日刊IWJガイド・非会員版「いよいよ日本に第6波が到来! 6日、新型コロナ感染者が全国で4000人超! 政府は7日、沖縄県、山口県、広島県にまん延防止等重点措置適用を決定の見込み!」2022.1.7号~No.3403号


┏━━【目次】━━━━━━━━━
■はじめに~いよいよ日本に第6波が到来! 6日、新型コロナ感染者が全国で4000人超! 政府は7日、沖縄県、山口県、広島県にまん延防止等重点措置適用を決定の見込み! 急増する感染者に東京都モニタリング会議は「増加比がこれまでに経験したことのない高い水準」と警告! 日本医師会の中川会長は「第6波突入」との見解!!

■2022年もIWJはピンチです! 新年早々ですが、皆さまへ緊急のお願いです!! 「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、昨年10月の総選挙で、改憲勢力に改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまいました!! この問題を追及し続けてきたIWJは、経済的に大ピンチに! 今期スタートの昨年8月から5ヶ月目の昨年12月末までの不足金額は、358万462円! どうか、年をまたいで、本年1月ももう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

■【中継番組表】

■日経が正月早々、5日朝刊で「防衛省がレールガンをミサイル迎撃技術の中核に据える」と大々的に一面で報道! 米国が開発を投げ出した技術を「あくまで基礎研究だから」と研究継続していた電磁加速砲がミサイル迎撃の中核になりうるのか!? 岩上安身は2016年に望月衣塑子氏インタビューの中ですでに「レールガンの開発も日本にリスクを取らせる話。最終的には『ただの大失敗作でした』で終わるかもしれない」と指摘していた!! 明日の防衛大臣会見にIWJ記者が参加! ご注目を!

■<IWJ取材報告>米軍基地からのコロナ感染を防げぬ政府の対応に「これでは日本政府が独立国の政府だとは言えない」!! 「日米地位協定の見直しが必要だ」!! 核保有国共同声明には「いまだに核兵器固執だが禁止条約に圧され始めた」IWJはレールガンについても質問! ~1.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見

■1月9日、10日ウクライナ危機をめぐって米露首脳がジュネーブで協議! プーチン大統領は「ウクライナのNATO加盟の停止」はロシアにとって安全保障上のレッドラインという主張を変えず! しかし、当事国であるEU諸国、NATO加盟諸国は「蚊帳の外」だと『BBC』が批判! 日本が「蚊帳の外」に置かれている米中対立の構図と同じ様相!
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■はじめに~いよいよ日本に第6波が到来! 6日、新型コロナ感染者が全国で4000人超! 政府は7日、沖縄県、山口県、広島県にまん延防止等重点措置適用を決定の見込み! 急増する感染者に東京都モニタリング会議は「増加比がこれまでに経験したことのない高い水準」と警告! 日本医師会の中川会長は「第6波突入」との見解!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 一昨日5日は、歴の上では「小寒」に。

 10年に1度1年で1番「寒い季節」となります。

 昨日6日は低気圧の影響で、東京都心でも雪が積もりました。交通への影響や路面凍結、降雪による停電にも警戒が必要です。外出される方は十分にご注意ください。

 政府は沖縄県と広島県、山口県からの要請を受け、本日7日、まん延防止等重点措置の適用を決定する方針です。6日付けNHKは「沖縄県は6日、新たに981人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された」とも報じています。

 また、NHKは「山口県にあるアメリカ軍岩国基地は6日、新たに基地の関係者115人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました」とも報じています。
※沖縄県 新型コロナ 過去最多981人感染確認 在日米軍でも162人(NHK、2022年1月6日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220106/k10013417851000.html?utm_int=detail_contents_news-related_003

※山口県 米軍岩国基地 新型コロナ 新たに115人感染確認(NHK、2022年1月6日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220106/k10013417291000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

※広島県、まん延防止措置の適用要請を検討 コロナ急拡大(中国新聞デジタル、2022年1月6日)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=822095&comment_sub_id=0&category_id=256

 FNNプライムオンラインは6日、「FNNのまとめによると、1月6日午後5時すぎの時点で、新型コロナウイルスの全国の感染者数が4000人を超え、4221人に上ったことが分かった。4000人を超えるのは去年9月18日以来、3カ月半ぶりとなる」と報じています。

※【速報】新型コロナ 全国の感染者数が4000人超 約3カ月半ぶり(FNNプライムオンライン、2022年1月6日)
https://www.fnn.jp/articles/-/294815

 東京都の発表によると、6日の都内の新規感染者は641人。また、6日にオミクロン株と確認されたのは18人。6日までの都内のオミクロン株確認の累計は90人です。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2776報)(東京都福祉保健局、2022年1月6日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2776.html

 東京都の新規感染者は、4日が151人、5日が390人でしたので、急激に増加しています。
 6日の東京都モニタリング会議では、専門家から「新規陽性者の増加比が著しく上昇し、これまでに経験したことのない高い水準となった。変異株(デルタ株)から変異株(オミクロン株)への置き換わりによる、急速な感染拡大に警戒する必要がある」と報告されました。

