日刊IWJガイド・非会員版「本日18時~『コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 』をお送りします」2021.12.23号~No.3388号


┏━━【目次】━━━
■はじめに~本日午後6時より「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 『緊急事態条項』と対中戦争、預金封鎖と財産税で国債の償還!?~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」をお送りします!

■日本海溝・千島海溝沿いでマグニチュード9級の巨大地震が起きた場合、東北や北海道など太平洋沿岸で最大19万9000人が死亡する! なんと津波被害エリアには、原発が12基も存在する! なのに原発事故については未想定!

■皆さまへ緊急のお願いです!!「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、改憲勢力で改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまった今回の総選挙!! そして、16日に開かれた憲法審査会で、国民民主党玉木代表も、「緊急事態条項の議論だ」と発言!! その「正体」を明らかに! 12月21日までのご寄付・カンパは月間目標額の74%!! 残り9日であと107万強が必要に!! 11月末までの累積の赤字は約628万円! どうか、もう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■【中継番組表】

■2022年初頭、ロシア軍がウクライナに侵攻!? ロシアと米・NATOの間で緊張が高まる! バイデン大統領とプーチン大統領の会談も平行線のまま! 東の「台湾有事」、「西のウクライナ有事」、いずれも発火すれば、第3次世界大戦への始まりとなりうる!

■「勝利の方程式」を獲得した維新が改憲のリーダーとして登場!? 改憲派が夏の参議院選挙も勝つ!? 改憲のメルクマールは夏の参議院選挙!

■「敵基地攻撃能力の保有」は幻想!「敵基地攻撃能力の保有」は米軍の「軍事産業の利権」とワンセット!

■GAFAの時価総額の合計のほうが、東証の合計より大きい! 組合組織率は17.5%! 労働協約の適用率は16.9%! 「新しい資本主義」は、一歩間違えれば労働者の利益を守る者なき大資本至上主義・新自由主義の強化!

■「岩上安身のIWJ特報!」がまぐまぐ大賞2021「ジャーナリズム」部門第2位に2年連続で選ばれました!

■<決済関連メール一時停止のお知らせ>12月23日(木)午後7時から24日(金)午前6時まで決済に関するメールの配信が一時停止されます。
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■はじめに~本日午後6時より「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 『緊急事態条項』と対中戦争、預金封鎖と財産税で国債の償還!?~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」をお送りします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日夜6時より、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 『緊急事態条項』と対中戦争、預金封鎖と財産税で国債の償還!?~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」をお送りします。

 12月20日にお送りしたインタビューでは、永井弁護士が、『世界』2021年12月号(岩波書店)に発表された「検証 コロナと法」という記事に沿って、市民の自由や民間施設運営の制限にかかわる問題を中心に、5点の問題についてお話をうかがいました。

※コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 政府による人災に苦しめられた コロナ禍を検証!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=iM8B5RknIwo&t=10458s

※はじめに~<インタビュー報告>コロナ対策は「できなかった」のではなく、「しなかった」だけ!「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要!政府による人災に苦しめられたコロナ禍を検証!岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」の前編をお送りしました。(日刊IWJガイド)
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49967#idx-1
会員版  https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20211221#idx-1

 前回のインタビューでは、永井弁護士のお話から、コロナ対策は法整備がなされていなくて「できなかった」のではなく、法整備は十分に整っていたのに、あえて「しなかった」のだ、という事実がはっきりしてきました。

1)コロナ対応のための法制度(新型インフルエンザ特措法)は完備されていた。
2)しかし、国や地方公共団体が法律に従った対応を行わなかった。
3)コロナ対応について充分な事前の準備がなかった。
4)国会を常時開催して法の審議をしなかった。
5)この間のコロナ対策の検証がされていない。

 以上から、コロナ対策に「緊急事態条項」はまったく必要ないし、「むしろ濫用の危険があるので創設すべきではない」ということが、視聴する側に明確に伝わってきました。

 本日のインタビューでは、「緊急事態条項と戦争」、「緊急事態条項と膨らみ続ける日本の赤字国債」の問題について、お話をうかがいます。

 永井弁護士は緊急事態条項と戦争の親近性ついて以前から指摘されています。戦争では、国民が「お国のため」に命を捧げる必要があるので、人権保障は停止されることになります。

