗宴VI」が終わって一段落ついていたIWJの事務所も、年末進行でまた忙しくなってきました。この年の瀬も来年の年頭も、IWJは引き続き現場を取材・中継し、継続的にレポートをお届けしていきますので、どうぞご注目ください。

 まず、昨日の、岩上さんによる民主党・岡田克也代表インタビューについて、イブの夜には日本酒を大量に飲んだという佐々木隼也記者よりご報告いたします!

■緊急事態条項への認識は? 共産党を含めた野党共闘選戦略は? いま一番気になる疑問を、岩上さんが野党筆頭・民主党の岡田克也代表に直撃インタビュー!!

 おはようございます! IWJで記事を書いている佐々木隼也と申します。

 昨日、岩上さんは民主党の岡田克也代表のインタビューに臨みました! うかがったテーマは、安倍政権が来年夏の参院選で公約に掲げると明言した「明文改憲」と、その一丁目一番地で進めると言っている「緊急事態条項の新設」の危険性について。そして、それを止めるための野党共闘のあり方についてです。

 このガイドをご覧のみなさまであれば、上記のテーマは、野党が最大級に問題意識を持って取り組むべきものですよね。野党筆頭の民主党の代表は、どう答えたのでしょうか?

 まずは、インタビュー動画をご覧になってみてください。30分の短いインタビューなので、さらっと観れますし、しかも、問題の公共性と緊急性、重大性に鑑み、しばらくは非会員の方でも全編フル公開しています!ぜひ、お知り合いの方にも、動画をすすめてみてください!

※2015/12/25 岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184

 岩上さんが岡田代表に突きつけた質問は、いたってシンプルです。

 一つ。 参院選最大のテーマであるはずの緊急事態条項について、どうお考えか、賛成か反対か、反対ならそれを阻止するためにどんな戦略が必要か?

 二つ。今後、参院選に向けて、与党の3分の2議席獲得阻止に向けて、どのように共産党を含めた野党と選挙協力を行うのか?

 野党共闘のカギを握る岡田代表には、ぜひとも、大見得を切ってその戦略、方針を語っていただきたいところ。しかし、岡田代表の答えは、いまいち煮え切らないものでした。

 肝心の緊急事態条項の危険性については、「いや、総理は9条改正こそが本命であり、緊急事態条項は国民の支持が得やすいという『誤解』のもとに言っているに過ぎない。3分の2を取ったら総理は必ず9条をやる」と、あくまで「9条改正が本丸」との認識を示し続けました。

 確かに9条は重要です。しかし国民の反対が根強い9条改正は一旦棚上げし、緊急事態条項をやろうとしているのが、今の安倍政権ではないでしょうか。いずれにせよ、とにかく「最初に緊急事態条項をやる」、と総理は明言しており、その緊急事態条項こそが、「隠れた本丸」「ジョーカー」なのですから。

 「9条改正阻止」だけに目がくらみ、油断し、安心して、緊急事態条項を通してしまったら、一発で日本の民主主義・立憲主義は崩壊します。

 岩上さんとの短いインタビューで、次第に緊急事態条項の恐ろしさに目が向かい始めたのでしょうか。最後に岡田代表は、「緊急事態条項も、9条改正と並んで、問題があるものだ」と述べました。

 自民党の憲法改正を問題視している政治家も、活動家も、専門家も、市民も、緊急事態条項の問題には無頓着・無関心・無警戒な人が多いのが現状です。岡田代表も、「市民が一番関心を寄せているのは、安保法制だ」と語っていました。それはそれで事実です。まだ圧倒的多数の国民、市民は自民党が改憲の筆頭にあげている緊急事態条項について、その中身も危険性もほとんど知らないのです。マスメディアの沈黙も大きな理由です。

 だからこそ、僕らが、多くの政治家や市民に訴えかけ、緊急事態条項の危険性を周知させ、世間の意識を形成していく必要がありまよね。まったなしの参院選まであと7カ月。いや、7月上旬だとするともう半年しか時間がありません。ひとりでも多くの方にこのインタビューの動画を拡散していただき、野党の認識を含めた問題の深刻さを、多くの方に知ってもらいたいと思います。

 インタビューでは後半、「与党の3分の2議席獲得阻止に向けて、どのように共産党を含めた野党と選挙協力をしていくのか」について、白熱した議論となりました。

 「共産党が提唱する国民連合政府は難しい」という意志を崩さない岡田代表。では、現実的にどう与党に対抗していくつもりなのでしょうか? 続きはぜひ、このインタビュー動画をご覧下さい!!

