日刊IWJガイド 2015.3.16日号 ~No.915号~


■■ 日刊IWJガイド 2015.3.16日号 ~No.915号~ ■■■
(2015.3.16 8時00分)

 おはようございます! IWJでキスト関連の仕事をしている佐々木隼也と申します。

 既にIWJのサイト( http://iwj.co.jp/ )や、岩上さんのTwitter、このガイドでもお伝えしているように、3月10日(火)のテレビ朝日「モーニングバード!」出演を皮切りに、岩上さんは仕事に、ひとまずの復帰を果たしました。

 ここで本日は、まず、みなさまに深くお詫びしなければならないことがあります。

 岩上さんが倒れてからこれまで3週間あまりの間、みなさまから頂戴している、会員様からの会費やご視聴方法のお問い合わせに対して、ほとんどご返信をすることができず、今日まで遅延してしまいました。

 たいへんなご迷惑をおかけし、スタッフ一同、心よりお詫び申し上げます。

 2月21日に岩上さんが倒れ、IWJ事務所では司令塔が不在の状態が続き、事務所内はこれまでずっと混乱が続いていました。

 昨日になって、現状を知った岩上さんが、すぐに緊急対処するよう指示を出し、対応するスタッフを動員し、急ぎご返信をする体制を作りました。さらに今朝、急ぎで、みなさまにお詫びのメールも送らせていただきました。

【岩上安身よりみなさまへ】お詫びと、ひとまずの復帰のご報告
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/239339

 岩上さん不在のなかで、十分な対応ができず、復帰してまもなく岩上さんがこうしたお詫びのメールを出さなくてはならない結果となってしまったこと、本当にスタッフの一人として、恥じ入るばかりです。「復帰早々の岩上さんに負担をかけてどうする!」というお叱りの言葉も、聞こえて来る気がします。

 ご返信をお待ちいただいている皆さまには、多くの御迷惑をおかけしてしまいましたこと、重ねて、深くお詫び申し上げます。

 本来は、スタッフが岩上さんの手を煩わせることなく、早急に対処すべきでした。僕らの力不足を改めて認識するとともに、今後二度とこのような事態を招かないよう、細心の注意を払っていかなければならないと、深く反省し、再発防止策をスタッフ一同徹底してまいります。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.3.16 Mon.**

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力の定例会見

【Ch5】14:00~「0322安倍政権NO!☆大行動 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※3月22日に行なわれる、安倍政権に「NO」を突きつける大規模抗議行動について、記者会見が行なわれる。Misao Redwolf氏(首都圏反原発連合)らが登壇予定。

【3.11から丸4年再配信プログラム第13弾・Ch1】16:00~「『日本の医学会にはペレストロイカが必要』――チェルノブイリ原発事故より情報が開示されない日本の現実を指摘~物理学者・藤田祐幸氏に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/19465
※2012年6月に行われた、「岩上安身による物理学者・藤田祐幸氏インタビュー」を再配信します。藤田氏は、「水俣病の時、漁民農民の側に立つ科学者がひとりもいなかった。それを見て、原子力ムラと闘っていこうと決めた」と語りました。

【3.11から丸4年再配信プログラム第14弾・Ch1】18:30~「『日本は、この機を逃したら永久に変われない』――『原発割安』を強く否定する立命館大学教授・大島堅一氏に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/679
※2011年4月に行われた、「岩上安身による立命館大学教授・大島堅一氏インタビュー」を再配信します。大島氏は、廃棄物処理に代表される原発特有の費用などを加味して計算すると、原発は極めて「不経済」な電力システムであると訴えました。

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(前半の続き)…

 「復帰」と言っても、まだ100%の状態で仕事ができるわけではありません。日々、自らの体調と相談しながら、経営面での仕事や、書きかけになっていた原稿の執筆などを、様子を見ながら行っています。

 復帰第一弾として、風化させてはならない西川公也元農相の「政治とカネ」の疑惑、そして自らの地位と権力を盾に農政を食い物にし、農家を脅して票集めをしていた過去に焦点をあてる記事をアップしています。

 まだ復帰第二弾としては、昨年末に行ったカレル・ヴァン・ウォルフレン氏へのインタビューの全文文字起こしを読みやすくリライトし、分かりやすい注釈を入れたものに、岩上さんが「トリセツ」的な前文を書き加えたものを、有料メルマガ「IWJ特報!」で発行しました。

 特報は、さらに何本か準備ができています。今月、来月にわたり、どんどん出して行きますのでぜひ、IWJ特報をまぐまぐで登録して、ご購読ください!

