日刊IWJガイド「法的安定性は関係ない」発言の礒崎総理補佐官、言い訳するも言い訳にならず。破竹の勢い山本太郎議員の国会質疑に対する批判も、批判にならずの巻 2015.7.31日号~No.1052号~


■■■ 日刊IWJガイド「法的安定性は関係ない」発言の礒崎総理補佐官、言い訳するも言い訳にならず。破竹の勢い山本太郎議員の国会質疑に対する批判も、批判にならずの巻 2015.7.31日号~No.1052号~ ■■■
(2015.7.31 8時00分)

 おはようございます! 愛国者を人一倍自認している佐々木隼也と申します。

 昨日の参議院審議も熱かったですね(どう熱かったかは後述)! 今日の国会は本会議のみで、安保法制の審議はないようですが、その代わり、国会周辺が熱いことになります。「SEALDs」などの学生らと、「安全保障関連法案に反対する学者の会」が共同してデモと国会前抗議を行います。

 16時半から砂防会館で集会をやり、国会請願デモで日比谷公園に行き、18時には砂防会館に戻って今度は市民も含めた集会を開き、もう一回国会請願デモで日比谷公園まで歩き、で、19時30分から国会前で抗議という予定です。学生もそうですが、学者のみなさん、元気です! それほどこの安保法制が危険だという現れですね。IWJも負けじと、しっかり中継・取材します。

 「学者の会」は6月に結成されてから、学者・研究者の賛同人の数は、なんと昨日時点で12600人! 一般市民の賛同者も26800人を超えました。もちろん僕もその署名者の一人です。IWJではこの4万人の「声」を一つ一つ可視化すべく、学者を含めたすべての市民に、寄稿やメッセージを募集しています。ぜひ、お一人お一人の声、主張をお寄せください!

【ご寄稿・メッセージはこちらまで!】
→ office@iwj.co.jp

 今も、山のようにたくさんの声が届き続けており、以下のまとめ記事にその全てを掲載すべく、日夜奮闘中です。ぜひこちらのページを、多くの方に拡散ください!

【安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ】
http://bit.ly/1Dctmg0

 そして昨日は、ひとつの「声」が注目を集めました。昭和史研究の大家で、数多くの著作を発表してきたノンフィクション作家の保阪正康氏が、安保法制の反対集会で「法案には大義がなく、成立してしまえば、何のための戦後70年だったのかと思う」と批判したのです。もちろんIWJは、この保阪さんの講演を中継しました。そして、NHKも大々的に報じました。保阪氏の発言に今、多くの注目が集まっています。

・保阪正康さん 集会で安保法案反対を訴え(7月30日 19時37分 NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150730/k10010172611000.html

 IWJでは、岩上さんが昨年11月に保阪氏にロングインタビュー。保阪さん自身が、「こんなに長く話したのは初めて」という質量ともにずっしりとした中身のあるインタビューでした。

 保阪氏は、今の安倍政権の「軍事国家化」の動きを、戦前・戦中の動きと重ねあわせて論じました。保阪さんは、大きな曲がり角を曲がったのは昭和8年といい、今も同じような方向に時代が向かいつつあると警鐘を鳴らしました。

 この貴重な要注目のインタビューの全文文字起こしをリライトし、分かりやすい注釈を加え、読み物として充実させたテキストを、本日、メルマガ「IWJ特報!」で発行します!

 月末発行なので、明日、8月に登録しても間に合いません! ぜひ、今日のうちに購読申込みをしていただき、お読みいただければと思います。初月無料なので、マジで今日、とりあえずの登録がオススメです!

