日刊IWJガイド・ウィークエンド版「小野寺五典防衛大臣の北朝鮮情勢『暮れから来年にかけて』緊迫発言にIWJが直撃、『外交努力にも一定の時間的制限ある』!?/自民党改憲本部が議論再開、年内に『自衛隊明記』『緊急事態条項』など改憲案まとめ、来年の通常国会提出目指す!」2017.11.18日号~No.1891号~


■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「小野寺五典防衛大臣の北朝鮮情勢『暮れから来年にかけて』緊迫発言にIWJが直撃、『外交努力にも一定の時間的制限ある』!?/自民党改憲本部が議論再開、年内に『自衛隊明記』『緊急事態条項』など改憲案まとめ、来年の通常国会提出目指す!」2017.11.18日号~No.1891号~ ■■■
(2017.11.18 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>小野寺五典防衛大臣の北朝鮮情勢「暮れから来年にかけて」緊迫発言にIWJが直撃、「外交努力にも一定の時間的制限ある」!?/自民党改憲本部が議論再開、年内に『自衛隊明記』『緊急事態条項』など改憲案まとめ、来年の通常国会提出目指す!(IWJ編集部)
┠■【中継番組表】
┠■<岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ>
┠――【1】アベノミクスの本質は「労働コストの圧縮と大資本の利益極大化」〜株価が上がったのは安倍政治の恩恵を受けた1%の巨大資本のみ!今後、経済全体のゆがみが拡大し修復不可能に!?~岩上安身による政治経済学者・植草一秀氏インタビュー
┠――【2】元農水相の山田正彦氏に12回目となるインタビュー!来年3月、種子法廃止で日本の農家が種子会社の支配下に!? 多国籍企業に売り飛ばされる「食料安全保障」~【種子法廃止】特集ページを開設しました!
┠■<IWJが報じた1週間総まとめ>
┠――【1】疑惑山積の加計学園・獣医学部を林芳正文科相が「認可」判断! 国会審議は行われないまま、2018年4月開学へ
┠――【2】「バカ・アホ」の維新・足立康史議員が国会で立憲・福山哲郎幹事長や希望・玉木雄一郎代表、自民・石破茂元幹事長を「犯罪者」呼ばわり! 安倍政権アシストの「ゆ党」維新に何の存在価値があるのか!? 「ゆ党」維新は解散すべき!
┠■<寄稿記事アップ!>IWJ 京都中継市民・北野ゆりの今治市議会取材レポート!全国的に加計学園問題が注目を集める中、当地では「どこ吹く風」!?
┠■<★本日の配信告知★>種子法廃止は地方切り捨て!? 安倍政権が進める新自由主義農政の問題とは――岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビュー(後編)を再配信します!
┠■<お知らせ>年末のイベントに関するお知らせとアンケート
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<はじめに>小野寺五典防衛大臣の北朝鮮情勢「暮れから来年にかけて」緊迫発言にIWJが直撃、「外交努力にも一定の時間的制限ある」!?/自民党改憲本部が議論再開、年内に『自衛隊明記』『緊急事態条項』など改憲案まとめ、来年の通常国会提出目指す!
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 おはようございます。IWJ編集部です。

 小野寺五典(いつのり)防衛大臣は、2017年10月28日に開催された国際関係や安全保障について日米の政府関係者や有識者が話し合う国際会議「富士山会合」において、北朝鮮の核・ミサイル開発問題に関して「残された時間は長くない。今年の暮れから来年にかけて、北朝鮮の方針が変わらなければ緊張感を持って対応せねばならない時期になる」と語ったと報じられています。

※防衛相、北朝鮮情勢「年末に緊迫も」 富士山会合開幕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22843380Y7A021C1MM0000/

 「残された時間は長くない」とは、驚くべき発言ですが、では北朝鮮が日本と韓国を核兵器で攻撃した場合、いったいどれだけの被害がもたらされるのでしょうか。北朝鮮情勢の分析サイト「38ノース」が、その試算リポートを10月4日に公表しています。

 同レポートによれば、北朝鮮が広島原爆と同レベルの15キロトンから、9月3日に北朝鮮が実験した「水爆」と同レベル250キロトンまで、25の戦略核兵器を保有していると想定した上で、「ソウルと東京に複数の核兵器が使用された場合、40~200万人の犠牲者」、また「同数の核兵器が最大の威力を発揮した場合、犠牲者は130~380万人に増える可能性がある」と、分析しています。

