日刊IWJガイド 「『饗宴VI』まで1週間! 共産、社民以外の野党まで新設を認める『緊急事態条項』のヤバさを徹底解析し、来夏の参院選に備えよう!2015.12.14日号~No.1188号~


■■■日刊IWJガイド 「『饗宴VI』まで1週間! 共産、社民以外の野党まで新設を認める『緊急事態条項』のヤバさを徹底解析し、来夏の参院選に備えよう!2015.12.14日号~No.1188号~ ■■■
(2015.12.14 8時00分)

 おはようございます! IWJの原です。「饗宴VI」までいよいよ1週間を切りました!

 「饗宴VI~『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」と題した今回の饗宴。岩上さんがこのタイトルを決定した時に、佐々木記者が「ちょっとそれはどうでしょう…」と異論を挟みました。僕も同様の考えでした。これまでの饗宴では、「明るいレジスタンス」「ギリギリからのターンオーバー」など、希望を含んだサブタイトルだったので、今回もそうしましょう、という提案です。

 しかし、来夏の参院選次第では、自民党はいよいよ憲法改正に着手するでしょう。そして、改憲の際に真っ先に着手するというのが、今回の副題にも組み込まれている「緊急事態条項」です。

 これは有事の際に、時の総理大臣や内閣に強大な権限を与え、同時に、国民の自由、基本的人権を大きく制約するものです。まさにナチスの「全権委任法」…いや、それ以上に危険な内容かもしれません。普段、どれだけ国民の基本的人権が尊重され、自由が保障されていたとしても、緊急事態宣言一発ですべての法体系をひっくり返せる、最強・最悪のカードであると言えます。

 ・・・そう考えると、すでに「待ったなし」な状況なわけです。饗宴のサブタイトルとして岩上さんが練りに練っているうちに、「『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」というコピーにたどり着いたのも自然な流れですし、このタイトルをつけた岩上さんの危機感は、考えれば考えるほど、当然なものだったと、今ではそう思います。

 「危機は、多くの人々に危機であると周知が行き届いている時はまだ安心できる。本当の危機は、誰もろくろく危機であることを理解していない時だ。まさに今がそうだ」

 岩上さんはそう仰っていました。

 ということで、皆さん、「饗宴VI」にぜひ、いらしてください! そして、危機感を共有し、来年に備えましょう! そんな僕の“イチオシ”の先生は、やはり「緊急事態条項」に対し、警鐘を鳴らし続けている永井幸寿弁護士です。

 日弁連の災害復興支援委員会委員でもある永井弁護士は、阪神淡路大震災に遭遇した経験や東日本大震災で現場支援に当たった経験から、「災害支援に国家に緊急権は必要ない」と断言します。

 頭の痛いことに、「緊急事態条項」の創設に関しては、共産党、社民党を除いた野党も一定の理解を示していることです。3・11以後、激甚災害には国が緊急出動しなければ、という思い込みが広がってしまっているんですね。野党の中には、自民党と同じレベルで「確信犯」的に緊急事態条項導入を是とする各派もいるだろうが、よくわかっていないボンヤリとした議員や政党もいるのではないか。なので、仮に参院選で改憲勢力が3分の2に到達するのを防げたとしても、非改憲勢力の野党議員が「緊急事態条項なら賛成するぜ」と乗ってきかねないわけです。

 「有事に衆院の解散を先延ばしできない憲法は欠陥だ!」という言い分だそうですが、任期満了での解散は、戦後1度だけです。確かに、運悪く任期満了と東日本大震災規模の震災が重なれば困り物ですが、だったら任期延長規定だけ設ければいいわけで、なぜ内閣に法律と同等の効力を持つ政令を出す事実上の立法権や、国民の人権を停止する権限、地方自治体に指示する権限まで与えなければいけないのか、文脈的に意味不明です。

 永井さんは、「政府が国家緊急権を持てば、緊急事態ではないのに使ってしまう。いったん握った権力を離さない。あるいは、過度な人権制限をする。災害時には、事前に整備した法律で対処できる。国家緊急権は、政府が濫用する危険がある」と懸念を示します。

 そもそも、緊急時に権力を総理や内閣に集中することで迅速な対応ができるわけではなく、実態はむしろその逆で、有事に見舞われた地方の現状もわからないまま、総理や内閣がトップダウンで「あーしろ、こーしろ」などと注文をつけたりなどすると、かえって現場は混乱し、事態はより一層悪化するものです。阪神淡路大震災、東日本大震災で被災地のリアルを見てきた永井さんは、自身の実体験と法律家としての知識を交えてこのように説かれています。

 ちなみに、「緊急事態条項」について、それまで創設賛成の立場だった慶応大名誉教授・小林節さんも、永井さんの話を聞いて、最後には「災害時に、国家緊急権という概念を持ち出さなくてもいい」と自身の考えを180度改めました。こちらのアーカイブもとても勉強になりますが、実際に「饗宴VI」で永井さんの生の講演を聞いていただければ、より理解が深まることは確実です! 是非、饗宴へ!

・2015/10/21 「災害時に、国家緊急権は役に立たない」緊急事態条項・反対派の永井幸寿弁護士との議論で、賛成派の小林節氏に「地殻変動」 ~国家緊急権を徹底討論!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271317

 そして、僕的には国際情勢解説者・田中宇さんのお話にも注目したいです!