【「IWJ特報!」ご購読はこちら!】
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 さて昨日の国会でも、法的安定性は関係なく、立憲主義を知らない官邸の安保法制担当、安倍総理のブレーンである「あの方」の処遇をめぐって、紛糾する場面がありました。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.7.31 Fri.**

【Ch4】13:00~「若者憲法集会実行委員会主催『安保法案』に反対する国会議員要請行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※若者憲法集会実行委員会が主催で行われる、国会議員要請行動。

【Ch4】17:00~「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動 第1部『学生と学者の共同集会』~国会請願デモ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の共同集会と国会請願デモを中継します。こちらのチャンネルでは、第1部の「学生と学者の共同集会」を中継します。

【Ch6】18:10~「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動 第2部『学生と学者と市民の共同集会』~国会請願デモ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の共同集会と国会請願デモを中継します。こちらのチャンネルでは、第2部の「学生と学者と市民の共同集会」を中継します。

【Ch4】19:30~「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動 ~戦争法案に反対する国会前抗議行動 ―固定カメラ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の共同集会後に行われる抗議行動を中継します。こちらは、カメラ固定チャンネルです。

【Ch6】19:30~「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動 ~戦争法案に反対する国会前抗議行動 ―遊軍カメラ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の共同集会後に行われる抗議行動を中継します。こちらは、遊軍チャンネルです。

【Ch7】19:30~「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動 ~戦争法案に反対する国会前抗議行動 ―遊軍カメラ2」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の共同集会後に行われる抗議行動を中継します。こちらは、遊軍チャンネル2です。

【IWJ_SHIGA1】19:00~「SEALDs KANSAI 戦争法案に反対する金曜街宣アピール」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-shiga1
※愛敬浩二氏(名古屋大学名古屋大学大学院教授)、藤原辰史氏(京都大学人文科学研究所准教授)らがゲストスピーカーとして登壇予定。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_AOMORI1】17:00~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8

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(前半の続き)…

■民主主義を覆す礒崎総理補佐官の問題発言を「電話で注意」で済ます安倍総理

 失言・暴言内閣と言っても過言ではない安倍内閣ですが、彼ら自身はそう思っていないところが恐ろしいですよね。だって、何を言っても「注意」で済むんですから。

 先日、「法的安定性は関係ない。わが国を守るために(集団的自衛権行使が)必要かどうかが基準だ」などと発言し、大大大問題となっている礒崎陽輔・総理補佐官ですが、野党の再三の要求を受け、やっと来週8月3日の国会への参考人招致が決まりました。

 …この問題については、語り出すと長くなるので、岩上さんの緊急指示により、切り出して以下のIWJブログの方に掲載しました。礒崎氏の言い訳がまったく言い訳になっていないことや、その発言の背景にある日本会議の影について、ぜひ、こちらをご覧ください!

【IWJブログ】「法的安定性は関係ない」発言の礒崎総理補佐官、言い訳にならない言い訳の裏に日本会議の思惑
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255719

■礒崎氏=安倍政権の「本音」はやっぱり「憲法改正」!

 礒崎氏の「法的安定性」発言のなかには、他にも注目すべき部分があります。彼はこの一連の発言を、こう締めくくっています。

 「来年の参院選は、憲法改正が絡む話でしっかりと勝たなければならない。参院もできれば、自民党で単独過半数を取りたい。その中で憲法改正を有利に進めたい」

 そう、彼らの目的は「反憲的解釈改憲」だけでなく、まさしく「反憲」、つまり明文的にも現行憲法を否定し、書き換えてしまおう! というものです。

 IWJでは、彼らの悲願として堂々公開されている「自民党改憲草案」に着目。岩上さん・梓澤和幸弁護士・澤藤統一郎弁護士の3人で、逐条的にその問題点を列挙し、指摘する鼎談シリーズを敢行しました。

 彼らの「反憲」の中身に、僕も凍り付いた記憶があります(愛国者である僕のハートは、今も凍り付いています)。今、安倍政権下で問題になっている数々の議員による、数々の失言・暴言、「メディアへの圧力奨励」「立憲主義の否定」「法的安定性の否定」「国民のあらゆる人権の規制」などなど…そのすべてが、盛り込まれているからです。