※最新のモニタリング項目の分析・総括コメントについて(東京都保健福祉局、2022年1月6日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/info/monitoring.html

 6日付け東京新聞は「日本医師会(日医)の中川俊男会長は6日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染急拡大に関し『全国的に「第6波」に突入した』との見解を示した」と報じました。

※「全国的に『第6波』に突入した」 日医・中川会長が危機感<新型コロナ>(東京新聞、2022年1月6日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/152712

 今年の正月明け、全国でもトップの参拝客を集める明治神宮や浅草寺は、例年のにぎわいをとり戻し、大勢の参拝客が訪れていました。3密を回避して、ソーシャルディスタンスを取るどころではありません。正月最大のデパートの福袋の売り出しには、殺到して福袋を奪いあう光景もテレビで大きく報じられていました。人々は「日常」に戻りつつあり、警戒心はほどけています。「第6波」の拡大は、残念ながら急速なものとなりそうです。

■2022年もIWJはピンチです! 新年早々ですが、皆さまへ緊急のお願いです!! 「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、昨年10月の総選挙で、改憲勢力に改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまいました!! この問題を追及し続けてきたIWJは、経済的に大ピンチに! 今期スタートの昨年8月から5ヶ月目の昨年12月末までの不足金額は、355万7262円! どうか、年をまたいで、本年1月ももう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 今期第12期は8月から始まり、12月で5ヶ月目を終えました。しかしながら、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 12月は31日までに、今期に入って初めて、何とか月間の目標額に達することができました。岩上安身からの連日のお願いに応え、ご寄付をくださった皆さまのお陰です。皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、8月から12月までの5ヶ月間の累計の不足分は、かなり改善されたものの、まだなお355万7262円となっております。この不足額を抱えたままの2022年への不安な越年となってしまいました。

 このペースで進んでいくとIWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでおり、返済されていません。会社から報酬も受けとっていません。ただ働きが続いています。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけの、もともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、あと358万462円もの不足分を穴埋めすることはできません! 2期連続で、会社から1円も報酬を受けとらずにただ働きを続けるということは、個人として、経済的、物理的、精神的にも厳しいものがあります!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3373人です。そのうちサポート会員は1174人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1400円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人4000円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、どうしても声を大にして、お伝えしなければならないことがあります! 緊急事態条項の導入と米国による中国との戦争に日本が巻き込まれる現実的な懸念が迫っているからです!

 2022年に入り、一段と米中の対立は軍事的な色彩を急速に帯びるようになってきました。日本でも「台湾有事」ならば沖縄や鹿児島が戦場に入ることは「当然」であるという情報が自衛隊制服組からしきりに流され、しかも、住民保護や避難は任務ではなく、とてもできない、などという声も同時に漏れ伝えられています。戦争準備が現実に着々と進んでいるのに、国民の保護や避難や被害は政府はどこも後回しなのです。

 こうした現実は、既存の新聞、テレビなどのマスメディアに頼っていては、まったく見えてきません。意図的に、国民に現状から目をそらせるような情報操作ばかり起こっています! IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府にこれでいいのか! と声を上げ続けているのです!

 こうしたことがIWJに可能なのは、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに真実をお伝えしてゆく、独立メディアだからです! 市民の皆さまに直接、真実をお届けすることができるのは皆さまから直接の、会費、ご寄付・カンパによるお支えがあってこそです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。本年、2022年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

岩上安身拝

下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

 ご寄付者様からメッセージをいただきました。

メッセージひとつひとつに、岩上安身がご返信を書かせていただきます! ぜひ嬉しい励ましのメッセージ、あるいは、ご質問やご提案などにもお答えしますので、お寄せください! ただし、会員の方で、ご寄付者様からのメッセージのみとさせていただきます!

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少額ですが、カンパさせていただきます。
ワクチン接種による薬害が拡大しています。遺伝子ワクチン接種に反対している医師や弁護士、市民団体への取材インタビューを積極的にお願いします。(仲野浩貴 様)

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仲野浩貴 様

 ワクチンについては、人類全体では壮大な人体実験をしているようなものだと私も感じます。スタッフの中にも、「受けたくない」と言っていた人間が何人もいました。

 しかし、一方で、新型コロナに感染し、あっという間に重症化した人、亡くなった人を、私たち自身も直接的、間接的に見たり、聞いたり、しています。近しい人を失った人も、スタッフの中にはいます。その恐怖も、幻想とはいえない、現実のものです。

 私自身も迷いに迷いましたが、心臓に既往症があり、感染したら重症化するリスクは高いと、主治医にも言われて、苦渋の決断で2回のワクチンをすませました。それでも、私の親しい人の中には、ワクチンの方がリスクであると信じ、今もって1度も打っていない人もいます。どれが正しいのか、人それぞれ、個体は違いますし、全員に共通する正解はないのかもしれません。

 しかしそれでも、副反応被害で亡くなった方々のご遺族に、政府が約束した補償金が支払われないのは、重大な問題です。この問題は、IWJの記者は、担当大臣に何度も追求しています。今後も新たな変異株の登場と、新たに開発されるワクチンについても、海外の文献も調べて、より正しい情報をお知らせしています。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

岩上安身

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大マスコミの忖度報道が日に日に深刻になる昨今、市民ジャーナルが最後の砦となりつつあり、その火を絶やしたくない思いです。僅かで申し訳ありませんがお役に立ててくださいませ。(M.H. 様)
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M.H. 様

 ありがとうございます!

