日刊IWJガイド「自民党の『改憲』街宣をかき消す抗議の声!『憲法無視』の本性を現し始めた安倍政権、かつて辿った『戦争への道』を回避する手だてはあるか!?」2015.6.8日号~No.999号~


■■■ 日刊IWJガイド「自民党の『改憲』街宣をかき消す抗議の声!『憲法無視』の本性を現し始めた安倍政権、かつて辿った『戦争への道』を回避する手だてはあるか!?」2015.6.8日号~No.999号~ ■■■
(2015.6.8 8時00分)

おはようございます!IWJで取材をしたり記事を書いている佐々木隼也と申します。

みなさま、孫崎享さんの新著『日米開戦の正体』、もうご覧いただけましたでしょうか?

従軍慰安婦問題の自著に平然と虚偽記述を載せて売り続けていられる、ネトウヨ御用達の評論家・池田信夫氏が、この『日米開戦の正体』を酷評していると聞きました。ということは、逆によほど内容が素晴らしく、真実に迫っているのだろうなと思って読みましたところ、やはり、たいへんな名著でした。本当に読みやすく、面白く、勉強になりました。

そして今日、久々に岩上さんが孫崎さんにインタビューを行います! 時間は16時から! Ch1です!
僕はもうPCでCh1をつけて待機しています。

【Ch1はこちら】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

このインタビューの肝はというと…

とその前に、昨日あったとても大きな動きについてまず、紹介しないわけにはいきません!

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■ついに安倍政権から飛び出した「憲法軽視」の本音!

6月4日に衆院で開かれた憲法審査会で、参考人として呼ばれた憲法学者の権威3人“全員”が、安保法案について「憲法違反」であると断言したことは記憶に新しいですね。

翌日の6月5日にはその3人の一人、小林節さんが、雨中、国会前で行っていた若者たちの抗議行動に颯爽と登場。IWJもずぶ濡れになりながら中継しており、小林先生の言葉をあまさずお伝えすることができました。

「雨の中、君たちが集会を開いてることを教えてもらって、多少なりとも激励に参りました」と声をあげ、集まった若者たちに次のように語りかけました。

「私はもはや、君たち世代のために良きものを残さなければと闘っていますけれども、君たちも、永遠と続く民族の中で、さらに次の世代に責任があります。そういう歴史の流れの中で、次の世代に責任を取るという思いで闘っていただきたいと思います」

次の世代への責任。重く深く、心に刺さる言葉です。我々も噛みしめたいと思います。

【憲法審査会での憲法学者3人の「違憲」表明については6月5日の本ガイドで詳細に報じています】
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/22295

【小林節氏も登場した若者たちの国会前抗議の模様は、以下の動画記事で報じています】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248007

そんななか、この日の国会審議では、中谷防衛大臣が「憲法解釈は行政府の裁量の範囲内だ」「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのか、という議論を踏まえて閣議決定を行なった」とトンデモない発言を繰り出しました。

な、なんですと!? 僕は椅子から転げ落ちそうになりました。

憲法は最高法規であり、下位法に合わせて憲法の解釈を変えていくなんておかしな話ですよね。そんなことが許されるわけありません。マッチしていないからこそ、無理やり解釈を合わせる、ということはつまりこれ、現在の安保法制の法案が、違憲だと認めちゃってるんです。

「俺たちの法案のほうに憲法の解釈を合わせていく」と言っているわけです。

「安保法制は合憲です!」と胸を張っていた安倍政権ですが、その嘘のメッキがポロポロと剥がれ落ちていっています。「憲法なんてどうだっていいんだ」という本音がはっきり顔を出した瞬間でした。

要するに、日米新ガイドラインを押しつけられ、それに合わせて憲法解釈を曲げて、ねじって、あわせなくてはいけなくなった、ということ。「押しつけ憲法」から脱却する、と言いながら、実際のところそれは「押しつけガイドライン」を米国のいいなりに受け入れるために、ごまかして姑息に憲法解釈を変えた、というだけの話ではないでしょうか。

ということで、安倍政権は「とにかく早く米国様の言う通りに、憲法改正して、既成事実化してしまおう」と躍起になっています。すみません、ここまでが前置きです。

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■全国一斉に行われた自民党の「改憲」街宣、新宿と吉祥寺では「戦争反対」の声が演説をかき消すほどに!

