日刊IWJガイド・ウィークエンド版「『前川証言』でガタ落ち︎!?安倍内閣の支持率26.7%、不支持率が73.3%に!そこで安倍総理が頼ったのは『準強姦魔の御用ジャーナリスト』ではなく『捏造御用ジャーナリスト』の『あの男』!?︎ /『報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない』〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!『会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない』と懸念!」2017.6.3日号~No.1723号~


■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「『前川証言』でガタ落ち︎!?安倍内閣の支持率26.7%、不支持率が73.3%に!そこで安倍総理が頼ったのは『準強姦魔の御用ジャーナリスト』ではなく『捏造御用ジャーナリスト』の『あの男』!?︎ /『報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない』〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!『会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない』と懸念!」2017.6.3日号~No.1723号~ ■■■
(2017.6.3 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは「ウィークエンド版」として1週間のふり返りをお届けします。

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>「前川証言」でガタ落ち!?安倍内閣の支持率26.7%、不支持率が73.3%に!そこで安倍総理が頼ったのは「準強姦魔の御用ジャーナリスト」ではなく、「捏造御用ジャーナリスト」の「あの男」!?(ぎぎまき・岩上安身)
┠■【中継番組表】
┠■<岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ>(ぎぎまき)
┠―【1】「『共謀罪』が招致するディストピアはすでに現実化している!?
長年メディアで取材をしてきたTBSキャスターの金平茂紀氏が見た「監視社会の恐ろしさ」~岩上安身がインタビュー!
┠―【2】国家戦略特区は「加計ありき」!? 独自入手の内部文書を暴露し安倍政権を追及!官僚も閣僚ももはや安倍総理を止められない!?
岩上安身による日本共産党小池晃参議院議員インタビュー!
┠■<IWJが報じた1週間総まとめ>(ぎぎまき・青木浩文)
┠―【1】「共謀罪」国会を中継しないNHKにOB・OGから憤りの声!
「NHKニュースだけ観ていても安倍政権の実態がわからない」~元NHKディレクター・池田恵理子氏が語るメディアの「アベチャンネル化」
┠―【2】「日本国のために就職したのではないのか。巨悪の隠蔽があなたたちの職務的誇りなのか」〜官僚に向け京大・高山佳奈子教授が訴え!「テロ等準備罪」は「テロ以外」にしか適用されない!?
┠―【3】憲法改正・国民投票のルール改善を!
テレビCMは投票運動に不公平、資金力で放映量に大差!!「洗脳・意見映像広告で国民の思考の自由を侵害」「お金のない人には言論の自由もなくなる」との懸念も
┠■<新記事アップ!>「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!「会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない」と懸念!(原佑介)
┠■<新記事アップ!>警察権力の思想は戦前から変わっていない?公安警察による日本共産党弾圧事件「菅生事件」からみる「共謀罪」の危険性!その共謀罪を運用するのは「準強姦事件」を握りつぶした、あの元刑事部長!?(原佑介)
┠■<新記事アップ!>IWJがNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長に緊急インタビュー!森友学園の国有地売却問題をめぐる交渉記録の証拠保全申し立てを東京地裁が却下!(ぎぎまき)
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<はじめに>「前川証言」でガタ落ち!?安倍内閣の支持率26.7%、不支持率が73.3%に!そこで安倍総理が頼ったのは「準強姦魔の御用ジャーナリスト」ではなく、「捏造御用ジャーナリスト」の「あの男」!?
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 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 「安倍内閣支持率26.7%、不支持率73.3%」

 実態にかなり近いと思われる読者アンケート結果が、日経新聞のクイックVoteで出たようです。高支持率を誇ってきた安倍政権ですが、支持率低下の直接的な要因は学校法人「加計学園」の獣医学部の新設に関する、前川喜平・前文科次官の実名告発だったとみられています。

※【速報】「関係者の中では暗黙の了解だった」〜前川喜平・前文科事務次官が緊急会見! 官邸の圧力示す「加計学園文書」を「本物だ」と断定! 国会での「証人喚問」にも応じる意向を示す! 2017.5.25
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/380298

 アンケートでは、「加計学園問題の説明に納得できますか?」という問いに対し、なんと81.4%が「納得できない」と回答。前川・前文科次官の説明については74.1%もの市民が「納得できる」と答えており、3つ目の質問として、「安倍内閣を支持しますか、しませんか」という質問には、73.3%が不支持、26.7%が支持を示しています。もちろん、加計問題だけでなく、官邸御用達といわれるジャーナリスト・山口敬之氏による準強姦罪疑惑も大きく影響していると思われます。