 1945年8月6日、広島に投下された原爆による死亡者は、同年12月末までに推計約14万人。つまり、広島原爆の最大27倍以上の被害の可能性について、同レポートは伝えています。

※北朝鮮が東京とソウルを核攻撃すれば、犠牲者は最大380万人(ニューズウィーク、2017年10月6日)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/380.php

※A Hypothetical Nuclear Attack on Seoul and Tokyo: The Human Cost of War on the Korean Peninsula(「38ノース」レポート原文、2017年10月4日)
http://www.38north.org/2017/10/mzagurek100417/

※古賀茂明「『米朝有事で最大30万人が死亡』を追及した東京新聞の望月記者を黙殺した菅官房長官」(AERA dot. 、2017年11月13日)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171112-00000018-sasahi-pol

※死者数について(広島市ホームページ)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1111638957650/index.html

 このような甚大な被害が想定されるなか、年末から年明けにかけて開戦の可能性があるかのような小野寺大臣の発言の根拠と真意について、昨日2017年11月17日の記者会見でIWJ記者が質しました。

 小野寺氏は、「38ノース」レポートについて詳細を知らないとしながらも、「日本においての攻撃が弾道ミサイルで行われる場合には、私どもミサイル防衛のシステムでしっかり対応をする」と答えました。

 その上で「トランプ大統領は全ての選択肢はテーブルの上にあると言っている。外交の努力を続けているけれども、それにも一定の時間的制限もある」と回答。

 「トランプ大統領の日中韓おける北朝鮮問題に関する協議、その後のASEAN会合で国際的圧力の強化を要請している状況において、北朝鮮が今の核ミサイル、日本にとっては拉致問題の解決について政策の変更がなければ、トランプ大統領として外交努力に一定の期間があると考えれば、私どもとして安全保障状況環境が厳しくなる」と、富士山会合での発言の意図について説明しました。

 この会見の模様は下記URLよりご視聴いただけます。

※小野寺五典防衛相が「朝鮮戦争」の可能性を否定せず!開戦のタイミングは「今年の暮れから来年にかけて」!? 10月の富士山会合発言の根拠をIWJが直撃! 2017.11.17
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405621

 「ミサイル防衛」では北朝鮮のミサイルから日本を守ることは不可能であること、また、対米に追従する外交政策の危険性について、IWJは繰り返し報じています。14度訪朝に成功したジャーナリストである浅野健一氏に、11月6日岩上さんが行ったインタビューでも、今後の外交政策・国防を先見する、示唆に富む数々のメッセージが溢れています。

 5時間にも及んだ超ロング・インタビューではありますが、IWJに会員登録をいただきますと、同インタビューから重要部分のみを抽出した1時間50分のエッセンス版を御覧いただくこともできます。

 ぜひこの機会に会員登録をご検討いただければ幸いです。一般会員は月千円、またはまとめてお得な年1万円コース、すべてのコンテンツをフリーで御覧になれるサポート会員は月3千円、年3万円からのコースもあります。詳細は下記より御覧ください。

※IWJ会員のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※北朝鮮に日本攻撃の意思なし! しかし北朝鮮陸軍中佐は「日本がこのまま対米追従を続ければその可能性はある」と警告〜14度訪朝に成功したジャーナリスト・浅野健一氏に岩上安身が訊く! 2017.11.6
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404575

 一方、トランプ大統領は、北朝鮮の「テロ支援国家」への再指定の是非について、今回のアジア歴訪の最後に決断を下すとされていました。しかし、歴訪の総括を行った11月15日の声明では再指定の是非については触れませんでした。サンダース米大統領報道官は、来週初めにもトランプ大統領が判断を公表するとの見通しを示しています。

 他方、中国の習近平国家主席の特使が11月17日、ピョンヤンへ出発。先月開かれた共産党大会の結果を北朝鮮側に伝えるとともに、核・ミサイル開発について意見交換すると見られています。これに関連してトランプ氏は11月16日、「大きな変化だ。何が起きるか注視しよう」(A big move, we’ll see what happens!)などとツイッターに投稿しています。

