日刊IWJガイド 2015.1.8日号 ~No.848号~


■■■ 日刊IWJガイド 2015.1.8日号 ~No.848号~ ■■■
(2015.1.8 8時00分)

おはようございます。IWJのWeb班で、記事のアップロードやWeb作成を担当している中川と申します。

新しい年を迎え、岩上さんとWeb班から、ぜひご活用いただきたい大事なご案内「NEW!!カテゴリーメニュー」開設のお知らせをさせていただきましたが、もうご活用いただけておりますでしょうか?

※詳しい使い方はこちらのお知らせページをぜひご覧ください↓↓↓
★岩上安身とWeb班からの大事なお知らせです。検索がしやすくなりました!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/222639

Webのトップページの表示、検索システムの改善は、会員の皆様から多くのご要望をいただいており、2013年の半ばから本格的に取り組み始めた「アーカイブ大整理プロジェクト」では、テキスト班・動画班にもまたがる一大プロジェクトとして、Web班では検索システムに係る、1万本以上のアーカイブ記事のタグ付け作業を主に担当いたしました。

途中、財政難による人手不足や、Ustreamのアーカイブ削除など、様々なトラブルや困難な状況にぶち当たり、なかなか視聴者の皆さまの快適なサイトご利用に結びつけることができず、大変歯がゆい思いをしてまいりました。

しかし、ご寄付やカンパによる皆さまのご支援に助けられ、この度、検索システム改良の成果の一部ではありますが、カテゴリーメニューを開設することができました。ありがとうございます。

ぜひ、皆さまにはこのカテゴリーメニューをご活用いただき、見逃してしまった動画、また気になるテーマの過去記事を探し出す助けになれば幸いと存じます。

なお、こちらのメニューにつきましては、現状パソコンのブラウザのみの対応となることや、カテゴリーメニューが当初予定の6~7割の完成率であることなど、今後まだまだ、更新や改良すべき課題は残っております。これが完成形ではありません。

これからも、アーカイブを見やすく、検索しやすく、使いやすくできるよう、引き続き改良を施してまいりますので、何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

ご寄付・カンパのお願い↓↓↓
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

さて、元旦に放送されたテレビ朝日系の「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」のなかで、「改正派遣法の是非」を議論していた際、出演者の一人である竹中平蔵氏が「正社員をなくしましょう」と発言したことがネット上で波紋を広げています。

竹中平蔵氏といえば、小泉政権では閣僚までつとめた小泉構造改革の推進者ですが、現在の安倍政権では、産業競争力会議、国家戦略特区諮問会議の委員をつとめています。安倍総理のブレーンの一人です。

昨日、IWJではこの話題を受け、急遽予定を変更して昨年7月16日に行われた「『竹中平蔵』の正体 ~岩上安身による『市場と権力』著者・佐々木実氏インタビュー」をフルオープン再配信いたしました。皆様、ご覧いただけましたでしょうか。

ジャーナリスト佐々木実氏は、8年におよぶ取材の集大成ともいえる書籍『市場と権力 ―「改革」に憑かれた経済学者の肖像』を2013年に出版されており、同書は大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞され話題を呼びました。

「竹中平蔵」という人物を徹底解剖し、その正体に迫るとともに、新自由主義に走る経済政策と、安全保障政策を「国体の変更」路線で邁進する安倍政権のあり方についても話がおよんだ佐々木氏への岩上さんによるインタビューは、 このタイミングに、ぜひご覧いただきたい内容です。

残念ながら昨日の再配信を見逃してしまったという方もサポート会員であればこちらの記事からいつでもご視聴いただけます。

IWJのアーカイブは一般会員が1ヶ月間、サポート会員ですと無期限にご覧になれます。ぜひ、この機会に会員となって記事・動画全編をご覧ください!