 注目といえば偉そうですが、ようするに勉強したいんです。田中さんには、中東やロシア、ヨーロッパ、アジア情勢など含めて、俯瞰したマクロな視点から、今世界各地で起こっている覇権交代? のドラマのなりゆきをお聞きしたい。米国の覇権を支えるのは米軍の圧倒的な軍事力と金融力、そして機軸通貨ドルの力です。そのドルが機軸通貨の玉座を守れるのか、それとも、台頭するG20各国、わけても中露がそうであるように、「非ドル化」の傾向を強めていくのか。そのせめぎ合いについて、お話しいただけるそうです!

 シリア・ISの問題も、結局はパイプラインルート(決済)が絡むものだという指摘もあるなか、他方で人民元がSDRに採用されたり、金の現物を各国が蓄え始めている話など、「非ドル化」の動きも活発化しています。この先、世界はどこへ向かおうとしているのか。僕自身、正直言って理解が追いつけていないので、田中さん独自の視座・分析から勉強させていただきたいと思っています!

 岩上さんは過去に二度、田中さんにインタビューしていますが、あまり広く顔を知られたくないという田中さんの希望から、会員限定で配信・公開させていただいています! まだ会員登録がおすみでない方は、ぜひ会員登録し、田中さんの鋭い分析に触れてみてください!

・会員登録はこちら!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

・2015/05/14 世界は「多極化」に向かうのか? 「従米」をやめられない日本経済の実態を診断する~岩上安身による田中宇氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245513

・2015/11/02 岩上安身による国際情勢解説者・田中宇氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273182

 「饗宴VI」は他にも、バラエティ豊かな登壇者の方々が登場します!

 第一部の「米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP『砲艦外交』の正体」では、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情勢解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。タックスヘイブンやTPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)の動きや、ロシアや中東、南シナ海で今、何が起きているのか、その裏にある米国の戦略と、それに抗おうとする世界の「非ドル化」の動きについて、議論します。

 第二部は「違憲の『戦争法』強行可決から『明文改憲』による緊急事態条項導入へ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか」をテーマに、先述した学習院大学教授の青井未帆氏、「オール沖縄」「野党統一候補」としていち早く来年夏の参院選に立候補を表明した元宜野湾市長の伊波洋一氏、安保法制の国会議論の欺瞞を糾弾した水上貴央弁護士、そして、国会前から国民に向けて「民主主義って何だ?」と問いかけ続けたSEALDsの奥田愛基氏、自民党憲法改正草案の「緊急事態条項」に警鐘を鳴らしている永井幸寿弁護士にご登壇いただきます。

 最後の第三部、「『戦争』の過去・現在・未来~安倍政権の目指す『戦争遂行国家化』その帰結は!?」には、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、ジャーナリストの志葉玲氏、先述した元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。自衛隊を知り尽くし、戦争の現場を報じ、戦争を決定して自衛隊を派遣する立場に身を置き、戦争に至る諜報・インテリジェンスの世界を見聞きしてきた、4人の専門家に、戦争の「リアル」を語っていただきます。

 戦争は決して美しいものでも、賛美すべきものでもありません。日本が、近い将来、わざわざ巻き込まれにいくかもしれない「戦争」について、戦中派がほとんどいなくなってしまった今こそ(富岡先生だけは戦中派! 中国戦線に従軍していたそうです!)リアリティーをもって考える必要があると思います。

 各シンポジウムの幕間には、IWJのスタッフが過去5年間の取材で蓄積してきた動画やスチールを音楽とともに流します。同時に、パネラーの方々の著書を販売し、即席のサイン会も行います。またとない機会です! ぜひ、会場にご来場ください。

 ぜひ、会場にお越しいただき、登壇者、IWJスタッフ、そしてみなさまと共に、充満する熱気を体験していただければと思います!!

【饗宴VIの入場料金はこちらです!】

・ 非会員様
第1部シンポジウム7000円
第2部パーティー 3000円

・一般会員様
第1部シンポジウム6000円
第2部パーティー 3000円

・サポート会員様
第1部シンポジウム5000円
第2部パーティー 3000円

※「饗宴VI」特設サイト

http://iwj.co.jp/feature/symposion6/

※参加申し込みフォームはこちら!!

http://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.html

…(後半へ続く)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.14 Mon.**

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集9・Ch5】14:00~「『多数派だから何をしてもいいわけではない。これからも声を上げていきます!』――『SEALDs』奥田愛基氏ら3人が外国特派員協会で記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/264916
※2015年9月16日に行われた、日本外国特派員協会主催の記者会見を再配信します。奥田氏らは「SEALDs」を説明する動画を見せた後、若者たちの反対の声が全国的に広がった経緯や、世代を超えた反対運動が全国2000箇所以上、累計で130万人以上が参加する運動に発展したことを説明。法案の中身にも言及し、第二要件、第三要件が明文化されていない点や、法案の違憲性や欠陥も指摘しました。

【Ch4】16:00~「ReDEMOS ―市民のためのシンクタンク-設立記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「一般社団法人 ReDEMOS」が主催。「一般社団法人 ReDEMOS」の代表理事は奥田愛基氏、理事は中野晃一氏、水上貴央氏。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【再配信・IWJ_SUKOYAKA】18:00~「第5回 国際大使館フレンドリーラン」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-culture3
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274213
※2015年11月8日、元外務省国際情報局長の孫崎享氏が大会委員長を務める国際大使館フレンドリーランが、東京・お台場の潮風公園で開催され、元レンジャー隊員の井筒高雄氏も加わり、IWJから2チームが出場、20kmをタスキでつなぎました。

