日刊IWJガイド「野党が足並乱して泥沼化? 維新案は『違憲』? どうなる『安保国会』! その裏で川内原発は再稼働にカウントダウン!」2015.7.8日号~No.1029号~


■■■ 日刊IWJガイド「野党が足並乱して泥沼化? 維新案は『違憲』? どうなる『安保国会』! その裏で川内原発は再稼働にカウントダウン!」2015.7.8日号~No.1029号~ ■■■
(2015.7.8 8時00分)

おはようございます。IWJの原です。

九州電力は昨日7日午後、鹿児島県・川内原発1号機の原子炉に核燃料を装填する作業を開始しました。8月10日をめどに原子炉を起動し、13日前後に発電、送電を開始し、再稼働する予定です。

2013年9月に福井県・大飯原発が停止して以降、約2年間続いてきた「脱原発状態」が終わろうとしています。ちなみに九電は、2号機も10月中旬に再稼働する方向です。

全国の火山が活動を活発化し、南海トラフ巨大地震も30年以内に60~70%の確率で発生する(内閣府試算)といわれています。それだけでも恐ろしいのに、なぜ、原発事故の恐怖まで気にかけなければならないのか。川内原発の近くには、破局的噴火を起こしかねない姶良カルデラなどがあります。

火山学者は「噴火の予知はできない」と口を揃えます。使用した燃料を外部へ持ち出せるレベルにまで冷却するには2~5年かかると言われています。そんなに早くから噴火を予知できる学者がこの世にいるのでしょうか?

誰もできるという人はいません。

なのに九電は、「何十年も前に巨大噴火の予兆をつかむことができるため対応は可能(※)」と言い張っているそうですが、何を根拠としているのか、あまりに非科学的です。地震と津波を軽視した福島第一原発の二の舞いになる可能性を考えないのでしょうか。

そして、それを是認する原子力規制委員会。科学的に安全性が担保されたというより、政治的な判断で再稼働を認めたのだろうなぁという気がします。アリバイ的に開催された再稼働に関する住民説明会も紛糾したまま終わり、地元の合意も不十分だという印象が拭えません。本当にこのまま再稼働していいのか、激しく疑問です。

※「川内原発、きょう午後に核燃料装填 検証不十分 最終段階に」東京新聞、2015年7月7日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015070702000273.html 

■自民党総務会で慎重審議を求める声、村上誠一郎氏以外もFight!!

「戦争法案」来週には衆院通過か。

自民党の谷垣禎一幹事長は昨日、記者会見で、安保法案について「審議時間も相当積み重なっている。特段新たな論点も出ていない。そろそろ出口(採決)を探る時期にきている」と述べ、15日ごろを念頭に採決に踏み切る意向を表明しました。新たに論点が広がらないのは与党がまともな答弁をしない、あるいはできないまま、事実上頓挫しているからであって、物は言いようだ、と苦笑してしまいます。

こういう無神経なタフさ、何か他の分野で善用できないんでしょうか。

また、維新が提出する予定の「領域警備法案」について、十分な審議を求めていることに関し、「与党として毅然とした姿勢が必要だ」と述べ、採決を急ぐ考えを強調しました。

※「安保法案、採決探る=谷垣自民幹事長」時事通信、2015年7月7日
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015070700355 

自民党の総務会では、やはり慎重審議を求める意見が出たようです。

丹羽雄哉議員は「各種の世論調査でも、法案への賛成意見は広がっておらず、国民の理解が十分に得られていないのではないか」と指摘し、おなじみの村上誠一郎元行政改革担当大臣も「国民のほとんどが法案を憲法違反と捉えている。国民が納得できるものでなければならず、執行部には慎重にも慎重を期した対応を求めたい」と述べました。

総務会後の記者会見では、二階俊博総務会長が「審議の中身が充実して終着を迎えるということは審議の時間数とは関係ない。重要な問題であるだけに、慎重なうえにも慎重な対応が必要だ」と釘を刺しました。

※「自民総務会 安保法案審議巡り意見」NHK、2015年7月7日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150707/k10010142161000.html 

「ミスター自民党」を自称する村上誠一郎議員、相変わらず孤軍奮闘頑張っていますが、総務会所属の議員中心に、自民党内の良識派の皆さんもどんどん立ち上がっていただかなければ完全にタイミングを逸してしまいますよ。

■維新と民主が戦争法案の対案を共同提出へ!…と思いきや民主も単独で提出へ!?

