日刊IWJガイド 2015.5.6日号~No.966号~「記者の“ペン”を縛った新聞紙法の公タイトル:記者の“ペン”を縛った新聞紙法の公布から106年。今や自粛が行き届き「新聞紙法」さえ必要ない? 仕事は誇りを持ってしよう!」


■■■ 日刊IWJガイド 2015.5.6日号~No.966号~ 「記者の“ペン”を縛った新聞紙法の公タイトル:記者の“ペン”を縛った新聞紙法の公布から106年。今や自粛が行き届き「新聞紙法」さえ必要ない? 仕事は誇りを持ってしよう!」■■■
(2015.5.6 14時00分)

おはようございます。IWJの原です。

元外交官の宮家邦彦さんという方がTBSの「報道特集」で、安保法制に関して「自衛隊員が絶対に死んではいけないというのは違和感がある」と、聞いているこちらが「違和感たっぷり」になる発言をしていたことがtwitter上で話題になっていました。

https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/595283916468015104

「自衛隊員はお国のために死ぬことがあっても致し方がない」という人命軽視の意識や、「戦争があっても死ぬのは自衛隊員であって間違っても元外務官僚の自分ではない」という特権意識丸出し、人の生き死にも他人ごとで無責任さがあからさまな発言ですが、そもそも「自衛隊員を1人も死なせない」という前提で作戦を立てるのが筋ではないかと思います。

そうした真剣さも能力もない人間が、米国の戦争のコマとして日本の若者を戦場に送り込む「集団的自衛権行使」や「新・日米ガイドライン」に賛成し、さらに、若き自衛官が死んでも構わないと言っているのだと思うと、身の毛もよだつ思いです。

■「アメリカとは『制度』の名前」西谷修・立教大学大学院特任教授インタビュー再配信

本日は午後1時より、4月27日に行った「岩上安身による西谷修・立教大学大学院特任教授インタビュー」を再配信します。「戦争」について、西谷さんは次のように述べました。

「個人は敵を選べません。国が『これは敵だ』と言えば、それが自分の敵になる。個人は、その枠組みの中でしか動けなくなります。動員という言葉がありますが、個人は動員されるのです」

宮家さんの発言とも合致する指摘だと思います。自衛隊は今後、「新・日米ガイドライン」に沿うように、米軍の戦争の下請けとして「動員」されてゆくのでしょう。

では、日本の若者を、勝手気ままに動員してゆこうとする元請けの親方・米国とはどんな国なんでしょうか?

米国の文化やスポーツは毎日お馴染みなので、米国とはどんな国なのか、僕だけでなく、みんな、わかっているような気になっています。が、本当にわかっているんでしょうか?

西谷さんは「アメリカとは『制度』の名前」だと説きます。

米国式の新自由主義を世界中に拡大し、それを拒むものを「テロリスト」と認定して攻撃する。こうした思想や暴力的な収奪のスタイルは、そもそも建国の当初から一貫していると言うのです。

人が先に住んでいる土地にのこのこと乗り込んで、先住民であるインディアンを殺戮し、駆逐し、土地を奪い、「ここは自由の土地だ」と宣言する…米国は、そんな建国当時のやり方を今も世界中で展開している、と西谷さんは指摘します。

一例を挙げると、岩上さんがツィートしていましたが、開拓当時の米国で、インディアンを追い払い、土地を我が物にする者を「ランドグラバー」と言い、今、ウクライナでモンサントなどのグローバル企業が土地を買い占めているのを、「ランドクラビング」と言うのだそうです。まったく同じ言葉なんですね。

https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/594925809523003392 

そうやって土地や資源や富を収奪していくには、圧倒的な軍事力が必要になります。つまり、今後はその作業の一部を自衛隊が一担するということになります。自衛隊員たちは、自分たちが何のために使われているのか、全然、わからないままでしょう。前出の元外務官僚の宮家さんの発言、なおさら酷い話ですね。何も知らないままに死ね、と言っているわけですから。

自発的に隷従する者が、上に立つ者を支えるというこの構造は、国でも組織でも見られますが、第二次世界大戦後の世界秩序の中ではアメリカが頂点でした。しかし中国が台頭し、潮目が変わりつつあるとも思われます。日本だけが、世界の潮流から取り残され、米国に利用され続けていくのでしょうか。