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集10・Ch1】18:00~「『安保法案は「違憲」「欠陥」「不当」! まさに、憲法を守らず国滅ぶ』 ~『公聴会は単なるセレモニー』とタンカを切った水上貴央弁護士へ、岩上安身がインタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270079
※2015年10月13日、東京都港区のIWJ事務所において、水上貴央氏を迎え、岩上安身がインタビューを行い、改めて安保法制の問題点と、さらに今後の巻き返し策についてお話をお聞きしました。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】18:30~「『辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議(仮称)』結成総会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※翁長雄志知事も出席予定。共産党や社会民主党といった政党、企業、市民団体など約20団体が参加。

============

◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.15 Tue.**

【Ch未定】14:00~「日本外国特派員協会主催 ジャーナリスト・坂本 衛氏、綿井 健陽氏、立教大学准教授・砂川浩慶氏 記者会見」
※日本外国特派員協会主催のジャーナリスト・坂本 衛氏、綿井 健陽氏、立教大学准教授・砂川浩慶氏 記者会見を中継します。

【Ch5】18:00~「ロースクールと法曹の未来を創る会主催・憲法と司法試験と“法律家”についてちょっとだけ真剣に考える 」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※伊藤真氏(弁護士・伊藤塾塾長)、木村草太氏(首都大学東京大学院准教授)らによる講演、「ロースクールと法曹の未来を創る会」代表・久保利英明弁護士、副代表・岡田和樹弁護士も交えたトークセッション等。

【Ch未定】15:00~「英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏インタビュー(聞き手:IWJ記者・佐々木隼也)」
※英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏にIWJの佐々木隼也記者がインタビューします。

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集11・Ch未定】17:00~「『米艦を守るための武器使用が可能に』安倍総理が国民にひた隠す『戦争リスク増大』を柳澤協二氏が指摘 ~国際地政学研究所ワークショップで専門家らが安保法制を徹底解剖!」
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247093
※2015年5月28日、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏は、自身が理事長を務める国際地政学研究所のワークショップで講演し、「アフガン戦争や湾岸戦争、イラク戦争、またはISIL掃討で『後方支援』が可能になる。一言でいえば『多国籍軍支援』だ」と指摘しました。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】18:00~「VFP(平和を求める元軍人の会)は沖縄と出会った」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※「VFP来沖実行委員会」主催のシンポジウムを中継予定。

【Ch未定】19:00~「緊急トークセッション 本当に平和をつくる―伊勢崎賢治×高遠菜穂子 現場から問う、自衛隊、憲法、安保法制」
※志葉玲氏が事務局長を務める「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」のイベント。講師は、東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治氏、イラク支援ボランティアの高遠菜穂子氏ら。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(前半の続き)…

■食品で軽減税率適用は「改憲への政治的談合プロセス」~おいおい! 新聞もいい加減にしたらどうなんだ!?

 自民党の谷垣、公明党の井上両幹事長は一昨日12日、2017年4月の消費税率10%への引き上げと同時に導入する「軽減税率」について、対象を「酒類と外食を除く食品全般」とすることで大筋合意しました。いやあ、この自民党と公明党の大げさ綱引き茶番劇長かったですね。テレビをはじめ記者クラブメディアが提供するお茶の間ニュースはこればかりでした。参院選を控え、自民党が公明党の主張に大幅に譲歩した形だなどと報じられていますが、そもそも増税してから減税するのをこんなに恩着せがましくいわれる筋合いは国民にはありませんよね。最初から増税するな、食品など生活必需品には課税するなですむはずです。浮かれていてはいけません。

 ここでしゃしゃりでてきたのが、大阪維新の代表の座を松井一郎大阪府知事に譲ったはずの橋下徹大阪市長。

 橋本氏は、10日、自公協議で軽減税率の方向性がまとまった段階で、自身のツイッターで安倍政権を「凄すぎる」などと、テレビ仕込みをうかがわせる大仰な絶賛リアクション。「安倍政権・官邸、恐るべしの政治。これが政治か。軽減税率でここまで妥協するとは」とし、「これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ。来夏の参議院選挙で参院3分の2を達成すれば、いよいよ憲法改正。目的達成のための妥協」と投稿しました。

・橋下徹氏ツイート

https://twitter.com/t_ishin/status/674710080709722112

 自公のプロセスを思いきりヨイショした後の、この後段の2、3行。ここ、みなさん、見逃しちゃだめですよ! 改憲勢力である「おおさか維新の会」を率いる橋下氏が、安倍政権の政治的な談合のプロセスを大絶賛し、それを改憲の成就へと誘導する。いや~な鳥肌が立つ思いです。ツイートでは「僕はケツが青すぎる」とも書き記していた橋下氏ですが、東京の中央権力戦うと日頃豪語しておきながら、このへりくだり方。寒気がしますね。

 ちなみに、新聞も軽減税率の対象となることが決まっていると伝えられています。

 リテラによると、読売、朝日、日経の3紙は、外食との線引きや財源確保の問題、そして16年度税制改正大綱の内容を大きく扱っておきながら、「新聞」の話題は“完全にスルー”し、毎日と産経は“政府関係者は10日夜に軽減税率の対象品目に「新聞」が含まれているとの認識を示した”というストレートニュースを数行書いたに過ぎなかったと報じています。