 ちなみに、緊急事態条項のヤバさについては、日弁連における災害対策のエキスパート・永井幸寿弁護士への岩上さんによるインタビューをご覧ください!いかに災害時に緊急事態条項が「邪魔か」という点を、分かりやすく、かつ専門的な知見から語っていただいています。

 岩上さんも、岡田代表のインタビューで紹介していましたので、今頃、岡田代表もご覧になっていることでしょう。

※2015/12/19 岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662

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 佐々木記者、ありがとうございました! 続いては原記者に、昨日の日刊ガイドでもちらっと触れた、気になる「あの人」に関してレポートしてもらいます!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.26 Sat.**

【IWJ_KYOTO1】14:30~「『不戦の誓い – 痛苦の体験を繰り返さないために』安保関連法の廃止を求める立命館全学集会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※京都で行われる、「安保関連法の廃止を求める立命館全学集会」を中継予定。

【録画配信・Ch4】16:00~「『新・もんじゅ訴訟』提訴記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2015年12月25日に行われた、「『新・もんじゅ訴訟』提訴記者会見」を録画配信します。

【Ch5】17:00~「足尾銅山事件の記録映画『鉱毒悲歌』試写会後のトークイベント」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※2015年12月11日に行なわれた、足尾銅山事件の記録映画『鉱毒悲歌』試写会後のトークイベントを録画配信します。

【再配信・Ch1】18:00~「岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※昨日25日に行なった、民主党・岡田克也代表へのインタビューを再配信します。

【クリスマス特別配信・Ch1】19:00~「『上から目線(ヘイト)は、16世紀に渡来したキリスト教宣教師が日本に伝えた』 岩上安身による上村静氏インタビュー(後半)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/215322
※2014年12月22日に行われた、「岩上安身による上村静氏インタビュー」の後半部分を特別配信します。テーマは、ユダヤ教とキリスト教の成り立ちと教義、宗教改革、キリスト教と資本主義、日本の戦国時代への影響、国家と政教分離、エバンジェリストとアメリカとイスラエルなど。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.27 Sun.**

【再配信・Ch未定】20:00(予定)~「自民党が憲法改正で盛り込む『国家緊急権』はナチス以上!? 大震災の被災地で動いた弁護士らが全権委任法も含まれた国家緊急権の『正体』に迫る!」
※この集会で、兵庫の永井幸寿弁護士は、自民党が創設を目指す「国家緊急権」は「ナチス以上」の強権性を帯びていると指摘しました。

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(前半の続き)…

■古舘伊知郎さんが報ステを降板! さらにはNEWS23の岸井成格さんも! どんどん息苦しくなる日本の言論空間は改憲への地ならしか!?

 おはようございます。原です。

 報道ステーションの古舘伊知郎さんが2016年の3月いっぱいで降板すると報じられています。契約終了に合わせ、ご自身の意志で番組を去るということですが、キャスター就任から12年間、特に原発事故以降は様々な圧力にさらされてきたであろうことを思えば、「自分の意志」という言葉の裏側に、様々な人々の意志、敵意や政治的意志が貼りついていたであろうことは想像にかたくありません。

 降板の会見に応じた古舘さんは、今後について、「東京五輪の開会式を実況中継させてもらいたいとか、年が年だから無理だと思いますが、アストロノーツになってISSに行って、宇宙ステーションから宇宙実況してみたいとか、深夜でデレデレしゃべるバラエティーをやりたいとか」などと夢を語られました。

 会見では、「誹謗中傷、批判、非難…。つらいときもありました」と述べ、「毎日、(視聴者からの)メールやテレビ局宛ての電話(の報告)に一日も欠かさず、目を通してきました」と告白。多い日は抗議の電話が600件くらい来たときもあったといいます。

 特に原発事故時には、「原子力村」の存在を告発し、注目を集めましたが、昨年4月に開かれた「報ステ」10周年パーティーで挨拶に立った古舘は、「早河社長から好きなようにやってくれ、何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ。今では原発の“ゲ”も言えない」と話したといいます。

 最初は「エンタメ色の強い古舘さんが報ステのキャスターなんて大丈夫か・・・」と思っていた僕も、反原発発言や、安保法制について「平和安全法制というネーミングが正しいのかどうかはなはだ疑問ではあります」と指摘する姿を観て、「この人はすげぇ。本当に戦っている」と心底驚き、敬意を抱くようになっていました。