 「現在の戦争は人的物的資源を投入する総力戦であり、緊急事態条項がなければ戦争に勝つことは出来ない。だから、緊急事態条項と戦争遂行はセットになっており、両者は不可分の関係」にあるという永井弁護士に、緊急事態条項と戦争の関係について詳しくお話をうかがいます。

 岩上からは赤字国債の償還と緊急事態条項の関係について問題提起をしていきます。現在の日本の赤字国債は終戦直後の戦時国債に匹敵するほどに膨れ上がっています。

 終戦直後、膨れ上がった国内債務を日本政府は「緊急勅令」という名の国家緊急権を使って、新円切り替え、預金封鎖、そして財産税で国民の財産を没収することで償還しました。「緊急事態条項」を使って同じような国民からの収奪を現在の日本政府が再びやることはないという保証は、どこにもありません。

 ぜひ、今夜の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを御覧ください。

■日本海溝・千島海溝沿いでマグニチュード9級の巨大地震が起きた場合、東北や北海道など太平洋沿岸で最大19万9000人が死亡する! なんと津波被害エリアには、原発が12基も存在する! なのに原発事故については未想定!

 内閣府の「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策検討ワーキンググループ」は、12月21日、「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定について」を発表しました。

※日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定について (内閣府、2021年12月21日)
http://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/WG/pdf/211221/shiryo01.pdf

※被害想定について(内閣府、2021年12月21日)
http://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/WG/index.html

 大変憂慮すべき被害想定となっています。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。ご覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご支援ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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【中略】

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 岸田総理は、迅速な特措法改正と予算措置を講ずるべきですが、その前に、すっぽりと抜け落ちている、合計12基も津波被害エリアに存在する原発の事故に関する想定と対応を急いでもらわなくてはいけません。複数の原発事故が同時多発的に起きれば、今度こそ、日本列島に人が誰も住めなくなってしまうかもしれないのです。

 この点についても、記者会見で問い質す記者は一人もいませんでした。前日も書きましたが、岩上安身は改憲参加が認められませんでした。本当に現状のメディアのぼんやりぶりを見ると、岩上安身が会見に参加できなかったデメリットは非常に大きいと思わざるをえません。挙手して指名されなくても、参加していればメールにて質問することもできます。

 今後、岩上安身をはじめIWJは総理会見でできなかった質問や取材を、大臣会見や、有識者に対して行っていくつもりです。どうぞ、ご支援を
よろしくお願いします!

■皆さまへ緊急のお願いです!!「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、改憲勢力で改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまった今回の総選挙!! そして、16日に開かれた憲法審査会で、国民民主党玉木代表も、「緊急事態条項の議論だ」と発言!! その「正体」を明らかに! 12月21日までのご寄付・カンパは月間目標額の74%!! 残り9日であと107万強が必要に!! 11月末までの累積の赤字は約628万円! どうか、もう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 お世話になっております。IWJ代表の岩上安身です。

 早いもので、今年も残すところあと8日となりました。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 12月に入り、12月21日までのご寄付・カンパは、261件、312万3128円です。先日の岩上安身からのメールでのお願いに応え、ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 皆さまのお陰で、数字はかなり改善されてきましたが、まだこの金額は月間の目標額の74%です。残り10日弱で107万6872円を集めなくてはなりません。どうか、もう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 今期第12期は8月から始まり、11月で4ヶ月目を終えました。しかしながら、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 4ヶ月間の累計の不足分は、627万9690円となってしまいました。この不足分が埋まらないと、IWJは年を越せません!

 このペースで進んでいくとIWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小するか、停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、627万9690円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3429人です。そのうちサポート会員は1196人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1200円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人3500円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、どうしても声を大にして、お伝えしなければならないことがあります! 緊急事態条項の導入と米国による中国との戦争に日本が巻き込まれる現実的な懸念が迫っているからです!

