林野庁「今すぐは対策必要ない」~放射性セシウム最大で9倍上昇――帰還困難区域の山林火災を取材した『民の声新聞』主宰の鈴木博喜氏「行政もメディアも2011年から進歩なし」と断じる 2017.5.20

記事公開日:2017.5.20 テキスト

 「分析結果は早くても3週間程度かかる」――。

 2017年4月末から5月上旬にかけて、福島県、岩手県、宮城県などの東北地方は大規模な山火事に見舞われた。福島県では4月29日に発生した火災が浪江、双葉両町の約75ヘクタールを焼失。12日目の5月10日にようやく鎮火した。年間積算線量が50ミリシーベルトを超える福島原発事故の「帰還困難区域」に指定されている地域であることから、放射性物質の二次拡散が懸念された。