 そう言えば、昔、報ステのディレクターがIWJの事務所に映像素材を借りに来た時、官邸前の脱原発デモに力入れて報じているのは誰の意向なんですかと聞いたら、古舘さんの影響が大きいと言っていたのを思い出しました。

 ゴールデンタイムに堂々と安倍政権の存在に警鐘を鳴らしてきた古舘さん。今回、あくまで「自由意志」で降板を決めたとは言え、あらゆる圧力が彼をキャスターの座から引きずりおろそうとしたことは疑いようがありません。

 今年3月、報ステにレギュラー出演していた元経産官僚の古賀茂明さんが放送中、報ステに官邸から圧力がかかっていることをぶちまけ、「I AM NOT ABE」のプラカードを掲げるという一幕がありました。岩上さんはその放送直後にテレ朝の青山墓地の前で直撃インタビューをしています。

・2015/03/27 【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー! 降板の内幕を衝撃暴露
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240770

・2015/04/02 渦中の人が「報道ステーション」降板の全真相を激白! 「I am not ABE」発言の真意――そして、官邸からの圧力の実態とは?~岩上安身による元経産官僚・古賀茂明氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241205

 今回の古舘さんの降板の報を受け、古賀さんは「辞めると決まったからには、古舘さんは残り3カ月、やりたいことをやってほしい。辞めた後には、テレビの裏事情をすべて明らかにし、視聴者のメディアリテラシーを上げてほしい」とコメントしています。我々視聴者には知らされていない裏事情が確かに存在すると匂わせていますが、この間、古舘さんと報ステにどのような裏事情があったのか、できれば「業界」の「暗黙のルール」を破ってでも、説明してほしいと思います。

 さらに、ここにきて、TBS系「NEWS23」でアンカーを務める、新聞特別編集委員の岸井成格さんも来年3月いっぱいで番組を降板することがわかりました。

 岸井さんは9月16日放送の同番組で「安保法案は憲法違反であり、メディアとして廃案に向け、声を上げ続けるべき」と発言。これを作曲家すぎやまこういち氏が代表を務める団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が放送法に違反するとして、全国紙に意見広告を掲載し、公開質問状を出す騒ぎになっていました。岸井さん降板について広報部は「番組の制作過程についてはお答えしていません」としていますが、こちらにも、やはり「圧力」が力を発揮したのでしょう。

 安倍政権に批判的なキャスターやジャーナリストが次々とテレビから姿を消していきます。安倍政権が本格的な改憲に乗り出す前の環境づくり、「地ならし」なのか。そんな見方のひとつもしたくはなります。実際、マスメディアではIWJが警鐘を鳴らし続けている緊急事態条項の話は、ほとんど取り上げられません。表現の自由・報道の自由がこれまでにない危機に貧していることだけは間違いありません。IWJはこの危機に、今、もっとも伝えなければいけない重要なことをお伝えしています!

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 原記者、ありがとうございました! 次はIWJの「姉御」ことぎぎまき記者のレポートです。

■もんじゅに「印籠」を叩き付ける――「新・もんじゅ提訴」で廃炉が実現なるか!?

 おはようございます。今朝もパーツで登場のぎぎまきです。

 昨日25日、クリスマスの日、サンタの訪れに沸いた子供達の世界と並行して、放射能に怯えない未来を願う106人の大人たちが、「高速増殖炉もんじゅ」を止めるための新たな訴訟「新・もんじゅ訴訟」を起こしました。

 原告となった106人は公募によって募られた、福井県敦賀市にあるもんじゅから約250キロメートル圏内に居住する市民ら。住まいは福井、兵庫、愛知、鳥取など12県にまたがるといいます。弁護団には、IWJでもお馴染みの河合弘之、海渡雄一の両弁護士が名前を連ねています。

 「これは、もんじゅに印籠を叩きつけるための訴訟です」と昨日行なわれた記者会見で口火を切った河合弁護士。これまで、ナトリウム漏洩事故や9000以上の危機点検の漏れなど、プルトニウムを扱う原子炉施設としてはあってはならない事故を起こし、管理体制の杜撰さを露呈してきたもんじゅ。11月13日、原子力規制委員会は異例の勧告を出しました。

 勧告とは、「半年を目途として、現在の日本原子力研究開発機構から運営主体に切り替えよ。それが不可能ならば安全上のリスクを明確に減少させるよう抜本的に見直せ」というもの。

 規制委がこれだけ厳しい勧告を出すことがあるんですね! ここまでダメだしされたなら、「もんじゅの廃炉も実現するのでは?」という楽観的な見方もあるかもしれません。しかし、河合弁護士はこれを真っ向から否定しました。