■2014/07/16 「竹中平蔵」の正体 ~岩上安身による『市場と権力』著者・佐々木実氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154302

会員登録はこちら↓↓↓
http://iwj.co.jp/join/
…(後半へ続く)

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2015.1.8 Thu.**

【Ch2】17:30~「東電会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力の定例会見

【Ch4】19:00~「チバレイ・ウガヤの言論ギグ!第六回目 ―ゲスト 寺澤有氏、本間龍氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※第六回目の「言論ギグ!」のゲストは、寺澤有氏(ジャーナリスト)と本間龍氏(ジャーナリスト)。

~「チバレイ・ウガヤの言論ギグ!」の記事一覧はこちらから~
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%AB%96%E3%82%AE%E3%82%B0

【再配信・Ch6】18:00~「『空気を読んで自粛することから、学問の自由、思想の自由は腐り始める』~『負けるな北星!の会』結成記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/174870
※2014年10月6日に行われた、「『負けるな北星!の会』結成記者会見」を再配信します。札幌市の北星学園大学に対し、同大の非常勤講師である植村隆氏(元朝日新聞記者)を辞めさせろ、という執拗な脅迫が行われている。明日9日には、植村隆氏の会見を中継。是非、本日の再配信をご覧ください

【会員限定配信】20:00~「【御嶽山噴火】桜島噴火の前兆の可能性も!? 現在の火山予知の限界「モニタリングで川内原発周辺の巨大噴火を予知するなど夢物語」と火山学者・小山真人氏が緊急直言(聞き手:原佑介記者)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171482
※鹿児島地方気象台は1月6日、鹿児島県・桜島で、「噴火に伴い、大きな噴石や火砕流が発生する可能性がある」と発表。これをうけ、2014年9月29日に行われた、IWJ・原佑介記者による火山学者・小山真人氏インタビューを再配信します

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~~会員限定配信の視聴方法(※視聴ページが変更になりました)~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,ログインIDとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

(前半の続き)…
「正社員をなくしましょう」発言の竹中氏と、「アベノミクスは国民の信任を得た」と息巻く安倍首相によって、「自由競争に勝った者が生き残ればそれでよい」とする新自由主義的な政策が、悲鳴をあげる一般国民の声をよそに、着々と推し進められようとしています。

国民を不安定な境遇におとしめたうえ、強い者が生き残り、弱い者は切り捨てるという、まさに「庶民へのいじめ」のような政治が行われるなか、年末年始には、渋谷区内で野宿者の支援をする当事者・支援者グループ「のじれん」による炊き出し「越年越冬」が行われ、IWJ細井記者が取材にあたりました。

渋谷区は年の瀬が迫った12月26日、炊き出しをさせないため、宮下公園・美竹公園・神宮通公園の3公園をわざわざ閉鎖しました。

「のじれん」による交渉に対し、公園管理の担当部署課長である吉武氏は「公園での火器の使用は禁止されている」などと対応。

しかし、渋谷区立都市公園条例には「たき火の禁止」はあっても「火気使用禁止」はなく、ガスボンベ等の火器を使用したイベントは過去に何度も宮下公園で開催されていたそうです。

渋谷区長の桑原氏も「公園は炊き出しする場所ではない」という発言をしており、公園の閉鎖は単に野宿者の排除、いやがらせ目的としか思えません。

東大教授 玉井克哉氏がツイートした「渋谷宮下公園の件、『せめて歳末くらいは』と炊き出しに行こうとする人も善意、『子供のためにホームレスの集中と定着は阻止せねば』と頑張る住民も善意」、「よそで活躍してる人々が年末だけ(宮下公園へ)大挙して押し寄せる、その人たちが無性(ママ)の善意でたくさんのホームレスを呼び寄せる。住民にとっては、脅威でしょうね。」などという冷酷でお門違いな発言には正月早々、心が冷え切りました。

「無償の善意」を「無性の善意」と書いていたのは、言葉を知らないのではなく、単なる変換ミスだろうと、「善意」に解釈しておきますが、弱者へのいたわりや慈しみを欠いた、その冷たさは、弁明できるものではないと思います。

世界中を見渡すと、キリスト教会が主体になって、炊き出しを行うのは珍しくありませんが、イギリスやギリシャなどでは教会だけではなく、行政が積極的に支援活動を行い、韓国でも年末年始は救世軍による支援活動がおなじみとなっているそうです。