 大手マスコミは、もはや改憲については、戦中の大本営と変わらないような状態へにじりよっている状態です。

 「公共メディア」を自称していたネットメディアのCLPも、立憲民主党から1000万円もの金を受け取り、隠していたことが明らかになりました。

 CLPの立憲民主党の両方に連絡を取り申し入れをしていますが、まだ回答がありません。独立メディアを運営していくことは苦しいことですが、だからといって政党から大金をひそかに受け取っていい、という言いわけにはなりません。

 CLPのようなメディアが、言われている通り、カネを受け取っていたのが事実で、こうして市民からの信頼性を失うと、我々のような、やせ我慢をして、苦労し続けながら、ー独立メディアにも、一緒くたに、色目で見られそうで、非常に残念であると同時に、迷惑であると思っています。

 我々は、どの政党、政治勢力とも、スポンサーになってもらうなどという、一線を超えたつきあいはしていません。お約束いたします。その点はぜひ、ご理解いただき、引き続き、応援、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

岩上安身

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IWJスタッフの皆様、岩上さん、お忙しい中お疲れ様です。本日少しですがカンパしましたのでお役立て下さい。

 選挙が終わり、もしかしたら来年改憲されるかも…と思うと暗澹たる気持ちになりますが、IWJが日々緊急事態条項の危険性について発信してくれていることで、まだ諦めてはいけないな…と少し勇気づけられます。

 正直もう日本はダメだな、私はどんな最後を迎えるのか…と考える日もあります。周りで緊急事態条項の危険性について話している人も話せる人も、危機感を持っている人もいません…あまりに話題にならな過ぎて話題にしても変な人扱いされると思います…それでも少しでも周りに広めていくための大事な情報源をIWJから頂いています。

 どうにかもっと野党が緊急事態条項について取り上げてくれればと思います。長くなりましたが、寒いので皆様体調に気をつけてお過ごし下さい。良いお年を。(I.Y. 様)
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I.Y. 様

 ありがとうございます。

 回りで緊急事態条項の話をする人がいないというのは、よくわかります。私はSNSを通じたり、あるいはこうした活動を通じて、その危険性にきづいている人と交流がありますが、年賀状に、私のように緊急事態条項の危険性を書いてきたのは1人だけです。(苦笑)。

 それほど、この問題は、「見ざる、聞かざる、言わざる」扱いされているようです。1人(あるいは一社)で、こんなに毎日、この問題を訴え続けているのは間違いなく、私とIWJだけであろうと思います。世間からの「浮きっぷり」という点では、私たちほど浮いている者はいないのです。I.Y. 様のような、心苦しい思いをしている方は、他にもいらっしゃると思いますけれども、我々の「浮きっぷり」を見て、心の慰めにでもしてもらえればと思います(笑)。

 マスコミは「意思」をもって「決黙」を貫いています。そうしたことを露吐する人を何人も知っていますし、何も危険性がわかってない、単なるお馬鹿さんも山ほどいます。自分が生きている間に、戦争なんて起こりっこない、という根拠のない自身を、皆、持って、ぼんやりと日常を生きているのです。生きている限り、起こりっこないと思ってた関東大震災レベルの東日本大震災を私たちは体験しましたし、原発事故も体験しました。私たちが生きている間、不動に違いないと信じていたパックスアメリカーナの終わりと中国に米国が国力で追い抜かれるという、想像だにしなかった事態も今、目撃しつつあります。

 それでも、改憲と緊急事態条項によるファシズムと、米国と一緒になっての中国との戦争も起きっこないのだ、と確信できているとしたら、その方の「正気」を疑った方がいいと、私は思います。

 こんな危険な条項を何がなんでも憲法に入れようとするなど、日本を戦時独裁国家にしたい自民党の思惑やその支援者である日本会議のような属米極右らの思い込みは、世界最強の米軍が中国を打ち砕いてくれて、その結果、第2次大戦の敗戦と、それ以前にさかのぼる日本のアジア・中国侵略の罪と汚名を、すべて上書きすることができると都合のいい、そして卑しい幻想を抱いているのだろうと思います。

 しかし、幻想はしょせん幻想です。よだれを流して、白昼夢を見ているだけです。現実の前に必ず、泡のように吹き飛びます。日本の過去は、消しきることはできませんし、日本が中国と戦って、何ごとか勝利の果実をえられるような可能性は、万にひとつもないと思います。私は、リアリストで、かつ愛国者なのでこのような米国頼みの幻想におぼれることはできません。