Uターンラッシュの渋滞に巻き込まれ、にっちもさっちもいかなくなっている方なども多いかと思います。インタビューはスマフォでも観られますので、耳だけでも西谷さんのご見解をご視聴ください。

■安倍総理、ウクライナ訪問へ…欧米と足並みそろえ、ロシアの式典には欠席

安倍総理が6月にウクライナを訪問し、ポロシェンコ大統領と首脳会談を行うことで調整中だそうです。

実現すれば、日本の総理大臣として初めてのウクライナ訪問になります。先日、訪米した際のオバマ大統領との首脳会談では、引き続き日米でウクライナの改革努力を支援していく方向で一致したということですので、さっそく米国に追従する動きを見せようということなのでしょうか。ロシアとの外交関係を改善し、北方領土問題を解決するのは、限りなく遠のいてしまったような気がしてなりません。

一方で安倍総理は、5月9日にモスクワで開かれる、旧ソ連の対ドイツ戦勝70年記念行事(軍事パレード)を欠席する方針を表明しています。

10年前の記念行事は、戦勝国と敗戦国の米仏独伊日など56カ国・国際機関の首脳級が行事に参加し、和解を演出しましたが、今回はウクライナ危機の影響で、参加国は旧ソ連諸国やグルジアの分離独立地域を除けば、首脳級がパレードを観閲する外国は旧共産圏など、わずか13カ国のみだそうです。

日本も欧米に便乗し、欠席する一方で、ドイツは柔軟な姿勢を見せています。メルケル首相もパレードは欠席する予定ですが、翌10日には訪露し、プーチン大統領とともに無名戦士の墓に献花する予定だといいます。

対内的にはロシアを「悪玉」として扱っていますが、やはりウクライナ危機の高まりへの懸念があるのでしょうか。メルケル首相、裏ではしっかりと“外交”をしている印象を受けます。

複雑なロシア、ウクライナ情勢ですが、明日5月7日、『プーチンはアジアをめざす』の著者で、ロシアの専門家の下斗米伸夫・法政大学法学部教授に、岩上さんがインタビューします。

「アジア重視外交」こそがプーチン外交の核心であると見る下斗米さんは、プーチンはロシアを「アジアの国」に変えようとしている、と分析しています。ロシアは欧州とアジアにまたがる大国であり、欧州的な要素とアジア的な要素を兼ね備えていますが、関係が悪化した西欧に期待せず、東方を向いていこうとしている、ということです。東方には、資源地帯があり、経済超大国・中国が存在します。

2012年に大統領にカムバックしたプーチンは、すぐさま極東・シベリアをめぐる経済開発や、安全保障面での東方重視政策を開始。その後も「ユーラシア連合」の構想や、中国との間で、天然ガスパイプラインの建設の契約を結ぶなど、次々と重要政策を打ち出しています。

世界最大の資源国であるロシア。工業生産品の国際競争力は乏しいけれども、石油も天然ガスも豊富です。そして眠れる資源の大半は東方部にあります。

他方、2005年に、北米を超えて世界最大の石油消費地帯となったアジア太平洋地域では、慢性的なエネルギー不足が生じています。ロシアのシベリアの資源と、日本や中国や韓国など、大工業国がひしめく東アジア。下斗米さんは、ここにロシアにとっての商機が存在する、と指摘します。

岩上さんの持論をお借りすれば、日本もロシアとパイプラインを結んでガスを買えば割安ですし、中国主導の「AIIB」や「シルクロード経済圏構想」に絡めれば市場が広がることは疑いようがありません。ところが、安倍政権は米国への従属にのめり込むあまりに、日本列島のすぐ隣に位置する中国、ロシアの存在を軽ろんじた極端な外交姿勢に転じています。

ウクライナとロシアが今、直接、軍事的対決をしているわけでありません。ですが、ウクライナ東部のロシア系住民に支持されている親ロシア派勢力と内戦中のキエフ政権に、日本政府は、思いっきり援助するわけですから、ロシアとの関係が冷え込むのは当然です。

これまで、首相が一度も訪問したことのない国、それくらい縁遠かった国・ウクライナに、日本は2500億円も援助しています。これは国別で世界一。そしてウクライナ政府は、ロシアへ天然ガスの支払いすら滞らせているのに、EU11ヶ国から最新鋭の武器などを購入しています。なんのことはない、日本は最大のカモにされているわけです。