※中国特使が北朝鮮へ出発 核・ミサイル開発で意見交換か
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011226861000.html

※トランプ大統領のツイート投稿(2017年11月16日)
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/931140567089721344

 安倍晋三首相は、11月17日午後、第195特別国会の衆参両院の本会議で所信表明演説を実施。「北朝鮮による挑発がエスカレートする中にあって」「ミサイル防衛体制をはじめとする我が国防衛力を強化していく」などと強調しました。

 また、演説の最後では改憲に触れ、与野党が「共に知恵を出し合いながら、ともに困難な課題に答えを出していく。そうした努力の中で、憲法改正の議論も前に進むことができる」と、与野党議員の喝采と怒号の中で訴えました。

※【演説全文】安倍首相が所信表明
https://www.houdoukyoku.jp/posts/21269

 他方、自民党憲法改正推進本部は11月16日午後、すべての議員を対象にした会合を開き、党としての改正案の取りまとめに向けた議論を開始しました。

 衆院議員を引退し、特別顧問に就いた保岡興治(やすおかおきはる)前本部長は、「近づく憲法改正に向けて共に頑張っていきたい」と語りました。同本部は衆院選公約に盛り込んだ自衛隊明記、教育無償化、緊急事態条項、合区解消の4項目について、早ければ年内に党改憲案をまとめ、来年の通常国会への提出を目指すと報じられています。

 保岡氏は、10月8日、自身の膵臓がんが発見されたため、療養生活に入ることを理由に当初予定していた第48回衆議院議員総選挙への立候補を断念。代わりに長男の保岡宏武氏が鹿児島1区に立候補しましたが、立憲民主党の川内博史氏に敗れ落選しています。

※自民党 参院合区解消へ調整 改憲本部が議論再開(毎日新聞、2017年11月16日)
https://mainichi.jp/articles/20171116/dde/007/010/036000c

 9条改憲と緊急事態条項を急ぐのは、目前の北朝鮮有事と無関係ではないでしょう。米国が北朝鮮に武力行使を行えば、集団的自衛権によって日本の自衛隊を参戦せざるをえなくなります。その時、日本という国家・社会が総力戦を遂行できる体制を築き上げておこうという思惑があることは疑問の余地がありません。

 マスメディアは、米朝間の緊張や北のミサイルが大都市や原発を直撃した際の被害想定などを現実に起こりうるものとして報じようとはしていません。他方で、改憲の危険性や、狙いについても、つまびらかに報じようとはせず、国民の関心や警戒心が盛り上がることを慎重に避けようとしています。権力におもねらず、スポンサーにも依存しない、我々IWJのような独立メディアこそが、この危機に警鐘を鳴らさなくてはいけません。

 さて、IWJのこういった取材活動は、皆さまからの会費とカンパ・ご寄付で成り立っています。残念ながら今期が8月に始まって以来、財政的にはずっと低空飛行が続いております。IWJが独立メディアとして、安定的そして積極的な取材活動が継続できますよう、ぜひカンパ・ご寄付をご検討いただければ幸いです。千円からクレジットカードでの決済も可能になりました。詳細は下記よりご覧ください。どうぞご支援をよろしくお願いいたします。

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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◆中継番組表◆

**2017.11.18 Sat.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_FUKUSHIMA1】13:30~「森友学園の謎に切り込んだ大阪府豊中市議会議員 木村真さんに聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=fukushima1

 大阪府豊中市議会議員の木村真氏を招いて開催される集会を中継します。主催は「緑ふくしま」、「虹とみどりの会」。
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【Ch4】14:20~「草の実アカデミー第100回記念イベント 安倍晋三総理に真向勝負を挑んだ黒川敦彦が語る『もり・かけ追及・総選挙総括・今後目指す道』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 第100回目を迎える「草の実アカデミー」講演会の記念イベントを中継します。
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【録画配信・Ch5】20:00~「福島からの自主避難者の借り上げ住宅からの明け渡しを求める裁判の弁護団からの記者レク」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