・朝日、読売、日経が「新聞に軽減税率」決定を書かない理由…消費増税主張しながら自分達は政権と取引する卑劣 LITERA

http://lite-ra.com/2015/12/post-1771_2.html

 嗚呼、涙がでるほど情けない、日本のマスメディアたち。今ごろ、「へへへ、総理、あざっす。これからも我々新聞業界、政権に手心を加えた報道を心がけますので、今後もひとつよろしくお願いします、へへへ」・・・と揉み手しているのでしょう。ホント気色悪いですね。ひどいのはNHKや産経新聞、読売新聞だけではありません。たまに期待されている様子もみかける朝日や東京新聞も、そういう意味では読売・産経と変わりません。

 皆さん、こんなおこぼれ頂戴の方々が権力監視や政権批判を本気でできるなどとは、ゆめゆめ思わぬよう、ご注意ください。

 他方、ナポレオンの辞書に「不可能」という文字がないのと同様、IWJのPCでは、ググッても「揉み手」などという単語は引っかかりません。あるのは、ぐっと固く握った両拳。今日も意識をもぎ取るくらい強烈なパンチをお見舞いするような勢いで報道いたしますので、皆さん、IWJをご支援ください! 皆さんのご支援が、IWJのパンチ力になります! ご寄付・カンパもお願いしています! どうぞ、よろしくお願いします!

・会員登録はこちら!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

・ご寄付・カンパもお願いしています!

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 続いて、平山記者からご挨拶があります!

=============================

■COP21閉幕~しかし、地球は本当に温暖化しているのか!?

 おはようございます。IWJの平山です。

 昨日、12月13日(日)、フランス・パリで開かれていたCOP21が閉幕。発展途上国を含むすべての国が協調して温室効果ガスの削減に取り組む新たな国際的な枠組み「パリ協定」が採択されました。

 この「パリ協定」は、2020年以降の国際的な枠組みで、気温上昇を産業革命前に比べて1.5℃に抑えるよう努力するとし、先進国だけでなく、途上国も含め、世界全体の温室効果ガスの排出量を今世紀後半には実質的にゼロにするよう削減に取り組む、としています。

 日本からこのCOP21に参加していた丸川珠代環境相は、「パリ協定」が採択されたことについて「人類史上初めて、全ての国が参加する枠組みができた。議論に参加できたことをうれしく思う」と喜びを語りました。

 このように、COP21に参加し「パリ協定」を採択した国々も、そしてそれを報じたメディアも、当然のように「地球は温暖化している」という前提を疑いもせずに共有しています。しかし、本当に地球は「温暖化」などしているのでしょうか。

 IWJでは、これまで、このあまりにも自明視されている前提について、科学的な観点から疑義を呈してきました。というのも、「地球がCO2によって温暖化している」という言説は、CO2を排出しない「クリーン」なエネルギーである原発を推進するために流布されてきた、という側面が否定できないからです。

 えっ!? と思われる方は、ぜひ、IWJのアーカイブをチェックしてみてください。「地球温暖化」言説の政治的側面については、岩上さんが九州国際大学の中野洋一氏に、科学的な側面については、横浜国立大学教授の伊藤公紀氏と名古屋大学名誉教授の小川克郎氏にそれぞれインタビューを行っていますので、ぜひ、この機会にご覧いただきたいと思います。

※2013/01/29 「原発産業は地球温暖化論を政治的に利用している」 岩上安身による中野洋一氏(九州国際大学教授)インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/55666

※2013/02/14 「気候変動には温室効果ガス以外にも多くの要因がある」 岩上安身による伊藤公紀氏(横浜国立大学教授)インタビュー第一弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/57587

※2013/02/28 「温度上昇はCO2が原因でないことが証明された」 破綻する地球温暖化論 ――岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー 第二弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/62226

※2013/03/14 様々な「温暖化が原因」の嘘 ――岩上安身による伊藤公紀氏(横浜国立大学教授)インタビュー第三弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/67423

※2014/06/14 「地球は寒冷化している」 地球環境の変化とエネルギー政策の展望について聞く~岩上安身による名古屋大学名誉教授・小川克郎氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/146579

※2015/08/05 「科学の基礎は疑うこと。疑わなくなったら単なるドグマです」――CO2削減を主張するナオミ・クライン氏の論拠に疑問 ~岩上安身による伊藤公紀氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/256431

※2015/08/21 「技術には社会に適合した土着性がある。原発は米国向き。日本は石炭、天然ガス、地熱の有効利用を」 ~岩上安身による横浜国立大学・伊藤公紀教授インタビュー第5弾!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/259008

 特に、伊藤公紀氏への5回にわたるインタビュー・シリーズに関しては、DVD化して発売する予定です。12月20日(日)の開催まで残り6日と迫った「饗宴VI」ではこのDVDを発売いたしますので、ぜひ、お買い求めください。

 また、この「地球温暖化の嘘」というテーマに関しては、フリーライターのキリエ(@KiryeNet)さんによる寄稿「ホッキョクグマが可哀想だなんて、もう泣いたりしない」もIWJのサイトに掲載しています。

【IWJブログ・特別寄稿】『ホッキョクグマが可哀想だなんて、もう泣いたりはしない』(フリーライター・キリエ @KiryeNet)

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/236742

 IWJでは、まもなく、このキリエさんによる新しい原稿を掲載する予定です。海外の報道を幅広くリサーチし、科学的なデータをふんだんに盛り込んだレポートになっていますので、こちらもご期待ください!