 この「予言の書」を、着々と実現させているのが、今の安倍政権です。

 ぜひ、鼎談シリーズを一冊にまとめた『前夜』をお読みいただき、そして多くの方に拡散させてください。『前夜』は、以下でご購入できます。

※前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C

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■「原発へのミサイル・リスクの対策ゼロ」を暴いた山本太郎議員への、批判にならない批判

 彼らの「反憲」の一端は、今の参議院審議でも垣間見ることができます。「反憲」のためなら、嘘や詭弁を連発し、矛盾が露呈しても、確固たる証拠で論破されても、馬の耳に念仏状態。あるのは、法案の成立という目的のみ。こんな有り様です。

 しかしこの様子を、NHKは中継しつつも、その後のニュースで大きく扱うことはしません。ですからこそ、我々IWJが可視化し、記事化し、徹底的に報じ、拡散します!

 野党の猛攻のなかでも、ひときわ目を引くのが、山本太郎議員の質疑です。背後の自民党・山本一太議員が青ざめるほど、凄まじい追及を行っています。

 一昨日は、政府が「今そこにある危機」を喧伝し、安保法制の早期成立が必要なんだ! と煽っているにも関わらず、原発に弾道ミサイルが着弾した際の対策を、何も講じていないことを暴きました。

 この質疑の全文を、IWJは急ぎ文字起こしし、前文を付けて緊急掲載しました。

・【質疑全文掲載】「原発にミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』も考えていないのか。呆れてものも言えない」――山本太郎議員が原発×戦争リスクを追及!「福島の事故のようにまた泣き寝入りか」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255492

 そして早速、安倍政権におもねる形で批判を展開し、炎上ビジネスに奔走する人たちが、騒ぎ始めました。その筆頭格のホリエモンこと堀江貴文さんは、「山本太郎バカすぎる」と、自分のことを棚に上げて罵倒したうえで、得意気に以下の池田信夫氏のツイートをリツイートしました。

 「東京に撃ち込んだら数万人殺せるのに、なんで(命中確率ほぼゼロの)原発をねらうんだ。金正恩も自分と同じようなバカだと思ってるのか。」

 …しかし残念ながら、これは間違いだらけです。

 まず、「東京に撃ち込んだら数万人殺せるのに」というのは、池田さんは勝手に核ミサイルか何かを想定しているのでしょうが、山本議員が指摘しているのは弾道ミサイルです。つまり通常弾を搭載したミサイルでの攻撃も念頭に置いているんですね。通常のミサイルだと、せいぜいビル一棟の破壊が関の山です。

 それでどうやって数万人を殺せるのでしょうか? ミサイルは全部、核兵器並みの破壊力を持っていると思い込んでいるのでしょうか? あるいは核ミサイルを念頭に置いているなら、いつの時代の核兵器なんだ、という話です。広島、長崎に投下された原爆と、水爆実験に成功したあとの現代の核兵器とでは破壊力の桁が違います。核ミサイルの場合なら、犠牲者は数万人ではすまない。数百万人のレベルでしょう。

 いや、弾道ミサイルは命中率が極めて低いから当たらない、という反論もあるでしょう。であればこそ、敵国が発射するミサイルが一発とは限りませんよね。中国が日本に向けているミサイルは約100基ともその倍とも言われています。

 さらに言えば、最近では中国の弾道ミサイルは多弾頭(と報じられています)。原発の建屋に命中しなくても、建屋を中心とする原発施設一帯に何発か着弾させれば、地上に無防備に露出している送電線や冷却水のポンプやパイプなどの付属施設、そして免震重要塔が破壊され、それでもう完全にアウトです。全電源喪失の事態に誰も復旧できず、メルトダウンします。

 3.11で、僕らはそれを嫌というほど学んだはずですよね。ホリエモンやノビーは何も学ばなかったのかもしれませんが。山本議員の指摘は、そうした事態を念頭に置いたものでしょう。