岩上安身

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IWJ にはこれからも続いて欲しいので寄付させていただきます。会員がもっと増えて欲しいですね。(Y.S. 様)
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Y.S.様

 ありがとうございます。

 IWJは、しぶとく続けていきます。CLPの件などを見るにつけ、人任せではダメだ、自分たちが頑張らなくては、という思いは一層強くなりました。私は還暦を過ぎて、今年の8月が来れば63歳になります。しかし、故・大橋巨泉さんが実践した「セミリタイア」のような、優雅なことはできそうもないなと腹をくくりました。

 今年は、コロナ禍以来、初めてスタッフの帰省を認め、12月末と三が日をお休みとする、IWJ始まって以来の、お正月休みをとりました。そこで、最近の三が日の東京の光景はどうなっているのだろうと、三が日の間は、東京中をあちこち見回ってまいりました。私は、街をやみくもに歩いて回るのが、根っから好きなのです。

 とはいえ、正月ですから、行けるところは、一部の繁華街や、初詣のできる神社・仏閣が中心となります。何十年ぶりかに、浅草寺にも、明治神宮にも、大勢の初詣客と一緒に並んでみました。途中、あまりに待たされるので、何度か離脱しようかと試みましたが、中学生の時に友達と正月の元旦に遊び半分の初詣に来て以来の「初詣の明治神宮」を並びきって参拝するところまで至りました。

 帰り際、ふと思い立ち、おみくじを引いてみました。

 吉も凶も書いてありません。明治神宮のおみくじは、吉凶を書かないのですね。初めて引いたので、初めて知りました。書いてあるのは「大御心」とあり、明治天皇御製の歌が書かれているだけです。

 題は「峰」。

 「大空にそびえて見ゆるたかねにも 登ればのぼる道はありけり」

 経済的苦境に陥って、年齢的にも人生の下り坂を歩いている初老の男に、これから「たかね」を目指して登れ? こりゃ外れくじだなと思いつつ、裏を見ると詳細な解説が書いてあります。

 「大空に高くそびえ立っている険しい峰々にも、登っていけば、自然と登り得る道はあるものです。必要なのは、頂上を究めなければ止まない勇気と行動力です」。さらに「昔は不可能と思われたヒマラヤ、アルプス等の頂上も勇気とたゆまぬ努力によって、みごとに登ることができました。人生の行路も同様です」

 ひえぇぇと思わず、ひとり小さく悲鳴をあげてしまいました。

 この時点から、「ヒマラヤ」を目指せと!? 無茶を言い過ぎだろ、明治神宮。吉凶は占わず、人生訓を書くのにしても、「健康に気をつけて、欲をかきすぎず、仕事でも無理をし過ぎず、何事も腹8分目にして、穏やかな人生をお過ごしください」といったいたわりの言葉の書かれた紙が、なぜ自分には当たらないものなのかと、思わず天を仰ぐとーーー。

 高い梢の間に月が見えました。

 長い参列に並んでいる間に、並び始めた時には明るかったのに、とっぷりと日が暮れてしまいました。

 日暮れて、道遠し。

 しかし、志を忘れず、一歩、一歩、たゆまず歩んでいこう。そんな気持ちにさせられました。

 冒頭の繰り返しになりますが、IWJはつぶしませんし、やめません。私の命ある限り、政党の資金に頼るようなまがいものとは一線も二線も画して、市民の皆さまの会費とご支援だけを支えとして、これから先も、何もブレることなく、続けていきます。

 これは2022年年頭の誓いです。

岩上安身

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 現在の状況を多面的かつ的確に取り上げて分析し、舌鋒鋭く政府をはじめとしたマスコミ、司法、御用学者、似非右翼、財界等々の体制批判を堂々と展開しているIWJが、歴史の大転換迎えようとしているときに息切れして倒れてしまっては困ります。もうしばらく、いや、これからもIWJのような独立したメディアが韓国などと同じように日本にも息づくまで頑張ってもらいたいと思います。些少ですがかんぱさせてもらいました。(M.T. 様)
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M.T. 様

 ご支援、ありがとうございます。

 私は今年で63歳となります。同級生の友人たちはとっくに定年を迎え、第2の転職先もあと2年で雇止めとなるそうです。数々の年賀状に、そんなことが書かれていました。本来なら、私も近いうちに隠居となる歳なのでしょう。少し年上の先輩の年賀状は、つとめを引退して、昨年はコロナでも開き直って日本中を旅をしたと、写真入りで元気な姿を送ってくれました。

 でも諸般の事情を考えますと、私にはとても、楽隠居のような役回りは回ってきそうにありません。今年も奮闘あるのみです。

 明治神宮でも、戦争回避と平和と日本の独立を望んでまいりました。明治天皇個人が起こしたことではありませんが、日清・日露の戦争、韓国への侵略と併合、すべて明治維新早々から、スタートを切っており、その結果、大正・昭和に至っても、戦争を続け、植民地拡大を継続したのです。敗戦し、結果、米国の事実上の従属国にさせられている現状も、遠因をたどれば、明治からスタートを切っています。