============================

 平山記者でした! 続いて、「食べ物の中でグレープフルーツが一番好き」と公言している安記者より、爽やかにご挨拶いただきます。

============================

■「火垂るの墓」などで戦争の悲惨さを描いた作家・野坂昭如さん、心不全で亡くなる

 おはようございます。記者の安(あん)です。

 12月9日、作家の野坂昭如さんが、心不全のため亡くなられました。ご冥福をお祈りします。今日はそのことについて少し書かせて頂きます。

 私がはじめて野坂さんを知ったのは、たぶん10年以上前にYou Tubeで動画を見たときだと思います。大島渚監督の結婚30週年パーティーで、野坂さんが壇上で挨拶をしたと思ったら、おもいっきり右フックで監督を殴り飛ばし、監督も負けじとマイクで殴り返すという・・・(笑)

 殴った理由は「挨拶の出番をすっ飛ばされて、ずいぶん待たされたから」というしょうもなさ(笑)

 「なんだこの人は」――あの動画は、ピュアな若者の心にはちょっと衝撃的すぎました。

 だけど、あの頃あの動画がすごく衝撃的に思えたのは、今考えれば単なる野次馬根性からでもなかったような気がします。結婚パーティーに招待しあうような関係性の大人と大人が、何かの理由でカチンときただけで、人前で殴り合いを始める・・・。そういうことは、我々のような軟弱な若者世代では、基本的にありえないことです。

 だからこそ、なにかそこに、「昭和という時代の人間の臭み」「人と人との濃密な関係性」が滲み出ているような気もして、不思議と惹かれるものを感じたのでした。

 その後、私も大学でいろいろ本を読むようになり、ある日ようやく、あの「ヘンコツな爺さん」が、ジブリアニメ「火垂るの墓」の原作者だということを知る。こういう順序なのでした。

 あのような一匹狼な、一癖も二癖もある爺さんが、小さな命の光を描いた『火垂るの墓』の原作者。それは当時の私にとって、とてもおもしろいギャップでした。

 1930(昭和5)年生まれの野坂さんは、神戸空襲で九死に一生をえて義妹を抱いて焼け跡をさまよったそうです。戦争にこだわり、「戦争は想像を断ち切る営みだ」として、作家として一生発信しつづけた野坂さん。実は『火垂るの墓』も、1歳4カ月の義妹、恵子を餓死させた負い目から、4時間で30枚を一気に書き上げたとか。野坂さんはその後も、戦争のむごさを作品で発言しつづけました。

 悲惨な戦争体験からいのちへの強烈な思い入れを抱え、ひとり世間の中で屹立して生きていく。一見わがままで、乱暴に見える戦争世代のお爺ちゃんの中にも、実はあのような繊細な命の感性があるのだということを、今なら、ほんの少しだけ分かるような気がします。野坂さんの根っこには、戦争をかいくぐってきた世代として、間違いなく反戦・反体制の精神が宿っていたんですね。

 安倍政権は、日本を再び戦争のできる国へと変質させようとしていますが、野坂さんは、今後の日本を憂いたままお亡くなりになったのではないでしょうか。小説『火垂るの墓』が、たしか家の本棚に眠っていたと思いますので、私なりのお悔やみのつもりで、少し開いてみようかなと思います。

野坂昭如:1930年、鎌倉市生まれ。早稲田大学文学部仏文科中退。63年、作詞した「おもちゃのチャチャチャ」がレコード大賞童謡賞。68年に「アメリカひじき」「火垂るの墓」で直木賞。97年に吉川英治文学賞、02年に泉鏡花文学賞。2003年に脳梗塞で倒れるも、07年2月から毎日新聞のコラムを今年3月まで連載するなど、平和へ向けたメッセージを最後まで送り続けた。

==========================

 安さん、今日も春の風を連想させる爽やかでした。続いて、同じく先日お亡くなりになった故・水木しげるさんについて、編集部で大ファンであることを公言し、追悼記事を書きたい! と志願した山本愛穂記者よりご挨拶です。

=============================

■戦争体験の漫画家・水木しげるさん死去 水木作品に込められた「反戦」の思い

 おはようございます。山本愛穂です。

 先月、11月30日、日本を代表する漫画家である水木しげる氏がなくなりました。享年93歳でした。いつかこの日が来ることは分かっていたのですが、以前NHKの番組で「百歳まで生きるでしょう」と話していたことを思い出して、もう少しでもいいから生きていて欲しかったと思いました。

 数ある水木さんの作品の中でも、強く印象に残っているのは、アドルフ・ヒトラーの伝記漫画である『劇画ヒトラー』とパプアニューギニアでの戦争体験などを現在の視点から描いた『カランコロン漂泊記』です。

 『劇画ヒトラー』では、主人公ヒトラーが徹底して平凡で矮小な、有り触れた人間として描かれます。画家として挫折し、強い個性も確固とした自分も確立できない青年期のヒトラーが、やがて自己顕示欲を肥大化させ、劣等感をユダヤ人への蔑視感情にぶつけるようになります。

 水木版ヒトラーが現在に生きていれば、彼は冴えないネトウヨだったかもしれません。特に韓国系住民に対するヘイトスピーチに溢れた現在の日本において、「ああ、もしかしたら自分の中にもこんな?平凡な悪”が巣食っているのかもしれない」と、自制を促す作品になっているとも言えると思います。そういう意味でこの作品はまったく古びていません。

