子ども達の未来を考える食の安全プロジェクト☆vol.1 ~飲食セーフティーネットワーク第8回シンポジウム~

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IWJではこれまで「IWJキッチン」などを通して、いかにお金をかけずに、おいしくて健康的な食事が出来るかを模索してきました。

病気になってしまったとき、またはその予防のため、医療・養生・私達が知るべきこと、考えるべきこと、できることは沢山あると思います。

IWJガイドでも先行してご案内しました。今後IWJではそういった健康に関するチャンネルを作ろうと思っています。

皆様からの投稿情報や、はたまた記事を書いていただいたりしながら、多くの人が参加して共有出来るようにしていきたいと思っています。

そして、「IWJキッチン」で料理をしたい人も募集しています!

私たちの少ない中でのやりくりで、「あともう一手間」かけて健康のバランスを楽しみながら考えていきたいと思います。

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去る3月2日飲食セーフティーネットワークが主催する飲食セーフティーネットワーク第8回シンポジウム~子ども達の未来を考える食の安全プロジェクトvol.1~が開かれ、当日は山田正彦元農林水産大臣も参加し、豪華な顔ぶれのゲストを招いて行われました。IWJすこやかチャンネル【第1弾】として、シンポジウム当日飲食セーフティーネットワーク代表 藤井悠さんと、SEED CLUB JAPAN 代表小野みやびさんに、今されている活動内容や今後の展開などについてお話をうかがいました。

飲食店で食べ物を提供することは命をお預かりしていること

飲食セーフティーネットワークを始めたきっかけを、代表の藤井悠さんはこう語ります。「食べ物は体を作る上でとても重要。飲食店で食べ物を提供することは、命をお預かりしていることと同じですし、提供する食べ物が本当に安全かどうか確認するのは当たり前です。添加物や遺伝子組み換え、農薬などの問題に加わって3・11以降は放射能という問題も、さらに私達に重くのしかかっています。しっかり勉強して飲食店側からどんな取り組みをしているのかなど、情報を提供していく事によって、安心してお食事していただけるのではないでしょうか」

これからは消費者と生産者の距離を縮めるような活動をしていきたい

一方のSEED CLUB JAPAN 代表 小野みやびさんは、日本古来の種を守る活動をされており、「食の未来を守りたい」と語ります。

「大量生産で使われている一般的な種は、加工されているのでできる野菜の色も形も同じ。しかし、次の種がでてこないので、一代で終わってしまいます。固定種・在来種はもともと日本古来の種。人間の様に十人十色で形も違って、大量生産が出来ない。成長しづらいが、次の世代に繋げるには日本古来の種を守る事がとても大事。しかし、そうした在来種が現在失われつつある」と固定種・在来種の重要さと問題点を指摘しました。

――今後のSEED CLUB JAPANの今後の展開をどのように考えていらっしゃいますか

「今後は種・放射能・農薬に限らず総合的な安全・安心を伝えるプロデュースができたらいいと思っている。放射能・農薬・遺伝子組み換えも子供が口にしてもいいのかどうか、それが全ての答え」

現在はご自身のfacebookを通じて信憑性のある情報を選択し情報の発信をしているといいます。今後は種・放射能・農薬に限らず、総合的な安全・安心を伝えるプロデュースをしながら、わざわざ足を運ばなくてもいいような、信頼のできるWEBページなどを、様々な方々と連携とりながらつくっていきたいと今後の抱負を述べました。3.11以降自分自身が情報の選択に苦しんだ経験を元に、不安になっているお母様達にはシンポジウムなどを通じて知識を深めて判断してほしいと語りました。

――飲食セーフティネットワークの活動について

藤井さんご自身は東京・麹町にあるイタリアンレストラン「エリオロカンダイタリアーナ」に勤務されています。

「飲食ネットを通じて各店舗の取り組み等、情報を発信することによってお客様1人1人がご自身の価値観にあったお店を選択できることが大事」と語り、「また、飲食店側と消費者の方達とが、シンポジウムを通じてコミュニケーションをとることも大切なこと」と続けました。

現在の飲食セーフティーネットワーク登録店舗数は43店舗だといいます(3月2日時点 )。登録するのに必要な条件は、

放射能による内部被ばく防護の視点に立ち、お客様へできるだけ安全な食をお届けするために努力している事。
政府基準値ではなく、それより低い独自基準をもって安全の判断をしている事。
安全対策として、下記 a ~ c の うち最低一つをクリアしており、その内容について詳細情報を開示していただける事。
店舗の独自基準による産地選別の徹底。
検出下限値25 Bq/kg以下の性能を有する 放射能測定器(Ge、NaI、CsI、LaBr3)を用いて食材の自主検査を実施している。
店舗の独自基準に沿った検査済みの食材を仕入れている。かつ、その検査結果を入手、公開できる事。
上記を確認しあい、直接会ったりしながら何度も話しあい、登録しているのだそうです。

「食材に関しての安全性は放射能だけではなく、農薬や遺伝子組み換えなど全般の安全を考えなくてはならない。きちんと検査などして本当の意味での食べて応援がしたい」

「食べ物は体を作ります。自分自身が健康で心が豊かでないと大事な人を守れない。食に対する価値観を見直し、もっともっと自分自身を大事にしてもらいたい」と締めくくりました。

今回のシンポジウムも中身の詰まった会でした。ぜひ、動画本編をご覧いただき、生きていく為のサバイバル情報として知識の一つにしていただけたらと思います。

※過去に行われた第1回から第6回までのシンポジウムが、下記「飲食セーフティーネットワーク」のホームページよりご覧いただけます。
[飲食セーフティーネットワーク]
http://fbsnetwork.com/act1.html