日刊IWJガイド「子供の貧困対策は「慈善事業」じゃありませんよ、安倍総理!!! 税金を取る限り、国家の責任です!!!経済損失2.9兆円と政府発案の「子ども貧困基金」に大口寄付集まらず~今日はジョン・レノンの命日 “WAR IS OVER!IF YOU WANT IT”」2015.12.8日号~No.1182号~


■■■「子供の貧困対策は「慈善事業」じゃありませんよ、安倍総理!!! 税金を取る限り、国家の責任です!!!経済損失2.9兆円と政府発案の「子ども貧困基金」に大口寄付集まらず~今日はジョン・レノンの命日 “WAR IS OVER!IF YOU WANT IT”」 2015.12.8日号~No.1182号~ ■■■(2015.12.8 8時00分)

 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 12月に入っても、まだ暖かい秋晴れに恵まれる日がある東京ですが、皆さまのお住まいの地域はいかがですか。駅に貼られた紅葉のポスターを横目に、季節が変わってしまう前にどこかに小旅行に出たいなぁ~と妄想TRIPPINGしている毎日です。

 さて、今日のガイドもIWJの記者スタッフ5人が代わる代わる登場する構成になっています。「ガイドって無料なのに、めちゃめちゃ力が入ってるんですね!」と言われることもありますが、ぜひ、みんなで書き上げるこの日刊IWJガイドの存在を、まだIWJを知らないお知り合いに広めてください!

 忙しい毎日に、少しでもIWJの情報に触れていただきたいと、岩上さん監修の元、注目のニュースやIWJの取材成果をまとめ、お伝えしています。IWJの存在を一人でも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。そして何よりも、IWJの活動を支える会員の数が増えることが一番の励みになります。まだ会員ではない方は、ぜひ、この機会に、よろしくお願いいたします!

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■「子供の貧困」経済損失は2.9兆円! 日本財団が初めての試算発表「貧困対策は慈善事業ではない!」

 実は最近、私の4つ上の兄がサラリーマンの仕事とは別に、無料の塾でボランティア講師を務めていることを知りました。中高生時代の反抗期が超ヘビー級だった我が兄。父親との喧嘩で壁に穴が空いていたこともありました。私はただただ黙って家庭の平穏を願うのみ。。。1年以上、兄と口がきけない時期もあったほどです。

 今では教育熱心で子煩悩な優しい兄ですが、そんな兄が教えているのは、経済的な厳しさから、塾に通えない家庭の子どもたちだと聞いています。

 塾に通える子どもたちと通えない子どもたちとの間に教育格差が生まれていることは、何年も前から指摘されていましたよね。2014年、厚労省が発表した「子供の相対的貧困率」は過去最悪の16.3%に上り、6人に一人にあたる325万人の子供たちが「貧困」に該当。中でもひとり親で仕事も非正規という家庭の子供たちの貧困率が特に高い。

 12月3日、日本財団は三菱UFJリサーチ&コンサルティングとの共同研究で、このまま子供たちの貧困を放置すれば、経済損失は約2.9兆円にのぼるという試算を出しました。貧困が国家にとって損失になるということを数値化して示したのは初めてだそうです。

 研究対象は現在15才の子供約120万人の中の、ひとり親家庭の15.5万人、生活保護家庭の2.2万人、児童養護施設の0.2万人の計18万人。十分な教育を受けられないことから、大学や専門学校へ進学できる貧困家庭の子供たちは全体の32%程度にとどまり、その後の就業状況まで推定すると、正社員は8万人、非正規は3.6万人、無職4.8万人と、64才までに得る所得の合計は約22.6兆円。

 しかし、もし、何らかの対策が取られ、進学率が一般家庭の子供たちと同じになれば、合計所得は25.5兆円に増えるそうです。つまり、対策を取らなかった場合の経済損失は2.9兆円。さらに、所得が低ければ、納める税金ももちろん減ります。税と社会保険料の個人負担額から、医療費や生活保護費などの給付額を差し引いた国の「純負担額」は、対策を何も取らなかった場合、1.1兆円の負担増です。