 特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 天下分け目の衆院選が、改憲勢力の圧勝で終わってしまいました。先の選挙ほど重要な選挙は過去になかったのではないかと思われますが、最も重要な「改憲問題」という争点が隠され、大変残念な結果になってしまいました。

 世界は今、100年に1度あるかないかの巨大な政治的経済的軍事的な地殻変動に見舞われています。いうまでもなく、日本を含む世界全体に単独覇権国として支配力と影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国と台頭してきているからです。

 地球上の覇権国の力関係が、劇的に変わろうとしつつあります。この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」に甘んじてきた日本はモロに巻き込まれつつあります。

 米国の衰退の原因は、米国自身の奢りによるところが大きい、と言わざるをえません。自ら生み出した新自由主義とグローバリズムのために、米国内部で超富裕層と貧困層の格差が民主主義国と言えないほど開いてしまい、他方、単独覇権主義を徹底するために、巨大な軍事力を備え、行使してきたために、巨額の財政赤字を積み上げ、結果として国力を落としてしまっています。

 財政赤字と国民の格差の拡大については、そっくりそのまま日本で同じことが起こっています。日本が米国のマネをしてこなかった(できなかった)のは、軍事力の行使だけでしたが、今後の行方次第ではそのタガも外れてしまうことでしょう。

 日本の場合、現在GDP比266%もの債務を「平時」の間に積み上げてしまっており、このあと「有事」となって巨額の戦費を必要としたら、戦時国債を大増刷して国民に強制的に買わせるか、その前に財政破綻の危機に瀕するか、いずれにしても国債のデフォルトを避けるため、改憲によって緊急事態条項を導入した上で、それを使って全国民に大増税をかけることになるでしょう。

 私がIWJというインターネット報道メディアを立ち上げた(会社登記)のは、正式には2010年12月のことですが、準備期間に約1年間かけました。その際、IWJという社名だけ決めて、「移行期通信」というメルマガを支持者の方々にお送りしていました。

 社名になぜIndependent(独立)という言葉を入れると決めていたのか。独立メディアである、という意味はもちろんのことですが、もう少し深い意味を込めて、日本の独立に少しでも資するように、という願いを込めたからです。それが私の志であり、一貫した「初期衝動」です。

 日本よ、独立せよ。

 米国への過度の依存から離れ、世界の国々、とりわけ隣国との友好に尽くし、独立国としてサバイバルせよ、という思いです。

 その思いを込めてスタートしたIWJですが、私の願い、言いかえれば危機感の方が、的中してしまい、日本は国力を落としながら、さらに米国への依存を深めどんどんと危うい方向に向かいつつあります。

 敗戦から冷戦の終わりまで日本は当たり前のように米国に、外交・安全保障を依存してきました。実際、「軽武装・経済優先」という当時、自民党の主流派だった宏池会のような考えでも、実際、日本は豊かになっていたのですから。

 しかし、冷戦に「勝利」した米国は、傲りたかぶり、世界を一極支配する単独覇権システムを強引に構築しようとし、かえって世界の反発を買って多極化を招いてしまいました。

 にもかかわらず日本は、米国を不動のヘゲモン(覇権国)としてあがめたてまつり、依存をさらに深めており、米中対立の「最前線」に立たされつつあります。その戦争準備のために、国会から立法権を奪って、内閣独裁を実現し、超法規的な「政令」を繰り出せる緊急事態条項を含めた改憲をしようと躍起になっているのです。

 衆院選についての報道も連日行われていたのに、今回の選挙の真の争点である自民党の改憲案については、すべてのマスコミが開票が終わるまで沈黙し続けました。

 自民党単独で過半数を取るか、自公で過半数を取るか、などが問題なのではなく、自公だけでなく、野党ながら改憲に前のめりな姿勢を見せる維新と国民がどれだけ議席を獲得するか、という点が真の争点でした。その真の争点はマスコミによって隠されてしまいました。

 結果、自公プラス維新と国民を含めた改憲勢力が衆議院の4分の3に迫る議席を得て、改憲発議が可能になってしまったという事実をどう受け止めるか。その点こそが、今回の総選挙の真の争点だったのであり、そして選挙後に我々が直視しなくてはならない最重要課題なのも、やはりこの改憲による緊急事態条項の導入の是非なのです!