 11月16日収録。東京・霞が関 司法記者クラブでおこなわれた記者会見を録画配信します。出席者は武田徹氏(被告本人)、海渡雄一氏(弁護団)、福田健治氏(弁護団)ほか
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【タイムリー再配信 68・IWJ_YouTube Live】21:00~「種子法廃止は地方切り捨て!? 安倍政権が進める新自由主義農政の問題とは――岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビュー(後編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 5月18日に収録した、岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/378910

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◆中継番組表◆

**2017.11.19 Sun.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・IWJ_AICHI1】15:00~「秘密法と共謀罪は廃止!!連続学習会第1回『秘密法と共謀罪で肥大化する権力』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aichi1

 11月7日に収録した、「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」主催の学習会を録画配信します。講師は清水勉弁護士(情報保全諮問会議委員)、新海聡弁護士(全国市民オンブズマン連絡会議 事務局長)。
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【録画配信・Ch未定】18:00~「緊急市民集会:原発事故による避難者の『住まい』『暮らし』の保障を求めよう-山形県自主避難者への住宅の明け渡し請求訴訟報告-」

 11月16日収録。「避難の協同センター」主催でおこなわれた、山形県自主避難者への住宅の明け渡し請求訴訟に関する報告集会を録画配信します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「大学は軍事開発研究を市民が見ていることを知ると躊躇する!」~池内了氏が軍学共同の現状を報告! 青井未帆氏・杉原浩司氏も講演――NAJAT11.15集会「亡国の武器輸出 日本版『軍産学複合体』の今」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405339

「バカ・アホ」の維新・足立康史議員が国会で立憲・福山哲郎幹事長や希望・玉木雄一郎代表、自民・石破茂元幹事長を「犯罪者」呼ばわり! 安倍政権アシストの「ゆ党」維新に何の存在価値があるのか!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405558

福島第一原発 西側道路法面付近から水湧出! 表面線量がバックグラウンドと同等だけで雨水と判断!? 濃度は測定せず、日報にも記載せず!~東京電力 定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405424

「種子法」廃止の裏に米政府と多国籍企業の影!「TPP違憲訴訟の会」が行政訴訟へ!岩上安身による元農水大臣・山田正彦氏インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405420

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

加計獣医学部認可の議事録公開要求に対し、文科省は「作成してません」の一点張り! 桜井議員「国民の知る権利は全くないということだ!」~民進党 森友学園・加計学園疑惑調査チーム会合
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405337

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<寄稿記事アップ!>IWJ 京都中継市民・北野ゆりの今治市議会取材レポート!全国的に加計学園問題が注目を集める中、当地では「どこ吹く風」!?
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 IWJ京都中継市民・北野ゆりさんから今治市議会取材レポートが寄せられました。

 加計学園の獣医学部新設をめぐり、今年9月6日、今治市議会本会議の後に、国家戦略特区特別委員会が開かれました。特別委員会には加計学園関係者3人(加計学園の渡邊良人法人本部事務局長、岡山理科大学獣医学部長就任予定の吉川康弘千葉科学大学教授、岡山理科大学の柳沢康信学長)が出席し、獣医学部新設について説明することとなっていました。

 しかし、委員会傍聴の抽選に外れた人には当日の資料が配られませんでした。さらに、委員会室の入室許可を得て傍聴していたフリージャーナリストの田中龍作氏が菅良二今治市長に声をかけたところ、強制的に退室させられたようです。こうした一連の対応は説明責任の放棄と言わざるを得ないでしょう。

 また、菅市長は本会議の冒頭で獣医学部設置の準備を入念に進めてきたとアピールをしつつ、「大学の定着による経済波及を最大限供出できるよう」にすると宣言しております。このような台詞は市長のみならず、他の今治市職員にも見受けられるようです。

 国政では「加計問題」について安倍総理への追及が続いていますが、今治市では「加計問題」が問題として認識されているのかさえも疑ってしまう状況です。

 今治市はなぜ獣医学部新設に期待を寄せてしまうのでしょうか。市街地にあるアーケード街は今やシャッター街になり、人通りは見受けられません。「今治タオル」で有名な今治市ですが、活気を失いつつあるようです。こうした背景が大学誘致に希望を見出しているのかもしれません。

 問題は獣医学部新設におけるプロセスだけではありません。獣医学生の実習の一環として、「野間馬ハイランド」という施設の利用を計画しているのです。この施設には野間馬という60頭ほどしかいない地域天然記念物が飼育されています。そうした場で実習を行う必要が本当にあるのか、誰もが納得できる説明を求めたいところです。