・安倍内閣を支持しますか、しませんか(日本経済新聞、クイックVote 2017年5月27日)
http://www.nikkei.com/news/survey/vote/result/?uah=DF260520172555

 そして、加計学園の獣医学部新設計画で、内閣府が文部科学省に対し、「官邸の最高レベルが言っていること」などと伝達したと記したとされている文書について、民進党は昨日、文書が文科省内で共有されていたことを示すメールの写しを入手したと発表。

 NHKなども「文書は文部科学省内の複数の課の少なくとも10人以上の職員にメールで複数回、送信され、今も個人のパソコンの中などに保管されていることがNHKの取材でわかりました」と報じました。菅官房長官が「怪文書」などとした文書ですが、あのNHKですら「怪文書」ではなく「内部資料」と断定。今後、菅官房長官は、どう釈明するのでしょうか?

※「官邸の最高レベル」文書 今も文科省職員のPCなどに保管(NHK、2017年6月2日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170602/k10011004921000.html

 自業自得で窮地に立たされた安倍総理は6月1日、ジャーナリスト・須田慎一郎氏のラジオ番組「須田慎一郎のニュースアウトサイダー」(ニッポン放送。放送は6月4日)の収録で、前川・前文科次官に反論しました。

 安倍総理は前川氏について、「私の意向がどうかということは確かめようと思えば確かめられる。『どうなんですか』と大臣と一緒に私のところに来ればいいじゃないですか」と話し、なぜ前川氏は決定に反対しなかったのか「不思議でしょうがないですね」などと答えています。

※首相「わたしの意向かどうか確認に来れば…」(FNN 2017年6月2日)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00360062.html

 自ら「最高権力者」と自負する安倍総理が、和泉洋人・首相補佐官などの配下の人間を使って、自分の意思を押しつけてきたくせに、何を言っているのか、と言わざるをえません。

 自分の「お友だち」の利権のために動かない官僚は、内閣人事局の権力をふるって粛清するという、強権を発動しておきながら、あとで「私のところへ来て意向を確かめればいいじゃないですか」と、とぼけた詭弁を弄する。卑劣の上に愚劣の上塗りです。

 前川氏がわずか半年で文科事務次官を辞職に追い込まれたのも、加計学園の獣医学部新設に異を唱えていた吉田大輔・高等教育局長がクビをはねられ、その後、吉田氏の早大への天下りあっせんの責任を取らされたという見方もあります。

 さらに注目したいのが、安倍総理が頼ったこの須田慎一郎氏というジャーナリストの素性です。

 須田氏は5月28日放送のネトウヨ番組「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、前川氏が出入りしていたとされる「出会い系バー」に取材に行ったと証言。須田氏は前川氏の話し相手だった女性にも接触し、「〇〇にも行けるらしいけど、私はこういう立場だったから行かなかったけどね」「前川さんは行ったらしいよ」「裏とりました」と、「ファンファン」という規制音付きで得意気に何かを語っていました。

 おそらく須田氏は、前川氏が女性といかがわしいことをしていた、と証言したものと思われますが、その後、「週刊文春」が、前川氏の買春行為を全面否定する女性のコメントを掲載しており、須田氏の証言の信憑性が強く疑われる事態となっています。

 それもそのはずで、実はこの須田氏、スクープを「捏造」するという「前科」をお持ちのようで、ジャーナリストの江川紹子さんはツイッターで須田氏について、「オウム事件の時に、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫がいるはずもない京都のホテルで会ったとかって、ありえないことを平然と言って回ってテレビに露出しまくった」人物であると指摘。

※ジャーナリスト・江川紹子氏ツイート
https://twitter.com/amneris84/status/870291568497901568

 また、有田芳生議員は江川氏のツイートに対し、「その架空インタビューのノートまで公表していましたが完璧な捏造でした。麻原彰晃が京都のホテルで須田さんが会ったというそのときに、麻原は上九一色村の施設にしたことは事実として明らかになっています」と重ねています。

※有田芳生議員ツイート
https://twitter.com/aritayoshifu/status/870293968675684352

 レイプ疑惑の山口敬之氏しかり、「捏造ジャーナリスト」の過去が急浮上した須田慎一郎氏しかり、安倍総理の御用達ジャーナリストたちはなぜこのような人物ばかりなのでしょうか?