EUはウクライナでの軍事的緊張の高まりで軍事産業が潤い、米国はけしかけるだけけしかけて、ろくに金も出していないし、兵員も出していない。ウクライナは国を分断され、経済もメチャクチャになり、ロシアも経済制裁を食らい、ルーブルが暴落。そのロシアと日本の関係は壊され、痛い目ばかり見ているわけです。

今年はプーチン大統領が来日するとも言われていますが、果たして実現するでしょうか。北方領土問題の解決は、はるか彼方に遠のいたのではないでしょうか。

米国に過剰な追従をせず、ロシアとは日本の国益を重視した関係を構築できればいいのではないかと思います。隣人なんですから。もちろん、もうひとつのお隣の大国・中国ともです。日本列島まるごと、極東以外の地域へ引っ越しできるわけではないですから。

米国にひたすら従属し、彼らの戦略のコマとしていわれるがままに金を出したり、自衛隊を出したりするのは、やめてもらいたいものです。ウクライナをめぐってロシアと不要な対立などしないでいただければと思います。

5月7日の下斗米さんのインタビューをお見逃しなく。

(後半へ続く)・・・

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.5.6 Wed.**

【再配信・Ch1】13:00~「岩上安身による西谷修・立教大学大学院特任教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243795
※2015年4月27日に行われた「岩上安身による西谷修・立教大学大学院特任教授インタビュー」を再配信します。
インタビューの模様を、再配信に合わせて実況ツイートします。13時からは、Twitterアカウント @IWJ_ch1 にご注目下さい!

【IWJ_OSAKA1】14:00~「秘密保護法廃止!ロックアクション集会&サウンドデモ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※新町北公園から行なわれる、秘密保護法廃止を訴えるロックアクション集会とサウンドデモを中継。デモは難波元町公園まで行なわれる予定。

【再配信・Ch4】14:00~「過去の歴史の清算をしないまま、次の戦争の準備に向かうのか~安倍首相訪米前緊急シンポジウム『慰安婦』問題、解決は可能だ!!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243437
※2015年4月23日に行われた、「安倍首相訪米前 緊急シンポジウム『慰安婦』問題、解決は可能だ!!」の模様を再配信します。
登壇者は、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の梁澄子(ヤン・チンジャ)氏、日本軍「慰安婦」サバイバーの金福童(キム・ボクトン)氏、韓国挺身隊問題対策協議会代表の尹美香(ユン・ミヒャン)氏、東京大学名誉教授で「女性のためのアジア平和国民基金」元専務理事の和田春樹氏の4名。

【IWJ_AOMORI1】15:00~「青森県知事選立候補者『進めドクター大竹の会』青森市事務所開き」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
※青森県知事選立候補者の大竹進氏の事務所開きの模様を中継予定。

【オデッサの悲劇から一年・特別再配信シリーズ・Ch1】17:00~「『諸悪の根源はユダヤ人!?』氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身による赤尾光春氏へのインタビュー第2夜」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/134351
※2014年3月23日(日)に行われた、「岩上安身による赤尾光春氏へのインタビュー第2夜」を再配信します。
赤尾光春氏へのインタビュー第2夜では、19世紀から20世紀にかけてのユダヤ人の歴史が語られ、ユダヤ人に対する歪んだイメージが氾濫することになった背景が明らかにされました。

【再配信・Ch5】18:30~「『憲法とは「国民的記憶」』 水島朝穂氏、改憲限界論を展開 ~『立憲フォーラム』 第6回勉強会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86013
※2013年6月20日に行われた、「『立憲フォーラム』 第6回勉強会」を再配信します。
水島教授は、「この国は、他国の憲法改正の頻度、回数ばかりをあげ、まるで憲法ならなんでも変えられると思っているようだ。(議員の)3分の2の賛成をとっても、変えられない条文がある。それが改憲の限界だ」と述べ、「憲法改正の限界論」について言及しました。

【ロックの会・IWJ NIGHT告知再配信シリーズ2・Ch1】20:00~「『内部被曝の影響は、これから出てくる』放射線治療の第一人者が語る、被曝問題の隠された真実 ~岩上安身による西尾正道氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233698
※2015年2月19日に行われた、「岩上安身による西尾正道氏インタビュー」を再配信します。
「内部被曝による健康被害は、これから出てくる」と語る西尾氏に、内部被曝が人体にもたらす影響について、岩上安身がお話をうかがいました。

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・・・(前半の続き)

■「ロックの会・IWJ NIGHT」のお知らせ!