 北野さんの寄稿には、他にも、山本太郎参議院議員による市民集会での演説や、「今治獣医学部問題を考える会」共同代表の黒川敦彦さんにうかがったお話も含まれています。北野さんは左手首を骨折しギプスを装着していたにもかかわらず、こうした多岐にわたる内容の報告を寄稿してくださいました。昨日から明日にかけ、3日間にわたってお届けする三部作、ぜひともご一読ください。

※【寄稿・前編】IWJ 京都中継市民・北野ゆりの今治市議会レポート!全国的に加計学園問題が注目を集める中、当地では「どこ吹く風」!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405583

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<★本日の配信告知★>種子法廃止は地方切り捨て!? 安倍政権が進める新自由主義農政の問題とは――岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビュー(後編)を再配信します!
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 昨日17日(金)21時から、2017年5月18日に収録した、岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビューの前編を再配信しました。

 久野氏は、今年4月に成立した、主要農作物種子法(種子法)の「廃止法」の問題点を指摘している教授です。IWJはこれまでに、久野氏による講演や学習会を中継・取材していますので、以下のアーカイブも是非あわせてご覧ください。

※公的機関が開発した育種素材から企業が作った品種に知的所有権を付与するなら二重の収奪だ!!~種子法廃止というアベノミクス農政で公共財としての種子が叩き売られる!? 2017.3.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/370913

※緊急学習会!種子法廃止で日本の農と食はどうなる?/久野秀二 京大教授が講演 2017.4.20
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/374825

 主要農作物種子法(種子法)とは、稲、麦、大豆などの「基礎食料」について、優良な種子を安定的に生産・供給するための条件整備を、国と都道府県に義務付ける法律であり、この法こそが戦後日本の食料安全保障を支えてきたと言っても過言ではありません。

 久野氏は岩上さんのインタビューで、種子法廃止について「全く予期していなかったです。『当然あるもの』と考えていたので、いきなり廃止されるとは考えていませんでした」とコメント。さらに、「そもそも、安定的に生産されてきたのは種子法のおかげなわけで、『生産が安定しているからもはや必要ない』というのはおかしな話」と、種子法廃止を批判しました。

 このインタビューの後半を、本日21時からお送りします。以下のURLから、是非ご視聴下さい。

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【タイムリー再配信 68・IWJ_YouTube Live】21:00~「種子法廃止は地方切り捨て!? 安倍政権が進める新自由主義農政の問題とは――岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビュー(後編)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 5月18日に収録した、岩上安身による京都大学大学院教授・久野秀二氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/378910
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 また、昨日、「種子法廃止」に関するコンテンツをIWJの特集ページにまとめました。久野氏インタビューのアーカイブとともに、こちらも是非ご覧ください。

※【特集】種子法廃止で日本が「遺伝子組換え作物」の氾濫国へ!「食料主権」を売り渡す安倍政権の売国政策を検証!
http://iwj.co.jp/wj/open/%e7%a8%ae%e5%ad%90%e6%b3%95

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<お知らせ>年末のイベントに関するお知らせとアンケート
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 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 本日は年末のイベントに関するお知らせとアンケートについてご案内します。

 今年こそはどうしても開催したいと思っていた「饗宴」ですが、8月から始まった第8期も厳しい財政状況が続き、残念ながら、今年も「饗宴」の開催も見送らざるを得なくなりました。

 我々スタッフとしても断腸の思いですが、普段、IWJは人件費やマンパワーを絞り、無駄のないようにギリギリの状態にしているため、大きなイベントである「饗宴」を開催するための余剰がありません。特に今年は選挙もあり、10月に莫大な取材費をついやしてしまいました。その収支が大きくマイナスとなっており、毎年、赤字覚悟で開催してきた「饗宴」を開催した場合、赤字幅が取り返しのつかないほど大きくなってしまう懸念がぬぐえません。

