日刊IWJガイド・非会員版「ロシア内務省がウクライナのゼレンスキー大統領の指名手配を開始! NATOはここ数十年で最大規模の軍事演習を展開中!」2024.5.7号~No.4220


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<速報>ロシア内務省がウクライナのゼレンスキー大統領の指名手配を発表! NATOはここ数十年で最大規模の軍事演習を展開中! ロシア外務省のザハロワ報道官は、「NATOが我々との『潜在的な紛争』に向けて真剣に準備していることを、我々は認めなければならない」と受けて立つ構え! 米国は射程300kmの「ATACMS」をウクライナに追加供与! 英国外務大臣は「ウクライナはロシア領土の目標を攻撃するために、ロンドンから提供された武器を使用する権利がある」と明言! ますます、ロシアとNATOの直接対決は回避が困難に! プーチン大統領は戦術核兵器演習を指示!

■IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月までの5ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります!「IWJしか報じていない情報」がますます増えている中、今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■日本人が消滅する日、現実に!? 出生数の年次推移を見ると、2015年を最後に、出生数は100万人を割り、どんどん、減少! 2019年から出生推計の甘さが露呈され、現実の実数は推計値よりも3万人から9万人も下回る! さらに、2022年からは、出生数の減少は加速局面に入った!!

■<米国内の大学で親パレスチナ・反ジェノサイド学生運動が拡大(その2)>【4月28日、1968年当時、コロンビア大学でベトナム戦争反対デモのリーダーの一人だった年配の女性が、キャンパス内で野営する学生たちの前で演説する動画が拡散される!「進み続けなさい、進み続けなさい、私達が進み続ければ、彼らは譲歩せざるを得なくなる」!】大統領選挙の年、1968年にコロンビア大学で起きたベトナム反戦の学生運動と、現在起きている親パレスチナ・シオニスト・イスラエルによるジェノサイド反対を核とした学生運動は、無所属の大統領選候補、「RFK」こと、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏への注目を高める可能性が!

■4月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、株価高騰と急落、円安について、2024年3月18日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、バックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!! また、5月3日には、田代秀敏氏への岩上安身による最新インタビューを生配信しました! YouTubeのアーカイブを御覧ください!
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■はじめに~<速報>ロシア内務省がウクライナのゼレンスキー大統領の指名手配を発表! NATOはここ数十年で最大規模の軍事演習を展開中! ロシア外務省のザハロワ報道官は、「NATOが我々との『潜在的な紛争』に向けて真剣に準備していることを、我々は認めなければならない」と受けて立つ構え! 米国は射程300kmの「ATACMS」をウクライナに追加供与! 英国外務大臣は「ウクライナはロシア領土の目標を攻撃するために、ロンドンから提供された武器を使用する権利がある」と明言! ますます、ロシアとNATOの直接対決は回避が困難に! プーチン大統領は戦術核兵器演習を指示!

 『スプートニク日本』が5月4日、『X』(旧ツイッター)で、「ロシア内務省がウクライナ大統領のウラジーミル(※日本のメディアの多くはウォロディミル、あるいはボロディミルと表記)・ゼレンスキーの指名手配を発表した。指名手配は同省のデータベース上に5月4日付けで現れた(※記載された)」と、速報を打ちました。

 「ロシア内務省の指名手配者データベースには『ウラジーミル・アレクサンドロヴィチ・ゼレンスキー(1978年1月25日生まれ)。刑事事件の容疑者として指名手配中』と書かれているが、容疑の内容については記載されていない」。

※Sputnik 日本のXへの投稿「ロシア内務省がゼレンスキーの指名手配を発表」(2024年5月4日)
https://twitter.com/sputnik_jp/status/1786738992559292871

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■IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月までの5ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります!「IWJしか報じていない情報」がますます増えている中、今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 4月のご寄付・カンパの結果が、確定しました! 4月1日から4月末の30日までで、122件、395万7500円でした。これは、月間目標達成率の99%です!