 この現状に対し、仮に明治天皇の魂というものがあり、現状を悩ましいと思っているならば、戦争回避と独立のために力を貸してもらいたい、と願ってみたのです。先の項に書いた「おみくじ」は、その「回答」だったのかもしれませんし、すべてまったくの偶然で、私の単なる勘違いかもしれません。

 しかし、そうであっても、少なくともあと何年間か、自分は現役であり続けなければいけないと思ったことは間違いありません。「戦争回避・独立・日本再建」は、私1人の悲願ではないと思いますが、これらを成しとげないと、日本の未来は限りなく暗いと思わざるをえません。しかし、本来、国家のあるべき姿を思い出せば、そしてその思いが多くの人に共有されるなら明るい未来は、必ず取り戻せるはずです。ともに頑張りましょう!
 
 今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

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◆中継番組表◆

**2022.1.7 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:10頃~「岸信夫 防衛大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 岸信夫 防衛大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた防衛大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%A4%A7%E8%87%A3
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【IWJ・Ch7】11:20頃~「林芳正 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 林芳正 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B
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【IWJ・Ch4】12:14~「立憲民主党 泉健太代表 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 立憲民主党・泉健太代表による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた立憲民主党関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A

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◆中継番組表◆

**2022.1.8 Sat.**

(調整中)

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

米軍所在地でのオミクロン株の市中感染対策について、「すみやかに、大臣レベルでの申し入れをすべく調整を行っている」と外務省担当官~1.5新型コロナウイルス(特にオミクロン株)の感染状況と対策について政府よりヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500866

「生活支援の場は野戦病院のような状況が続いている」「 政府からは公助を強化する政策が必要」と、生活支援を行う方々が訴える!~12.30年越し大人食堂2022(四谷)相談会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500835

異常な低賃金と不安定雇用がコロナ禍を拡大させた! 国民の命、暮らしを守る政策を!~1.6 2022国民春闘 新春宣伝行動 ―弁士:小畑雅子代表幹事(全労連議長)、荻原淳代表幹事(東京春闘共闘会議代表)ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500875

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■日経が正月早々、5日朝刊で「防衛省がレールガンをミサイル迎撃技術の中核に据える」と大々的に一面で報道! 米国が開発を投げ出した技術を「あくまで基礎研究だから」と研究継続していた電磁加速砲がミサイル迎撃の中核になりうるのか!? 岩上安身は2016年に望月衣塑子氏インタビューの中ですでに「レールガンの開発も日本にリスクを取らせる話。最終的には『ただの大失敗作でした』で終わるかもしれない」と指摘していた!! 明日の防衛大臣会見にIWJ記者が参加! ご注目を!

 1月4日付けの日本経済新聞が、「防衛省はミサイル防衛の立て直しに乗り出す。電磁力で砲弾を発射してミサイルを迎撃する技術を中核に据える。中国などが研究を進める変則軌道で飛ぶ極超音速兵器を打ち落とせるようにする。相手の発射基地まで届く長射程ミサイルなどの開発とあわせ、2030年までに体制を刷新する」と報じました。

 記事によると「(1)現行システムの強化(2)レールガン(3)離れた位置から反撃できる長射程ミサイル――の3段階で防ぐ体制にする」とのことです。

※対中抑止へ次世代迎撃技術 防衛省がレールガン開発計画(日本経済新聞、2022年1月4日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA131H30T11C21A2000000/?unlock=1

 昨年末、防衛省は令和3年度補正予算と令和4年度当初予算をあわせた「防衛力強化加速パッケージ」と称して、5兆8661億円(米軍再編を含めると6兆1744億円)の16か月予算を編成、計上しました。

 防衛省が発表した予算の概要をしめした資料には、「研究開発費(契約ベース)は、次期戦闘機、スタンド・オフ防衛能力の強化等の主要事業について所要額を確保するとともに、ゲーム・チェンジャーとなり得る最先端技術に対する投資を大幅に増やすこととし、過去最大となる、796億円(37.6%)増の2911億円を計上」と書かれています。

 この「ゲーム・チェンジャーとなり得る最先端技術」について、資料の最後に次のような項目が並べられています。

・ゲーム・チェンジャーの早期実用化に資する取組(84億円)
・ 高出力マイクロ波(HPM)照射技術の実証(72億円)
・ 高出力レーザーシステムの研究(39億円)
・ 極超音速誘導弾等に用いる高速飛しょう体用シーカーの研究(40億円)
・ 将来レールガンの研究(65億円)
・ 水中無人機(UUV)用海洋状況把握モジュールの研究(60億円)

※防衛力強化加速パッケージ ~「16か月予算」として編成~ 令和4年度予算の概要(防衛省、2021年12月)
https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2022/yosan_20211224-1.pdf

 このうち、「レールガン」については、2016年に防衛省が策定した「防衛技術戦略」と「中長期技術見積り」の中で、無人兵器や兵士のロボット化(パワードスーツ)とともに、電磁加速砲(レールガン)としてあげられ、話題になりました。