 しかしながら、大手メディアは、開票が終わるまで改憲問題の、特に最も危険な緊急事態条項については、大っぴらに報じたり、論じたりするのを、徹底して避けてきました。多くの国民に、その危険性を悟らせないためなのです。今もなお、緊急事態条項の危険性を知らせるメディアはIWJ以外にほとんど見あたりません。

 改憲勢力が改憲発議可能となる議席を占めるかどうか、というこの総選挙の真の争点を、事前に報じ、論じるメディアはIWJをおいては皆無に近く、ありとあらゆるテレビ局や大新聞は、程度の違いこそあれ「立憲議席増、自民議席減」という、根拠の怪しい(各社自身の調査の生データと乖離している)、無党派の中でも「やや立憲寄りで反自民」の層が、「油断」をするようなアナウンスを繰り返しました。

 そのあげく、投票率も上がらず、事前の予測とは真逆に立憲・共産の野党共闘が議席を減らし、自民自身は議席を減らしたものの、公明は微増、自民の「別動隊」である維新は、4倍増と躍進し、国民民主も微増となり、改憲勢力全体では議席を増やしました。

 そして、10月31日の投開票が終わった途端に、岸田総理や、維新の松井代表らが、手を翻したように、積極的に改憲による緊急事態条項の導入に前のめりの姿勢を示し始め、大手メディアは、これに飛びついて改憲について記事にし、番組で取り上げています。

 12月16日の衆議院憲法審査会で、自民党の新藤氏は自民党が提示している改憲4項目の緊急事態条項について、「大規模な自然災害に加えて感染症の蔓延などといういわゆる有事と言うべき事態が発生した場合に、どのように対応するのか、国としての枠組みについて議論しておくことは、国民の関心も高く、極めて重要なことだ」と自民党の「本音」を主張しました。

 そして、国民民主党の玉木代表も、「議論しなければならないのは、コロナ禍で明らかになった緊急事態における法の支配の空洞化で、ここを是正するための議論、つまり緊急事態条項の議論だ」と発言し、真の「正体」を露わにしました。

※憲法審査会(衆議院インターネット審議中継、2021年12月16日)
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53215&media_type=

 自民・公明・維新・国民の改憲勢力によって、憲法に「緊急事態条項」が書き加えられるのは、本当にすぐそこまで迫っています。

 自民党は改憲4項目を示していますが、その中の「緊急事態条項」こそが改憲の「本丸」なのです。IWJは、2012年に自民党が憲法改正草案を出した約10年も前からこの危険性を指摘し続けてきました。

 実際に私は、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士と対談を重ねて、それを共著『前夜』としてまとめ、自民党の「緊急事態条項」を含む憲法改憲草案の危険性を徹底的に記しています。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く(IWJ書店)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く(配信記事)
https://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C

 以下のURLに緊急事態条項の特集記事を掲載しています。すべてフルオープンで公開しておりますのでぜひ御覧になり、また拡散もお願いします!

※これこそ「ナチスの手口」!9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!(HP特集記事)
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 しかし、ここまで緊急事態条項の必要性を正面に掲げるようになっても、改憲勢力は「災害のため」というカムフラージュを相変わらず口にして国民を欺き、マスメディアも、緊急事態条項の中身の検討、その危険性については、まったく触れません。

 はっきりと言いきります。緊急事態条項は、「台湾有事」という言葉でしきりに安倍元総理らが煽り立てている、米国と中国との戦争に日本を参戦させること見すえて、この緊急事態条項によって、日本に戦時独裁体制を築き、国民の反対を強権発動で抑え込んで米国の傀儡国として、米本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な戦争に突っ込むための仕掛けです。

 同時に、景気の回復やコロナ対策どころか、戦費調達で無制限に国債を増発して国の借金がどうにもならなくなったら、国家緊急権をもって、国民に対して大増税を強行するためでもあります。