 惜しいことに、あと1%、4万2500円あれば、4月は月間目標額を達成できていました! でも、これまでの未達の月には、目標額の半分以下の月もありましたし、これはほぼ達成したといってもいい金額です。

 ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかし、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月まで、5ヶ月連続で目標金額に到達しなかった、という重い事実は残ります。この5ヶ月間の不足額の合計は、972万3789円にもなってしまいました。4月の不足額4万2500円を加えた不足額の合計は、976万6289円です。1000万に達してはいないものの、非常に厳しい赤字額です!

 IWJは収支を合わせるべく、徹底的に支出を減らす努力を今も続けています! オフィスを移して、スモール化することも模索中です! そうやって収支を減らしても、収入が減り、赤字が積み上がっていけば、活動が続けられなくなります!

 もし、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第14期の期末である7月まで、5月を含めてあと3ヶ月です! この間にロスした分を、ぜひとも、取り返し、少なくとも収支をトントンにさせてください!

 第13期は2000万円を超える赤字でした。2年連続大幅な赤字となると、IWJ史上初の最大級のピンチとなります! 岩上安身個人が、私財を投じても支えきれません!

 5月は、1日までに、4件、102万5000円のご寄付・カンパをいただきました。誠にありがとうございます。

 5月も、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 また、4月30日に発行した【IWJ号外】にも、ぜひご注目ください! 米国の既存ジャーナリズムの惨状が、クリス・ヘッジズ氏らによって、報告されています。ヘッジズ氏らも、市民に直接支えられる独立メディア形式へと移行しています。

※【IWJ号外】クリス・ヘッジズが、「米国内の新聞9000紙のうち3000紙近くが廃刊し、4万3000人の新聞記者が失職」と米国の既存ジャーナリズムの惨状を報告! 唯一の光明は独立メディア! 2024.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522859

 IWJもまた、市民に支えられる独立メディアとして、2010年12月にスタートして、13年5ヶ月となります。

 最初は、ライブ・ストリーミングのサービスがユーストリーム・アジアという会社によって、初めて日本で可能になったばかりのタイミングで、東電会見や大臣会見などの中継・実況を先駆的に行いました。

 他に同様のストリーミングを、多チャンネルで同時平行で行うネットメディア等が存在せず、IWJは「パイオニア」的な存在であったと自負しています。

 しかし、ご存知の通り、ライブ・ストリーミングはその後、ツイキャスその他で、スマホで手軽に行えるようになり、今日では、あらゆるSNSでライブや動画配信が可能となっています。メディアの技術進化のスピードは、凄まじいのひと言です。

 こうした技術進化の結果、現在では動画やライブ配信コンテンツがあふれかえるようになり、IWJだけがライブ・ストリーミングを行なっているわけではなくなりました。

 ですが、その間もテキストメディアとしてのIWJを時間をかけて充実させてきており、岩上安身によるインタビューも、1154回を数えるまで、回を重ねております。

 ジャーナリズムとしての「本道」を決して忘れず、重点となるテーマが変わり、情報伝達の手段や機器は変わっても、お伝えしている報道・論評のコンテンツは、むしろ充実していっているとすら、自負しています!!

※シリーズ: 岩上安身インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwakami-interview

 また、特に昨今は、日米欧の「先進国」グループ内の情報だけでなく、これも急激な変化を見せている国際情勢に迫り、特に、成長著しい、グローバル・マジョリティにまで視野を広げて、翻訳のスピードと量を上げ、激動する国際情勢を先取りしてお伝えし続けてきました。

 その理由のひとつには、ウクライナ紛争やコロナ問題など、権力からの圧力がかかってのことか、既存のテレビ・新聞など、記者クラブメディアの報道が、硬直した「官報」化し、西側諸国全体が「大本営発表」をたれ流すような「異常な事態」が「日常」化してしまったためでもあります。

 「IWJしか報じていない情報」が、いまだにあります。それどころか、「米国の利益のための『代理戦争』を待望する勢力」によって、自立した報道への権力からのコントロールが強まり、「IWJしか報じていない情報」は、技術的進化とは反対に、逆に増えつつあるのが現実なのです!