 「もんじゅは廃炉になると安心する見方もありますが、私たちはそうは全く思っていません。原子力村の今までのしたたかさから言うと、代わりの受け皿組織を作り、適当な対策のまま『抜本的に見直した』と強弁することが十分に考えられる」

 河合弁護士はこう話し、厳しい勧告と世論の注目が集まる今だからこそ、提訴をすることで「廃炉へと畳み掛けたい」と意気込みを語りました。

 ですが、多くの方がすでにご存知だと思いますが、前々日の24日、一時は運転の差し止めを命じられた、同じく福井県の高浜原発3,4号機は、一転、福井地裁が差し止めの「取り消し」を言い渡しました。

 脱原発を願う国民の思いが届いたかに見えた結果は8ヶ月後、「裁判をやっても無駄だぞ」と言わんばかりの大どんでん返しをくらい、絶望さえ広がったのではないでしょうか。この結果を受けて「新・もんじゅ訴訟」に望みはあるのか、記者会見に出席していた、グリーン・アクション代表で京都在住のアイリーン・美緒子・スミスさんにその質問をぶつけてみました。

 すると、アイリーンさんからは予想外の回答が! アイリーンさんの口からは、米軍の新基地建設に反対する沖縄県民に通じるタフさと不屈の精神が、私には感じられました。続きは、ぜひ記事と配信でご確認いただければと思います!

 昨日の記者会見については年明けにでも記事を掲載できると思いますが、本日16時からCh4で記者会見の模様を録画配信します!

 また、12月8日に行なわれた弁護団と原告らによる第一回目の記者会見については、こちらにUPされているのでぜひご覧ください!

【録画配信・Ch4】16時~「新・もんじゅ訴訟」提訴記者会見
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

※2015/12/08 “看板の架け替え”だけでは許さない!~かつてのもんじゅ訴訟原告団らが廃炉を求める提訴を予告「規制委員会の勧告を応援します」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277897

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 ぎぎ記者、ありがとうございました! 続いては、もうひとつの気になる訴訟の行方について、太田美智子記者からの報告です。

■言論抑圧の手段として名誉毀損を使う「スラップ訴訟」に成功体験をさせてはならない! DHCスラップ訴訟控訴審の第1回口頭弁論で澤藤統一郎弁護士が訴え!

 おはようございます! 太田美智子です。

 一昨日、澤藤統一郎弁護士に対する、DHCスラップ訴訟の控訴審第1回口頭弁論と、その後に開かれた報告集会を取材しました。

 澤藤弁護士は、IWJでも梓澤和幸弁護士、岩上さんとともに自民党の改憲草案を読み解き、その恐ろしさを徹底的にあぶり出してくださった鼎談シリーズと、それをまとめた書籍『前夜』、今月発売されたばかりの『前夜・増補改訂版』などでご存知の方も多いと思います。

 この澤藤弁護士が昨年春、みんなの党の渡辺喜美代表(当時)に8億円を提供していたDHCの吉田嘉明会長をブログで批判しました。8億円提供の事実は、吉田会長が週刊新潮に掲載された手記の中で、自ら明らかにしたことです。

 ところが、「カネの力で政治を動かそうとする行為だ」という澤藤弁護士の批判が名誉毀損にあたるとして、DHC・吉田会長は、2,000万円もの高額な損害賠償を求めて提訴。澤藤弁護士がこれを口封じのための「スラップ訴訟」だとブログで批判すると、DHC側は請求額を6,000万円に増やしたのです! やはり、口を封じたかったのでしょう。

 しかし、今年9月2日、東京地裁は請求を棄却し、澤藤弁護士は勝訴しました。

※2015/09/02 DHC名誉毀損訴訟 判決後の記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/261234

 DHC側が控訴したため、一昨日、東京高等裁判所で第1回口頭弁論がありました。次回は来年1月28日、判決が言い渡されます。

 法廷で、澤藤弁護士は憲法が保障する言論の自由について、「本来的に権力者や社会的強者を批判する自由として意味のあるもの」であり、そのような批判を許さないための訴訟が横行すれば、「市民の言論は萎縮し、権力者や経済的強者への断固たる批判の言論は後退を余儀なくされる」「スラップに成功体験をさせてはならない」と、格調高く訴えました。

 すばらしかったです! 法廷での発言のため、この模様を撮影して、皆さんにお届けできないのがつくづく残念です。

 ですが、その後、弁護士会館で開かれた報告集会は撮影してきました!