 また、自らも第二次世界大戦中、パプアニューギニアの戦闘で左腕を亡くした水木さんは、戦争体験についての作品も多く残しています。

 『カランコロン漂泊記』でも、同僚が隣で死に至り、食料がつきてたどり着いた現地の村人と交流する様子が、飄々と描かれています。そこには常に笑いがありますが、どれも凄みのある笑いなのです。時に笑いは痛みや辛さを切り離すために作用するものだろうと思います。水木さんが現地で見てきたもの、体験したものは、どんなに想像しても私にはわかりえないものだと思います。

 今日の日刊ガイドでも安記者が書いた野坂昭如氏、やなせたかし氏、吉本隆明氏・・・戦争を体験した貴重な思想家や作家が亡くなって行く中、安倍首相を始めとする戦争を知りもしない世代の人間が今、日本の時計を戦前へと戻そうとしています。

 いや、70年間の戦後の時を刻み続けてきた時計を新たな戦前への時計へと取り替えようとしているのかもしれません。岩上さんが強く警鐘を鳴らし、今度の「饗宴VI」でもメインテーマに掲げる「改憲による緊急事態宣言の導入」は、まさに、一挙的に国家体制をリセットしてしまうでしょう。

 私は今年30歳になったばかりですが、私のようなぎりぎり、祖父母から戦争体験を聞くことができた人間が現在の情勢のなかでどのような役割を担うことができるか、日々思考し続けたいと思う毎日です。

 岩上さんは水木作品を貸してくれる時、こう言ってました。「戦争体験をした漫画家で、生々しい戦争と戦場での生活をリアルに描いた漫画家は水木しげるしかいない。しかも水木しげるの戦場体験はあくまでも『将官、下士官、馬、兵隊』と呼ばれた最低層の一兵卒の体験であり、視点。これが特に重要。『男たちの大和』や『永遠の0』のようなウソばっかりの絵空事の戦争ものにすっかりダマされた人は、洗脳を解くためにも絶対に必読」

 水木さん、本当にお疲れ様でした。水木さんの作品群、IWJの書棚にあって岩上さんも愛読しています。私もこれから読ませていただきます。天国で妖怪と楽しんでくださいね。

 岩上さんがツイートした水木さんの作品群はこちらです:https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/676068322866151424

============================

 山本記者、ありがとうございます。僕も今日、水木しげるさんの大ファンである岩上さんから複数冊の水木作品を借りたので、これまで水木作品は読んだことがありませんでしたが、これから読みます!

 山本記者の水木しげるさんへの思いについては、近日中にブログ化するかもしれませんので、その際はぜひ!

 さらに、記者から米国の「あの男」に関する紹介です。

■米大統領候補ドナルド・トランプ氏がネタニヤフ首相の批判でイスラエル訪問をキャンセル!? ~他方、「イスラム教の教えを強要する者は真のイスラム教徒ではない」と、あのモハメド・アリが声明を

 米国大統領選共和党候補のドナルド・トランプ氏が、「全イスラム教徒入国禁止」を呼びかけました。しかしその主張をイスラエル首相のネタニヤフ氏に批判されたため、大統領候補者で最大の個人資産(45億ドル、1ドル=120円換算で5400億円)を誇るトランプ氏が、「傲慢」にもネタニヤフ氏との会談を蹴ったのではないかとの憶測が乱れ飛んでいるということで、今回、岩上さんからこの件の真相調査のお題をいただきました。

 あらゆる質問に対し、「私は有能だからうまくやれる」といった自信満々な答えで返し、具体的な政策は口にしない米大統領選共和党候補のNo.1で、民主党候補No.1のヒラリー・クリントンよりも優位に立つとも言われる、実業家ドナルド・トランプ氏の陣営は12月7日「様々な世論調査に基づき何が起きているかが明らかになるまでイスラム教徒の入国を徹底した入国禁止」を呼びかける声明を出しました。

12月10日(現地時間)、ムスリム入国禁止はイスラム教徒にも支持されていると力説するトランプ氏の映像はこちら:http://edition.cnn.com/2015/12/10/politics/donald-trump-postpones-israel-trip/

 トランプ氏のこの声明には、まさに人種差別、宗教差別であり、米国内外から批判と反発の声が出ており、本気で大統領選に立候補しているのかと疑う声も出てきています。

 ムスリムとして有名な元ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ氏は、12月9日(現地時間)「我々は私欲実現のためにイスラムを利用するものに対して立ち上がらなくてはなりません。真のイスラム教徒はイスラムの教えを強要することは反イスラム的であることを心得ているはずです。

 世界中どこであろうと殺人はイスラムの教えに従うものではない。政治的に発言が不適切だと言われたことのない者として政治家はそのような誤った教えに従う殺人者は本来のイスラムではないとイスラムの理解を深める発言をすべきです」と述べました。

 真のイスラム教徒を説明するアリ氏の声明はこちらです:http://www.nbcnews.com/news/us-news/muhammad-ali-hits-trump-misguided-murderers-sabotaging-islam-n477351

 この声明を出した理由は、センター・フォー・セキュリティ・ポリシーが米国内のイスラム教徒に実施した世論調査で「世界的な聖戦の一部として、米国内での武力行為(いわゆるテロ行為)は正当化される」という見解に対し、25%が「完全に同意する」などの結果が出たためであるとされています。

 この声明は世界中で様々な波紋を呼び、ドナルド・トランプ氏が訪問予定のイスラエル首相のネタニヤフ氏も「イスラエル国家は全ての宗教を尊重し、信教の自由を保障する」という声明を12月9日付で出しました。