 IWJは、どれだけ孤立しようとも、その孤立は一時的なものであり、隠されたり、ごまかされたり、歪められたりしたプロパガンダは必ずほころぶ、と確信しています。プロパガンダに決して乗せられず、安きに流れることなく、真実を報じ続ける、茨の道を歩き続けます。

 どうか、そうしたIWJの独立性、独自性をご評価いただき、今後も活動が続けられますよう、応援をお願いしたいと存じます。

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.5.7 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:30~「経済情報秘密保護法案を廃案に!院内集会 ―講演:齋藤裕氏(弁護士・前日弁連副会長)『秘密とされる重要経済情報とは?(仮)』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「『秘密保護法』廃止へ!実行委員会」主催の院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた特定秘密保護法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/specific-secret-protection-act

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◆中継番組表◆

**2024.5.8 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】17:00~「岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%94%b0%e4%bb%a3%e7%a7%80%e6%95%8f

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「歴史的円安」が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰の一方、地方では空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はいかにして「生活防衛」すればいいのか!?~岩上安身によるインタビュー第1155回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第3弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522940

「自民党政治に別れを告げて、日本と世界の平和のために働く政治をつくらなければならない!」~5.3 生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会 in 京都 ―講演:「明日、となりの人に話したくなる平和の話」石川康宏氏(神戸女学院大学名誉教授)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522932

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■日本人が消滅する日、現実に!? 出生数の年次推移を見ると、2015年を最後に、出生数は100万人を割り、どんどん、減少! 2019年から出生推計の甘さが露呈され、現実の実数は推計値よりも3万人から9万人も下回る! さらに、2022年からは、出生数の減少は加速局面に入った!!

 総務省は、5月5日の「こどもの日」を前に、4日、人口推計から算出した子供の数を発表しました。

 15歳未満の男女の数は、4月1日時点で、前年より33万人少ない、1401万人でした。

 子供の数は、43年連続で減少し、比較可能な1950年以降で、最少記録を更新しました。

 総人口に占める子供の比率は、11.3%で、過去最低でした。

 子供の割合は、1975年から50年連続して低下しています。

※我が国のこどもの数 ―「こどもの日」にちなんで― (「人口推計」から)(総務省統計局、2024年5月4日)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1410.html

 問題は、これまでの過去の予測に反して、出生数の減少が急激に加速していることです。

 厚労省のデータで、出生数の年次推移を見ると、2015年を最後に、出生数は100万人を割り、どんどん、減少しています。

・2016年(97万7242人)

・2017年(94万6146人)

・2018年(91万8400人)

・2019年(86万5239人)

・2020年(84万835人)

・2021年(81万1622人)

・2022年(77万759人)

・2023年(75万8631人)(速報値)

※第2表-1 人口動態総覧の年次推移(厚生労働省、2024年5月6日閲覧)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei22/

※人口動態統計速報 令和5年12月分(厚生労働省、2024年5月6日閲覧)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=1&year=20230&month=24101212&tclass1=000001053058&tclass2=000001053059

 では、出生数推計を見てみましょう。

 2023年(令和5年)に国立社会保障・人口問題研究所が推計した、最新の出生数予測は、次の通りです。

・2021年(81万3000人)

・2022年(76万6000人)

・2023年(73万9000人)

・2024年(75万5000人)

・2025年(74万9000人)

・2026年(74万4000人)

・2037年(70万1000人)

・2038年(69万2000人)

 2038年に70万人を割り、予測値の最終年である2070年には、45万3000人となっています。

※日本人参考推計表2 出生,死亡及び自然増加の実数ならびに率(日本人人口):出生中位(死亡中位)推計(60頁、日本の将来推計人口(令和5年推計)結果の概要、国立社会保障・人口問題研究所、2023年4月26日)
https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp2023_gaiyou.pdf

※日本の将来推計人口(令和5年推計)(国立社会保障・人口問題研究所、2023年4月26日)
https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp_zenkoku2023.asp