5月9日、「ロックの会」開催します! 41回目の開催となる今回は「IWJ NIGHT」で、「覇権を拡大する中国との付き合い方」「保健医療問題を中心としたTPP問題」「沖縄の基地問題と安全保障」の3テーマを扱います。

「覇権を拡大する中国」についてお話いただくのは、ソフトブレーン株式会社の創業者で、現在は経営コンサルタントや評論家として活躍中の宋文洲さん。主にアジアインフラ投資銀行「AIIB」やユーラシア大陸を結ぶ「シルクロード経済圏構想」の秘めた可能性についてうかがいます。

「TPP問題」でご登壇いただくのは、「TPPを慎重に考える会」や「TPP違憲訴訟」を率いる山田正彦元農水大臣と、北海道がんセンター名誉院長で、内部被曝問題や農薬の健康被害の問題にも詳しい西尾正道さん。国民皆保険制度で守られている日本では想像もつかないような米国のシビアな医療保険制度の問題点や、ネオニコチノイドなどの農薬の危険性についてうかがう予定です。

「沖縄の基地問題と安全保障」でお話いただくのは、沖縄3区選出で、生活の党と山本太郎となかまたち所属の玉城デニー衆議院議員。沖縄の民意に目を向けず、「粛々」と工事を強行しようとする安倍政権に見切りをつけ、米国に「辺野古NO」の直談判をしようとする沖縄の考えをうかがいます。

スペシャルゲストには、「明日戦争がはじまる」という詩をTwitterにアップし、たちまち脚光を浴びた詩人・宮尾節子さんをお招きしています。

岩上さんがリツイートし、瞬く間に話題となり、大きな反響を呼びました。IWJでは宮尾さんにこの詩について寄稿をお願いし、現在第3回まで連載していただいていますが、その宮尾さんが、今回のロックの会で詩の朗読をしてくださることになりました!

※【IWJブログ・特別寄稿】「明日戦争がはじまる」の作者です。こんにちは。(第1回) 詩人・宮尾節子
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208868 

※【IWJブログ・特別寄稿】「明日戦争がはじまる」の作者です。こんにちは。(第2回) 詩人・宮尾節子
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/230879 

※【IWJブログ:特別寄稿】「明日戦争がはじまる」の作者です。こんにちは。(第3回) 詩人・宮尾節子
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/235675

宮尾さんの詩の朗読の伴奏をしてくださるのは、田中一夫さん。田中さんのプロフィールをご紹介します。

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1988年よりトルコの民族音楽演奏グループ「ASYA(アッシア)」を主宰しトルコの民謡を中心とした演奏を行う。詩人,舞踏家,彫刻家,画家等いろいろなジャンルのアーティストとのコラボレーションを展開。
2001年「ROSSA(ロッサ)」を結成しライブハウス等で演奏活動を行っている。
今回使用する楽器「ラバーブ」は、アフガニスタンの民族楽器で25年前にパキスタンのペシャワールで入手。当時はアフガニスタンには入国できず数百万人規模でアフガニスタンからパキスタンへの難民が入国されており、戦禍を逃れた楽器であった。多くの共鳴弦が張ってあり大変深みのある音色を持つ楽器である。

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遠くアフガニスタンの戦禍を思い、中東の混乱に想いを馳せ、ウクライナで避難を余儀なくされている人々を思う。そんな場所へ、自衛官を行かせて、何の恨みもない人たちと戦い、死んでこい、という連中に、「ノー」を突きつけたいと思います。

ロックの会の開催に合わせ、本日は「ロックの会・IWJ NIGHT告知再配信シリーズ2」と題し、「『内部被曝の影響は、これから出てくる』 放射線治療の第一人者が語る、被曝問題の隠された真実 ~岩上安身による西尾正道氏インタビュー」の模様を再配信します。

安倍総理が、米議会での演説でTPPを大絶賛していましたが、TPPは僕らの社会や生活に何をもたらすのでしょうか。

TPPは、あらゆる分野に影響を与えますが、もっとも我々一般庶民の暮らしに大きな影響を与えるのが、保険医療の仕組みの崩壊と、食の安全が守られなくなることによる健康問題だと西尾さんは言います。

