■■■ 日刊IWJガイド 2015.3.17日号 ~No.916号~ ■■■
(2015.3.17 8時00分)
おはようございます。IWJの原です。
■問い合わせメール遅滞のお詫び
昨日、岩上さんからお詫びがありましたように、IWJでは現在、皆様からいただいた問い合わせメールへの返信が、滞ってしまっています。岩上さんが倒れて、不在となる中、IWJスタッフひとりひとりが自立しきれていなかった結果に他なりません。皆様には多大なご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ありません。
※【岩上安身よりみなさまへ】お詫びと、ひとまずの復帰のご報告
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/239339
岩上さんは帯広で攣縮性の狭心症で倒れて以来、二週間の間に合計三度も救急病院に緊急搬送されました。僕はその三度、すべてに立ち会うこととなりました。三度目も、東京へ帰りがけのところ、救急車に乗っている岩上さんから、電話があり、急遽、車をターンさせて、小田原の病院へ向かいました。
発作が起きた時、いかに深刻か、この目で目撃している人間としては、ことの重大さが嫌という程わかりますが、その場に居合わせていない人間にはなかなか実感としてはわからないかもしれません。
発作が起きていない時の岩上さんは、外から見ると、平素とそう変わらないように見えます。岩上さんが倒れた、と言っても、倒れた時の様子を目の当たりにしなかったスタッフには、その深刻さが身に迫るようには、なかなかわからないのだろうと思います。
スタッフの中に、危機感が足りない者もいたかもしれません。日々、てきぱきとスタッフに指示を下す司令塔が突然不在となり、事務所も混乱しておりました。今もまだ、スタッフだけでは岩上さん不在の穴を埋めきれず、結果的に皆様にご迷惑をおかけする結果を招いてしまいました。
昨日より、溜まりに溜まってしまった問い合わせに対し、なるべく迅速に返信できるよう、スタッフを増員し、問題解決に全力を注いでおります。部署の違う僕も、微力ながら作業に加わっています。
申し訳ありませんが、もう少々お待ちください。本当にすみませんでした。
■ボーリング調査半年ぶりの再開! IWJ記者再び辺野古入り
昨日、IWJ関西スタッフの柏原資亮(もとすけ)カメラマンが沖縄入りし、現地の中継市民の方々と合流しました。ぎぎまき記者に続き、辺野古取材を開始。海上撮影に備えたカメラをわざわざ「鬼ローン(柏原談)」で購入し、気合を入れて取材にあたっています。柏原カメラマンとは、愛くるしい二匹の愛犬「PANDY & MIKO」の写真集を撮影・出版した、あの気鋭のカメラマンです(※)。
※【IWJすこやかブログ】愛くるしいペットとのプライベートを「そのまま」お届け!~写真集「PANDY&MIKO ITALY」「PANDY&MIKO JAPAN」のご紹介(IWJ関西・柏原亮資)…こちらからご購入いただけます。
http://iwj.co.jp/feature/sukoyaka/archives/295
辺野古では今月12日から、半年ぶりのボーリング調査が再開されました。菅官房長官は、「(仲井真・前)沖縄県知事から承認をいただいた」「日本は法治国家だ。法令に基づいて粛々と進めていくのは当然」と述べ、調査を正当化しています。政府は、早ければ夏にも埋め立てを始めるとしています。
辺野古の現場では、市民らが連日、座り込みを続けており、毎日が修羅場のような状態です。IWJは中継市民の方々の協力を得て、現地の模様を中継し続けてきましたが、さらに取材を濃いものにするために柏原カメラマンを投入しました。チワワを撮るときはデレデレと締まりのない顔をしているかもしれませんが、現場での表情は真剣そのもの。彼のレンズにご期待ください。
IWJは辺野古取材を厚いものにするため、カンパを呼びかけています。Ust中継やツイキャスは無料で公開しておりますが、取材には経費がかかっております。何卒、ご支援のほど、よろしくお願いします。
※カンパはこちら
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
また、本日は東京でも辺野古関連の重要な集会が開かれます。辺野古現地の最新状況を、沖縄県のヘリ基地反対協議会・共同代表である安次富浩さんが報告します。また、沖縄選出の国会議員たちから連帯のアピールもあるということです。辺野古現地の模様と同時に、こちらの集会もご覧ください。
…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.3.17 Sun.**
【IWJ_KYOTO1】18:00~「第8回憲法サロン ―講師 浜矩子氏」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※安倍首相の経済政策だけでなく、日本の政治状況についても発言をしてこられた浜矩子氏が講師。「京都96条の会」が主催。
~関連記事はこちら~
・2014/11/19 【京都】「安倍首相は『大日本帝国』を取り戻したいと考えているはず」浜矩子氏が「アベノミクスは経済政策とは呼べない」と痛烈批判
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/207104
【Ch4】18:30~「辺野古新基地建設問題を考える院内集会 ―報告 安次富浩氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※沖縄選出国会議員からのアピールと、安次富浩氏(ヘリ基地反対協議会・共同代表)の辺野古現地での最新状況報告を予定。「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」が主催。
【3.11から丸4年再配信プログラム第15弾・Ch1】16:00~「岩上安身によるマイケル・マドセン監督(映画『100,000年後の安全』)インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1154
※2011年12月20日(火)に収録したマイケル・マドセン監督へのインタビューを再配信します。
『100,000年後の安全』は、フィンランドの高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場(オンカロ)に関するドキュメンタリー映画で、2010年に製作されました。監督のマイケル・マドセン氏に、原子力発電や廃棄物処理の問題、フィンランドの原子力行政、核兵器、原子力に対する科学的見地などについて、日本と比較をしながら話を聞きました。
【3.11から丸4年再配信プログラム第16弾・Ch1】20:30~「岩上安身による井戸川克隆・双葉町長(当時)インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/56198
※2013年2月3日(日)に収録した井戸川克隆・双葉町長(当時)へのインタビューを再配信します。
福島の原発事故を「戦争に匹敵する事態である」と指摘する井戸川氏は、辞職理由、2012年11月28日の中間貯蔵施設に関する会議欠席の真相、細野大臣との信頼関係が崩れていった経緯などを話しました。
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(前半の続き)…
■日本人は核のゴミとどう向き合う?