 昨年、「饗宴」の開催有無に関するアンケートを取らせていただいた際には、「饗宴」を開催してほしいという声が寄せられたため、今年もできないことを心苦しく思います。我々の力不足です。毎年楽しみにしてくださっていた皆さんには本当に申し訳なく思います。来年こそは、と思っております。IWJも経営体力をつけるように努力に努力を重ねてまいりますので、どうぞ応援・ご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 このたび、「饗宴」の代わりとして、昨年に続き、年末に「IWJ創立7周年ファンドレイジング・イベント」を開催することを決定しました。IWJにゆかりの深いゲストの方々をお招きし、日頃からIWJをお支えいただいている皆様とともにお食事を楽しみつつ、交流の場を持つことができればと考えています。

 昨年は、孫崎享氏(元外務省国際情報局長)、山田正彦氏(元農水相・元衆議院議員)、福島瑞穂氏(参議院議員)、山本太郎氏(参議院議員)、吉田敏浩氏(ジャーナリスト・『「日米合同委員会」の研究』著者)、望月衣塑子氏(東京新聞記者・『武器輸出と日本企業』著者)などを、ゲストとしてお招きいたしました。

 「ファンドレイジング・イベント」は、参加費にみなさまからのご寄付分を上乗せした、少し高めのお金をいただく料金設定にさせていただこうと考えております。経費を差し引いた売り上げを、IWJの活動費にさせていただきます。

 IWJが設立してから7周年となる年末イベントになります。「IWJを応援してもいい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご参加いただけますと大変嬉しく思います。日時や会場は、現在検討しているところです。決まり次第、随時、お知らせいたします。

 今年の「ファンドレイジング・イベント」について、みなさんへ、いくつかお聞きしたいことがございます。ぜひ、ご意見をお寄せいただきますようお願いいたします。

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「2017年ファンドレイジング・イベント」に関するアンケート

(アンケートのお返事はこちらのメールの末尾に記載するフォームよりお願いいたします)

【1】当日の進行に関して

当日の進行に関して、現在2種類の方法を検討しています。

(1案目)
昨年同様、ミニシンポジウムとその後のパーティーを分けて、2部構成にします。
第1部のミニシンポジウムには、数名のゲストの方々にお越しいただきます。パワポを使用して、シリアスなトークショーになります。終了後、第2部のパーティーを行います。

(2案目)
固くない雰囲気の中で行われる、交流会中心のパーティーにします。パワポを用いてのシンポジウム形式は取らず、ゲストの方々にマイクをまわしてフリートークしていただきます。こちらですと、1案目より多くの色々なゲストの方々にお声がけさせていただきます。

【2】お呼びするゲスト・聞きたいテーマについて
お呼びするゲストやテーマについてリクエストをお待ちしています。「この方のお話を聞きたい!」、「このテーマについて聞きたい!」などございましたらお知らせください。

【3】参加のご意思について
IWJの活動費を集めるためのイベントになるため、金額は割高となりますが、7周年のイベントということもあり、お祝いに駆けつけて良いですよ!という方がいらっしゃいましたら、参加のご意思をお知らせいただけますと幸いです。会場の大きさの目安とさせていただきたく思います。実際にはまだ分からないと思いますが、お越しいただけるという方が一人でもいらっしゃいますことを望んでいます。

【4】会場・食事・時間帯について
現在、会場を検討しています。ある程度の大きさがあり、格安や無料で貸してくださる場所をご存知の方は、ぜひお知らせ願います!他にも、食事に関するご希望(軽食で良い、昨年と同様に1人前ずつあった方が良いなど)、また、時間帯についてもご希望を募ります。

会場については、IWJの会員さまより、イベント会場として使用できる場所についてお知らせいただきました。そちらの会場はお知り合いの方が所有されているということで、使用させていただく際には、会場費は持ってくださるという大変有り難いお言葉を頂戴しました。

ただ、残念ながらそちらの会場の人数制限がゲストやスタッフを含めて50名までとなっているため、正味のお客様は30~40名程度となり、やや狭いように思われます。もし、今回のイベントで使用することが難しい場合は、ぜひ、他のタイミングでお願いさせていただきたいと思っております!

ぜひ、このような会場をご存知の方はお知らせ願います!

※アンケートへのご返信はこちらよりお願いいたします↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCiy99lhdNdwGkjBuDbxOuRHyacuFbu9l90LrzYe9llUuC0w/viewform?usp=sf_link

 それでは本日も一日、どうぞよろしくお願いいたします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20171118

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/