2013年1月16日(水)14時から、神奈川県横浜市中区の神奈川県庁で、「黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見」が開かれた。地方公務員給与、被災地からの漁網の受け入れ、「マグカル」事業、体罰を受けた生徒が自殺した事件などについて、黒岩知事が語った。
(IWJテキストスタッフ・角田/奥松)
2013年1月16日(水)14時から、神奈川県横浜市中区の神奈川県庁で、「黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見」が開かれた。地方公務員給与、被災地からの漁網の受け入れ、「マグカル」事業、体罰を受けた生徒が自殺した事件などについて、黒岩知事が語った。
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はじめに取り上げられたのは、国からの地方公務員給与削減要請について。国と地方の協議の場において、平成25年度の地方公務員給与を、平均7.8%カットするよう要請があったことを報告した。神奈川県では、独自に職員の給与と人員の削減策を行い、それぞれ半減させている。黒岩知事は「国が給与カットを実質的に強要することは、地方分権の理念と照らしても容認できるものではない」として、国に異議を唱えていくという。
東日本大震災の被災地である岩手県広野町と野田村から、2000トンの漁網を受け入れる問題については、廃棄物の最終処分場、かながわ環境整備センターのある横須賀市から、「反対」という回答があったことを報告した。横須賀市が行った意向調査では、放射能などの安全性への懸念や広域処理に対する不信感があった、とのこと。黒岩知事は「今後も、横須賀市民の誤解を解くべく、働きかけていく」と述べた。
さらに、神奈川県の文化芸術の魅力を発信する「マグカル(マグネット・カルチャー)」事業の告知や、体罰を受けた大阪市立桜宮高校の男子生徒が自殺した問題にもふれた。黒岩知事は体罰の問題に対して、「体罰について、教員へのアンケートを速やかに実施するよう、県の教育委員会に指示を出した」と話した。
質疑応答では、漁網受け入れの、今後の展開に関して質問があった。黒岩知事は「市民の強い反対から、当初のがれきから漁網へと、その内容は常に変化させている。できるだけ早くと思っているが、その時期を明確に区切ることはない」と、あくまで横須賀市民の声を尊重しながら進めていくとした。