明日は、「3.11から丸4年再配信プログラム」の15弾、16弾として、井戸川克隆・双葉町長(当時)への岩上安身インタビューと、映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督への岩上安身インタビューの二本を再配信します。おふたりとも「中間貯蔵施設」をテーマに、原発問題を語られています。
井戸川さんはインタビューの中で、汚染土壌の中間貯蔵施設について、「まず、私は国の進める大掛かりな除染方法に疑問があった。だが、私の意見は通らなかった。そのうち、除染の効果について世間が騒ぎだしたら、中間貯蔵施設が必要、と話がすり替わった」と指摘。「何より問題なのは、住民に対する説明が十分にされないまま、国が一方的に話を進めていることだ」と批判しました。民意を問わずに国策を押しつける。辺野古と類似した状況です。
フィンランドの高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場(オンカロ)を描いたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督は、来日した際に岩上さんのインタビューに応え、「福島で原発事故が起きた以上、福島は地上のオンカロにするしかない」と主張します。
全電力の70%を原発から得ているというフィンランドでは、核廃棄物を10万年後まで安全に保管し続けることを真剣に議論しているとマドセン監督は述べ、将来性を無視して原発に依存し続ける日本との違いを鮮明に語られました。
本日の二本の再配信を、我々が未来に対して負った責任を考えるきっかけにしていただければ幸いです。是非ご覧ください。
■NHK籾井会長が国会で苦しい答弁 ~ババを引き続ける安倍総理
昨日は、今季で初めて冬物のジャケットを着ず、おそるおそる外へ飛び出しました。クロスバイク通勤なので風に吹かれますが、ウインドブレーカー1枚でちょうどよかったです。春はほんとテンション上がりますね。事務所を素通りして、このまま皇居周りでも走りたい、と思いました。健康であること、丈夫で元気であることのありがたみを味わっています。
出勤前、家でもらいものの尾道ラーメン(賞味期限切れ)を朝飯に食べながらテレビをつけてみると、ちょうど参院予算委員会の最中で、参考人として呼ばれたNHKの籾井会長が、民主党・小川敏夫元法務大臣に何やら追及されているところでした。籾井会長が私用(ゴルフ)で使ったハイヤー代の請求をNHKに回していた、という問題への追及でした。
「(後日、代金は)私の事務局である秘書室に支払った」「セキュリティーについてきつく言われており、会社(NHK)で日ごろ使っているハイヤーを頼んだ。会社で使っている中の一部として私の分も入っていた」
民主・小川議員は返す刀で下村博文文科大臣に質問し、下村大臣を支援する任意団体が、政治団体として届け出ることなく事実上の献金を行っている問題について言及しました。
下村大臣は「ふにゃらふにゃら」とよくわからない答弁でしたが、それにしても安倍総理、よくもまぁここまで問題を起こす人間ばかり要職につけるなぁとある意味、感心します。ババ抜きで何回引いてもジョーカーを引き続けるような悪運(?)の持ち主かと。
さすがの安倍総理も「任命責任」というものをそろそろ感じずにはいられないのではないかと思います。なんせ、過去30年、「政治とカネ」で辞めた閣僚の41%は安倍内閣の閣僚だったとか。このあたりは現在、IWJでも検証を始めていますので、続報をお待ちください。
■「環境権」を切り口に改憲の必要性を浸透させる自民党
安倍総理は昨日の参院予算委員会で、憲法改正について、「現行憲法は、占領軍の影響下で原案が作成された」として、憲法の制定過程に問題があったと主張。さらに、「環境権」などの新設が必要との見解も示し、「私たち自身の手で憲法をつくっていく精神が、新しい時代を切り開くことにつながる」などと訴えたそうです。
僕はこのシーンをテレビで観られなかったのですが、やはり安倍総理の改憲に対する執念には凄まじいものがあるな、と思います。無駄に。
しかし昨日の安倍総理もそうですが、最近、何かと改憲の必要性を訴える文脈で「環境権」が引き合いに出されていることにお気づきですか?