かたや、派遣法改正案での維新の裏切りを皮切りに足並みが乱れてきた野党はどうでしょう。

民主と維新は一昨日6日、戦争法案の対案となる「領域警備法案」などを共同提出することで一致したと報じられました。対案の徹底審議を求めることで、15日に予定されている強行採決を牽制する狙いがあったとみられています。

与党案に反対する学者の中にも「対案提出によって議論が深まる面がある」とする意見がありますが、それはどうなんでしょうか。長期にわたる議論ができるならまだしも、与党は今国会以降に議論を延ばす考えもなく、最初から真面目に議論に応じる気などない以上、議論が深まるとは考えにくい。むしろ与党案に集中できず、もともと体をなしていなかった審議がさらに泥沼化するのではないか。そんな懸念が拭えません…

…と、書いていたところに、「民主党の枝野幸男幹事長は7日、国会内で記者団に、維新の党との共同提案を見送った領域警備法案について、民主党単独で国会に提出する準備に入ると表明した」と時事通信の速報が飛び込んできました。

※「民主、単独提出へ準備=領域警備法案」、2015年7月7日
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015070700834 

うーん…なにがなんだか、一体。というか、維新との間で何があったんでしょう。

その後の産経記事によると、民主党の枝野幸男幹事長は会談後、記者団に「突然、維新から非常識な提案があったので共同提出を断った」と述べ、不快感をあらわにし、維新から「与党に手を貸すような提案」があったとも説明したとのことです。

また、維新は民主党に政府案の採決日程を検討するよう同意を求めたといいます。政府案を真っ向から批判する民主党は政府案の採決自体に反対しており、枝野氏は「出口の話をするような無責任な野党としての対応はできない」として決裂したと報じています。

※「民主と維新、共同提出せず 安保対案、土壇場で決裂 『採決日程』めぐり対立」、2015年7月7日
http://www.sankei.com/politics/news/150707/plt1507070031-n1.html

維新の柿沢未途幹事長は「民主党と維新の党の幹事長・国対委員長会談、明日、提出予定の維新の党の安保法制独自案のうち、領域警備法案については共同提出の協議がまとまらず、別々に出す事となった」とツイッターで7月7日(昨日)夜7時半頃に、報告しました。

「領域警備法案については」という言い方なので、維新案の「国際平和協力支援法案」「平和安全整備法案」には乗る、ということなのでしょうか。思わせぶりですが、7月7日零時の時点ではそうした情報はありません。

どうにも各自の狙いがわかりにくく、頭が混乱しますが、本日、IWJは国会内で開かれる枝野幸男幹事長の記者会見を中継します。多くの記者が詰めかけ、枝野氏に問い詰めるかと思いますが、IWJも質問したいと思っています。

…というより、今からオリジナルの対案作りなど、間に合うのでしょうか? もともと用意していたのならばともかく…。明日、いろいろわかると思いますのでご注目ください。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.7.8 Wed.**

【録画配信・Ch4】13:30~「『TPPで日本とくらしはどうなる?』講師・和田聖仁弁護士」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※7月6日に行われた、「生活協同組合パルシステム千葉」主催のTPPに関する学習会の模様を録画配信します。
講師は、麹町市民法律事務所弁護士・和田聖仁氏。

【Ch6】16:00~「民主党 枝野幸男・幹事長 定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※民主党の枝野幸男・幹事長が行なう定例記者会見の模様を中継します。