 これは、15才のみを限定に行なわれた研究ですから、15才に限らなければ、損失額はこの何十倍にも膨れ上がるわけです。。。

 「頑張れば報われる社会であるべきだ」。日本財団の分析結果をうけて、ある専門家がテレビでコメントしていましたが、同じ番組内で、お金がないという理由で子供たちが将来を諦めなくて済むチャンスを、とボランティアの講師が無料の塾を開放していることも報じられていました。私の兄もそういう講師の一人なのは喜ばしいことではありますが、やはり、根本的におかしい。子供の貧困は、こうした慈善事業でどうにかするものではないはずです。日本財団が試算を出し公表したのも、子供の貧困を個人の責任だと放置すれば、国が大きな経済損失を被ることを広く警告したかったのではないでしょうか。

※子供の貧困2.9兆円の経済損失 15歳だけで、日本財団推計
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03H1O_T01C15A2000000/

■安倍政権が海外にばら撒いたカネはなんと30兆円?? 他方、国内の貧しい子供のためにと、発案したのは「子供の未来応援基金」。寄せられた寄付金はたったの300万円!?

 日本財団は子供の貧困対策について「慈善事業ではなく経済対策として捉え、官民で取り組むべきだ」と指摘しました。これは、今年10月、安倍総理も発起人の一人となり、子供の貧困をなくすために設立した「子供の未来応援基金」に対する批判です。当然ですよね。

 まったく。。。。海外でいい顔をするために30兆円もばらまき続ける一方で、なぜ、日本国内の貧しい子供たちに手を差し伸べず、社会保障費も削るのか。安保法の裏では、ブラック社会を合法化するような改正労働者派遣法が成立。このまま行けば、「経済徴兵制」は着々と若者の人生設計の中に、選択肢の一つとして組み込まれることになります。

 しかも、安倍総理が直接呼びかけたこの「子供の未来応援基金」。2ヶ月余りでたった300万円の寄付しか集まっていないと先日、報じられたばかり。子供の貧困は慈善事業で対策すべきことではなく国が責任を持って取り組むべき課題だろう!という声の表れなのかもしれませんが、あまりにも、子供たちがが蔑ろにされていると感じられてなりません。

 2016年度に始まるNP0法人などの助成事業費には、億単位のお金が必要だといいます。経済対策の蚊帳の外に置かれた、子供の貧困問題。待ったなしの対策が求められる子供への支援と必要な事業費を、安倍総理は今後、どう捻出するのでしょう。別の社会保障費を削って財源を確保する、ともいいかねない。。。私たち大人は、本気で怒って、この弱者切り捨てが横行する安倍政権の暴走を、本気で止めなければいけません。

※子ども貧困基金、寄付低調 首相呼び掛けも大口なし
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015120501001540.html

 IWJではこれまで、安倍政権が押し進めてきた非正規雇用の拡大やアベノミクス政策の?について、専門家や国会議員に取材し、話をうかがってきました。2010年にはすでに「経済徴兵制」に目をつけ、米国の貧困問題と徴兵制の関係に詳しいジャーナリストの堤未果氏に、岩上さんがインタビューをしています。また、先月11月には、非正規で働く女性たちが職場に復帰できない現状を訴える記者会見を取材、記事にまとめました。ぜひ下記のラインアップをご覧ください!

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・2015/11/25 企業側は産休を「取らせたくない」? なぜ非正規で働く女性たちは産休すら取得できないのか!?
~「マタハラNet」が記者会見で法の改正を要望!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276248

・【安保法制国会ハイライト】正社員として採用されたが若者が、本人の意に反して実習生として2年間自衛隊員勤務!? 山本太郎議員が再び経済的徴兵制に切り込む!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/259972

・2015/06/26 “ブラック社会”の合法化に王手!? 破壊される「労働者保護」の“戦後レジーム”
世界的な派遣大国、長時間労働国・日本の未来を問う――吉良よし子議員、笹山尚人弁護士に岩上安身が訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250646