そして昨日6月7日(沖縄など一部地域では6月5日)、自民党は全国約100カ所で、改憲をアピールする街宣を実施しました。

IWJでは沖縄を皮切りに、東京、茨城、福島、愛知、岡山の街宣の模様を中継することができました。自民党の熱の入れようとは裏腹に、多くの地域では聴衆は数人、なかにはほとんど聴衆ゼロという所もありました。

そんななか…別の意味で大きな「熱」が溢れた現場をおさえることができました。それは自民党の戦争まっしぐらの姿勢に対する、市民たちの怒りの熱気です。東京の吉祥寺と新宿で行われた街宣で、多くのカウンター抗議の声があがったのです。

吉祥寺では約50人の聴衆のうち、抗議のカウンターの市民が40人を占めました。新宿では約70人の聴衆のうち、50人を占めるカウンターの市民たちが、抗議のプラカードを掲げながら「戦争反対」の声をあげました。その熱気は凄まじく、登壇した自民党議員たちの声が掻き消されるほどでした。

【新宿での街宣とカウンターの模様はこちらの動画記事で!(全編公開中です)】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248258

【短いハイライト動画も作成しました。時間のない方はぜひこちらを!】
http://youtu.be/KffIGwjxf0k

これを大手メディアはどのように報じたのでしょうか?

現在確認できる範囲では、いくつかの民放テレビや新聞が、チラホラとカウンターの様子についても伝えているようです。しかしNHKのネット記事と動画ニュースでは、このガイドを書いている6月7日深夜3時現在、カウンターについては報じていません。動画を見ると、NHKは現場で自民党からマイク音声をもらっていたため、登壇した谷垣幹事長の声しか入っていません。まるで抗議など無かったかのような報じぶりです。

ただ今回は、直前に憲法学者が揃って「NO!」を突きつけたこともありましたし、また、自民党が呼んだ参考人の長谷部恭男早大教授が、明確に「集団的自衛権は違憲である」と言い切ったことも大きく影響しました。3人の参考人全員同じ見解で、自民党はオウンゴール。この様子に与党政府べったりのマスメディアも、何かの潮目的なものを感じたのか、積極的にカウンターを映したり写真を撮ったりペン取材をしていました。

もしテレビや新聞で、大手メディアがカウンターを報じていた! という記事やニュースがあったら、ぜひ知らせていただければと思います!

IWJは今回、憲法改正を求める自民党の主張のありのままを報じるとともに、メディアに掻き消されるカウンターの声も報じました。僕らが報じることで、メディアも報じざるを得なくなります。そして、普段はプラカードを掲げただけで警察官に囲まれてしまう自民党の街宣(※)ですが、こうやって多くの人がカウンターに注目することで、そうした権力の横暴も防ぐことができます。

(※)2013/07/09 「原発賛成?反対?」プラカードを持った市民は「犯罪者」なのか ~表現の自由侵害行為についての記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/89619

今後は、6月10日に栃木、6月13日に青森、6月14日に群馬と広島で、それぞれ街宣が行われる予定です。スケジュールと場所の詳細は、以下のPDFよりご覧ください。こちらも可能な限り、カウンターの動きもあわせて、中継したいと思います。

【街宣スケジュール】
http://youth.jimin.jp/activity/street/pdf/time.pdf

IWJは、今後も、こうした「反壊憲」の声を可視化し続けます。憲法が破壊されてしまったら、おしまいです。言論で戦う、その憲法上の根拠、言論の自由をも、損なわれてしまいます。我々は、この国を滅ぼす無謀な戦争と愚劣な憲法破壊に抵抗するために、先陣を切って、報道、言論の先頭に立ち続けたいと存じます。

その取材の安定化のためにも、ぜひ、IWJ会員となって直接の支え手になっていただければと思います。IWJは会員制です! まだ、会員の数が足りません! どうか、ご支援をよろしくお願いします!

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会員数は、現状、5千人を切っている状態で、このままですとIWJは存続できなくなります。この会員数でも、これまでなんとかやってこれたのは、志のある方々が、その都度、ご寄付、カンパをお寄せくださったからです。

新しい戦線がまた、切り開かれています。人手がいくらあっても足りません! どうか、皆様、ご支援をどうぞよろしくお願いします!