野宿者にとっては、行政の仕事納めから年明けの仕事始めまでは、公的支援が受けられなくなる狭間の時期です。冷え込みが厳しく、路上で息絶えてしまう人も少なくありません。越冬越年は、文字通り、命がけの営みなのです。そうした人々へせめてもの炊き出しを、と支援しようとすると、わざわざ施錠までして排除する。鬼のような仕打ちだと言わざるをえません。

日本を代表する首都・東京において、国威発揚のためのオリンピックや、そのためのスタジアムを作るために公営アパートに住む住民に立ち退きを迫るなど、見栄とゼネコンの利益になることだけは政府も熱心です。

しかし、その首都の足もとで、懸命に働いて生きてきた労働者が、老いて、あるいは病いで、働けなくなり、住む家まで失ったときには、ろくろく見向きもしない。それどころか、行政が野宿者と支援者を、公園から排除しようと、積極的に「弱いものいじめ」まで行う。

本来なら貧しき者へ手を差し伸べるべき行政が、真逆のことをしているわけです。国や行政の姿勢にはがっかりするとともに、日本国民の一人として、恥ずかしさを感じます。

これで、日本は、品格ある国家といえるでしょうか。安倍政権が今年、強引に推し進めようとしている憲法改悪の前からすでに、憲法にうたわれた基本的人権は、じわじわとこうした形で損なわれつつあるのではないか。そんな危機感を感じずにはいられません。

年末年始、真冬の寒空のなか活動し続けた「のじれん」スタッフに、IWJの細井記者がインタビューしました。ぜひご覧ください。

細井記者は、年末年始の休みを返上して、ずっとこの間、密着取材に当たりました。ひとつには、強制排除しようとする動きを警戒し、見届けようとするためでもありました。IWJのカメラが目を光らせていれば、手荒なことはできないのではないか、という使命感もありました。

この越年越冬に関する詳しいレポートは、後日発行する予定ですので、今しばらくお待ちください。

■2014/12/29 【越年越冬】渋谷野宿者炊き出し行動初日 ~「のじれん」スタッフインタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/220016

■2015/01/01 【越年越冬】渋谷野宿者炊き出しグループが区役所へ怒りの獅子舞
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/222761

IWJではここ連日、ニュースとなった話題にいち早く反応し、すぐに取材に動くとともに、アーカイブの中からそのニュースに関連するコンテンツをお届けするタイムリー再配信を行っています。

これまでもこうした試みは行ってきましたが、今年からはより意識的に行っていこう、という、岩上さんのイニシアチブによるものです。IWJの会員になって支えてくださっている方々への情報提供に、これまで以上に力を注ごう、ということでもあります。

昨日、1月7日には、桜島が2013年8月以上の大規模な噴火が発生する可能性があり、鹿児島気象台が警戒レベル3の警告を発していることが報じられました。

この報道を受け、本日8日、20時からは、御嶽山噴火が起きた昨年9月、IWJ原佑介記者が浜松に急行し直撃した、火山学者・小山真人氏への緊急インタビューを会員限定配信いたします。

このインタビューのなかで小山氏は、「巨大噴火を予知するというのは今の火山科学ではできない」と断言しています。モニタリングで巨大噴火は予知できるという原子力規制委に対し、現在の火山学の学問水準ではモニタリングによって完全に噴火予知はできない、ということを警告されているわけです。

専門家であっても、100%の予知をするのは難しい、という。にもかかわらず、今回は気象台が巨大噴火の予兆がある、と警告しているわけですから、スルーするわけにはいきません。それほど、予兆がはっきりしている、ということなのではないか。大変気になります。

2015年に入り、安倍政権によって、これまで以上に強引なやり方で、原発の再稼動の強行が懸念されるいま、火山学者 小山氏へのインタビューは必見です。

小山氏インタビュー記事↓↓↓
■【御嶽山噴火】桜島噴火の前兆の可能性も!? 現在の火山予知の限界「モニタリングで川内原発周辺の巨大噴火を予知するなど夢物語」と火山学者・小山真人氏が緊急直言(聞き手:原佑介記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171482

そしてもうひとつ、注目の配信があります。昨年10月6日、札幌と東京で行われた「北星学園大学への『言論テロ』阻止行動支援記者会見」の東京での会見動画を、本日18時から再配信いたします。