・【IWJブログ・特別寄稿】3年でクビ!? 正社員ゼロに!? 密かに進む労働者派遣法改正の策動を突く(中西基弁護士・非正規労働者の権利実現全国会議事務局)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/135006

・2010/05/20 【米国で進む経済徴兵制】戦費調達のために「貧困」創出か ~堤未果氏が指摘「米国では学費肩代わりの入隊急増」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/11590
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…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.8 Tue.**

【Ch4】12:30~「全国空襲連院内集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「全国空襲被害者連絡協議会」主催の院内集会。中山武敏氏(全国空襲連共同代表)、超党派国会議員、他が参加予定。

【Ch5】13:00~「院内集会『冤罪を生む刑事訴訟法の改悪を許さない』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「日本の司法を正す会」主催の院内集会。今井恭平氏(ジャーナリスト)、郷原信郎氏(弁護士)、桜井昌司氏 (布川事件冤罪被害者)、鈴木宗男氏(新党大地代表)らが登壇予定。司会は青木理氏(ジャーナリスト)。

【IWJ_OSAKA1】14:00~「橋下徹大阪市長 定例会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※橋下徹大阪市長による定例会見を中継します。

【Ch6】14:00~「海上保安庁交渉後の報告集会@参議院議員会館」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」主催の海上保安庁交渉後の報告集会を中継予定です。

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集3・会員限定再配信】17:00~「世界は『多極化』に向かうのか?「従米」をやめられない日本経済の実態を診断する~岩上安身による田中宇氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245513
※2015年5月14日、「多極化」をキーワードに、国際政治と経済の行方を分析する田中宇氏に、岩上安身がお話をうかがいました。その模様を会員限定で再配信します。

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~~会員限定配信の視聴方法~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

【IWJ_AICHI1】18:00 ~「2015.12.8 不戦のつどい 講演『福沢諭吉の正体 アジア蔑視と侵略戦争で果たした役割 ~日本の近現代史を問い直そう~』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※「2015.12.8 不戦のつどい実行委員会」主催。講師は名古屋大学名誉教授の安川寿之輔氏、『美味しんぼ』作者の雁屋哲氏、帯広畜産大学教授の杉田聡氏ら。
※会場の電波状況によっては、録画での収録となることもございます。予めご了承ください。

【録画配信・IWJ_OKAYAMA1】19:00~「田原牧さん講演会『中東におけるイスラム社会とテロ(IS)、そして安全保障関連法の成立と集団的自衛権が私たちに迫る課題』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※2015年12月6日に行われた、田原牧さん講演会を録画配信します。「公益社団法人 岡山部落解放研究所」の主催で行われました。

【シリーズ特集27 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】19:00~「『日本には米軍の手下として働いてもらう』専門家が米国の狙いを語る ~9条の会・学習会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/105439
※2013年10月6日に行われた、九条の会学習会の模様を再配信。沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛氏、一橋大学名誉教授の渡辺治氏らが登壇しました。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.9 Wed.**

【Ch未定】13:00~「12.9『検証TPP ― 全国フォーラム』」
※「STOP TPP!!市民アクション」主催の『検証TPP ― 全国フォーラム』を中継予定。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch1】16:30~「岩上安身による民主党 長妻昭代表代行インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※民主党 長妻昭代表代行に岩上安身がインタビューします。

【会員・サポーター限定配信】20:00~「第45回 69(ロック)の会 ~IWJ NIGHT~」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらからご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/

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以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

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(前半の続き)…

 ここからは、先日のガイドで「♪ホントのことを知りたーくーてー嘘っぱちのまま旅にー出ーるー」と挨拶した、IWJの新人でありながらベテランのライター葦澤美也子さんに、岩上さんが予定している長妻昭民主党代表代行のインタビュー告知をお願いします!

■GPIFリスク問題がついに現実に!? 12月9日(水)岩上さんが長妻昭民主党代表代行へのインタビュー!

 おはようございます! 葦澤美也子です。

 今年はじめに話題になった「GPIFリスク問題」、皆さん覚えていますか?