 澤藤弁護士、常任弁護団や応援に駆けつけられた方々が、さらに言葉を尽くし、事例を挙げて、この訴訟が政治的言論の自由のための砦として、いかに重要なのかを語っています。加えて、DHCの主力分野でもある健康食品については、アベノミクスで規制緩和が進む一方、国の食品安全委員会が注意喚起のメッセージを出すほど重大な問題があることも指摘されました。

※内閣府食品安全委員会「国民の皆様へ」
https://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.data/kenkosyokuhin_essence.pdf

 クリスマスやハロウィンではしゃぐことはできても、政治的に自由な物言いがはばかられるような空気が色濃くなってきたこの国において、圧力には屈しないと腹の据わった言論が展開された報告集会は、本当に爽やかで、しかも、とても和やかでした。これこそが、私たちが取り戻すべき空気であり場であると思いました。

 この報告集会の模様は、会員の方は全編、録画をご覧いただけるよう、近々、IWJのウェブサイトにアップしますので、まだ会員登録されていない方は、ぜひご登録ください!記事も準備が出来次第、アップしますので、少々お待ちください!

■大盛況のうちに幕を閉じた「饗宴VI」について、IWJスタッフからのレポートを紹介

 12月20日(日)に行われた「饗宴VI」は、大盛況のうちに幕を閉じました。このコーナーでは、「饗宴VI」の運営に携わったIWJスタッフからのレポートをご紹介します。第一弾は、全体の進行を管理し、舞台監督役を務めた事務スタッフの谷口直哉からのレポートです。

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 普段は一般事務を担当しています、谷口直哉と申します。 「饗宴VI」にご来場頂いた皆様、ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。本日は私が「饗宴VI」のレポートをお届けいたします。

 一般事務は饗宴の準備において「要」的な存在です。登壇をお願いする先生方との出演交渉、及び、パワーポイントやプロフィールの内容確認などが主な業務です。

 しかし、その他にも担当業務は多岐にわたります。招待客へのご連絡から二次会の準備、当日のお弁当の注文やパーティーで使用するパネルの制作まで、一般事務がカバーします。

 私はもともと映像が専門だったため、会場担当者との機材に関する打合せや、撮影機材の検討なども担当しました。

 これだけ多くの準備をこなさなければならない一般事務チームは、本番当日までフル回転!

 本番わずか3週間前に入ってきた新人スタッフ神野さんを急遽、「書籍販売担当」に任命。ベテランスタッフ並に働いてもらいました。

 また、卒論執筆のためしばらく学業に専念していた早大4年生の城石愛麻記者も、急遽仕事に復帰!

 テキパキ仕事をこなす彼女に、私はパネル製作のコツを教わりながら、「谷口さんは筋が良いので、私の弟子にしてあげますよ!」と、ありがたいお言葉をいただきました。

 まさか40歳を過ぎて、人生初の弟子入りを許されるとは思っても見ませんでしたが、いい師匠を持てて今は幸せです。

 饗宴当日、私は舞台の進行管理をすることになりました。

 岩上さんや進行の天野いつかさんへ、ステージに出るタイミングを伝えたり、音響さん・照明さんにアナウンスや照明チェンジのタイミングの指示を出す仕事です。

 一番大切な役割は、シンポジウム全体の進行を管理し、各先生方にスピーチ時間などをお伝えすることです。

 本番中は、ステージの裏側で、全てのスピーチ時間や休憩時間を細かく計算した自作のタイムテーブルと時計を見比べ、常に予定時刻から何分超過しているかを計算し、トランシーバーで各所に指示を伝え続けていました。

 タイムキーパーの葦澤さんが、ステージの前に座り、残り時間を示して、岩上さんやパネラーの先生方に予定時間をオーバーしていることを伝えても、議論が白熱してくると、なかなか話は終わりません。

 シンポジウムが盛り上がっている時こそ、予定時間をオーバーしてしまうので、進行管理をしている私は、早くスピーチを切り上げてもらいたい反面、お話しがとても興味深いので、もっともっと聞いていたい、という葛藤を覚える場面が度々ありました。

 シンポジウムの時間が超過してしまった分は、休憩時間の短縮などで調整せざるを得ず、ご来場いただいた皆さんにはご不便をおかけしてしまった面もありましたが、全体としては、ほぼ予定時間通りに終了することができました。

 来年もこのような綱渡りの運営になってしまうかもしれませんが、みなさまのご期待に応えられるよう、スタッフ一同がんばって参りますので、ぜひIWJを応援して下さい。ありがとうございました。

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 谷口さん、レポートありがとうございました!