※防衛技術戦略 ~技術的優越の確保と優れた防衛装備品の創製を目指して~(防衛省、2016年8月)
https://www.mod.go.jp/atla/soubiseisaku/plan/senryaku.pdf

※平成28年度 中長期技術見積り(防衛装備庁、2016年8月)
https://www.mod.go.jp/atla/soubiseisaku/plan/mitsumori.pdf

 「レールガン」は、火力を使わず、電磁力によって極超音速で弾丸を打ち出すもので、簡単に言ってしまうと、原理的にはリニア新幹線の技術と同じものです。防衛省は「弾丸サイズが小さいため、探知されにくく、迎撃されにくい」としています。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<IWJ取材報告>米軍基地からのコロナ感染を防げぬ政府の対応に「これでは日本政府が独立国の政府だとは言えない」!! 「日米地位協定の見直しが必要だ」!! 核保有国共同声明には「いまだに核兵器固執だが禁止条約に圧され始めた」IWJはレールガンについても質問! ~1.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見

 1月6日午後2時より、参議院にて、日本共産党・志位和夫委員長による記者会見が行われました。

 冒頭、志位委員長より、新型コロナ感染症と政府の対応について、さらに核保有5ヵ国が発した声明について、発言がありました。

 志位委員長は「現在、沖縄県、山口県、広島県が新型コロナ感染症まん延防止等重点措置の対象となっているのには米軍基地の影響が大きい。昨年12月23日に玉城デニー沖縄県知事が岸田総理大臣に、感染が収束するまで、米本国等から沖縄県への軍人、軍属の異動を停止することや、軍人・軍属の基地外への外出を禁止することを要請したが、これが果たされていない。これはたいへんな問題である」と語りました。

※「在沖米軍における新型コロナウイルス感染症対策について(要請)」沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会会長(沖縄県知事)玉城デニーから内閣総理大臣岸田文雄殿
https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/syogai/documents/r3bettoyouseisyo.pdf

 また、志位委員長は、この日1月6日午前に行なわれた林芳正外務大臣とアントニー・ブリンケン米国務長官の電話協議の内容として報じられている、日本側からの米軍関係者への外出制限の導入を要求と、それに対するブリンケン国務長官の「できる限りのことをしたい」という回答に対して、「これはまったく不十分な対応で、根本的な問題として日米地位協定の見直しが必要である。これでは日本政府が独立国の政府だとは言えない」と発言しました。

 一方、3日に米国、英国、フランス、中国、ロシアの核保有5か国が「核兵器国間の戦争回避と戦略的リスクの軽減が最も重要な責務」「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならないことを確認する」などと表明する共同声明を出したことに関し、志位委員長は、次のように述べました。

 「核保有5か国の核兵器固執の態度は変わっていないと見る。ただし今回は核兵器禁止条約への非難の言葉がなかったことに注目したい。これまでは核保有5ヵ国が共同声明を出すと必ず禁止条約への非難が述べられていた。そこが禁止条約の批准国が全世界128ヵ国となり、保有5ヵ国もそれを認めざるを得なくなったのだと考える」。

※核保有5カ国の共同声明全文 「核戦争を決して戦ってはならない」(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASQ146VLJQ14UHBI00P.html

 その後質疑応答が行われ、IWJ記者は、以下のように質問しました。

 「最近レールガン兵器開発について報道があります。リニア技術を応用するレールガン兵器は膨大な電力を必要とするとのことで、またも原発依存が深まりそうです。また発電所が軍備と連結されてしまうということも考えられます。

 原発の防衛は現状、何も行っていません。ミサイルだけではなく、ドローン兵器等によって、電源喪失を引き起こされれば、レールガンも動かせず、全国各地でメルトダウンが起こり得ます。

 日本政府は米国に引きずられて、台湾有事が起これば、自国の戦争として参戦するという意思を固め、そのために憲法への緊急事態条項の導入を急いでいるように見えます。

 原発とレールガンの不可分性、緊急時代条項についてどうお考えになりますか? 志位委員長のお考えをお聞かせください」。

 これに対して、志位委員長は、以下のように回答しました。

 「その新しい兵器について、私は十分な知識を持ち合わせていませんので具体的に踏み込んだお答えはできないのですが、全体の流れとしては、今やられている方向、すなわち敵基地攻撃能力の保持、あるいは憲法9条の改定などには断固反対です。

 向こうが軍備で来た、それにこちらも軍備で応える、この安全保障のジレンマ、軍事対軍事の悪循環に陥っていく、そのことによって双方に戦争の意志がなくとも偶発的に衝突が起こることもありうる。

 そういうエスカレートに入ってはいけない。ASEAN(東南アジア諸国連合)がやっているような、平和と地域協力の話し合いの枠組みを、EAS(East Asia Summit東アジア首脳会議)のように強化していく、紛争問題をエスカレートさせない、国際法にもとづく平和的な話し合いを持つという外交に努力を傾注すべきだというのが私どもの考えです」

 会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※米軍基地からのコロナ感染を防げぬ政府の対応に「これでは日本政府が独立国の政府だとは言えない」!! 核保有国共同声明には「いまだに核兵器固執だが禁止条約に圧され始めた」~1.6日本共産党 志位和夫委員長 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500878

■1月9日、10日ウクライナ危機をめぐって米露首脳がジュネーブで協議! プーチン大統領は「ウクライナのNATO加盟の停止」はロシアにとって安全保障上のレッドラインという主張を変えず! しかし、当事国であるEU諸国、NATO加盟諸国は「蚊帳の外」だと『BBC』が批判! 日本が「蚊帳の外」に置かれている米中対立の構図と同じ様相!