 GPIFとは「年金積立金管理運用独立行政法人」、世界最大規模の年金基金です。日本の年金もここで運用されているわけですが、年金積立金の株での運用率が、国民に説明なく引き上げられていたのが去年秋。12月に長妻昭議員が提出した質問主意書への政府答弁書が1月9日に公表され、「年金積立金の想定される損失額は26.2兆円にのぼるとされる」との回答が示されたことで、その損失の責任は誰が追うのか?と話題になりました。

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・2015/01/29 「リーマン並の株価下落で年金資金26兆円消失」の衝撃 民主・長妻代表代行がGPIFリスク問題で政府を追及 ~損失のツケは国民へ!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228600
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 その懸念がついに現実に近づいているのでしょうか。GPIFが、2015年度第2四半期(7-9月)の運用で過去最悪の成績を記録したことが、最近ニュースになりました。

※公的年金、運用損7.8兆円 四半期で最悪、比率増やした株が低調(朝日新聞デジタル)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12094504.html?rm=150

(ちなみに、朝日新聞の11月30日の第一報では「年金積立金7.9兆円の運用損世界株安影響、過去最悪」とされています。正確には7兆8899億円の運用損。およそで言えば7.9兆円のほうが近いのに、少しでも小さく見せたいのかと勘ぐってしまいました)

 菅官房長官は、11月30日の会見で「GPIFの運用について、年金運用は長期的な観点が重要であり、短期的には損失が生じることもあるが、年金財政に必要な積立金を下回るリスクは少なくなった」と述べているとのことです。

※年金界のクジラGPIF、過去最悪の運用成績でもリスク資産投資 (2)(Bloomberg.co.jp)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYMZ1B6JTSEO01.html

 経済にうとい私には正直ピンとこないのですが、日本でもアベノミクスの限界が見え、中東に端を発する世界情勢も不透明な昨今。積立金が減ることはあっても、順調に増えるとはとても思えません。株の運用である以上、景気が悪くなれば多額の損失が出ることは避けられないのではないでしょうか。大丈夫か?私たちの年金!私たちの老後!! 教えて詳しい人!!!

 ということで、今回行われるインタビューでは、かつて「ミスター年金」と呼ばれ、民主党鳩山内閣時代の厚生労働大臣でもあった長妻議員へ、岩上さんが「GPIFリスク問題」の現状と今後の見通し、民主党の見解について鋭く切り込む予定です! ご期待ください!!

 次は、最近、目のアレルギーに悩まされ、赤い目が痒そうでたまらない原佑介記者が登場です。目の病は、薬局で売ってる「ホウ酸」で洗うのがおすすめですぞ。さて、珍しくイライラしてる原記者からは、昨日、突然、開かれた民主党と維新の党首会談の記事について紹介します。

■民主・維新が統一会派結成へ! 維新・松野代表、野党結集を改めて呼びかけるも「共産党とは政策があまりにも違うので、政策協定は難しい」

 そろそろイライラしてきました。安倍政権に対峙できる「野党再編」の道は果てしなく険しそうです。

 民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は2015年12月7日、国会内で党首会談を行い、統一会派の結成に向け、双方ともに党内手続きを進めることで合意しました。

 IWJは会談後に行われた維新・松野代表の記者会見を取材。松野氏は「第一歩だがようやくここまできた」と手応えを示しました。しかし、さらなる野党再編の必要性を訴えながらも、この日も共産党との連携は明確に否定しました。

 「一強多弱の状況で緊張感ある国会を作るためには、野党がバラバラでは太刀打ちできない。これまで失敗を繰り返しているが、合意書は、『政策理念を共有する野党勢力の結集を目指す』としている。民主と維新を皮切りにその他の野党勢力の結集を呼びかける」

 野党がバラバラでは太刀打ちできない、というのは正論です。そこで、急遽現場に飛び出したIWJの浅野百衣(もえ)記者が、共産党との連携の可能性について、改めて松野氏の考えを確認してみました。