【ご寄付・カンパのお願いはこちら!】
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

先ほど紹介した小林節氏が登場した国会抗議の記事を紹介しましたが、他にも、ここに来て急激に潮目が変わり始めた、と言える出来事を、IWJは報じ続けています。

6月6日に行われた立憲デモクラシー主催による憲法学者らの講演には、700人の会場に1400人が詰めかけ、急遽用意された別室に、IWJの中継動画と音声を分配して、クローズドサーキットのような形式でビデオ画面を見ながら多数の方々が参加する、という喜ばしいハプニングもありました。IWJが中継をしていて本当によかった、と思いました。

・2015/06/06 立憲デモクラシーの会がシンポジウム 憲法学者が「立憲主義の危機」をテーマに講演 ~700人の会場に1400人が押し寄せる事態に(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248124

少し遡って6月3日には、国内の憲法研究者173人が安保法制の廃案を求める声明を発表し、記者会見しました。菅官房長官は、「安保法制は合憲であるとする憲法学者はたくさんいる」と豪語しましたが、どこにそんな「たくさんの合憲学者」がいるのでしょうか。

実際には、「違憲だ」という憲法学者の方が圧倒的多数を占めているのが現実ですね。安倍総理の嘘つきは世界的に有名ですが、菅官房長官の嘘も、かなり有名になりつつあります。未だに「たくさんいる憲法学者」が誰なのか、国民に教えてはくれませんが、まさか3人くらい…なんていう事はないですよね?

・2015/06/03 「自衛権の行使であれ、武力の行使であれ、戦争という流血行為のリアリティが全く国民に伝わっていない」――安保関連法案の「廃案」を求め憲法学者173人が声明
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247714

…(後半に続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.6.8 Mon.**

【Ch4】15:00~「プロサバンナ事業に関する3カ国市民緊急共同記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発プログラム」(通称:プロサバンナ事業)の現地調査結果報告と、これら3カ国市民社会による緊急共同声明を発表する記者会見を中継する予定です。

【Ch5】16:00~「<繰り返される個人情報流出ーその構造を問う> 共通番号いらないネット 緊急記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「共通番号・カードの廃止をめざす市民連絡会(略称:共通番号いらないネット)」主催の、年金情報漏洩事件を通して番号制度の構造的な問題点を解き明かす、緊急記者会見を中継する予定です。

【Ch1】16:00 ~「岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身がインタビューします。

~関連記事はこちら~
・2015/01/31 「政府にとって一番重要なのは西側(アメリカ)との連携」人質解放が優先ではなかった!? 安倍政権の対応「真剣に検証を」 元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/229407

・2015/05/29 「日米開戦の前夜のように、今の日本は向かってはいけない方向へと向かっている」――孫崎享氏、『日米開戦の正体』刊行記念講演で戦争に突き進んだ原因を徹底解説
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247179

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見の模様を中継します。

【録画配信・IWJ_FUKUSHIMA1】20:00~「双葉町の『原子力明るい未来のエネルギー』看板の保存への署名提出」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1
※2015年6月8日(月)10時から行われる、双葉町の原発PR看板の撤去反対と原発震災遺構として永久現場保存を求める署名提出の模様を録画配信する予定です。

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(前半の続き)…

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■「日米開戦の正体」を紐解くことで、安倍政権の目論む「戦争への道」のカラクリを暴く! 岩上安身による孫崎享さんへのインタビュー、今日16時から!!

冒頭でもご紹介させていただいた通り、本日16時からCh1で、久々に岩上さんが、孫崎さんにインタビューを行います。

ネトウヨの方はよく、日本はアジアの独立のために英国や米国と果敢に戦った、それが太平洋戦争だ、などと評しますね。しかし孫崎さんは、膨大な過去の一次資料を丹念に調べ上げ、それがある意味「幻想」だったことを解き明かしました。

暗殺された伊藤博文が実は「満州国は日本の属国ではなく清国の一部だ」と主張していたこと、それ以外にも、「不拡大」を主張していた多くの政治家や官僚が、軍部によって攻撃され、暗殺され、次第に軍部によって霞ヶ関(外務省)や永田町(国会)までもが、軍部のコントロール下に陥っていく過程を、生々しく明らかにしています。

中国に進出した関東軍は、首相や、時には天皇、果ては上司である陸軍上層部の反対の声を無視して、自作自演の柳条湖事件を起こし、盧溝橋事件をきっかけにその侵略の手を広げていきました。日本国内では、先に紹介したように次々と邪魔な政治家や官僚を暗殺し、海軍すらもその標的にし、あの有名な5・15事件では、時の首相・犬養毅を銃殺するに至りました。まさに、陸軍による軍事クーデターです。

よく満州事変は出先の関東軍による独断専行、それを中央は制御できず、ずるずる引きずられ、追認していった、と言われていますが、これも真っ赤な嘘。最初こそ関東軍に引きずられたかたちではありましたが、次第に陸軍の中枢と一体になって関東軍は謀略を進め、侵略を開始していったのです。中央は関東軍に反対の立場を取りながら、二枚舌を使っていたのです。

この着々と進む陸軍のクーデターにより、日本政府は陸軍の制御下のもと、戦争への道にひた走っていきました。国共合作によって戦力を増す中国に追い詰められながらも、東條英機は、「これだけの犠牲を払ってきたのだから、撤兵だけは認められない!」として、犠牲はより膨れ上がりました。

なぜ日本は、ここまで愚かな戦争の道をひた走ったのでしょうか?