 1946年、第二次大戦の敗戦の翌年、日本政府は国民に強制的に買わせた戦時国債がインフレで価値がなくなっている時、国家緊急権(緊急勅令)を発令して、「一回限り」という言い訳つきで全国民から財産を没収し、(最高税率90%!)インフレのために額面ほどの価値のなくなった国債の形ばかりの返済にあてて、表向きデフォルトをまぬがれた「前科」があるのです。

※(再掲)改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧!~岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/447524

※【エッセンス版】改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧!岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 明石順平弁護士 第3弾
https://www.youtube.com/watch?v=DSyU3bKBn5Y

※【矢野財務事務次官寄稿『このままでは国家は破綻する』について識者は語る・切り抜き5】岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=pHZl0wcn5-c

 その恐ろしい「財産税」のために、新円切り換えと同時に緊急勅令(=国家緊急権)を用いて、全国民の預金封鎖を行うという荒業まで用いたのでした。

 国家緊急権は、国家が、国民の意志とは無関係に超法規的な強大な権力をふるえるようになる、「悪魔の魔法の杖」の如きものです。

 国家緊急権という万能の「魔法の杖」を国家に渡さないように、IWJはこれまでもずっと、この問題に警鐘を鳴らし続けてきました! しかしこの問題は、マスコミではタブー扱いになっています。選挙前も、選挙後も、です。

 選挙後も、「改憲」の話は出ても、「緊急事態条項」については大きく取り上げたり、コミットしないよう、各政党の政治家も、御用記者クラブメディアも、慎重にふるまっています。口裏もあわせずして、大手メディアがことごとく、「緊急事態条項」については黙り続ける、こんな芸当がどうしてできるのでしょうか?

 多くの国民は世間の話題にもならないため、その危険性に気づかず、眠るように忘れさせられてゆくのです。

 その点の危うさを、IWJはずっと「炭鉱のカナリア」のように、近づく危機を1人でも多くの方に知らせるべく、叫び続けています!

 戦後憲法は、明治憲法に書き込まれていた、この危険な国家緊急権を取り除きましたが、自民党をはじめとする現在の改憲勢力は、再び憲法に書き入れようとしています。

 もしも書き込まれれば、どうなるのでしょうか。暴力的な愚行を一度やらかした政府です。二度とやらないなどと誰が保証できるのでしょうか。

 こうして、マスコミが沈黙し続けている自民党改憲案の危険性を訴え続けているIWJが、今、活動費が足りずに沈没しかけています! 市民の皆さんからの緊急のご支援がどうしても必要です!

岩上安身拝

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支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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◆中継番組表◆

**2021.12.23 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】17:30~「#森友問題は終っていない #赤木さんに真実を『財務省本省前+近畿財務局前/同時抗議行動』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 財務省本省前でおこなわれる抗議行動を中継します。これまでIWJが報じてきた森友学園関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%a3%ae%e5%8f%8b%e5%ad%a6%e5%9c%92
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【IWJ_YouTube Live】18:00~「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要! 『緊急事態条項』と対中戦争、預金封鎖と財産税で国債の償還!?~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた永井幸寿氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b0%b8%e4%ba%95%e5%b9%b8%e5%af%bf

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◆中継番組表◆

**2021.12.24 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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■2022年初頭、ロシア軍がウクライナに侵攻!? ロシアと米・NATOの間で緊張が高まる! バイデン大統領とプーチン大統領の会談も平行線のまま! 東の「台湾有事」、「西のウクライナ有事」、いずれも発火すれば、第3次世界大戦への始まりとなりうる!