 松野氏は、「共産党とは政策があまりにも違うので、政策協定は難しいと思う」と即答。「政策が違いすぎる。政策を考えた時に難しいのではないかと思う」と拒絶しました・・。

 松野氏は「過去をどうこうだ言ってもしかたがない。安倍内閣の暴走を止めることにどれが有利で不利かで考えていくべきだ」とも述べました。まさにその通り。だとしたら、安倍政権の暴走を止められるなら、誰とでも組むべきだろう、という声が出てきておかしくないはずですが、共産党だけは認めない、ということです。

 しかし、共産党は今や野党第二党。民主、共産以外の主な野党の支持率は軒並み1%未満…。共産党抜きの「野党再編」がどれだけ安倍政権と対峙するうえで有効なのか、激しく疑問です。

 松野氏の会見は、昨日、記事化しました。民主・維新の、安保関連法に対する「煮え切らない」姿勢にも触れています。必見です!

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・民主・維新が統一会派へ 松野氏「政治に好き嫌いの感情を持ち込むべきではない」としつつ、共産党を「あまりに違う」と拒絶! 安保法も「少なくとも違憲の部分を廃止する」と曖昧
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277791
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 岩上さんからの「行ってこーい」という突然の指示に3分で事務所を飛び出し、維新の松野代表に直撃質問した浅野記者もおつかれさまでした!

 ではここで、入社数日で「アメリカへ飛べ!」とIWJ史上前代未聞のオーダーを受け、カメラ4台を持って渡米し取材を敢行した、山本愛穂(まなほ)記者から重大な報告です!

■岩上さんの代打で横浜国立大学大学院環境情報研究院土壌生態学研究室教授へインタビュー!?

 おはようございます。山本愛穂です。

 昨日の「島ぐるみ会議」特設ページ開設のお知らせに続き、本日は12月11日(金)収録、金子信博(カネコノブヒロ)・横浜国立大学大学院環境情報研究院土壌生態学研究室教授への代打インタビューについて告知させていただきます。

 連日の日刊ガイドでもお伝えしているように、先週より代表の岩上さんが極度の過労で倒れ、療養せざるをえない事態となりました。結果的に肝膿腫ではなかったことが判明したのは不幸中の幸いとなりましたが、現在も夜になると微熱が続き、他の検査の結果待ちの状態にあります。

 岩上さんとしても、体調が回復せず、いくつかのインタビューを延期せざるを得なかったことは大変もどかしいのではないかと思います。

 岩上さんによる、各界の第一線でご活躍されている方々へのインタビューは、大手メディアが拾い上げない現場での中継と並ぶ、IWJの見どころのひとつだからです。

 そんな重要コンテンツにもかかわらず、大変恐縮ですが、12月11日(金)の「金子信博教授へのインタビュー」は、私、山本が急遽インタビュアー代役を務めさせていただくこととなりました。

 日刊ガイドでは本日より数日間、金子教授が研究されている”不耕起農法”の概要と、本来元気であれば岩上さんがどうしてもインタビューしたかったと話しているテーマ、TPPに関連する日本の農業の未来と、”不耕起農法”の関係性や可能性とその展望について、実はここ1年半ほど農業を主業としている私個人の経験をほんの少し交えながら、ご紹介させていただきます。

 ところで、突然ですが、皆さんは”不耕起農法”をご存知でしょうか。

 農業や家庭菜園をやったことがある方にはイメージしやすいと思うのですが、基本的に植物や作物をつくろうとするとき、まず行うのは土づくりです。プランターに買ってきた腐葉土を詰め込む場合は別ですが、更地の畑が自動的にふかふかで養分たっぷりになることはありません。

 雨が降り、日が当たれば地面には何種類もの雑草が生えてきます。雑草は根を張り、結果、土壌は固くなります。農繁期の春先は、まずこういった”耕されていない”畑を、昔ならばスキやクワで、現代は大型トラクターで起こし、殺菌し、肥料を混ぜ込むところからスタートします。