 トランプ氏は12月9日、「年内中にイスラエルに旅行する。とても楽しみです」と述べていましたが、イスラエル首相の声明が出た後、「イスラエル旅行は延期し、ネタニヤフ首相とは大統領就任後に会います」とツイートしました。

 こうした中、12月10日にトランプ氏は米国テレビ局、フォックスニュースで、リスキーな発言にもかかわらず、支持率が上昇していることを指摘し、既存の政治家が内心ではトランプ氏に同意していてもきれいごとを言うだけだと語りました。

 その上で、イスラエル訪問延期はネタニヤフ氏にプレッシャーをかけたくないことと、選挙運動の勢いを損なわないためと答えました。

 近年の米大統領候補は、誰であれ、イスラエルとの友好姿勢を決して崩そうとはしません。トランプ氏も2013年 のイスラエル総選挙でネタニヤフ氏支持を熱烈に表明しました。今回の訪問延期は、批判があがる中でも本音を語る大統領候補という立場を保ちつつ、イスラエル首相との関係も損ねたくないという思惑によるものだと思います。

 つまり、この時期にイスラエルを訪問して、ネタニヤフ首相と会ってしまえば、お互いに意見が違うことを明らかにしなくてはならなくなる。ネタニヤフ首相はトランプ氏の発言を批判しなくてはならなくなるし、トランプ氏はここで売り物の「歯に衣着せぬ物言い」を控えるわけにはいかず、そうすればネタニヤフ首相と衝突してしまう。米大統領候補として、それだけは避けたい、という思いがあったのだと思います。イスラエルの支持を失って大統領に当選するのは難しいと誰だって知っているからです。

 イスラエル訪問延期から浮かび上がってきたのは、こうした米国政界におけるイスラエルの影響力の強さでした。

 LAタイムズはトランプ氏の発言を「第二次大戦中の米国在住日系人の扱いと同様だ」と警鐘を鳴らしました。トランプ氏の言動に対する注目は非常に高く、トランプのまねをすればメディアも飛びつくとコメディアンがネタにするほどです。

 トランプ氏の動向と米大統領選の見通しについては、またレポートいたします。

============================

 以上、高校時代に米国・カリフォルニア州チコ市に3年間ホームステイしていた、厳格なクリスチャン・記者でした!

 ここで、早歩きの達人・平山記者に再度、ご登場いただきます!

■11月8日に開催された「フレンドリーラン」の模様を再配信します! 健脚ぶりを見せた孫崎さんは「饗宴VI」にも登壇!

 おはようございます。再びIWJの平山です。

 本日18時から、11月8日(日)にお台場潮風公園で行われた「第5回 国際大使館フレンドリーラン」の模様をIWJすこやかチャンネルで再配信します!

 小雨がパラつく中行われたこの「フレンドリーラン」に、IWJはチームとして参加しました。元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さんも加わり、IWJスタッフで20kmの距離をタスキでつなぎました。

 当日は私も参加したのですが、割り当てられた2キロをなんとか走り切るのがやっとでした・・・。映像で見直すと、走っているというよりも、早歩きしているのに近いという(恥)。私のヨタヨタ走りも含め、本日の再配信をぜひご覧いただければと思います。

 この日の「フレンドリーラン」で健脚を見せつけたのは、何と言っても大会委員長も務めた孫崎享さんです! 孫崎さんは、何とお一人で10キロを完走!タイムも1時間4分という好タイムでした!

 ゴール付近で中継をしていた岩上さんは、完走後の孫崎さんに直撃インタビュー! 「いい走りでしたね!」と言葉をかけると、「今までで一番いいタイムが出た」と、手元の腕時計を見つめながらおっしゃいました。「練習では、10km、1時間10秒を切ったことなかったんだけど、今日は1時間4秒でゴールできた」。さすが、本番に強い! 2キロをヨタヨタ「早歩き」した私とは、天と地ほどの差がありますね・・・。

 以前は毎日、皇居一周(5km)を走っていたそうですが、今はなんと皇居2周(10km)を毎日走っているそうです! 70歳超えて毎日10kmです!? 脅威の70歳です!

 そんな孫崎さんは、開催まで残り6日と迫った「饗宴VI」にご登壇くださいます。何でも、最近の米中関係に関して、とっておきの話を仕込んでいるとか・・・。今から、期待が高まりますね!

 そんな孫崎さんをはじめ、15人の豪華論客が登壇する「饗宴VI」は、下記のページで参加申し込みを受付けています。皆さん、ぜひ、今年の「饗宴VI~『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」にご参加ください!

※「饗宴VI」参加申し込みはこちらから

http://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.html

============================

 平山さん、ちゃんと走っていたのでそんなに落ち込まなくていいですよ! 今日も朝からチャーミーでした!

■新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社刊)好評発売中!

 岩上さんが執筆陣の一人に名前を連ねている新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』は、もうお読みいただけましたでしょうか?

 まだ、という方は、ぜひ、お近くの書店やAmazonなどのネットショップ、それからIWJのウェブサイト「IWJ書店」でご購入いただければ、と思います。

※『米国が隠す日本の真実』ご購入はこちらから!(岩上さんのサイン入りです!)