 ここで、「饗宴VI」にお越しくださった方にお寄せいただいたアンケートの中から、ピックアップしてご紹介させていただきます。

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 そうそうたる先生方の饗宴に初参加の私は、自分にその素晴らしいであろう講演を理解する能力があるのか? ないのなら参加してお話しをお聴きすることは失礼ではないのか? 色々と考え、予約できぬまま・・・。今朝、10分の1でも理解できれば、得ることがあるのではないのかと一瞬ひらめき、足を運ばせていただきました。

 「来て良かった!」

 グローバリズムの本質・消費税(税制の問題点)・緊急事態条項の恐ろしさ!・ TPPによる「食」の不安・アメリカのしてきた事・戦争とは?・参議院選の戦い方・・・「市民の力!」

 各先生方のお話に感動し、真実や実態を教えていただき心より感謝です。内容も伝えたい熱意も心に響きました。

 数少ない、信頼できる放送網のIWJ! 続けて発信していて欲しく思います。岩上様はじめ、皆様、お身体大切に。本当のことをこれからも教え伝えてください。

 私も仲間に伝えます!

(O.H.さん 女性)

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 「来て良かった!」。参加者の方から、この言葉を聞くことができて、本当に一生懸命準備した甲斐があったと思います。私も、二次会の会場で、たくさんの方から「とても良かった」「知り合いに今日のことを伝えたい」という感想を、たくさんいただきました。本当に皆様、どうもありがとうございました!

 このように、大反響のうちに終わった「饗宴VI」ですが、その内容をできるだけ多くの方にお伝えするべく、来年早々にもDVDを発売予定です。現在、動画スタッフが全力で編集中! 詳細が決まりましたら、この日刊IWJガイドやIWJのホームページ、Twitter、Facebookなどで告知いたしますので、どうぞご期待ください!

■これを読めば、「緊急事態条項」の恐ろしさが分かる! 『前夜・増補改訂版』、絶賛発売中です!

 おはようございます。葦澤です。

 昨日に引き続き、今日もあらためて、現在絶賛発売中の『前夜・増補改訂版』(現代書館刊)のご紹介をしたいと思います。

 増補改訂版になる前の『前夜―日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』は、ちょうど2年前に発売された書籍です。岩上さんと、澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士の3者によって長時間行われた鼎談が本になったもので、自民党改憲草案のデタラメさについて逐条で項目が立てられ、徹底的に明らかにされています。

 今回さらに、2015年ならではの課題についての鼎談が行われ、新書1冊ぶんの内容を大幅に補足したうえで、『前夜 増補改訂版』という形で新発売となりました。

 この増補改訂版の読みどころは、なんといっても現在最重要課題の「緊急事態条項」です! 特に374ページからの「全権委任法以前に緊急事態条項が重要!~ナチス・ドイツと同じ道をたどる可能性が」というくだりは必読です。

 安倍総理が、まず手をつけようとしている「緊急事態条項」は、一見、災害時などに必要なもののように見えますが、実は一部権力側の人間によって日本人全員の基本的人権を停止することができるような、危険な条項です。麻生太郎副総理の「ナチスの手口を真似たらどうか」という発言の真意はこれだったのか!と背筋が凍る思いですが、なかなかそれが一般に理解されていないのが実情です。ぜひご一読を!

 そしてもう1つ、この本の優れたところは、現行の日本国憲法を、すべて読める点ではないでしょうか。

 日本人が世界に誇る現行の日本国憲法を、皆さんは全文読んだことはありますか? 法学部の学生でない限り、なかなかきちんと全文を読む機会はないですよね。読んでみたいなと思った時にサッと開けばいいという手軽さ、そして、自民党改憲草案と比較して読める点、もちろん解説もこれでもかというほどバッチリついている点は、この本の一番の優れどころだと思います。ぜひ手元に置いて、何かの折に読み返してみてください。

この読み応えで2500円はかなりお買い得です! ご購入はこちらから!
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■注目の一冊! 新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社刊)が絶賛発売中です!

 おはようございます。IWJで記者をしている安(あん)と申します。

 皆様、岩上さんが執筆陣の一人として名を連ねた新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』は、もうお読みいただけましたでしょうか?

 まだ、という方は、お近くの書店やAmazonなどのネットショップ、それからIWJのウェブサイト「IWJ書店」でご購入いただけますので、是非ご検討ください!