 では、”不耕起農法”=”耕さない農業”とは、いったいどういったものなのでしょうか。

 今回インタビューをさせていただく金子信博教授は、”不耕起農法”について、主に生物多様性の観点から研究されています。子供のころ、「ミミズがいる土はいい土だよ」、と両親や家族から教わった覚えのある方もいらっしゃるのではないかと思います。(私もその一人です)。

 しかし、ミミズを始め、本来土の中にいる生き物や菌類は、除草剤や他農薬を使うことで、除去されてしまいます。

 金子教授の農法は、「実は菌類も生き物も、土の中の生態系が多様であるほど、農作物にもプラスになり、収穫量も農薬を使用したものに劣らなくなるのではないか」という問題提起に基づいています。さらに、除草剤を使用しないことに加え、根をはった雑草などを”掘り起こさずそのまま、固い土に作物を植える”ことで、水害による土壌流出を防ぐ利点もあるとされています。

 このような農法が可能であれば、除草剤を使用せず、草取りや土を耕す手間やコストをかけずに、安全な農作物をつくることが可能になります。

 インタビューでは、金子教授の研究室でお話をうかがうことに加え、大学構内の実験場で、実際に”不耕起農法”の畑を見せていただくことになっています。視聴者の皆さまに分かりやすい様、しっかり撮影しながら、詳細についてインタビューしてきます。

 では、”不耕起農法”は、TPPをはじめとする現在の日本の農業をとりまく変動のなかで、どのような役割や展望を担うものとなるでしょうか。

 長くなりましたので、本日はここまで。次回は、岩上さんの「インタビューしたかった!」話を軸に、お話しさせていただきます。

 それでは、皆さま、よろしくお願いいたします。

■「饗宴VI」は12月20日! 現在、協賛広告主を募集しています!!!

 12月20日の予定は空けていただきましたか!?

 例年より開演時間が前倒しになった、気合い十分の「饗宴VI」までカウントダウンとなりました。スタッフも全員、普段の仕事をしながら、饗宴の準備に追われ、おおわらわな毎日です!

 さて、毎年、会場で配布する「饗宴」のパンフレットには協賛広告という形で広告枠を設けています。個人経営のお店の宣伝や、IWJへの応援メッセージなど、「広告」と言ってもスタイルは自由。先日から募集が始まりましたのでお知らせします。ぜひ、お申し込みをお願いいたします!

 パンフレットに掲載されると言っても「想像がつかない」と思われる方も多いと思います。昨年のパンフレットに掲載された協賛広告はこちらのページでご覧になれますので、ぜひ参考にしてください!(このページは昨年のものなので、ご注意を!)

※協賛広告の例
http://iwj.co.jp/feature/symposion5/sponsored

 会場で配布されるパンフレットは約350部ほど。また、広告を出していただける個人、事業主の方には、パンフレットのほか、IWJのホームページでも企業名、または個人名を掲載させていただきます。

 それだけではなく、超お得情報が!!!

 協賛広告を出していただいた方には、当日の『饗宴VI』のシンポジウムとパーティへ無料ご招待!!!さらに、さらに、饗宴の様子を収録したDVDを後日プレゼントでお届けします! めちゃめちゃお得な協賛広告へのお申し込みをお待ちしております!

◆協賛広告申し込みフォーム
http://bit.ly/1OdEOfQ

 協賛金は、一口30,000円より承っております。サイズは一口で、名刺ほどのサイズとなり、額に比例して大きくなります。個人の方は、ニックネームや匿名でPRや激励メッセージをいただくことも可能です。

 ご協賛の詳細につきましては、下記のフォームまでご連絡ください! スタッフより追ってご連絡させていただきます。

 実は、協賛広告が集まらないと、饗宴は、間違いなく赤字になります。入場料だけで全経費を賄おうとすると、入場料を2倍くらいにしないといけなくなるからです。しかし、それでは多くの方が見にこれなくなってしまいます。

 ぜひ! IWJを応援してくださる方! 饗宴のような企画が日本に必要だ!と共感賛同してくださる方々!協賛のほど、よろしくお願いします!