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

 本書には、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、鹿児島大学教授の木村朗氏、そして岩上さんの4人によるクロストークを収録。「米国からの圧力」という切り口のもと、原発の再稼働、集団的自衛権、消費税増税、TPP、IS(イスラム国)による日本人人質事件、辺野古新基地建設問題などを徹底的に論じ尽くしています。

 原発を抱えたまま戦争に突き進んでいこうとする安倍政権の「狂気」の安全保障政策について、岩上さんが入手した日米合同演習「ヤマサクラ」の図面を掲載。この図面からは、「原発銀座」である若狭湾で、日米合同軍が仮想敵国である中国軍を迎え撃つシナリオを立てていることが分かります。

 クロストークには40個以上の注釈を付し、それぞれIWJのアーカイブへのURLを記載しました。このクロストークに即して、過去のIWJのコンテンツをご覧いただければ、米国から日本に対してどのような圧力が加えられ続けてきたか、理解がよりいっそう深まります。

 このクロストーク以外にも、本書には、岩上さんの単独原稿「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」を掲載。なぜ、安倍政権と自民党は、「採決の強奪」を行なってまで、集団的自衛権行使容認にもとづく安保関連法案を強行採決したのか。本稿では、その理由について、米国が描く世界戦略「オフショア・バランシング戦略」を手がかりに迫ります。

 「オフショア・バランシング戦略」とは、一体何でしょうか?

 ぜひ、本書を手に取っていただき、ご一読いただければと思います。

 本書には他にも、「国民に隠されたアベノミクスの正体」(植草一秀氏)「米国の意を汲む政治家、霞が関、大手メディアの実態」(川内博史氏)「偽りの『テロとの戦い』に組み込まれる日本」(木村朗氏)「権力やメディアを疑う『嘲笑』が今こそ必要だ」(特別寄稿:マッド・アマノ氏)「安倍政権の暴走を止める『オールジャパン平和と共生』連帯運動」(植草一秀氏)「なぜ、原発を止められないのか」(川内博史氏)「誰も語ろうとしない日本の刑事司法の闇」(木村朗氏)といった原稿を収録。いずれも、読み応えのあるものばかりです!

 2015年最重要の一冊であること間違いなし!2016年にかけて『前夜』と並んで、最も読まれるべき一冊であるとオススメいたします!『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』を、ぜひ、ご購入ください!

 以下の「IWJ書店」で注文していただければ、岩上さんのサイン入りでお届け可能です。

※『米国が隠す日本の真実』ご購入はこちらから!

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

■IWJスタッフ募集のお知らせ!

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に、IWJのWebサイトを抜本的に改善し、利用しやすくするためのWebスタッフ、そして事務スタッフは大募集中です!

 饗宴に向け、ますます忙しくなってきます!

 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています!

・スタッフ募集の詳細はこちらです

http://bit.ly/1ALJypQ

 また今、IWJでは、「音」の分野でご相談に乗っていただける方を、大募集しています。以下、岩上さんの音楽愛を語った連投ツイートを転載します。

「ビデオの編集センスのある人、音楽のチョイスのセンスのある人、何かにつけて音、イフェクトなど、音や音楽関係できる人、詳しい人、ご相談乗ってください。あと、かっこいいビデオとスライドショーの編集できる人募集。音源を探せる人、めちゃくちゃ音楽詳しくて、どういうものにどんな音楽を使うか。

 著作権切れのクラシックから、ジャスから、黒人音楽から、エスニックミュージクから、ロック、ポップ、ヒップホップ、ラップ、現代音楽なとでも、なーーんでもいいので、編集したり選曲できる人、バンバン募集。スタッフでも外注でもスポットでもボランティアでも。
俺もやるぜぃ。

 こうした映像、音楽、音の効果など、編集と製作、プロの方OK。売り込んで欲しい。話し合いましょう!編集も同じく、手際のよい編集プロダクション経験のある人、歓迎。本格書籍、雑誌、Webマガジンや電子書籍の経験、即、仕事の話に」

 我こそは!と感じた方、ぜひぜひ、ご連絡ください!映像・音関係の方は、以下の応募フォームの【職種5】よりご連絡ください!また、テキスト編集の方は、【職種2】でご応募いただければと思います!

・応募フォームはこちら!

http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ!

 12月14日、皆さん、41年前のこの日のことをよく覚えておきましょうね。1974年のこの日、現代国際法上の侵略の定義に関する国連総会決議3314が採択されました。第1条では、侵略を「国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、又は国際連合の憲章と両立しないその他の方法による武力の行使であって、この定義に述べられているものをいう」と定義しています。

 「侵略の定義はない」と安倍総理は言いますが、あまりにお馬鹿過ぎてイタイ。日本国民として辛いです。

 侵略の定義はこの国連総会決議だけでなく、2010年に開かれた国際刑事裁判所「規程」に関する再検討会議(日本も参加しています)で、侵略罪、侵略に関する定義は明確になりました。

 そこでは、「『侵略犯罪』とは、国の政治的または軍事的行動を、実質的に管理を行うかまたは指示する地位にある者による、その性質、重大性および規模により、国際連合憲章の明白な違反を構成する侵略の行為の計画、準備、着手または実行をいう」とし、「『侵略の行為』は、他国の主権、領土保全または政治的独立に対する一国による武力の行使、または国際連合憲章と両立しない他のいかなる方法によるものをいう」と定義づけています。

 詳しくはヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士などのブログを参考にしてください!

・「侵略の定義はない」は事実でない。2010年に日本も参加して「侵略」に関する国際合意が成立している。(伊藤和子 | 弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20130520-00025060/

 過去の誤りを認めない恥知らずな歴史修正主義者が内閣をつくり、憲法を無視して日本をとんでもないところへ連れていこうとしていますが、「ほんとあんたたちはお馬鹿ね。勉強なさい」と、市民が突きつけてやりましょう!

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/