 ウクライナをめぐって、ロシアと米国・EU諸国との間で緊張が高まっています。12月30日にバイデン大統領とプーチン大統領がオンラインで会談しましたが、話し合いは平行線のままでした。1月9日から10日にかけてジュネーブで米露協議が行われます。

 プーチン大統領とロシア側の主な主張は一貫して、 1)ウクライナのNATO加盟の停止、2)ウクライナへ欧米による(対ロシア用の)攻撃兵器配備をしない、3)東欧への米核兵器の配備をしない、の3点です。

※2022年初頭、ロシア軍がウクライナに侵攻!? ロシアと米・NATOの間で緊張が高まる! バイデン大統領とプーチン大統領の会談も平行線のまま! 東の「台湾有事」、「西のウクライナ有事」、いずれも発火すれば、第3次世界大戦への始まりとなりうる!(日刊IWJガイド、2021.12.23号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49976#idx-5

 日本外務省は、NATOについて以下のように説明しています。

 「北大西洋条約機構(NATO:North Atlantic Treaty Organization)は『集団防衛』、『危機管理』及び『協調的安全保障』の三つを中核的任務としており、加盟国の領土及び国民を防衛することが最大の責務です」

※北大西洋条約機構(NATO)(外務省、2021年12月3日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nato/index.html
 
 現在の加盟国は30カ国ですが、当初はアイスランド、米国、イタリア、英国、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルクの12カ国でした。

 1950年台にギリシャ、トルコ、西ドイツが参加、1980年台にスペインが参加して16カ国になりました。

 加盟国が大きく増えたのは旧ソビエト連邦の崩壊後で、1999年にチェコ、ハンガリー、ポーランドの3カ国、2004年にエストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニアの7カ国、2009年にアルバニア、クロアチアの2カ国、2017年にモンテネグロ、2020年に北マケドニアが加盟して現在の30カ国になりました。

 旧ソビエト連邦の崩壊後に多く、旧「東側」諸国が加盟していますが、ロシアから見ると北から順に、国境を接するエストニア、ラトビア、そしてベラルーシを挟んでリトアニア、ベラルーシとウクライナを挟んでポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニアと、多くの国がNATOに加盟したことになります。

 言い換えると、NATO加盟国とロシアの間に挟まれているベラルーシとウクライナで「綱引き」が行われている状態です。NATO側から見れば、対露包囲網がじわりじわりとロシアを追い詰めていくことに成功しつつあり、ロシア側から見れば、ベラルーシとウクライナが安全保障上の「レッドライン」だということになります。

 プーチン大統領が「ウクライナのNATO加盟の停止」のほかに、「NATOのさらなる拡大(新しい加盟国の受け入れ)の停止」を求めていることに対して、フィンランドやスウェーデンなどの国々は、同盟に参加するかどうかは自分たちの国の選択であると主張し、不快感を表明しています。ジュネーブ行われる米露協議を前にして、『BBC』が1月6日に報じました。

 『BBC』は、「ウクライナ危機:EUは、ロシアと西側諸国との対立に自らの役割を模索している」と題した記事を発表しました。ウクライナ問題は、米露が主導している状況にあり、当事国であるはずのEU諸国は「蚊帳の外」に置かれているという指摘です。

※Ukraine crisis: EU looks for role in Russian row with West(ウクライナ危機:EUは、ロシアと西側諸国との対立に自らの役割を模索している)(BBC、2022年1月6日)
https://www.bbc.com/news/world-europe-59878710

 『BBC』は、イタリアのドラギ首相が2021年のクリスマスに述べた「我々はミサイル、船、大砲、軍隊を持っているのだろうか。いや、今この時点で持っていない」という言葉を引き、「バイデン大統領とプーチン大統領が直接対話する一方、EUは蚊帳の外に置かれている」と指摘しています。

 さらにウクライナ危機において、ヨーロッパ諸国が「蚊帳の外」に置かれている状況に対して、ドラギ首相だけではなく、ブリュッセルに拠点を置くEUも強い不満を持っているとしています。 

 『BBC』によると、EUのジョゼップ・ボレル外交政策委員長ボレル委員長は、「ヨーロッパとウクライナの安全保障に関する議論には、ヨーロッパ人とウクライナ人が含まれなければならない」と記者団に語ったということです。