一例として、西尾さんは、2013年3月4日号の『TIME』誌に掲載された、米国の製薬医療関係のロビー活動が一番活発であるという記事をあげます。もっとも儲かるビジネスが薬であり、医療になってしまっている、これが米国の現実なのです。TPPの本質は、米国のビジネス界に対して、日本市場を開放させ、儲けさせることであり、その格好のターゲットとして、日本の保険医療制度が標的にされているというわけです。

今、日本は薬だけでも輸入超過が2兆円にもなっています。薬の自給率はなんと、わずか5%しかない。この輸入コストがさらに跳ね上がり、貿易赤字は深刻になるでしょう。

TPPに入れば、抗癌剤などは数倍に値上がりするとみられています。仮に日本政府が薬価を抑えようとしたら、企業の利益を損ねたとして、米国企業から「ISD条項」で訴えられることでしょう。

また、西尾さんは、「女性ホルモン入り飼料で育った牛肉が日本に流通すれば、ホルモン依存性の癌発症の危険性が高まるとも警告しています。ホルモン依存性がんが、この40年間で5倍に膨れ上がりました。乳癌、前立腺癌、子宮体癌、卵巣癌が、「米国産牛肉消費量に比例して増えている」という恐ろしい事実を紹介しています。

本日の再配信をご覧いただいたうえで、ご都合が付く方は、ぜひ、ロックの会にお運びいただき、直接、お話をうかがってください。

日時:2014年5月9日(土)20時~22時半(19時半開場)
会費:3,500円(軽食、ドリンク飲み放題・会場受付にてお支払い)
会場:東京都 代官山近辺某所(お申込後にお知らせいたします)

参加申込は https://pro.form-mailer.jp/fms/55ad86bc76969

応募多数の場合は、締め切らせていただく場合があります。ご了承ください。
メールを受け取れるアドレスにてお申し込みいただきますよう、また、携帯などのアドレスはできるだけ避けていただきますよう、お願い申し上げます。
また、みなさん、ご存知のとおり、岩上さんは3ヶ月前に狭心症の発作で倒れたばかりで、今も薬を服用しています。最初の発作を起こした時、最後のトリガーとなったのは、お店の中で他の人が吸うタバコの煙でした。副流煙でも、吸い込めば血管が収縮し、狭心症の発作を引き起こすことがあるのです。

当日、会場内では禁煙とさせてください。お店の外で吸えるように、灰皿の用意はしておきます。何卒、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

他にも、予習としては、次の記事がオススメです。

※2015/04/21 AIIBへの参加 「好きかどうか」ではなく「ニーズがあるかどうか」で判断を~岩上安身による経済評論家・宋文洲氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243213

※2015/04/18 農薬大国・日本の現実 ネオニコチノイド系農薬で、発達障害が急増する!? ~岩上安身による西尾正道氏、黒田洋一郎氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242962

※2015/04/17 万歳会長の突然の辞任劇は「TPP反対封じ」工作!? TPA法案提出、安倍総理の米議会演説の裏にある日米両政府の思惑を、山田正彦元農水相が岩上安身のインタビューで暴露!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242893

■オデッサの悲劇から一年・特別再配信シリーズ第二弾を再配信!

また、本日は「オデッサの悲劇から一年・特別再配信シリーズ」と題し、「『諸悪の根源はユダヤ人!?』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身による赤尾光春氏へのインタビュー第2夜」の模様を再配信します。

ウクライナ南部の町・オデッサで2014年の5月2日、親欧米派住民と親ロシア派住民との間で衝突が起こり、親欧米派に追いつめられた親ロシア派住民は、逃げ込んだ先の労働組合ビルで焼き殺され、逃げ延びた住民も撃ち殺され、46人の死者、200人の負傷者を出しました。

この虐殺はウクライナ民族主義の過激派右派セクター(反ユダヤ主義のネオナチ)も関与しており、つまりは現ウクライナ政権側による組織的なものだったことが判明しています。ウクライナ危機と反ユダヤ主義には根深い関係があることがわかります。

本日再配信する、ユダヤ学の専門家・赤尾光春氏へのインタビュー第2夜では、近代を通じて帝政ロシア、ナチス・ドイツ、そしてスターリンのソ連という強国の狭間で翻弄されるウクライナとユダヤ人の運命が焦点となり、反ユダヤ主義がポグロムやホロコーストの災厄へとつながる局面が詳細にわたって解説されました。この機会に、是非、再配信をご覧ください。

【IWJブログ】ウクライナ政変と反ユダヤ主義~岩上安身による赤尾光春・大阪大助教へのインタビュー第1夜
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/133701  

【IWJブログ】ウクライナ政変と反ユダヤ主義~岩上安身による赤尾光春・大阪大助教へのインタビュー第2夜
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/133885 

【IWJブログ】ウクライナ政変と反ユダヤ主義~岩上安身による赤尾光春・大阪大助教へのインタビュー第3夜
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/134621 

■IWJテキストスタッフを大募集中!!