 いやいや、そういう時のためのミサイル防衛システムがあるのだ、という反論もあるでしょう。日本におけるミサイル防衛は、6隻のイージス艦と、地上配備型の地対空誘導弾「PAC3」です。しかし残念ながら、このPAC3がカバーできる範囲は、ごくごく限られています。

 PAC3は基本的に米軍基地の周りに配備され、米軍を守るものです。原発はどれもこれも、PAC3によって守られてはいません。ノーガードなのです。あの福島原発もです。今もなお、裸同然の無防備さで海岸に吹きさらしのまま突っ立っているわけです。標的にならないほうがおかしいくらいです。

 これから焦って配備を増やしたとしても、PAC3の命中率は低く、数分で飛んで来るミサイルをすべて撃ち落とせる確率はきわめて低い。かつて防衛省の高官だった柳澤協二さんは、岩上さんのインタビューにこたえて、「これらのミサイル防衛システムは象徴的なもので、現実には防御できない」と、ずばり答えています。

 つまり、原発はミサイルの標的にならないとか、標的とされても大丈夫などと言い出すのは、白昼の妄想か、別の何かのせいですね。

 さらにさらに忘れてはならないのは、岩上さんが独自に入手し、何度もIWJの番組やトークイベントで紹介している、米軍と自衛隊の共同軍事演習「ヤマサクラ」では、中国を想定した「敵国軍」の上陸ポイントは、原発銀座の若狭湾とされているのです。

 若狭湾でドンパチが起こりうることを、自衛隊と米軍がシミュレーションしているんですね。つまり、戦争になった場合、若狭湾に上陸しようと狙う敵軍が、海からも空からも爆撃や艦砲射撃で狙ってくる可能性だってあるのです。我が方も応戦したら、戦場と化す原発銀座は、どうなることか、誰でも想像がつきますね。

 原発を狙うメリットなんかない、そんなことをしたら近隣諸国にだって影響が出るだろう、という反論をする人もいるかもしれません。しかし過去に、イスラエルは1981年に近隣のイラクの原子力施設を爆撃していますし、そのイスラエルの原子力施設に対してもハマスのロケット弾が発射されています。現代戦において原発は、軍事的な攻撃目標として狙われうるのです。

 「だからこそ、その抑止力として安保法制が必要なんだ!」と怒る人もいるかも知れません。しかし、だからこそ安保法制は危険なんですよ。参議院審議では、「相手国が日本を攻撃していなくても」「日本への攻撃の意思がなくても」、日本は「先に攻撃」することもありうると政府は述べています。実質的な「先制攻撃」ですよね。

 もし、日本が先に攻撃したら、報復は正当化されてしまいます。その時には最悪、何百発というミサイルが、東京か、原発か、どちらか、ではなく、東京にも大阪にも名古屋にも福岡にも、米軍と自衛隊の各基地も、そして各地の原発施設にも、雨あられと降り注ぐでしょう。それに対して、米軍が仮に報復攻撃をしたところで、我々日本人にとって何か意味がありますか?

 中国研究の第一人者の矢吹晋・横浜国大教授は、一昨日の岩上さんのインタビューにこたえて、「圧倒的に優勢な中国のミサイルが降り注いだら、その時には日本は完全に『死の島』になります。誰ももう住めない。なんの意味もない」と断言されました。

 中国はまさに圧倒的脅威です。だからこそ、死ぬ気の外交努力(本当はそんな困難なことではないのですが)で抑止する必要があるんです。少々の兵器で抑止力などならない。喧嘩腰になって、しかも先制攻撃するだなんて、バカな挑発をして、何になるんでしょうか。

 この安保法制や、安倍総理の対中強硬策は、中国の軍部が予算を増大させるための格好の餌になってしまっています。これも、矢吹晋名誉教授が指摘しています。つまり、戦争リスクがどんどん高まり、エスカレーションしていく一方なんですね。