 最新の予測値は、むしろ、現実の実数よりも厳しめで、現実の値からさほどズレていません。

 ところが、1997年1月に国立社会保障・人口問題研究所が推計した第1回の予測値は、かなり様相が異なっているのです。

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■<米国内の大学で親パレスチナ・反ジェノサイド学生運動が拡大(その2)>【4月28日、1968年当時、コロンビア大学でベトナム戦争反対デモのリーダーの一人だった年配の女性が、キャンパス内で野営する学生たちの前で演説する動画が拡散される!「進み続けなさい、進み続けなさい、私達が進み続ければ、彼らは譲歩せざるを得なくなる」!】大統領選挙の年、1968年にコロンビア大学で起きたベトナム反戦の学生運動と、現在起きている親パレスチナ・シオニスト・イスラエルによるジェノサイド反対を核とした学生運動は、無所属の大統領選候補、「RFK」こと、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏への注目を高める可能性が!

 コロンビア大学で始まった、学生達による親パレスチナおよびシオニスト・イスラエルによるジェノサイドへの反対運動、そしてバイデン政権が率いる米政府への抗議デモは、全米の大学に拡大しています。

※はじめに~米大学で広がるイスラエルへの抗議デモで、逮捕者が2100人超! 背景には、高額な学費と多額の寄付を求める経済徴兵制と、その資金をイスラエル支援の軍事産業やイスラエルに直接投資する米大学のシステムへの怒りが! 米教育省によると10年間のイスラエルへの投資で530億円の利益! イスラエルのネタニヤフ首相は「休戦合意の有無に関わらずラファに侵攻する」と表明! もはやイスラエルを止めるには軍事力しかないのでは!?(日刊IWJガイド、2024年5月6日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240506#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53472#idx-1

 学生達の抗議活動は、非暴力で行われていましたが、4月18日にコロンビア大学の抗議者達の野営キャンプに、ニューヨーク市警察が介入して以来、抗議デモが激化しています。

 コロンビア大学当局は、キャンパス内にテントを張っていた学生約100名について停学の処分を行い、ニューヨーク市警察は大学当局の要請にもとづいて、ニューヨーク市警察が抗議参加者らの野営キャンプの撤去を行い、少なくとも108人を逮捕しました。

 学生達の非暴力による抗議活動に対して、言論と思想の自由を最も擁護し、学問の独立を守護すべき大学当局が、警察権力の介入を自ら要請したことは、衝撃的です。

 ニューヨーク市警の介入は、抗議活動をさらに激化させました。

 これを皮切りとして、全米のキャンパスで、少なくとも5月4日の時点で、2100人以上が逮捕されています。

 各大学で警察が介入し、デモ参加者を力づくで排除したり、逮捕したりしていることが、さらなる反発を招き、キャンパスでの親パレスチナ、シオニスト・イスラエルのジェノサイドへの反対デモは、勢いを失っていません。

 大学に進学する若者達は、リベラルな傾向が強く、民主党支持の傾向があるとされてきましたが、学生達のジェノサイド反対運動は、世界中から非難されても、ジェノサイドを続行するイスラエルを、米国の民主党政権が支持・支援していることへの抗議の色合いを強めています。

※Here’s Where Pro-Palestinian Protests Have Embroiled U.S. Campuses(The New York Times、2024年4月28日)
https://www.nytimes.com/article/pro-palestinian-encampments-protests.html

 2023年10月7日に起きたハマスによるイスラエルへの奇襲作戦直後の10月12日に、親イスラエルと親パレスチナの両サイドの抗議者数百名がコロンビア大学に集まり、横断幕や旗を振る学生達が、キャンパスを分断する生け垣を介して対峙する事件がありました。

※Columbia Closes Campus as Israel-Hamas War Protests Erupt(The New York Times、2023年10月12日)
https://www.nytimes.com/2023/10/12/nyregion/columbia-university-israel-hamas-protests.html