 1991年のソ連崩壊に伴って、ウクライナが独立してから30年が経ちました。現在、ウクライナはEUに加盟しているわけでも、NATOに加盟しているわけでもありません。しかし、ロシアとEUの境界に位置し、ロシア産出の天然ガスの主要なパイプラインが通過する地政学条の要衝であるウクライナでは軍事的緊張が高まり続けています。

 ロシア軍がウクライナ国境周辺に4カ所に17万5000人の軍隊を集結させ、2022年初めに大規模な軍事行動を計画していると、12月3日に『ワシントンポスト』紙が報じました。

※Russia planning massive military offensive against Ukraine involving 175,000 troops, U.S. intelligence warns(ロシアはウクライナに対して17万5千人の大規模な軍事攻勢を計画と、米情報機関が警告)(Washington Post, 2021年12月3日)
https://www.washingtonpost.com/national-security/russia-ukraine-invasion/2021/12/03/98a3760e-546b-11ec-8769-2f4ecdf7a2ad_story.html

 今年3月にもロシア軍がウクライナ国境地帯に軍を集結させていると報じられ、6月にはバイデン米大統領とプーチン露大統領がスイス・ジュネーブで直接会談、緊張緩和で合意したばかりです。

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■「勝利の方程式」を獲得した維新が改憲のリーダーとして登場!? 改憲派が夏の参議院選挙も勝つ!? 改憲のメルクマールは夏の参議院選挙!

12月6日に召集された第207回国会(臨時国会)が一昨日閉会しました。

 昨日、お伝えしたように、閉会を踏まえて、岸田文雄総理が記者会見を行いました。

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■「敵基地攻撃能力の保有」は幻想!「敵基地攻撃能力の保有」は米軍の「軍事産業の利権」とワンセット!

 岸田総理は、外交・安全保障について次のように言及しました。

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■GAFAの時価総額の合計のほうが、東証の合計より大きい! 組合組織率は17.5%! 労働協約の適用率は16.9%! 「新しい資本主義」は、一歩間違えれば労働者の利益を守る者なき大資本至上主義・新自由主義の強化!

 さらに、一昨日の総理記者会見で、岸田総理は、新しい資本主義について、次のように言及しました。

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■「岩上安身のIWJ特報!」がまぐまぐ大賞2021「ジャーナリズム」部門第2位に2年連続で選ばれました!

 まぐまぐ大賞2021は、今年もっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 「岩上安身のIWJ特報!」は、昨年の「まぐまぐ大賞2020」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、2年連続第2位の快挙となります。ちなみに、2019年はジャーナリズム部門第4位、2018年はジャーナリズム部門第5位でした。

 近年、とくに、「岩上安身のIWJ特報!」の評価が高まってきたことがわかります。

※まぐまぐ大賞2021部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2021

 「岩上安身のIWJ特報!」は、IWJの看板番組「岩上安身のインタビュー」を、詳細な注を付記して、文字起こししたメルマガです。大手メディアでは報じない情報をお伝えします。長時間のインタビューを観る時間のない方やインタビューを記録として保存しておきたい方などに好評です。

 ぜひ、この機会にご購読ください。

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額880円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 また、IWJのサイトでは、サポート会員の方に「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを公開しています。サポート会員に登録すると岩上安身インタビューなどすべての記事を無制限で御覧いただけます。ぜひ、サポート会員登録してご利用ください!

※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

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■<決済関連メール一時停止のお知らせ>12月23日(木)午後7時から24日(金)午前6時まで決済に関するメールの配信が一時停止されます。

 IWJ会員の皆さま、IWJのサービスをご利用の皆さまに大切なお知らせです。

 12月23日(木)午後7時から24日(金)午前6時までの間、決済システムのメンテナンスが行なわれ、決済に関するメールの配信が一時停止します。

 決済関連のメールは24日午前6時以降に遅れてIWJに届くため、下記サービスの決済のお手続きが遅れ、24日午後以降に順次行なわれることになります。皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 決済が遅れるのは以下のお手続きです。

・ご寄付・カンパのご入金

・会費のご入金

・会費の口座振替(ゆうちょ以外)

・IWJショップにおける物販のクレジットカード支払い

 なお、決済のお手続きが遅れることにより会員登録が解除されるなど、会員の皆さま・お客さまに不利益がもたらされることはございません。もし疑問点やご不安などございましたら、下記のフォームよりお問い合わせください。

※IWJお問い合わせフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/9ac630ed27381

 お客様にご迷惑をおかけいたしますが、何とぞご了承いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20211223

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、富樫航)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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