 軍事の専門家からすれば、僕のこの指摘も、穴だらけかも知れません。しかし、こうしたリスクの議論は、常にしていかなければならないはずです。それを、まともなシミュレーションも、対策も講じていない、というのはおかしいでしょう。ましてや、ホリエモンさんのように、山本太郎議員をつかまえて「バカ」と罵るのは、あまりにもバカげていて、日本の国防を真剣に考えるうえで、愚かだと言わさるを得ません。

 「バカという方がバカだ」などと言っていたら子どもの喧嘩のようになるので控えたいと思いますが、いくらなんでも山本太郎議員の真摯な指摘の代わりに持ち出すのが、池田信夫氏の、箸にも棒にもかからない論説では話になりません。

 僕は池田さんにはなぜかブロックされているので、いつかお目にかかった時に、紳士的な態度で、「デタラメばかりおっしゃるのはやめたほうがよろしいと思いますよ」と申し上げたいと思っています。

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■米軍の戦争犯罪に加担していた日本、それでも安倍総理は「イラクが悪い」と壊れたレコード答弁

 昨日も、山本太郎議員の質疑は熱いものでした。

 「違法な戦争犯罪をしている国には加担しない」という安倍総理の答弁を引き出しておいて、その安倍総理が官房長官時代のイラク戦争での米軍による、違法な組織的な民間人「虐殺」の実態を突きつけ、その米軍を自衛隊が輸送していたことを指摘したのです。

 さらに、「機会を与えたのに大量破壊兵器がないことを証明しなかったイラクが悪い」という、安倍総理お決まりの文句を引き出し、いやいや国連は700回以上査察に入って「大量破壊兵器はない」と言っていたのに米国が無理矢理踏み込んだ、という事実を叩き付けました。

 ちなみに「イラクが悪い」なんてことを言っているのは、もはや先進国で日本だけ。当事者の米国もイギリスも「あれは間違っていた」と認識しています。

 日本が積極的に加担したイラク戦争の総括もできない政権が、なぜ他国の戦争に参加し、自衛隊を送り出そうと言えるのか? 米国がまた「間違った戦争」を始めた時、「それは間違ってますよ」「うちは撤退しますよ」と言えるわけがないでしょう。というのが山本太郎議員の指摘です。しかも今度は人道支援ではなくて、兵站活動、場合によっては武力行使しようという話なのですから…。

 ちなみにこの指摘に対して、安倍総理は「イラクが悪い」論を展開したのですから、もはや馬の耳に念仏ですね。最悪です。

 この質疑の全文も急いで書き起こし、以下の記事として緊急アップしました。ぜひ、ご覧になり、拡散していただければと思います。

・【質疑全文掲載】山本太郎議員が戦争犯罪常習犯・米国の手口を告発!「総理、米国に民間人の殺戮、やめろって言ったんですか?この先、やめろと言えますか?」――安倍総理はまたイラクに責任転嫁
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255683

 IWJでは、他にも注目すべき、多くの国民が知るべき重要な野党の質疑の模様を、どんどん全文書き起こしし、無料で公開しています。そしてこれからも、力の尽きるまで、どんどん可視化し、無料で公開していきます。

 しかし、この作業も少ない人員のなか、取材や中継の合間に徹夜覚悟でやっています。財政的にも厳しい状況ですが、それでも気合いと根性でこの国会の動きに食らいついていくつもりです。ですので、どうかみなさま、IWJの安定的な活動のために、会員登録やご寄付・カンパなどで直接お支えください! 損はさせません。

 以下、前期の収支報告書をお読みいただければわかりますが、代表の岩上さんが月々30万円の役員報酬から250万円をIWJに寄付して、ようやく19万円の黒字を出した形になっています。岩上さんが自腹を切らなければ、赤字が二期連続していたことでしょう。

・第四期収支報告(2015年7月28日発表)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22480

 これが、IWJの経営の現状です。どうか、無料でご覧になっている方々、そろそろ会員登録をお願いします!