■『前夜』増補改訂版、まもなく発売!

 岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士による鼎談を収録した『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』の増補改訂版がまもなく発売を開始します!

 日本国憲法と自民党改憲草案を逐条で比較し、徹底的に検討を加えたこの一冊。増補改訂版ではさらに、10月27日に行なった緊急再鼎談の模様を収録。50個以上の注釈を追加しました。

 こちらの編集作業、ほんとーに大変でした。出版社と約束した締め切り日には、岩上さんとIWJスタッフ数名で徹夜し、朝方まで作業。原稿を大幅に加筆、リライトするとともに、校正も目を皿のようにして徹底的に行いました。

 こうした努力の甲斐もあって、追加収録した部分は、かなり読み応えのあるテキストに仕上がったと思います。安保法制の「可決・成立」を受けての市民運動の総括から、来年夏の参院選に向けての運動の展開の仕方、野党連携に関する分析、そして本題である「明文改憲」の危険性について、みっちりと論じています。

 安倍総理が来年夏の参院選で「明文改憲」を公約に掲げると明言し、さらには「緊急事態条項」の創設から着手すると発言した今こそ、この『前夜』が読まれるべき時であると確信しています。

 こちらの『前夜』増補改訂版は、12月9日(水)の「69(ロック)の会」にご参加いただいた方には、岩上さん、澤藤弁護士、梓澤弁護士3人のサインをお入れして販売いたします。また、IWJのサイトでは予約受け付けがスタートしていますので、どうぞふるってお申し込みください!

※『前夜・増補改訂版』予約フォーム
http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に、IWJのWebサイトを抜本的に改善し、利用しやすくするためのWebスタッフ、そして事務スタッフは大募集中です! 饗宴に向け、ますます忙しくなってきます!

 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています! IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はあります。ご応募をお待ちしています!

・スタッフ募集詳細はこちらです!
http://bit.ly/1ALJypQ

■今日はTHE BEATLESのジョン・レノンが射殺された日 ”WAR IS OVER!IF YOU WANT IT”

 さて、最後のわとはぷも、ぎぎまきではなく、国会前での安保法反対運動真っ盛りだった夏にIWJのメンバーに加わった、城石裕幸記者に登場していただきます。プロのカメラマンでもある城石記者は、実は、城石エマ記者のお父さん。ポテンシャルの高すぎる親子に支えられている毎日のIWJですが、今日の〆は、城石パパにお任せします!

 初めまして。8月からIWJで主に中継などをしている城石裕幸と申します。

 ”WAR IS OVER!IF YOU WANT IT”

 国会前で、各地のデモで、今年やけに目にする機会が多くなってしまったこのフレーズは、もちろんジョンとヨーコが世界各地にメッセージを掲げたアクションとしてつとに有名ですが、そのジョン・レノン(John
Lennon)がニューヨークのセントラル・パーク西側、マンハッタンのアッパー・ウェスト・サイドにある自宅「ダコタ・ハウス」の玄関前でマーク・チャップマンに射殺されたのが1980年12月8日でした。

 ニューミュージック全盛の当時、中学生だった私には「ほとんどクラッシックに近い、とっくの昔に終わったバンドの人」という罰当たりな認識しかありませんでした。大人になって洋楽を聴くようになっても「ビートルズとか、ジョンレノンとか、生ぬるいクラッシックロック」という、それこそファンに撃たれそうな認識でいた私のiPhoneにはちゃっかり「
Working Class Hero-The Definitive Lennon」が入っています。ジョンが亡くなった41歳を少し過ぎた頃からなぜか好きになり、一時期はこればかり聴いていました。今も聴きながらこの文章を書いています。

 でも今年、まさかここまで至るところでジョンの存在を意識させられるようになるとは思ってもいませんでした。「Imagine」が、「Happy Xmas(War is Over)」が、やたらと胸に響く年の瀬です。

 そんな私の宝物はTwitterでオノ・ヨーコさんをフォローした時に届いたダイレクトメールです。(でもこのアカウント、本物かどうか、少し不安です。)

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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