【復帰第一弾】
・【辞任で「幕引き」はかる西川前農水相】「今の農家は潰していい」と言い放った西川氏、TPPをたてにした「増収賄」の可能性も 農政を「食い物」にしてきた過去
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/238061

【復帰第二弾】
・【IWJ特報第200・201号】米国は「戦略的にコアのない、バラバラに分裂した帝国である」
~カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー(ePub版を発行しました!)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/239040

(「IWJ特報!」は読みやすくなったepub版でも見ることができます。今月中に購読申し込みをしていただければ、今号もepub版もご覧になれます。ぜひご登録してみてください。なんと、初月無料です…!)
【購読申し込み http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 米国や大資本による日本の農業潰しの問題も、ウォルフレン氏が提示する米国の「世界支配」の目論みも、これまで岩上さんが記事や講演で、何度も指摘し、警鐘を鳴らしてきたテーマです。2つは別々の問題ではなく、「1%」による「99%」の冨や生命財産の収奪、という共通のテーマです。2つのテキストを読んでいただき、この通底する問題を見据えていただければと思います。

 また、岩上さんがダウンしているあいだに、日本の原発・安全保障・歴史認識・外交において大きな鍵を握る人物、メルケル独首相が来日しました。

 メルケル首相来日で十分に伝えられていないメッセージは何か、そして訪日の意図はなにか、さらに今ドイツや日本が大きく関わっているウクライナをめぐる対ロシア外交の課題は何か。こちらも、岩上さんが書きかけになっている原稿を、復帰とともに大幅に手直しをして、近いうちにアップ予定です。

 ちなみに、岩上さんは、ベルリンの壁の崩壊と冷戦の終焉のドラマを、80年代末から90年代初頭にかけて現地で取材しているわけですが、その当時の米ソ独の外交上の約束を、療養中のベッドの中で遡って調べ直し、「当時、NATOの東方不拡大の約束は間違いなく存在し、米国はその約束を破った」と言っていました。元気なら、すぐにこうした発信をしているところです。

 さらに、3.11から4年経ち、重大事故のリスクが去っていない(むしろ増大している)福島第一原発の危機的現状と、原発を抱える政治の矛盾と限界についても、原稿を書きかけています。こちらも、もうアウトラインはできているので、もう少々、お待ちください。

 また、たまってしまった「IWJウィークリーも再開予定です。これも岩上さんが赤入れをすれば出せるところまできています。

 もちろん、体調を優先し、医師と常に相談し、無理をしない範囲で作業にあたっていくことになると思います。その点は、ご了承願いたいと思います。

 先週は発作のなかった一週間となりましたが、だからといって油断はできません。心臓の動脈の攣縮が、再び起こらないという保証はありません。

 また冒頭でも触れたように、スタッフの落ち度というべき事態も招いてしまっています。スタッフも、二度とこのようなご迷惑をみなさまにかけることのないよう、気を引き締め、襟をただし、微力ながらIWJを支えようと気持ちをあらたに励んでいます。

 岩上さんが倒れてから、本当に多くの方からお見舞いのメールやメッセージなどをいただきました。本当にありがとうございます。この場を借りまして、お礼申し上げます。

 岩上さんも、もう少し調子を取り戻したら、ささやかな定期番組か、挨拶動画か何かの形で、みなさまに画面を通して御礼を申し上げたいと言っています。その日まで、今しばらくお待ちください。