 ちなみに、須田氏が「出会い系バーの女性に取材した」と証言した「そこまで言って委員会NP」は、あの沖縄ヘイト番組をたれ流したTOKYO MX「ニュース女子」と同じ制作プロダクション「株式会社ボーイズ」が制作しており、この日の「委員会」に出演していたのが、またしても東京新聞・長谷川幸洋論説委員(ニュース女子の一件で副主幹から降格されたといわれています)、そして自称ジャーナリストの井上和彦氏といった面々だったというオチです。

 須田氏は「ニュース女子」の中でも、のりこえねっとの辛淑玉氏に対し、「この方々は、反原発、反ヘイトスピーチと『職業的』にやってきて、今、沖縄に行っている」「辛さんは在日韓国・朝鮮人の差別と闘ってきた中ではカリスマ。お金がガンガン集まってくる」などとデタラメを吹聴していました。改めて「安倍一派」の醜態をご覧ください。

※「今回のヘイトスピーチは凄まじかった」〜「ニュース女子」が辛淑玉氏に与えた深い傷!ボギーてどこん氏はIWJの取材に「茶封筒が反対派のものとは言ってない」と呆れた「言い訳」!(第2弾) 2017.1.13
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/356140

※【特集】公共放送で垂れ流された「沖縄ヘイトデマ」〜TOKYO MX「ニュース女子」問題を徹底検証!
http://iwj.co.jp/wj/open/dhc

 さらに昨日は、衆院本会議で、山口敬之氏のレイプ事件をめぐる不可解な捜査の経緯について民進党が検証を求めるも、松本純国家公安委員長が、「警視庁において必要な捜査が尽くされ、また検察庁で不起訴処分となっていることなども踏まえ、検証を行うことは考えておりません」と拒否。心配になって「お仲間」を庇おうとしているようにしかみえません。

 IWJは、言うまでもありませんが、事実を捏造するような御用ジャーナリストらとは一線を画し、今後も権力に媚びへつらうことなく、むしろ権力に媚びへつらう自称ジャーナリストたちも含めて権力の腐敗を徹底的に批判しながら、独立メディアとしての矜持を持ち続け、ブレない報道を行ってゆきます。なにとぞ、IWJの活動をご支援ください!どうぞ、よろしくお願いいたします。

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◆中継番組表◆

**2017.6.3 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_IWATE1】12:00~「共謀罪いらないよ・サウンドパレード」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=iwate1
※「ミナセンいわて」主催のサウンドパレードを中継します。

【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】13:30~「今、大阪から『経済』の話をしよう~成長と分配は両立するのか~」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※「ReDEMOS(リデモス)」主催で開催されるイベントを中継します。

【録画配信・Ch5】14:00~「民進党 国会対策委員会『加計学園疑惑調査チーム会合』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※6月2日(金)に収録した、民進党 国会対策委員会による「加計学園疑惑調査チーム会合」を録画配信します。

【「共謀罪」阻止のための怒りのシリーズ特集3・再配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「秘密保護法とその先にある共謀罪『明らかに一般国民をターゲットにしている』~岩上安身による山下幸夫弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2013年12月に収録した、岩上安身による山下幸夫弁護士インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/117335

【再配信・Ch8】18:00~「<第4弾> 安冨歩・片岡祐介の『魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲』シリーズ『リムスキー=コルサコフ』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=8
※2016年4月収録の、『魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲』シリーズ第4弾を再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/296444

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◆中継番組表◆

**2017.6.4 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_KYOTO1】13:00~「6・4京丹後総決起集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1
※「6・4京丹後総決起集会実行委員会」主催で開催される集会を中継します。

【録画配信・IWJ_KYOTO1】16:00~「国際社会から見た日本の表現の自由とメディア 藤田早苗さん講演会@京都」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※5月27日(土)に収録した、「藤田早苗さん講演会実行委員会」主催による、英国エセックス大学人権センター・フェロー 藤田早苗氏講演会を録画配信します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!「会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない」と懸念!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381568

「政府は説明しないと言っているのに等しい!」財務省が隠す森友学園交渉記録の証拠保全を却下されたNPO法人「情報公開クリアリングハウス」理事長・三木由希子氏に緊急インタビュー!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381405

