年明け早々、出馬表明が相次いだ東京都知事選。仲井眞知事による辺野古移設容認という”変節”に揺れる名護市長選。
年末年始にかけて、岩上安身と IWJ記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けします!ダイジェストながら、巻頭言や読み物、スタッフ寸評を含め大ボリュームでお送りする本メルマガは、気になるところだけ「ななめ読み」も推奨です。
34号簡易もくじ
- STFダイジェスト
- 詳細もくじ
- 岩上安身の「ニュースのトリセツ」
- ニュースSTF(12/28~01/10)
- <特別企画> IWJスタッフ・サポーターが去りゆく年をふり返り、新たな年を展望する
- <特別寄稿> 海渡雄一「我々は屈しない~安倍政権の戦争政策をやめさせ、東京オリンピックを真の平和の祭典にしよう」
- <好評連載> 山中恒・山中典子共著『あたらしい戦争ってなんだろう?』(第5回)
- ご献本ありがとうございます!のコーナー
- IWJからのお知らせ
- デスク後記/編集後記
1. 34号STFダイジェスト 12月28日(土)~1月10日(金)
★忙しい方も、ここだけ読めば一週間のIWJの動きがわかる!★
宇都宮健児氏が都知事選への出馬を表明
猪瀬直樹氏の辞任により、急遽行われることになった東京都知事選。真っ先に立候補の名乗りをあげたのは、前回の選挙で96万票を獲得し2位だった日弁連前会長で弁護士の宇都宮健児氏でした。
暮れの押し迫った12月28日、宇都宮氏は市民集会の場で立候補を表明。社会保障の拡充やブラック企業対策を基本政策として掲げた他、特定秘密保護法や日本版NSCの設置、集団的自衛権の行使容認など、安倍政権の進める軍国的な政策を批判しました。
大晦日の12月31日、その宇都宮氏と、「応援団長」である海渡雄一弁護士に岩上安身がインタビュー。基本政策についてお二人に詳しく話しを聞くとともに、2013年を振り返りました。海渡氏は独自にパワーポイントを用意して、年明け早々に政治的な焦点となる国家安全保障基本法について、レクチャーを行いました。
「命のワン・イシュー」とは? 岩上安身が火炎瓶テツ氏にインタビュー
街頭でいつも見かける「あの人」に単独インタビュー。12月30日、平日、休日を問わず、首相官邸前や経済産業省前で抗議の声をあげる、火炎瓶テツ氏に岩上安身がインタビュー。テツ氏が掲げる「命のワン・イシュー」というキャッチフレーズについて話しを聞きました。
脱原発だけでなく、TPP、ACTA、特定秘密保護法、憲法改悪など、多くの分野について街頭でのスピーチを展開するテツ氏。マルチなテーマを扱う理由を岩上安身が聞くと、テツ氏は「原発を止めたいということになれば、ISD条項が入っているTPPにも反対しないとおかしいでしょう」と説明。そのうえで、「『生きている』ということが一番大事。だから、マルチでもシングルでもなく、『命のワン・イシュー』が私のスローガンです」と語りました。
「危険人物」田母神俊雄氏が都知事選への立候補を表明
自称「危険人物」の立候補です。
1月7日、元自衛隊航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄氏が、東京都知事選への立候補を正式に表明しました。記者会見には、元東京都知事で日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏も姿を見せ、「田母神さんは特攻隊だ」と田母神氏にエール。田母神氏は「東京の強靭化対策」を基本政策として掲げ、自衛隊による災害救助対策の構築を訴えました。
IWJは都知事選への立候補者による記者会見の模様をすべて中継。宇都宮健児氏、田母神俊雄氏の他、吉田重信氏、山口節生氏、ドクター・中松氏、山口智晴氏、五十嵐政一氏の会見を中継しました。
名護市長選に注目! 岩上安身が沖縄入り
仲井眞弘多知事による、辺野古沿岸部埋め立て承認を受けて揺れる沖縄。1月19日に市長選の投開票が行われる名護市に岩上安身が飛びました。
1月10日、新外交イニシアティブ(ND)が名護市内でシンポジウムを開催。現職の稲嶺進市長の他、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、沖縄国際大学教授で『日米地位協定入門』などの著書がある前泊博盛氏、辺野古移設をめぐり”変節”した県連に抗議して自民党を離党した仲里利信氏がパネリストとして出席。稲嶺進市長は仲井眞知事の”手のひら返し”を「県民に対する裏切りだ」と痛烈に批判しました。
IWJの原佑介記者は、先行して1月8日から沖縄入り。稲嶺進氏の総決起大会に加え、対立候補で自民・公明が推薦する末松文信氏の総決起大会をあわせて中継しました。