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■未来につなげる「3.11から丸4年アーカイブ」

 IWJでは、「3.11から丸4年 再配信プログラム」と題し、3月11日をにらみ、過去の重要インタビューなどを再配信しました。3.11を過ぎても再配信プログラムは続け、今後も折を見てラインナップを増やしていく予定です。

・【3.11から丸4年 再配信プログラム】記事一覧
http://iwj.co.jp/wj/open/311-4years

 なぜ津波被害はここまで甚大なものとなってしまったのか、自民党に巣食ってきた原発利権は刷新されたのか、広告代理店を通じた原子力ムラのメディアコントロールの実態とは、汚染水問題は解決する手だてはあるのか、そして、安倍政権が進める原発再稼働に潜む地震・噴火リスクの真相は?――。

 どれも、多くの専門家・ジャーナリストが3.11前から指摘し続け、3.11後もこれまで声を枯らして訴えてきた問題です。そして今現在、これらの指摘はほとんど未来に生かされていません。今、聞くべきインタビューを集め、テキストを追加しました。

 再配信が終わったものでも、サポート会員の方であれば、いつでも、動画全編・記事全文を閲覧・視聴できます。この機会に、ぜひ会員に登録し、またサポート会員へ切り替えをして、ご覧になってください!

【会員登録はこちら】
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

【一般会員からサポート会員への切り替えはこちら】
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

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■IWJでは書籍広告を大募集中です!!

 お気づきの方も多いかと思いますが、IWJではご献本いただいた書籍にレビューを加え、「IWJブックレビュー」として紹介させていただいています。

・IWJブックレビュー 【書籍紹介・書評コーナー】
http://iwj.co.jp/feature/book/archives/667#more-667

 また、連動するかたちで、会員限定の「IWJ書店」で、著者の先生方のサイン入り書籍などを、数量限定で販売しています。IWJでは、多くの方の情報発信、論文、分析、指摘に助けられ、学ばせていただいています。ネット全盛の社会になってもやはり、情報を精査し、整理し、校正した書籍に敵う情報収集ツールは無いと思っています。

・【「IWJ書店」はこちら】
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16

 多くの方の素晴らしい書籍を、もっと多くの人に知ってもらいたい。拡散したい、との思いから、贈っていただいた本はもちろんの事、スタッフや岩上さんが読んで「これは!」と思うオススメ本を、どんどん紹介していきたいと考えています。

 そんななかで、IWJでは書籍広告も大募集しています。「出版業界は厳しい」と言われる昨今ですが、IWJでは紹介記事などを通じて、とにかく良書の紹介につとめたいと思っています。ぜひ、ご検討ください!

【協賛・広告掲載の詳細はこちらをご覧ください!】
http://www.slideshare.net/iwakami_staff/iwjhp

問い合わせ先 iwj_event@iwj.co.jp

 ちなみに、数量限定のIWJ書店ですが、以下の限定書籍については、まだ少し残数あります。こちら、お買い求めは以下です。ブックレビューだけでもぜひ、ご覧になってみてください!

・西尾正道著『放射線健康被害の真実』(旬報社、2012.04)
http://bit.ly/1BcqXPL

・西尾正道著『がん患者3万人と向き合った医師が語る正直ながんのはなし』(旬報社、2014.08)
http://bit.ly/1AjkzHb

・小出裕章・西尾正道共著『被ばく列島 放射線医療と原子炉』(角川oneテーマ21新書、2014.10)
http://bit.ly/1BzTiV7

・柏原資亮・できやよい『PANDY&MIKO ITALY』
http://bit.ly/19gftFp

・柏原資亮・できやよい『PANDY&MIKO JAPAN』
http://bit.ly/1BzTJyL

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■「饗宴V」まだまだ絶賛発売中です!!

 昨年末に行われた、IWJの極秘イベント「饗宴V」をご存知でしょうか?