1・2号機排気筒の耐震安全性の評価を発表~東電「基準地震動Ss-1(水平450Gal 鉛直300Gal)に対し、倒壊には至らないことを確認した」――東京電力定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381302

山尾しおり議員「ニセモノのテロ対策の安全のために、私たちの自由のラインを引き下げるわけにはいかない!」~国会議員、弁護士、市民団体代表らがスピーチ――5・31共謀罪法案の廃案を求める市民の集い
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381095

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<新記事アップ!>「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!「会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない」と懸念!
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 おはようございます。テキスト班の原佑介です。

 昨日は、来日中の「言論、表現の自由」に関する国連特別報告者・デイビッド・ケイ氏が集会や会見などで発言をし、注目を集めました。

 国連人権高等弁務官事務所は5月30日、国連特別報告者のケイ氏がまとめた「言論と表現の自由に関する対日調査報告書」を発表。報告書では、報道の自由が萎縮しないよう秘密保護法の改正などを勧告しているほか、日本政府によるメディア圧力などについても懸念が示されています。

 日本政府はケイ氏の報告書について、「客観的な情報に基づいていない」などとして国連人権理事会に反論書を提出。高市早苗総務大臣は昨日の会見で、「わが国の立場を丁寧に説明し、ケイ氏の求めに応じて説明文書を送り、事実把握をするよう求めていた。にもかかわらず、われわれの立場を反映していない報告書案を公表したのは大変、残念だ」と改めて反発しました。

※デービッド・ケイ氏の“反日報告書” 「民主党政権時代に無期限招待状を出していた」 高市総務相が会見で指摘
http://www.sankei.com/politics/news/170602/plt1706020034-n1.html

 これに対し、ケイ氏は昨日上智大学で開いた会見で、「事実誤認はない。反論も多く聞いた上で結論を導き出した」と強調。「(表現の自由を定めた)憲法21条が改正されないかどうかが、強く懸念される」と訴えたということです。

※「事実誤認ない」=来日の国連報告者が会見(時事通信、2017年6月2日)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060201215&g=soc

 上智大学が主催した記者会見は、記者クラブメディアにしかプレスリリースがなかったようで、締め切りも前日までとなっており、IWJは残念ながら参加できずじまい。代わりに、上智大学での記者会見の直前に衆議院議員会館で開催されたケイ氏の講演を取材してきました。

 こちらには逆に大手メディアは参加しておらず、IWJなどの一部の独立メディアのみが取材した、ある意味貴重な内容になっているともいえます。ケイ氏は集会で、政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる放送法4条の廃止を勧告し、「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」と指摘。また、日本のジャーナリズムの状況について、「日本のジャーナリストは会社に忠誠を誓っても、ジャーナリスト同士の連帯を感じていない」と懸念を示しました。

 ケイ氏の指摘はどれも的を射ており、我々日本人としてもとても参考になります。政府はこうした第三者の声を真摯に受け止めなければなりません。IWJはこの集会の模様を昨日、2度にわたって配信しました。見逃した方は、ぜひアーカイブでご覧ください!

※「報道機関は政府の影響下ではなく、独立した無党派でなければならない」〜国連特別報告者デイビッド・ケイ氏が来日!「会社に忠誠を誓い、ジャーナリスト同士の連帯はない」と懸念! 2017.6.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381568

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<新記事アップ!>警察権力の思想は戦前から変わっていない?公安警察による日本共産党弾圧事件「菅生事件」からみる「共謀罪」の危険性!その共謀罪を運用するのは「準強姦事件」を握りつぶした、あの元刑事部長!?
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 昨日の日刊IWJガイドで紹介しましたが、一昨日6月2日は、終戦(1945年)から7年後の1952年、当時の大分県直入郡菅生村(なおいりぐん・すごうむら)で、公安警察による日本共産党弾圧事件「菅生事件」が起きた日です。

 この日、菅生村にあった警察の駐在所でダイナマイト入りのビール瓶が爆発し、建物の一部が破壊されました。警察は近くを通りかかった5人の共産党員を、爆発物取締罰則違反などの容疑で逮捕。新聞も「日共武装組織を一斉検挙」と報じました。

 しかし、爆破前から多数の警察が駐在所を囲み張り込んでいたおかしさや、共産党員を駐在所近くに呼び出した「市木春秋」を名乗る人物が、実は現職警官の戸高公徳(とだか・きみのり)巡査部長であったことが発覚したことから、事件が公安警察による「自作自演」であることが明らかに。