【録画配信・Ch5】16:00~「『神話』でなく真実を ―沖縄・原発・これからの日本―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※7月4日に行われた、講演会「『神話』でなく真実を ―沖縄・原発・これからの日本―」を録画配信します。
阿部岳氏(沖縄タイムス社北部報道部長)、島洋子氏(琉球新報社東京報道部長)、市田隆氏(朝日新聞編集委員)らが登壇しました。

【Ch1】17:00~「岩上安身による青井未帆・学習院大学法科大学院教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※憲法学者で、学習院大学法科大学院教授の青井美帆氏へ、岩上安身がインタビューします。

【Ch3】17:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会・田中俊一委員長による定例会見の模様を中継します。

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(前半の続き)…

■維新は違憲? 合憲? わかれる憲法学者の意見

小林節・慶応大学名誉教授など、維新案を評価する学者がいる一方で、維新案も明確に違憲である、という学者もいますが、水島朝穂・早稲田大教授は「違憲だ」と断言しています。

維新案は、「存立危機事態」に基づく集団的自衛権行使は認めず、個別的自衛権の範囲内で「武力攻撃危機事態」を設けるとしています。維新によると、これは…

「条約に基づき我が国周辺の地域において我が国の防衛のために活動している外国の軍隊に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国に対する外部からの武力攻撃が発生する明白な危険があると認められるに至った事態」

…を指すそうです。

※維新の党「安保法制『独自案』」(PDF)
https://ishinnotoh.jp/activity/news/2015/data/20150701_anpo_web.pdf 

水島教授は、維新案について安倍政権の「7・1閣議決定」を前提として成り立っているから違憲である、と指摘し、「この要件は、『我が国に対する武力攻撃の発生』に至らない段階のものであり、この段階で個別的自衛権行使をすることはできず、仮に個別的自衛権であると言い張れば、国際法違反である。武力攻撃が発生する明白な危険があると認められるだけでは、国連憲章上、個別的自衛権行使はできないのである」と主張。積み重ねてきた従来の政府解釈こそが自衛権の考え方であるとの見方を示しました。

※「違憲立法」成立に加担する維新の党――「独自案」の本質 水島朝穂の直言
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2015/0706.html 

水島教授には、以前、岩上さんが単独インタビューをしていますが、改めて今、アポイントをとっている最中です。お忙しい方ですのでそう簡単にお受けいただけるかはわかりませんが、ご期待ください。また、7月16日には小林節教授へのインタビューが決定しております。維新案を「合憲」だとするその真意に迫るインタビューになります。ご注目ください。

■米軍に自衛隊の「頭脳」を乗っ取られる? 青井未帆教授インタビュー

泥仕合にもつれ込むことで、国民の関心が失われていくのではないかと不安になりますが、問題の本質は何も変わっていません。我々が言いたいこと、主権者国民として言わなければならないことは、「安倍政権は黙って憲法を守れ」ということです。

本日は、岩上さんが憲法学者で学習院大大学院教授の青井美帆さんにインタビューします。

青井教授は戦争法案について、「戦争が目的なのかというと、ちょっと違うかもしれない。政府は自衛隊を外交の道具として使いたいのかと思う。軍事力を背景にしないと外交ができないと思い込んでいる人たちが、今、日本を動かしている節がある。そういう人たちが戦争をしたいのか、というと必ずしもそうではないが、後ろ盾として軍事力が欲しい」と分析されています。

さらに興味深いのが、「日米の軍事一体化」に関する考察です。

「日米新ガイドラインで日米で『調整メカニズム』というのが常設化される。これは3.11の時に初めて動いた有事のためのメカニズム。運用面で本当に日米で統合的に動かせるようにしていく、という強い決意の表れ。閣議決定では内閣がNSC(国家安全保障会議)の審議等に基づき主導することになっているが、日本のNSCが、果たしてどこまで関われるのか。ちょっと悲観的にならざるを得ない」

※「憲法学者・青井未帆氏が危惧『安保法制で憲法が紙切れに』」日刊ゲンダイ、2015年5月18日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159824/1