孫崎さんは、国の財政データをもとに、それを解き明かしています。

真珠湾攻撃に至るその半世紀前、日本は日露戦争で歴史的な大勝を得ました。しかし日露戦争の戦費は通常予算の8倍、その80%を外債(つまり外国への借金)で賄ったため、日露戦争以降、日本の財政は逼迫しました。それが無理な増税、物価高騰、民衆の不満、民衆の弾圧、そして急進的革新の台頭へとつながっていったのです。

増税と金融緩和で国民の生活を圧迫し、民衆の不満の声に圧力をかけつつ、その怒りの矛先を中国や韓国に向けようとする、そしてかつての大日本帝国憲法のような人権を規制する憲法を復活させようとしている、まさに今の安倍政権下の日本と酷似していますね。

一度歩んだ愚かな愚かな戦争への道を、愚直になぞるように、一歩ずつ、踏襲しているように見えます。

今回のインタビューは、そうした戦前と、現在の情勢をリンクさせながら、戦前の「結末」から現代日本の末路をうらなうものになる予定です。とにかく濃いインタビューになること間違いなしなので、みなさまぜひ、16時からのCh1にご注目いただければと思います!

【再度、Ch1はこちらから】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

【予習として、以下の動画記事もぜひ合わせてご覧ください!】

・2015/05/29 「日米開戦の前夜のように、今の日本は向かってはいけない方向へと向かっている」――孫崎享氏、『日米開戦の正体』刊行記念講演で戦争に突き進んだ原因を徹底解説
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247179

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■青森県知事選で、自民公明支援の現職が勝利 ~原発、TPP、当選した三村氏が「語らなかったもの」とは

昨日6月7日に投開票が行われた青森県知事選挙は、現職の三村申吾氏(自民・公明)が、新人の医師、大竹進氏(共産・社民)を破り、4選を果たしました。

六ヶ所村の核燃料再処理施設を抱える青森県は、原子力政策をめぐり、大きな岐路に立たされています。

この選挙戦では、IWJ青森中継市民が精力的に、2人の候補の動きを中継してくれました。

反原発・反核燃を掲げた大竹氏は街頭演説で、「原発もある、基地もある、レーダーもある青森で、安倍首相と一心同体の三村知事では、戦争になれば真っ先に狙われる。県民の命、暮らし、ふるさとを守るためには、平和と安全を求めなければならない。だからこそ、原発、核燃はいらない」と訴えました。

・2015/05/23 【青森県知事選】「戦争に向かう安倍首相と三村知事は一心同体。私は平和主義に基づく県民の命と暮らしを守る」――原発、TPPでも違いをアピール~大竹進候補が演説、鹿内博・青森市長も応援
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246695

一方、「原子力との共存」を目指す立場の三村氏は、しかし街頭演説では原発政策の今後については一切触れませんでした。

・2015/05/23 【青森県知事選】「誰が仕事を成し遂げてきたか。そういう観点で選択するのが今回の選挙だ」~現職の三村申吾候補が街頭演説、自民・公明の国会議員らが応援、原発・TPPへの言及なし
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246745

また、TPPに対するスタンスも、2人は大きく分かれました。

医師である大竹氏はTPPに強い懸念を示しており、「TPP反対の主張をしていた現職知事の三村候補は、この選挙戦ではTPPにひと言も触れていない」と不信感を表明していました。

三村氏はこの大竹氏の指摘の通り、かつてTPP交渉に強硬に反対していた一人でした。しかし、この選挙戦に入ってからの毎日新聞のアンケートでは、「これまでTPP交渉参加に反対の立場から万全な対応を求め、攻めの農業の姿勢で取り組みます」などと、TPP容認の姿勢にシフトチェンジしています。

そのうえ、選挙戦ではTPPについても原発同様、触れることはありませんでした。安倍政権が推し進める原発再稼働とTPPの早期妥結を前に、大竹氏の指摘通り、安倍総理に「べったり」くっついてしまったのでしょうか。

政治家は時に、何を語るかよりも、何を語らないか、に注意しなければならないな、と、この仕事をしていてつくづく思います。

三村氏が当選した今、IWJは三村氏が「語らなかった」原発政策とTPPについて、深く追及していくつもりです。

それでは今日も、IWJをよろしくお願い致します。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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