 同10月12日、抗議活動は、コロンビア大学だけではなく、ニューヨーク市立大学でも行われました。12日には、『X』に以下のような投稿がありました。

 「CUNY(ニューヨーク市立大学)の同志の皆さん! 今日と明日、キャンパス全体で行われる抗議活動に参加して、パレスチナ解放への支持を示そう! 知事、市長、CUNYの管理者に脅されて、不正に対して沈黙を守らないようにしよう!」

※CUNY4Palestine@Cuny4P(後8:19・2023年10月12日)
https://twitter.com/Cuny4P/status/1712427852526719368

 1968年のベトナム反戦運動、米国における学生運動(スチューデントパワー)の原点となったのは、コロンビア大学でした。

 そのコロンビア大学から、再び、学生達の抗議活動が、野火のように全米の大学に広がっているのです。

 コロンビア大学キャンパスで、親パレスチナ運動を繰り広げる学生達の前で、マイクを手に取って立った、年配の女性の1分22秒の動画が、4月28日に『X』に投稿され、60万回以上、視聴されています。女性の背景には、パレスチナの旗が翻っています。

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■4月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、株価高騰と急落、円安について、2024年3月18日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、バックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!! また、5月3日には、田代秀敏氏への岩上安身による最新インタビューを生配信しました! YouTubeのアーカイブを御覧ください!

 IWJでは、メルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて『岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 4月は、2024年3月18日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

 日銀の植田和男総裁は、3月19日に行われた、金融政策決定会合後の記者会見で、17年ぶりにマイナス金利解除を発表しました。

 インタビューの中で田代氏は、「日銀がマイナス金利を解除すると、円高が進行する」仕組みについて、次のように解説しました。

 「『マイナス金利』というのは、銀行が、日本銀行に預けているお金のうちの一部に、マイナスの金利、つまり『(民間の銀行が)お金を(日銀に)預けていると、逆に金利を取るよ』と言っているわけです。

 マイナス金利は、銀行と日本銀行との間にある金利だから、銀行が預金などの金融商品の金利を決めるベースになっているわけです。そこがマイナスになっていると、(市場での金利)全体が沈み(下がり)ますよね。

 日本銀行の意図はそこだったわけです。銀行の貸出金利を強制的に、底を押し下げることで上の方も押し下げると。そうすると、(事業者などが、銀行から)お金を借りやすくなる。資金需要が増えて、好循環が起きると踏んだんだけど、その好循環は起きなかったんですね。

 マイナス金利を解除すると、金利の一番底の部分が、マイナスではなくて、少なくともゼロにはなるわけだから、その分全体が押し上げられますよね。そうすると、日米の金利差が、今大きいんだけど、これがちょっと縮まる。そうなると、その分、円が上がる余地が出てくるわけです。

 為替レートというのは、ふたつの通貨の間の交換比率ですよね。多くの場合、日本だと日本円と米ドルを考えているわけです。

 米国は、インフレ対策で、ものすごく高い金利をつけています。日本は世界でもまれなマイナス金利です。その間(金利差)が、非常に幅が広い。

 日本円を持っていても、金利がほとんどつかないから、それだったら米ドルで預金して、金利を取ろうと思う人がいるのは当たり前ですよね。そうなると、円を売ってドルを買うので、円安が起きるわけです。

 だけど、マイナス金利解除で、日本の金利体系がちょっと上振れすると、その分だけ、円を売ってドルを買うという勢いが弱まりますよね。

 それが、円高を起こすんじゃないかと(期待されている)」。

 マイナス金利解除によって、円を保有すると今度は金利がつくため、円を買おうとする者が出てくると日銀は期待したのだと考えられます。

 日銀のマイナス金利解除の発表により、円高が起こると予測したプロの機関投資家は、円が安いうちに円を買ったため、日銀による発表直前に円高が進行し、その分、一時的には、株安が進行したということです。

 日経平均株価は、3月4日に空前の4万円台を突破した後、3月11日、12日、13日と急落し、週明けの月曜日に当たる3月18日、つまり日銀のマイナス金利解除の発表前日に、急反発しました。その後、日銀の思惑通りにはならず、円安はさらに進行していっている状態です。