つまり、軍事一体化によって、米軍に主導権(頭脳)を握られ、日本の自衛隊は米国の考えに従い、米軍の手足となって動くことになるのではないか、ということです。この懸念は決してオーバーではありません。現に、現在、日米両政府は、米軍幹部を自衛隊の事実上の最高司令部である防衛省内の中央指揮所に常駐(!)させる方向で検討がなされています。

NSCで米国の侵略戦争に一度も異論を唱えずにきた日本が、米軍に何か意見を言えるとも思えません。現に集団的自衛権の行使も、国内の根強い慎重論を押し切ってまで、アーミテージレポートなどで要求されるがままに進めようとしています。

かつて岩上さんは秘密保護法の時に同じような指摘をしていました。

「特定秘密にアクセスできる人間は限られている。政府内でもその情報は共有していない。誰も分からなくなってしまい国家の中枢に暗部ができてしまう。そして、アメリカだけがその情報を握ってしまう」

※【緊急掲載】特定秘密保護法案は「貧ぼっちゃまくん」!!(IWJウィークリー23号 岩上安身の「ニュースのトリセツ」より)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/109476 

こうしたことも青井教授にお聞きしたいと考えていますので、本日のインタビューをご視聴ください。

■中継・動画編集スタッフ緊急募集のお知らせ!

ここで、IWJでカメラマン&事務スタッフとしてフル回転している谷口直哉から、スタッフ募集のお知らせです。先日からお伝えしていますが、とにかく一緒に働く仲間が欲しい! 

昨日、岩上さんが母校の早稲田大に講師として招かれ、授業で講演してきたようですが、授業には、本来受講していない、いわゆる「もぐり」の元気な女子大生がいたそうです。IWJでは学生インターンも募集しています。今いるスタッフの沼沢くんも、都内の大学に通いながらIWJでお仕事をしています。

(ちなみに、岩上さん、気合が入り過ぎていたのでしょう。今回の授業では、パワポを用意し過ぎたせいで、半分も消化できなかったそうです(笑)。もったいないので、このパワポを使って近いうちに講演会をやろうかな、と呟いていました…聞きたい! という方がいたら、ご連絡ください office@iwj.co.jp )

もちろん、学生以外の皆さんも大募集しています。ふるってご応募ください!

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IWJのカメラマン兼事務スタッフの谷口です。

現在IWJでは、中継・動画編集を担当していただくスタッフを募集中です。IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードする作業をメインに担当していただきます。

動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です!

経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません!

映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、言うことなしです。

経験や知識を持っているに越したことはありませんが、何よりもまず第一に、映像とIWJに対する情熱を重視します。

フリーランスの方などで兼業も可能ですので、ふるってご応募ください。また、ご紹介をくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

<スタッフ募集フォーム>
 http://bit.ly/1ALJypQ

■さらに、Web班からも人材募集のお知らせです!!

次に、Web班に君臨する川越のドン・伊藤理からも、人材募集のお知らせがあります!

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IWJでWeb関連の仕事を担当している伊藤です。

Web班では今年に入り、カテゴリーメニュー(TOPページ右上の記事検索用メニュー)の設置や会員新システム(クレジットカードの即時決済やゆうちょ以外の銀行のお支払)の導入など、長い間、懸案だったIWJサイトの改良について、少しずつ少しずつではありますが、進めてまいりました。

今後も、各ページのデザイン変更、過去記事検索の改善など、引き続き、IWJサイトの改良を予定しておりますので、Web班の人材補強を行いたいと思います。

日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理などWordPressによる作業を行いつつ、HTMLやCSS言語によるページデザイン変更、記事検索システムのさらなるバージョンアップ、まだ中途となってしまっているスマホ対応などのWeb構築作業に当たっていただきますので、下記スタッフ募集フォームにある通り、Web作成の経験のある方でお願いをいたします。

フリーランスの方などで兼業も可能ですので、奮ってご応募ください。また、ご紹介をくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。よろしくお願いいたします。

<スタッフ募集フォーム>
 http://bit.ly/1ALJypQ

IWJは取材活動を分厚くするためにスタッフを増員したいと考えていますが、同時に、取材活動を分厚くするために、会員の皆さんのご支援を必要としています。戦争法案、原発再稼働、TPP、そして来年には参院選もあります。

これらの取材を続け、大手メディアが報じない生情報をお届けしていくためにも、どうかIWJをご支援ください! 