 この自作自演による共産党弾圧事件が「戦後」に起こったことにも注目していただきたいと思います。我々はよく「戦前の社会に逆戻りする」ことを懸念しますが、戦後の日本でも、信じ難いような権力犯罪は行われているわけです。むしろ、異端を排除したがる権力の思考法は戦前も戦後も変わっていないのかもしれません。

 金田勝年法務大臣は昨日の衆院法務委員会で、「治安維持法は当時、適法に制定されたもので、同法による拘留・拘禁は適法」であるとはっきりと明言しています。

※金田勝年法相による「治安維持法適法」発言に関する岩上安身のツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/870658832170602496

 このような認識の政府のもとで施行される共謀罪が、どのような猛威を振るうかは火を見るより明らか。IWJでは、昨日の「わとはぷ」を大幅に加筆し、記事として公開しましたので、「共謀罪」が成立したらどのような社会になるか、ぜひ想像しながらご覧いただきたく思います。

※でっち上げられた「共産党の暴力事件」――6月2日に振り返る「菅生事件」~「共謀罪」成立で一般市民の犯罪も次々「捏造」!? 2017.6.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381719

 さらに昨日は、元TBSワシントン支局長で『総理』(幻冬舎刊)著者の山口敬之氏が2015年に4月に準強姦事件を起こした件について、記事をアップしました。山口氏による準強姦事件は、当時の警視庁刑事部長の中村格(いたる)氏が逮捕状を握りつぶしたとされています。

 この中村氏、2016年8月の警察庁人事によると、「組織犯罪対策部長兼生活安全局付兼刑事局付」とあります。

 つまり、もし共謀罪法案が成立すれば、市民団体を監視し、捜査し、「組織的犯罪集団」かどうかを判断する役職に中村氏がついている、ということを意味します。中村氏は菅義偉官房長官の秘書官をつとめていた人物で、その後、2016年8月まで警視庁刑事部長をつとめ(詩織さんの事件はこの在職中ということになります)、現在に至っています。

 「性犯罪被害女性の人権など何とも思っていない、権力者の顔色をうかがって、好き勝手に事件を握りつぶせる人間が、環境保護団体でも人権団体でも、自分たちが気に入らなければ、いつでも合法的に「組織的犯罪集団」に仕立て上げられる法律を運用することになる、ということです。これはもはや「悪夢」ではないでしょうか。記事で詳しくまとめましたので、「菅生事件」の記事と併せてご覧ください。

※「共謀罪」と準強姦魔の逮捕握りつぶしとの接点〜「共謀罪」を運用するのは安倍御用記者・山口敬之氏の逮捕状を握りつぶした刑事部長!?権力との「近さ」で逮捕か否かが決まる!? 2017.6.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381728

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<新記事アップ!>IWJがNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長に緊急インタビュー!森友学園の国有地売却問題をめぐる交渉記録の証拠保全申し立てを東京地裁が却下!
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 森友学園に対する国有地払い下げ問題で、財務省と近畿財務局が持っているとされる交渉記録について、証拠保全を求めたNPO法人「情報公開クリアリングハウス」。東京地裁は5月31日、同NPO法人の申し立てを却下する決定を下しました。IWJは翌日6月1日、「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長のもとに飛び、緊急インタビューを敢行。申し立てを行ったこれまでの経緯や却下決定の判断について見解をうかがいました。

 証拠保全申し立てに先立ち、三木氏らは今年2月末、財務省が「破棄した」と主張していた国有地売却の交渉記録について情報公開を請求しています。しかし「文書が確認できなかった」「文書が存在しない」という理由で不開示決定の通知を受理。6月に財務省が行政LANシステムの更改をする話が浮上したことで、バックアップデータが完全に移行されない可能性を問題視し、証拠保全の申し立てに踏み切ったといいます。

 交渉記録は何年間は保存しなければいけない、という法律はないそうです。三木氏はこれを放置すると行政文書は廃棄したもの勝ちだと主張。政府の隠蔽体質がここまで横行している問題の元凶の一つなのではないでしょうか。6月1日に行われた三木氏の緊急インタビューの模様はこちらの動画記事をご覧ください!

※「政府は説明しないと言っているのに等しい!」財務省が隠す森友学園交渉記録の証拠保全を却下されたNPO法人「情報公開クリアリングハウス」理事長・三木由希子氏に緊急インタビュー!! 2017.6.1
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/381405

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!