※『米国が隠す日本の真実』ご購入はこちらから!
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 本書では、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、鹿児島大学教授の木村朗氏、そして岩上さんの4人によるクロストークを収録しています。日本の政治や経済は、日本人自身には隠されたところで、米国による支配を強く受けている・・・。クロストークでは、IS(イスラム国)による日本人人質殺害事件にはじまり、辺野古新基地建設問題、日米共同軍事演習「ヤマサクラ」、日本の軍需産業化、金融緩和、年金と株高など、さまざまな問題が鋭く議論されています。

 さらに日本のマスメディアの凋落ぶりにも、米国の影響が影を落としています。民主党の川内博史氏は第4章「米国の意を汲む政治家、霞ヶ関、大メディアの実態」の中で、米国内でメディア統制が進んだ経緯を、報道と反戦運動が盛り上がったベトナム戦争にさかのぼって紹介しています。日本のメディア監視もまた、米国をお手本にした、米国追従の好例だったのです!

 本書には他にも、「国民に隠されたアベノミクスの正体」(植草一秀氏)「偽りの『テロとの戦い』に組み込まれる日本」(木村朗氏)「権力やメディアを疑う『嘲笑』が今こそ必要だ」(特別寄稿:マッド・アマノ氏)「安倍政権の暴走を止める『オールジャパン平和と共生』連帯運動」(植草一秀氏)「なぜ、原発を止められないのか」(川内博史氏)「誰も語ろうとしない日本の刑事司法の闇」(木村朗氏)といった、多岐にわたるテーマを収録しています。いずれも、読み応えのあるものばかりです!

 以下の「IWJ書店」で注文していただければ、岩上さんのサイン入りでお届けすることができますので、新年を迎えるにあたり、『米国が隠す日本の真実』を是非読んでみてください!

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https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

■改憲迫る来年の7月末までに、Web大改造プロジェクトを行います! 我こそはというWeb人材を大募集!

 多くの方に自民党改憲を、そしてIWJの記事を知って、観て、読んでもらいたい。そのために、今、IWJが全精力をかけて取り組んでいるのが、IWJの「陳列棚」「店頭」であるwebページ(http://iwj.co.jp/ )の抜本的な改良作業です。

 来年7月に行われる予定の参院選と、参院選後の自民党の改憲を、「新」IWJサイトのアーカイブで迎え撃とうという、採算度外視の無謀なプロジェクトです。私たちは前向きに、戦います! 具体的には、こうすればもっと見やすいのに、こうすれば利用しやすいのに…という部分を、徹底的に洗い直し、刷新するというものです。これまでIWJが貯めてきた15000本のコンテンツも、一気に整理し、検索しやすいようにしたり、見やすくする予定です。

 そのために、今回は正真正銘のプロの方にも、奮ってご協力いただきたいと思っています! 仕事を受注するおつもりで、まずはお話だけでもドシドシご応募ください!

 以下、IWJに住み込む勢いで仕事に励んでいるWeb班の伊藤理チーフが詳細をご説明します。

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 Web班の伊藤理と申します! 皆さん、おはようございます!!

 今年の8月に、Web班にはWebエンジニアの仲間も増え、ただいま、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘していますが、さらに来年の7月までに、Web大改造プロジェクトを行う予定でおります。

 お陰様で15000本以上になった記事アーカイブページですが、皆さまが見たい読みたい過去記事にスムーズにたどり着くためのシステム改良をもっともっと進めたいと思っています。IWJサイト全体の検索と利便性を高めるのが一番の目的です。

 そこで、Web班では、下記の(A)と(B)の2パターンの人材を緊急募集いたします。

(A) サイトの改良プロジェクトのメンバー募集です。今期(来年7月末)の間に一挙に進めてまいりたいと思っております。法人でも個人でも構いません。各記事ページのデザイン変更、メニューの追加・整頓、スマホ対応の作業をしていただきますので、特にWebデザインやCSS言語の得意な方、またスマホサイトのWeb作成経験のある方にお手伝い願いたいと思っております。よろしくお願いいたします。基本的に(A)は、来年夏頃までの短期契約でのプロジェクトとなります。複数名でチームを組んでタスクに当たりたいと思っております!