IWJの会員数は現在、4940名! 5000人まであと60名というところまで迫っています! 今月は、かなり久しぶりの5000台に回復するかもしれません! 

といっても、15日になればまた会費をいただけなかった会員さんの無効措置を行いますので、3歩進んで2歩下がるではありませんが、4800弱にまで減ってしまうかと思います。それでも、会員さんが少しずつ増えてくださることは、我々がスタッフにとって、とても大きな励みになります。

何卒、ご支援のほど、宜しくお願いします!

※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php 

※寄付、カンパもお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html 

■外務省開庁記念日! 今の外務官僚は襟を正せ!

明治2年の今日、明治新政府が外務省を創設しました。江戸幕府が長い間鎖国していたことを考えると、明治政府が積極的に外交を所管する官庁を設けたこの日は、日本の近代国家としての歩みの第一歩だったとも言えるのかもしれませんね。

悲しいことに、かつては希望に満ちた外務省も、今となってはもう目も当てられない体たらくっぷりを発揮しています。

普天間飛行場の移設先を模索していた鳩山政権当時、この問題をめぐり、藤崎一郎駐米大使(当時)が09年12月にヒラリー・クリントン米国務長官(当時)に呼び出されたとする外務省側の説明が虚偽だった可能性が高いことが分かりました。どういうことか。

日本大使館は09年12月21日の会談直前に、各報道機関に「至急・重要」と、会談を通知。会談後、藤崎氏は「長官が大使を呼ぶのはめったにないとのことだ」と説明し、日米合意を推進する米側の圧力を示唆。外務省も「クリントン国務長官から日米問題の重要さ、沖縄の基地問題の重要さについて話があった」としていました。

しかし、クリントン氏は「呼び出された側」だったことが明らかになりました。つまり、県外移設ではなく、辺野古新基地建設計画を推進したい外務省が、鳩山首相の意向に反し、米国の圧力を実際のもの以上に強調し、世論誘導を図ろうとした可能性が高まったのです。

※「『米が呼び出し』虚偽か 09年、普天間移設で外務省」琉球新報、2015年7月6日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-245319-storytopic-3.html

一体、どこの国の役人だ、という話です。沖縄の民意を無視し、さらには総理大臣の意向も無視して、ひたすら米国に忠誠を誓う官僚たち。しかもこの時、記者クラブメディアがいかに大騒ぎして当時の政権を揺さぶったことか。岩上さんは、当時の外務省の会見に出ていて、異様な空気を感じた、と述懐しています。

鳩山元首相は、岩上さんのインタビューに対し、外務官僚、防衛官僚の呆れるような「裏切り」の手口について語っています。怒りが募るばかりかとは存じますが、実態を知るためにもどうかご視聴ください。岩上さんのように血圧計を傍らにおいて、血圧を計りながら、見ていただくのがいいかと思います。

※2012/07/18 鳩山由紀夫元首相が岩上安身のインタビューで「対米従属」官僚の全貌を激白「官僚は自分たちのやりたいことをやってくれればどんな政権でもいい」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/23153

※2015/03/23 米国に”依存し過ぎている”日本の現実~ウクライナ危機、辺野古新基地建設、北方領土、TPP…クリミアを電撃訪問した鳩山由紀夫元総理に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240251

外務省開庁記念日の今日、外務官僚の皆さんは当時の日本の志を振り返り(その後、侵略戦争に突き進むのですが…)、襟を正してほしいと思います。

それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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