 この理由は、様々に考えられますが、日本が大きく金利を上げ、米国との金利差を縮めたわけではなかった、という結果が、やはり大きかったのではないかと考えられます。

 そもそも「日経平均株価」について、田代氏は、「日経平均株価は不思議な構造になっていて(日本を代表する大企業の)トヨタの株価には、あまり反応しない」と明らかにしました。

 「聞いたことがないような会社の株価の方が、あるいは、有名だけどトヨタに比べると、うんと規模の小さな会社の株価の方が、トヨタよりも何十倍も日経平均株価を動かしている、そういう仕組みがある」。

 それゆえ、3月4日に日経平均株価が4万円を突破した一方で、東証プライム市場では、トヨタも含めて、全体の約3分の2にあたる1120銘柄が値下がり、ということも起きているというのです。

 田代氏は、「今、日本の証券市場に『日経平均株価』という怪物が徘徊しているわけです。経済の実態を表していないどころか、有害かもしれない。自分の株式投資の参考にするのも危険だし、もっと言うと、経済政策の参考基準とするのは、ものすごく危険ですよ。間違った経済政策を行なってしまう可能性があるので」と語り、日経平均株価そのものについて、疑いを差し挟む必要があることを強調しました。

 以下、4月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第641号の目次)
◆プーチン再選のロシア、「もしトラ」のアメリカ、緊迫の中東! 国際情勢で嵐が吹き荒れる中、日本は日経平均株価4万円突破! これは「令和バブル」なのか!?
◆いつか弾ける「バブル」ではなく、「好循環」と言いたい岸田政権。しかし、東証プライム市場は、約3分の2の1120銘柄が値下がりの現実も!
◆『日本経済新聞』が選んだ225社の株価で作る「日経平均株価」は「前々世紀(19世紀)の遺物」であり、実態と違う数字が出る「壊れた体温計」。それを後生大事に掲げて振り回されている経済界!

(第642号の目次)
◆前々世紀の遺物である「日経平均株価」がゴジラのように咆哮、のし歩く!「これは亡国の仕掛けではないか?」
◆マイナス金利解除で日本の金利体系の「どん底」がマイナスから少なくともゼロに上昇! AIが円高を予想、買いを入れるので先取り現象が生まれる!
◆3月中旬、米国の株式市場が下落! すでに不動産バブルは弾け、高層ビル建設の工事も止まっている!「アメリカの株価、かなり限界です」

(第643号の目次)
◆ヒスパニックとアラブ系が増え、2050~55年には有色人種がアメリカ総人口の半分を超える予想も! 人口動態と政治のバランスに歪みが出る!?
◆電気自動車のテスラ株は大暴落! 広大な国土のアメリカで充電設備が追いつかず、ガス欠ならぬ「電欠」の懸念。時価総額はピーク時の半分に!

 岩上安身は、この田代秀敏氏へのインタビューに続き、3月24日に2回目のインタビューを、5月3日には3回目のインタビューを行いました。

 1回目と2回目のインタビューの動画は、ぜひ以下のURLから御覧ください。

 ゴールデン・ウィーク中は、フルオープンにして、誰でも御覧になれるようにします。ぜひ、非会員の方も御覧になり、3回目のインタビューは、非会員には一部公開ですので、全編見られるように、会員登録をお願いします!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらなる物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火花を散らす!~岩上安身によるインタビュー第1149回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第1弾 2024.3.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522258

※「植田日銀総裁は『円安はずっと続く』というたいへん恐ろしいことを言われた」! インフレ=好況ではない! 日本はスタグフレーション(インフレ下の不況・景気後退)に落ち込みやすい!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇やさらなる物価上昇を招く!~岩上安身によるインタビュー第1150回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第2弾 2024.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522332

※「歴史的円安」が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰の一方、地方では空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はいかにして「生活防衛」すればいいのか!?~岩上安身によるインタビュー第1155回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 第3弾 2024.5.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522940

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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