 16名の超豪華ゲストの先生方にご登壇いただき、まだ元気はつらつだった岩上さんと共に、白熱した議論が行われる素晴らしいシンポジウムとなりました。

 多くの方に観ていただきたかった…。しかし、Ustreamの有料配信システム「PPV」がサービス停止となってしまい、有料での配信ができなくなってしまいました。結果的に、会場に足を運んでいただいた方のみの、限定極秘オフレコイベントとなってしまいました。本当にもったいない…

 そして、この「饗宴V」の収支はどうだったかと言うと…以下にご報告いたします。

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<収入>合計 3,569,676円

内訳
参加費収入 2,271,000円 *二次会参加費含む
協賛金 795,000円
ご祝儀 120,000円
カンパ収入 104,900円
物販売上 278,776円

<支出>合計 4,317,527円

内訳
運営 3,863,760円 *二次会分含む
物販仕入 127,212円
当日人件費/外注費 326,555円

<収支> -747,851円

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 残念ながら、74万円の赤字となってしまいました。

 「PPV」がなかったのは、やはり大きな痛手でした。しかし、この「饗宴V」は、ご登壇いただいたゲストの皆様のおかげで、素晴らしいシンポジウムとなりました。現在DVDを発売中です。僕らも、このイベントはもっと多くの人に観てもらいたいと思っています。ぜひ、ご購入いただき、そして多くの人にご紹介いただければと思います!

※「饗宴V」DVDのお買い求めはこちらから
http://iwj.co.jp/feature/symposion5/archives/434

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■ご寄付・カンパのお願い

 2015年3月13日時点で、IWJの全有効会員数は4823名と、5000人の大台を大きく割り込んでおります。このままではIWJは取材規模の縮小を余儀なくされます。

 岩上さんとIWJのスタッフは、本当に必要とされる情報を、可能な限り生のかたちで、かつ、分かりやすくお届けするために、日夜、奮闘しています。既存メディアが伝えない、しかしIWJが伝えるべき情報は数多くあります。

 しかし、取材活動を継続するためには、どうしても経費がかかります。なにとぞ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えください。IWJスタッフの一人として、心よりお願い申し上げます。なにとぞ、よろしくお願いいたします。

※IWJ定額会員のご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、IWJでは、ご寄付・カンパも受け付けています。IWJ設立四年目にして、最大の危機に、なにとぞご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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■わとはぷ!のコーナー

 2011年の3月16日、8時37分、緊迫する福島第一原発の3号機で白煙が観測されました。東電は当時、「水蒸気が出たのではないか」と発表しました。

 この頃僕らは、東電本店の記者会見室に24時間体制で張り付き、突発的に始まる会見に備え、昼夜交代で臨んでいました。「水蒸気が出た」との発表の際、会見室に詰めている大手メディアの記者のなかで、「なんだ水蒸気か…」という雰囲気があったのを強烈に覚えています。

 東電も、この時は「単なる水蒸気です」というニュアンスで言っていたのを覚えています。今はもちろん、この「水蒸気」が放射性物質を大量に含んだものであったことは、周知の事実となっていますね。しかし、当時は「水蒸気と放射性物質は違うだろう」というような謎の認識が蔓延するほど、そう思わせたい東電の誘導に易々と乗ってしまうほど、原発事故や放射能といったものに対する知識や危機感が不足していたんだと思います。

 「水蒸気の線量をちゃんとはかって発表していくべきではないのか?」と東電の広報担当者に聞いたら、それを聞いていたとある新聞社の記者たちに「水蒸気だって言ってるのに…クスクス(笑)」と笑われたことを思い出します。

 報道の現場は、しばしば現実と乖離します。一種独特のムラ意識のようなものが芽生え、取材・追及対象である東電と、徐々に「仲良く」なってしまうのです。東電側がこうだ、と言っている情報に対して、こういう意見もあるが、と追及すると、「空気の読めない場違いな奴」という目で見られてしまいます。しかし、その場違いな指摘が、後々正しかったという例を、現場で何度も何度も見てきました。

 IWJは、こうした当たり前の違和感を大事にし続け、空気の読めない場違いなメディアとして、現場で笑われ続けたいと思っています。これからも、IWJをどうぞよろしくお願い致します。

 ということで、本日も一日、よろしくお願い致します!!!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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