(B) 来年早々には、15000の全アーカイブを再編集する作業も視野に入れて準備しておりますので、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集いたします。(B)はなるべく長期契約で働ける方にお願いしたいと思っております。

・応募条件

(A)<短期契約> 下記の内、いずれか一つに該当する方を募集します

・HTML/CSSコーディングの経験のある方で、Webデザインの得意な方
・スマホ対応サイトの作成経験のある方
・PHP、JavaScript言語の経験のある方

(週2日以上出勤で週3日以上でもOK(在宅作業相談可)夜勤可能な方は歓迎! )

(B)<長期契約可能>

・HTML言語を知っている、Web作成した経験がある方
・Webのデータ入力を素早く、ミスなくできる方
・夕方以降、夜遅い時間帯に主に作業できる方
・チームワークで動くので、明るく、協調性のある方

(週4~5日出勤(在宅作業相談可))

(A)と(B)を兼ねてのご応募も可能です。また、前述の通り、(A)のプロジェクトは、法人に請け負っていただくことも考えています。個人だけでなく、法人もぜひご連絡ください!(B)につきましては、IWJで長期的に働きたい方ももちろん、フリーランスの方などで兼業もOKですので、ぜひ奮ってご応募ください。よろしくお願いいたします。

※ スタッフ応募フォームはこちら
http://bit.ly/1ALJypQ

■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に事務スタッフは大募集中です。IWJでは、事務経験もないスタッフが頑張って事務を覚え、記者経験もないスタッフが頑張って記者仕事を覚えています。

 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています! IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はあります。あなたもIWJで働いてみませんか。ご応募をお待ちしています!

<一般事務および会員管理スタッフ>

 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

◆応募条件

※「事務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<経理・総務スタッフ>

 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではないという方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

◆応募条件

※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<テキストスタッフ>

 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。インターネットメディアとしては、配信しているテキスト量はナンバーワンであると自負しています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

◆応募条件

※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

<中継・動画編集スタッフ>

 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です!

 経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません!

 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、いうことなしです!

◆応募条件

※「【職種5】-中継・動画編集スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ~What happened today?

 IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。2004年の今日、インドネシア・スマトラ島沖でマグニチュード9.1の巨大地震が発生、最大20メートルの大津波がインド洋沿岸を襲いました。死者は推定22万8000人に達しました。

 海岸沿いのリゾートホテルが、次々と津波に襲われてゆく衝撃的な映像は、今でも私の脳裏に焼きついています。でも、この巨大地震が発生したのが、クリスマスの翌日だったことを、私はすっかり忘れていました。

 物理学者で随筆家の寺田寅彦が残したと言われる「天災は忘れた頃に来る」という言葉が頭をよぎります。

 人間には忘れることで初めて前に進むことができる事柄が、たくさんあるのだと思います。他方、折にふれて思い起こすべき大切なことも、同じようにたくさんあるのに違いありません。

  12月13日、私は茨城県常総市の田畑クリーンサポーターズによるクリーンプロジェクトを中継取材しました。

 今から約三ヶ月前の9月11日、台風18号が関東、東北地方に記録的な大雨をもたらしました。宮城県で2人、茨城、栃木県でそれぞれ3人の計8人が死亡。常総市では鬼怒川の堤防が決壊するなどして約40平方キロメートルが浸水しました。

 高杉徹常総市長によれば、13日の時点で82名が避難生活を強いられ、11月30日に体育館、公民館などの第一避難所は閉鎖し、第二避難所である市内のホテルや旅館に移動。多くの方がこのまま避難所で新年を迎えることになるとのことでした。

 田畑のクリーンプロジェクトでは、堤防の決壊によって田畑に流れ込んだ、機械では取り除くことのできない瓦礫を、人びとの手によって一つひとつ撤去。作付けの始まる来年2月までに、田畑をきれいにしようというものでした。地元や地元外から計200名のボランティアが集まり、朝8時半から午後3時半まで作業を行いました。

 このクリーンプロジェクトに携わっている斯波すみれさんは、IWJの中継市民でもあります。12月13日の日刊ガイドでは、斯波さんのメッセージを掲載させていただきました。

 浸水した田畑の多くには、刈入できなかった稲穂がそのまま枯れた状態で残っていました。足元は泥の流入などでぬかるむため、足に重りをつけて、陸上ハードル競技のバー程もある稲穂をまたいで越えていくような、非常に体力を消耗する作業でした。瓦礫の中には、ガスコンロやマットレス等の家財道具に加え、濁流によって根こそぎ運ばれてきた数多くの低木がありました。

 ご自宅に帰ることができずに避難所で年を越される皆さま、そして、今年も昨年同様家族と一緒に無事新年を迎えることができる皆さま、皆さまにとって2016年が良い年でありますように。

 そして、本日もIWJをどうぞよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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