※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ようやく、ようやく、久しぶりに五千人に再到達しました! できれば、あと150人くらい上乗せがほしいところです。

 毎月、15日に、会費未払いの方を有効会員のカウントから外す辛い作業があるのですが、その時、ガクッと減るのがこたえるんです。なんとか、8月は、有効会員数が五千人のまま、終戦記念日となる15日を迎えたいと思います。

 残念ながら、現在の会員数では、IWJの現在の活動規模を支えきれず、赤字となってしまいます。それを埋めてくださっているのが、皆様からのご寄付・カンパです!
ぜひ、ご支援をよろしくお願いします!

※寄付・カンパもお願いしております!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

【以下、直近の安保法制国会ハイライト記事はこちら!】

・【安保法制国会ハイライト】「自衛官の海外での違法な武器使用は一般的に想定されません」武器の不正使用に「罰則」なし!法案の不備発覚も安倍総理は「不断の検討をする」と“逃走”
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255666

・【安保法制国会ハイライト】「先制攻撃に何らかの正当性があれば、それは先制攻撃に該当しない」という前提で議論が行われている!?
国会論戦で垣間見えた、安倍政権の意図する集団的自衛権の「正体」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255475

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■あの、あのTシャツがついに復刻!!!!!

 かつて、IWJが初めて作ったTシャツ「TRUE DEMOCRACY」シリーズの復刻版が、新発売です!!

 沖縄のdoucatty田原様のご協力を得て、新色を加えて急遽、制作されました!!

 やっほー!!! 僕はIWJに入った当時、このTシャツに魅せられ、自腹で数着購入しました。しかし、その後、不運な事に太ってしまったため、購入したMサイズが全て着衣不能に。しかしLサイズはその頃もう売り切れていたので、数年間、途方に暮れていました。

 しかし、熱烈な復刻運動を社内で展開した結果、社長の岩上さんを攻略して、ついに復刻版の製作販売が成就。

 昨日、IWJの事務所に出来上がったTシャツが、はるばる沖縄から届くやいなや、岩上さんもすぐに試着し始め、とても気に入って、思わず写真を撮って、一足早く、Twitterでフライング発信していました!!

 「皆さん、これらのTシャツを着て、TRUE DEMOCRACY を、アピールしてください!」とのことです。

 いよいよ夏真っ盛りの今日このごろ、是非「TRUE DEMOCRACY」を着てお出かけください!!

 再販売の強いご要望のお声を多くいただいていた、ブラック?レッドに加えて、新色として生成り(ナチュラル)?エンジ、ネイビー?イエローの2色が加わりました!!

 S、M、L、XLのサイズをご用意しております!! 僕は念のため、XLとL、Mサイズの3種類を購入したいと思っています。

 絶賛発売中です。よろしくお願いいたします!

・ブラック?レッド
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=140

・生成り(ナチュラル)?エンジ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=141

・ネイビー?イエロー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=142

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■わとはぷ!のコーナーです!

 本日7月31日は、ハワイ旗の日(ハワイ州)だそうです。1990年にハワイ州知事が制定しました。

 僕は今まで行ったどの海外よりも、沖縄が好きなのですが、沖縄に何回か行ったことのある知人は、ハワイの方が100倍楽しいよ! と言っていたのが印象的でした。その真偽のほどは分かりませんが、ハワイにはぜひ一度、行ってみたいと思っています。

 そんな、オバマ大統領の故郷であるハワイでは今、TPPの閣僚会合が行われています。ここで何としてでも大筋合意に持っていきたいオバマ政権と、安倍TPP推進政権。現地から漏れてくる情報では、どうやら日本側が歴史的な譲歩をしそうな気配だとか…

 自衛隊が米軍の下請け+鉄砲玉になる安保法制も厄介ですが、日本が米国の多国籍資本の経済植民地になってしまうTPPも、なんとしてでも止めなければなりません。今すぐにでもハワイに乗り込みたいところです。とにかく、IWJはこのTPPにも、そして直近に迫る原発再稼働の問題にも、常に目を光らせて、監視していきます。

 今日も一日、IWJをよろしくお願い致します!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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