IWJでは現在、テキストに関わるスタッフを募集中です。

ライタ―やリサーチャーの経験をお持ちの方であれば在宅作業も可能です。未経験でもやる気さえあれば、ゼロからレクチャーしていきます。情熱さえあれば、ほかに必要なものはありません。

素人でも、筆力を上げるために帰りの電車で岩上さんの赤入れ後の原稿とにらめっこし、風呂の中で読書をし、日常的に情報に触れようと心がける、そんな情熱のある人であれば、メキメキと腕を上げていくことができるでしょう。逆に、こうしたことができない方は、ちょっと向いていないかもしれません。

テキスト業務は、岩上さんとの連携が特に重要になるため、ご応募は、IWJのコンテンツをよくご覧になっている方、ご理解いただいている方に限定させていただきます。

ちょっとキツ目な言い方になってしまって申し訳ないのですが、これで逆にやる気になるような方と一緒に仕事ができればなぁと思います。ぜひ、ふるってご応募ください!

※スタッフ応募はこちら
http://bit.ly/1ALJypQ

また、多彩なテーマに食らいついてゆくIWJの貪欲な取材活動には、それなりに経費がかかっております。IWJのアーカイブは、宝の山と化していますが、これだけの情報の蓄積のためには、サーバー代も、年々、ずしっずしっと重くなっています。それを効率よく整理し保存し、皆様に検索しやすいようにするためには、テクニカルなバックヤードのスタッフも必要です。

よい仕事をするには、何にしても人手がかかります。皆様のもとに良質なコンテンツをお届けするためにも、取材数を増やし、スタッフを増員できれば幸いです。どうか、IWJへのご支援をよろしくお願いします。

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■報道の自由を侵害した「新聞紙法」公布の日

1909年(明治42年)今日、「新聞紙法」が公布されました。

新聞紙法では、「皇室の尊厳を冒涜し政体を変改しまたは朝憲を紊乱しようとする事項」や「安寧秩序を乱したり、風俗を害すると認められる」ものは書けない決まりになっており、違反した場合、差し止めを命じられることもありました。

良識ある新聞記者らは、当時、これを改正しようと運動を展開したそうですが、現在はどうでしょう。憲法でこそ「言論の自由」は保障されていますが(実際には、秘密保護法のようなものも生まれてしまいましたが)、権力による介入、圧力は、日に日に増してきています。

それでもメディアの中で仕事をする人間たち、当事者たちが、権力の介入に対して反対の声を上げないのであれば、わざわざ法を設けて規制をする必要もないのではないか、と逆に思います。官邸が一睨みすれば抵抗しないメディアばかりなのであれば、「新聞紙法いらずの新聞」でしょう。現代では、新聞紙法は不要なのではないか。きっと、お上に抵抗した明治42年の先輩方には、笑われてしまうでしょうね。

国境なき記者団が毎年発表する報道の自由度ランキング、民主党政権が誕生し、大臣会見の一部オープン化が実現した2010年には11位にまでアップしたのですが、鳩山政権崩壊以降、特に第二次安倍政権誕生以降は急降下し、なんと2015年は61位と過去最低を記録してしまいました。台湾よりも韓国よりも評価は下です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150304-00000004-wordleaf-pol&p=2 

また、外国人特派員協会が発表した「報道の自由推進賞」は、古賀茂明氏が受賞し、日本の既存の記者クラブメディアにおける古賀茂明氏への評価とは、一線を画しました。世界の目と、官邸とベッタリの国内記者クラブムラとの間には、かくも大きな隔たりがあるようです。

IWJは、日本にも報道の自由があるのだと、誇りを持って胸を張れるような仕事をしたいと思います。

それでは今日も1日、よろしくお願いします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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