 「米国とロシアだけではない。欧州の安全保障について話し合うには、欧州の人々がテーブルにつく必要があり、その議題は、ロシアがテーブルに挙げた問題だけではない」(BBC)

 ヨーロッパ諸国の頭越しに、米露間でウクライナ危機が扱われている実態がよくわかります。

 EUにとっての大きな懸念は、非EU加盟国であるウクライナについて「蚊帳の外」に放置されることだけではなく、EUの東側領域全体に関する議論から締め出されることだと『BBC』は分析しています。

 EUは、ポーランドやバルト三国のリトアニア、ラトビア、エストニアなどがまだEUやNATOに加盟していなかった25年前まで、東側領域の安全保障状況が巻き戻されるのではないかと懸念しているのです。

 EUの主力国も、フランスのマクロン大統領は4月の再選を目指して苦戦しており、16年にわたったメルケル政権が終わったドイツの新しい連立政権はまだまだ始まったばかりです。イタリアも新大統領をめぐって混乱しています。

 『BBC』は「EUは嫌がるかもしれませんが、ワシントンとモスクワが舞台の主役なのです」と記事を結んでいます。

 1月6日、ブリンケン米国務長官はドイツのベーアボック外相と会談し、ウクライナ情勢について議論しました。

 ブリンケン氏は「大西洋を越えた強力な連帯は、ロシアの侵略に対抗する上で、最も効果的で有効な手段だ」と述べ、ロシアがウクライナに侵攻した場合、これまでの対ロシア制裁よりもさらに踏み込んだ措置を取り、「ロシアの経済と金融システムに非常に大きな代償を負わせる」と述べました。

 ベーアボック外相は、ウクライナ侵攻が「厳しい結果」をもたらすという欧米の立場をロシアは認識していると述べましたが、具体的にどのような制裁を科すかには言及しませんでした。

※米国務長官と独外相が会談、ウクライナ巡りロシアに再度警告
2022年1月6日8:14 午前7時間前更新
https://jp.reuters.com/article/usa-germany-russia-idJPKBN2JF20M

 ドイツは、米国の経済措置によって遅れていた「ノルドストリーム2」が完工した後も、法的手続きが進まず、ロシア産天然ガスの供給がはじまっていません。

 ロシア産天然ガスを欧州へ送る主要ルートのひとつである「ヤマル・ヨーロッパ」も供給が不安定になっており、ヨーロッパ諸国・ドイツでの電気・ガス料金の高騰の原因になっています。

※ロシア産ガスのドイツ向け供給停止続く、価格高騰(ロイター、2021年11月4日)
https://jp.reuters.com/article/germany-gas-mallnow-idJPKBN2HP06C

※欧州ガス価格、過去最高に ロシア産ガス輸送が要因(ロイター、2021年12月22日)
https://jp.reuters.com/article/power-prices-russia-gas-idJPKBN2J01G7

 1月5日には、ドイツの約780万世帯の電気料金が6割以上値上がりする見通しだと報じられました。

 メルケル政権時代よりも、さらに脱炭素化を進めたいドイツにとって、ロシア産天然ガスの安定供給は必須ですが、ウクライナ危機が続く以上、それは困難です。

※ドイツ平均世帯の電気・ガス料金、今年は6割超上昇へ(ロイター、2022年1月5日)
https://jp.reuters.com/article/power-prices-germany-idJPKBN2JF068

 ウクライナは、2016年6月にNATO加盟を決めた修正案を採択しています。そして2019年2月、ウクライナ議会はEUとNATOへの加盟に向けた方針を固める憲法修正案を採択しました。

 ウクライナのアンドレイ・メリニク駐独大使は、ドイツが米露の間で明瞭な態度を示していないことを批判し、露がウクライナのNATO加盟を妨害しているのではないかと発言しました。『スプートニク』が6日、報じました。

メリニク駐独大使「戦争に対する恐怖が、ドイツ人の理性的な見方に影を落としているようだ。

 間違いであればよいが、ウラジーミル・プーチン大統領は、NATO加盟を目指すウクライナの動きを阻止していないにせよ、遅らせている。

 ただ、ロシアはウクライナに対して、『EU加盟はよいが、NATO加盟はもう少し後にしよう』と言うことはできない」(スプートニク)

※ロシア、ウクライナのNATO加盟遅らせる=駐独ウクライナ大使
2022年1月6日, 14:30
https://jp.sputniknews.com/20220106/9902587.html
 
 ウクライナ危機がもたらすドイツ・欧州諸国への社会的ダメージは、資源エネルギー問題をはじめ、決して小さなものではありません。しかし、苦しいヨーロッパ諸国の頭ごなしにウクライナ危機を動かしているのは、米露両国なのです。

 ユーラシアの西側で起こっているウクライナ危機の様相は、直ちに東側で緊張が高まっている台湾危機の様相を連想させます。危機が高まれば実際に経済的なダメージを受け、実際に戦争が始まれば戦場になるにもかかわらず、日本は米国に追随するだけで「蚊帳の外」に置かれたままです。

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、城石裕幸、富樫航、中村尚貴)

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