こちらは明日、1月9日、日本外国特派員協会で行われる「元朝日新聞記者 植村隆氏の記者会見」、また同日参院議員会館で行われる「植村隆氏 名誉毀損訴訟提起報告集会」に先駆けて、「予習的」あるいは「復習的」な意味合いを込めてのタイムリー配信となります。

吉田証言問題以来、卑劣な脅迫にあい続け、沈黙を強いられてきた植村記者が、ついに沈黙を破り、声をあげます。

東京大学教授の小森陽一氏はこの問題に対し、「これは明らかに人権侵害の言論テロ。言論、出版、その他『表現の自由』に対する真っ向からの暴力であり、教育と研究、『学問の自由』を封じる行為でもある。この問題にどういう対処をするかが、この国の今後を決める」と警鐘をならしています。

先日の「饗宴V」にもご登壇いただいた慶応大学名誉教授の小林節氏を含む7名の呼びかけ人が、この記者会見に出席し、それぞれの見解を語っています。ぜひ、お見逃しなく!

下記、関連記事もこの機会にご覧ください↓↓↓

■2014/10/06 度を越した朝日バッシング――北星学園大学への脅迫行為は「学問の自由」に対する脅威、問われる政府の不作為
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/174904

■2014/10/06 【北海道】「大学内の問題ではなく、すべての教育機関にとっての危機だ」 ~北星学園大学への「言論テロ」阻止行動支援記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/174896

最後に昨日新しくアップした記事をご案内いたします↓↓↓

■2015/01/06 舛添知事、都所有の迎賓館構想に理解求める 浜離宮恩賜庭園の建造物を復元、海外VIPなど向けの迎賓館にしていく考え
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/222804

すでにツィッターなどで皆さんご存知の通りですが、岩上さんはついに年末年始、大晦日も元旦も事務所に出勤して仕事。昨年の仕事納めもなく、今年の仕事始めもなし。越冬越年取材に当たった細井記者や年末年始の番組配信担当者に、年越し蕎麦を振る舞い、元日は事務所のキッチンで餅を焼いて食べたそうです。

ジャーナリストとしての調査、取材、執筆や情報発信だけでなく、経営者としての、目に見えない仕事をいくつも抱えて、岩上さんは「時間が全然足りない」と常にこぼしています。IWJのサイトの編集長として、ほぼ、全ての原稿に目を通し、赤字を入れ続けてもいます。毎朝発刊しているこの日刊ガイドの挨拶文も、すべて岩上さんが目を通し、手直しをしています。

なぜ、そこまで注力するかというと、この日刊ガイドの挨拶文を充実させ、デイリーのメディアに育て上げる、という目標があるからだそうです。

しかし、岩上さん一人が書き手として前面に出ていたら、後進が育たない。それで、毎日、スタッフに書かせて、添削して、リライトして、外部に発行するという手間をかけているわけです。スタッフ・記者の育成をも行なっているという、気が遠くなるような遠大な計画を抱いているのです。

この日刊ガイドの挨拶文、幸いにして、楽しみにして読んでくださる読者も増えてきました。今年から、ちゃんと名前をつけたいと思っています。

「IWJモーニング」とか、「デイリーIWJ」とか、候補は出ていますが、皆様からもよいアイデアがありましたら、ぜひ、お寄せ下さい。ネーミングの募集、そしてご感想もお寄せいただければと思います。
<office@iwj.co.jp >

景気後退の逆風にさらされ、会員数が減少しており、世の中の多くの中小企業同様、経営的には厳しいIWJですが、今年はより広いグローバルな視野とより細やかな蟻の視線とをあわせもち、さらにデイリーメディアとして通用する速やかな反射神経をもって、スタッフ一同、成長を遂げていきたいと思います。前向きな姿勢を忘れずにいますので、どうぞご支援をよろしくお願いします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

正月ボケをする暇もなかった岩上さんと越年組のIWJスタッフですが、年末年始休みをとって鋭気を養った帰省組も5日からは東京に戻り、事務所は活気を呈しています。

本日も気合十分に進んでまいります!

それでは本日もIWJをよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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