菅官房長官は1月10日、BS朝日の番組で、「まずは欠けている部分の大事なところから入っていくべきだ」と述べ、戦争放棄をうたう9条より前に着手すべき事例として、環境を守るうえでの国の義務、国民の責務をうたった「環境権」の創設や、私学への公費支出を禁じた89条の改正を挙げたといいます。
船田元(はじめ)憲法改正推進本部長は2月14日、宇都宮市内で開催された自身の会合で挨拶し、憲法改正について「9条の問題もあるが、環境権や緊急事態条項、財政規律などの問題から解決していくのがいいのではないかと私は思い、首相に話したところ、『お前に任せる』ということだった」と語ったそうです。
維新の党の江田憲司代表は3月4日までに日経新聞のインタビューに応え、改憲について「自民党が提案してくれば真摯に検討し、成案が得られれば賛成する」と明言。「環境権」などの改正を先行させ、戦争放棄を定めた9条を後回しにする自民党の方針に同調したと報じられています。
「まず環境権」などと言えば、その他の中身も精査せずに「憲法改正も必要かな」と前向きに考える人も出てくるでしょうし、維新がすでに同調しているように、公明党や野党との調整も速やかになるでしょう。集団的自衛権の行使ができれば、別に9条などは後でこっそりと変えてもいいわけですしね。
まずは、戦後70年間も行われなかった「改憲」に対する警戒心を解くことが大事なのでしょう。投票年齢も18歳からに引き下げられました。耳障りのいいことを繰り返し発言していくことで、コロッとなびく人も少なくないのではないかと思います。
自民党改憲草案は人権規定を削り、表現の自由を狭め、国民の義務を強め、権力者の縛りを緩めるものとなっており、国民と国家の関係がまるで逆転してしまっています。日本は戦争ができる国になり、場合によっては拷問も許されるかもしれない。『前夜』で、岩上さん、梓澤弁護士、澤藤弁護士が詳しく論じています。
早ければ2016年の参院選後にも憲法改正の国民投票が行われると言われています。今『前夜』を読まずして、いつ読む、というタイミングです。逆に言えば、『前夜』を読まずして、どうやって改憲勢力と議論する、ということですかね。
『前夜』発売中です。まだお読みになっていない方は、今こそ読むタイミングだと思います。
まだの方は是非、ご購入し、周りの方々にもお薦めください。1家に1冊はマストかもしれません。
※『前夜』購入はこちら
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C
そして今年は、集団的自衛権の行使を可能とする解釈改憲の法整備が行われる年でもあります。予算委員会で「政治とカネ」の追及をかわした後(徹底追及し、かわさせない気概が大事ですが)、いよいよ「安保国会」です。
IWJはもう倒れる直前まで頑張って取材します(あくまで倒れないことが大事)。皆様、消費増税や物価高で、本当に苦しいかと思います。IWJに届く問い合わせのメールにも、「お金がないので、申し訳ないが会員は続けられない。でも頑張ってください。IWJが必要です」といったメールが、多数、届いています。
IWJは、大手メディアが報じない事実を報じ続けます。また、岩上さんは、どこかの公共放送の会長とは違い、ハイヤーでゴルフ遊びに行くこともなければ、その経費をIWJにつけ回すこともありません。深酒もしませんし、これからはたぶん一口も飲まないのではないかと思います。IWJへのカンパが無駄に使われることはありません。
これからも踏ん張って、報道し続けるために、是非とも皆さん、お苦しいとは思いますが、何卒、会員となってご支援ください。カンパの受付もしています。どうか、ご支援のほど、よろしくお願いします。
※会員登録はこちら
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※カンパお願い
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■わとはぷ! のコーナー
今日は豊臣秀吉の誕生日(1537年)だそうですが、「ザ・ブルーハーツ」の甲本ヒロトさんの誕生日(1963年)でもあるそうです!
僕はあまりバンドやギターの音が好きではないのですが、ブルハは別です。影響を受けまくっています。甲本さんは、日本中の劣等生に誇りを与えた人だと思っています。本人は嫌がっていたようですが、「社会派」などとも呼ばれていましたよね。
「爆弾が落っこちる時」という曲では、サビで「爆弾が落っこちる時、何も言わないってことは、爆弾が落っこちる時、全てを受け入れることだ」と歌っており、とても考えさせられる内容になっています。「チェルノブイリ」という曲では、「チェルノブイリには行きたくねぇ!」と原発事故を嘆き、地球はみんなのものだと歌っています。
「青空」では、「ブラウン管の向こう側、カッコつけた騎兵隊が、インディアンを撃ち倒した」と戦争の悲惨さを歌っています。これはベトナム戦争への思いを込めた曲でしたっけ?
まぁでも、「1000のバイオリン」や「情熱の薔薇」や「リンダリンダ」などのシンプルな青春ソングが一番好きです。格好いいから。甲本ヒロトさんは、ブルハ解散後も、ギターの真島昌利さんとともに「ザ・ハイロウズ」「ザ・クロマニヨンズ」と、52歳の今も現役でバンドを続けています。
僕も見習って、生涯現役でありたいと思います。
それでは今日も1日、よろしくお願いします!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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